JP2605569Y2 - 自動ロック付バインダ - Google Patents
自動ロック付バインダInfo
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- JP2605569Y2 JP2605569Y2 JP1993060723U JP6072393U JP2605569Y2 JP 2605569 Y2 JP2605569 Y2 JP 2605569Y2 JP 1993060723 U JP1993060723 U JP 1993060723U JP 6072393 U JP6072393 U JP 6072393U JP 2605569 Y2 JP2605569 Y2 JP 2605569Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、開閉くし板を開閉操
作して綴孔を備えて書類を確実に取付け取外しすること
ができる自動ロック付バインダに関するものである。
作して綴孔を備えて書類を確実に取付け取外しすること
ができる自動ロック付バインダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば病院で使用しているカルテ
用ロック付バインダにおいては、ファイルの内側中央部
に固定した固定基板と、この固定基板の一端にヒンジと
開き方向にばね力を与えるコイルばねとを介して結合し
た開閉くし板と、上記固定基板より長く、先端部を固定
基板の一端底面にピンを回転中心として取り付け、後端
部を操作部とし、上記開閉くし板と固定基板とのヒンジ
側の側端部を全長に亘って内部に差入れる断面コ状のロ
ックレバーとからなるものがある。そしてその使用方法
は、綴じているカルテを外すには、ロックレバーを外側
に揺動させれば、固定基板と開閉くし板の端部間の結合
が開放されるから、コイルばねのばね力により開閉くし
板は自動的に開き、綴爪がカルテの綴孔から抜出す結
果、カルテは取外し可能の状態となる。またカルテを綴
るには、開閉くし板を固定基板側に押圧してカルテの綴
孔内に綴爪を入れ、この状態でロックレバーを揺動させ
て、開閉くし板及び固定基板の端部に設けられているヒ
ンジを覆ってロックレバーの内部に差入れると、開閉く
し板の開放動作がロックされる。
用ロック付バインダにおいては、ファイルの内側中央部
に固定した固定基板と、この固定基板の一端にヒンジと
開き方向にばね力を与えるコイルばねとを介して結合し
た開閉くし板と、上記固定基板より長く、先端部を固定
基板の一端底面にピンを回転中心として取り付け、後端
部を操作部とし、上記開閉くし板と固定基板とのヒンジ
側の側端部を全長に亘って内部に差入れる断面コ状のロ
ックレバーとからなるものがある。そしてその使用方法
は、綴じているカルテを外すには、ロックレバーを外側
に揺動させれば、固定基板と開閉くし板の端部間の結合
が開放されるから、コイルばねのばね力により開閉くし
板は自動的に開き、綴爪がカルテの綴孔から抜出す結
果、カルテは取外し可能の状態となる。またカルテを綴
るには、開閉くし板を固定基板側に押圧してカルテの綴
孔内に綴爪を入れ、この状態でロックレバーを揺動させ
て、開閉くし板及び固定基板の端部に設けられているヒ
ンジを覆ってロックレバーの内部に差入れると、開閉く
し板の開放動作がロックされる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来例によると、開閉
くし板はコイルばねによって開く方向にばね力が作用し
ているので、綴爪が常に浮いた状態で、書類を閉じた状
態で納まりが悪く、またコイルばねを用いているのでば
ね力が安定せず、さらにロックレバーを固定基板の外側
の位置で揺動させるので、ファイルが平面状態でなく閉
