JP2608076B2 - 補修折板屋根 - Google Patents
補修折板屋根Info
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- Japan
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- folded
- roof
- existing
- folded plate
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、老朽化して腐食が進んで、既設折板部分の
屋内への脱落防止,腐食促進の防止,結露発生の防止等
ができる,補修折板屋根に関する。
屋内への脱落防止,腐食促進の防止,結露発生の防止等
ができる,補修折板屋根に関する。
従来より、金属折板屋根が長期の使用にて老朽化した
り、或いは腐蝕したりして雨水が室内に浸入するように
なると、新たな屋根に葺替える必要が生じ、その金属折
板屋根を全面的に撤去して新たな屋根に葺替えていた。
また、その金属折板屋根には、通常、瓦棒葺屋根におけ
る木毛板の様な野地等が存在しない。これがため、老朽
化して腐食が進んだ場合、既設折板が屋内へ脱落する危
険性が屡生じていた。
り、或いは腐蝕したりして雨水が室内に浸入するように
なると、新たな屋根に葺替える必要が生じ、その金属折
板屋根を全面的に撤去して新たな屋根に葺替えていた。
また、その金属折板屋根には、通常、瓦棒葺屋根におけ
る木毛板の様な野地等が存在しない。これがため、老朽
化して腐食が進んだ場合、既設折板が屋内へ脱落する危
険性が屡生じていた。
このように老朽化しても、会社,工場等の稼動効率
性、設備品,製品等の保護等 のために、葺替えをしないで、しかも、老朽化して腐食
が進んだ既設折板部分が屋内へ脱落することを防止しつ
つ、その腐食促進も防止ができる,補修する屋根が切望
されている。
性、設備品,製品等の保護等 のために、葺替えをしないで、しかも、老朽化して腐食
が進んだ既設折板部分が屋内へ脱落することを防止しつ
つ、その腐食促進も防止ができる,補修する屋根が切望
されている。
そこで発明者は、前記問題点等を解決すべく鋭意,研
究を重ねた結果、本発明を、既設折板屋根と,支持具を
介して上側に適宜の間隔を有して葺成された,少なくと
も1山おきの山形部の頂面付近に注入孔を有する新設折
板屋根とからなり、スペーサ材は,注入孔がない新設折
板屋根の頂面と、これに対応する既設折板屋根の頂面と
の間に介在され、注入孔より注入された注入発泡樹脂は
前記間隔内全体に充填されてなる補修折板屋根としたこ
とにより、老朽化して腐食が進んでも、既設折板部分の
屋内への脱落防止,腐食促進の防止,結露発生の防止等
ができ、前記の問題点等を解決したものである。
究を重ねた結果、本発明を、既設折板屋根と,支持具を
介して上側に適宜の間隔を有して葺成された,少なくと
も1山おきの山形部の頂面付近に注入孔を有する新設折
板屋根とからなり、スペーサ材は,注入孔がない新設折
板屋根の頂面と、これに対応する既設折板屋根の頂面と
の間に介在され、注入孔より注入された注入発泡樹脂は
前記間隔内全体に充填されてなる補修折板屋根としたこ
とにより、老朽化して腐食が進んでも、既設折板部分の
屋内への脱落防止,腐食促進の防止,結露発生の防止等
ができ、前記の問題点等を解決したものである。
以下、本発明の実施例を第1図乃至第14図に基づいて
説明する。
説明する。
Aは既設折板屋根であって、底部1と山形部2とが連
続するように構成されている。具体的には、重合式の既
設折板屋根板A1にて構成されている。該既設折板屋根板
A1は、第2図等に示すように、底部1の両側に山形部2,
2が形成されていたり、底部1と山形部2とが複数連続
するように構成され、且つ幅方向の最外側には山形部2,
2が形成されている。その既設折板屋根板A1における山
形部2の外側片の高さは僅かに形成されていることが多
い。
続するように構成されている。具体的には、重合式の既
設折板屋根板A1にて構成されている。該既設折板屋根板
A1は、第2図等に示すように、底部1の両側に山形部2,
2が形成されていたり、底部1と山形部2とが複数連続
するように構成され、且つ幅方向の最外側には山形部2,
2が形成されている。その既設折板屋根板A1における山
形部2の外側片の高さは僅かに形成されていることが多
い。
その既設折板屋根Aは、既に老朽化した折板屋根は当
然に含まれるし、比較的新しい屋根も既設折板屋根Aと
して含まれ、老朽化屋根のみに限定されない。
然に含まれるし、比較的新しい屋根も既設折板屋根Aと
