JP2607134Y2 - 幼児用筆記具 - Google Patents
幼児用筆記具Info
- Publication number
- JP2607134Y2 JP2607134Y2 JP5043093U JP5043093U JP2607134Y2 JP 2607134 Y2 JP2607134 Y2 JP 2607134Y2 JP 5043093 U JP5043093 U JP 5043093U JP 5043093 U JP5043093 U JP 5043093U JP 2607134 Y2 JP2607134 Y2 JP 2607134Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- pen core
- fatty acid
- writing instrument
- acid ester
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- Pens And Brushes (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フェルトペンと称され
る繊維タイプのペン芯の筆記具に関するものである。
る繊維タイプのペン芯の筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より幼児用筆記具として簡単にしか
も手軽に使用出来るものに繊維芯のものがある。この筆
記具は、近年幼児用として例えばキャップ部分に空気流
通路を設けてキャップを飲み込んでも暫定的に息が出来
る様にした考案及び発明が多く出願されている。また、
補充インキや液式筆記具の中のインキ自体を誤って飲み
込んでも安全な水性インキが出願されている。次に、こ
うした安全なインキを筆記具の吸収体に含浸した場合、
吸収体はポリエステル、アクリル繊維等をそのまま吸収
体として用いているので特に問題はない。しかし、ペン
芯には筆記圧や紙等の被筆記物に対する摩擦力に耐えて
ペン芯のバサケを防止するために熱硬化樹脂等で硬化処
理している。こうした硬化樹脂は、メラミン樹脂、ユリ
ア樹脂等であり、ホルムアルデヒドが残留するものが多
く使用されている。ホルムアルデヒドは、有害であるこ
とは言うまでもない。従って、安全なインキが折角見い
だされてもペン芯よりインキが出る場合に前記したホル
ムアルデヒドも溶出し、幼児が舐めたり、また、幼児が
ペン芯等を噛った場合、ペン芯の樹脂とともに残留のホ
ルムアルデヒドが体内に入ることになる。更にまた、幼
児用筆記具のため、前記インキを使用し、軽いタッチで
滑らかに書ける必要もある。
も手軽に使用出来るものに繊維芯のものがある。この筆
記具は、近年幼児用として例えばキャップ部分に空気流
通路を設けてキャップを飲み込んでも暫定的に息が出来
る様にした考案及び発明が多く出願されている。また、
補充インキや液式筆記具の中のインキ自体を誤って飲み
込んでも安全な水性インキが出願されている。次に、こ
うした安全なインキを筆記具の吸収体に含浸した場合、
吸収体はポリエステル、アクリル繊維等をそのまま吸収
体として用いているので特に問題はない。しかし、ペン
芯には筆記圧や紙等の被筆記物に対する摩擦力に耐えて
ペン芯のバサケを防止するために熱硬化樹脂等で硬化処
理している。こうした硬化樹脂は、メラミン樹脂、ユリ
ア樹脂等であり、ホルムアルデヒドが残留するものが多
く使用されている。ホルムアルデヒドは、有害であるこ
とは言うまでもない。従って、安全なインキが折角見い
だされてもペン芯よりインキが出る場合に前記したホル
ムアルデヒドも溶出し、幼児が舐めたり、また、幼児が
ペン芯等を噛った場合、ペン芯の樹脂とともに残留のホ
ルムアルデヒドが体内に入ることになる。更にまた、幼
児用筆記具のため、前記インキを使用し、軽いタッチで
滑らかに書ける必要もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は筆記具
にしてインキの溶出とともにペン芯の有害な硬化樹脂等
の溶出をなくし、ペン芯を幼児が舐めても安全でしかも
幼児が噛んだ場合でも有害物質を残す硬化剤等の体内へ
の侵入をなくし、きわめて安全性の高いものであり、安
全なインキと共に軽いタッチで滑らかに書ける幼児用筆
記具を提供することを目的とする。
にしてインキの溶出とともにペン芯の有害な硬化樹脂等
の溶出をなくし、ペン芯を幼児が舐めても安全でしかも
幼児が噛んだ場合でも有害物質を残す硬化剤等の体内へ
の侵入をなくし、きわめて安全性の高いものであり、安
全なインキと共に軽いタッチで滑らかに書ける幼児用筆
記具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】インキ成分として食品用
合成食用色素または天然色素、水溶性溶剤、湿潤剤とし
てグリセリンと、プロピレングリコールまたはソルビト
ール、界面活性剤として、ショ糖エステル、サポニン、
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル
のうち1種と、保存料・防腐剤として安息香酸ナトリウ
ム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、チ
アベンダゾールのうち1種とからなるものを使用し、ペ
ン芯2としてアクリル、ポリエステルまたは医療用のナ
イロン、ビニロンのうち1種を原料としペン芯成形する
際の硬化剤としてウレタン樹脂、シェラック樹脂、カル
ナバワックスのうち1種の残留ホルムアルデヒドのない
樹脂を使用したことを特徴とする幼児用筆記具である。
合成食用色素または天然色素、水溶性溶剤、湿潤剤とし
てグリセリンと、プロピレングリコールまたはソルビト
ール、界面活性剤として、ショ糖エステル、サポニン、
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル
のうち1種と、保存料・防腐剤として安息香酸ナトリウ
ム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、チ
アベンダゾールのうち1種とからなるものを使用し、ペ
ン芯2としてアクリル、ポリエステルまたは医療用のナ
イロン、ビニロンのうち1種を原料としペン芯成形する
際の硬化剤としてウレタン樹脂、シェラック樹脂、カル
ナバワックスのうち1種の残留ホルムアルデヒドのない
樹脂を使用したことを特徴とする幼児用筆記具である。
【0005】
【実施例】本考案を詳細に説明する。1は、吸収体であ
り内部に安全なインキを含浸している。ここで、内部に
含浸されたインキについては、まず食品用合成食用色素
について述べる。食用赤色2号、3号、102号、10
4号、105号、106号、食用黄色4号、5号、食用
青色1号、2号、食用緑色3号を単独もしくは混合して
用いることが出来る。また、補色材としてウコン色素、
クチナシ黄色素、紅花黄色素、アナトー色素、パブリカ
色素、コチニール色素、ラック色素、ビートレッド色
素、シソ色素、ペリー類色素、クロロフイル色素、ベー
ターカロチンなどが必要に応じて一種もしくは数種類を
適宜使用する。湿潤材として、グリセリンと、プロピレ
ングリコールまたはソルビトールが使用出来る。界面活
性剤は、ショ糖エステル、サポニン、ソルビタン脂肪酸
エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステルのうち1種が用いられる。
り内部に安全なインキを含浸している。ここで、内部に
含浸されたインキについては、まず食品用合成食用色素
について述べる。食用赤色2号、3号、102号、10
4号、105号、106号、食用黄色4号、5号、食用
青色1号、2号、食用緑色3号を単独もしくは混合して
用いることが出来る。また、補色材としてウコン色素、
クチナシ黄色素、紅花黄色素、アナトー色素、パブリカ
色素、コチニール色素、ラック色素、ビートレッド色
素、シソ色素、ペリー類色素、クロロフイル色素、ベー
ターカロチンなどが必要に応じて一種もしくは数種類を
適宜使用する。湿潤材として、グリセリンと、プロピレ
ングリコールまたはソルビトールが使用出来る。界面活
性剤は、ショ糖エステル、サポニン、ソルビタン脂肪酸
エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステルのうち1種が用いられる。
【0006】保存料・防腐剤としては、安息香酸ナトリ
ウム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、
チアベンダゾールのうち1種が用いられる。インキ配合
としては、以下に示し、%は、重量%である。
ウム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、
チアベンダゾールのうち1種が用いられる。インキ配合
としては、以下に示し、%は、重量%である。
【0007】・実施例1 水 65.6% グリセリン 13.1% プロピレングリコール 13.1% ショ糖脂肪酸エステル 0.1% ソルビン酸カリウム 3.6% 赤色2号 4.5%
【0008】・実施例2 水 50.0% グリセリン 15.0% ソルビトール 10.0% グリセリン脂肪酸エステル 0.2% 安息香酸ナトリウム 5.0% クチナシ緑色素 3.8% 赤色102号 6.0%
【0009】・実施例3 水 60.0% グリセリン 13.0% プロピレングリコール 19.0% ソルビン酸カリウム 0.2% ソルビタン脂肪酸エステル 4.0% 赤色104号 2.8% 黄色5号 1.0%
【0010】2は、ペン芯であり、アクリル繊維、ポリ
エステル繊維または、医療用のナイロン、ビニロンのう
ち1種を原料としている。また、ペン芯2は、毛筆用の
筆とは異なり、筆記時においてまた長期に筆記出来るよ
うにペン芯2のバサケを防止する必要がある。このため
に、樹脂でペン芯2を固めるがこの時、残留ホルムアル
デヒドが樹脂内に残らない樹脂、ウレタン樹脂、シェラ
ック樹脂、カルナバワックスを使用する。更に、ペン芯
2は、上記原料として樹脂を使用しない焼結させたペン
芯であってもよい。こうしたペン芯2を使用し、前記実