じ状態にあるときは、ロックレバーの操作がしにくく操
作上に課題があった。
くし板はコイルばねによって開く方向にばね力が作用し
ているので、綴爪が常に浮いた状態で、書類を閉じた状
態で納まりが悪く、またコイルばねを用いているのでば
ね力が安定せず、さらにロックレバーを固定基板の外側
の位置で揺動させるので、ファイルが平面状態でなく閉
じ状態にあるときは、ロックレバーの操作がしにくく操
作上に課題があった。
【0004】この考案の目的は、書類の納まりがよく、
ばね力を安定させて開閉くし板の開閉動作を円滑に行
い、ロック機構の操作をしやすくすることにある。
ばね力を安定させて開閉くし板の開閉動作を円滑に行
い、ロック機構の操作をしやすくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案に係る自動ロッ
ク付バインダは、上面に案内爪を突設してある固定基板
と、この固定基板の幅方向の一端でヒンジ結合してお
り、長手方向に間隔を置いて設けた綴爪を備えた開閉く
し板と、この開閉くし板にばね力を与えるばね機構と、
上記開閉くし板の開閉を規制するロック機構とを具備し
ている。上記ばね機構は、上記固定基板上に、この固定
基板の長手方向に間隔を置いて配置してある板ばねと、
上記開閉くし板のヒンジ側端部に突設してある作用片と
からなり、上記板ばねのヒンジ側の一端は作用片に対向
位置し、かつ上記作用片に向けてばね力を与えており、
この板ばねは、そのばね力により作用片を介して開閉く
し板の開放状態及び閉鎖状態の位置が保持されるもので
ありかつ、閉鎖時に開閉くし板を閉じる方向にばね力を
与えるものである。上記ロック機構は、上記固定基板の
長手方向の一端部に形成し、かつ係止部を備えた係止片
と、上記開閉くし板の一端部にピンを中心として揺動可
能に設け、かつ係合部を備えた操作ハンドルと、上記係
合部を上記係止部に係合するようにばね力を上記操作ハ
ンドルに与えて操作ハンドルの揺動を規制しているばね
体とからなり、上記操作ハンドルの係合部は、上記係止
片の係止部に係脱可能であって、上記ばね体によって係
合する方向にばね力が作用している。
ク付バインダは、上面に案内爪を突設してある固定基板
と、この固定基板の幅方向の一端でヒンジ結合してお
り、長手方向に間隔を置いて設けた綴爪を備えた開閉く
し板と、この開閉くし板にばね力を与えるばね機構と、
上記開閉くし板の開閉を規制するロック機構とを具備し
ている。上記ばね機構は、上記固定基板上に、この固定
基板の長手方向に間隔を置いて配置してある板ばねと、
上記開閉くし板のヒンジ側端部に突設してある作用片と
からなり、上記板ばねのヒンジ側の一端は作用片に対向
位置し、かつ上記作用片に向けてばね力を与えており、
この板ばねは、そのばね力により作用片を介して開閉く
し板の開放状態及び閉鎖状態の位置が保持されるもので
ありかつ、閉鎖時に開閉くし板を閉じる方向にばね力を
与えるものである。上記ロック機構は、上記固定基板の
長手方向の一端部に形成し、かつ係止部を備えた係止片
と、上記開閉くし板の一端部にピンを中心として揺動可
能に設け、かつ係合部を備えた操作ハンドルと、上記係
合部を上記係止部に係合するようにばね力を上記操作ハ
ンドルに与えて操作ハンドルの揺動を規制しているばね
体とからなり、上記操作ハンドルの係合部は、上記係止
片の係止部に係脱可能であって、上記ばね体によって係
合する方向にばね力が作用している。
【0006】
【作用】板ばねは、作用片を通じて開閉くし板にばね力
を作用させ、開閉くし板を閉じる場合にはその閉じる方
向にばね力が作用して開閉くし板の綴爪の位置が固定さ
れ、書類を安定した状態で綴じる。また、開閉くし板を
閉じると同時にロック機構の操作ハンドルの係合部は係
止部と係合し、しかもばね体のばね力によって係合がロ
