JP2608053B2 - ラジアルタイヤ用すだれ織物 - Google Patents

ラジアルタイヤ用すだれ織物

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JP2608053B2
JP2608053B2 JP61181583A JP18158386A JP2608053B2 JP 2608053 B2 JP2608053 B2 JP 2608053B2 JP 61181583 A JP61181583 A JP 61181583A JP 18158386 A JP18158386 A JP 18158386A JP 2608053 B2 JP2608053 B2 JP 2608053B2
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満 稗田
裕子 桜井
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オーツタイヤ 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ラジアルタイヤ用すだれ織物に関する。
(従来の技術) ラジアルタイヤのカーカス材として用いられているす
だれ織物は、まず経糸を数百本〜千数百本クリールスタ
ンドに並べ、経糸を筬に通し、その経糸を交互に開口し
緯糸を杼によって打ち込み筬打ちして経糸の上下を逆に
開口し再び緯糸を打ち込むことにて、製織された生すだ
れ織物を製糸メーカーが作成し、この生すだれ織物をタ
イヤメーカーにおいて、接着・熱処理し、その処理すだ
れ織物をトッピングゴム組成物でゴム引きし、このゴム
引きコードを所定の角度、巾、長さに裁断した材料(カ
ーカス材)を使用していた。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、前記カーカス材料を使用したタイヤは、成
形加硫工程(特に成形工程)でタイヤがセンター部で30
〜70%周方向に伸長(膨張)させられるため、経糸の打
ち込み間隔は、ゴム付けした時の打ち込み間隔より広が
ろうとする。
この時、緯糸が存在すると、この緯糸は連続して一周
しているため、緯糸の抵抗及び不均一な切断が生じ、こ
れにより経糸は周方向に均一な広がりが出来ず、経糸の
エンズ乱(不揃)を発生させ、タイヤのユニフォミティ
が悪化し、耐久性が阻害される要因となる。
このため、織物の緯糸に伸びの高い(50〜100%)糸
を使用する場合もあるが、この場合、経糸のエンズ乱れ
は、少しは解消出来てもアップダウン現象が生じ完全で
は無く、又経糸のラジアル方向へのアップダウン現象の
解消にはならない。
又、今までスチールコードの場合には、緯糸を織込ま
ないものがあったけれども、これでゴム引き反物を作成
するには、接着・熱処理装置及びカレンダー(ゴム引
き)装置を新規に作成する必要があり莫大なる費用を必
要とする。
そこで本発明は、タイヤのユニフォミティを著しく向
上できるラジアルタイヤ用すだれ織物を提供することが
目的である。
(問題点を解決するための手段) 本発明が、前述の目的を達成するために講じた技術的
手段の特徴とする処は、経糸10Aと緯糸10Bとを製織しか
つゴム引きした反物10Cよりなるラジアルタイヤ用すだ
れ織物において、 前記緯糸10Bのそれぞれが反物巾方向において所定間
隔で切断されて経糸10Aの広がりを許容する切断部10Dを
有している点にある。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明に係るラジアルタイヤと
その製造工程とを比較例との対比で説明する。
第1図において、符号10はカーカスプライ層で一対の
ビード11を内側より巻込んでビードフィラー12と共に径
方向外方に向って延びている。このカーカスプライ層10
は周方向に対し70°〜90°のラジアル方向に配列された
コードにゴム・コーティングを施して成る。
すなわち、第2図、第3図で示す如くポリエステル、
ナイロン66等の有機繊維よりなる数百本〜千数百本を並
べてなる経糸10Aと、綿、セルロース系繊維(ポリノジ
ック)等よりなり経糸10Aより細い緯糸10Bとを製織した
すだれ織物をゴム引きして反物10Cとされており、該反
物10Cの緯糸10Bが反物巾方向において所定間隔で切断さ
れて切断部10Dを有している。
このカーカスプライ層10を作成するには、ゴム引きさ
れた反物10Cを、第8図で示す如く溝巾L1が4mm、突起巾
L2が2mm、突起高さHが6mmで、突起17の先端が15°の角
度θをもってテーパー形状とされた対のロール18,19間
に通すとともに、一方のロール18を他方のロール19に押
付けることによって、緯糸10Bを切断することになる。
なお、ロール18,19は回転しており、ロール18の押付
け力を強くすれば切断部分は多くなる。
13はブレーカー層で、周方向に対し10°〜25°のラジ
アル方向に配列されたスチール又は繊維ベルト等のコー
ドにゴム・コーティングを施して成り、カーカスプライ
層10のクラウン部に設けられている。
14はクラウン部のトレッドゴム層で、耐摩耗性に富ん
だ中央部14aとこの両側縁に密着された側縁ゴム14bとか
ら成り、側縁ゴム14bはサイド部ゴム層15の中央部主体
ゴム15aと概ね同物性の耐屈曲性に富むゴム材よりな
り、このトレッドゴム層14は複合押出成形機にて成形さ
れる。サイド部ゴム層15はその中央部主体ゴム15aと異
質のゴム材からなるストリップ15b,15cを予じめ複合押
出成形機にて一体成形してなり、各ストリップ15b,15c
は互いに同じゴム性分であって、カーカスプライ層10の
両側部をそれぞれカバーしている。而して、一方のスト
リップ15bはトレッドゴム層14の側縁ゴム14bにて覆われ
