JP2606115Y2 - ガセット付きヘム付き角筒袋とする折り癖を付けるフィルム成形装置 - Google Patents

ガセット付きヘム付き角筒袋とする折り癖を付けるフィルム成形装置

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JP2606115Y2
JP2606115Y2 JP1993038251U JP3825193U JP2606115Y2 JP 2606115 Y2 JP2606115 Y2 JP 2606115Y2 JP 1993038251 U JP1993038251 U JP 1993038251U JP 3825193 U JP3825193 U JP 3825193U JP 2606115 Y2 JP2606115 Y2 JP 2606115Y2
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hem
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伴行 若井
光浩 岡崎
博己 山下
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株式会社川島製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、横形製袋充填包装機の
搬入コンベアを跨ぐように位置させて、横形製袋充填包
装機に装着される原反ロールから繰り出される包装フィ
ルムを導入して、ガセット付きヘム付き角筒偏平状にし
てから平面状に展開して、横形製袋充填包装機のフォー
マーへ速度同調させて送り出すことができる,ガセット
付きヘム付き角筒袋とする折り癖を付けるフィルム成形
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガセット付きヘム付き角筒袋の製
袋を行うことができる装置としては、特公平1−445
71号(特開昭58−64927号)がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記した特公平1−4
4571号(特開昭58−64927号)によれば、逆
ピロータイプの横形製袋充填包装機に適用されて省スペ
ース化が図れ、正ピロータイプの横形製袋充填包装機に
適用しても省スペース化が図れない。また、上記した特
公平1−44571号(特開昭58−64927号)に
よれば、既存の逆ピロータイプの横形製袋充填包装機に
対してオプションにて装備することが不可能である。
【0004】本考案は、既存の正ピロータイプの横形製
袋充填包装機に対してオプション装置として容易に装備
することができ、横形製袋充填包装機の包装フィルム移
送速度に同調が完全に行われ、また横形製袋充填包装機
の搬入コンベアの上に配置することができ、搬入コンベ
アの長さよりも大きいスペースを取らないで設置でき
る,ガセット付きヘム付き角筒袋とする折り癖を付ける
フィルム成形装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するための手段として、包装フィルムFを、上流側が
互いに平行し下流側が互いに接近傾斜するフォーマー上
面板11aとフォーマー下面板11bとからなるフォー
マー11をフィルム両縁がフォーマー上面板11aの巾
中央部で重なり角筒状となって包むように導くとともに
フォーマー上面板11aとフォーマー下面板11bの下
流側の板間にガセット折りするように導いてガセット付
き角筒袋とする折り癖を付けるフォーマー装置10と、
二本の張り込みロール21,22間にフィルム移送方向
に沿って長尺かつフィルム移送方向に直交する方向に所
要離間した二対のヒーター23,23を有しかつ二個の
転圧ロール24,24が下流側の張り込みロール22に
ヒーター離間距離に対応して接触し、前記フォーマー装
置10から包装フィルムFを二本の張り込みロール2
1,22に掛けて該包装フィルムFの両側端縁の数mm
幅を二対のヒーター23,23で挟み包装フィルムFが
摺動通過する間に溶着温度に加熱し加熱箇所を転圧ロー
ル24,24で加圧してガセットの基端折込み部にヘム
hを溶着形成するヘム形成装置20と、前記フォーマー
