JP2607629Y2 - 貫通型コンデンサ - Google Patents
貫通型コンデンサInfo
- Publication number
- JP2607629Y2 JP2607629Y2 JP1993051815U JP5181593U JP2607629Y2 JP 2607629 Y2 JP2607629 Y2 JP 2607629Y2 JP 1993051815 U JP1993051815 U JP 1993051815U JP 5181593 U JP5181593 U JP 5181593U JP 2607629 Y2 JP2607629 Y2 JP 2607629Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass fiber
- capacitor
- insulating
- feedthrough capacitor
- long cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マグネトロン等におい
てフィルタを構成するために用いられる貫通型コンデン
サに係るものである。
てフィルタを構成するために用いられる貫通型コンデン
サに係るものである。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ(マイクロ波オーブン)等に
用いられるマグネトロンにおいてはその陰極導入部から
高周波が輻射されるのを防止するために、陰極導入部に
高電圧ノイズフィルタを介挿している。図1に示すのは
このような構成を有するマグネトロンの例であって、
(a)に全体の構成を示す一部破断側面図を、(b)に
内部構造の平面図を示す。
用いられるマグネトロンにおいてはその陰極導入部から
高周波が輻射されるのを防止するために、陰極導入部に
高電圧ノイズフィルタを介挿している。図1に示すのは
このような構成を有するマグネトロンの例であって、
(a)に全体の構成を示す一部破断側面図を、(b)に
内部構造の平面図を示す。
【0003】1はマグネトロン本体、2はマグネトロン
本体に設けられたアンテナ、3は陰極端子、4a,4b
は永久磁石である。マグネトロン本体1の陽極外周には
冷却用フィン5が取り付けられ、これらの全体がケーシ
ング6に格納されている。陰極端子3はシールドケース
7に収納されており、この陰極端子3の2本の導入部は
インダクタ8a,8b及び貫通型コンデンサ9を介して
外部導入端子10a,10bに接続されている。
本体に設けられたアンテナ、3は陰極端子、4a,4b
は永久磁石である。マグネトロン本体1の陽極外周には
冷却用フィン5が取り付けられ、これらの全体がケーシ
ング6に格納されている。陰極端子3はシールドケース
7に収納されており、この陰極端子3の2本の導入部は
インダクタ8a,8b及び貫通型コンデンサ9を介して
外部導入端子10a,10bに接続されている。
【0004】インダクタ8a,8bは巻線11a,11
bとその中に挿入された磁性コア12a,12bから構
成されている。また、貫通型コンデンサ9の内部端子1
6aは巻線11aに、内部端子13bが巻線11bに各
々接続されており、インダクタ8aと貫通型コンデンサ
9、インダクタ8bと貫通型コンデンサ9とが高電圧ノ
イズフィルタを構成している。
bとその中に挿入された磁性コア12a,12bから構
成されている。また、貫通型コンデンサ9の内部端子1
6aは巻線11aに、内部端子13bが巻線11bに各
々接続されており、インダクタ8aと貫通型コンデンサ
9、インダクタ8bと貫通型コンデンサ9とが高電圧ノ
イズフィルタを構成している。
【0005】このような構成を有するマグネトロンは陽
極が接地されており、陰極が高圧負電源に接続されてい
る。また、陰極加熱用電流は外部端子10a,10bか
ら高電圧ノイズフィルタを介して供給され、永久磁石4
a,4bによって形成される磁界中に放出された電子の
運動によって発生した2450MHzのマイクロ波がアン
テナ2から放射される。
極が接地されており、陰極が高圧負電源に接続されてい
る。また、陰極加熱用電流は外部端子10a,10bか
ら高電圧ノイズフィルタを介して供給され、永久磁石4
a,4bによって形成される磁界中に放出された電子の
運動によって発生した2450MHzのマイクロ波がアン
テナ2から放射される。
【0006】図2に貫通型コンデンサ9の内部構造を示
すが、この図において(a)は貫通型コンデンサ9の内
部構造を示す断面図であり、(b)は貫通型コンデンサ
9の構成を示す分解図である。貫通型コンデンサ9のキ
