JP2606132Y2 - 扉の防犯構造 - Google Patents

扉の防犯構造

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JP2606132Y2 JP1992080037U JP8003792U JP2606132Y2 JP 2606132 Y2 JP2606132 Y2 JP 2606132Y2 JP 1992080037 U JP1992080037 U JP 1992080037U JP 8003792 U JP8003792 U JP 8003792U JP 2606132 Y2 JP2606132 Y2 JP 2606132Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、扉の防犯構造に関し、
特に、周囲を壁板で包囲した格納室や保管庫等の格納域
における開閉扉受け部位に設けられ、周知のバール等の
工具を破壊工具に用いて同開閉扉を損壊工作して強制開
扉する犯罪行為から防護する上に有効な扉の防犯構造に
関する。
【0002】なお、上述の格納室は、銀行等の現金格納
室や現金出納庫に限ることなく、種々の貴重品格納、保
管庫および格納室等の開閉扉による密閉領域を含み、そ
れらの格納領域の開閉扉部位に適用可能な扉の防犯構造
に関する。
【0003】
【従来の技術】種々の金融機関に限らず、オフィス、商
店等においても比較的高額の金銭類や有価物品を金庫や
保管箱等に収納、保管することは普通に行われている。
また、特に、金融機関等では現金出納庫(キャッシュ・
ディスペンサ装置)等に多額の現金を収納した状態で夜
間等は無人化される場合がある。このような場合に従来
から侵入者等による保管箱、収納庫等の扉を損壊開扉か
ら防護する目的で、箱の構造を簡単に打叩により破壊し
得ない強固な構造に形成することは一般的に行われてい
る。特に、近時は、無人警備システムの導入により警備
が図られているので、溶断により破壊することは警備シ
ステムの作動上から短時間で遂行不可能にし、かつ、扉
自体の構造を十分に強化して、短時間では破壊困難な剛
構造に形成することが一般的である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、夜間等
に、例えば、現金出納庫の扉と扉受け枠との隙間にバー
ル(1本の棒状体工具で、先端に薄肉刃部を有し、梃子
操作で剥離等の工作操作を行う)を差し込んで、梃作用
により扉をこじ開け、格納室や保管庫の内部を露呈させ
る損壊工作を行う等の犯罪行為が発生する場合があり、
保管庫構造の強化にもかかわらず、その実効性が不充分
となる場合がある。
【0005】依って、本考案の目的は、扉と扉受け枠と
の衝合部位の構造を改良して破壊工具による開閉扉の損
壊開扉を不可能化し、閉塞状態の扉内部の格納室や保管
庫を防護する扉の防犯構造を提供せんとするものであ
る。本考案の他の目的は、比較的安価に実現可能な扉の
防犯構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の考案目的に鑑み
て、本考案は、周囲を壁板で包囲された格納域の扉を梃
子の原理を利用可能な破壊工具を使用したこじ開けから
防護する防犯構造であって、前記扉の施錠機構部および
開閉支点部を備えた該扉の縁部と細隙を介して衝合する
前記壁板側に設けた受け枠を過大外力に応じて屈伏、変
形する脆弱構造部として形成し、前記脆弱構造部を梃子
支点とした前記破壊工具による扉のこじ開けを防止する
扉の防犯構造を提供することにある。
【0007】以下、本考案を、添付図面に示す現金出納
庫に適用した実施例に基づいて、更に詳細に説明する。
【0008】
【実施例】図1は、本考案に係る扉の防犯構造を組み込
んだ現金出納庫の扉を開扉した状態を示す斜視図、図2
は扉の防犯構造の要部を示す部分斜視図と扉の構造を示
した部分斜視図、図3は、同現金出納庫の外側構造を示
す斜視図である。
【0009】先ず、図3を参照すると、現金出納庫10
は、金融機関用に形成され、筐体部12と、この筐体部
12の前面に設けられた扉14とを具備し、同扉14
は、筐体部12における現金の保管と出納処理部とを内
蔵したCD装置18を収納する主格納域を閉鎖する主扉
14aと、筐体部12の主格納域と内部壁20を隔てて
隔絶された補助機器収納域を閉鎖する副扉14bとを具
備して構成されている。
【0010】補助機器収納域の上方部には例えば、パン
フレットの挿入受け22a〜22eが設けられ、金融機
関の宣伝用等のパンフレットを利用者に供給し得るよう
に成っている。24は、副扉14bの開閉用のラッチで
ある。収納、保管された補助機器の取出し時に、操作さ
れる。そして、副扉14bで閉鎖された上記補助機器収
納域は、重要品の保管領域ではないことは一目瞭然であ
り、同副扉14bを強制的に開扉して内部の保管品の奪
取を図られることはない。
【0011】他方、主扉14aに閉鎖された主格納域
は、前述した内部壁20、天板26、図示に現れない背
板、側壁板28によって囲繞され、内部に上述した現金
を内蔵したCD装置18が収納され、特に、現金内蔵部
は、同装置18の下方部に設けられ、主扉14aによっ
て完全に閉鎖されている。従って、この主扉14aを開
扉すると、直接、CD装置18を破壊することが可能に
なる。なお、上記CD装置18の上方部にはカードの挿
入口18a、レシート送出口18b、テンキー操作部1
8c、現金払い出し口18d、表示部18e等を有した
操作盤が設けられ、この操作盤は出納処理部を成してい
る。
【0012】さて、主格納域の主扉14aは、鍵穴30
やハンドル穴32等を表面に具備しているが、これら
は、例えば、金融機関の指定された人のみが鍵操作を行
ってからハンドル操作により主扉14aを開扉するとき
だけ、使用されるもので、鍵を所有しない者は操作が不
可能になっている。この主扉14aは、内部に後述の施
錠機構を具備し、また、筐体部12に対して側壁28
の前縁に設けられた扉枠に、図示に現れない蝶番を介し
て開閉自在に取着された構造を有している。
【0013】このような現金出納庫10において、例え
ば、強奪者がCD装置18の下部に内蔵された現金の奪
取を図る場合には、勿論、鍵操作を行って主扉14aを
開扉し、所定の操作で内蔵された現金を取り出すのでは
なく、主扉14aを損壊、開扉してCD装置18を焼切
り破壊して内蔵された現金の奪取を行う。従って、その
場合には、既述したバール等の工具を破壊工具に転用
し、主扉14aの施錠機構を破壊したり、上記の蝶番に
よる主扉14aの開閉支点を破壊する試みを行うことが
わかっている。
【0014】ここで図1を参照すると、上記の現金出納
庫10の主格納域を明示しており、主扉14aが開扉状
態にある。主格納域は、既述した内部壁20、天板2
6、背板27、側壁板28により四囲を囲繞されてお
り、これらの各壁面部材は、基本的には鉄系の板材によ
って形成されており、部材相互は、溶接法等により強固
に結合されている。故に、破壊工具を用いても、警備、
警戒システムをかい潜って実質的に数分程度の短時間で
これらの壁面部材に破壊工作を遂行することは不可能で
ある。依って、主扉14aの損壊開扉を図ることにな
る。ここで、主扉14aのパネル面も上記の各壁面部材
と同様に、バール等の破壊工具を用いても短時間で破
壊、開口することは不可能な鉄系材料で形成されている
ことは言うまでもない。
【0015】従って、バール等の破壊工具を用いて短時
間で主扉14aの損壊工作を意図する場合には、同工具
を主扉14aと、その扉の衝合、受承部を成す内部壁2
0の前縁の扉受け枠20aとの隙間または、主扉14a
と、同扉14aの開閉支点を成す蝶番が内部装着される
側壁板28の前縁の受け枠28aとの隙間に破壊工具の
先端を挿入し、扉受け枠20aまたは受け枠28aを梃
子操作の支点にして同工具を操作して、主扉14aを損
壊、破扉する工作が行われる場合が多い。依って本考案
はこのような破壊工具を用いた主扉14aの損壊、破扉
を防止し得る構造を提供するものである。
【0016】ここで、図1を再度、参照すると、主扉1
4aを受承する扉受け枠20aを前縁に有した内部壁板
20の内側々面には、強固なロック板34が溶接等によ
り止着されており、その板面の前縁域には閂錠用の適数
個の開口35が設けられている。このロック板34は、
例えば、厚さ数ミリメートルの一枚の鉄板材を用いて構
成することができる。
【0017】他方、主扉14aには、扉受け枠20aと
の衝合部に接近し、上述のロック板34が係入する縦方
向の係入溝36が形成され、この係入溝36内に突出す
る棒状の閂錠が主扉14aの扉板内部に収納され、か
つ、ロック板34の開口35に整合して形成された側口
37を介して突出し、ロック板34の開口35に係入し
たとき閂錠を施錠する構造に成っている。つまり、この
閂錠は主扉14aの閉扉時に同主扉14aの内部に隠匿
されるので、外部からは閂錠の施錠位置が全く判別不可
能な構造で設けられているのである。
【0018】ここで図2(a),(b)を参照すると、
扉受け枠20aを有した内部壁板20に止着されたロッ
ク板34と主扉14aとが図示され、特に、図2(a)
には主扉14aが、閉扉した状態を2点鎖線で図示し、
同主扉14aの係入溝36内にロック板34が係入し、
閂錠39がロック板34の開口35に係入、施錠される
直前状態にあることを示している。そして、このような
閉扉状態では、主扉14aの端部が扉受け枠20aに衝
合している。
【0019】図2(b)は、このような主扉14aの係
入溝36を有した一端側を拡大図示したもので、内部に
閂錠39が内蔵されている様子を示している。このよう
に主扉14aが閉扉状態にあるときに、侵入者等が警備
システムをかい潜って現金出納庫10の主扉14aを損
壊しようとする場合には、破線で図示した破壊工具40
の先端刃部側を必然的に扉14aと扉受け枠20aの衝
合部に形成される狭隙に挿入し、扉受け枠20aを梃子
の支点にして主扉14aをこじ開ける損壊工作を行う。
【0020】依って、本考案によれば、扉受け枠20a
を備えた内壁板20を図2(a)に明示の如く、板金加
工による中空構造板として予め形成しておくのである。
この結果、破壊工具40を挿入して梃子操作を行い、主
扉14aをこじ開けようとしたときには、その操作力
は、損壊工作の性質上から、板材が保管庫の保管機能上
より要求される耐力を越えた過大力となる。故に、予め
上述のように中空構造板に形成しておけば、このような
過大な操作力が扉受け枠20aに作用したとき、破壊工
具40の梃子支点となる局部領域が屈伏し、凹陥変形し
て梃子作用効果を発揮し得なくなるのである。この結
果、主扉14aが損壊、破扉されることは回避できるの
である。勿論、ロック板34、係入溝36、閂錠39等
から成る施錠機構が破壊される危惧もない。従って、主
扉の防犯構造を得ることが可能となるのである。なお、
図示の例では、施錠側に就いて図示に従って説明した
が、主扉14aの開閉支点となる側壁板28の支点受け
枠28aと、主扉14aの衝合部位に就いても、側壁板
28を中空構造板に形成することにより、同じく、破壊
工具40の挿入、こじ開け操作の効果を封じることが可
能となるのである。
【0021】更に、図示例では扉受け枠20aや受け枠
28aを中空構造板に形成する実施例としたが、主扉1
4aの構造材料と扉受け枠20aまたは支点受け枠28
aの形成材料との間に強弱差を設け、主扉14aに損壊
が発生する前に扉受け枠または支点受け枠側が脆性凹陥
等の変形をするような構成としても良い。このような材
料差を設ける例としては、主扉14aを鉄系材料で構成
し、枠側を銅系板材料で形成すれば良い。
【0022】更に、上述した実施例は現金出納庫による
箱構造体に就いて記載したが、本考案はこの箱構造体か
らなる保管域の開閉扉の防犯構造に限定するものではな
く、有価物品を保管、格納した室域の開閉扉にも扉受け
枠との衝合部位に適用することにより、等しく防犯作用
を達成することが可能であることは言うまでもない。
【0023】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
は、格納域を内部に有した開閉扉の施錠部または開閉支
点部を備えた該扉の縁部と上記格納域を囲繞、形成する
壁板側に設けた受け枠との衝合部におけるバール等の破
壊工具による損壊工作が不可避の扉受け枠部に、過大外
力の付与に応じて局部的に屈伏、凹陥し易い可変形構造
を設け、破壊工具の工具操作を不可能にし、開閉扉の損
壊開扉を防止するようにしたから、特殊、かつ複雑な機
構を導入することなく、低コスト形の扉用防犯構造を得
ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る扉の防犯構造を組み込んだ現金出
納庫の扉を開扉した状態を示す斜視図である。
【図2】(a)と(b)とは夫々、扉の防犯構造の要部
を示す部分斜視図と扉の構造を示した部分斜視図であ
る。
【図3】同現金出納庫の外側構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…現金出納庫 12…側壁板 14…扉 14a…主扉 14b…副扉 18…CD装置 20…内側壁板 20a…扉受け枠 26…天板 27…背板 28…側壁板 28a…支点受け枠 34…ロック板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を壁板で包囲された格納域の扉を梃
    子の原理を利用可能な破壊工具を使用したこじ開けから
    防護する防犯構造であって、 前記の施錠機構部および開閉支点部を備えた該扉の縁
    部と細隙を介して衝合する前記壁板側に設けた受け枠
    過大外力に応じて屈伏、変形する脆弱構造部として形成
    前記脆弱構造部を梃子支点とした前記破壊工具による扉
    のこじ開けを防止する ことを特徴とする扉の防犯構造。
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