JP2607449Y2 - 印刷機の印刷胴・ローラ洗浄装置 - Google Patents

印刷機の印刷胴・ローラ洗浄装置

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JP2607449Y2
JP2607449Y2 JP1993013921U JP1392193U JP2607449Y2 JP 2607449 Y2 JP2607449 Y2 JP 2607449Y2 JP 1993013921 U JP1993013921 U JP 1993013921U JP 1392193 U JP1392193 U JP 1392193U JP 2607449 Y2 JP2607449 Y2 JP 2607449Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は各種の印刷機において、
ゴム胴,圧胴,渡し胴等の印刷胴や、着ローラ,振りロ
ーラ等のローラの周面を洗浄する印刷胴・ローラ洗浄装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機や凹版印刷機等各種の
印刷機は、版胴,ゴム胴,圧胴,渡し胴等の印刷胴や、
着ローラ,振りローラ等のローラを備えており、これら
の印刷胴やローラの周面には、印刷作業においてインキ
かすや紙粉等の異物が付着して印刷物の品質を低下させ
るので、印刷機にはこれらの異物を除去する印刷胴・ロ
ーラ洗浄装置が付設されている。
【0003】この種の印刷胴・ローラ洗浄装置には、例
えばゴム胴を洗浄する場合、ゴム胴の周面に近接してそ
の軸線方向に延び装置フレームに両端部を回転自在に軸
支された供給ローラと巻取ローラとが設けられていて、
供給ローラの芯材には、別工程において不織布などから
なる帯状の洗浄ウェブ(以下、単にウェブと言う)が巻
かれており、このウェブは、駆動装置で巻取ローラを回
転駆動することにより供給ローラから巻戻され、巻取ロ
ーラに巻取られるように構成されている。そして、供給
ローラと巻取ローラとの間には、ガイドローラやパッド
などが設けられており、走行するウェブをゴム胴の周面
に摺接させるように構成されている。
【0004】このように構成されていることにより、ゴ
ム胴を回転させ、かつ巻取ローラを回転させると、ウェ
ブが走行するので、ゴム胴の周面に付着している異物
は、ウェブで拭き取られてウェブに転移し、ウェブは異
物を付着させたまゝ巻取ローラに巻取られる。
【0005】ところで、このような洗浄装置において
は、巻終わりに近づくほど巻取ウェブの径が大きくなる
ことにより、ウェブを巻取る巻取ローラの回転角度を、
巻始めから巻終わりまで同角度にすると、巻終わりに近
づくほど1回転当たりの巻取量が大きくなり、ウェブを
無駄に消費することになるので、従来この箇所には巻取
を間欠巻取にし、かつ間欠送り1回の巻取量を巻始めか
ら巻き終わりまでほゞ同じにする一般に定寸送り装置と
よばれる装置が付設されている。
【0006】この定寸送り装置として例えば特開平1−
314173号公報に開示されているものは次のように
構成されている。すなわち、左右の装置フレーム間に回
転自在に軸支された巻取ローラの端軸には、ばね部材の
ばね力で一方向への回動力を付与された巻取レバーが、
ワンウェイクラッチを介して嵌装されており、この巻取
レバーの直線部は、装置フレームに固定されたエアシリ
ンダのピストンロッドに、前記ばね部材のばね力で圧接
されている。
【0007】また、装置フレームに揺動自在に支持され
たころアームの遊端部には、装置フレームの円弧状長孔
に端軸を案内されたころが支持されていて、ころアーム
にはばね部材のばね力によりころを巻取ウェブの周面に
圧接させる方向の回動力が付与されており、また、前記
巻取レバーは、その曲線部を前記ころの端軸に当接させ
ることにより回動端限を規制されている。
【0008】このように構成されていることにより、こ
ろが最小径の巻取ウェブの周面に圧接された状態で洗浄
作業が開始されてエアシリンダのピストンロッドが進退
すると、ピストンロッドの先端に圧接されている巻取レ
バーが揺動し、ワンウェイクラッチの作用で巻取ローラ
が一方向へのみ回動してウェブが巻取られる。
【0009】洗浄作業が進行して巻取ウェブの径が次第
に大きくなると、巻取ウェブの周面に圧接されているこ
ろが、その端軸を装置フレームの長孔に沿わせながら上
昇することにより、端軸に巻取レバーの曲線部を当接さ
せることで一方への揺動を規制されている巻取レバーの
揺動角度が次第に小さくなるので、巻取径が大きくなっ
ても一回の巻取量が大きくならず、1回の巻取量をほゞ
一定に維持することができ、ウェブの消費量が必要以上
に大きくなることがない。
【0010】また一方、この種の洗浄装置においては、
供給ローラのウェブが無くなってこの空の供給ローラと
満抔の供給ローラとを交換するが、この交換を行ってい
るときに誤って機械が運転されるときわめて危険である
ために、ウェブが無くなる直前にこれを検出器で検出し
て信号を発することによりウェブが無くなったことを報
知し、かつ交換中は機械の運転を不可能にする安全装置
が設けられている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の印刷胴・ローラ洗浄装置においては、定寸送
り装置の構造が複雑であるばかりでなく、この定寸送り
装置と安全装置とが別々に構成されているために、さら
に構造が複雑になって部品点数が多くなり、かつ占有ス
ペースが大きくなるという問題がある。
【0012】本考案は以上のような点に鑑みなされたも
ので、構造が簡単で部品点数が少なく、装置の小形化を
可能にした印刷機の印刷胴・インキ洗浄装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1記載の考案では、装置フレームに支
持された供給ローラと、駆動装置で駆動されて揺動する
巻取レバーと、前記装置フレームに支持されて前記巻取
レバーの揺動中心軸にワンウェイクラッチを介して連結
され前記巻取レバーの揺動により一方向へ間欠的に回動
する巻取ローラと、前記供給ローラと巻取ローラとの間
において印刷胴・ローラの周面に添接し前記巻取ローラ
の間欠的回動により前記供給ローラから巻戻されて前記
巻取ローラに巻取られる洗浄ウェブとを備えた印刷機の
印刷胴・ローラ洗浄装置において、前記供給ローラと巻
取ローラとのいずれか一方の周面に対する遠近方向へ移
動自在に支持され付勢部材により前記周面に当接するよ
うに付勢された当接部材とこの当接部材に設けられ当接
部材の移動により前記巻取レバーの揺動端限を変化させ
る規制部材とを有し洗浄ウェブの巻取量を終始ほぼ一定
量に保つ定寸送り装置と、この定寸送り装置の前記当接
部材の位置を検出し前記定寸送り装置の動作により前記
供給ローラの洗浄ウェブが無くなったことを検出する検
出器とを設けた。また、請求項2記載の考案では、装置
フレームに支持された供給ローラと、駆動装置で駆動さ
れて揺動する巻取レバーと、前記装置フレームに支持さ
れて前記巻取レバーの揺動中心軸にワンウェイクラッチ
を介して連結され前記巻取レバーの揺動により一方向へ
間欠的に回動する巻取ローラと、前記供給ローラと巻取
ローラとの間において印刷胴・ローラの周面に添接し前
記巻取ローラの間欠的回動により前記供給ローラから巻
戻されて前記巻取ローラに巻取られる洗浄ウェブとを備
えた印刷機の印刷胴・ローラ洗浄装置において、前記供
給ローラと巻取ローラとのいずれか一方の周面に対する
遠近方向へ移動自在に支持され付勢部材により前記周面
に当接するように付勢されるとともに前記巻取レバーと
当接し移動により巻取レバーの揺動端限を変化させる当
接部材を有し洗浄ウェブの巻取量を終始ほぼ一定量に保
つ定寸送り装置と、この定寸送り装置の前記当接部材の
位置を検出し前記定寸送り装置の動作により前記供給ロ
ーラの洗浄ウェブが無くなったことを検出する検出器と
を設けた。
【0014】
【作用】駆動装置で巻取レバーを揺動させると、巻取レ
バーの揺動中心軸にワンウェイクラッチが設けられてい
ることにより巻取ローラがウェブ巻取方向へのみ間欠的
に回動し、洗浄ウェブが例えばゴム胴の周面に摺接して
間欠的に走行するので、胴周面の異物が洗浄ウェブで拭
取られて運び去られる。
【0015】例えば供給ローラの洗浄ウェブが消費され
るのに伴いその径が次第に小さくなると、供給ローラの
洗浄ウェブ層周面に当接している当接部材が付勢部材の
付勢力で供給ローラの半径方向へ移動し、当接部材側の
部材と係合している規制部材が移動して巻取レバーの移
動端限を変化させるので、巻取りウェブの径が次第に大
きくなっても、巻取量が終始ほゞ一定になる。
【0016】
【実施例】図1ないし図4は本考案に係る印刷機の印刷
胴・ローラ洗浄装置をゴム胴に実施した例を示し、図1
は印刷胴・ローラ洗浄装置の展開縦断面図、図2は図1
のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は供
給ローラのウェブが無くなる直前における図1のB−B
断面図である。
【0017】図において、左右の装置フレーム1に固定
されたホルダ2の軸孔には、芯材3とこの芯材3に別工
程で巻付けられた洗浄ウェブ4(以下単にウェブ4とい
う)とで構成された供給ローラ5が、芯材3の両端部を
回動かつ着脱自在に嵌合されており、供給ローラ5の回
動がホルダ2の軸孔側に設けたプランジャで制動される
ことにより、ウェブ4が張力を付与されながら巻戻され
るように構成されている。
【0018】また、装置フレーム1の軸孔1aには、短
軸6が、自らの段部と、短軸6の突出部に固定された後
述する定寸送りカム7とで軸線方向への移動を規制され
て回動自在に軸支されており、この短軸6の端部に固定
されたL字状のころアーム8の遊端部には、ウェブ4の
周面に当接する当接部材としてのころ9が枢着されてい
る。10は装置フレーム1側のばね掛け11と前記定寸
送りカム7との間に張架された引張りコイルばねであっ
て、この引張りコイルばね10は、ころ9をウェブ4の
周面に圧接させる方向の回動力をころアーム8に付与し
ている。
【0019】一方、前記ホルダ2の下方には、短軸12
aと軸受12bとで一体形成された別のホルダ12が、
短軸12aを装置フレーム1の軸受孔1bにワンウェイ
クラッチ13を介して軸支されており、このホルダ12
には、芯材14とこの芯材14に巻取られるウェブ4と
で構成された巻取ローラ15が芯材14の端部をホルダ
12の軸孔に着脱自在に嵌合されてボルトで固定されて
いる。
【0020】また、装置フレーム1の外側へ突出するホ
ルダ12の突出部には、図2〜図4に示すような突起部
16aを備えた巻取レバー16がワンウェイクラッチ1
7を介して嵌装されており、巻取レバー16の回動を一
方向へのみ伝達するように構成されている。
【0021】19は機台フレーム20の内側に固定され
たアクチュエータであって、このアクチュエータ19に
よって図1に実線と鎖線とで示すように進退するロッド
21の作用端は、巻取レバー16の遊端部に植設された
ピン22に対接しており、ロッド21が進退すると、巻
取レバー16と装置フレーム1側のばね掛け23との間
に張架された引張コイルばね24のばね力の協働によ
り、巻取レバー16が、図3,図4に実線と鎖線とで示
す間で揺動し、巻取ローラ15がウェブ4を巻取る方向
へ間欠的に回動するように構成されている。25はホル
ダ12の短軸12aからの巻取レバー16の脱落を阻止
するスナップリングである。
【0022】前記短軸6に固定された定寸送りカム7に
は、巻取レバーの回動端限を変化させる規制部材として
の突起7aが形成されていて、この突起7aは巻取レバ
ー16の突起部16aと係合しており、突起7aに突起
部16aを当接させることにより巻取レバー16の回動
端限を規制し、かつウェブ4の減量によるころ9の移動
で定寸送りカム7が回動することにより巻取レバー16
の回動端限が変化するように構成されている。
【0023】26は、定寸送りカム7と短軸6とに基部
を貫通させて突設されたストライカであり、また27は
装置フレーム1の外側に固定された検出器としてのマイ
クロスイッチであって、互いに近接して設けられてお
り、定寸送りカム7の回動端限においてストライカ26
がマイクロスイッチ27の接点に当接することにより供
給ローラ5のウェブ4が無くなる直前であることを検出
し、これを作業者に報知したり装置の運転を停止させた
りするように構成されている。28は装置フレーム1に
突設されてストライカ26の移動端限を規制するストッ
パである。
【0024】このように構成された洗浄装置において供
給ローラ5から巻戻されたウェブ4は、図2に示すよう
に図示しないガイドローラやパッドで変向されながらゴ
ム胴30のブランケット面に圧接されて異物を拭きとっ
たのち、異物を付着させたまゝ巻取ローラ15の芯材1
4に巻取られるように構成されている。
【0025】以上のように構成された洗浄装置の動作を
説明する。前工程において芯材3にウェブ4が巻かれた
供給ローラ5をホルダ2に支持させ、また、空の芯材1
4のみの巻取ローラ15をホルダ12に支持させたの
ち、供給ローラ5から引出したウェブ4を図示しないガ
イドローラやパッドで変向させてゴム胴30のブランケ
ット面に圧接させ、このウェブ4の端を巻取ローラ15
に固定する。
【0026】このように準備したのち、ゴム胴30を回
転させ、アクチュエータ19を始動してロッド21を所
定の周期で進退させると、ロッド21にピン22を係合
させた巻取レバー16が揺動してこの巻取レバー16と
の間をワンウェイクラッチ13,17を介して連結され
た巻取ローラ15が所定の周期で間欠回動するので、ゴ
ム胴30のブランケット面に付着した異物は、供給ロー
ラ5から巻戻されたウェブ4によって拭取られてウェブ
4に転移し、ウェブ4は異物を付着させたまゝ巻取ロー
ラ15の芯材14に巻取られる。
【0027】このような洗浄作業においては、洗浄作業
が進行するにしたがって巻取ローラ15に巻取られるウ
ェブ4の径が大きくなるので、巻取始めから巻取終わり
まで巻取レバー16の揺動角度が同じであると、巻取終
わりになるにしたがって巻取量が大きくなり、ウェブ4
の消費量が増大するので、本装置ではこれを解消するよ
うに構成されている。
【0028】すなわち、ころアーム8の遊端部に枢着さ
れたころ9が、供給ローラ5に巻かれたウェブ4の周面
に添接されていることにより、供給ローラ5のウェブ4
が使用により減量してその径が小さくなるにしたがって
ころアーム8が図2の時計方向すなわち図3の反時計方
向に回動し、ころアーム8と短軸6により一体の定寸送
りカム7がころアーム8と同方向に回動してその突起7
aが下降するので、この突起7aと突起部16aを係合
させた巻取レバー16の回動角度が巻取り終わりになる
にしたがって次第に小さくなり、終始ほゞ一定の巻取量
を保持することができる。
【0029】このようにして洗浄作業が続けられ、図4
で示すように供給ローラ5のウェブ4が無くなる直前に
達すると、定寸送りカム7に一体的に固定されたストラ
イカ26がストッパ28に当接すると同時にマイクロス
イッチ27の接点を押し、供給ローラ5のウェブ4が無
くなる直前であることを検出してこれを作業者に報知し
たり装置の運転を停止させたりするとともに洗浄装置を
運転できない状態にする。
【0030】このあと、この供給ローラ5を満杯の供給
ローラと交換するとともに、満杯の巻取ローラ15と空
の巻取ローラとを交換して洗浄作業を再開する。このよ
うに同じ1組の定寸送りカム7と巻取レバー等によりウ
ェブ4の定寸送りとウェブ4の終了検出とを行うことが
できる。
【0031】図5は本考案をゴム胴に実施した他の実施
例を示す洗浄装置の側面図であって洗浄作業開始時の状
態を示している。図において、図1〜図4に示す実施例
と同構成の部材にはこれと同符号を付してその説明を省
略する。本実施例においては突起40aを有し装置フレ
ーム1に回動自在に支持された定寸送りカム40にバー
41が一体的に固定されており、このバー41の下端部
には、ころ42が枢着されている。
【0032】定寸送りカム40とばね掛け11との間に
は、ころ42を巻取ローラ15のウェブ周面に圧接させ
る方向の回動力をバー41に付与する引張りコイルばね
10が張架されている。43は常閉型のマイクロスイッ
チであって定寸送りカム40の周面で接点を押されてい
るときには回路が開いており、接点が押えから解放され
ると回路が閉じて信号を発するように構成されている。
【0033】このように構成されていることにより、図
示の状態から洗浄作業が開始されて巻取ローラ15の巻
取ウェブ径が次第に大きくなると、バー41と定寸送り
カム40とが一体となって図の時計方向に回動して定寸
送りカム40の突起40aと巻取レバー16の突起部1
6aを押して巻取レバー16の回動角度を次第に小さく
するので、ウェブ4の巻取量を一定にすることができ
る。
【0034】供給ローラ5のウェブ4が無くなる直前に
なると、マイクロスイッチ43の接点には定寸送りカム
40の直線小径部が対向して接点が押えから解放される
のでマイクロスイッチ43が作動して信号を発し、供給
ローラのウェブ4が無くなる直前であることを検出して
これを作業者に報知したり装置の運転を停止させたりす
るとともに、洗浄装置を運転できない状態にする。
【0035】図6はさらに本考案をゴム胴に実施した他
の実施例を示す洗浄装置の側面図であって洗浄作業開始
時の状態を示している。図において、図1〜図4に示す
実施例と同構成の部材にはこれと同符号を付してその説
明を省略する。本実施例においては、図1〜図4に示す
実施例において別体であった定寸送りカム7とストライ
カ26とが一体的に形成された定寸送りカム50が設け
られている。その他の構成と動作とは図1〜図4に示す
実施例と同じである。
【0036】さらに図7および図8は本考案をゴム胴に
実施した他の実施例を示す洗浄装置の側面図と正面図で
あって、図において図1〜図4に示す実施例と同構成の
部材にはこれと同符号を付してその説明を省略する。本
実施例においては装置フレーム1に長孔60が設けられ
ていて、この長孔60に摺動自在に嵌合された短軸61
には、供給ローラ5の芯材に巻かれたウェブ4の周面に
対する遠近方向へ短軸61とともに進退するころ62が
支持されており、このころ62は、短軸61の先端部と
装置フレーム1側のばね掛け63との間に張架された引
張りコイルばね64のばね力によってウェブ4の周面に
圧接される方向に付勢されている。
【0037】一方、短軸61上には別のころ65が設け
られていて、このころ65は、巻取ローラ15に固定さ
れた巻取レバー66の直線状カム面に対接されており、
巻取レバー66の揺動端限を規制している。また、装置
フレーム1には、長孔60に沿って移動するころ65の
移動端限においてこのころ65により接点を閉塞される
マイクロスイッチ67が固定されている。
【0038】このように構成されていることにより、図
示しない駆動装置で巻取レバー66が揺動することによ
り、巻取ローラ15が間欠回動してウェブ4がゴム胴3
0を洗浄し、巻取ローラ15の芯材に巻取られる。この
場合、巻取レバー66の揺動端限はころ65によって規
制される。
【0039】洗浄作業が進行して供給ローラ5の芯材に
巻かれたウェブ4の径が次第に小さくなると、引張りコ
イルばね64のばね力により、ころ62が、短軸61お
よび別のころ65とともに長孔60に沿って移動するの
で、図7に鎖線で示すように巻取レバー66はその揺動
端限が早く規制することになって、揺動角度が小さくな
り、巻取量が巻始めから巻終わりまでほゞ一定になる。
供給ローラ5のウェブ4が無くなる直前になると、ころ
65がマイクロスイッチ67の接点を押すのでウェブ4
が無くなったことを報知する。
【0040】なお、前記各実施例においては、当接部材
としてのころ9を、供給ローラ5の芯材3に巻かれたウ
ェブ4の周面に当接させ、この供給ローラ側ウェブ4の
巻細りにしたがって巻取レバー16の揺動角度を大きく
して巻取量を巻始めから巻終わりまでほゞ一定にする例
を示したが、ころ9を巻取ローラ16の芯材14に巻取
られるウェブ4の周面に当接させ、この巻取ローラ側ウ
ェブ4の巻太りにしたがって巻取レバー16の揺動角度
を小さくして巻取量を巻始めから巻終わりまでほゞ一定
にするようにしてもよい。
【0041】また、前記各実施例では当接部材としての
ころ9と一体的に形成された部材によって定寸送りと巻
取終了の検知とを行わせる例を示したが、当接部材自体
であるころ9にこの機能を持たせてもよい。
【0042】なお、前記各実施例は本考案を印刷機のゴ
ム胴に実施した例を示したが、これに限定するものでな
く、圧胴,渡し胴などの印刷胴や、振りローラや着ロー
ラなどのローラにも同様に実施することができ、同じ効
果が得られる。
【0043】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように、請求
項1記載の考案によれば、装置フレームに支持された供
給ローラと、駆動装置で駆動されて揺動する巻取レバー
と、前記装置フレームに支持されて前記巻取レバーの揺
動中心軸にワンウェイクラッチを介して連結され前記巻
取レバーの揺動により一方向へ間欠的に回動する巻取ロ
ーラと、前記供給ローラと巻取ローラとの間において印
刷胴・ローラの周面に添接し前記巻取ローラの間欠的回
動により前記供給ローラから巻戻されて前記巻取ローラ
に巻取られる洗浄ウェブとを備えた印刷機の印刷胴・ロ
ーラ洗浄装置において、前記供給ローラと巻取ローラと
のいずれか一方の周面に対する遠近方向へ移動自在に支
持され付勢部材により前記周面に当接するように付勢さ
れた当接部材とこの当接部材に設けられ当接部材の移動
により前記巻取レバーの揺動端限を変化させる規制部材
とを有し洗浄ウェブの巻取量を終始ほぼ一定量に保つ定
寸送り装置と、この定寸送り装置の前記当接部材の位置
を検出し前記定寸送り装置の動作により前記供給ローラ
の洗浄ウェブが無くなったことを検出する検出器とを設
けたことにより、洗浄ウェブの巻取量を終始一定量に保
持する定寸送り装置と、供給ローラの洗浄ウェブが無く
なったことを知らせる安全装置とを、別個に設けること
なく、部品を共用化しかつ同一の箇所に設けられるの
で、構造が簡素化され部品点数が減少して製作費が低減
されるとともに、装置の小型化を図ることができる。ま
た、請求項2記載の考案によれば、上述した請求項1記
載の考案による作用効果の他に、規制部材を削減するこ
とができるので、より構造が簡素化され部品点数が減少
して製作費が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷胴・ローラ洗浄装置の展開縦断面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】供給ローラのウェブが無くなる直前における図
1のB−B断面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す洗浄装置の側面図で
ある。
【図6】本考案の他の実施例を示す洗浄装置の側面図で
或る。
【図7】本考案の他の実施例を示す洗浄装置の側面図で
或る。
【図8】本考案の他の実施例を示す洗浄装置の正面図で
或る。
【符号の説明】
1 装置フレーム 4 ウェブ 5 供給ローラ 7 定寸送りカム 9 ころ 10 引張りコイルばね 12 ホルダ 15 巻取ローラ 16 巻取レバー 18 ワンウェイクラッチ 19 アクチュエータ 27 マイクロスイッチ 30 ゴム胴 40 定寸送りカム 41 バー 42 ころ 50 定寸送りカム 60 長孔 62 ころ 64 引張りコイルばね 65 ころ 66 巻取レバー 67 マイクロスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−189156(JP,A) 実開 平2−121240(JP,U) 実開 平4−126855(JP,U) 実開 平4−111442(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置フレームに支持された供給ローラ
    と、駆動装置で駆動されて揺動する巻取レバーと、前記
    装置フレームに支持されて前記巻取レバーの揺動中心軸
    にワンウェイクラッチを介して連結され前記巻取レバー
    の揺動により一方向へ間欠的に回動する巻取ローラと、
    前記供給ローラと巻取ローラとの間において印刷胴・ロ
    ーラの周面に添接し前記巻取ローラの間欠的回動により
    前記供給ローラから巻戻されて前記巻取ローラに巻取ら
    れる洗浄ウェブとを備えた印刷機の印刷胴・ローラ洗浄
    装置において、前記供給ローラと巻取ローラとのいずれ
    か一方の周面に対する遠近方向へ移動自在に支持され付
    勢部材により前記周面に当接するように付勢された当接
    部材とこの当接部材に設けられ当接部材の移動により前
    記巻取レバーの揺動端限を変化させる規制部材とを有し
    洗浄ウェブの巻取量を終始ほぼ一定量に保持する定寸送
    り装置と、この定寸送り装置の前記当接部材の位置を検
    出し前記定寸送り装置の動作により前記供給ローラの洗
    浄ウェブが無くなったことを検出する検出器とを設けた
    ことを特徴とする印刷機の印刷胴・ローラ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 装置フレームに支持された供給ローラ
    と、駆動装置で駆動されて揺動する巻取レバーと、前記
    装置フレームに支持されて前記巻取レバーの揺動中心軸
    にワンウェイクラッチを介して連結され前記巻取レバー
    の揺動により一方向へ間欠的に回動する巻取ローラと、
    前記供給ローラと巻取ローラとの間において印刷胴・ロ
    ーラの周面に添接し前記巻取ローラの間欠的回動により
    前記供給ローラから巻戻されて前記巻取ローラに巻取ら
    れる洗浄ウェブとを備えた印刷機の印刷胴・ローラ洗浄
    装置において、前記供給ローラと巻取ローラとのいずれ
    か一方の周面に対する遠近方向へ移動自在に支持され付
    勢部材により前記周面に当接するように付勢されるとと
    もに前記巻取レバーと当接し移動により巻取レバーの揺
    動端限を変化させる当接部材を有し洗浄ウェブの巻取量
    を終始ほぼ一定量に保持する定寸送り装置と、この定寸
    送り装置の前記当接部材の位置を検出し前記定寸送り装
    置の動作により前記供給ローラの洗浄ウェブが無くなっ
    たことを検出する検出器とを設けたことを特徴とする印
    刷機の印刷胴・ローラ洗浄装置。
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