JPH04120438A - プレパラート用封入剤とその製法ならびにプレパラートの製法 - Google Patents
プレパラート用封入剤とその製法ならびにプレパラートの製法Info
- Publication number
- JPH04120438A JPH04120438A JP24005890A JP24005890A JPH04120438A JP H04120438 A JPH04120438 A JP H04120438A JP 24005890 A JP24005890 A JP 24005890A JP 24005890 A JP24005890 A JP 24005890A JP H04120438 A JPH04120438 A JP H04120438A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- preparation
- refractive index
- mounting medium
- filter
- slide glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 title claims abstract description 15
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 5
- 238000007789 sealing Methods 0.000 title description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims abstract description 19
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims abstract description 14
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims abstract description 9
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 claims abstract description 5
- 239000006059 cover glass Substances 0.000 claims abstract description 4
- 239000012120 mounting media Substances 0.000 claims description 24
- 239000002635 aromatic organic solvent Substances 0.000 claims description 3
- 239000008393 encapsulating agent Substances 0.000 claims description 2
- 229920006158 high molecular weight polymer Polymers 0.000 claims 2
- -1 aromatic organic compound Chemical class 0.000 claims 1
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 claims 1
- 239000004034 viscosity adjusting agent Substances 0.000 claims 1
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 4
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 abstract description 3
- 239000003963 antioxidant agent Substances 0.000 abstract description 2
- 230000003078 antioxidant effect Effects 0.000 abstract description 2
- 238000001035 drying Methods 0.000 abstract description 2
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 abstract description 2
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 abstract 1
- 239000003849 aromatic solvent Substances 0.000 abstract 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 8
- 239000004793 Polystyrene Substances 0.000 description 5
- 229920002223 polystyrene Polymers 0.000 description 5
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 3