ックされることになり、開閉くし板への衝撃が加わって
もその開放動作が阻止される。
を作用させ、開閉くし板を閉じる場合にはその閉じる方
向にばね力が作用して開閉くし板の綴爪の位置が固定さ
れ、書類を安定した状態で綴じる。また、開閉くし板を
閉じると同時にロック機構の操作ハンドルの係合部は係
止部と係合し、しかもばね体のばね力によって係合がロ
ックされることになり、開閉くし板への衝撃が加わって
もその開放動作が阻止される。
【0007】
【実施例】この考案の自動ロック付バインダは、図1〜
図6に示すように固定基板1と、この固定基板の一端で
ヒンジにより結合されている開閉くし板2と、この開閉
くし板にばね力を与えているばね機構3と、さらに開閉
くし板2の開閉を規制するロック機構4とからなるもの
である。
図6に示すように固定基板1と、この固定基板の一端で
ヒンジにより結合されている開閉くし板2と、この開閉
くし板にばね力を与えているばね機構3と、さらに開閉
くし板2の開閉を規制するロック機構4とからなるもの
である。
【0008】まず固定基板1について説明する。固定基
板1は、図2〜図4及び図7及び図8に示すように幅方
向の一端部に縁部に沿って上方に湾曲した補強溝1aを
長手方向に一端から他端まで形成してある。固定基板1
の一端の補強溝1aの内側上面からは、複数の案内爪1
bが起立している。案内爪1bは、固定基板1の縁部に
沿って間隔を置いて配置されており、上端部の爪部は内
側に折曲げられ、そしてその背面中央には高さ方向に補
強リブ1b1 を設けている。また固定基板1の他端には
シヤフト5と共にヒンジを構成するヒンジ部1c,1d
を形成してあり、いずれのヒンジ部も固定基板上に円形
状に折曲げられており、その内部でシヤフト5を回転可
能に軸受けしている。ヒンジ部1cは固定基板1の長手
方向の両側に配置され、これらのヒンジ部の間に対のヒ
ンジ部1d,1dがそれぞれ配置されている。図7に示
すようにこれらの対のヒンジ部1dの中間に対応する位
置に、後述する板ばね6の逃げ穴1e,1e1 を固定基
板1の幅方向に開けてある。図7において、1hは、固
定基板1をファイル、台紙、ルーズリーフ等に固定する
ためのリベット取付孔である。
板1は、図2〜図4及び図7及び図8に示すように幅方
向の一端部に縁部に沿って上方に湾曲した補強溝1aを
長手方向に一端から他端まで形成してある。固定基板1
の一端の補強溝1aの内側上面からは、複数の案内爪1
bが起立している。案内爪1bは、固定基板1の縁部に
沿って間隔を置いて配置されており、上端部の爪部は内
側に折曲げられ、そしてその背面中央には高さ方向に補
強リブ1b1 を設けている。また固定基板1の他端には
シヤフト5と共にヒンジを構成するヒンジ部1c,1d
を形成してあり、いずれのヒンジ部も固定基板上に円形
状に折曲げられており、その内部でシヤフト5を回転可
能に軸受けしている。ヒンジ部1cは固定基板1の長手
方向の両側に配置され、これらのヒンジ部の間に対のヒ
ンジ部1d,1dがそれぞれ配置されている。図7に示
すようにこれらの対のヒンジ部1dの中間に対応する位
置に、後述する板ばね6の逃げ穴1e,1e1 を固定基
板1の幅方向に開けてある。図7において、1hは、固
定基板1をファイル、台紙、ルーズリーフ等に固定する
ためのリベット取付孔である。
【0009】次に、開閉くし板2について、図1〜図6
及び図9〜図12を参照して説明する。開閉くし板2
は、図9及び図10に示すように幅方向の一側から他側
に向けて延びている綴爪2aを一体形成してあり、各綴
爪のうち、開閉くし板の長手方向の両側に位置している
綴爪2aには補強リブ2a1 を高さ方向に形成してある
(図5)。綴爪2a間には、適宣間隔を置いて補強リブ
2b1 を付けた綴突片2bを綴爪に沿って設けてある。