して含まれ、老朽化屋根のみに限定されない。
その既設折板屋根Aは、既設折板屋根板A1,A1,…が梁
等の構造材3に固着されて構成されている。具体的に
は、構造材3上に直接に固着される場合には、第2図等
に示すように、既設折板屋根板A1の底部1がボルト・ナ
ット4等にて構造材3に固着されている。また、第10
図,第11図,第13図に示すように、構造材3上の受金具
5に、既設折板屋根板A1が固着されている。
等の構造材3に固着されて構成されている。具体的に
は、構造材3上に直接に固着される場合には、第2図等
に示すように、既設折板屋根板A1の底部1がボルト・ナ
ット4等にて構造材3に固着されている。また、第10
図,第11図,第13図に示すように、構造材3上の受金具
5に、既設折板屋根板A1が固着されている。
Bは新設折板屋根であって、重合式の新設折板屋根板
B1にて構成されており、前記既設折板屋根Aと同等断面
で,底部6と山形部7とが連続するように構成されてい
る。従って、その重合式の新設折板屋根板B1も、前記重
合式の既設折板屋根板A1と同等断面に形成されている。
その新設折板屋根B,既設折板屋根Aも、第11図乃至第14
図に示すように、山の高さが低い場合も含まれる。
B1にて構成されており、前記既設折板屋根Aと同等断面
で,底部6と山形部7とが連続するように構成されてい
る。従って、その重合式の新設折板屋根板B1も、前記重
合式の既設折板屋根板A1と同等断面に形成されている。
その新設折板屋根B,既設折板屋根Aも、第11図乃至第14
図に示すように、山の高さが低い場合も含まれる。
その新設折板屋根Bは、前記既設折板屋根A上に、支
持具8を介して適宜の間隔9を有して葺成されている。
持具8を介して適宜の間隔9を有して葺成されている。
その支持具8は、第2図に示すような、前記受金具5
と同様な山形形状をなしたり、或いは第10図,第11図,
第13図に示すように、変形ハット形状をなすこともあ
る。何れの支持具8の頂部には剣先状のボルト8aが突設
されている。その第2図の支持具8を使用する場合に
は、既設折板屋根板A1,A1…が梁等の構造材3上に直接
に固着されているときで、そのボルト・ナット4を利用
して固着されている。また、第10図,第11図,第13図の
支持具8を使用する場合には、既設折板屋根板A1,A1…
が受金具5を介して固着されているときで、該受金具5
箇所の山形部2外面に両脚部がリベット等で固着されて
いる。或いは、その支持具8の両脚部が、既設折板屋根
板A1の上からボルト等にて受金具5に固着されることも
ある。
と同様な山形形状をなしたり、或いは第10図,第11図,
第13図に示すように、変形ハット形状をなすこともあ
る。何れの支持具8の頂部には剣先状のボルト8aが突設
されている。その第2図の支持具8を使用する場合に
は、既設折板屋根板A1,A1…が梁等の構造材3上に直接
に固着されているときで、そのボルト・ナット4を利用
して固着されている。また、第10図,第11図,第13図の
支持具8を使用する場合には、既設折板屋根板A1,A1…
が受金具5を介して固着されているときで、該受金具5
箇所の山形部2外面に両脚部がリベット等で固着されて
いる。或いは、その支持具8の両脚部が、既設折板屋根
板A1の上からボルト等にて受金具5に固着されることも
ある。
また、新設折板屋根Bの少なくとも1山おきの山形部
7の頂面7a又はこの頂面7a付近の山形部7の上部には、
注入孔10が、その山形部7の長手方向に適宜のピッチ
(例えば、約3m程度)を有して多数穿設されている。そ
の山形部7の頂面7a及び頂面7a付近の山形部7の上部を
併せて頂面7a付近という。
7の頂面7a又はこの頂面7a付近の山形部7の上部には、
注入孔10が、その山形部7の長手方向に適宜のピッチ
(例えば、約3m程度)を有して多数穿設されている。そ
の山形部7の頂面7a及び頂面7a付近の山形部7の上部を
併せて頂面7a付近という。
少なくとも1山おきにの具体的実施例は、第1図等に
示すように、新設折板屋根Bの1山おきの山形部7の頂
面7a付近に注入孔10が穿設されたり、第11図乃至第14図
に示すように、新設折板屋根Bの2山以上においての山
形部7の頂面7a付近に注入孔10が穿設されている。
示すように、新設折板屋根Bの1山おきの山形部7の頂
面7a付近に注入孔10が穿設されたり、第11図乃至第14図
に示すように、新設折板屋根Bの2山以上においての山
形部7の頂面7a付近に注入孔10が穿設されている。
さらに、該注入孔10は、第5図に示すように、新設折
板屋根Bを葺成後に、ホールソー等にて穿設されたり、
