JP2607182Y2 - 圧接型半導体装置 - Google Patents

圧接型半導体装置

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JP2607182Y2
JP2607182Y2 JP1993053867U JP5386793U JP2607182Y2 JP 2607182 Y2 JP2607182 Y2 JP 2607182Y2 JP 1993053867 U JP1993053867 U JP 1993053867U JP 5386793 U JP5386793 U JP 5386793U JP 2607182 Y2 JP2607182 Y2 JP 2607182Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、半導体ウェーハと温度
補償板とを固着させない(以下、アロイフリー型とい
う。)形式の圧接型半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電力用の半導体装置、例えば、
ゲートターンオフサイリスタ(以下、GTOと略記す
る。)等は、自己消弧素子として高耐圧、大電流の分野
で特徴を発揮している。以下、GTOの概略構造とその
問題点を説明する。図4は、GTOの従来の概略構造の
1つを示す説明図である。図において、シリコン基板1
00は、PNPN構造を有し、アノード側には、Pエミ
ッタ層7を選択的に貫通するN↑+短絡層6が設けられ
ている。また、シリコン基板100は、アノード電極と
なる温度補償板8とろう付けされている。該温度補償板
8には、シリコン基板100と熱膨張係数の近似したモ
リブデン、タングステンが用いられている。
【0003】しかし、上記のろう付けによる合金法を用
いたアノード電極の形成は、シリコン基板100と温度
補償板8の熱膨張の違いによるバイメタル効果に起因し
て素子に反りを発生させたり、アルミシリサイドのN↑
+短絡層6の浸蝕により、素子の特性不良を生じさせる
ことがあった。これらを抑制する手段として、温度補償
板8を厚くしたり、N↑+短絡層6及びPエミッタ層7
を深く形成する必要があった。一方、温度補償板8の厚
みを増加させることは、コストアップの原因となり、ま
た、N↑+短絡層6及びPエミッタ層7を厚くすること
は、スイッチング損失の増加となり、どちらも前記の素
子の反りや特性不良の抑制とトレードオフの関係にあ
り、素子としては不利となっている。なお、図中、1
は、Nエミッタ領域に設けられたカソード電極、2は、
カソード電極1と段差を有するようにPベース層4上に
設けられたゲート電極、5は、Nベース層、9は、シリ
コン基板100にベベル加工面の保護材として用いたパ
ッシベーションゴムである。
【0004】上記の問題点を克服するために、アノード
電極をろう付け法によらないで形成するアロイフリー技
術が既に、提案されている。この方法を用いた半導体素
子の構造図を図5に示す。図5において、アノード電極
10は、合金法ではなく蒸着等によりアルミ層を形成し
ており、温度補償板と合金付けされていない。このアロ
イフリー法による半導体素子のパッシベーション加工
は、端面のベベル加工後、フッ酸、硝酸系の薬品によっ
て、加工歪を除去し、ベベル面にポリイミド樹脂11を
塗布した後、焼成を行ない、その後、該ポリイミド樹脂
11の上からシリコーン樹脂12をトランスファモール
ド法により成形している。さらにこのトランスファモー
ルド法により成形されたシリコーン樹脂12が固着され
た状態で、図6に示すように、平型パッケージ19内に
収納し、その平型パッケージ内壁21との位置決めに利
用していた。なお、図4と同一部分には同一符号を付し
てその他の説明は省略する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の圧
接型半導体装置の構造では、シリコーン樹脂12のトラ
スファモールド法による成形工程があり、全体としてそ
の工程が複雑化するなどの解決すべき課題があった。
【0006】
【考案の目的】本考案は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、アロイフリー法を用い、しかも
位置決め部材としてのシリコーン樹脂の成形を必要とせ
ず、半導体ペレットを簡単に位置決めすることができる
構造を備えた圧接型半導体装置を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本考案の圧接型半導体
装置は、半導体ペレットが平型パッケージのアノードポ
ストとカソードポストとの間に挟持される構造の圧接型
半導体装置において、前記半導体ペレットのアノード側
若しくはカソード側の一方の主面外周部に環状の固定部
材はめ込み用の段差を設け、該段差に環状の固定部材を
はめ込み、前記パッケージ内壁面と前記半導体ペレット
との相対的位置決めをなすようにしたことを特徴とする
ものである。また、前記固定部材の一部を切り取って切
欠部を形成し、この切欠部にゲートパイプを通して前記
固定部材及び前記半導体ペレット円周方向への移動を
防止するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本考案の圧接型半導体装置においては、段差の
部分に固定部材をはめ込むようにしたので、該固定部材
の外周面により半導体ペレットを平型パッケージ内で確
実に位置決めすることができる。さらに、この固定部材
の一部に切欠部を設け、この切欠部にゲートパイプを挿
通するようにしたので、前記固定部材の円周方向の移動
を阻止することができ、組立後に平型パッケージに振動
等が加わっても半導体ペレットの位置ずれが生じない。
【0009】
【実施例】以下に、本考案の実施例を図を参照して詳細
に説明する。まず、図7に示すように、シリコン基板1
00に3族の不純物であるガリウム、ボロン等を拡散し
てPベース層4を形成する。さらに、アノード短絡層
(N↑+短絡層)6をリンを拡散して形成し、Pエミッ
タ層7をガリウム、ボロン等を拡散することで形成す
る。次に、リンを拡散してNエミッタ層13を形成す
る。以上の工程は、従来と同様であるため、その詳しい
説明は省略する。
【0010】また、GTOは、一般に多数の島状に分割
されたマルチカソードとするために、ゲート部分2aを
フッ酸、硝酸系エッチング液により掘り込む。この時
に、カソード側の端面部分を、ゲート部分2aと同時に
約30μm掘り込み段差20を形成する。その後、Nエ
ミッタ層13を保護するための酸化膜13aを成長さ
せ、電極窓明け行なう。次に、図8に示すように、アノ
ード側(図示上方)にアルミを蒸着してアノード電極1
0を形成する。さらに、カソード電極1(図示下方)及
びゲート電極2も蒸着により形成する。次に、端面のベ
ベル加工後、フッ酸、硝酸系の薬品により加工歪を除去
し、カソード側の端面の段差20の部分に、平型パッケ
ージ内壁までの寸法と公差を考慮した固定部材14をは
め込む。この固定部材14の材質としては、テフロン、
シリコンゴム等の絶縁材料が適している。また、アノー
ド電極10を上方にして端面のベベル加工部分にパッシ
ベーションゴム(シリコンゴム)9を塗布する。
【0011】次に、上記のような工程を経て得られた半
導体ペレットを図1に示すような平型パッケージ19に
組み込む。この場合に、半導体ペレットに段差20を設
けたので、この段差20の部分に固定部材14をはめ込
むことができ、この固定部材14及びシリコン基板10
0の外周面を利用して平型パッケージ内壁21との位置
決めに利用することができる。また、図2に示すよう
に、固定部材14の外周の一部を切り取り、切欠部14
aを形成し、ゲートリード22をこの切欠部14aに挿
通することで、固定部材14の円周方向の振動等による
移動が阻止される。また、段差20を設けるためのシリ
コン基板100のエッチングは、上記の工程の順序に限
定されず、Nエミッタ層13を保護するための酸化膜3
を成長させた後、ゲート堀込み工程とは別の工程により
行なうことも可能である。この場合には、段差20の深
さは約30μmに限定されずに、空乏層がPベース層4
に拡がる限界値までエッチングすることが可能となる。
さらに、段差20を付ける方法は、上記のように化学的
なエッチング方法に限らず、機械的な形成方法でも良
い。
【0012】次に、本考案の変形例について説明する。
本変形例においても、途中のゲート堀込み工程までは同
じである。次に、図9に示すように、Nエミッタ層13
を保護するための酸化膜3を成長させた後、アノード側
の端面部分を選択的に除去して段差20を形成する。除
去の方法は、上記の実施例と同様に、化学的エッチング
でも機械的な方法でもいずれでも良い。また、エッチン
グの深さは、Nベース層5に延びる空乏層の幅を考慮し
て精密に行なう必要があるが、約30μm程度で良い。
その後、図10に示すように、アノード側にアルミを蒸
着してアノード電極10とし、また、カソード電極1及
びゲート電極2も同様に蒸着により形成する。
【0013】次いで、ベベル加工後、フッ酸、硝酸系の
薬品により加工歪を除去し、アノード側の端面の段差2
0の部分に、平型パッケージ20の内壁までの寸法公差
を考慮して固定部材14をはめ込み、カソード電極を上
にして、図10に示すように、ベベル加工面にパッシベ
ーションゴム(シリコーンゴム)9を塗布する。以上の
ようにして得られた半導体ペレットを、図3に示すよう
に平型パッケージ19に組み込む。なお、平型パッケー
ジ19の開口端には、カソード電極ポスト17及びアノ
ード電極ポスト18を有し、カソード電極部材15及び
アノード電極部材16を介在させて、上記の半導体ペレ
ットが、上記カソード電極ポスト17及びアノード電極
ポスト18間に挟持される。また、カソード電極ポスト
17の中央部には有底孔26が形成され、この有底孔2
6内に絶縁スペーサ23、ゲート電極部材25、皿ばね
27等のゲート電極部品を挿入し、該ゲート電極部材2
5をゲート電極2に圧接すると共に、該電極部材25に
接続されたゲートリード22の一端を絶縁パイプ28を
介して平型パッケージ19の外部に引き出す構造を採っ
ている。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、半導体ペレットと平型
パッケージの位置決めを簡単に、かつ、正確に行なうこ
とができ、信頼性の高いアロイフリー法の圧接型半導体
装置を提供することができる。また、半導体ペレットの
一方の主面外周部に環状の固定部材はめ込み用の段差を
設け、該段差に環状の固定部材をはめ込み、パッケージ
内壁面と半導体ペレットとの相対的位置決めをなすよう
にしたので、従来のようなトランスファーモールド工程
を不要とし、製造工程が簡略化する。さらに、固定部材
は単純な環状形状であるために製作が容易であり、ま
た、半導体ペレット端面のベベル角度が変わっても同一
形状のものを共通して使用できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す電力用圧接型半導体装
置の組立図である。
【図2】上記装置に使用する固定部材の外観図である。
【図3】本考案の変形例を示す電力用圧接型半導体装置
の組立図である。
【図4】従来の電力用圧接型半導体装置の半導体ペレッ
トを示す説明図である。
【図5】従来の半導体ペレットの説明図でである。
【図6】上記半導体ペレットを平型パッケージに組み込
んだ状態の説明図である。
【図7】本考案の実施例に使用するシリコン半導体基板
の説明図である。
【図8】同じく上記実施例に使用する半導体ペレットの
説明図である。
【図9】本考案の変形例に使用する半導体ペレットの説
明図である。
【図10】同じく上記変形例に使用する半導体ペレット
の説明図である。
【符号の説明】
1 カソード電極 2 ゲート電極 2a ゲート部分 3 酸化膜 4 Pベース層 5 Nベース層 6 N↑+短絡層 7 Pエミッタ層 8 温度補償板 9 パッシベーションゴム 10 アノード電極 11 ポリイミド樹脂 12 シリコーン樹脂 13 Nエミッタ層 13a 酸化膜 14 固定部材 15 カソード電極部材 16 アノード電極部材 17 カソード電極ポスト 18 アノード電極ポスト 19 平型パッケージ 20 段差 21 平型パッケージ内壁 22 ゲートリード 23 絶縁スペーサ 24 ゲート電極部品 25 ゲート電極部材 26 有底孔 27 皿ばね 100 シリコン半導体基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/74 H01L 21/52

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ペレットが平型パッケージのアノ
    ードポストとカソードポストとの間に挟持される構造の
    圧接型半導体装置において、 前記半導体ペレットのアノード側若しくはカソード側の
    一方の主面外周部に環状の固定部材はめ込み用の段差を
    設け、該段差に環状の固定部材をはめ込み、前記パッケ
    ージ内壁面と前記半導体ペレットとの相対的位置決めを
    なすようにしたことを特徴とする圧接型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部材の一部を切り取って切欠部
    を形成し、この切欠部にゲートパイプを通して前記固定
    部材及び前記半導体ペレット円周方向への移動を防止
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の圧接
    型半導体装置。
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JP5126278B2 (ja) * 2010-02-04 2013-01-23 株式会社デンソー 半導体装置およびその製造方法
JP2021028921A (ja) * 2017-12-12 2021-02-25 三菱電機株式会社 圧接型半導体装置及び圧接型半導体装置の製造方法

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