JP2607085Y2 - パネル部付プラスチックボトル - Google Patents
パネル部付プラスチックボトルInfo
- Publication number
- JP2607085Y2 JP2607085Y2 JP1993032442U JP3244293U JP2607085Y2 JP 2607085 Y2 JP2607085 Y2 JP 2607085Y2 JP 1993032442 U JP1993032442 U JP 1993032442U JP 3244293 U JP3244293 U JP 3244293U JP 2607085 Y2 JP2607085 Y2 JP 2607085Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- panel portion
- deformation
- plastic bottle
- center
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、胴部に減圧変形防止用
パネル部を形成したパネル部付プラスチックボトルに関
する。
パネル部を形成したパネル部付プラスチックボトルに関
する。
【０００２】
【従来の技術】プラスチックボトルは透明性、耐衝撃
性、軽量性に優れており、巾広く食品分野に使用されて
おり、耐熱性を向上させることにより、内容物が熱い状
態で充填するいわゆるホットパックの分野でも使用され
ているが、ホットパックして密封された後、冷却される
とボトル内に減圧が発生し、この発生した減圧によるボ
トル壁部に対する内方への引張力のために肉厚の最も薄
い胴部に内方への湾曲変形（この変形を一般には減圧変
形と称している）が発生し、この変形のため商品価値を
大巾に劣化させる不都合を生じている。
性、軽量性に優れており、巾広く食品分野に使用されて
おり、耐熱性を向上させることにより、内容物が熱い状
態で充填するいわゆるホットパックの分野でも使用され
ているが、ホットパックして密封された後、冷却される
とボトル内に減圧が発生し、この発生した減圧によるボ
トル壁部に対する内方への引張力のために肉厚の最も薄
い胴部に内方への湾曲変形（この変形を一般には減圧変
形と称している）が発生し、この変形のため商品価値を
大巾に劣化させる不都合を生じている。
【０００３】これゆえ、図３に横断面図を示すように、
従来の減圧吸収パネル部はボトル本体の壁面１１１に縦
長の減圧吸収パネル部１２２を形成しパネル部内にも補
強用のリブ１３３を形成しておき、ボトル内に発生した
減圧をこのパネル部１２２の規則的変形により吸収させ
ることにより、変形後のボトル形状を外観上特に異常を
感じさせないようにしている。
従来の減圧吸収パネル部はボトル本体の壁面１１１に縦
長の減圧吸収パネル部１２２を形成しパネル部内にも補
強用のリブ１３３を形成しておき、ボトル内に発生した
減圧をこのパネル部１２２の規則的変形により吸収させ
ることにより、変形後のボトル形状を外観上特に異常を
感じさせないようにしている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしパネル部が補強
用リブなどにより凹凸形状を有し成形時に肉厚が不均等
になりやすいために、積載時の偏荷重などにより、減圧
変形時のパネル部の変形が均等とならず、一部のパネル
壁は凸状変形となるなど、正常に減圧変形しないパネル
部が生じてボトルの外観が不良となる嫌いがあった。
用リブなどにより凹凸形状を有し成形時に肉厚が不均等
になりやすいために、積載時の偏荷重などにより、減圧
変形時のパネル部の変形が均等とならず、一部のパネル
壁は凸状変形となるなど、正常に減圧変形しないパネル
部が生じてボトルの外観が不良となる嫌いがあった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は減圧変形防止用
パネル部の形状を工夫して、減圧変形後ボトルの変形が
めだたないプラスチックボトルを提供せんとするもの
で、その要旨は胴部に凹状の縦長パネル部を有し、該パ
ネル部の横断面形状において、縁は外方に凸の曲面によ
って壁面から内部に入り込んでパネル部底面に連続し、
該底面は２０〜３０ｍｍの幅を有するとともに中央に向
かって緩やかに下降し、前記底面の中央には深さ１ｍｍ
以下でフラットな最深部を有し、幅３〜７ｍｍである凹
状の縦リブを形成したことを特徴とするパネル部付プラ
スチックボトルである。
パネル部の形状を工夫して、減圧変形後ボトルの変形が
めだたないプラスチックボトルを提供せんとするもの
で、その要旨は胴部に凹状の縦長パネル部を有し、該パ
ネル部の横断面形状において、縁は外方に凸の曲面によ