或いは第6図に示すように、予め、工場等にて新設折板
屋根板B1の山形部7の頂面7a付近に注入孔10が穿設され
ることもある。
板屋根Bを葺成後に、ホールソー等にて穿設されたり、
或いは第6図に示すように、予め、工場等にて新設折板
屋根板B1の山形部7の頂面7a付近に注入孔10が穿設され
ることもある。
11は長尺な合成樹脂等のスペーサ材であって、第1
図,第2図,第5図乃至第8図,第12図,第14図に示す
ように、注入孔10が穿設されない新設折板屋根Bの山形
部7の頂面7aの下面側と、該頂面7aに対応する,前記既
設折板屋根Aの山形部2の頂面2a上との間に略密閉状に
介在されている。
図,第2図,第5図乃至第8図,第12図,第14図に示す
ように、注入孔10が穿設されない新設折板屋根Bの山形
部7の頂面7aの下面側と、該頂面7aに対応する,前記既
設折板屋根Aの山形部2の頂面2a上との間に略密閉状に
介在されている。
12は注入発泡樹脂で、前記注入孔より既設折板屋根A
と新設折板屋根Bとの間隔9に注入され、該間隔9内全
体に充填されている。注入発泡樹脂12の粘着力にて、既
設折板屋根Aの表面(上面)と新設折板屋根Bの下面と
が接着状態になるように構成されている。
と新設折板屋根Bとの間隔9に注入され、該間隔9内全
体に充填されている。注入発泡樹脂12の粘着力にて、既
設折板屋根Aの表面(上面)と新設折板屋根Bの下面と
が接着状態になるように構成されている。
具体的な施工としては、両側にスペーサ材11,11間の
前記間隔9内に、新設折板屋根Bの上から、注入発泡樹
脂12の注入装置からの注入ホースhを差し込んで、注入
発泡樹脂12を注入する(第7図乃至第9図参照)。該注
入量については、その注入孔10からの目視又は装置の目
盛りにて計測する。間隔9中に適宜の量以上になったこ
とを確認して放置すると、発泡してそのスペーサ材11,1
1間の間隔9内全体に充満状態に充填される。
前記間隔9内に、新設折板屋根Bの上から、注入発泡樹
脂12の注入装置からの注入ホースhを差し込んで、注入
発泡樹脂12を注入する(第7図乃至第9図参照)。該注
入量については、その注入孔10からの目視又は装置の目
盛りにて計測する。間隔9中に適宜の量以上になったこ
とを確認して放置すると、発泡してそのスペーサ材11,1
1間の間隔9内全体に充満状態に充填される。
この注入施工は、注入発泡樹脂12は粘性があり、だれ
て流下するため、軒先側から棟側に又は屋根勾配のの下
側より上側に向かって順次行うことが、より充満度を増
すために好ましい。また、既設折板屋根Aの上面への注
入発泡樹脂12の接着力等をより増加させるため,該上面
を或る程度のケレン加工(研磨加工)することが好適で
ある。
て流下するため、軒先側から棟側に又は屋根勾配のの下
側より上側に向かって順次行うことが、より充満度を増
すために好ましい。また、既設折板屋根Aの上面への注
入発泡樹脂12の接着力等をより増加させるため,該上面
を或る程度のケレン加工(研磨加工)することが好適で
ある。
その注入発泡樹脂12としては、ウレタン発泡注入剤,
イソシアネート発泡注入剤,フェノール樹脂発泡注入
剤,シリコンゴム発泡注入剤,ユリア樹脂発泡注入剤等
である。
イソシアネート発泡注入剤,フェノール樹脂発泡注入
剤,シリコンゴム発泡注入剤,ユリア樹脂発泡注入剤等
である。
13は長尺な金属製のキャップ材であって、第2図等に
示すように、台形山部状をなし、両側端部に嵌合部13a,
13aが形成されている。14は取付金具で、第2図,第3
図に示すように、帯板が適宜屈曲されて断面台形山形状
をなし、両側端部に被嵌合部14a,14aが形成されてい
る。
示すように、台形山部状をなし、両側端部に嵌合部13a,
13aが形成されている。14は取付金具で、第2図,第3
図に示すように、帯板が適宜屈曲されて断面台形山形状
をなし、両側端部に被嵌合部14a,14aが形成されてい
る。
そのキャップ材13は、新設折板屋根Bの山形部7の頂
面7aの注入孔10,10,…箇所を覆うように取付金具14を介
して嵌合されている。即ち、キャップ材13の嵌合部13a,
13aが、取付金具14の被嵌合部14a,14aに嵌合される。
面7aの注入孔10,10,…箇所を覆うように取付金具14を介
して嵌合されている。即ち、キャップ材13の嵌合部13a,
13aが、取付金具14の被嵌合部14a,14aに嵌合される。
その取付金具14の取付は、新設折板屋根Bを葺成する
ときの山形部7の頂面7a個所の、隣接する新設折板屋根
板B1,B1を連結するときのボルト8aとナットにて固着さ
れている。
ときの山形部7の頂面7a個所の、隣接する新設折板屋根
板B1,B1を連結するときのボルト8aとナットにて固着さ
れている。
そのキャップ材13は必要に応じて設けられるもので、
注入発泡樹脂12が独立発泡の場合には、そのままにして
も雨水が浸入することもないため、設けない場合も多
い。また、該キャップ材13の替わりに、注入孔10,10,…
を塞ぐのに、第4図に示すようなラベル状の対候性を有
するシート片15を貼着することある。
注入発泡樹脂12が独立発泡の場合には、そのままにして
も雨水が浸入することもないため、設けない場合も多
い。また、該キャップ材13の替わりに、注入孔10,10,…
を塞ぐのに、第4図に示すようなラベル状の対候性を有
するシート片15を貼着することある。
本発明においては、既設折板屋根Aと,支持具8を介
して上側に適宜の間隔9を有して葺成された,少なくと
も1山おきの山形部7の頂面7a付近に注入孔10を有する
新設折板屋根Bとからなり、スペーサ材11は,注入孔10
がない新設折板屋根Bの頂面7aと、これに対応する既設
折板屋根Aの頂面2aとの間に介在され、前記注入孔10よ
り注入された注入発泡樹脂12は前記間隔9内全体に充填
されてなる補修折板屋根としたことにより、第1に既設
折板屋根Aが老朽化して腐食が進んでも、既設折板部分
の屋内への脱落防止ができ、第2に腐食促進の防止がで
き、第3に断熱効率が勝れ,結露発生の防止等ができ、
第4に充填効率が極めて良好にでき、第5に撤去処理の
必要がなく工場等が稼動状態のまま補修(改修)がで
き、第6に既設折板屋根Aと同様な形状の新設折板屋根
Bを敷設することで、屋根イメージを従来と同様にしつ
つ補修効果を上げうる等の効果を奏する。
して上側に適宜の間隔9を有して葺成された,少なくと
も1山おきの山形部7の頂面7a付近に注入孔10を有する
新設折板屋根Bとからなり、スペーサ材11は,注入孔10
がない新設折板屋根Bの頂面7aと、これに対応する既設
折板屋根Aの頂面2aとの間に介在され、前記注入孔10よ
り注入された注入発泡樹脂12は前記間隔9内全体に充填
されてなる補修折板屋根としたことにより、第1に既設
折板屋根Aが老朽化して腐食が進んでも、既設折板部分
の屋内への脱落防止ができ、第2に腐食促進の防止がで
き、第3に断熱効率が勝れ,結露発生の防止等ができ、
第4に充填効率が極めて良好にでき、第5に撤去処理の
必要がなく工場等が稼動状態のまま補修(改修)がで
き、第6に既設折板屋根Aと同様な形状の新設折板屋根
Bを敷設することで、屋根イメージを従来と同様にしつ
つ補修効果を上げうる等の効果を奏する。
これらの効果について詳述すると、まず、注入発泡樹
脂12はある程度の粘性を有しているため、これが既設折
板屋根Aと新設折板屋根Bとの間隔9内全体に充填され
ると、その注入発泡樹脂12にて既設折板屋根Aの上面と
新設折板屋根Bの下面とを接着接合する作用をなし、こ
の接着が既設折板屋根A表面全体に亘り、該既設折板屋
根Aの自重に近い又はこれ以上の接着力を有することに
もなり、これがため、既設折板屋根Aは新設折板屋根B
の下面に、強力に接着されたことと同様となり、既設折
板屋根Aが老朽化して腐食が進んでも、既設折板部分の
屋内への脱落防止ができる効果がある。
脂12はある程度の粘性を有しているため、これが既設折
板屋根Aと新設折板屋根Bとの間隔9内全体に充填され
ると、その注入発泡樹脂12にて既設折板屋根Aの上面と
新設折板屋根Bの下面とを接着接合する作用をなし、こ
の接着が既設折板屋根A表面全体に亘り、該既設折板屋
根Aの自重に近い又はこれ以上の接着力を有することに
もなり、これがため、既設折板屋根Aは新設折板屋根B
の下面に、強力に接着されたことと同様となり、既設折
板屋根Aが老朽化して腐食が進んでも、既設折板部分の
屋内への脱落防止ができる効果がある。
ひいては、老朽化が進んだ既設折板屋根Aへの安全性
の確保にもできる。
の確保にもできる。
さらに、その既設折板屋根Aの老朽化して腐食が進ん
でも、この表面に、注入発泡樹脂12を載置接着状態にす
ると、既設折板屋根Aの表面は真空状態となり、酸化作
用を遮断し、これがため腐食作用を防止できる利点もあ
る。
でも、この表面に、注入発泡樹脂12を載置接着状態にす
ると、既設折板屋根Aの表面は真空状態となり、酸化作
用を遮断し、これがため腐食作用を防止できる利点もあ
る。
また、既設折板屋根Aと新設折板屋根Bとの間隔9内
全体に注入発泡樹脂12が充填されると、その上下二層の
屋根間には、空気が殆ど流通することもなくなり、内部
結露がなくなる利点がある。これによって、断熱性能を
