JP2607827B2 - 金網溶接装置 - Google Patents

金網溶接装置

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JP2607827B2 JP24475093A JP24475093A JP2607827B2 JP 2607827 B2 JP2607827 B2 JP 2607827B2 JP 24475093 A JP24475093 A JP 24475093A JP 24475093 A JP24475093 A JP 24475093A JP 2607827 B2 JP2607827 B2 JP 2607827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦横に交差する鉄筋を
重ねて溶接し、コンクリート製品の補強用金網等を製作
する金網溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の金網溶接装置としては、
実開平1−68133号公報や実開平4−43481号
公報に開示されたものが知られている。具体的には、交
差する二本の鉄筋(縦筋及び横筋)を上下一対の対向電
極で挟み込んで加圧すると共に、これら上下対向電極間
に電流を通電し、突合せプロジェクション溶接で上記縦
筋及び横筋の交点を溶接するように構成されている。ま
た、一本の横筋に対して複数本の縦筋を一度に溶接でき
るよう、上記上下対向電極は横筋の延伸方向に沿って複
数配列されている。
【0003】そして、このような構成において、複数配
列された上下対向電極はその各々がリニアベアリングに
よって支持されており、横筋の延伸方向に沿って自由に
配設位置を変更し、また任意の位置で固定できるように
なっている。このため、縦筋の配列ピッチに合致させて
上下対向電極を配列することで、縦筋の配列ピッチが異
なる各種金網製品を製作することが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
金網溶接装置では、製作する金網製品が変更される度に
上下対向電極を縦筋の配列ピッチに合致させて再配列す
る作業、所謂段取替え作業が必要であるが、この段取替
え作業はリニアベアリングと平行に配設されたスケール
の目盛りを目安に各々の上下対向電極毎に手作業で行わ
れている。このため、この段取替え作業には一回当たり
平均2時間を要し、生産効率を大きく阻害する要因にな
っている。
【0005】また、近年においてはコンクリート製品の
形状が多種化しており、補強用金網については多品種の
製品を少量ずつ生産することが求められている。しか
し、段取替え作業による生産効率の低下を考慮した場
合、一回の段取替え作業に対してはその段取替え作業に
係る製品を必要数を越えて余剰に生産しなくては採算が
とれず、余剰の製品を在庫しておくためのコストがかか
る分だけ製品原価が上昇するといった問題点もある。
【0006】更に、採算性を考慮した場合、一回の段取
替え作業については製品の最低生産個数がきまってお
り、製品ユーザーの要求毎に段取替え作業を行うことは
できなかった。このため、製品ユーザーの要求に素早く
対応するためには多品種の製品をある程度在庫しておく
必要が生じ、この点においても製品原価が上昇するとい
った問題点がある。
【0007】ところで、従来の金網溶接装置では上部電
極にのみエアシリンダあるいは油圧シリンダ等の加圧手
段を取り付け、固定された下部電極に対して上部電極の
みを昇降させて縦筋及び横筋を挟み込むようにしてい
た。このため、図6に示すように、固定された各下部電
極50,50,…に各々異なる太さの縦筋52が接触し
ている場合には、電極配列方向に合致して配置された横
筋53が上部電極51の加圧力によって変形し、製作し
た金網が品質不良になるという問題点があった。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、段取替え作業を
行うことなく鉄筋の配列ピッチが異なる各種金網製品を