ャパシタ部分は2つの貫通孔21a,21bを有する長
円形のセラミック誘電体20とこのセラミック誘電体2
0の一方の面に貫通孔21a,21b毎に分離して形成
された表電極22a,22b及びもう一方の面に貫通孔
21a,21bに共通のものとして形成された裏電極2
3からなり、表電極22aと裏電極23の間及び表電極
22bと裏電極23の間にキャパシタンスが形成されて
いる。
すが、この図において(a)は貫通型コンデンサ9の内
部構造を示す断面図であり、(b)は貫通型コンデンサ
9の構成を示す分解図である。貫通型コンデンサ9のキ
ャパシタ部分は2つの貫通孔21a,21bを有する長
円形のセラミック誘電体20とこのセラミック誘電体2
0の一方の面に貫通孔21a,21b毎に分離して形成
された表電極22a,22b及びもう一方の面に貫通孔
21a,21bに共通のものとして形成された裏電極2
3からなり、表電極22aと裏電極23の間及び表電極
22bと裏電極23の間にキャパシタンスが形成されて
いる。
【0007】表電極22a及び22bには貫通孔と同軸
の位置に各々中心孔24a及び24bを有する電極接続
体25a及び25bが取り付けられ、各電極接続体25
a,25bの中心孔24a,24b及びセラミック誘電
体20の各貫通孔21a,21bを貫通してタブ26a
及び26bを有する中心導体27a及び27bが取り付
けられている。この中心導体27a,27bのタブ26
a,26bが取り付けられていない側には、絶縁チュー
ブ28a及び28bが被着されている。一方、中央部に
長円孔29を有し外周部にフランジ30を有する接地板
31が裏電極23に取り付けられている。
の位置に各々中心孔24a及び24bを有する電極接続
体25a及び25bが取り付けられ、各電極接続体25
a,25bの中心孔24a,24b及びセラミック誘電
体20の各貫通孔21a,21bを貫通してタブ26a
及び26bを有する中心導体27a及び27bが取り付
けられている。この中心導体27a,27bのタブ26
a,26bが取り付けられていない側には、絶縁チュー
ブ28a及び28bが被着されている。一方、中央部に
長円孔29を有し外周部にフランジ30を有する接地板
31が裏電極23に取り付けられている。
【0008】このようにして表電極22aに取り付けら
れた中心導体27aのタブ26aが外部端子10aとさ
れ、中心導体27aのタブ26aの反対側端が内部端子
16aとされる。同様に表電極22bに取り付けられた
中心導体27bのタブ26bが外部端子10bとされ、
中心導体27bのタブ26bの反対側端が内部端子16
bとされる。また、フランジ30がシールドケース7に
取り付けられることにより、接地板31が接地され、裏
電極23が接地される。
れた中心導体27aのタブ26aが外部端子10aとさ
れ、中心導体27aのタブ26aの反対側端が内部端子
16aとされる。同様に表電極22bに取り付けられた
中心導体27bのタブ26bが外部端子10bとされ、
中心導体27bのタブ26bの反対側端が内部端子16
bとされる。また、フランジ30がシールドケース7に
取り付けられることにより、接地板31が接地され、裏
電極23が接地される。
【0009】貫通型コンデンサの外側端子10a,10
b側は絶縁性長円筒32により、内側端子13a及び1
3b側はPET樹脂からなる絶縁性長円筒33により包
囲されており、絶縁性長円筒32はその外側をさらに不
飽和ポリエステル樹脂からなる絶縁性長円筒34により
包囲されている。絶縁性長円筒32及び絶縁性長円筒3
3に囲まれた部分のうちセラミック誘電体の周囲には絶
縁性のエポキシ樹脂35が充填されることによりキャパ
シタ部分はモールドされている。このようにして、絶縁
性長円筒32,33,34は貫通型コンデンサ9の絶縁
ケースを構成している。
b側は絶縁性長円筒32により、内側端子13a及び1
3b側はPET樹脂からなる絶縁性長円筒33により包
囲されており、絶縁性長円筒32はその外側をさらに不
飽和ポリエステル樹脂からなる絶縁性長円筒34により
包囲されている。絶縁性長円筒32及び絶縁性長円筒3
3に囲まれた部分のうちセラミック誘電体の周囲には絶
縁性のエポキシ樹脂35が充填されることによりキャパ
シタ部分はモールドされている。このようにして、絶縁
性長円筒32,33,34は貫通型コンデンサ9の絶縁
ケースを構成している。
【0010】以上説明したように、従来の貫通型コンデ
ンサの外側端子10a,10b側の絶縁ケースは二重ケ
ース化されており、内ケースである絶縁性長円筒32は
ガラス繊維を5%含有するガラス繊維強化PBT(Poly
