JP2609461B2 - 半透明スライドガラスを使用した鏡検方法 - Google Patents

半透明スライドガラスを使用した鏡検方法

Info

Publication number
JP2609461B2
JP2609461B2 JP63075701A JP7570188A JP2609461B2 JP 2609461 B2 JP2609461 B2 JP 2609461B2 JP 63075701 A JP63075701 A JP 63075701A JP 7570188 A JP7570188 A JP 7570188A JP 2609461 B2 JP2609461 B2 JP 2609461B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide glass
semitransparent
transparent
membrane filter
translucent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63075701A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS646914A (en
Inventor
迪郎 芝崎
Original Assignee
泉工医科工業 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 泉工医科工業 株式会社 filed Critical 泉工医科工業 株式会社
Priority to JP63075701A priority Critical patent/JP2609461B2/ja
Publication of JPS646914A publication Critical patent/JPS646914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2609461B2 publication Critical patent/JP2609461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,細胞等の材料を顕微鏡等によって鏡検する
際,半透明スライドガラスを使用して行う,半透明スラ
イドガラスを使用した鏡検方法に関するものである。
〔従来の技術〕
溶液を濾過して溶液中の材料を捕捉するのに,通称ニ
ュークリポアーメンブレンフィルターと呼ばれ厚みが5
〜10μで微細な無数の直孔を有する透明なポリカーボネ
イト系メンブレンフィルターや,それよりやや厚くスポ
ンジ状に曲折した孔を有する不透明なセルローズ系メン
ブレンフィルターが広く使用されている。
これらのメンブレンフィルター,特に直孔を有するメ
ンブレンフィルターで捕捉した材料を顕微鏡等で鏡検す
る場合,スライドガラス上に,この材料を捕捉したメン
ブレンフィルターを載置して鏡検すると,直孔の輪郭が
見えてしまい材料の輪郭と重なる等して非常に鏡検しず
らいものとなっている。
そのため,従来はこのメンブレンフィルターで捕捉し
た材料をスライドガラス上に転写するか,あるいはスラ
イドガラス上に載置した後,メンブレンフィルターを溶
剤で溶解して材料のみをそのスライドガラス上に残存さ
せる方法がとられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし,こうした転写あるいは溶解の作業自体は手間
のかかる面倒なものであるため,これらの作業を行わな
いでメンブレンフィルター上の材料を直接鏡検出来るこ
とが強く望まれていた。
又,捕捉した材料を転写する場合には,その際の加圧
等によって材料を壊したり,あるいは捕捉した材料の内
のわずかしか転写出来なかったりという問題があり,
又,溶解する場合には,その溶解液で材料が変色してし
まう等の問題があった。
本考案は,こうした問題に解決するために考えられた
もので,顕微鏡等による鏡検においてメンブレンフィル
ターの孔の輪郭が見えないようにすることによって,転
写や溶解の作業を不要とし,かつメンブレンフィルター
上の材料を直接正確に鏡検できる,半透明スライドガラ
スを使用した鏡検方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の半透明スライドガラスを使用した鏡検方法
は,材料5を捕捉した,孔を有する透明又は半透明なメ
ンブレンフィルター3を,少なくとも前記材料5が位置
する部分を半透明とした半透明スライドガラスの上に載
置して,顕微鏡等で鏡検することとした。
尚,上記の半透明スライドガラスを使用した鏡検方法
において,半透明スライドガラスを,スライドガラス1
の上面に,高分子材による半透明部6を形成して構成し
たものとしても良い。
又,半透明スライドガラスを,スライドガラス1の上
面に,半透明部6を形成し,さらにその上面に透明部7
を形成して構成したものとすることが出来る。
〔作用〕
本発明により半透明スライドガラス1上に,材料5を
捕捉したメンブレンフィルター3を載置して顕微鏡等で
鏡検する場合,そのスライドガラス1を載物台に載せて
光源からの光を当てるが,この時,スライドガラス1は
半透明であるため,当てられた光は散乱する。スライド
ガラスで散乱した光はメンブレンフィルター3の孔壁面
に様々な角度から照射するため,物理的には孔は存在す
るが光学的に消去され,その輪郭が見えなくなる。
従来のスライドガラスは透明であったため,光の透過
性が良く,又,顕微鏡の光源から発せれらた光は直進す
るためメンブレンフィルターの孔の輪郭がはっきり見
え,鏡検の妨げになったが,本発明によると前記したよ
うに光が散乱するので,このような問題が起こらない。
〔実施例〕
第1図は一実施例を示す。これは,スライドガラス1
の成形材料中に,屈折率の異なる材料を混入させること
によって白濁色に着色したガラスで成形し,半透明とし
たものである。スライドガラス1に照射された光は,半
透明となったこのスライドガラス1内で乱反射して拡散
し,あらゆる角度からメンブレンフィルター3に当た
る。その結果,鏡検の際,メンブレンフィルター3の孔
4の輪郭が見えないものとなる。
第2図は透明なスライドガラス1上に半透明膜2を形
成したものを示している。これによると,光はこの半透
明膜2によって乱反射して拡散され,上記と同じ効果を
発揮する。
尚,この半透明膜2の形成材料は限定されない。又,
半透明膜2の色も限定されないが,実験の結果,,白色が
最も効果的であった。
第3図および第4図は,透明合成樹脂製のスライドガ
ラス1に五箇所半透明部6を設けたものを示している。
この実施例においては,この半透明部6上に材料5等を
載置し,鏡検するものである。
第5図は透明合成樹脂製の円形スライドガラス1中央
部分を半透明部6としたものである。この実施例におい
ても,上記実施例同様,半透明部上に材料等を載置し,
鏡検するものである。
第6図は,透明スライドガラス1の上半分を半透明部
6としたものである。
この半透明部6を形成する手段としては,例えば,高
分子材をプレスによって固める,塗布する,スプレーす
る,どぶ浸けする,等が考えられる。この場合,1〜1.2m
mの肉厚を有するスライドガラス1に対して,半透明部
6の肉厚は,0.2〜0.3mmが好ましい。
本願発明の目的を達成するには,従来のスライドガラ
スがその目的上必要としていた光の高透過性の他に,光