製作することができ、生産効率の向上と製品原価の低下
を図ることが可能な金網溶接装置を提供することにあ
る。
【0009】また、本発明の他の目的は、太さの異なる
鉄筋が複数混在する金網製品であっても、鉄筋が変形す
ることなくこれを溶接することが可能な金網溶接装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金網溶接装置は、交差する二本の鉄筋を
み込んで加圧する上下一対の電極を備え、これら電極へ
の通電に応じて上記鉄筋の交点を溶接する対向電極ユニ
ットと、一方の鉄筋の延伸方向に沿って上記対向電極ユ
ニットが上記電極直径dの2倍以下の間隔pで複数配列
されたユニット支持テーブルと、上記対向電極ユニット
の配列方向に沿ってその配列間隔pの半分の距離(p/
2)だけ離間した第一の加工位置と第二の加工位置との
間で上記ユニット支持テーブルを移動させるテーブル移
動手段と、上記第一及び第二の加工位置において各対向
電極ユニットによる溶接工程を制御するユニット制御手
段と、上記テーブル移動手段を制御して上記第一の加工
位置における溶接工程の終了後に第二の加工位置に上記
ユニット支持テーブルを再設定するテーブル制御手段と
から構成されることを特徴とするものである。
【0011】このような技術的手段において、上記対向
電極ユニットとしては、エアシリンダや油圧シリンダ等
の加圧手段を用いて相対抗する一対の上下電極間に交差
する二本の鉄筋(縦筋及び横筋)を挟み込むものであれ
ば、上下電極が共に昇降して鉄筋を挟み込むものであっ
ても良いし、固定された一方の電極に対して他方の電極
が昇降するものであっても良い。但し、異なる太さの鉄
筋が混在する金網を製作する場合を考慮すると、上下電
極が共に昇降すると共に、対向電極ユニットの配列方向
と平行に置かれた鉄筋に接する電極の加圧力を他方の電
極の加圧力よりも大きく設定するのが好ましい。
【0012】また、上記対向電極ユニットは上下電極直
径dの2倍以下の間隔pでユニット支持テーブル上に複
数配列されるが、互いに隣接する対向電極ユニットが接
触すると溶接電流が上下電極間に流れずにバイパスして
しまうので、互いに隣接する対向電極ユニットは接触し
ない距離を保って配列されることが必要である。尚、こ
の発明において電極直径dとは、対向電極ユニットの配
列方向における電極の最大幅のことである。
【0013】更に、上記テーブル移動手段は、第一の加
工位置に上記ユニット支持テーブルを設定すると共に、
上記テーブル制御手段の指令に応じて第二の加工位置に
上記ユニット支持テーブルを再設定できるものであれ
ば、アクチュエータ等の周知の技術的手段を用いて構成
して差し支えない。
【0014】また、上記ユニット制御手段は対向電極ユ
ニットの上下電極への通電及びこれら電極の昇降を管理
し、各対向電極ユニットによる溶接作業の開始あるいは
終了を制御するものであれば、具体的な制御内容は必要
に応じて変更して差し支えない。但し、対向電極ユニッ
トの動作の無駄を省いて生産効率の向上を図るという観
点からすれば、上記ユニット制御手段は縦筋と横筋との
交点(鉄筋交点)が上下電極間に存在する場合にのみ、
該当する対向電極ユニットを起動させることが好まし
い。また、鉄筋上の溶接不要位置に対向電極ユニットの
電極が当接すると、溶接に参画している電極と溶接に参
画していない電極との間に溶接電流がバイパスしてしま
うので、この観点からも溶接に参画する対向電極ユニッ
トのみを起動させることが好ましい。
【0015】更に、上記テーブル制御手段は、第一の加
工位置における溶接工程が終了した後にユニット支持テ
ーブルを第二の加工位置に再設定するが、やはり生産効
率の向上を図るという観点からすれば、第一の加工位置
に置ける溶接工程で未溶接となった鉄筋交点が存在する
場合にのみ、上記ユニット支持テーブルを第二の加工位
置に再設定するのが好ましい。
【0016】
【作用】図7を用いて上記技術的手段の作用について説
明する。尚、図7は対向電極ユニットの電極と鉄筋との
位置関係を示す平面図であり、符号54は電極を、符号