ると共に、図でも明らかな如くトレッドゴム層14に対し
て楔形状として結合されて、ブレーカー層13の端縁を保
護すると共に、路面部からの応力をビード部に伝達さす
ために、その応力をトレッド部からサイドウォール部に
かけて暫減するべくされる。
一方、アブレーションガムストリップと呼ばれる他方
のストリップ15cはビードフイラー12の外側にあって、
リムフランジと接するタイヤビード部の摩滅を防ぐと共
にビード部域の曲げに対する補強の役目を担っている。
サイド部ゴム層15の中央主体ゴム15aはカーカスプライ
の損傷を保護するため、撓みに対する応力を緩衝する。
即ち、タイヤの駆動力に対してトレッドと路面間にトラ
クションが発生するが、これによってサイドウォールゴ
ム層15におけるカーカスはズレを起すのでこれを保護す
るのである。
なお、第1図において、16はインナーライナーを示し
ている。
第7図を参照すると本発明に係るラジアルタイヤの製
造工程が図解されている。
カーカスプライ層10で一対のビード11を内側より巻込
んでビードフィラー12とともに第7図(1)で示す如く
タイヤ成型機に装着し、予め成形された対のサイド部ゴ
ム層15をそのストリップ15cがビードフィラー12を外側
から覆うように貼りつける。
このように成形されたケーシングを第2成型で第7図
(2)で示す如く所望の外径までインフレートする。
このインフレートにより、センター部分では30〜70%
周方向に伸長されることとなり、経糸10Aの打込み間隔
はゴム付けしたときの打込み間隔より広がろうとする
し、このとき、第9図、第10図で示す如く緯糸10Bは連
続して一周しているものであれば、経糸10Aの周方向に
均一に広がることができないことになる。
その点、本発明の実施例における緯糸10Bは切断部10D
を有することから、経糸10Aの周方向に均一な広がりを
自由乃至許容することになる。
次に、第7図(3)で示す如く、ブレーカー層13をク
ラウン部に貼ると共にトレッドゴム層14を第7図(4)
で示すようにブレーカー層15の上に貼って、トレッドゴ
ム層14の側縁ゴム14bでサイド部ゴム層15のストリップ1
5bを覆うのであり、これによって成形が完了される。
ここで、経糸10Bの切断ピッチは、第2図、第3図で
示す如く、経糸10Aの2本置き毎に行なう場合、第4図
で示す如く、経糸10Aの1本置き毎に行なう場合、第5
図で示す如く、経糸10Aの3本置き毎に行なう場合、第
6図で示す如く、経糸2本置き毎と3本置き毎とに交互
に行なう場合などの色々な切断形態があり、この切断形
態は前述例の組合せを初めその他の形態であってもよ
く、これはタイヤサイズ等によって決定される。
次に、本発明に係るすだれ織物を用いたラジアルタイ
ヤ(実施例1,2,3)と比較例1,2のラジアルタイヤとを以
下に述べる。
なお、いずれもチューブレス形でT/L 155 SR13であ
る。
ここで、上記表において、オルボプラスト29とは商品
名であり、ポリエステル末延伸糸に綿をまいたものであ
る。
また、ユニフォミティは、リム組し、内圧を20kg/cm2
充填したタイヤを荷重327kgでドラムに押付けて回転さ
せ、車軸に対して水平方向と垂直方向の応力の変化を測
定して指数化したものであり、数値が小さい方が良い。
更に、耐久性は、リム組し、内圧1.8km/hrsでドラム
上で走行させ、タイヤが損傷するまでの走行距離を指数
化したものであって、数値が大きい方が良い。
(発明の効果) 本発明によれば、ラジアルタイヤの構成材料であるカ
ーカスプライ層10が経糸10Aと緯糸10Bとを製織したすだ
れ織物をゴム引きした反物10Cからなり、その経糸10Bが
反物巾方向において切断された切断部10Dを有している
ことから、タイヤ成型にさいして周方向に伸長されて
も、経糸10Aは自由な動きをできて均一な広がりとな
り、ここに、経糸10Aの不揃いがなくなってタイヤのユ
ニフォミティが損なわれることはなく、又、耐久性も向
上できる。
また、カーカスプライ層10はこれがすだれ織物をゴム
引きした既往のものに、緯糸10Bを切断することによっ
て得ることができるから、カレンダー装置等の大がかり
な改造も必要とせず、従って、安価にして品質が優れた
ラジアルタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明と比較例を示し、第1図は本発明実施例に
係るすだれ織物を用いたタイヤの断面図、第2図はカー
カスプライ層を構成する反物一部の斜視図、第3図から
第6図はその織込みと切断状態の4例を示す説明図、第
7図(1)(2)(3)(4)は本ラジアルタイヤの製
造工程を示す断面図、第8図は経糸切断装置の説明図、
第9図と第10図は比較例における反物一部を示す各説明
図である。 10……カーカスプライ層、10A……経糸、10B……緯糸、
10C……反物、10D……切断部、11……ビード部、13……
ブレーカー層、14……トレッドゴム層、15……サイド部
ゴム層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸10Aと緯糸10Bとを製織しかつゴム引き
    した反物10Cよりなるラジアルタイヤ用すだれ織物にお
    いて、 前記緯糸10Bのそれぞれが反物巾方向において所定間隔
    で切断されて経糸10Aの広がりを許容する切断部10Dを有
    していることを特徴とするラジアルタイヤ用すだれ織
    物。
JP61181583A 1986-07-31 1986-07-31 ラジアルタイヤ用すだれ織物 Expired - Lifetime JP2608053B2 (ja)

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