JP2606143Y2 - 射出成形金型のゲート構造 - Google Patents
射出成形金型のゲート構造Info
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- JP2606143Y2 JP2606143Y2 JP1993060871U JP6087193U JP2606143Y2 JP 2606143 Y2 JP2606143 Y2 JP 2606143Y2 JP 1993060871 U JP1993060871 U JP 1993060871U JP 6087193 U JP6087193 U JP 6087193U JP 2606143 Y2 JP2606143 Y2 JP 2606143Y2
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- JP
- Japan
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- gate
- injection mold
- gate structure
- pinpoint
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形金型のゲート
構造に関する。さらに詳しくは、ピンポイントタイプの
射出成形金型のゲート構造のカット性能に係る改良に関
する。
構造に関する。さらに詳しくは、ピンポイントタイプの
射出成形金型のゲート構造のカット性能に係る改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピンポイントタイプの射出成形金
型のゲート構造としては、例えば、図7〜図9に示すも
のが知られている。
型のゲート構造としては、例えば、図7〜図9に示すも
のが知られている。
【0003】この従来の射出成形金型は、図7に示すよ
うに、固定型1,可動型2の間にランナストリッパプレ
ート3を備え、キャビティ4に連通する溶融樹脂の流路
として1次スプル5,ランナ6,2次スプル7,ゲート
8が形成されて、型開きの際に成形された製品部aと1
次スプル部b,ランナ部c,2次スプル部dとがピンポ
イントタイプのゲート8からカットされるようになって
いる。
うに、固定型1,可動型2の間にランナストリッパプレ
ート3を備え、キャビティ4に連通する溶融樹脂の流路
として1次スプル5,ランナ6,2次スプル7,ゲート
8が形成されて、型開きの際に成形された製品部aと1
次スプル部b,ランナ部c,2次スプル部dとがピンポ
イントタイプのゲート8からカットされるようになって
いる。
【0004】この従来の射出成形金型のゲート8は、図
8,図9に示すように、軸線と直交する面の断面形状が
円形になっている。なお、一般的には、ゲート8の直径
Rが0.5 〜1.5mm でランド長Tが0.5 〜0.8mm 程度に設
定されている。
8,図9に示すように、軸線と直交する面の断面形状が
円形になっている。なお、一般的には、ゲート8の直径
Rが0.5 〜1.5mm でランド長Tが0.5 〜0.8mm 程度に設
定されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来の射出成形
金型のピンポイントタイプのゲート構造では、ゲート8
の前記断面形状が円形であることから、型開きの際のカ
ットの応力が円周に沿って逃げやすく、製品部aと1次
スプル部b,ランナ部c,2次スプル部dとのカットが
精密に行われ難いため、製品部aに小突起形のゲート跡
が形成されたり、ゲート8に樹脂詰まりを引き起こした
りするという問題点がある。
金型のピンポイントタイプのゲート構造では、ゲート8
の前記断面形状が円形であることから、型開きの際のカ
ットの応力が円周に沿って逃げやすく、製品部aと1次
スプル部b,ランナ部c,2次スプル部dとのカットが
精密に行われ難いため、製品部aに小突起形のゲート跡
が形成されたり、ゲート8に樹脂詰まりを引き起こした
りするという問題点がある。
【0006】本考案は、このような問題点を考慮してな
されたものであって、型開きの際のカットが精密,確実
に行われる射出成形金型のピンポイントタイプのゲート
構造を提供することを課題とする。
されたものであって、型開きの際のカットが精密,確実
に行われる射出成形金型のピンポイントタイプのゲート
構造を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本考案に係る射出成形金型のゲート構造は、次のよ
うな手段を採用する。
め、本考案に係る射出成形金型のゲート構造は、次のよ
うな手段を採用する。
【0008】即ち、請求項1では、ストリッパプレート
と可動型とを有し、ストリッパプレートと可動型との型
開きに伴ってピンポイントゲートがカットされる射出成
形金型において、ピンポイントゲートの軸線と直交する
面の断面形状を、上記型開きの際のゲートカットの応力
をゲートに作用させる非円形としたことを特徴とする。
と可動型とを有し、ストリッパプレートと可動型との型
開きに伴ってピンポイントゲートがカットされる射出成
形金型において、ピンポイントゲートの軸線と直交する
面の断面形状を、上記型開きの際のゲートカットの応力
をゲートに作用させる非円形としたことを特徴とする。
【0009】請求項2では、請求項1の射出成形金型の
ゲート構造において、ピンポイントゲートの非円形の形
状を二次スプルに連続的に延長したことを特徴とする。
さらに、請求項3、4では非円形の形状をスリット状の
長方形、あるいは十字状の星形としたことを特徴とす
る。
ゲート構造において、ピンポイントゲートの非円形の形
状を二次スプルに連続的に延長したことを特徴とする。
さらに、請求項3、4では非円形の形状をスリット状の
長方形、あるいは十字状の星形としたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】前述の手段によると、型開きの際のカットの応
力が非円形であるゲートから逃げずにゲートに有効に作
用して、型開きの際のカットが精密に行われる。
力が非円形であるゲートから逃げずにゲートに有効に作
用して、型開きの際のカットが精密に行われる。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る射出成形金型のピンポイ
ントタイプのゲート構造の実施例を図1〜図6に基いて
説明する。
ントタイプのゲート構造の実施例を図1〜図6に基いて
説明する。
【0012】図1〜図3は、本考案に係る射出成形金型
のピンポイントタイプのゲート構造の第1実施例を示す
ものである。
のピンポイントタイプのゲート構造の第1実施例を示す
ものである。
【0013】この実施例では、図1に示すように、ピン
ポイトタイプのゲート8の軸線と直交する面の断面形状
をスリット状の長方形にしてある。
ポイトタイプのゲート8の軸線と直交する面の断面形状
をスリット状の長方形にしてある。
【0014】なお、図2,図3に示すように、ゲート8
に続く2次スプル7は、軸線と直交する面の断面形状が
円形になっている。
に続く2次スプル7は、軸線と直交する面の断面形状が
円形になっている。
【0015】この実施例によると、ゲート8の周壁81
の4隅に角部83が形成されることになる。この角部8
3は、周壁81に沿って4方向へ逃げる型開きの際の応
力を角部83で衝突集中させることになる。このため、
型開きの際の応力がゲート8の内部の樹脂に作用しやす
くなる。
の4隅に角部83が形成されることになる。この角部8
3は、周壁81に沿って4方向へ逃げる型開きの際の応
力を角部83で衝突集中させることになる。このため、
型開きの際の応力がゲート8の内部の樹脂に作用しやす
くなる。
【0016】従って、製品部aと1次スプル部b,ラン
ナ部c,2次スプル部dとのカットが精密に行われ、製
品部aに小突起形のゲート跡が形成されたり、ゲート8
に樹脂詰まりを引き起こしたりすることがなくなる。
ナ部c,2次スプル部dとのカットが精密に行われ、製
品部aに小突起形のゲート跡が形成されたり、ゲート8
に樹脂詰まりを引き起こしたりすることがなくなる。
【0017】また、図1に示すように、従来の円形に比
し周壁81から中心82までの間隔Sが短くなる。この
ため、周壁81からの冷却による溶融樹脂の冷却が中心
82まで充分に行われて冷却ムラが起こらなくなる。
し周壁81から中心82までの間隔Sが短くなる。この
ため、周壁81からの冷却による溶融樹脂の冷却が中心
82まで充分に行われて冷却ムラが起こらなくなる。
【0018】図4,図5は、本考案に係る射出成形金型
のピンポイントタイプのゲート構造の第2実施例を示す
ものである。
のピンポイントタイプのゲート構造の第2実施例を示す
ものである。
【0019】この実施例では、ゲート8のみならずゲー
ト8に続く2次スプル7の軸線と直交する面の断面形状
もスリット状の長方形になっている。
ト8に続く2次スプル7の軸線と直交する面の断面形状
もスリット状の長方形になっている。
【0020】この実施例によると、ゲート8のみを非円
形に工作する場合よりも金型製作が容易となる。また、
2次スプル7,ゲート8が連続して、射出された溶融樹
脂の流動が良好になる。なお、この実施例では、2次ス
プル7がゲート8で絞られるような構造とはならない
が、ゲート8の非円形による型開きの際の応力の集中で
カット性能が低下することはない。
形に工作する場合よりも金型製作が容易となる。また、
2次スプル7,ゲート8が連続して、射出された溶融樹
脂の流動が良好になる。なお、この実施例では、2次ス
プル7がゲート8で絞られるような構造とはならない
が、ゲート8の非円形による型開きの際の応力の集中で
カット性能が低下することはない。
【0021】図6は、本発明に係る射出成形金型のピン
ポイントタイプのゲート構造の第3実施例を示すもので
ある。
ポイントタイプのゲート構造の第3実施例を示すもので
ある。
【0022】この実施例では、ゲート8の軸線と直交す
る面の断面形状を十字の星形にしてある。
る面の断面形状を十字の星形にしてある。
【0023】この実施例によると、ゲート8が長方形の
場合と同様の作用,効果が奏される。
場合と同様の作用,効果が奏される。
【0024】さらに、この実施例によると、前記角部8
3が多数形成されることになるので、型開きの際の応力
がゲート8の内部の樹脂により作用しやすくなる。
3が多数形成されることになるので、型開きの際の応力
がゲート8の内部の樹脂により作用しやすくなる。
【0025】以上、図示した実施例の外に、ゲート8の
軸線と直交する面の断面形状を、型開きの際のゲートカ
ットの応力が逃げない楕円形等の他の非円形の形状とす
る実施例も可能である。
軸線と直交する面の断面形状を、型開きの際のゲートカ
ットの応力が逃げない楕円形等の他の非円形の形状とす
る実施例も可能である。
【0026】さらに、ゲート8を多点ゲートとする場合
には、各ゲート8の断面形状を非円形の1つの形状に統
一することもできるし2つ以上形状に夫々異ならせるこ
とも可能である。
には、各ゲート8の断面形状を非円形の1つの形状に統
一することもできるし2つ以上形状に夫々異ならせるこ
とも可能である。
【0027】
【考案の効果】以上のように、本考案に係る射出成形金
型のピンポイントタイプのゲート構造は、ストリッパプ
レートと可動型との型開きの際のゲートカットの応力が
非円形であるピンポイントゲートから逃げずにピンポイ
ントゲートに有効に作用するため、型開きの際のカット
が精密に行れる効果がある。また、この効果により、製
品部にピンポイントゲート跡が形成されたり、ピンポイ
ントゲートに樹脂詰まりを引き起こしたりすることがな
くなる効果が生ずる。
型のピンポイントタイプのゲート構造は、ストリッパプ
レートと可動型との型開きの際のゲートカットの応力が
非円形であるピンポイントゲートから逃げずにピンポイ
ントゲートに有効に作用するため、型開きの際のカット
が精密に行れる効果がある。また、この効果により、製
品部にピンポイントゲート跡が形成されたり、ピンポイ
ントゲートに樹脂詰まりを引き起こしたりすることがな
くなる効果が生ずる。
【0028】また、請求項2のみとして、スプル,ピン
ポイントゲートを連続して工作可能であるため、金型製
作が容易となる効果がある。
ポイントゲートを連続して工作可能であるため、金型製
作が容易となる効果がある。
【0029】さらに、請求項3,4のみとして、ピンポ
イントゲートの角部にカットの際の応力を集中させるこ
とができ、痕跡を残さずにカットすることができる。
イントゲートの角部にカットの際の応力を集中させるこ
とができ、痕跡を残さずにカットすることができる。
【図1】本考案に係る射出成形金型のピンポイントタイ
プのゲート構造の第1実施例を示す平面断面図である。
プのゲート構造の第1実施例を示す平面断面図である。
【図2】図1の縮小縦断面図である。
【図3】図2のX−X線拡大断面図である。
【図4】本考案に係る射出成形金型のピンポイントタイ
プのゲート構造の第2実施例を示す正面断面図である。
プのゲート構造の第2実施例を示す正面断面図である。
【図5】図4のY−Y線拡大断面図である。
【図6】本考案に係る射出成形金型のピンポイントタイ
プのゲート構造の第3実施例を示す平面断面図である。
プのゲート構造の第3実施例を示す平面断面図である。
【図7】従来例を示す射出成形金型全体の断面図であ
る。
る。
【図8】図7の要部の拡大図である。
【図9】図8のZ−Z線拡大断面図である。
1 固定型 2 可動型 3 ストリッパプレート 4 キャビティ 5 1次スプル 6 ランナ 7 2次スプル 8 ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−124067(JP,A) 特開 平5−80722(JP,A) 特開 平4−45911(JP,A) 特開 昭51−45165(JP,A) 特開 昭54−143466(JP,A) 特開 平6−55579(JP,A) 実開 平3−103725(JP,U) 実開 昭59−169909(JP,U) 実開 平3−121816(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44
Claims (4)
- 【請求項1】 ストリッパプレートと可動型とを有し、
ストリッパプレートと可動型との型開きに伴ってピンポ
イントゲートがカットされる射出成形金型において、ピ
ンポイントゲートの軸線と直交する面の断面形状を、上
記型開きの際のゲートカットの応力をゲートに作用させ
る非円形としたことを特徴とする射出成形金型のゲート
構造。 - 【請求項2】 請求項1の射出成形金型のゲート構造に
おいて、ピンポイントゲートの非円形の形状を二次スプ
ルに連続的に延長したことを特徴とする射出成形金型の
ゲート構造。 - 【請求項3】 請求項1の射出成形金型のゲート構造に
おいて、ピンポイントゲートの非円形の形状を長方形と
したことを特徴とする射出成形金型のゲート構造。 - 【請求項4】 請求項1の射出成形金型のゲート構造に
おいて、ピンポイントゲートの非円形の形状を星形とし
たことを特徴とする射出成形金型のゲート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060871U JP2606143Y2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 射出成形金型のゲート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060871U JP2606143Y2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 射出成形金型のゲート構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728620U JPH0728620U (ja) | 1995-05-30 |
JP2606143Y2 true JP2606143Y2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=13154884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993060871U Expired - Fee Related JP2606143Y2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 射出成形金型のゲート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606143Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP1993060871U patent/JP2606143Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0728620U (ja) | 1995-05-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000613 |
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