55は対向電極ユニットの配列方向と平行に置かれた鉄
筋(以下、横筋)を、符号56a〜56eは横筋に直交
する鉄筋(以下、縦筋)を表している。また、対向電極
ユニットの配列間隔pは電極直径dの2倍(p=2d)
に設定されている。
【0017】先ず、ユニット支持テーブルは第一の加工
位置に設定され、当該位置においてユニット制御手段が
各対向電極ユニットを起動して縦筋56a〜56e及び
横筋55の交点の溶接を行う。このとき、図7(a)に
示されるように縦筋56a〜56eの配列ピッチが不揃
いであると、縦筋56c,56dのように互いに隣接す
る電極54の間に位置してしまう鉄筋も生じる。従っ
て、この第一の加工位置では電極54の配設位置に合致
した縦筋56a,56b,56dのみが横筋55と溶接
される。
【0018】次に、第一の加工位置での溶接工程が終了
すると、テーブル制御手段がテーブル移動手段を制御し
てユニット支持テーブルを第二の加工位置に設定する。
第一の加工位置と第二の加工位置との距離は対向電極ユ
ニットの配列間隔pの半分(p/2)である。このと
き、図7(b)に示されるように、第二の加工位置にお
ける電極54(実線)は第一の加工位置における電極5
4(破線)の隙間を埋める位置に設定されるので、この
第二の加工位置で再度対向電極ユニットを起動させれ
ば、第一の加工位置では溶接されなかった縦筋56c,
56dを横筋55に溶接することができる。
【0019】つまり、本発明では第一の加工位置及び第
二の加工位置で連続して対向電極ユニットによる溶接工
程を行えば、全ての縦筋を横筋に対して溶接することが
でき、縦筋の配列ピッチに合致させて対向電極ユニット
を配列する段取替え作業が一切不要となる。
【0020】図7では対向電極ユニットの配列間隔pが
電極直径dの2倍に設定されている場合を例に上げて説
明したが、この配列間隔pが電極直径dの2倍より小さ
くなると(p<2d)、図8に示すように、第一の加工
位置における電極54(破線)と第二の加工位置におけ
る電極54(実線)はその端部が重なり合うことにな
る。このため、第一の加工位置において電極54の端部
に接していた縦筋56fについても、第二の加工位置に
おいては確実に電極54と重なることになり、溶接不良
箇所の発生を防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の金網溶接
装置を詳細に説明する。図1及び図2は本発明を適用し
た金網溶接装置を示すものである。これら図において、
符号1は上部電極ユニット1a及び下部電極ユニット1
bから構成される対向電極ユニット、符号2a及び2b
は上記上部電極ユニット1aあるいは上記下部電極ユニ
ットが所定の間隔pで26セット配列されたユニット支
持テーブル、符号3a及び3bは上記上部ユニット支持
テーブル2aあるいは下部ユニット支持テーブル2bを
上記対向電極ユニット1の配列方向に沿って直線往復運
動させるテーブル移動手段である。
【0022】上記上部電極ユニット1a及び下部電極ユ
ニット1bはエアシリンダ11のピストンの先端に絶縁
部材を介して夫々上部電極13あるいは下部電極14を
固定したものであり、一対をなす上部電極ユニット1a
及び下部電極ユニット1bはその上部電極13と下部電
極14とが互いに対向している。従って、上記エアシリ
ンダ11を作動させてピストンを突出させた際には、上
記上部電極13及び下部電極14が夫々下降あるいは上
昇して互いに接近し、これら電極13,14の間に配置
される縦筋4及び横筋5を加圧するように構成されてい
る。このときの上部及び下部電極13,14の加圧力
は、上部電極13の加圧力の方が下部電極のそれよりも
大きく設定されている。また、上部電極の下降端、下部
電極の上昇端は装置フレーム6に取り付けられた光電ス
イッチ33により検出される。
【0023】また、上方に位置するユニット支持テーブ
ル2a上にはブラケット34を介して26本の上部電極
ユニット1aに共通した電極ターミナル15が配設され
ており、各電極ターミナル15と上部電極13は屈曲性