格段と増加させることができる効果がある。
全体に注入発泡樹脂12が充填されると、その上下二層の
屋根間には、空気が殆ど流通することもなくなり、内部
結露がなくなる利点がある。これによって、断熱性能を
格段と増加させることができる効果がある。
特に、本発明では、新設折板屋根Bの少なくとも1山
おきの山形部7の頂面7a付近に注入孔10を有し、スペー
サ材11は,注入孔10がない新設折板屋根Bの頂面7aと、
これに対応する既設折板屋根Aの頂面2aとの間に介在さ
れているため、注入発泡樹脂12が充填されるのは、間隔
9内で、しかも対向するスペーサ材11,11内であるた
め、その注入発泡樹脂12を、一定幅で折板屋根の長手方
向に確実に充填でき、これにより、全体屋根も,まんべ
んなく充填できるため、簡易かつ迅速で、且つ極めて効
率の良い充填ができる効果がある。
おきの山形部7の頂面7a付近に注入孔10を有し、スペー
サ材11は,注入孔10がない新設折板屋根Bの頂面7aと、
これに対応する既設折板屋根Aの頂面2aとの間に介在さ
れているため、注入発泡樹脂12が充填されるのは、間隔
9内で、しかも対向するスペーサ材11,11内であるた
め、その注入発泡樹脂12を、一定幅で折板屋根の長手方
向に確実に充填でき、これにより、全体屋根も,まんべ
んなく充填できるため、簡易かつ迅速で、且つ極めて効
率の良い充填ができる効果がある。
これを、さらに詳述すると、折板屋根は比較的大きな
波形に形成されており、平坦状とは異なり、折板屋根の
幅方向の一側からのみでは到底まんべんなく注入するこ
とは不可能であることが実験的に判明している。このた
め、本発明では、特に、スペーサ材11,11にて、一定幅
に制限し、且つ流動性の良好な折板屋根の長手方向のみ
に注入することで、全体施工としてみると,上下2層間
の密閉充填化が確実にできる効果がある。
波形に形成されており、平坦状とは異なり、折板屋根の
幅方向の一側からのみでは到底まんべんなく注入するこ
とは不可能であることが実験的に判明している。このた
め、本発明では、特に、スペーサ材11,11にて、一定幅
に制限し、且つ流動性の良好な折板屋根の長手方向のみ
に注入することで、全体施工としてみると,上下2層間
の密閉充填化が確実にできる効果がある。
さらに、頂面7a付近に注入孔10を設け、該注入孔10か
ら注入したことで、注入発泡樹脂12が間隔9内で、発泡
したときに、注入孔10から溢れる量は僅かで、注入発泡
樹脂12が無駄にならず、特に、新設折板屋根Bの山形部
7の上側までも、まんべんなく充填可能にできる利点が
ある。
ら注入したことで、注入発泡樹脂12が間隔9内で、発泡
したときに、注入孔10から溢れる量は僅かで、注入発泡
樹脂12が無駄にならず、特に、新設折板屋根Bの山形部
7の上側までも、まんべんなく充填可能にできる利点が
ある。
以上のようにして本発明では、既設折板屋根Aをその
ままにして補修(改修)するため、建築物(工場,会
社,体育館等)の機能を損なうことなく施工できる利点
も当然に奏する。
ままにして補修(改修)するため、建築物(工場,会
社,体育館等)の機能を損なうことなく施工できる利点
も当然に奏する。
また、新設折板屋根Bはボルト・ナット4等にて重合
式の折板屋根となるが、既設折板屋根Aと同様な形状で
あり、既設折板屋根Aを新規にしたものとなるため、既
設折板屋根Aのイメージを生かすことができる効果があ
る。
式の折板屋根となるが、既設折板屋根Aと同様な形状で
あり、既設折板屋根Aを新規にしたものとなるため、既
設折板屋根Aのイメージを生かすことができる効果があ
る。
なお、キャップ材13を、新設折板屋根Bの注入孔10,1
0,…が存する山形部7に被覆嵌合すれば、補修折板屋根
の水密化が確実になるのみならず、注入孔10,10,…は被
覆され、外観も好適にできる利点がある。
0,…が存する山形部7に被覆嵌合すれば、補修折板屋根
の水密化が確実になるのみならず、注入孔10,10,…は被
覆され、外観も好適にできる利点がある。
図面は本発明の実施例を示すものであって、その第1図
は本発明の一部平面図、第2図は第1図II−II矢視断面
図、第3図は新設折板屋根の頂面個所の一部斜視図、第
4図は本発明の要部断面図、第5図は新設折板屋根の頂
面に注入孔を穿設する状態図、第6図は予め注入孔を有
した新設折板屋根板による施工状態図、第7図は既設折
板屋根と新設折板屋根との間隔内に注入発泡樹脂を注入
する状態の斜視図、第8図は第7図の縦断正面略示図、
第9図は第7図の縦断側面図、第10図,第11図は本発明
の別の実施例の断面図、第12図は本発明の別の実施例の