の高拡散性をも得ることが必要である。この点におい
て,上記実施例に示した半透明スライドガラスは,80%
以上という高透過性を有すると共に,半透明部6によっ
て高拡散性をも兼ね備えているため,細孔を光学的に消
去することが出来る。従って,スライドガラスとして非
常に優れた性能を発揮する。
第7図に,さらに他の実施例を示す。これは,スライ
ドガラス1の上面に半透明部6を形成し,さらにその半
透明部6の上面に透明部7を形成した,いわゆるサンド
イッチ状のものである。スライドガラス1の肉厚1〜1.
2mmに対して,半透明部6のそれを0.2〜0.3mm,そして透
明部7のそれを0.1mm程度としている。こうしたサンド
イッチ状とすると共に,透明部7の肉厚を適宜調節する
ことによって解像度が向上し,いわゆる映像のキレが良
くなって鏡検し易いものとなる。
本発明に使用する半透明スライドガラスは,上記した
実施例に限定されるものではなく,それらの組み合わ
せ,例えば第1図と第2図に示す実施例においては,着
色したスライドガラス1上に半透明膜2を形成する等し
ても良いし,又,この半透明膜2をスライドガラス1の
上面にのみ形成するだけでなく,下面あるいは上下両面
に形成することも可能である。第3図,第4図および第
5図に示す実施例においても,半透明部6を円形に限定
する必要はなく,角形等適宜設定出来るものである。
要は,従来の透明スライドガラス1が透明であるのに
対して,本発明で使用する半透明スライドガラスは,半
透明としたことを特徴とするものであり,その半透明と
する手段は限定されるものではない。
尚,ここで言う半透明とは,視覚では不透明に見える
が実際には光を透すものをも含めるものである。
又,本発明で言うスライドガラスとは,材料やメンブ
レンフィルター等を載置することの出来るものを指し,
いわゆる一般的な硝子製品のみに限定されるものではな
い。従って,例えば前記したような合成樹脂製品,さら
にはセラミック製品等をも含むものである。又,最近開
発された,見る角度によって透明になったり不透明にな
るガラスや合成樹脂を使用することも可能である。
実際の鏡検にあたっては,メンブレンフィルター3上
に封入剤を添加すると,その封入剤によってメンブレン
フィルター3の孔4が塞がれて孔4の輪郭がさらに見え
なくなるので,より効果的である。
本発明の鏡検方法は,半透明スライドガラスの上に,
少なくとも,材料5を捕捉したメンブレンフィルター3
を載置した上で鏡検するものであり,実際には,メンブ
レンフィルターの上から封入剤を滴下し,さらにその上
にカバーガラスを置いて,一般的ないわゆるプレパラー
トを作成した上で鏡検することが望ましい。
発明の効果 このように本発明は,スライドガラス1を半透明とし
たので,顕微鏡等による鏡検において,このスライドガ
ラス1上に載置したメンブレンフィルター3の孔4の輪
郭が見えず,これによって従来必要としていた転写や溶
解といった面倒な作業を不要とし,メンブレンフィルタ
ー3上の材料5を直接かつ正確に鏡検出来るといった優
れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例を示す断面図,第2図は他の実施例を
示す同じく断面図,第3図はさらに他の実施例を示す斜
視図,第4図はそのA−A線断面図,第5図,第6図,
および第7図はそれぞれその他の実施例を示す斜視図で
ある。 符号の説明 1:スライドガラス,2:半透明膜,3:メンブレンフィルタ
ー, 4:孔,5:材料,6:半透明部,7:透明部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材料(5)を捕捉した,孔を有する透明又
    は半透明なメンブレンフィルター(3)を,少なくとも
    前記材料(5)が位置する部分を半透明とした半透明ス
    ライドガラスの上に載置して,顕微鏡等で鏡検して成る
    半透明スライドガラスを使用した鏡検方法。
  2. 【請求項2】半透明スライドガラスを,スライドガラス
    (1)の上面に,高分子材による半透明部(6)を形成
    して構成したものとして成る請求孔1記載の半透明スラ
    イドガラスを使用した鏡検方法。
  3. 【請求項3】半透明スライドガラスを,スライドガラス
    (1)の上面に,半透明部(6)を形成し,さらにその
    上面に透明部(7)を形成して構成したものとして成る
    請求孔1記載の半透明スライドガラスを使用した鏡検方
    法。
JP63075701A 1987-03-30 1988-03-29 半透明スライドガラスを使用した鏡検方法 Expired - Lifetime JP2609461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63075701A JP2609461B2 (ja) 1987-03-30 1988-03-29 半透明スライドガラスを使用した鏡検方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-76726 1987-03-30
JP7672687 1987-03-30
JP63075701A JP2609461B2 (ja) 1987-03-30 1988-03-29 半透明スライドガラスを使用した鏡検方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS646914A JPS646914A (en) 1989-01-11
JP2609461B2 true JP2609461B2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=26416859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63075701A Expired - Lifetime JP2609461B2 (ja) 1987-03-30 1988-03-29 半透明スライドガラスを使用した鏡検方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2609461B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04120438A (ja) * 1990-09-12 1992-04-21 Japan Menburen Technol Kk プレパラート用封入剤とその製法ならびにプレパラートの製法
JP4698885B2 (ja) * 2001-06-20 2011-06-08 株式会社日立メディコ 超音波診断装置
CN103676125A (zh) * 2013-12-02 2014-03-26 谢小军 在显微镜中快速找到物像的装置和方法
US10262540B2 (en) * 2016-01-29 2019-04-16 Ford Global Technologies, Llc Bollard receiver identification
CN106483649B (zh) * 2016-09-18 2019-01-15 中国科学院深圳先进技术研究院 一种贴片装置及方法
WO2018148609A2 (en) * 2017-02-09 2018-08-16 Essenlix Corporation Colorimetric assays