11の下側に逆向きに設けられていて、ヘム形成装置2
0からガセット付きヘム付き角筒偏平状の包装フィルム
Fを、上流側が互いに平行し下流側が互いに接近傾斜す
るアンフォーマー上面板31aとアンフォーマー下面板
31bとからなるアンフォーマー31を包むように導く
とともにガセット折り部をアンフォーマー上面板31a
とアンフォーマー下面板31bの下流側の板間に導いて
包装フィルムFを平面状に展開するアンフォーマー装置
30と、アンフォーマー装置30からの包装フィルムF
を下側の引き込みロール41と上側の押さえロール46
の間に通しさらに引き込みロール41と繰り出しロール
42の間に垂れ下げ、包装フィルムFの垂れ下がり部の
上に昇降ロール43を載せて昇降ロール43の高さを上
下二つのセンサー44,45で検知して昇降ロール43
が二つのセンサー44,45間に位置するように引き込
みロール41の速度調整を行うことにより包装フィルム
Fの外部装置への繰り出し速度に対応するように構成さ
れたアキュームレータ40とから構成され、ヘム形成装
置20の下流側の張り込みロール22がサーボモータ5
0で駆動されるようになっているとともに、サーボモー
タ50の動力が分岐されさらに無段変速機60を介して
僅少増速される分岐動力によりアキュームレータ40の
引き込みロール41が駆動されるようになっており、ア
キュームレータ40の引き込みロール41のフィルム引
込み速度が、横形製袋充填包装機のフィルム引込み速度
と同値となるように、サーボモータ50の基準回転数が
設定されていてかつアキュームレータ40の昇降ロール
43の昇降に応じてサーボモータ50の基準回転数が修
正される構成であるガセット付きヘム付き角筒袋とする
折り癖を付けるフィルム成形装置を提供するものであ
る。
【0006】
【作用】包装フィルムFは、フォーマー装置10に通さ
れてからヘム形成装置20に通されさらにアンフォーマ
ー装置30に通されてからアキュームレータ40に通さ
れ、外部装置、具体的には正ピロータイプの横形製袋充
填包装機に掛けられる。そして、フォーマー装置10と
ヘム形成装置20を通過させる包装フィルムFの移送
は、ヘム形成装置20の張り込みロール22と転圧ロー
ル24によって行われる。アンフォーマー装置30を通
過させる包装フィルムFの移送は、アキュームレータ4
0の引き込みロール41によって行われる。張り込みロ
ール22と引き込みロール41の駆動はサーボモータ5
0により行われ、サーボモータ50の基準回転数は、引
き込みロール41のフィルム引き込み速度が前記横形製
袋充填包装機のフィルム引き込み速度に合致するように
設定される。無段変速機60によって引き込みロール4
1の回転数が張り込みロール22の回転数よりも僅少、
具体的には1.1倍程大きく設定され、これによりアン
フォーマー装置30を通過する包装フィルムFの緊張が
確保される。アキュームレータ40は、引き込みロール
41が包装フィルムFを引っ張るときに生じるスリップ
や包装フィルムFが伸びてしまうことに起因して、引き
込みロール41のフィルム引き込み速度と前記横形製袋
充填包装機のフィルム引き込み速度との不一致を昇降ロ
ール43の昇降によって吸収し、ストローク限度を越え
ると、昇降ロール43の上限と下限を二つのセンサー4
4,45で検知して、センサー44,45に基づいてサ
ーボモータ50の基準回転数を増減させて、前記引き込
みロール41のフィルム引き込み速度と前記横形製袋充
填包装機のフィルム引き込み速度との不−致の修正を行
う。
【0007】そして、フォーマー装置10において、包
装フィルムFがフォーマー下面板11bに密着され、包
装フィルムFの巾方向両側部がフォーマー上面板11a
を包み込むように折り込まれ、フィルム両縁がフォーマ
ー上面板11aの中央部で重ねられる。この場合、フォ
ーマー上面板11aとフォーマー下面板11bの平行部
では、包装フィルムFは角筒状に折り込まれ、そして、
フォーマー上面板11aとフォーマー下面板11bの下
流端へ向かって傾斜接近する部分では、包装フィルムF
は角筒状に折り込まれた両側部の丈が減小していくこと
を利用してフォーマー上面板11aとフォーマー下面板
11bの間に谷折り状態に入り込むように案内し、ガセ
ットの折込みを行い、このため、包装フィルムFは、ガ
セットがフォーマー上面板11aとフォーマー下面板1
1bから抜け出たとき、ガセット入り偏平筒状とされ
る。次いで、包装フィルムFはヘム形成装置20に通さ
れる。ヘム形成装置20では、ガセット入り偏平筒状と
された包装フィルムFを上側の張り込みロール21と下
側の張り込みロール22との間で緊張され、両側のフィ
ルム端縁より数mm幅が二対のヒーター23,23,・
・で挟まれて溶着温度に加熱され、転圧ロール24,2
4が両側のフィルム端縁を転圧して溶着しヘムhを形成
する。このヘムhは、ガセット入り偏平筒状の断面四隅
に形成される。続いて、包装フィルムFはアンフォーマ
ー装置30に通される。アンフォーマー装置30の部分
では、ガセット付きヘム付き偏平筒状の包装フィルムF
に対してアンフォーマー上面板31aとアンフォーマー
下面板31bが内方へ入り込み、アンフォーマー上面板
31aとアンフォーマー下面板31bの上流端へ向かっ
て傾斜離間する部分において、アンフォーマー上面板3
1aとアンフォーマー下面板31bの間に谷折り状態に
入り込んでいるガセットの折込みの解消を行い、アンフ
ォーマー上面板31aとアンフォーマー下面板31bの
平行部において、アンフォーマー下面板31bを包んで
いる包装フィルムFの巾方向両側部が拡げられていき、
ヘムhが四条に付いた平面状に展開する。そして、アキ
ュームレータ40がヘムhが付けられた平面状に展開さ
れた包装フィルムFを横形製袋充填包装機へ繰り出す。
【0008】
【実施例】本考案の実施例に係る,ガセット付きヘム付
き角筒袋とする折り癖を付けるフィルム成形装置は、
ピロー型の横形製袋充填包装機の搬入コンベアKを跨ぐ
ように位置させて、横形製袋充填包装機の原反ロール
(図示しない)から繰り出される包装フィルムFをガイ
ドロール71,72間のフォーマー装置10に導いてガ
セット付き角筒袋とする折り癖を付け、さらに包装フィ
ルムFをヘム形成装置20に導いてガセットの基端折込
み部にヘムを溶着形成し、さらにガセット付き角筒袋の
折り癖を付きかつヘムが溶着形成された包装フィルムF
をフォーマー装置10の下側に設けられたガイドロール
73,74間のアンフォーマー装置30にUターンする
ように導いて平面状に展開し、さらに平面状に展開した
ガセット付き角筒袋の折り癖を付きかつヘムが溶着形成
された包装フィルムFをアキュームレータ40に導いて
から図示しない正ピロー型の横形製袋充填包装機のフォ
ーマーに導くように構成され、本装置は、基板となる略
コの字形のプレート2が四本の脚に3,3,・・に支持
され、該四本の脚3,3,・・が横形製袋充填包装機の
搬入コンベアKを跨ぐように位置され、原反ロールから
繰り出される包装フィルムFを導入して、ヘム形成装置
20の下部張り込みロール22をサーボモータ50で駆
動することにより、原反ロールからの包装フィルムFを
繰り出しを行うとともに、アキュームレータ40の引き
込みロール41がサーボモータ50からの動力分岐され
さらに無段変速機60を介して速度制御される分岐動力
により駆動されるようになっており、該引き込みロール
41のフィルム送り速度がヘム形成装置20の下部張り
込みロール22のフィルム送り速度よりも約1.1倍前
後に安定するように無段変速機60が調整され、サーボ
モータ50の基準回転速度が、アキュームレータ40か
ら繰り出す包装フィルムFを横形製袋充填包装機が引き
込む速度と同値とされかつアキュームレータ40の昇降
ロール43の昇降に応じて速度修正が行われる構成であ
る。
【0009】フォーマー装置10は、フォーマー上面板
11aとフォーマー下面板11bを有してなるフォーマ
ー11を有し、該フォーマー11に対して一対の棒状の
フィルム合わせガイド12,12と、三対のフィルム押
えロール12,12,13,13,15,15と、及び
ガセットガイド16,16が付設されてなる。そして、
原反ロール(図示しない)から繰り出されガイドロール
75,76を介してフォーマー上面板11aより高い位
置にあるガイドロール71に巻掛けられた包装フィルム
Fがフォーマー下面板11bに向かって傾斜下降してき
て該フォーマー下面板11bに掛けられフィルム合わせ
ガイド12,12に案内されるようになっている。フォ
ーマー上面板11aとフォーマー下面板11bは、フォ
ーマーリブ11cで間隔を保持され、フォーマー上面板
11aの上面に立設されたフォーマー支持板11dが装
置フレーム1より設けられたブラケット1aの張出端に
垂下固定されている。フォーマー上面板11aとフォー
マー下面板11bは、平面方向に見たとき、フィルム案
内方向に所要長い矩形であり、また正面より見たとき、
所要中途が上下対称に「く」の字形に屈曲した形状であ
って、フォーマー上面板11aの屈曲箇所よりフィルム
案内方向上流側の部分と、フォーマー下面板11bの屈
曲箇所よりフィルム案内方向上流側の部分とは、互いに
水平に平行し離間しており、またフォーマー上面板11
aの屈曲箇所よりフィルム案内方向下流側の部分と、フ
ォーマー下面板11bの屈曲箇所よりフィルム案内方向
下流側の部分とは、端部に近づくにしたがい間隔を狭め
るように所要緩い角度、例えば、20度の角度で傾斜し
て互いに傾斜し、端部が約2mm離間している。一対の
棒状のフィルム合わせガイド12,12は、フォーマー
上面板11aの上面に近接しており、平面方向に見たと
き、フィルム案内方向下流側が狭くなるハの字に設けら
れている。各フィルム押えロール13,14,15は、
ロール支持具17a,17b,17cにそれぞれフリー
回転可能に支持されている。該ロール支持具17a,1
7bは、フォーマー上面板11aの屈曲箇所よりも若干
フィルム案内方向上流寄りと屈曲箇所付近にに位置する
ように装置フレーム1より設けられたアーム18aへ高
さ調整可能かつ間隔調整可能に取り付けられている。そ
うして、該フィルム押えロール13,13は、フィルム
合わせガイド12,12よりフォーマー11を包むよう
に案内されてきたフィルムの巾方向両端縁をフォーマー
上面板11aに密着するように押えるとともにフォーマ
ー上面板11aの中央部へ引き寄せて重合わさせようと
するようになっており、フィルム押えロール14,14
は、フィルムFの巾方向両端縁をフォーマー上面板11
aに密着するように押えるようになっている。前記ロー
ル支持具17cは、フォーマー上面板1aの下流側端に
に位置するように装置フレーム1より設けられたアーム
18bへ高さ調整可能かつ間隔調整可能に取り付けられ
ており、フィルム押えロール15,15も、フィルムF
の巾方向両端縁をフォーマー上面板11aに密着するよ
うに押えるようになっている。ガセットガイド16,1
6は、円盤16a,16aの軸部を軸受で枢支し、軸受
を装置フレーム1より張設された支持アーム19に間隔
調整自在に固定してなり、一対の円盤16a,16a
が、フォーマー上面板11aの傾斜部とフォーマー下面
板11bの傾斜部との間にそれぞれガセット寸法だけ入
り込んでいって、フォーマー上面板11aとフォーマー
下面板11bとの間が狭くなり角筒状のフィルムFの弛
みを生じる両側部を突っ張り谷折りしてガセットとなる
ように案内する。従って、フォーマー装置10に通され
たフィルムFは、ガセット入り偏平筒状に折り畳まれ
る。ガイドロール72は、下端が、フォーマー上面板1
1aの下流側端とフォーマー下面板11bの下流側端と
の間に一致していて、フォーマー装置10に通されてガ
セット入り偏平筒状に折り畳まれる包装フィルムFを上
方へ案内している。
【0010】ヘム形成装置20は、上部張り込みロール
21と下部張り込みロール22が上下配置に設けられ、
下部張り込みロール22に対して転圧回転するようにゴ
ムロール(転圧ロール)24が設けられ、上部張り込み
ロール21と下部張り込みロール22との間に二対のヒ
ーター23,23が設けられている。ヘム形成装置20
は、フォーマー装置10でガセット入り偏平筒状に折り
畳まれたフィルムFを上部張り込みロール21に巻掛け
てから下部張り込みロール22に巻掛け、二対のヒータ
ー23,23により、ガセット入り偏平筒状に折り畳ま
れたフィルムFの両側端縁の3〜6mm幅を挟んでい
て、フィルムFが摺動する間に溶着温度となるように加
熱している。ゴムロール(転圧ロール)24は、下部張
り込みロール22に対して転圧回転し、前記二対のヒー
ター23,23により加熱されたガセット入り偏平筒状
に折り畳まれたフィルムFの両側端縁の3〜6mm幅を
加圧溶着するようになっている。溶着された3〜6mm
幅の部分hをヘムと称している。
【0011】アンフォーマー装置30は、アンフォーマ
ー上面板31aとアンフォーマー下面板31bを有して
なるアンフォーマー31を有し、該フォーマー11に対
して一対の棒状のフィルム拡げガイド32,32と、一
対のフィルム押えロール33,33と、ガセットガイド
34,34が付設されてなる。そして、ガイドロール7
3に上側から巻掛けられたガセット入り偏平筒状となっ
たフィルムの内方へアンフォーマー上面板31aとアン
フォーマー下面板31bが入り込むようになっており、
ガイドロール3は、上端が、フォーマー上面板31aの
上流側端とフォーマー下面板31bの下流側端との間に
一致してするように設けられている。アンフォーマー上
面板31aとアンフォーマー下面板31bは、アンフォ
ーマーリブ31cで間隔を保持され、アンフォーマー上
面板31bの下面に立設されたアンフォーマー支持板3
1dが装置フレーム1より設けられたブラケット31b
により固定されている。アンフォーマー上面板31aと
アンフォーマー下面板31bは、平面方向に見たとき、
フィルム案内方向に所要長い矩形であり、また正面より
見たとき、所要中途が上下対称に「く」の字形に屈曲し
た形状である。アンフォーマー上面板31aの屈曲箇所
よりフィルム案内方向下流側の部分と、アンフォーマー
下面板31bの屈曲箇所よりフィルム案内方向下流側の
部分とは、互いに水平に平行し離間しており、またフォ
ーマー上面板31aの屈曲箇所よりフィルム案内方向上
流側の部分と、フォーマー下面板31bの屈曲箇所より
フィルム案内方向上流側の部分とは、端部に近づくにし
たがい間隔を狭めるように所要緩い角度、例えば、20
度の角度で傾斜して互いに傾斜し、端部が約2mm離間
している。フィルム押えロール33,33は、アンフォ
ーマー下面板31bの屈曲箇所付近の下に位置するよう
にロール支持具35にフリー回転可能に支持され、装置
フレーム1より設けられたアーム36に位置調整可能に
取り付けられており、偏平筒状のフィルムの両側のガセ
ットの谷折り状態を解消するまでアンフォーマー下面板
31bに包装フィルムFを密着させるようになってお
り、このロール33,33より下流のフィルムはアンフ
ォーマー下面板31bから離れ拡げられていくようにな
っている。ガセットガイド34,34は、円盤34a,
34aの軸部を軸受で枢支し、軸受を装置フレーム1よ
り張設された支持アーム36に間隔調整自在に固定して
なり、一対の円盤34a,34aが、フォーマー上面板
31aの傾斜部とフォーマー下面板31bの傾斜部との
間にそれぞれガセット寸法だけ入り込んでいって、両側
の谷折りされたガセットを突っ張りながら角筒状に拡が
るように案内する。一対の棒状のフィルム拡げガイド3
2,32は、アンフォーマー上面板31aの上面に近接
しており、平面方向に見たとき、フィルム案内方向に拡
くなるハの字となっている。そして、アンフォーマー下
面板31bより低い位置にあるガイドロール74に向か
って包装フィルムFがフィルム拡げガイド32,32に
案内されながら傾斜下降して巻掛けられるようになって
いる。さらに、このフィルムはガイドロール77,78
を介してアキュームレータ40に巻掛けられている。
【0012】動力伝達機構80は、サーボモータ50を
駆動源としてベルト巻掛け機構81を介して下部張り込
みロール22を駆動し、さらに、該下部張り込みロール
22に備えられたスプロケット82と無段変速機60に
備えられたスプロケット83にチェーン84が巻き掛け
られ、サーボモータ50の動力が無段変速機60に動力
伝達され、無段変速機60がアキュームレータ40の引
き込みロール41を駆動している。
【0013】アキュームレータ40は、アンフォーマー
装置30からの包装フィルムFを下側の引き込みロール
41と上側の押さえロール46の間に通しさらに引き込
みロール41と繰り出しロール42の間に垂れ下げ、包
装フィルムFの垂れ下がり部の上に昇降ロール43を載
せて昇降ロール43の高さを上下二つのセンサー44,
45で検知して昇降ロール43が二つのセンサー44,
45間に位置するように引き込みロール41の速度調整
を行うことにより包装フィルムFの外部装置への繰り出
し速度に対応するように構成されている。昇降ロール4
は図示しない横形製袋充填包装機のフィルム引き込み
速度が速いと上昇し、遅いと下降するようになってい
る。アキュームレータ40の引き込みロール41のフィ
ルム引込み速度が横形製袋充填包装機のフィルム引込み
速度と同値となるように、サーボモータ50の基準回転
数が設定されていて、かつアキュームレータ40の昇降
ロール43の昇降に応じてサーボモータ50の基準回転
数が修正される。すなわち、昇降ロール43の上昇・下
降を二つの位置センサー44,45が検知し、その検知
信号に基づきサーボモータ50の基準回転数の増減が行
うようになっている。無段変速機60は、引き込みロー
ル41のフィルム送り速度がヘム形成装置20の下部張
り込みロール22のフィルム送り速度よりも約1.1倍
前後に安定するように調整される。
【0014】続いて、上記のように構成したガセット付
きヘム付き角筒袋とする折り癖を付けるフィルム成形装
置の作用を説明する。包装フィルムFは、フォーマー装
置10に通されてからヘム形成装置20に通されさらに
アンフォーマー装置30に通されてからアキュームレー
タ40に通され、外部装置、具体的には正ピロータイプ
の横形製袋充填包装機に掛けられる。そして、フォーマ
ー装置10とヘム形成装置20を通過させる包装フィル
ムFの移送は、ヘム形成装置20の張り込みロール22
と転圧ロール24によって行われる。アンフォーマー装
置30を通過させる包装フィルムFの移送は、アキュー
ムレータ40の引き込みロール41によって行われる。
張り込みロール22と引き込みロール41の駆動はサー
ボモータ50により行われ、サーボモータ50の回転数
は、引き込みロール41のフィルム引き込み速度が前記
横形製袋充填包装機のフィルム引き込み速度に合致する
ように設定される。無段変速機60によって引き込みロ
ール41の回転数が張り込みロール22の回転数よりも
僅少、具体的には1.1倍程大きく設定され、これによ
りアンフォーマー装置30を通過する包装フィルムFの
緊張が確保される。アキュームレータ40は、引き込み
ロール41が包装フィルムFを引っ張るときに生じるス
リップや包装フィルムFが伸びてしまうことに起因し
て、引き込みロール41のフィルム引き込み速度と前記
横形製袋充填包装機のフィルム引き込み速度との不一致
昇降ロール43の昇降によって吸収し、ストローク限
度を越えると、昇降ロール43の上限と下限を二つのセ
ンサー44,45で検知して、センサー44,45に基
づいてサーボモータ50の基準回転数を増減させて、前
記引き込みロール41のフィルム引き込み速度と前記横
形製袋充填包装機のフィルム引き込み速度との不一致の
修正を行う。すなわち、引き込みロール41のフィルム
引き込み速度よりも横形製袋充填包装機のフィルム引き
込み速度が速いときは、昇降ロール43が漸次上昇し、
上限にくるとこれをセンサー44が検知し、センサー4
4の検知信号に基づいてサーボモータ50が若干高速に
なる。すると、昇降ロール43が漸次下降する。また、
引き込みロール41のフィルム引き込み速度よりも横形
製袋充填包装機のフィルム引き込み速度が遅いときは、
昇降ロール43が漸次下降し、下限にくるとこれをセン
サー45が検知し、センサー45の検知信号に基づいて
サーボモータ50が若干低速になる。すると、昇降ロー
ル43が漸次上昇する。こうして、昇降ロール43は二
つのセンサー44,45の間を昇降する。アンフォーマ
ー装置30を通過する包装フィルムFは、アキュームレ
ータ40の作動とサーボモータ50の連動に係わらず、
無段変速機60の変速比が不変であるので緊張が確保さ
れアンフォーマー装置30を良好に通過し得る。詳述す
ると、フォーマー装置10において、包装フィルムFが
フォーマー下面板11bに密着され、フィルム巾方向両
側部がフォーマー上面板11aの中央部で重ねられ角筒
状になるようにフィルム合わせガイド12,12が案内
する。このフィルム巾方向両側部をフィルム押えロール
13,13がフォーマー上面板11aに密着するように
押えるとともに前記フィルム合わせガイド12,12と
共同してフォーマー上面板11aの中央部へ引き寄せて
重合わさせるようにする。こうして、フォーマー上面板
11aを包み角筒状になったフィルムFのフィルム巾方
向両側部をフィルム押えロール14,14が押えてい
る。フォーマー上面板11aの屈曲箇所よりフィルム案
内方向下流側の部分と、フォーマー下面板11bの屈曲
箇所よりフィルム案内方向下流側の部分では、ガセット
の折込みを行う。角筒状になったフィルムFのフィルム
幅方向両側部はフィルム押えロール15,15で押さえ
られ、フォーマー上面板11aとフォーマー下面板11
bとの間が狭くなるので、角筒状のフィルムFの両側部
が弛みを生じるようになる。この角筒状のフィルムFの
弛みを生じた両側部を、ガセットガイド16,16が谷
折りしてガセットとなるように案内する。そして、フォ
ーマー上面板11aとフォーマー下面板11bから抜け
出た包装フィルムFを巻掛けロール17に巻掛け、ガセ
ット入り偏平筒状とする。ヘム形成装置20では、ガセ
ット入り偏平筒状とされた包装フィルムFを上側の張り
込みロール21と下側の張り込みロール22との間で緊
張され、両側のフィルム端縁より数mm幅が二対のヒー
ター23,23,・・で挟まれて溶着温度に加熱され、
転圧ロール24,24が両側のフィルム端縁を転圧して
溶着しヘムhを形成する。このヘムhは、ガセット入り
偏平筒状の断面四隅に形成される。なお、二対のヒータ
ー23,23,・・は、フィルム移送が停止したときは
包装フィルムFから離間する。次に、アンフォーマー装
置30の部分では、前記ヘム形成装置20でヘム・ガセ
ット入りとされた偏平筒状のフィルムFに対してアンフ
ォーマー上面板31aとアンフォーマー下面板31bが
内方へ入り込み、アンフォーマー上面板31aとアンフ
ォーマー下面板31bが偏平筒状の上面と下面との距離
を漸次拡げていく。このとき、ガセットガイド36,3
6が、両側のガセットに入り込んで突っ張り弛みが生じ
ないようにする。そしてヘム・ガセット入り偏平筒状の
フィルムFの両側のガセットの谷折り状態を解消した角
筒状に案内する。続いて、フィルム押えロール33,3
3によって押えられていた包装フィルムFが拡げられ、
さらに一対の棒状のフィルム拡げガイド32,32が案
内して四条のヘム付きの平面状に展開する。そして、ヘ
ムhが付けられた平面状に展開された包装フィルムF
は、横形製袋充填包装機のフォーマー(図示しない)に
掛けられる。
【0015】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案の,ガ
セット付きヘム付き角筒袋とする折り癖を付けるフィル
ム成形装置によれば、張り込みロールと引き込みロー
ルの駆動系に無段変速機が介設され引き込みロールの回
転数が張り込みロールの回転数よりも僅少多くなるよう
に単一のサーボモータにより駆動され、引き込みロール
のフィルム引き込み速度が前記横形製袋充填包装機のフ
ィルム引き込み速度に合致するように、サーボモータの
基準回転数が設定され、引き込みロールが包装フィルム
を引っ張るときに生じるスリップや包装フィルムが伸び
てしまうことに起因して、引き込みロールのフィルム引
き込み速度と前記横形製袋充填包装機のフィルム引き込
み速度との不一致を、アキュームレータの昇降ロールの
昇降によって吸収し、ストローク限度を越えると、サー
ボモータの基準回転数を増減させて、前不一致の修正を
行うように構成したので、既存の正ピロータイプの横形
製袋充填包装機に対してオプション装置として容易に装
備することができ、横形製袋充填包装機の包装フィルム
移送速度に同調が完全に行われる。フォーマー装置と
ヘム形成装置とアンフォーマー装置とをコ型に配置して
包装フィルムをこれらにUターンするように導いて水平
方向の長さを押さえた独立した装置とした構成であるの
で、横形製袋充填包装機の搬入コンベアの上に配置する
ことができ、搬入コンベアの長さよりも大きいスペース
を取らないで設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のガセット付きヘム付き角筒袋
とする折り癖を付けるフィルム成形装置の概略全体正面
図。
【図2】(a)は、図1における IIa−IIa 断面図、
(b)は図1における IIb−IIb断面図。
【図3】図1における III−III 図。
【符号の説明】
F ・・・包装フィルム、 h ・・・ヘム、 10 ・・・フォーマー装置、 11 ・・・フォーマー、 11a・・・フォーマー上面板、 11b・・・フォーマー下面板、 20 ・・・ヘム形成装置、 21 ・・・張り込みロール、 22 ・・・張り込みロール、 23 ・・・ヒーター、 24 ・・・転圧ロール、 30 ・・・アンフォーマー装置、 31 ・・・アンフォーマー、 31a・・・アンフォーマー上面板、 31b・・・アンフォーマー下面板、 40 ・・・アキュームレータ、 41 ・・・引き込みロール、42 ・・・繰り出しロール、 43 ・・・昇降ロール、 44 ・・・センサー、 45 ・・・センサー、 46 ・・・押さえロール、 50 ・・・サーボモータ、 60 ・・・無段変速機、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭62−54684(JP,B2) 特公 昭56−34464(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 37/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装フィルムを、上流側が互いに平行し
    下流側が互いに接近傾斜するフォーマー上面板とフォー
    マー下面板とからなるフォーマーをフィルム両縁がフォ
    ーマー上面板の巾中央部で重なり角筒状となって包むよ
    うに導くとともにフォーマー上面板とフォーマー下面板
    の下流側の板間にガセット折りするように導いてガセッ
    ト付き角筒袋とする折り癖を付けるフォーマー装置と、
    二本の張り込みロール間にフィルム移送方向に沿って長
    尺かつフィルム移送方向に直交する方向に所要離間した
    二対のヒーターを有しかつ二個の転圧ロールが下流側の
    張り込みロールにヒーター離間距離に対応して接触し、
    前記フォーマー装置から包装フィルムを二本の張り込み
    ロールに掛けて該包装フィルムの両側端縁の数mm幅を
    二対のヒーターで挟み包装フィルムが摺動通過する間に
    溶着温度に加熱し加熱箇所を転圧ロールで加圧してガセ
    ットの基端折込み部にヘムを溶着形成するヘム形成装置
    と、前記フォーマーの下側に逆向きに設けられていて,
    ヘム形成装置からガセット付きヘム付き角筒偏平状の包
    装フィルムを、上流側が互いに平行し下流側が互いに接
    近傾斜するアンフォーマー上面板とアンフォーマー下面
    板とからなるアンフォーマーを包むように導くとともに
    ガセット折り部をアンフォーマー上面板とアンフォーマ
    ー下面板の下流側の板間に導いて包装フィルムを平面状
    に展開するアンフォーマー装置と、アンフォーマー装置
    からの包装フィルムを下側の引き込みロールと上側の押
    さえロールの間に通しさらに引き込みロールと繰り出し
    ロールの間に垂れ下げ、包装フィルムの垂れ下がり部の
    上に昇降ロールを載せて昇降ロールの高さを上下二つの
    センサーで検知して昇降ロールが二つのセンサー間に位
    置するように引き込みロールの速度調整を行うことによ
    り包装フィルムの外部装置への繰り出し速度に対応する
    ように構成されたアキュームレータとから構成され、ヘ
    ム形成装置の下流側の張り込みロールがサーボモータで
    駆動されるようになっているとともに、サーボモータの
    動力が分岐されさらに無段変速機を介して僅少増速され
    る分岐動力によりアキュームレータの引き込みロールが
    駆動されるようになっており、アキュームレータの引き
    込みロールのフィルム引込み速度が、横形製袋充填包装
    機のフィルム引込み速度と同値となるように、サーボモ
    ータの基準回転数が設定されていてかつアキュームレー
    タの昇降ロールの昇降に応じてサーボモータの基準回転
    数が修正される構成であるガセット付きヘム付き角筒袋
    とする折り癖を付けるフィルム成形装置。
JP1993038251U 1993-06-17 1993-06-17 ガセット付きヘム付き角筒袋とする折り癖を付けるフィルム成形装置 Expired - Lifetime JP2606115Y2 (ja)

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