JP2606338B2 - 圧延フイルムの製造方法 - Google Patents

圧延フイルムの製造方法

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JP2606338B2
JP2606338B2 JP29709188A JP29709188A JP2606338B2 JP 2606338 B2 JP2606338 B2 JP 2606338B2 JP 29709188 A JP29709188 A JP 29709188A JP 29709188 A JP29709188 A JP 29709188A JP 2606338 B2 JP2606338 B2 JP 2606338B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は衝撃強度、耐引裂強度、引張り弾性等に優れ
たフィルムの製造方法に関する物である。詳しくは線状
ポリエチレンを主体とする衝撃強度、耐引裂強度の改善
されたフィルムを製造する方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、線状ポリエチレンからなる圧延フィルムは、透
明性に優れたフィルムとなることは知られているが、衝
撃強度および耐引裂き強度、特にフィルム引取方向(以
下MDと略す)の上記強度が弱く、強度を必要とする用途
に供することが難かしかった。
そこで引取方向に直角に圧延すれば、上記特徴を満足
するフィルムが得られるが、生産性は大きく低下し工業
化は困難である。
そこで本発明は従来技術の欠点を解消し、特定の樹脂
を用い、特定の条件下で成形したフィルムもしくはシー
ト(以外原反と略す)を特定条件下で圧延することによ
り衝撃強度、引張り弾性のみならず耐引裂き強度の優れ
たフィルムが得られることを見出し完成に至った。
すなわち、本発明の要旨は、密度0.910〜0.965g/c
m3、メルトインデックス10g/10分以下の線状ポリエチレ
ンを少なくとも50重量%以上含有する組成物を押出成形
し、次いで急冷したフィルムもしくはシートを該樹脂の
融点−70〜融点−20℃の温度で引取方向に圧延倍率1.5
倍以上で圧延することを特徴とするフィルムの製造方法
に存する。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明に用いられる線状ポリエチレンとしては密度0.
91〜0.95g/cm3の線状低密度ポリエチレン及び密度0.965
g/cm3以下の高密度ポリエチレンが用いられる。
上記線状低密度ポリエチレンとは、エチレンと他のα
−オレフィンとの供重合物であり、従来の高圧法により
製造された分岐状低密度ポリエチレン樹脂とは異なる。
線状低密度ポリエチレンは、冷えばエチレンと、他のα
−オレフィンとしてブテン、ヘキセン、オクテン、デセ
ン、4メチルペンテン−1等を4〜17重量%程度、好ま
しくは5〜15重量%程度共重合したものであり中低圧法
高密度ポリエチレン製造に用いられるチーグラー型触媒
又はフィリップス型触媒を用いて製造されたものであ
り、従来の高密度ポリエチレンを供重合成分により短い
枝分かれ構造とし、密度もこの短鎖状分かれを利用して
適当に低下させ0.91〜0.95g/cm3程度としたものであ
り、従来の分岐状低密度ポリエチレンより直鎖性があ
り、高密度ポリエチレンより枝分かれが多い構造のポリ
エチレンである。
また、高密度ポリエチレンとしてはエチレン単独をチ
ーグラー型触媒又はフィリップス型触媒を用いて重合さ
せたエチレンホモポリマーであってその密度が0.965g/c
m3以下のものが用いられる。
上記の線状ポリエチレンはメルトインデックス10g/10
分以下、好ましくは2g/10分以下また流動比は特に限定
されないが、通常10以上、好ましくは20以上のものが原
反成形性の点で好適に用いられる。メルトインデックス
が上限より高いと、引裂き強度が低下するので好ましく
ない。
さらに上記線状ポリエチレンは密度(δ)0.910〜0.9
65g/cm3、好ましくは0.915〜0.940g/cm3の範囲であるの
が望ましい。該密度が上限より高いと引裂き強度及び衝
撃強度が低下し、下限よりも低い圧延による引張り弾性
の向上効果が低下するので好ましくない。
本発明方法においてメルトインデックス(MI)とはJI
S K 6760の引用規格であるJIS K 7210の表1の条件4に
準拠して測定した値であり、流動比とは、上記メルトイ
ンデックス測定器を用い、せん断力106ダイン/cm2(荷
重11131g)と105ダイン/cm2(荷重1113g)の押出量(g/
10分)であり、 で算出される。また、密度はJIS K 6760に準拠して測定
した値である。
また融点は、示差走査型熱量計によって測定したもの
で、複数のピークが出る場合はメインのピークの温度と
する。
本発明においては、上記した線状ポリエチレンのみを
用いてもよいが、線状ポリエチレンを主成分とし、これ
に分岐状低密度ポリエチレンを特定量配合することによ
り、引裂き強度が向上するので望ましい。
上記線状ポリエチレンに配合される分岐状低密度ポリ
エチレンとは、エチレンホモポリマー及びエチレンと他
の供重合成分との供重合体を含むものである。
共重合成分としては酢酸ビニル、エチルアクリレー
ト、メチルアクリレート等のビニル化合物、ヘキセン、
プロピレン、オクテン、4−メチルペンテン−1等の炭
素数3以上のオレフィン類等が挙げられる。共重合成分
の共重合量としては0.5〜18重量%、好ましくは2〜10
重量%程度である。これらの低密度ポリエチレンは通常
の高圧法(1000〜3000kg/cm2)により、酸素、有機過酸
化物等のラジカル発生剤を用いラジカル重合により得た
ものであるのが望ましい。
上記分岐状低密度ポリエチレンはメルトインデックス