Butylene Terephthalate)材(5%GF・PBT材)
が用られている。この5%GF・PBT材は高い耐熱性
を有する強靱な材料であるが、−40℃〜+120℃/
1時間の温度変化を与える熱衝撃試験においてはそれほ
ど高くない試験レベルにおいてサーマルクラック等の故
障が発生する。本考案者らは熱衝撃試験において故障が
発生する原因を検討した結果、内ケースを構成する5%
GF・PBT材の熱膨張係数が大きいため、熱衝撃試験
において加熱冷却される際に発生する応力が大きいこと
によることを見いだした。
ンサの外側端子10a,10b側の絶縁ケースは二重ケ
ース化されており、内ケースである絶縁性長円筒32は
ガラス繊維を5%含有するガラス繊維強化PBT(Poly
Butylene Terephthalate)材(5%GF・PBT材)
が用られている。この5%GF・PBT材は高い耐熱性
を有する強靱な材料であるが、−40℃〜+120℃/
1時間の温度変化を与える熱衝撃試験においてはそれほ
ど高くない試験レベルにおいてサーマルクラック等の故
障が発生する。本考案者らは熱衝撃試験において故障が
発生する原因を検討した結果、内ケースを構成する5%
GF・PBT材の熱膨張係数が大きいため、熱衝撃試験
において加熱冷却される際に発生する応力が大きいこと
によることを見いだした。
【0011】
【考案の概要】本考案においては、耐熱性及び靱性を有
するとともに高耐熱衝撃性をも有する内ケースを具える
貫通型コンデンサを得ることを目的とする。
するとともに高耐熱衝撃性をも有する内ケースを具える
貫通型コンデンサを得ることを目的とする。
【0012】この目的のために、耐熱性及び靱性を優先
してガラス繊維強化PBTについて試験した結果、ガラ
ス繊維の量を15%〜40%とした場合に良好な耐熱衝
撃性を得ることができることを見いだした。本考案はガ
ラス繊維の量を15%〜40%としたガラス繊維強化P
BTにより二重ケースを有する貫通型コンデンサの内ケ
ースを構成したものであり、すなわち本願においては
「対向する2つの面に電極が形成された誘電体セラミッ
クと誘電体セラミックに形成された2個の貫通孔に挿通
された中心導体によってコンデンサが形成され、コンデ
ンサが二重の絶縁ケースに包囲され絶縁ケース内が絶縁
樹脂でモールドされている貫通型コンデンサであって、
二重の絶縁ケースの内側に配置された絶縁ケースがガラ
ス繊維の含有量が15%〜40%であるPBT樹脂で構
成されている貫通型コンデンサ」であることを構成とす
る考案を提供する。
してガラス繊維強化PBTについて試験した結果、ガラ
ス繊維の量を15%〜40%とした場合に良好な耐熱衝
撃性を得ることができることを見いだした。本考案はガ
ラス繊維の量を15%〜40%としたガラス繊維強化P
BTにより二重ケースを有する貫通型コンデンサの内ケ
ースを構成したものであり、すなわち本願においては
「対向する2つの面に電極が形成された誘電体セラミッ
クと誘電体セラミックに形成された2個の貫通孔に挿通
された中心導体によってコンデンサが形成され、コンデ
ンサが二重の絶縁ケースに包囲され絶縁ケース内が絶縁
樹脂でモールドされている貫通型コンデンサであって、
二重の絶縁ケースの内側に配置された絶縁ケースがガラ
ス繊維の含有量が15%〜40%であるPBT樹脂で構
成されている貫通型コンデンサ」であることを構成とす
る考案を提供する。
【0013】ガラス繊維量を15%〜40%としたガラ
ス繊維強化PBTは小熱膨張係数と高耐熱性及び高靱性
を有している。
ス繊維強化PBTは小熱膨張係数と高耐熱性及び高靱性
を有している。
【0014】
【実施例】以下この考案の実施例を図2を再度用いて説
明する。図2において(a)は貫通型コンデンサ9の内
部構造を示す断面図であり、(b)は貫通型コンデンサ
9の構成を示す分解図である。貫通型コンデンサ9のキ
ャパシタ部分は2つの貫通孔21a,21bを有する長
円形のセラミック誘電体20とこのセラミック誘電体2
0の一方の面に貫通孔21a,21b毎に分離して形成
された表電極22a,22b及びもう一方の面に貫通孔
21a,21bに共通のものとして形成された裏電極2
3からなり、表電極22aと裏電極23の間及び表電極
22bと裏電極23の間にキャパシタンスが形成されて
いる。
明する。図2において(a)は貫通型コンデンサ9の内
部構造を示す断面図であり、(b)は貫通型コンデンサ
9の構成を示す分解図である。貫通型コンデンサ9のキ
ャパシタ部分は2つの貫通孔21a,21bを有する長
円形のセラミック誘電体20とこのセラミック誘電体2