- UFWIBTONFRDIAS-UHFFFAOYSA-N Naphthalene Chemical compound C1=CC=CC2=CC=CC=C21 UFWIBTONFRDIAS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- SMWDFEZZVXVKRB-UHFFFAOYSA-N Quinoline Chemical compound N1=CC=CC2=CC=CC=C21 SMWDFEZZVXVKRB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- ZUOUZKKEUPVFJK-UHFFFAOYSA-N diphenyl Chemical compound C1=CC=CC=C1C1=CC=CC=C1 ZUOUZKKEUPVFJK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 2
- 239000005011 phenolic resin Substances 0.000 description 2
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 2
- KXGFMDJXCMQABM-UHFFFAOYSA-N 2-methoxy-6-methylphenol Chemical compound [CH]OC1=CC=CC([CH])=C1O KXGFMDJXCMQABM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 244000283070 Abies balsamea Species 0.000 description 1
- 235000007173 Abies balsamea Nutrition 0.000 description 1
- RSWGJHLUYNHPMX-UHFFFAOYSA-N Abietic-Saeure Natural products C12CCC(C(C)C)=CC2=CCC2C1(C)CCCC2(C)C(O)=O RSWGJHLUYNHPMX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 1
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000004858 Canada balsam Substances 0.000 description 1
- CTQNGGLPUBDAKN-UHFFFAOYSA-N O-Xylene Chemical compound CC1=CC=CC=C1C CTQNGGLPUBDAKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- KHPCPRHQVVSZAH-HUOMCSJISA-N Rosin Natural products O(C/C=C/c1ccccc1)[C@H]1[C@H](O)[C@@H](O)[C@@H](O)[C@@H](CO)O1 KHPCPRHQVVSZAH-HUOMCSJISA-N 0.000 description 1
- 229920000180 alkyd Polymers 0.000 description 1
- 125000005250 alkyl acrylate group Chemical group 0.000 description 1
- 235000010290 biphenyl Nutrition 0.000 description 1
- 239000004305 biphenyl Substances 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 238000005538 encapsulation Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 210000002919 epithelial cell Anatomy 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000005562 fading Methods 0.000 description 1
- 239000010408 film Substances 0.000 description 1
- 238000009472 formulation Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- KKFHAJHLJHVUDM-UHFFFAOYSA-N n-vinylcarbazole Chemical compound C1=CC=C2N(C=C)C3=CC=CC=C3C2=C1 KKFHAJHLJHVUDM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000003208 petroleum Substances 0.000 description 1
- 229920001568 phenolic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000013034 phenoxy resin Substances 0.000 description 1
- 229920006287 phenoxy resin Polymers 0.000 description 1
- HJWLCRVIBGQPNF-UHFFFAOYSA-N prop-2-enylbenzene Chemical compound C=CCC1=CC=CC=C1 HJWLCRVIBGQPNF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 1
- KHPCPRHQVVSZAH-UHFFFAOYSA-N trans-cinnamyl beta-D-glucopyranoside Natural products OC1C(O)C(O)C(CO)OC1OCC=CC1=CC=CC=C1 KHPCPRHQVVSZAH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000006097 ultraviolet radiation absorber Substances 0.000 description 1
- 239000008096 xylene Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野J
この発明は、捕捉された試料と共に微細孔を有する薄膜
フィルターをスライドガラス上に封入してプレパラート
を作成する際に利用される封入剤、およびその製法なら
びに当該封入剤によって試料を封入してなるプレパラー
トに関するものである。
フィルターをスライドガラス上に封入してプレパラート
を作成する際に利用される封入剤、およびその製法なら
びに当該封入剤によって試料を封入してなるプレパラー
トに関するものである。
顕微鏡検査において従来の透明なスライドガラス上に試
料を捕捉したフィルターを止着してなるプレパラートを
採用した場合には、観察、検査の際、微細孔が見えてし
まうため精密な鏡検には支障となっており、この点を改
善したものとtで、特開昭64−6914号公報(公知
のでは実在するフィルターの微細孔を見えに(するため
に光拡散性を有するスライドガラ、を採用するもので、
この手段によれば、微細jを有するフィルターに従来の
平行光線ではなく拡散光線を入射させることにより微細
孔を光i的に見えなくするものであって、この薄膜)1
ルターとしては、直径が0.1ミクロン・14ミクロン
の微細孔を有するフィルターであり屈打率1.58のプ
ラスチックフィルターである(二]−クリボア社製など
)、また、このプレパラート作成に当って利用される封
入剤としては、例えばカナダバルサム、アルキルアクリ
レート轡を用いるものであった。
料を捕捉したフィルターを止着してなるプレパラートを
採用した場合には、観察、検査の際、微細孔が見えてし
まうため精密な鏡検には支障となっており、この点を改
善したものとtで、特開昭64−6914号公報(公知
のでは実在するフィルターの微細孔を見えに(するため
に光拡散性を有するスライドガラ、を採用するもので、
この手段によれば、微細jを有するフィルターに従来の
平行光線ではなく拡散光線を入射させることにより微細
孔を光i的に見えなくするものであって、この薄膜)1
ルターとしては、直径が0.1ミクロン・14ミクロン
の微細孔を有するフィルターであり屈打率1.58のプ
ラスチックフィルターである(二]−クリボア社製など
)、また、このプレパラート作成に当って利用される封
入剤としては、例えばカナダバルサム、アルキルアクリ
レート轡を用いるものであった。
[発明が解決しようとする問題点]
前記の如く、公知例のものに従来汎用されている封入剤
を使用した場合、当該封入剤における光の屈折率が小さ
いために、スライドガラスの光拡散性を大きくしないと
フィルターの微細孔が鏡検の際に視認されるという結果
を招くものであり、一方、前記の光拡散性を大きくする
と全光線透過率が低くなり、その結果、次の1〜3のよ
うな問題点があって試料の細部についての判定が難しい
2または出来ないという難点が発生していた。
を使用した場合、当該封入剤における光の屈折率が小さ
いために、スライドガラスの光拡散性を大きくしないと
フィルターの微細孔が鏡検の際に視認されるという結果
を招くものであり、一方、前記の光拡散性を大きくする
と全光線透過率が低くなり、その結果、次の1〜3のよ
うな問題点があって試料の細部についての判定が難しい
2または出来ないという難点が発生していた。
■、像が暗くなる、細部が見にくい。
2、記録として撮った写真が暗くなる。
3、解像度が落ちる(高倍率に於いては特にこの傾向が
著しい)。
著しい)。
〔問題点を解決する手段9作用1
この発明は、前記の問題点を完全に解消しつるものであ
って、フィルターの屈折率に近似する屈折率を具現しう
る性質を備えた封入剤を使用することによって、光拡散
性スライドガラスを使用して、フィルターの微細孔を見
えないようにするという特徴を生かしながら、鏡検の際
の暗い視野および解像度の低下を防止しつるものを提供
しつるもので、構成上の特徴点は、その特許請求の範囲
に記載の通りであるから、格別にスライドガラスの光拡
散能力を大きくすることなく、明るく、解像度の良好な
プレパラートを得ることができるものである。
って、フィルターの屈折率に近似する屈折率を具現しう
る性質を備えた封入剤を使用することによって、光拡散
性スライドガラスを使用して、フィルターの微細孔を見
えないようにするという特徴を生かしながら、鏡検の際
の暗い視野および解像度の低下を防止しつるものを提供
しつるもので、構成上の特徴点は、その特許請求の範囲
に記載の通りであるから、格別にスライドガラスの光拡
散能力を大きくすることなく、明るく、解像度の良好な
プレパラートを得ることができるものである。
r実施例]
次にこの発明の内容について、実施例に基づいて説明す
る。
る。
■封入剤の製法。
たとえば、ポリスチレン、ハロゲン化ポリスチレン、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキシ樹脂
、フェノキシ樹脂、ロジン、芳香族系石油樹脂、ポリビ
ニルナフタレン、(ポリ)ビニルカルバゾール等の芳香
族環を有する高分子ポリマーであって、特に望ましいポ
リマーとしては、溶解性(芳香族系有機溶剤への)、乾
燥性の点で優れているポリスチレン(溶液粘度の観点が
ら特にオリゴポリスチレン、α−メチルポリスチレン、
a−メチルポリスチレンとビニルトルエンのポリマー)
であり、次いでハロゲン化ポリスチレン、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂などの高分子ポリマーを単独もしくは
、これらを複数種併用して使用すする高分子ポリマーを
なとλばキシレンや屈折率の高いナフタレン、キノリン
、ビフェニール等の芳香族系有機溶剤に浩解させ、必要
に応じては屈折率調整、硬さ調整、粘度調整、膨張率調
整のためにこれらのポリマーの他に相溶性のあるポリマ
ー例えばアルキッド樹脂、アクリル樹脂等の樹脂あるい
はDOP、DBP等の可塑剤を併用し、また更に、酸化
防止剤、退色防止剤、紫外線吸収剤を併用するなどによ
って封入剤を製造するものである。
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキシ樹脂
、フェノキシ樹脂、ロジン、芳香族系石油樹脂、ポリビ
ニルナフタレン、(ポリ)ビニルカルバゾール等の芳香
族環を有する高分子ポリマーであって、特に望ましいポ
リマーとしては、溶解性(芳香族系有機溶剤への)、乾
燥性の点で優れているポリスチレン(溶液粘度の観点が
ら特にオリゴポリスチレン、α−メチルポリスチレン、
a−メチルポリスチレンとビニルトルエンのポリマー)
であり、次いでハロゲン化ポリスチレン、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂などの高分子ポリマーを単独もしくは
、これらを複数種併用して使用すする高分子ポリマーを
なとλばキシレンや屈折率の高いナフタレン、キノリン
、ビフェニール等の芳香族系有機溶剤に浩解させ、必要
に応じては屈折率調整、硬さ調整、粘度調整、膨張率調
整のためにこれらのポリマーの他に相溶性のあるポリマ
ー例えばアルキッド樹脂、アクリル樹脂等の樹脂あるい
はDOP、DBP等の可塑剤を併用し、また更に、酸化
防止剤、退色防止剤、紫外線吸収剤を併用するなどによ
って封入剤を製造するものである。
なお、その配合例は、次の5例およびその比較例である
。
。
また、この結果得られた封入剤の粘度及び屈折率につい
ての測定結果は次の通りであった。
ての測定結果は次の通りであった。
■封入剤の特性。
高分子ポリマーが芳香族環を有するものであって、樹脂
濃度が約40〜70%程度であり、粘度については30
0〜600CPS程度のもので薄膜フィルターにおける
光の屈折率約1.584〜1.625よりも0.05以
上は低くない程度の屈折率を備えたものが得られた。
濃度が約40〜70%程度であり、粘度については30
0〜600CPS程度のもので薄膜フィルターにおける
光の屈折率約1.584〜1.625よりも0.05以
上は低くない程度の屈折率を備えたものが得られた。
■プレパラートの作成および鏡検。
光線透過率46%(拡散光線透過率43.4%)及び6
0%(56,7%)の光拡散性スライドガラスの上に2
0m+m口の微細孔を有する縦横20+m角の薄膜フィ
ルターにュークリボア、孔径5ミクロン)をのせた後、
封入剤をその上に一滴滴下し10秒経過後カバーガラス
を静かに載せた。顕微MにコンBHS)下での微細孔の
見え具合いを観察した。又、口腔内上皮細胞を微細孔を
有するフィルターに捕捉したのち、パパニコロウ染色し
、光拡散性スライドガラスの上にのせ、封入剤をその上
に一滴落し10秒経過後にカバーガラスを静かに載せた
。このプレパラートを顕微鏡にコンBH3)下での微細
孔の見え具合いを観察したところ次表の結果を得た。
0%(56,7%)の光拡散性スライドガラスの上に2
0m+m口の微細孔を有する縦横20+m角の薄膜フィ
ルターにュークリボア、孔径5ミクロン)をのせた後、
封入剤をその上に一滴滴下し10秒経過後カバーガラス
を静かに載せた。顕微MにコンBHS)下での微細孔の
見え具合いを観察した。又、口腔内上皮細胞を微細孔を
有するフィルターに捕捉したのち、パパニコロウ染色し
、光拡散性スライドガラスの上にのせ、封入剤をその上
に一滴落し10秒経過後にカバーガラスを静かに載せた
。このプレパラートを顕微鏡にコンBH3)下での微細
孔の見え具合いを観察したところ次表の結果を得た。
判定基準
以上の通りに拡#!l性を有するスライドガラスを使用
する顕微鏡検査方法においては、微細孔は見えなくなり
その点では観察、検査し易くなったが、拡散性が高いの
で暗(なり、解像度が落ちたために逆に被検体(染色細
胞自身)の観察、検査がしにくくなるという欠点があっ
たが、これに対して、本発明の封入剤を使用して顕微鏡
検査することにより、拡散性の低いスライドガラスを使
用しても、封入剤の屈折率が薄膜フィルターの屈折率と
近似であるから微細孔は見えず、しかも拡散光が低いの
で明るく、平行光線が多いので解像度が高いという著し
い効果を発揮するのである。なお、封入剤の屈折率がフ
ィルム材質の屈折率より0.05以上低くなると微細孔
が見えて来るようになるという不具合が生ずる。微細孔
を有する薄膜フィルターを使用しない通常の透明スライ
ドガラスに直接試料を乗せて封入する観察検査用の封入
剤として使用することが出来るのは言うまでもないこと
である。
する顕微鏡検査方法においては、微細孔は見えなくなり
その点では観察、検査し易くなったが、拡散性が高いの
で暗(なり、解像度が落ちたために逆に被検体(染色細
胞自身)の観察、検査がしにくくなるという欠点があっ
たが、これに対して、本発明の封入剤を使用して顕微鏡
検査することにより、拡散性の低いスライドガラスを使
用しても、封入剤の屈折率が薄膜フィルターの屈折率と
近似であるから微細孔は見えず、しかも拡散光が低いの
で明るく、平行光線が多いので解像度が高いという著し
い効果を発揮するのである。なお、封入剤の屈折率がフ
ィルム材質の屈折率より0.05以上低くなると微細孔
が見えて来るようになるという不具合が生ずる。微細孔
を有する薄膜フィルターを使用しない通常の透明スライ
ドガラスに直接試料を乗せて封入する観察検査用の封入
剤として使用することが出来るのは言うまでもないこと
である。
以上の通り、屈折率が薄膜フィルターのそれと全く同じ
であれば当該封入剤で薄膜フィルターを封入すると微細
孔は見えなくなる筈であるが、封入直後と時間が経った
後では溶剤飛散がおこっているので屈折率に変化が生じ
てくること、プラスチックフィルターは複屈折率を有し
ていることから屈折率を同じにしても使用中に屈折率が
変化することも考慮に入れて、フィルターの材質と同一
屈折率でなくとも近似の屈折率を有し、材質の屈折率に
対してその屈折率が0.05以上低くなければ微細孔が
見えなくなり、一方で封入剤の屈折率がフィルム材質の
屈折率より0.05以上低くなると微細孔が見えて来る
ようになるという不具合が生ずることも実験によって確
認できたところである。
であれば当該封入剤で薄膜フィルターを封入すると微細
孔は見えなくなる筈であるが、封入直後と時間が経った
後では溶剤飛散がおこっているので屈折率に変化が生じ
てくること、プラスチックフィルターは複屈折率を有し
ていることから屈折率を同じにしても使用中に屈折率が
変化することも考慮に入れて、フィルターの材質と同一
屈折率でなくとも近似の屈折率を有し、材質の屈折率に
対してその屈折率が0.05以上低くなければ微細孔が
見えなくなり、一方で封入剤の屈折率がフィルム材質の
屈折率より0.05以上低くなると微細孔が見えて来る
ようになるという不具合が生ずることも実験によって確
認できたところである。
〔発明の効果J
この発明は、以上詳述した通りの内容であって、薄膜フ
ィルター上に試料を載置してスライドガラス上に封止す
る封入剤に特殊な性質のものを採用したものであるから
、スライドガラスの光の拡散性を格別に大きくすること
なく、しかもフィルターの微細孔が視界の邪魔になるよ
うなおそれもなく、明る(、解像度の点でも優れ、染色
細胞などの検体を精密に観察、検査しつるプレパラート
を得ることができるものである。
ィルター上に試料を載置してスライドガラス上に封止す
る封入剤に特殊な性質のものを採用したものであるから
、スライドガラスの光の拡散性を格別に大きくすること
なく、しかもフィルターの微細孔が視界の邪魔になるよ
うなおそれもなく、明る(、解像度の点でも優れ、染色
細胞などの検体を精密に観察、検査しつるプレパラート
を得ることができるものである。
なお、微細孔を有する薄膜フィルターを使用しない通常
の透明スライドガラスに直接試料を乗せて封入する観察
検査用の封入剤として、この発明の封入剤が使用出来る
のは言うまでもないことである。
の透明スライドガラスに直接試料を乗せて封入する観察
検査用の封入剤として、この発明の封入剤が使用出来る
のは言うまでもないことである。
代理人 弁理士 岡 1) 和 喜
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、スライドガラス上に試料を封入する封入剤であって
、光の屈折率が微細孔を備えたフィルターの屈折率に比
較して、0.05以上小さいものでないことを特徴とす
る封入剤。 2、高分子ポリマーおよび芳香族系有機を含んだもので
あることを特徴とする請求項1記載の封入剤。 3、高分子ポリマーが芳香族環系有機溶剤を含むもので
あることを特徴とする請求項1記載の封入剤。 4、芳香族系有機溶剤によって芳香族環を有するポリマ
ーを溶解させ、粘度調整剤を添加自在としたプレパラー
ト作成に利用される封入剤の製造方法。 5、光拡散性スライドガラス上に試料を捕捉した薄膜フ
ィルターを載置し、請求項1、2もしくは3記載の封入
剤を滴下させ、数秒間程度経過後にカバーガラスでこれ
を被覆してプレパラートを作成する製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24005890A JPH04120438A (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | プレパラート用封入剤とその製法ならびにプレパラートの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24005890A JPH04120438A (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | プレパラート用封入剤とその製法ならびにプレパラートの製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04120438A true JPH04120438A (ja) | 1992-04-21 |
Family
ID=17053860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24005890A Pending JPH04120438A (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | プレパラート用封入剤とその製法ならびにプレパラートの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04120438A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005017686A (ja) * | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Murazumi Kogyo Kk | プレパラート部材 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5372639A (en) * | 1976-12-10 | 1978-06-28 | Technicon Instr | Method of fixing specimen and fixing device |
JPS59116531A (ja) * | 1982-09-13 | 1984-07-05 | ザ,マウント,サイナイ,スク−ル,アヴ,メダスン | 組織試料薄切片の移行マウント方法 |
JPS62161080A (ja) * | 1976-12-10 | 1987-07-17 | テクニコン、インストルメンツ、コ−ポレ−シヨン | 標本作成装置 |
JPS646914A (en) * | 1987-03-30 | 1989-01-11 | Shibazaki Nichiro | Semitransparent slide glass |
-
1990
- 1990-09-12 JP JP24005890A patent/JPH04120438A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5372639A (en) * | 1976-12-10 | 1978-06-28 | Technicon Instr | Method of fixing specimen and fixing device |
JPS62161080A (ja) * | 1976-12-10 | 1987-07-17 | テクニコン、インストルメンツ、コ−ポレ−シヨン | 標本作成装置 |
JPS59116531A (ja) * | 1982-09-13 | 1984-07-05 | ザ,マウント,サイナイ,スク−ル,アヴ,メダスン | 組織試料薄切片の移行マウント方法 |
JPS646914A (en) * | 1987-03-30 | 1989-01-11 | Shibazaki Nichiro | Semitransparent slide glass |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005017686A (ja) * | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Murazumi Kogyo Kk | プレパラート部材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101949182B1 (ko) | 염료계 편광소자 및 편광판 | |
ES2695000T3 (es) | Kit de diagnóstico inmunocromatográfico | |
EP0182632A2 (en) | Light-polarizing film | |
CN103547949B (zh) | 染料系偏光元件和偏振片 | |
KR102450607B1 (ko) | 적외 파장역용 염료계 편광판 | |
JP6317334B2 (ja) | 無彩色な染料系偏光素子、及び偏光板 | |
JP6345114B2 (ja) | 偏光素子及び偏光板 | |
CN1965251A (zh) | 偏振镜、偏振片、光学薄膜及图像显示装置 | |
TWI698500B (zh) | 無色之偏光元件、以及使用該偏光元件之無色偏光板及液晶顯示裝置 | |
JP6317333B2 (ja) | 無彩色な偏光素子、及び偏光板 | |
EP0342241A1 (en) | Dye-containing polarizing film | |
CN109135625B (zh) | 一种耐辐照、高透明度的玻璃夹层胶片及其制备方法 | |
JPS6270802A (ja) | 偏光膜 | |
KR20200040008A (ko) | 이온성 액체와 색변화 염료 물질을 포함하는 가스 지시용 나노섬유 얀 기반 색변화 가스센서 및 그 제조 방법 | |
CN107884847A (zh) | 偏振元件、偏振片和液晶显示装置 | |
TWI704187B (zh) | 無彩色之偏光元件,以及使用該偏光元件之無彩色偏光板及液晶顯示裝置 | |
JPH04120438A (ja) | プレパラート用封入剤とその製法ならびにプレパラートの製法 | |
CN106226896A (zh) | 一种可以透明微孔滤膜的显微镜镜油配制方法 | |
TW200932836A (en) | Azo compound for anisotropic films | |
KR20040066008A (ko) | 요오드계 편광 필름, 그 제조 방법 및 그것을 사용하는편광판 | |
JP5139935B2 (ja) | ヨウ素系偏光フィルム及びその製造方法 | |
Goldstein | Detection of dichroism with the microscope | |
Bayliss | Reversible haemolysis | |
CN112457508B (zh) | 一种有色三醋酸纤维素酯薄膜的制备方法及制成的薄膜 | |
JP3446302B2 (ja) | 偏光フィルムの製造方法 |