各綴突片2bは、図1及び図5に示すように固定基板1
の案内爪1bの上端部と突合っている。開閉くし板2に
おいて、その幅方向の他側端(図9〜図11の右側端)
にはヒンジを構成するヒンジ部2c,2d,2eを形成
してある。各ヒンジ部は、開閉くし板2の下側に円形状
に折曲げられ、ヒンジ部内にはシャフト5を回転可能に
挿通してある(図2)。ヒンジ部には、軸方向に長いヒ
ンジ部2cと、軸方向に短いヒンジ部2dと、さらに対
のヒンジ部2e,2eとがある。ヒンジ部2c,2d,
2eの両側に切欠き2f,2gを形成してある。切欠き
2fには固定基板1のヒンジ部1cが嵌合され、切欠き
2gには対のヒンジ部1dが嵌合されている。開閉くし
板2の一側端(図9下側端)にシャフト5の抜止め用保
持片2hを折曲げてあり、他側端にはピン取付孔2iを
開けて、縁端部にはストッパ片2jを一体的に形成して
ある。バインダの固定基板1と開閉くし板2とは、図1
〜図3に示すようにヒンジによって互いに結合され、開
閉くし板をシャフト5を中心として回転することによっ
て、バインダは開閉される。
及び図9〜図12を参照して説明する。開閉くし板2
は、図9及び図10に示すように幅方向の一側から他側
に向けて延びている綴爪2aを一体形成してあり、各綴
爪のうち、開閉くし板の長手方向の両側に位置している
綴爪2aには補強リブ2a1 を高さ方向に形成してある
(図5)。綴爪2a間には、適宣間隔を置いて補強リブ
2b1 を付けた綴突片2bを綴爪に沿って設けてある。
各綴突片2bは、図1及び図5に示すように固定基板1
の案内爪1bの上端部と突合っている。開閉くし板2に
おいて、その幅方向の他側端(図9〜図11の右側端)
にはヒンジを構成するヒンジ部2c,2d,2eを形成
してある。各ヒンジ部は、開閉くし板2の下側に円形状
に折曲げられ、ヒンジ部内にはシャフト5を回転可能に
挿通してある(図2)。ヒンジ部には、軸方向に長いヒ
ンジ部2cと、軸方向に短いヒンジ部2dと、さらに対
のヒンジ部2e,2eとがある。ヒンジ部2c,2d,
2eの両側に切欠き2f,2gを形成してある。切欠き
2fには固定基板1のヒンジ部1cが嵌合され、切欠き
2gには対のヒンジ部1dが嵌合されている。開閉くし
板2の一側端(図9下側端)にシャフト5の抜止め用保
持片2hを折曲げてあり、他側端にはピン取付孔2iを
開けて、縁端部にはストッパ片2jを一体的に形成して
ある。バインダの固定基板1と開閉くし板2とは、図1
〜図3に示すようにヒンジによって互いに結合され、開
閉くし板をシャフト5を中心として回転することによっ
て、バインダは開閉される。
【0010】ばね機構3を主に図1〜図4及び図13〜
図14を参照して説明する。このばね機構は、板ばね6
と作用片2kとからなる。板ばね6は、図13及び図1
4に示すように縦長に形成され、一端に掛止め片6aを
設けてあり、他端部6bは緩かな傾斜をもたせるように
折曲げられ、他端縁部が掛止め片6cとなっている。作
用片2kは、図2、図3及び図12に示すように開閉く
し板2の他側端に一体的に形成された突片状のものであ
る。作用片2kは、図4に示すように対のヒンジ部2
e,2eの中間に位置している。
図14を参照して説明する。このばね機構は、板ばね6
と作用片2kとからなる。板ばね6は、図13及び図1
4に示すように縦長に形成され、一端に掛止め片6aを
設けてあり、他端部6bは緩かな傾斜をもたせるように
折曲げられ、他端縁部が掛止め片6cとなっている。作
用片2kは、図2、図3及び図12に示すように開閉く
し板2の他側端に一体的に形成された突片状のものであ
る。作用片2kは、図4に示すように対のヒンジ部2
e,2eの中間に位置している。
【0011】板ばね6の取付け状態及び板ばねと作用片
2kとの関係をそれぞれ説明する。
2kとの関係をそれぞれ説明する。