が10g/10分以下、好ましくは2g/10分以下の範囲、流動
比は特に限定されないが、通常10以上、好ましくは20以
上の範囲のものが原反成形性の点で好適に用いられる。
メルトインデックスが上記範囲以上では、引裂き強度が
低下するので好ましくない。
さらに上記の分岐状低密度ポリエチレンは密度が0.91
〜0.94g/cm3、好ましくは0.91〜0.930g/cm3の範囲であ
るのが、引裂き強度及び衝撃強度の点から好ましい。
上記線状ポリエチレンと分岐状低密度ポリエチレンと
の配合量は線状ポリエチレン100〜50重量部、好ましく
は100〜75重量部に対し分岐状低密度ポリエチレン0〜5
0重量部、好ましくは0〜25重量部の範囲内で用いられ
る。
なお、上記組成物には、必要に応じて抗酸化剤、紫外
線吸収剤、帯電防止剤、滑剤等通常ポリエチレンに使用
される公知の添加剤を添加してもよい。
本発明において上記ポリエチレン組成物を用いてイン
フレーション法もしくはTダイ法等の公知の成形方法を
用いて原反を成形する。原反の成形において、溶融樹脂
を急冷するが、冷却条件としてはt≦7秒、好ましくは
t≦5秒である。tは空冷法の場合にはダイス出口から
フロストラインに至るまでの時間、水冷法や冷却ロール
法の場合にはダイから水面やロールに達するまでの時間
とする。冷却方法としては空冷、水冷冷却ロールによる
冷却等の通常の冷却方法を用いれば良い。
上記原反は次いで温度を上記樹脂組成物の融点−70℃
〜融点−20℃として圧延ロール等を用いて圧延される。
上記温度未満では圧延性が低下し、原反が圧延部で切れ
を生ずる。上記温度より高温とすると圧延による引張り
弾性の向上が見られない。圧延倍率は引取方向の長さに
して好ましくは3倍以上が好ましい。限度未満では圧延
による引張り弾性の向上が得られないばかりでなく、引
取方向の引裂強度の向上も得られない。
原反は圧延温度まで加熱するが、加熱する方法として
は圧延ロール自体を加熱しておくことによって、原反を
温めても良いし、また圧延前の原反を赤外線輻射による
加熱や他の媒体からの熱伝導を利用した加熱等通常の方
法を用いても良い。圧延ロール等は一対以上あればよ
く、一段又は多段に渡って圧延を行なう。
上記圧延倍率は原反厚みを圧延後の厚みで割った値で
表わされる。また圧延原反はチューブ状のままで圧延を
行ない2枚にスリットしてもよいし、圧延まえにスリッ
トし、1枚のフィルムで圧延を行なっても良い。
実施例1 高密度ポリエチレン(MI:0.04g/10分、ρ:0.953g/c
m3、融点(MP):131℃)をブローアップ比:2.0、ドラフ
ト率:4、フロストライン高さ:180mmの条件でインフレー
ション成形を行ない200μのインフレーションフィルム
を得た。このフィルム原反をチューブ状のまま直径610
φ、面長(幅)1400mmの1対の圧延ロールで引取方向に
5倍に圧延し、両側端部をスリットして2枚に分け40μ
のフィルムを得た。ロールには水を供給し、ロール温
度:85℃で圧延した原反成形時のt(ダイス出口からロ
ールに至るまでの時間)は4.8秒であった。評価法は以
下の通りである。
・エルメンドルフ引裂強度(引裂方向:縦方向):JIS P
8116 ・衝撃強度(ダートドロップインパクト):ASTM D 1709
−67 ・1%弾性率:ASTM D 882 評価結果を第1表に示す。
実施例2 線状低密度ポリエチレン(MI:0.5g/10分、ρ:0.922g/
cm3)80重量%、分岐状ポリエチレン(MI:0.4、ρ:0.92
2)20重量%からなる樹脂組成物(融点:118℃)をTダ
イ成形し200μのフィルムを得た。圧延条件は実施例1
と同じで40μのフィルムを得た。原反成形時のtは3.8
秒であった。評価結果を第1表に示す。
実施例3 線状ポリエチレン(MI:1g/10分、ρ:0.923g/cm3、MP:
119℃)を用いてTダイ成形し、冷却は常温の水で行っ
た。他は実施例2と同条件として40μのフィルムを得
た。原反成形時のtは1.2秒であった。評価結果を第1
表に示す。
比較例1 原反成形時のtを12秒としたほかは実施例1と同様に
して厚さ40μのフィルムを得た。評価結果を第1表に示
す。
比較例2 原反成形時のtを10秒としたほかは実施例2と同様に
して厚さ40μのフィルムを得た。評価結果を第1表に示
す。
比較例3 圧延時のロール温度を150℃とした以外は実施例2と
同様にして厚さ40μのフィルムを得た。評価結果を第1
表に示す。
実施例4 実施例2と同様のTダイ装置を用い押出量を少なくす
ることにより、厚さ50μの原反を得、これを1.2倍に圧
延することにより厚さ40μのフィルムを得た、原反成形
時のtは3.8秒であった。評価結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、透明性に優れ、従来の欠点で
あった耐衝撃性、耐引裂強度が改良され、引張弾性にも
優れたフィルムが得られ、各種包装用のフィルムとして
大変好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−161211(JP,A) 特開 昭61−64427(JP,A) 特開 昭61−81436(JP,A) 特開 平2−134228(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度0.910〜0.965g/cm3、メルトインデッ
    クス10g/10分以下の線状ポリエチレンを少なくとも50重
    量%以上含有する組成物を押出成形し、次いで急冷した
    フィルムもしくはシートを該樹脂の融点−70〜融点−20
    ℃の温度で引取方向に圧延倍率1.5倍以上で圧延するこ
    とを特徴とする圧延フィルムの製造方法。
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