施例の様なインキを使用し、ペン芯2を舐めても、噛っ
ても良い幼児用筆記具である。また、インキ粘度におい
ても5.0cps以下となり、インキ中の潤滑剤及び残
留ホルムアルデヒドが残らない上記樹脂を使用している
ため、滑らかに筆記できる。
エステル繊維または、医療用のナイロン、ビニロンのう
ち1種を原料としている。また、ペン芯2は、毛筆用の
筆とは異なり、筆記時においてまた長期に筆記出来るよ
うにペン芯2のバサケを防止する必要がある。このため
に、樹脂でペン芯2を固めるがこの時、残留ホルムアル
デヒドが樹脂内に残らない樹脂、ウレタン樹脂、シェラ
ック樹脂、カルナバワックスを使用する。更に、ペン芯
2は、上記原料として樹脂を使用しない焼結させたペン
芯であってもよい。こうしたペン芯2を使用し、前記実
施例の様なインキを使用し、ペン芯2を舐めても、噛っ
ても良い幼児用筆記具である。また、インキ粘度におい
ても5.0cps以下となり、インキ中の潤滑剤及び残
留ホルムアルデヒドが残らない上記樹脂を使用している
ため、滑らかに筆記できる。
【0011】
【効果】以上の様な構成であるので、幼児がペン芯2を
舐めても、噛んでも安全な筆記具を提供し、しかも軽い
タッチで滑らかに筆記出来るものである。
舐めても、噛んでも安全な筆記具を提供し、しかも軽い
タッチで滑らかに筆記出来るものである。
【0012】
【図1】本考案の実施例の断面図
【0010】
1 吸収体 2 ペン芯
Claims (1)
- 【請求項1】 インキ成分として食品用合成食用色素ま
たは天然色素、水溶性溶剤、湿潤剤としてグリセリン
と、プロピレングリコールまたはソルビトール、界面活
性剤として、ショ糖エステル、サポニン、ソルビタン脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルのうち1種
と、保存料・防腐剤として安息香酸ナトリウム、プロピ
オン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、チアベンダゾ
ールのうち1種とからなるものを使用し、ペン芯2とし
てアクリル、ポリエステルまたは医療用のナイロン、ビ
ニロンのうち1種を原料としペン芯成形する際の硬化剤
としてウレタン樹脂、シェラック樹脂、カルナバワック
スのうち1種の残留ホルムアルデヒドのない樹脂を使用
したことを特徴とする幼児用筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5043093U JP2607134Y2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 幼児用筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5043093U JP2607134Y2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 幼児用筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715379U JPH0715379U (ja) | 1995-03-14 |
JP2607134Y2 true JP2607134Y2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=12858659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5043093U Expired - Fee Related JP2607134Y2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 幼児用筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607134Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5743223B2 (ja) * | 2011-09-29 | 2015-07-01 | 学校法人千葉工業大学 | 天然色素含有インクを用いた印刷装置 |
CN104559476B (zh) * | 2015-02-04 | 2016-11-30 | 马健 | 一种环保易洗水彩墨水及其制备方法 |
JP7401175B2 (ja) * | 2017-05-16 | 2023-12-19 | 三菱鉛筆株式会社 | 塗布具 |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP5043093U patent/JP2607134Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0715379U (ja) | 1995-03-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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