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5953319U (ja) * 1982-09-30 1984-04-07 サッポロビール株式会社 自動掃引装置付顕微鏡
US4460658A (en) * 1982-09-20 1984-07-17 Allied Corporation Homogeneous low melting point copper based alloys
JPS59100247U (ja) * 1982-12-25 1984-07-06 北越製紙株式会社 脱墨パルプ中のインキ量測定用スライドグラス

Also Published As

Publication number Publication date
JPS646914A (en) 1989-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liang et al. En-face optical coherence tomography-a novel application of non-invasive imaging to art conservation
DE69831721T2 (de) Verfahren zum untersuchen einer ungleichmässigkeit eines transparenten materials
US5280384A (en) Semitransparent slide, and filter combination for a microscope
JP2609461B2 (ja) 半透明スライドガラスを使用した鏡検方法
DK0426817T3 (da) Indretninger til anvendelse ved kemiske testprocedurer
KR20070072547A (ko) 광제어 필름 검사 방법, 검사 시스템 및 제조 방법
US2801568A (en) Microscope slide
CN104221050A (zh) 认证装置、用于认证的棱镜元件和认证方法
JPH0587739A (ja) 透明体欠陥検査装置
Watson et al. Tandem scanning reflected light microscopy: applications in clinical dental research
US2482598A (en) Reflecting surface replica
JPH0414008A (ja) プレパラートおよび有色半透明スライド
JP2883137B2 (ja) プレパラートを使用する検鏡方法
DE102007043609A1 (de) Integrierte Beleuchtungsvorrichtung für einen optischen Codeleser
Rautureau et al. The application of confocal microscopy to the study of stone weathering
CN100516841C (zh) 一种可产生明场或宽场荧光光切片的方法
JPH04310836A (ja) 屈折率分布測定方法
EP1122576B1 (de) Optisches System
CN206095959U (zh) 声波与光波同时模式化非直观超分辨成像装置
JPH10142160A (ja) 光学的検査方法とその装置
CN206095920U (zh) 声波与光波非直观超分辨成像装置
JPH0495914A (ja) 半透明スライドガラス
JPH03218437A (ja) 顕微鏡検査用標本キット
Auerbach Use of Three Optical Systems to Obtain a Microscopic Profile of Asbestos and Other Nonopaque Particulate Matter Larger than 5 μ m in Parenteral Drugs
JP2936662B2 (ja) 顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12