JP2608255B2 - 枝処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、切断した枝を処理す
る枝処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】街路樹や庭木等を剪定した際、切り払っ
た枝は、通常、袋詰めが可能な程度の大きさに裁断し、
袋詰めした後、処分場へ運搬して廃棄する。

【０００３】また、袋詰めされた状態で作業場所周辺に
仮置きし、回収業者による回収を待つこともある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような処理方法によると、枝が嵩張った状態で袋詰めさ
れるため、多数の袋を必要とし、袋詰め作業に手間を要
すると共に、処分場への運搬時の効率が悪く、仮置き時
にも広い場所を必要とするという問題があった。

【０００５】そこで、この発明は、切り払った枝の嵩を
低くし、効率よく処理できる枝処理装置を提供すること
を課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、投入された枝を破砕してチップ片にす
る破砕ユニットと、破砕ユニットから排出された多数の
チップ片を圧縮してチップ塊にする圧縮ユニットと、圧
縮ユニットから排出されたチップ塊を袋詰めする袋詰め
ユニットとを台車に装備したのである。

【０００７】

【作用】この発明に係る枝処理装置では、切り払った枝
を破砕ユニットに投入すると、投入された枝は破砕さ
れ、コンパクトに圧縮された後、袋詰めされる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１に示すように、牽引車Ｔに牽引されて
走行する台車１の後部には、給送装置２及び破砕機３か
ら成る破砕ユニット４が設けられている。給送装置２
は、ケース５の内部に櫛歯状の羽根を多数有する一対の
羽根車６を設けた構成とされ、切り払われた枝をケース
５の後端面に形成された投入口７に投入すると、枝は羽
根車６の回転によって大まかに砕かれつつ破砕機３に送
り込まれる。破砕機３に送り込まれた枝は細かく破砕さ
れ、チップ片となる。

【０００９】台車１の後部から前部にかけて、スクリュ
ーコンベヤ８から成る圧縮ユニット９が設けられてい
る。スクリューコンベヤ８は供給端よりも排出端が上方
に位置し、スクリューコンベヤ８のスクリューは、供給
端から排出端へ進むに従ってピッチが小さくなってい
る。スクリューコンベヤ８の供給端は破砕機３の排出口
の下方に位置し、上面が開口している。破砕機３から排
出された多数のチップ片はスクリューコンベヤ８により
台車１の前部方向へ送られつつ圧縮され、チップ塊とな
って排出端から排出される。

【００１０】台車１の前部には、ストッカ１０と、袋１
１の上端開口を開いた状態で保持する保持具１２とから
成る袋詰めユニット１３が設けられている。袋１１の上
端開口はストッカ１０の排出口の下方に位置する。スト
ッカ１０の上端部はスクリューコンベヤ８の排出端側に
連通しており、スクリューコンベヤ８の排出端から排出
されたチップ塊はストッカ１０に投入され、蓄積され
る。

【００１１】ストッカ１０の下端部には栓１４が開閉自
在に設けられており、栓１４を開くと、ストッカ１０に
蓄積されたチップ塊が袋１１内に落下する。袋１１が満
杯になった時点で栓１４を閉じ、袋１１を保持具１２か
ら外して、台車１の空きスペースに仮置きするか、他の
運搬車両に移載する。作業場所周辺に仮置きし、回収業
者による回収を待ってもよい。その後、新しい袋１１を
保持具１２に取り付け、再び栓１４を開く。

【００１２】なお、トラックの荷台を台車１とし、台車
１を自走可能なものとしてもよい。

【００１３】

【効果】この発明によれば、上記のような構成としたの
で、切り払った枝を破砕ユニットに投入すると、投入さ
れた枝は破砕され、コンパクトに圧縮されて袋詰めされ
るので、袋詰め作業の手間を省くことができる。

【００１４】また、枝が嵩張らないので、効率よく処分
場へ運搬することができ、仮置き時にも場所をとらな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の概略を示す断面図

【符号の説明】

１ 台車 ４ 破砕ユニット ９ 圧縮ユニット １３ 袋詰めユニット

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 投入された枝を破砕してチップ片にする
   破砕ユニットと、破砕ユニットから排出された多数のチ
   ップ片を圧縮してチップ塊にする圧縮ユニットと、圧縮
   ユニットから排出されたチップ塊を袋詰めする袋詰めユ
   ニットとを台車に装備した枝処理装置。