略示断面図、第13図は本発明のさらに別の実施例の断面
図、第14図は本発明のさらに別の実施例の略示断面図で
ある。 A……既設折板屋根、B……新設折板屋根、 2a,7a……頂面、7……山形部、 8……支持具、9……間隔、 10……注入孔、11……スペーサ材、 12……注入発泡樹脂。
は本発明の一部平面図、第2図は第1図II−II矢視断面
図、第3図は新設折板屋根の頂面個所の一部斜視図、第
4図は本発明の要部断面図、第5図は新設折板屋根の頂
面に注入孔を穿設する状態図、第6図は予め注入孔を有
した新設折板屋根板による施工状態図、第7図は既設折
板屋根と新設折板屋根との間隔内に注入発泡樹脂を注入
する状態の斜視図、第8図は第7図の縦断正面略示図、
第9図は第7図の縦断側面図、第10図,第11図は本発明
の別の実施例の断面図、第12図は本発明の別の実施例の
略示断面図、第13図は本発明のさらに別の実施例の断面
図、第14図は本発明のさらに別の実施例の略示断面図で
ある。 A……既設折板屋根、B……新設折板屋根、 2a,7a……頂面、7……山形部、 8……支持具、9……間隔、 10……注入孔、11……スペーサ材、 12……注入発泡樹脂。
フロントページの続き (72)発明者 牧 健太郎 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (72)発明者 植田 良一 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (72)発明者 池田 茂信 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式會社内 (72)発明者 吉田 昭治 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式會社内 (72)発明者 坂田 八郎 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式會社内 (72)発明者 山本 隆士 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式會社内
Claims (1)
- 【請求項1】既設折板屋根と,支持具を介して上側に適
宜の間隔を有して葺成された,少なくとも1山おきの山
形部の頂面付近に注入孔を有する新設折板屋根とからな
り、スペーサ材は,注入孔がない新設折板屋根の頂面
と、これに対応する既設折板屋根の頂面との間に介在さ
れ、注入孔より注入された注入発泡樹脂は前記間隔内全
体に充填されてなることを特徴とした補修折板屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29778587A JP2608076B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 補修折板屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29778587A JP2608076B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 補修折板屋根 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01142153A JPH01142153A (ja) | 1989-06-05 |
JP2608076B2 true JP2608076B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=17851139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29778587A Expired - Lifetime JP2608076B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 補修折板屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2608076B2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-27 JP JP29778587A patent/JP2608076B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01142153A (ja) | 1989-06-05 |
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