って壁面から内部に入り込んでパネル部底面に連続し、
該底面は２０〜３０ｍｍの幅を有するとともに中央に向
かって緩やかに下降し、前記底面の中央には深さ１ｍｍ
以下でフラットな最深部を有し、幅３〜７ｍｍである凹
状の縦リブを形成したことを特徴とするパネル部付プラ
スチックボトルである。
【０００６】以下、本考案を添付図面に基づいて説明す
る。図１は本考案のパネル部付プラスチックボトルの一
例を示す側面図、図２は図１のパネル部の横断面図であ
り、図３は従来のパネル部の一例を示す横断面図であ
る。
る。図１は本考案のパネル部付プラスチックボトルの一
例を示す側面図、図２は図１のパネル部の横断面図であ
り、図３は従来のパネル部の一例を示す横断面図であ
る。
【０００７】本考案は、図１，図２に示すように胴部１
に凹状のパネル部２を有し、該パネル部２の横断面形状
において、縁３は外方に凸の曲面によって壁面１１から
内部に入り込んでパネル部底面４に連続し、該底面４は
中央に向かって緩やかに下降し、前記底面の中央には深
さ１ｍｍ以下でフラットな最深部を有する縦リブ５を形
成したことを特徴とするパネル部付プラスチックボトル
である。
に凹状のパネル部２を有し、該パネル部２の横断面形状
において、縁３は外方に凸の曲面によって壁面１１から
内部に入り込んでパネル部底面４に連続し、該底面４は
中央に向かって緩やかに下降し、前記底面の中央には深
さ１ｍｍ以下でフラットな最深部を有する縦リブ５を形
成したことを特徴とするパネル部付プラスチックボトル
である。
【０００８】ボトルとしてはポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル樹脂の二軸延伸ボトルが好適であ
る。図１の例では胴部１の周囲には凹状のパネル部２が
６本形成されている。図１，図２に示すように横断面形
状において、パネル部２は縁３で輪郭が形成されその内
部のパネル部底面４には縦リブ５が形成されている。
ト等のポリエステル樹脂の二軸延伸ボトルが好適であ
る。図１の例では胴部１の周囲には凹状のパネル部２が
６本形成されている。図１，図２に示すように横断面形
状において、パネル部２は縁３で輪郭が形成されその内
部のパネル部底面４には縦リブ５が形成されている。
【０００９】縁３は外方に凸の曲面から構成されている
ので成形型面に馴染みやすく、極端に薄くなることがな
い。また、パネル部底面４との境界３１は角張った形状
であるので、リブ効果がはたらき、パネル部の不定変形
を防ぐとともにこの部分は成形型の凸部分にあたるので
角張っているにもかかわらず、さほど薄くならないもの
である。この縁３は曲率半径が３〜１０ｍｍ程度が好ま
しい。
ので成形型面に馴染みやすく、極端に薄くなることがな
い。また、パネル部底面４との境界３１は角張った形状
であるので、リブ効果がはたらき、パネル部の不定変形
を防ぐとともにこの部分は成形型の凸部分にあたるので
角張っているにもかかわらず、さほど薄くならないもの
である。この縁３は曲率半径が３〜１０ｍｍ程度が好ま
しい。
【００１０】パネル部底面４は中央に向かって緩やかに
下降し、加熱殺菌等のときの内部圧力の増加やその後の
減圧に応じて、縁３及び境界３１と連動してスムーズに
変形し圧力変化を吸収する。パネル部底面４は幅２０〜
３０ｍｍが好ましい。
下降し、加熱殺菌等のときの内部圧力の増加やその後の
減圧に応じて、縁３及び境界３１と連動してスムーズに
変形し圧力変化を吸収する。パネル部底面４は幅２０〜
３０ｍｍが好ましい。
【００１１】底面４の中央に形成された縦リブ５は、底
面４を補強してパネル部２の不定変形を防ぐとともに、
深さ１ｍｍ以下でフラットな最深部を有するので、図３
に示す従来の補強用リブ１３３にくらべて凹凸がすくな
いため、成形時に肉厚が不均等になりにくく、この面か
らもパネル部の不定変形を防ぐ効果が高い。
面４を補強してパネル部２の不定変形を防ぐとともに、
深さ１ｍｍ以下でフラットな最深部を有するので、図３
に示す従来の補強用リブ１３３にくらべて凹凸がすくな
いため、成形時に肉厚が不均等になりにくく、この面か
らもパネル部の不定変形を防ぐ効果が高い。
【００１２】図２の例では縦リブ５の最深部をフラット
面にし、立ち上がり部との境界５１を角張らせてリブ効
果を強め尚かつ縁５２は曲面として成形時に肉厚が不均
等になるのを防いでいる。図２の横断面形状において、
縦リブ５の幅は３〜７ｍｍで縁５２の曲率半径は１〜３
ｍｍが好ましい。
面にし、立ち上がり部との境界５１を角張らせてリブ効
果を強め尚かつ縁５２は曲面として成形時に肉厚が不均
等になるのを防いでいる。図２の横断面形状において、
縦リブ５の幅は３〜７ｍｍで縁５２の曲率半径は１〜３