のある導電部材16で連結されている。また同様にし
て、下方に位置するユニット支持テーブル2b上にはブ
ラケット35を介して26本の下部電極ユニット1bに
共通した電極ターミナル17が立設されており、やはり
各電極ターミナル17と下部電極14は屈曲性のある導
電部材18で連結されている。そして、上記電極ターミ
ナル15及び17の間には図示外の交流電源が接続され
ている。従って、上部電極13及び下部電極14が縦筋
4及び横筋5を挟み込むと、上部電極13と下部電極1
4との間が導通状態どなり、上記上部電極13と下部電
極14との間に溶接電流が流れる。尚、上記ブラケット
34と電極ターミナル15との間、上記ブラケット35
と電極ターミナル17との間には図示外の絶縁プレート
が挟み込まれている。
【0024】この実施例において、上部電極13及び下
部電極14の先端形状は円形であり、その直径d=50
mmである。また、上部電極ユニット1a及び下部電極
ユニット1bの配列間隔p=75mmであり、この配列
間隔pは電極直径dの2倍以下である。
【0025】一方、上方に位置する上記テーブル移動手
段3aは、装置フレーム6と上記ユニット支持テーブル
2aとの間に配設され、対向電極ユニット1の配列方向
に関して上記ユニット支持テーブル2aを往復運動自在
に支承するリニアベアリング30と、ジョイント31を
介して上記ユニット支持テーブル2aに連結されたエア
シリンダ32とから構成されている。従って、上記ユニ
ット支持テーブル2aはエアシリンダ32のピストンの
進退に応じて装置フレーム6上の二つの位置、すなわち
第一の加工位置と第二の加工位置とに設定される。
また、上記エアシリンダの内部にはリミットスイッチが
取り付けられており、このリミットスイッチの出力信号
によりテーブル移動手段3aがいずれの加工位置に設定
されているかが判断される。そして、この実施例におけ
るエアシリンダ32のピストンの進退量、すなわち第一
の加工位置と第二の加工位置との距離は対向電極ユ
ニット1の配列間隔pの半分(p/2=37.5mm)
である。
【0026】尚、下方に位置するユニット支持テーブル
2bの移動設定を担うテーブル移動手段3bについても
上記テーブル移動手段3aと同じ構成なので、図1及び
図2中に同一符号を付してその説明は省略する。
【0027】次に、この装置の制御系について説明す
る。この装置の制御系は、図3に示すように、製作する
金網製品の情報に応じて各対向電極ユニット1の動作を
制御するユニット制御手段20と、このユニット制御手
段20の出力情報に応じてテーブル移動手段3a,3b
のエアシリンダ32を起動し、ユニット移動テーブル3
a及び3bを夫々第一の加工位置から第二の加工位置に
再設定するテーブル制御手段21とから構成されてい
る。
【0028】ここでユニット制御手段20に入力される
金網製品の情報とは、縦筋4の配列ピッチに関する情報
であり、ユニット制御手段20はこの情報に基づいて縦
筋4が上下電極13,14の間に位置している対向電極
ユニット1にのみ溶接工程を行わせる。すなわち、第一
の加工位置あるいは第二の加工位置において縦筋4が上
下電極13,14の間に位置していると判断された場合
には、上部及び下部電極ユニット1a及び1bのエアシ
リンダ11を夫々作動させて上下電極13,14の間に
縦筋4及び横筋5を挟み込む。これによって、これら電
極13,14の間に溶接電流が通電される。一方、縦筋
4が上下電極13,14の間に位置していないと判断さ
れた対向電極ユニット1に関しては、これらを一切起動
しない。尚、この実施例においては、先ず全ての上部電
極13を下降させて横筋5に当接させ、次いで縦筋4に
対応している下部電極14のみを上昇させてこれら電極
13,14の間に縦筋4及び横筋5を挟み込むようにし
ている。
【0029】また、各縦筋4に対して横筋5を溶接する
際には、原則として、先ず第一の加工位置において一回
目の溶接工程を実行し、引き続き第二の加工位置におい
て二回目の溶接工程を実行する。従って、ユニット制御
手段20は第一の加工位置での溶接工程終了後にテーブ
ル制御手段21に対して溶接終了信号を出力し、テーブ
ル制御手段21はこれを受けてユニット移動テーブル2
a,2bを夫々第二の加工位置に再設定する。そして、
ユニット制御手段20はこの第二の加工位置においても
必要な対向電極ユニット1を起動して溶接工程を実行す
る。これにより、一本の横筋5に対する複数の縦筋4の
溶接処理が全て終了する。但し、ユニット制御手段20
が第一の加工位置における溶接工程で全ての縦筋4を横
筋5に溶接できると判断した場合には、ユニット移動テ
ーブル2a,2bを第二の加工位置に設定することな
く、第一の加工位置のまま当該横筋5に対する溶接処理
は全て終了する。
【0030】以上のように構成される本実施例の金網溶
接装置においては、図示外の縦筋供給装置で対向電極ユ
ニット1の配列方向と直交する方向(図1の紙面垂直方
向)に沿って上下電極13,14の間に複数の縦筋4を
同時に送り込む一方、予め定められ縦筋4の送り量毎に
対向電極ユニット1の配列方向と平行な横筋5を一本ず
つ上下電極13,14の間に配置し、送り込まれる縦筋
4に対して横筋5を順次溶接して金網が製作される。
【0031】図4はこの装置による縦筋4と横筋5との
溶接処理を具体的に示すものである。先ず、図4(a)
に示すように、縦筋4a〜4dに対する横筋5aの溶接
処理が終了すると、全ての縦筋4a〜4dが横筋5a,
5bの配列ピッチD1だけ送られ、次に溶接すべき横筋
5bが上下電極13,14の間の縦筋上に供給される。
このとき、ユニット支持テーブル2a,2bは第一の加
工位置に設定されているが、横筋5bとの交点が上下電
極13,14に重なっているのは縦筋4a及び4bだけ
である。従って、この第一の加工位置では縦筋4a及び
4bのみが横筋5bに溶接される。
【0032】次に、図(4)bに示すように、ユニット
支持テーブル2a,2bは電極配列間隔pの半分の距離
p/2だけ移動し、第二の加工位置に設定される。これ
により、未溶接であった縦筋4c及び4dと横筋5bと
の交点は必ず上下電極と重なるので、この第二の加工位
置において縦筋4c及び4dも横筋5bと溶接され、横
筋5bに関する縦筋4a〜4dとの未溶接交点は皆無と
なる。そして、この後に縦筋4a〜4dは横筋5b,5
cの配列ピッチD2だけ送られ、同様にして横筋5cが
縦筋4a〜4dと溶接される。
【0033】従って、本実施例の金網溶接装置によれば
縦筋4の配列ピッチが不揃いであっても、第一及び第二
の加工位置での溶接工程によって全ての縦筋4を横筋5
に溶接することができ、縦筋4の配列ピッチに合致させ
て対向電極ユニット1を配列し直す所謂段取替え作業が
不要となる。
【0034】また、本実施例では溶接の際に縦筋4及び
横筋5を挟み込む上下電極13,14の加圧力に関し、
横筋5に接している上部電極13の加圧力を縦筋4に接
している下部電極14の加圧力よりも大きく設定してい
るので、図5に示すように、横筋5に溶接する複数の縦
筋4の太さが各々に異なったものであっても、上部電極
13は横筋5を押さえて一列に並ぶ一方、縦筋4に接す
る下部電極14は縦筋4の太さに応じてその突出量が異
なったものとなる。従って、上下電極13,14の加圧
力によって縦筋4及び横筋5が変形することがなく、品
質不良の金網の発生を防止することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の金網
溶接装置によれば、直径dの電極を有する対向電極ユニ
ットを直径dの2倍以下の間隔pで配列すると共に、こ
の配列間隔pの半分の距離だげ離間した第一及び第二の
加工位置の双方において、上記電極が挟み込んだ二本の
鉄筋を溶接するようにしたので、電極の配列間隔を鉄筋
の配列ピッチに合致させる段取替え作業を行わずとも、
鉄筋の配列ピッチが異なる各種金網製品を製作すること
ができ、生産効率の向上を図ることが可能となる。
【0036】また、段取替え作業が不要となって生産効
率が向上するので、採算性あるいは顧客に対する即応性
の観点から製品を余剰に製作する必要がなく、余剰製品
の保管・管理のコストが削減される分だけ製品原価の低
下を図ることが可能となる。
【0037】更に、本発明では鉄筋を挟み込む上下電極
のうち、対向電極ユニットの配列方向と平行に置かれた
鉄筋に接する電極の加圧力を他方の電極の加圧力よりも
大きく設定しているので、異なる太さの鉄筋が一の金網
内に混在している場合であっても、電極の加圧力によっ
て鉄筋が変形することなく、品質不良の金網の発生を確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の金網溶接装置の実施例を示す正面図
である。
【図2】 実施例に係る装置の側面図である。
【図3】 実施例に係る装置の制御系を示すブロック図
である。
【図4】 実施例に係る装置の動作を示す説明図であ
る。
【図5】 実施例に係る装置の鉄筋の挟み込み状態を示
す図である。
【図6】 従来の金網溶接装置の鉄筋の挟み込み状態を
示す図である。
【図7】 本発明の作用を説明する図であり、電極の配
列間隔pが電極直径dの2倍の例を示すものである。
【図8】 本発明の作用を説明する図であり、電極の配
列間隔pが電極直径dの2倍より小さい例を示すもので
ある。
【符号の説明】
1…対向電極ユニット、2a,2b…ユニット支持テー
ブル、3a,3b…テーブル移動手段、4…縦筋(鉄
筋)、5…横筋(鉄筋)、13…上部電極、14…下部
電極、20…ユニット制御手段、21…テーブル制御手

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差する二本の鉄筋を挟み込んで加圧す
    る上下一対の電極を備え、これら電極への通電に応じて
    上記鉄筋の交点を溶接する対向電極ユニットと、一方の
    鉄筋の延伸方向に沿って上記対向電極ユニットが上記電
    極直径dの2倍以下の間隔pで複数配列されたユニット
    支持テーブルと、上記対向電極ユニットの配列方向に沿
    ってその配列間隔pの半分の距離(p/2)だけ離間し
    た第一の加工位置と第二の加工位置との間で上記ユニッ
    ト支持テーブルを移動させるテーブル移動手段と、上記
    第一及び第二の加工位置において各対向電極ユニットに
    よる溶接工程を制御するユニット制御手段と、上記テー
    ブル移動手段を制御して上記第一の加工位置における溶
    接工程の終了後に第二の加工位置に上記ユニット支持テ
    ーブルを再設定するテーブル制御手段とから構成される
    ことを特徴とする金網溶接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の金網溶接装置において、
    上記テーブル制御手段は、第一の加工位置における溶接
    工程で未溶接となった鉄筋交点が存在する場合のみ、上
    記ユニット支持テーブルを第二の加工位置に再設定する
    ことを特徴とする金網溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の金網溶接装置にお
    いて、上記ユニット制御手段は、上記第一及び第二の加
    工位置における溶接工程の際に、上下電極間に鉄筋交点
    が存在する対向電極ユニットのみ起動させることを特徴
    とする金網溶接装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の金網溶接装置において、
    上記対向電極ユニットの上下電極に夫々加圧手段を設け
    ると共に、上記上下電極のうち、対向電極ユニットの配
    列方向と平行に置かれた鉄筋に接する電極の加圧力を他
    方の電極の加圧力よりも大きく設定したことを特徴とす
    る金網溶接装置。
JP24475093A 1993-09-30 1993-09-30 金網溶接装置 Expired - Fee Related JP2607827B2 (ja)

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