【0012】板ばね6は、図1に示すように間隔を置い
て固定基板1上にこれを横断するように設けられてい
る。板ばね6は、図2及び図3に示すように逃げ穴1
e,1e1 の上方に対向して位置し、上方に湾曲された
状態で、一端の掛止め片6aが固定基板1の補強溝1a
内に掛止められ、他端の掛止め片6cが作用片2kの先
端に掛止められている。板ばね6は、開閉くし板2が図
2に示す位置、すなわち閉じた状態にある時には、常に
この開閉くし板に対して作用片2kを介して開閉くし板
を閉じる方向(シャフト5を中心として開閉くし板2が
反時計方向に回転する方向)にばね力を与えている。ま
た板ばね6は、開閉くし板2が図3に示す位置すなわ
ち、開いた状態にある時、作用片2kを押上げて開閉く
し板の開き状態が固定されるようにばね力が作用する。
このように板ばね6は、作用片2kを通じて常に開閉く
し板2を閉じる方向にばね力を作用させているが、開閉
くし板がシヤフト5を中心として所定の回転角度を越え
て開いた場合には、この開いた状態が維持されるように
ばね力が作用する。また図4に示すように、板ばね6及
び作用片2kの両側に接近してヒンジ部1d,2eが配
置されているので、開閉くし板2の開閉操作が安定して
スムーズに行える。
て固定基板1上にこれを横断するように設けられてい
る。板ばね6は、図2及び図3に示すように逃げ穴1
e,1e1 の上方に対向して位置し、上方に湾曲された
状態で、一端の掛止め片6aが固定基板1の補強溝1a
内に掛止められ、他端の掛止め片6cが作用片2kの先
端に掛止められている。板ばね6は、開閉くし板2が図
2に示す位置、すなわち閉じた状態にある時には、常に
この開閉くし板に対して作用片2kを介して開閉くし板
を閉じる方向(シャフト5を中心として開閉くし板2が
反時計方向に回転する方向)にばね力を与えている。ま
た板ばね6は、開閉くし板2が図3に示す位置すなわ
ち、開いた状態にある時、作用片2kを押上げて開閉く
し板の開き状態が固定されるようにばね力が作用する。
このように板ばね6は、作用片2kを通じて常に開閉く
し板2を閉じる方向にばね力を作用させているが、開閉
くし板がシヤフト5を中心として所定の回転角度を越え
て開いた場合には、この開いた状態が維持されるように
ばね力が作用する。また図4に示すように、板ばね6及
び作用片2kの両側に接近してヒンジ部1d,2eが配
置されているので、開閉くし板2の開閉操作が安定して
スムーズに行える。
【0013】さらに、ロック機構4について、図5〜図
6及び図15〜図17を参照して説明する。このロック
機構は、係止片1gと、操作ハンドル7と、ばね体8と
を備えている。係止片1gは、固定基板1の長さ方向の
一端(図15左端)から立上げて形成されており、その
上部内側には爪状の係止部1fを下方に向けて傾斜状態
に切り起してある。操作ハンドル7は、ほぼL字形に形
成されており、基部7aを開閉くし板2の一端に当てた
状態でピン取付孔2iを挿通するリベットからなるピン
9によって止められている。操作ハンドル7はピン9を
中心として揺動可能であるが、揺動範囲は開閉くし板2
のストッパ片2jによって規制されている。操作ハンド
ル7は横断面がほぼU字状に形成されており、先端部の
壁部に係合部である四角形状の係合孔7bを開けてあ
る。係合孔7bには係止部1fが開閉くし板2を閉じた
状態で係合可能である。操作ハンドル7の基部7aに
は、開閉くし板2の一端内側にばね止め2m,2mで固
定されたピアノ線からなるばね体8の一端がばね止め7
a1 を介して連結されている。ばね体8は、操作ハンド
ル7に対してピン9を中心として反時計方向(図15図
示の矢印方向Aとは反対方向)へばね力を与えている。
このため開閉くし板2を閉じる過程で、操作ハンドル7
が係止部1fに接触しながらばね体8のばね力に抗して
ピン9を中心として時計方向に揺動し、やがて係合孔7
bに係入した段階で、ばね力の作用で係合が固定され
る。このように開閉くし板2を閉じると同時に、開閉く
し板は、係止部1fと係合孔7bとによって自動的にロ
ックされて不用意に開かない。
6及び図15〜図17を参照して説明する。このロック
機構は、係止片1gと、操作ハンドル7と、ばね体8と
を備えている。係止片1gは、固定基板1の長さ方向の
一端(図15左端)から立上げて形成されており、その
上部内側には爪状の係止部1fを下方に向けて傾斜状態
に切り起してある。操作ハンドル7は、ほぼL字形に形
成されており、基部7aを開閉くし板2の一端に当てた
状態でピン取付孔2iを挿通するリベットからなるピン
9によって止められている。操作ハンドル7はピン9を
中心として揺動可能であるが、揺動範囲は開閉くし板2
のストッパ片2jによって規制されている。操作ハンド
ル7は横断面がほぼU字状に形成されており、先端部の
壁部に係合部である四角形状の係合孔7bを開けてあ
る。係合孔7bには係止部1fが開閉くし板2を閉じた
状態で係合可能である。操作ハンドル7の基部7aに
は、開閉くし板2の一端内側にばね止め2m,2mで固
定されたピアノ線からなるばね体8の一端がばね止め7
a1 を介して連結されている。ばね体8は、操作ハンド
ル7に対してピン9を中心として反時計方向(図15図
示の矢印方向Aとは反対方向)へばね力を与えている。
このため開閉くし板2を閉じる過程で、操作ハンドル7
が係止部1fに接触しながらばね体8のばね力に抗して
ピン9を中心として時計方向に揺動し、やがて係合孔7
bに係入した段階で、ばね力の作用で係合が固定され
る。このように開閉くし板2を閉じると同時に、開閉く
し板は、係止部1fと係合孔7bとによって自動的にロ
ックされて不用意に開かない。
【0014】次に作用について説明する。書類を綴じ込
む場合、図3及び図15に示す位置にある開閉くし板2
をシヤフト5を中心として時計方向に回転させると、作
用片2kは板ばね6の端部6bを押圧しながら、所定の
回転角度を越えるとそのばね力の作用で押圧され、開閉
くし板2の綴爪2aの先端が固定基板1上に突合った時
すなわち開閉くし板が閉じられた時に、板ばね6が作用
片2kを押し上げて閉鎖状態が固定される。開閉くし板
2が閉じると同時に、操作ハンドル7の係合孔7b内に
係止片1gの係止部1fが係合し、ばね体8のばね作用
は上記係合状態を固定する方向に働くため、開閉くし板
2のロック状態が固定される。開閉くし板2を開く場合
には、操作ハンドル7を図5に示す矢印方向Bにばね力
に抗して押して、係合孔7bから係止部1fを離脱させ
た状態にして、この押圧状態のまま操作ハンドルを持上
げて開閉くし板2を開く。開放過程では、開閉くし板2
の揺動角度が所定の角度を越えると、板ばね6のばね作
用が開放する方向に作用してスムーズに開放される。開
閉くし板2は閉鎖状態で板ばね6が閉じる方向に作用す
るので、閉鎖状態が固定されると同時に、ロック機構4
によって開閉くし板の動きが阻止されるので、仮に固定
基板1を止めているファイル等に衝撃が加わっても開閉
くし板2は開くことはない。
む場合、図3及び図15に示す位置にある開閉くし板2
をシヤフト5を中心として時計方向に回転させると、作
用片2kは板ばね6の端部6bを押圧しながら、所定の
回転角度を越えるとそのばね力の作用で押圧され、開閉
くし板2の綴爪2aの先端が固定基板1上に突合った時
すなわち開閉くし板が閉じられた時に、板ばね6が作用
片2kを押し上げて閉鎖状態が固定される。開閉くし板
2が閉じると同時に、操作ハンドル7の係合孔7b内に
係止片1gの係止部1fが係合し、ばね体8のばね作用
は上記係合状態を固定する方向に働くため、開閉くし板
2のロック状態が固定される。開閉くし板2を開く場合
には、操作ハンドル7を図5に示す矢印方向Bにばね力
に抗して押して、係合孔7bから係止部1fを離脱させ
た状態にして、この押圧状態のまま操作ハンドルを持上
げて開閉くし板2を開く。開放過程では、開閉くし板2
の揺動角度が所定の角度を越えると、板ばね6のばね作
用が開放する方向に作用してスムーズに開放される。開
閉くし板2は閉鎖状態で板ばね6が閉じる方向に作用す
るので、閉鎖状態が固定されると同時に、ロック機構4
によって開閉くし板の動きが阻止されるので、仮に固定
基板1を止めているファイル等に衝撃が加わっても開閉
くし板2は開くことはない。
【0015】上例では、板ばね6を固定基板1上の2箇
所に取付けたが、取付個所の数はこの例に限定されな
い。またロック機構4における係止部1fと係合孔7b
とは、いずれか一方が突部で他方が凹部(孔、溝、切欠
きを含む。)であればよい。さらに、ばね体8はピアノ
線に限定されないことは当然である。
所に取付けたが、取付個所の数はこの例に限定されな
い。またロック機構4における係止部1fと係合孔7b
とは、いずれか一方が突部で他方が凹部(孔、溝、切欠
きを含む。)であればよい。さらに、ばね体8はピアノ
線に限定されないことは当然である。
【0016】
【考案の効果】この考案によれば、板ばねを備えたばね
機構によって開閉くし板が閉じた状態では閉じる方向に
ばね力が作用しているので、綴爪が常に固定されて従来
例のように浮いた状態が生じず、書類を綴じた状態で納
まりが良く、しかもコイルばねに比較してばね力が安定
し、開閉状態の位置保持が確実であり、開閉動作もしや
すい。またロック機構はバインダの一端部に設けられ、
操作ハンドルは開閉くし板に設け、開閉くし板の閉鎖と
同時に開閉くし板はロックされるので、ロック操作がし
やすく、固定基板を支持するファイル等に衝撃が加わっ
ても外れない。
機構によって開閉くし板が閉じた状態では閉じる方向に
ばね力が作用しているので、綴爪が常に固定されて従来
例のように浮いた状態が生じず、書類を綴じた状態で納
まりが良く、しかもコイルばねに比較してばね力が安定
し、開閉状態の位置保持が確実であり、開閉動作もしや
すい。またロック機構はバインダの一端部に設けられ、
操作ハンドルは開閉くし板に設け、開閉くし板の閉鎖と
同時に開閉くし板はロックされるので、ロック操作がし
やすく、固定基板を支持するファイル等に衝撃が加わっ
ても外れない。
【図1】この考案の第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図2に示す開閉くし板を開いた状態を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図4】図3のB−B線縮小断面図である。
【図5】図1の一端部を拡大して示す一部切欠拡大平面
図である。
図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】固定基板の平面図である。
【図8】図7のC−C線拡大断面図である。
【図9】開閉くし板の平面図である。
【図10】図9のD−D線拡大断面図である。
【図11】図9のE−E線拡大断面図である。
【図12】図9のF−F線拡大端面図である。
【図13】板ばねの拡大平面図である。
【図14】図13のG−G線断面図である。
【図15】開閉くし板を開いた状態におけるロック機構
を示す一部断面拡大正面図である。
を示す一部断面拡大正面図である。
【図16】ハンドルの取付け状態を示す一部断面平面図
である。
である。
【図17】ハンドルの拡大側面図である。
1 固定基板 1b 案内爪 1c ヒンジ部 1d ヒンジ部 1f 係止部 1g 係止片 2 開閉くし板 2a 綴爪 2b 綴突片 2c ヒンジ部 2d ヒンジ部 2e ