JP2608935B2 - ネコ感染性腹膜炎に対しネコを保護するワクチン - Google Patents
ネコ感染性腹膜炎に対しネコを保護するワクチンInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明はネコ感染性腹膜炎(felin infectious perit
onitis)(FIP)ウイルスに対しネコを免疫化するのに
有用なワクチンの製法の関する。さらに詳しくは、本発
明はネコを効果的にFIPから保護する弱毒化された温度
感受性ワクチンに関する。
onitis)(FIP)ウイルスに対しネコを免疫化するのに
有用なワクチンの製法の関する。さらに詳しくは、本発
明はネコを効果的にFIPから保護する弱毒化された温度
感受性ワクチンに関する。
発明の背景 ネコ感染性腹膜炎(FIP)は飼っているネコおよび野
生のネコ双方の疾患である。該ウイルスは動物の多くの
内部器官を侵し、ほとんど常に死に至らしめる。該ウイ
ルスはかなりの伝染性であり、子ネコならびに成長した
ネコを侵す。
生のネコ双方の疾患である。該ウイルスは動物の多くの
内部器官を侵し、ほとんど常に死に至らしめる。該ウイ
ルスはかなりの伝染性であり、子ネコならびに成長した
ネコを侵す。
該FIPウイルスはホルジネックおよびオステルハウス
(Horzinek and Osterhause)、アーカイブズ・オブ・
バイロロジー(Arch.Virol.)、59:1(1979)によって
コロナウイスル属と同定された。FIPウイルスはブタの
伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)、イヌの腸コロナウイル
スおよびヒトの呼吸器系コロナウイルスの類縁である。
また、主として腸で複製し、軽い下痢症を引き起こすだ
けのネコ腸コロナウイルス(FECV)がある。ルッツら
(Lutz,et al.)、ジャーナル・オブ・スモール・アニ
マル・プラクティス(J.Small Animal Practice)、27:
108(1986)。
(Horzinek and Osterhause)、アーカイブズ・オブ・
バイロロジー(Arch.Virol.)、59:1(1979)によって
コロナウイスル属と同定された。FIPウイルスはブタの
伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)、イヌの腸コロナウイル
スおよびヒトの呼吸器系コロナウイルスの類縁である。
また、主として腸で複製し、軽い下痢症を引き起こすだ
けのネコ腸コロナウイルス(FECV)がある。ルッツら
(Lutz,et al.)、ジャーナル・オブ・スモール・アニ
マル・プラクティス(J.Small Animal Practice)、27:
108(1986)。
FIPはコロナウイルスによって引き起こされることは
公知であるが、いかにして感染がネコの間で伝わるのか
およびその病因はまだよく理解されていない。該疾患の
病因は非常に複雑で、研究によると、宿主、ウイルスお
よび環境の因子が該疾患の形態および進行で役割を演じ
ていると示される。ペデルセンら(Pedersen,et a
l.)、小動物のウイルス病(Viral Diseases of Small
Animals)、第34回年次シンボジウム、7:1001(198
5)。
公知であるが、いかにして感染がネコの間で伝わるのか
およびその病因はまだよく理解されていない。該疾患の
病因は非常に複雑で、研究によると、宿主、ウイルスお
よび環境の因子が該疾患の形態および進行で役割を演じ
ていると示される。ペデルセンら(Pedersen,et a
l.)、小動物のウイルス病(Viral Diseases of Small
Animals)、第34回年次シンボジウム、7:1001(198
5)。
FIPは異なる2つの形態:線維性腹腔浸出によって特
徴づけられる湿潤および浸出形ならびに浸出がほとんど
ないかもしくは全くない器官の肉芽性炎によって特徴づ
けられる乾燥または柔軟形で起こり得る。ルッツら(Lu
tz,et al.)、前掲。
徴づけられる湿潤および浸出形ならびに浸出がほとんど
ないかもしくは全くない器官の肉芽性炎によって特徴づ
けられる乾燥または柔軟形で起こり得る。ルッツら(Lu
tz,et al.)、前掲。
ネコの他のコロノウイルス感染、例えば抗原的にFIP
ウイルスに類縁のFECVがあるから、FIPの病因は特徴づ
けるのが困難であった。その結果、該疾患の診断につい
ての血清学テストは特異性を欠き、初期の研究の解釈は
混乱していた。ペデルセンら(Pedersen,et al.)、フ
ェリン・プラクティス(Feline Practice)13:13(198
3)。
ウイルスに類縁のFECVがあるから、FIPの病因は特徴づ
けるのが困難であった。その結果、該疾患の診断につい
ての血清学テストは特異性を欠き、初期の研究の解釈は
混乱していた。ペデルセンら(Pedersen,et al.)、フ
ェリン・プラクティス(Feline Practice)13:13(198
3)。
最近に至るまで、FIPに対する保護活性免疫化は不可
能であった。対照的に、ワクチン接種したネコは病気に
より罹りやすかった。ペデンセンら(Pedersen,et a
l.)。アメリカン・ジャーナル・オブ・ベテリナリ・リ
サーチズ(Am.J.Vet.,Res.)44:229(1983);ウェイス
ら(Weiss,et al.)、コンプ・イムン・ミクロバイオル
・インフェクト(Comp.Immun.Microbiol.Infect.)4:17
5(1981);ウェイスら(Weiss,et al.)、41:663(198
0)。
能であった。対照的に、ワクチン接種したネコは病気に
より罹りやすかった。ペデンセンら(Pedersen,et a
l.)。アメリカン・ジャーナル・オブ・ベテリナリ・リ
サーチズ(Am.J.Vet.,Res.)44:229(1983);ウェイス
ら(Weiss,et al.)、コンプ・イムン・ミクロバイオル
・インフェクト(Comp.Immun.Microbiol.Infect.)4:17
5(1981);ウェイスら(Weiss,et al.)、41:663(198
0)。
ネコは口鼻経路によって感染する。FIPウイルスは上
気道管および腸の上皮細胞で増殖する。臨床的には、は
っきりとしたFIPは粘膜障壁を通過し、免疫介在病を引
き起こした後に起こる。ルッツら(Lutz,et al.)、前
掲、ウェイスら(Weiss,et al.)、アメリカン・ジャー
ナル・オブ・ベテリナリ・リサーチズ(Am.J.Vet.Re
s.)、42:382(1981)。
気道管および腸の上皮細胞で増殖する。臨床的には、は
っきりとしたFIPは粘膜障壁を通過し、免疫介在病を引
き起こした後に起こる。ルッツら(Lutz,et al.)、前
掲、ウェイスら(Weiss,et al.)、アメリカン・ジャー
ナル・オブ・ベテリナリ・リサーチズ(Am.J.Vet.Re
s.)、42:382(1981)。
鼻粘膜免疫応答の刺激はワクチンの鼻孔内投与によっ
て最もよくなされる。ビーネンストックら(Bienenstoc
k,et al.)、イミュノロジー(Immunology)41:249(19
80);ムレイ(Murray)、ザ・ベテリナリ・レコード
(The Veterinary Record)、11月10日:500(1973)。
また、抗−FIPウイルスIgA抗体を分泌するように刺激さ
れた粘膜B−リンパ球は腸粘膜に移動し、局所的腸免疫
を与える。ムレイ(Murray)、前掲。
て最もよくなされる。ビーネンストックら(Bienenstoc
k,et al.)、イミュノロジー(Immunology)41:249(19
80);ムレイ(Murray)、ザ・ベテリナリ・レコード
(The Veterinary Record)、11月10日:500(1973)。
また、抗−FIPウイルスIgA抗体を分泌するように刺激さ
れた粘膜B−リンパ球は腸粘膜に移動し、局所的腸免疫
を与える。ムレイ(Murray)、前掲。
発明の開示 本発明の1の具体例はひどい副作用なくしてネコにお
いてFIPウイルスによる感染に対する免疫を誘導できる
経口は鼻孔内投与用FIPワクチンである。かかるワクチ
ンは温度感受性(ts)FIPウイルスの有効量よりなる。
いてFIPウイルスによる感染に対する免疫を誘導できる
経口は鼻孔内投与用FIPワクチンである。かかるワクチ
ンは温度感受性(ts)FIPウイルスの有効量よりなる。
本発明のもう1つの具体例において、罹患細胞内での
高継代によってFIPウイルスを弱毒化し;弱毒化されたF
IPウイルスを突然変異誘発剤に暴露し;該突然変異誘発
剤への暴露の後今や温度感受性となった弱毒化FIPウイ
ルスを培養し;弱毒化FIPウイルスを収集することを特
徴とするFIPウイルに対するスワクチンの製法が提供さ
れる。
高継代によってFIPウイルスを弱毒化し;弱毒化されたF
IPウイルスを突然変異誘発剤に暴露し;該突然変異誘発
剤への暴露の後今や温度感受性となった弱毒化FIPウイ
ルスを培養し;弱毒化FIPウイルスを収集することを特
徴とするFIPウイルに対するスワクチンの製法が提供さ
れる。
本発明のさらにもう1つの具体例において、弱毒化さ
れた温度感受性FIPウイルスを経口または鼻孔内経路に
より投与することを特徴とするネコをFIPウイルスに対
して免疫化する方法が提供される。
れた温度感受性FIPウイルスを経口または鼻孔内経路に
より投与することを特徴とするネコをFIPウイルスに対
して免疫化する方法が提供される。
本発明のもう1つの具体例において、ワクチンの生産
で有用なFIPウイルスが提供される。かかるFIPウイルス
は弱毒化されておりかつ温度感受性である。
で有用なFIPウイルスが提供される。かかるFIPウイルス
は弱毒化されておりかつ温度感受性である。
本発明のもう1つの具体例において、温度感受性FIP
ウイルスの102ないし107TCID50を含有し、ネコへの鼻孔
内または経口投与に適した0.5ないし1.5mlの液体よりな
ることを特徴とするFIPウイルスによる感染に対し免疫
を誘導するワクチン投与単位が提供される。
ウイルスの102ないし107TCID50を含有し、ネコへの鼻孔
内または経口投与に適した0.5ないし1.5mlの液体よりな
ることを特徴とするFIPウイルスによる感染に対し免疫
を誘導するワクチン投与単位が提供される。
本発明のなおさらにもう1つの具体例において、ts−
FIPウイルスの有効量およびもう1つの病原生物もしく
はウイルスによる感染に対し保護する1もしくはそれ以
上の他の抗原の有効量よるなることを特徴とするひどい
副作用なくしてFIPウイルスおよび1もしくはそれ以上
の他の病原生物もしくはウイルスによる感染に対しネコ
において免疫を誘導することができる経口または鼻孔内
投与用混合ワクチンが提供される。
FIPウイルスの有効量およびもう1つの病原生物もしく
はウイルスによる感染に対し保護する1もしくはそれ以
上の他の抗原の有効量よるなることを特徴とするひどい
副作用なくしてFIPウイルスおよび1もしくはそれ以上
の他の病原生物もしくはウイルスによる感染に対しネコ
において免疫を誘導することができる経口または鼻孔内
投与用混合ワクチンが提供される。
有効なFIPウイルスは、感染が粘膜障壁を越えるのを
防ぐための強力な免疫応答および感染が該粘膜を越えた
場合にウイルスが広がるのを直ち阻止する細胞性免疫
(CMI)応答を刺激すべきである。本発明の温度感受性F
IPウイルス(ts−FIPウイルス)は鼻孔内投与または経
口投与できる。本発明の好ましい具体例において、ts−
FIPウイルスは鼻孔内投与される。ts−FIPウイルスを鼻
孔内投与された場合、鼻咽頭領域内における温度で増殖
するその能力のため、ts−FIPウイルスは容易に増殖
し、CMI応答および局所免疫応答を刺激する。加えて、t
s−FIPウイルスは、全身ワクチン接種したネコまたはビ
ルレントFIPウイルスに感染したネコにおいて検知され
ない抗原投与によりFIPウイルスに対するCMI応答を刺激
する。
防ぐための強力な免疫応答および感染が該粘膜を越えた
場合にウイルスが広がるのを直ち阻止する細胞性免疫
(CMI)応答を刺激すべきである。本発明の温度感受性F
IPウイルス(ts−FIPウイルス)は鼻孔内投与または経
口投与できる。本発明の好ましい具体例において、ts−
FIPウイルスは鼻孔内投与される。ts−FIPウイルスを鼻
孔内投与された場合、鼻咽頭領域内における温度で増殖
するその能力のため、ts−FIPウイルスは容易に増殖
し、CMI応答および局所免疫応答を刺激する。加えて、t
s−FIPウイルスは、全身ワクチン接種したネコまたはビ
ルレントFIPウイルスに感染したネコにおいて検知され
ない抗原投与によりFIPウイルスに対するCMI応答を刺激
する。
本発明のワクチンを製造するのに用いるFIPウイルス
は該ウイルスに感染した動物の器官または組織、好まし
くは肝臓から単離する。器官または組織をすりつぶし、
実験動物、好ましくは特異的病原のない(SPF)ネコに
経口投与する。
は該ウイルスに感染した動物の器官または組織、好まし
くは肝臓から単離する。器官または組織をすりつぶし、
実験動物、好ましくは特異的病原のない(SPF)ネコに
経口投与する。
感染器官の数回のin vivo継代、好ましくは感染脾臓
または肝臓の5回の継代の後、FIPウイルスを単離す
る。当該分野で公知の標準法を用いてFIPウイルスを感
染器官から単離し、ネコ細胞と一緒に共培養する。FIP
ウイルスは、いずれの源、例えばデイビス(Davis)、
米国特許第4303644号およびフィシュマンら(Fishman,e
t al.)、米国特許第4571386号によって教示されるごと
き脾臓、腸間膜リンパ節、内皮細胞または胚細胞培養物
からのネコ細胞と一緒でも容易に増殖する。本発明の好
ましい具体例において、FIPウイルスを疾患組織から単
離し、ネコ腎臓細胞と一緒に共培養する。
または肝臓の5回の継代の後、FIPウイルスを単離す
る。当該分野で公知の標準法を用いてFIPウイルスを感
染器官から単離し、ネコ細胞と一緒に共培養する。FIP
ウイルスは、いずれの源、例えばデイビス(Davis)、
米国特許第4303644号およびフィシュマンら(Fishman,e
t al.)、米国特許第4571386号によって教示されるごと
き脾臓、腸間膜リンパ節、内皮細胞または胚細胞培養物
からのネコ細胞と一緒でも容易に増殖する。本発明の好
ましい具体例において、FIPウイルスを疾患組織から単
離し、ネコ腎臓細胞と一緒に共培養する。
ウイルスをin vitro増殖に適合させるために、疾患組
織から抽出したウイルスをネコ細胞と一緒に共培養す
る。in vitro増殖は多核細胞と共にコロナウイスルに典
型的な他の公知の細胞変性効果(cpe)の形成によって
証明される。ウイルスを弱毒化されるまで継代し、次い
で温度感受性とするために突然変異させる。当該分野に
おいては、弱毒化はウイルスがもはや病気を引き起こさ
ないように修飾されたことを意味する。最後に、弱毒化
された温度感受性ウイルスを経口または鼻孔内経路いず
れかを通じてネコに投与する。
織から抽出したウイルスをネコ細胞と一緒に共培養す
る。in vitro増殖は多核細胞と共にコロナウイスルに典
型的な他の公知の細胞変性効果(cpe)の形成によって
証明される。ウイルスを弱毒化されるまで継代し、次い
で温度感受性とするために突然変異させる。当該分野に
おいては、弱毒化はウイルスがもはや病気を引き起こさ
ないように修飾されたことを意味する。最後に、弱毒化
された温度感受性ウイルスを経口または鼻孔内経路いず
れかを通じてネコに投与する。
好ましい具体例においては、FIPウイルスをネコ腎臓
細胞内で高継代、例えば少なくとも60回の継代、好まし
くは95〜100回の継代によって弱毒化する。温度感受性F
IPウイルスを得るには、高継代数の培養物流動物を、約
31℃における増殖によるウイルス力価が39℃におけるよ
りも大であって少なくとも1×102TCID50、好ましくは
約1×105TCID50なるまで突然変異誘発剤、例えば化学
的なものまたは照射;好まくは紫外線照射に暴露する
(TCID50はウイルスに暴露された培養細胞の50%におい
て細胞変性効果を生じる組織培養感染用量である)。
細胞内で高継代、例えば少なくとも60回の継代、好まし
くは95〜100回の継代によって弱毒化する。温度感受性F
IPウイルスを得るには、高継代数の培養物流動物を、約
31℃における増殖によるウイルス力価が39℃におけるよ
りも大であって少なくとも1×102TCID50、好ましくは
約1×105TCID50なるまで突然変異誘発剤、例えば化学
的なものまたは照射;好まくは紫外線照射に暴露する
(TCID50はウイルスに暴露された培養細胞の50%におい
て細胞変性効果を生じる組織培養感染用量である)。
最適なウイルス活性を得るためには、ウイルス流動体
を5分毎に採集し、−7℃貯蔵する。各5分試料の10倍
系列希釈物(10゜ないし10-7)を密集性ネコ腎臓細胞単
層上でウイルス活性についてテストする。最適試料、好
ましくは5分試料を選択し、31℃にて種々の希釈にて増
殖させる。単一プラークを含有するウェルからのウイル
ス流動体を収集する。
を5分毎に採集し、−7℃貯蔵する。各5分試料の10倍
系列希釈物(10゜ないし10-7)を密集性ネコ腎臓細胞単
層上でウイルス活性についてテストする。最適試料、好
ましくは5分試料を選択し、31℃にて種々の希釈にて増
殖させる。単一プラークを含有するウェルからのウイル
ス流動体を収集する。
第1表は31℃におけるFIPウイルス(DF2−FIPウイル
ス)のビルレント株の紫外線照射の効果を示す。FIPウ
イルスは10分間紫外線への暴露の後完全に不活性され
た。
ス)のビルレント株の紫外線照射の効果を示す。FIPウ
イルスは10分間紫外線への暴露の後完全に不活性され
た。
5分間の紫外線照射に暴露した1:16希釈におけるFIP
ウイルス流動体はウイルスプラークを含有していた。単
一のプラークを多数のウェルで増殖させる。
ウイルス流動体はウイルスプラークを含有していた。単
一のプラークを多数のウェルで増殖させる。
個々の単一プラークを31℃、37℃および39℃にて24ウ
ェルプレートでの10倍希釈物(10-3ないし10-8)で力価
を測定した(第2表)。
ェルプレートでの10倍希釈物(10-3ないし10-8)で力価
を測定した(第2表)。
ウイルスを増殖させる最適条件は許容温度において増
殖するその能力に基づく。39℃においてTCID50は31℃に
おけるTCID50よりも少なくとも約1×102ユニット小さ
く、好ましくは少なくとも1×105ユニット小さい。
殖するその能力に基づく。39℃においてTCID50は31℃に
おけるTCID50よりも少なくとも約1×102ユニット小さ
く、好ましくは少なくとも1×105ユニット小さい。
本発明の弱毒化された温度感受性FIPウイルスはネコ
をFIPウイルスから保護するために該動物に投与でき
る。安全であって、すなわちひどい副作用を引き起こさ
ず、かつ効果的、すなわち投与により保護の細胞免疫お
よび局所免疫応答を誘導する用量を選択する。
をFIPウイルスから保護するために該動物に投与でき
る。安全であって、すなわちひどい副作用を引き起こさ
ず、かつ効果的、すなわち投与により保護の細胞免疫お
よび局所免疫応答を誘導する用量を選択する。
FIPワクチンは鼻孔内または経口投与できる。投与の
好ましい態様は、典型的な用量が0.5ないし1.5ml容量中
102ないし107のTCID50である鼻孔内投与である。
好ましい態様は、典型的な用量が0.5ないし1.5ml容量中
102ないし107のTCID50である鼻孔内投与である。
該用量は単一用量としてまたは時間をかけてのいくつ
かの希釈用量として投与できる。0.5mlの半分(0.25m
l)を例えばスプレーまたは絞り出し容器によって、あ
るいは滴びんによって動物の各鼻孔に投与する、単体0.
5ml中の105.5TCID50ウイルスの単一用量が好ましい。実
験の結果、効果的なワクチンを単一用量として投与で
き、2回の用量が好ましいことが示された。
かの希釈用量として投与できる。0.5mlの半分(0.25m
l)を例えばスプレーまたは絞り出し容器によって、あ
るいは滴びんによって動物の各鼻孔に投与する、単体0.
5ml中の105.5TCID50ウイルスの単一用量が好ましい。実
験の結果、効果的なワクチンを単一用量として投与で
き、2回の用量が好ましいことが示された。
FIPワクチンは直接投与できる。すなわち、ウイルス
を細胞培養流動体中で増殖させ、次いで該培養流動体を
投与用担体として用いることができる、該培養流動体は
標準法によって希釈または濃縮して所望の濃度の弱毒化
ts−FIPウイルスを得ることができる。別法として、例
えばスクロール密度勾配遠心法によって細胞培養物から
弱毒化した温度感受性ウイルスを抽出し、適当な担体、
例えば水、サーライン、コレラトキシド、または卵アル
ブミンと、あるいはアジュバント、例えばクイール(Qu
il)A、アルデヒドゲルまたは油性エマルジョンと混合
することによって、ts−FIPウイルスの医薬上許容され
る製剤を得ることができる。
を細胞培養流動体中で増殖させ、次いで該培養流動体を
投与用担体として用いることができる、該培養流動体は
標準法によって希釈または濃縮して所望の濃度の弱毒化
ts−FIPウイルスを得ることができる。別法として、例
えばスクロール密度勾配遠心法によって細胞培養物から
弱毒化した温度感受性ウイルスを抽出し、適当な担体、
例えば水、サーライン、コレラトキシド、または卵アル
ブミンと、あるいはアジュバント、例えばクイール(Qu
il)A、アルデヒドゲルまたは油性エマルジョンと混合
することによって、ts−FIPウイルスの医薬上許容され
る製剤を得ることができる。
好ましい具体例において、ウイルスを培養物流動体中
にて投与し、単一用量の一部を調製する。無毒性のts−
FIPウイルスは単一用量の量で凍結乾燥し、使用まで貯
蔵することができる。凍結乾燥粉として貯蔵する場合、
投与に先立ち、ネコにおける直接鼻孔内投与に適した
水、サーライン、培養物流動体または他の適当な担体で
ワクチンを復元できる。
にて投与し、単一用量の一部を調製する。無毒性のts−
FIPウイルスは単一用量の量で凍結乾燥し、使用まで貯
蔵することができる。凍結乾燥粉として貯蔵する場合、
投与に先立ち、ネコにおける直接鼻孔内投与に適した
水、サーライン、培養物流動体または他の適当な担体で
ワクチンを復元できる。
抗体応答は測定は、酵素免疫法(ELISA)および血清
ウイルス中和(VN)試験のごとき標準法を用いて行い、
かつ個々の動物からの血液試料で行うことができる。測
定はワクチン接種および抗原投与により試料について最
適に行うことができる。ペデルセンら(pedersen,et a
l.)、ザ・コンペンジウム・オン・コンティニーイン・
エデュケイション(The Comoendium on Continuing Edu
cation)、7:1001(1985)に記載されているリンパ球
幼若化法を用いてワクチン接種および抗原投与による細
胞媒介(リンパ球)応答を示す。
ウイルス中和(VN)試験のごとき標準法を用いて行い、
かつ個々の動物からの血液試料で行うことができる。測
定はワクチン接種および抗原投与により試料について最
適に行うことができる。ペデルセンら(pedersen,et a
l.)、ザ・コンペンジウム・オン・コンティニーイン・
エデュケイション(The Comoendium on Continuing Edu
cation)、7:1001(1985)に記載されているリンパ球
幼若化法を用いてワクチン接種および抗原投与による細
胞媒介(リンパ球)応答を示す。
本発明のさらなる態様はts−FIPウイルスおよび1も
しくはそれ以上の公知ネコウイルスのワクチン量よりな
る混合ワクチンの製法および使用である。例えば、混合
ワクチンは、ts−FIPウイルス成分および呼吸器系感染
の原因であるとして公知の1もしくはそれ以上のネコウ
イルス、例えばカルチウイルス、ネコヘルペス(鼻気管
炎)ウイルスよるなる経口または鼻孔内投与用として調
製できる。
しくはそれ以上の公知ネコウイルスのワクチン量よりな
る混合ワクチンの製法および使用である。例えば、混合
ワクチンは、ts−FIPウイルス成分および呼吸器系感染
の原因であるとして公知の1もしくはそれ以上のネコウ
イルス、例えばカルチウイルス、ネコヘルペス(鼻気管
炎)ウイルスよるなる経口または鼻孔内投与用として調
製できる。
FIPウイルスおよび1もしくはそれ以上の他の病原生
物もしくはウイルスによる感染に対しネコにおいて免疫
を誘導できる他の混合ワクチンはts−FIPウイルス成分
および他の非呼吸器系類縁ウイルス成分もしくは病原生
物、例えばネコジステンパー(パンロイコペニア(panl
eukopenia))、クラミジア、ネコ白血病を用いて調製
できる。サブユニットワクチンも調製できる。ts−FIP
ウイルスは、非経口または鼻孔内投与用に、殺したもし
くは弱毒化した病原、例えばネコジステンパーウイル
ス、カルチウイルス、ネコヘルペスウイルス等のサブユ
ニット成分と組み合わすことができる。ts−FIPウイル
スは、また、非経口投与用に、ネコ白血病ウイルスワク
チンと組み合わすこともできる。
物もしくはウイルスによる感染に対しネコにおいて免疫
を誘導できる他の混合ワクチンはts−FIPウイルス成分
および他の非呼吸器系類縁ウイルス成分もしくは病原生
物、例えばネコジステンパー(パンロイコペニア(panl
eukopenia))、クラミジア、ネコ白血病を用いて調製
できる。サブユニットワクチンも調製できる。ts−FIP
ウイルスは、非経口または鼻孔内投与用に、殺したもし
くは弱毒化した病原、例えばネコジステンパーウイル
ス、カルチウイルス、ネコヘルペスウイルス等のサブユ
ニット成分と組み合わすことができる。ts−FIPウイル
スは、また、非経口投与用に、ネコ白血病ウイルスワク
チンと組み合わすこともできる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する
のが本発明はそれらに限定されるものではない。
のが本発明はそれらに限定されるものではない。
実施例 実施例1:効能試験1 リバティイ・ラブズ(Libery Labs)(リバティイ(L
iberty)、ニュージャージー州)からの14匹のSPF雄ネ
コ(26月令)を第1のワクチン接種−抗原投与試験で用
いた。ワクチン接種したネコを1の隔離室中に、非ワク
チン接種ネコをもう1つの隔離室中に保持した。
iberty)、ニュージャージー州)からの14匹のSPF雄ネ
コ(26月令)を第1のワクチン接種−抗原投与試験で用
いた。ワクチン接種したネコを1の隔離室中に、非ワク
チン接種ネコをもう1つの隔離室中に保持した。
3週間離して、3回、10匹のネコをts−FIPウイルス
で鼻孔内(IN)ワクチン接種した。5匹のネコには31℃
におけるウイルス力価が105.5TCID50/mlのts−FIPウイ
ルスをワクチン接種し、5匹には31℃におけるウイルス
力価が103.5TCID50/mlのウイルスをワクチン接種した。
2週間後、10匹のワクチン接種体および4匹の対照に対
し、ビルレントFIPウイルスの1:600希釈物(FIPウイル
ス−DF2、継代10回、抗原投与力価=102.68TCID50/ml)
1mlを経口抗原投与した。
で鼻孔内(IN)ワクチン接種した。5匹のネコには31℃
におけるウイルス力価が105.5TCID50/mlのts−FIPウイ
ルスをワクチン接種し、5匹には31℃におけるウイルス
力価が103.5TCID50/mlのウイルスをワクチン接種した。
2週間後、10匹のワクチン接種体および4匹の対照に対
し、ビルレントFIPウイルスの1:600希釈物(FIPウイル
ス−DF2、継代10回、抗原投与力価=102.68TCID50/ml)
1mlを経口抗原投与した。
ELISA法によって、オステルハウスら(Osterhause,et
al.)、ベテルナリ・クアテルリィ(Veterinary Quate
rly)、1:59(1979)、FIPウイルスに対するIgG血清学
的応答を測定した。VN力価(ぺデルセンら(Pedersen,e
t al.)、アメリカン・ジャーナル・オブ・ベテリナリ
・リサーチ(Am.J.Vet.Res.)44:229(1983))、も測
定した。
al.)、ベテルナリ・クアテルリィ(Veterinary Quate
rly)、1:59(1979)、FIPウイルスに対するIgG血清学
的応答を測定した。VN力価(ぺデルセンら(Pedersen,e
t al.)、アメリカン・ジャーナル・オブ・ベテリナリ
・リサーチ(Am.J.Vet.Res.)44:229(1983))、も測
定した。
ts−FIPウイルスワクチン接種体のIgG ELISA法力価を
第4表に示す。ワクチン接種ネコのプレワクチン接種力
価はそれらを隔離ケージから取り出した日についてのも
のであった。対照ネコは隔離ケージから取り出した15日
後、プレワクチン接種ELISA法力価15を有していた。対
照ネコのFIPウイルスに対するIgG応答は、実験で用いた
SPFネココロニーに固有のネコ腸コロナウイルス(FEC
V)への交差反応活性の抗体によるものである。その結
果、ワクチン接種ネコのIgG応答はFECVならびにワクチ
ンウイルスによるものである。
第4表に示す。ワクチン接種ネコのプレワクチン接種力
価はそれらを隔離ケージから取り出した日についてのも
のであった。対照ネコは隔離ケージから取り出した15日
後、プレワクチン接種ELISA法力価15を有していた。対
照ネコのFIPウイルスに対するIgG応答は、実験で用いた
SPFネココロニーに固有のネコ腸コロナウイルス(FEC
V)への交差反応活性の抗体によるものである。その結
果、ワクチン接種ネコのIgG応答はFECVならびにワクチ
ンウイルスによるものである。
IgG ELSA法力価とは対照的に、ワクチン接種前に陰性
であった(第5表)ウリルス中和力価は、各ワクチン接
種の後増加した。抗原投与後、抗体力価測定用に血清を
収集しなかった。ワクチン接種ネコおよび対照ネコはFI
Pウイルスに対する交差反応性抗体応答を生じたので、
両群のFECVでのプレ暴露は、もしあったとしても、抗原
投与に対して少ししか効果がない。4匹にうち3匹の非
ワクチン接種対照ネコはFIPに罹り、死亡した。第4番
目のネコ、LK2は9匹の保護されたワクチン接種体のい
ずれよりも3倍大きい13の離床スコア(数がより大きい
症状がよりひどく、死亡のスコアは50である)を有して
いた。
であった(第5表)ウリルス中和力価は、各ワクチン接
種の後増加した。抗原投与後、抗体力価測定用に血清を
収集しなかった。ワクチン接種ネコおよび対照ネコはFI
Pウイルスに対する交差反応性抗体応答を生じたので、
両群のFECVでのプレ暴露は、もしあったとしても、抗原
投与に対して少ししか効果がない。4匹にうち3匹の非
ワクチン接種対照ネコはFIPに罹り、死亡した。第4番
目のネコ、LK2は9匹の保護されたワクチン接種体のい
ずれよりも3倍大きい13の離床スコア(数がより大きい
症状がよりひどく、死亡のスコアは50である)を有して
いた。
実施例2:効能試験2 リバティイ・ラブズ(Liberty Labs)からの12匹のコ
ロナウイルス陰性SPF雄ネコ(12月令)を第2のワクチ
ン接種−抗原投与試験で用いた。すべてのネコを隔離ケ
ージに入れた(ケージ当たりネコ3匹)。
ロナウイルス陰性SPF雄ネコ(12月令)を第2のワクチ
ン接種−抗原投与試験で用いた。すべてのネコを隔離ケ
ージに入れた(ケージ当たりネコ3匹)。
6匹のネコを、3週間離して3回、ts−FIPウイルス
でINワクチン接種した。3匹のネコをts−FIPウイルス
で2回INワクチン接種し、1回は経口で行った。ts−FI
Pウイルス力価は105.5TCID50/mlであった。3匹の非ワ
クチン接種対照はワクチン接種体とは別のケージ中で保
持した。
でINワクチン接種した。3匹のネコをts−FIPウイルス
で2回INワクチン接種し、1回は経口で行った。ts−FI
Pウイルス力価は105.5TCID50/mlであった。3匹の非ワ
クチン接種対照はワクチン接種体とは別のケージ中で保
持した。
ビルレンFIPウイルスの1:600希釈物(FIPウイルスを
−DF2、継代10回、抗原投与力価=102.15TCID50/ml)1m
lを9匹のワクチン接種体をおよび3匹の対照に経口抗
原投与した。
−DF2、継代10回、抗原投与力価=102.15TCID50/ml)1m
lを9匹のワクチン接種体をおよび3匹の対照に経口抗
原投与した。
ts−FIPウイルスワクチン接種体および非ワクチン接
種体の血清IgG抗−FIPウイルス抗体応答を第6表に示
す。第1および第2のワクチン接種によりIgG抗体力価
の最大増加が見られた。3回目のINワクチン接種ネコに
おいて力価の増加は生じず、保護を誘起するのに1また
はせいぜい2つの用量で十分であることが確認された。
IgG抗体力価は抗原投与により急激に増加した。ウイル
ス中和抗体力価は各3回のワクチン接種および抗原投与
により増加した(第7表)。
種体の血清IgG抗−FIPウイルス抗体応答を第6表に示
す。第1および第2のワクチン接種によりIgG抗体力価
の最大増加が見られた。3回目のINワクチン接種ネコに
おいて力価の増加は生じず、保護を誘起するのに1また
はせいぜい2つの用量で十分であることが確認された。
IgG抗体力価は抗原投与により急激に増加した。ウイル
ス中和抗体力価は各3回のワクチン接種および抗原投与
により増加した(第7表)。
3匹の非ワクチン接種対照のうち2匹はFIPに罹り、
死亡した。すべてのワクチン接種ネコは生存した。2匹
のワクチン接種ネコ、SN1およびSY1では一時的な血液疾
患、初期的デフル体(Doehle Bodies)、低充填細胞容
量および体温の上昇があった。しかしながら、それらは
まさに起こりつつある死の適切な表示たる黄疸のいずれ
の微候も示さなかった。
死亡した。すべてのワクチン接種ネコは生存した。2匹
のワクチン接種ネコ、SN1およびSY1では一時的な血液疾
患、初期的デフル体(Doehle Bodies)、低充填細胞容
量および体温の上昇があった。しかしながら、それらは
まさに起こりつつある死の適切な表示たる黄疸のいずれ
の微候も示さなかった。
実施例3:効能試験3 リバティイ・ラブズからの18匹のコロナウイルス陰性
SPF雄ネコ(12月令)を用いた。すべてのネコを隔離ケ
ージ(ケージ当たりネコ2匹)に入れた。6匹のネコを
3週間離して2回ts−FIPウイルスでIN接種した。6匹
のネコを1回INワクチン接種した。ts−FIPウイルス力
価は105.5TCID50/mlであった。さらに6匹のネコをコン
カナバリンA(ConA)アジュバントのts−FIPウイルス
で皮下(SC)ワクチン接種し、INワクチン接種体とは別
のケージ中で保持した。6匹の非ワクチン接種対照ネコ
はワクチン接種体とは別のケージ中にて保持した。
SPF雄ネコ(12月令)を用いた。すべてのネコを隔離ケ
ージ(ケージ当たりネコ2匹)に入れた。6匹のネコを
3週間離して2回ts−FIPウイルスでIN接種した。6匹
のネコを1回INワクチン接種した。ts−FIPウイルス力
価は105.5TCID50/mlであった。さらに6匹のネコをコン
カナバリンA(ConA)アジュバントのts−FIPウイルス
で皮下(SC)ワクチン接種し、INワクチン接種体とは別
のケージ中で保持した。6匹の非ワクチン接種対照ネコ
はワクチン接種体とは別のケージ中にて保持した。
3週間後、12匹のワクチン接種体および6匹の対照
に、ビルレントFIPウイルスの1:600希釈物(FIPウイル
ス−DF2、継代10回、抗原投与力価=102.61TCID50/ml)
1mlを経口にて抗原投与した。
に、ビルレントFIPウイルスの1:600希釈物(FIPウイル
ス−DF2、継代10回、抗原投与力価=102.61TCID50/ml)
1mlを経口にて抗原投与した。
第8表はts−FIPウイルスのINおよび皮下ワクチン接
種ネコおよび非ワクチン接種ネコのELISA IgG力価を示
す。2回INワクチン接種したネコ、および1回ワクチン
接種したネコさえ抗原投与時のSCワクチン接種したネコ
よりも高い平均力価を有していた。また、ts−FIPウイ
ルスワクチンのIN2容量を摂取したネコは抗原投与に先
立ち単一のIN用量を摂取したネコよりも高いVN力価を有
していた(第9表)。IN投与のts−FIPウイルスの1用
量さえ、SC投与の2用量よりも高いVN力価を刺激した。
種ネコおよび非ワクチン接種ネコのELISA IgG力価を示
す。2回INワクチン接種したネコ、および1回ワクチン
接種したネコさえ抗原投与時のSCワクチン接種したネコ
よりも高い平均力価を有していた。また、ts−FIPウイ
ルスワクチンのIN2容量を摂取したネコは抗原投与に先
立ち単一のIN用量を摂取したネコよりも高いVN力価を有
していた(第9表)。IN投与のts−FIPウイルスの1用
量さえ、SC投与の2用量よりも高いVN力価を刺激した。
2回INワクチン接種した6匹のネコのうち5匹からの
抹消血液リンパ球は抗原投与に先立つリンパ球幼若化試
験においてFIPウイルスに対して応答した。IN1回ワクチ
ン接種の3匹のネコ、および皮下2回ワクチン接種のた
だ1匹のネコは同様の応答を示した。
抹消血液リンパ球は抗原投与に先立つリンパ球幼若化試
験においてFIPウイルスに対して応答した。IN1回ワクチ
ン接種の3匹のネコ、および皮下2回ワクチン接種のた
だ1匹のネコは同様の応答を示した。
5匹のうち2匹の、抗原投与に先立ちリンパ球幼若化
応答を示した2用量INワクチン接種体と、応答しなかっ
た2用量INワクチン接種体は抗原投与後に強い幼若化応
答を示した。IN1回ワクチン接種の1匹のネコからリン
パ球のみが抗原投与によるFIPウイルスに応答し、SC2回
ワクチン接種のネコからのリンパ球は応答しなかった。
応答を示した2用量INワクチン接種体と、応答しなかっ
た2用量INワクチン接種体は抗原投与後に強い幼若化応
答を示した。IN1回ワクチン接種の1匹のネコからリン
パ球のみが抗原投与によるFIPウイルスに応答し、SC2回
ワクチン接種のネコからのリンパ球は応答しなかった。
IN2回ワクチン接種のすべての6匹のネコはFIPウイル
ス抗原投与からしっかりと保護されていた。IN1回ワク
チン接種の6匹のネコ(UX6)のうち1匹はFIPを指示す
る血液疾患を示したものの、生き残った。対照的に、非
ワクチン接種ネコ4匹のうちの2匹および皮下ワクチン
接種ネコ6匹のうちの5匹はFIPに罹り、死亡した。生
き残った対照ネコ(HI2)2匹のうち1匹はFIPを示唆す
る血液疾患を示した。ほとんどの皮下ワクチン接種ネコ
は非ワクチン接種ネコよりも早くFIPに罹った。
ス抗原投与からしっかりと保護されていた。IN1回ワク
チン接種の6匹のネコ(UX6)のうち1匹はFIPを指示す
る血液疾患を示したものの、生き残った。対照的に、非
ワクチン接種ネコ4匹のうちの2匹および皮下ワクチン
接種ネコ6匹のうちの5匹はFIPに罹り、死亡した。生
き残った対照ネコ(HI2)2匹のうち1匹はFIPを示唆す
る血液疾患を示した。ほとんどの皮下ワクチン接種ネコ
は非ワクチン接種ネコよりも早くFIPに罹った。
実施例4:混合ワクチンの調製 カリチウイルスおよびネコヘルペス(鼻器官炎)ウイ
ルスと組み合わたts−FIPウイルスよりなる鼻孔内投与
用混合ワクチンを製造することができる。該混合ワクチ
ンは、以下の: ネコヘルペスウイルス(TCID50=107.2)0.5ml カリチウイルス(TCID50=107.9)0.50ml ts−FIPウイルス(TCID50=105.5)0.5ml 安定剤(NZ−アミン、ゼラチンまたはスクロース)0.8m
l を組み合わせることができる。
ルスと組み合わたts−FIPウイルスよりなる鼻孔内投与
用混合ワクチンを製造することができる。該混合ワクチ
ンは、以下の: ネコヘルペスウイルス(TCID50=107.2)0.5ml カリチウイルス(TCID50=107.9)0.50ml ts−FIPウイルス(TCID50=105.5)0.5ml 安定剤(NZ−アミン、ゼラチンまたはスクロース)0.8m
l を組み合わせることができる。
混合ワクチンは出荷および貯蔵のために凍結乾燥する
ことができる。使用に先立ち、例えば水、サーラインま
たは他の経口もしくは鼻孔内投与に適した賦形剤中1.0m
lまで水分補給できる。
ことができる。使用に先立ち、例えば水、サーラインま
たは他の経口もしくは鼻孔内投与に適した賦形剤中1.0m
lまで水分補給できる。
実施例5:サブユニットワクチンの調製 ts−FIPウイルスの免疫原性サブユニットは、ウイル
スそのままあるいはネコジステンパーウイルス、カリチ
ウイルス、ネコヘルペスウイルスおよびクラミジアワク
チンのサブユニット成分と組み合わせ、非経口投与また
は鼻孔内投与できる。このタイプの混合サブユニットワ
クチンは以下の: ts−FIPウイルス(TCID50=105.5)0.2ml ネコヘルペスウイルス(TCID50=107.2)0.5ml ネコジステンパーウイルス(TCID50=106.0)0.25ml カリチウイルス(TCID50=107.9)0.25ml ネコ白血病ウイルス(gp70蛋白の500−3000μg)0.5ml クラミジア(TCID50=106.5)0.25ml を組み合わせることができる。
スそのままあるいはネコジステンパーウイルス、カリチ
ウイルス、ネコヘルペスウイルスおよびクラミジアワク
チンのサブユニット成分と組み合わせ、非経口投与また
は鼻孔内投与できる。このタイプの混合サブユニットワ
クチンは以下の: ts−FIPウイルス(TCID50=105.5)0.2ml ネコヘルペスウイルス(TCID50=107.2)0.5ml ネコジステンパーウイルス(TCID50=106.0)0.25ml カリチウイルス(TCID50=107.9)0.25ml ネコ白血病ウイルス(gp70蛋白の500−3000μg)0.5ml クラミジア(TCID50=106.5)0.25ml を組み合わせることができる。
各種ネコウイルスの濃度は効果的な免疫応答を生じる
として公知の量である。成分を投与に適した小容量とす
るために、好ましくは前記推奨容量で濃縮ウイルスを調
製する。
として公知の量である。成分を投与に適した小容量とす
るために、好ましくは前記推奨容量で濃縮ウイルスを調
製する。
実施例6:2成分サブユニットワクチン 非経口投与用2成分サブユニットワクチンは免疫原性
ネコ白血病ウイルスワクチンと組み合わせて、ts−FIP
ウイルスの免疫原性サブユニットを用いて調製できる。
該混合サブユニットワクチンは以下の: ts−FIPウイルス(TCID50=105.5)0.4ml ネコ白血病ウイルスサブユニット(25−1000μg)0.4m
l アジュバント(水酸化アルミニウム、サポニン)0.2ml を組み合わせることができる。
ネコ白血病ウイルスワクチンと組み合わせて、ts−FIP
ウイルスの免疫原性サブユニットを用いて調製できる。
該混合サブユニットワクチンは以下の: ts−FIPウイルス(TCID50=105.5)0.4ml ネコ白血病ウイルスサブユニット(25−1000μg)0.4m
l アジュバント(水酸化アルミニウム、サポニン)0.2ml を組み合わせることができる。
実施例7:ワクチンの2部位投与 ts−FIPウイルスワクチンはカルチウイルス、ネコヘ
ルペスウイルス、ネコジステンパーウイルス、ネコ白血
病ウイルスおよびクラミジア(ネコ肺炎)混合ワクチン
の非経口投与の時に鼻孔内投与することができる(鼻孔
当たり0.5ml)。各種成分の濃度は実施例4に記載の通
りであるが、ts−FIPは他のウイルス成分とは別に鼻孔
内投与することができる。
ルペスウイルス、ネコジステンパーウイルス、ネコ白血
病ウイルスおよびクラミジア(ネコ肺炎)混合ワクチン
の非経口投与の時に鼻孔内投与することができる(鼻孔
当たり0.5ml)。各種成分の濃度は実施例4に記載の通
りであるが、ts−FIPは他のウイルス成分とは別に鼻孔
内投与することができる。
Claims (28)
- 【請求項1】31℃において、39℃におけるよりも、少な
くとも1×102倍ないし1×105倍大きいTCID50を示す弱
毒化された、温度感受性ネコ感染性腹膜炎(FIP)ウイ
ルスの有効量よりなることを特徴とするひどい副作用な
くしてネコにおいてFIPウイルスによる感染に対し免疫
を誘導できる経口または鼻孔内投与用FIPワクチン。 - 【請求項2】該温度感受性弱毒化FIPウイルスが、31℃
において、39℃におけるよりも、少なくとも1×105倍
大きいTCID50を示す請求項1記載のワクチン。 - 【請求項3】該FIPウイルスが、感染ネコの組織または
器官から単離したビルレントFIPウイルスを、罹患細胞
中で少なくとも約60回継代することによって弱毒化さた
ものである請求項1記載のワクチン。 - 【請求項4】ビルレントFIPウイルスの継代を30℃およ
び35℃の間の温度でネコ腎臓細胞中で行う請求項3記載
のワクチン。 - 【請求項5】該弱毒化FIPウイルスを突然変異誘発剤に
暴露することによって温度感受性とする請求項3または
4記載のワクチン。 - 【請求項6】該突然変異誘発剤が紫外線ある請求項5記
載のワクチン。 - 【請求項7】該突然変異誘発を、該弱毒差化FIPウイル
スを紫外線に3ないし5分間暴露することによって行う
請求項6記載のワクチン。 - 【請求項8】温度感受性弱毒化FIPイウイルスが、1ml当
たり102ないし107TCID50の濃度で存在する請求項7記載
のワクチン。 - 【請求項9】温度感受性弱毒化FIPウイルスが、1m1当た
り105.5TCID50の濃度で存在する請求項8記載のワクチ
ン。 - 【請求項10】a)FIPウイルスのビルレント株を培養
し; b)罹患細胞中で高継代して工程a)のFIPウイルスを
弱毒化し; c)工程b)の該弱毒化されたFIPウイルスを突然変異
誘発剤に暴露して突然変異した弱毒化FIPウイルスを作
り; d)工程c)の突然変異した弱毒化FIPウイルスから、3
1℃において、39℃におけるより、少なくとも1×102倍
ないし1×105倍大きいTCID50を示す温度感受性の弱毒
性FIPウイルスを選択的に培養し;次いで e)工程d)の温度感受性の弱毒化FIPウイルスを収集
する; ことを特徴とするひどい副作用なくしてネコにおいてFI
Pウイルスによる感染に対し免疫を誘導できる経口また
は鼻孔内投与用FIPウイルスの製法。 - 【請求項11】工程d)の該温度感受性弱毒FIPウイル
スが、31℃において、39℃におけるよりも、少なくとも
1×105倍大きくTCID50を示す請求項10記載のワクチン
の製法。 - 【請求項12】工程a)のFIPウイルスのビルレント株
が、感染ネコの組織または器官から単離したものである
請求項10記載のワクチンの製法。 - 【請求項13】工程b)において、FIPウイルスのビル
レント株を、ネコ腎臓細胞中で少なくとも約60回継代し
て弱毒化する請求項10記載のワクチンの製法。 - 【請求項14】継代を30℃にないし35℃の温度で行う請
求項13記載のワクチンの製法。 - 【請求項15】工程c)において、弱毒化ウイルスを暴
露する突然変異誘発剤が紫外線である請求項10記載のワ
クチンの製法。 - 【請求項16】31℃において、39℃におけるよりも、少
なくとも1×102倍ないし1×105倍大きいTCID50を示す
弱毒化された、温度感受性FIPウイルスを経口もしくは
鼻孔内経路で投与することを特徴とするひどい副作用な
くしてネコをFIPウイルスに対して免疫する方法。 - 【請求項17】該温度感受性弱毒化FIPウイルスが、31
℃において、39℃におけるよりも、少なくとも1×105
倍大きいTCID50を示す請求孔16記載の免疫方法。 - 【請求項18】31℃において、39℃におけるよりも、少
なくとも1×102倍ないし1×105倍大きいTCID50を示
す、ひどい副作用なくしてネコにおいてFIPウイルスに
よる感染に対し免疫を誘導できる経口または鼻孔内投与
用FIPワクチン製造用の弱毒化された、温度感受性FIPウ
イルス。 - 【請求項19】31℃において、39℃におけるよりも、少
なくとも1×105倍大きいTCID50を示す請求項18記載の
ウイルス。 - 【請求項20】ネコ腎臓細胞を用いる培養中で、複数回
継代することにより弱毒化した請求項18記載のウイル
ス。 - 【請求項21】突然変異誘発剤に暴露することによって
温度感受性とした請求項18記載のウイルス。 - 【請求項22】102ないし107TCID50の投与量でネコにお
けるFIPウイルスに対する免疫を誘導するのに有効であ
る請求項18記載のウイルス。 - 【請求項23】31℃において、39℃におけるよりも、少
なくとも1×102倍ないし1×105倍大きいTCID50を示
す、弱毒化された、温度感受性FIPウイルスの102ないし
107TCID50を含有する、鼻孔内または経口投与するのに
適した0.5ないし1.5mlの液体よりなることを特徴とする
ひどい副作用なくしてネコにおいてFIPウイルスによる
感染に対し免疫を誘導するワクチン単位投与形。 - 【請求項24】該温度感受性弱毒化ウイルスが、31℃に
おいて、39℃におけるよりも、少なくとも1×105倍大
きいTCID50を示す請求孔23記載のワクチン単位投与形。 - 【請求項25】請求項23記載のワクチン単位投与形を1
単位またはそれ以上、鼻孔内または経口投与することを
特徴とするひどい副作用なくしてネコにおいてFIPウイ
ルスによる感染に対し免疫する方法。 - 【請求項26】31℃において、39℃におけるよりも、少
なくとも1×102倍ないし1×105倍大きいTCID50を示
す、弱毒化された、温度感受性FIPウイルスの有効量
と、1つまたはそれ以上の他の病原による感染に対して
保護する1もしくはそれ以上の抗原の有効量によりなる
ことを特徴するひどい副作用なくしてネコにおいてFIP
ウイルスおよび該1つのもしくはそれ以上の他の病原に
よる感染に対し免疫を誘導できる経口もしくは鼻孔内投
与用混合ワクチン。 - 【請求項27】該温度感受性弱毒化ウイルスが、31℃に
おいて、39℃におけるよりも、少なくとも1×105倍大
きいTCID50を示す請求項26記載の混合ワクチン。 - 【請求項28】請求項27項記載の混合ワクチンを経口ま
た鼻孔内投与することを特徴とする、ひどい副作用なく
してFIPウイルスおよび1つもしくはそれ以上の他の病
原による感染に対しネコを免疫する方法。
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