0の一方の面に貫通孔21a,21b毎に分離して形成
された表電極22a,22b及びもう一方の面に貫通孔
21a,21bに共通のものとして形成された裏電極2
3からなり、表電極22aと裏電極23の間及び表電極
22bと裏電極23の間にキャパシタンスが形成されて
いる。
【0015】表電極22a及び22bには貫通孔と同軸
の位置に各々中心孔24a及び24bを有する電極接続
体25a及び25bが取り付けられ、各電極接続体25
a,25bの中心孔24a,24b及びセラミック誘電
体20の各貫通孔21a,21bを貫通してタブ26a
及び26bを有する中心導体27a及び27bが取り付
けられている。この中心導体27a,27bのタブ26
a,26bが取り付けられていない側には、絶縁チュー
ブ28a及び28bが被着されている。一方、中央部に
長円孔29を有し外周部にフランジ30を有する接地板
31が裏電極23に取り付けられている。
の位置に各々中心孔24a及び24bを有する電極接続
体25a及び25bが取り付けられ、各電極接続体25
a,25bの中心孔24a,24b及びセラミック誘電
体20の各貫通孔21a,21bを貫通してタブ26a
及び26bを有する中心導体27a及び27bが取り付
けられている。この中心導体27a,27bのタブ26
a,26bが取り付けられていない側には、絶縁チュー
ブ28a及び28bが被着されている。一方、中央部に
長円孔29を有し外周部にフランジ30を有する接地板
31が裏電極23に取り付けられている。
【0016】このようにして表電極22aに取り付けら
れた中心導体27aのタブ26aが外部端子10aとさ
れ、中心導体27aのタブ26aの反対側端が内部端子
13aとされる。同様に表電極22bに取り付けられた
中心導体27bのタブ26bが外部端子10bとされ、
中心導体27bのタブ26bの反対側端が内部端子13
bとされる。また、フランジ30がシールドケース7に
取り付けられることにより、接地板31が接地され、裏
電極23が接地される。
れた中心導体27aのタブ26aが外部端子10aとさ
れ、中心導体27aのタブ26aの反対側端が内部端子
13aとされる。同様に表電極22bに取り付けられた
中心導体27bのタブ26bが外部端子10bとされ、
中心導体27bのタブ26bの反対側端が内部端子13
bとされる。また、フランジ30がシールドケース7に
取り付けられることにより、接地板31が接地され、裏
電極23が接地される。
【0017】貫通型コンデンサの外側端子10a,10
b側は絶縁性長円筒32により、内側端子13a及び1
3b側は絶縁性長円筒33により包囲されており、絶縁
性長円筒32はその外側をさらに絶縁性長円筒34によ
り包囲されている。絶縁性長円筒32及び絶縁性長円筒
33に囲まれた部分のうちセラミック誘電体の周囲には
絶縁性樹脂35が充填されることによりキャパシタ部分
はモールドされている。このようにして、絶縁性長円筒
32,33,34は貫通型コンデンサ9の絶縁ケースを
構成している。
b側は絶縁性長円筒32により、内側端子13a及び1
3b側は絶縁性長円筒33により包囲されており、絶縁
性長円筒32はその外側をさらに絶縁性長円筒34によ
り包囲されている。絶縁性長円筒32及び絶縁性長円筒
33に囲まれた部分のうちセラミック誘電体の周囲には
絶縁性樹脂35が充填されることによりキャパシタ部分
はモールドされている。このようにして、絶縁性長円筒
32,33,34は貫通型コンデンサ9の絶縁ケースを
構成している。
【0018】このように、貫通型コンデンサの外側端子
10a,10b側の絶縁ケースは二重ケース化されてお
り、内ケースである絶縁性長円筒32はガラス繊維を1
5%〜40%含むガラス繊維強化PBT(Poly Butylen
e Terephthalate)材で構成されている。
10a,10b側の絶縁ケースは二重ケース化されてお
り、内ケースである絶縁性長円筒32はガラス繊維を1
5%〜40%含むガラス繊維強化PBT(Poly Butylen
e Terephthalate)材で構成されている。
【0019】図3に示したのは、ガラス繊維量を5%と
したガラス繊維強化PBTによって絶縁性長円筒32を
構成した従来の貫通型コンデンサとガラス繊維量を15
%〜40%としたガラス繊維強化PBTによって絶縁性
長円筒32を構成した本考案実施例の貫通型コンデンサ
を試料として熱衝撃試験を行った結果のグラフである。
この熱衝撃試験の対象としたガラス繊維強化PBT試料
のガラス繊維量が15%以下の場合は従来品の5%と比
較しても大きな差が生じないこと及び、40%を越える