ｍｍが好ましい。
【００１３】
【考案の効果】本考案は、胴部に凹状の縦長パネル部を
有し、該パネル部の横断面形状において、縁は外方に凸
の曲面によって壁面から内部に入り込んでパネル部底面
に連続し、該底面は２０〜３０ｍｍの幅を有するととも
に中央に向かって緩やかに下降し、前記底面の中央には
深さ１ｍｍ以下でフラットな最深部を有し、幅３〜７ｍ
ｍである凹状の縦リブを形成したことを特徴とするパネ
ル部付プラスチックボトルであるから、成形時に肉厚が
不均等にならず、不定変形を生ずることなく、充分な減
圧吸収効果が得られるものである。
有し、該パネル部の横断面形状において、縁は外方に凸
の曲面によって壁面から内部に入り込んでパネル部底面
に連続し、該底面は２０〜３０ｍｍの幅を有するととも
に中央に向かって緩やかに下降し、前記底面の中央には
深さ１ｍｍ以下でフラットな最深部を有し、幅３〜７ｍ
ｍである凹状の縦リブを形成したことを特徴とするパネ
ル部付プラスチックボトルであるから、成形時に肉厚が
不均等にならず、不定変形を生ずることなく、充分な減
圧吸収効果が得られるものである。
【図１】本考案のパネル部付プラスチックボトルの一例
を示す側面図
を示す側面図
【図２】図１のパネル部の横断面図
【図３】従来のパネル部の一例を示す横断面図
１ 胴部 １１ 壁面 ２ パネル部 ３ 縁 ４ パネル部底面 ５ 縦リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 1/02
Claims (1)
- 【請求項１】胴部に凹状の縦長パネル部を有し、該パネ
ル部の横断面形状において、縁は外方に凸の曲面によっ
て壁面から内部に入り込んでパネル部底面に連続し、該
底面は２０〜３０ｍｍの幅を有するとともに中央に向か
って緩やかに下降し、前記底面の中央には深さ１ｍｍ以
下でフラットな最深部を有し、幅３〜７ｍｍである凹状
の縦リブを形成したことを特徴とするパネル部付プラス
チックボトル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993032442U JP2607085Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | パネル部付プラスチックボトル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993032442U JP2607085Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | パネル部付プラスチックボトル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH072211U JPH072211U (ja) | 1995-01-13 |
| JP2607085Y2 true JP2607085Y2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=12359083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993032442U Expired - Fee Related JP2607085Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | パネル部付プラスチックボトル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2607085Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4219828B2 (ja) * | 2003-08-29 | 2009-02-04 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製ボトル型容器 |
| JP7270345B2 (ja) * | 2018-06-29 | 2023-05-10 | 株式会社吉野工業所 | ボトル |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP1993032442U patent/JP2607085Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH072211U (ja) | 1995-01-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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