と硬くなり靭性を失うことから、ガラス繊維の量は15
%〜40%とした。
したガラス繊維強化PBTによって絶縁性長円筒32を
構成した従来の貫通型コンデンサとガラス繊維量を15
%〜40%としたガラス繊維強化PBTによって絶縁性
長円筒32を構成した本考案実施例の貫通型コンデンサ
を試料として熱衝撃試験を行った結果のグラフである。
この熱衝撃試験の対象としたガラス繊維強化PBT試料
のガラス繊維量が15%以下の場合は従来品の5%と比
較しても大きな差が生じないこと及び、40%を越える
と硬くなり靭性を失うことから、ガラス繊維の量は15
%〜40%とした。
【0020】このグラフから明らかなように、ガラス繊
維の量を15%〜40%とした本考案実施例のガラス繊
維強化PBTによって絶縁性長円筒32を構成した貫通
型コンデンサの累積故障率は、ガラス繊維の量を5%と
した従来のガラス繊維強化PBTによって絶縁性長円筒
32を構成した貫通型コンデンサの累積故障率と比較し
て長寿命である。
維の量を15%〜40%とした本考案実施例のガラス繊
維強化PBTによって絶縁性長円筒32を構成した貫通
型コンデンサの累積故障率は、ガラス繊維の量を5%と
した従来のガラス繊維強化PBTによって絶縁性長円筒
32を構成した貫通型コンデンサの累積故障率と比較し
て長寿命である。
【0021】
【考案の効果】以上の説明及び熱衝撃試験結果を示すグ
ラフから明らかなように、本考案において用いるガラス
繊維量を15%〜40%としたガラス繊維強化PBTは
小熱膨張係数と高耐熱性及び高靱性を有している。した
がって、このガラス繊維強化PBTを二重ケースの内ケ
ースに使用した本願考案に係る貫通型コンデンサはその
使用において故障サイクルが長い。
ラフから明らかなように、本考案において用いるガラス
繊維量を15%〜40%としたガラス繊維強化PBTは
小熱膨張係数と高耐熱性及び高靱性を有している。した
がって、このガラス繊維強化PBTを二重ケースの内ケ
ースに使用した本願考案に係る貫通型コンデンサはその
使用において故障サイクルが長い。
【図1】従来例及び本考案の貫通型コンデンサを使用し
たマグネトロンの外観及び内部構造を示す側面図及び断
面図。
たマグネトロンの外観及び内部構造を示す側面図及び断
面図。
【図2】従来例及び本考案の貫通型コンデンサの内部構
造図及び構成説明図。
造図及び構成説明図。
【図3】従来例及び本考案の貫通型コンデンサの熱衝撃
試験結果のグラフ。
試験結果のグラフ。
1 マグネトロン本体 2 アンテナ 3 陰極端子 4a,4b 永久磁石 5 冷却用フィン 6 ケーシング 7 シールドケース 8a,8b インダクタ 9 貫通型コンデンサ 10a,10b 外部端子 11a,11b 巻線 12a,12b 磁性コア 13a,13b 内部端子 21a,21b 貫通孔 20 セラミック誘電体 22a,22b 表電極 23 裏電極 24a,24b 中心孔 25a,25b 電極接続体 26a,26b タブ 27a,27b 中心導体 28a,28b 絶縁チューブ 29 長円孔 30 フランジ 31 接地板 32,33,34 絶縁性長円筒 35 エポキシ充填樹脂
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−3218(JP,A) 実開 平2−31121(JP,U) 実開 昭63−20421(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 対向する2つの面に電極が形成された誘
電体セラミックと前記誘電体セラミックに形成された2
個の貫通孔に挿通された中心導体によってコンデンサが
形成され、前記コンデンサが二重の絶縁ケースに包囲さ
れ、前記二重の絶縁ケースの内側に配置された絶縁ケー
スがガラス繊維含有PBT樹脂で構成され、前記絶縁ケ
ース内が絶縁樹脂でモールドされている貫通型コンデン
サであって、 前記ガラス繊維含有PBT樹脂のガラス繊維含有量が1
5%〜40%である貫通型コンデンサ。」
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051815U JP2607629Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 貫通型コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051815U JP2607629Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 貫通型コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722535U JPH0722535U (ja) | 1995-04-21 |
JP2607629Y2 true JP2607629Y2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=12897404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993051815U Expired - Fee Related JP2607629Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 貫通型コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607629Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP1993051815U patent/JP2607629Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0722535U (ja) | 1995-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4163175A (en) | Magnetron for which leakage of H.F. noise is minimized | |
JPS6019102B2 (ja) | 高周波装置 | |
KR950003640B1 (ko) | 관통형콘덴서 | |
US6225876B1 (en) | Feed-through EMI filter with a metal flake composite magnetic material | |
US4900985A (en) | High-voltage input terminal structure of a magnetron for a microwave oven | |
US3732459A (en) | Magnetrons | |
JP2607629Y2 (ja) | 貫通型コンデンサ | |
JPH05217512A (ja) | マグネトロン装置 | |
US5977713A (en) | High voltage noise filter and magnetron device using it | |
JP3277215B2 (ja) | マイクロウェーブオーブン用マグネトロンの不要電子波遮蔽構造 | |
US4300072A (en) | Magnetron having an internal capacitor for suppressing leakage of high frequency | |
JPH0850859A (ja) | 高周波装置 | |
JP2777093B2 (ja) | 電子レンジのマグネトロン | |
JP2605211Y2 (ja) | 貫通型コンデンサ及び貫通型コンデンサを具えるマグネトロン | |
JPH11233036A (ja) | マグネトロン装置 | |
US3510724A (en) | Crossed-field discharge device and means for balancing the rf anode-cathode voltages thereof | |
JPS5915065Y2 (ja) | 高電圧貫通形コンデンサ | |
JPS6134683Y2 (ja) | ||
US3459994A (en) | Crossed-field discharge device and improved magnetic pole structures therefor | |
KR960014523B1 (ko) | 관통형 커패시터 | |
JPS5930516Y2 (ja) | 高電圧lc複合部品 | |
JP2571361Y2 (ja) | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン | |
KR100595205B1 (ko) | 마그네트론의 콘덴서 | |
JPH0228590Y2 (ja) | ||
JPS5936902Y2 (ja) | 高電圧lc複合部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000118 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |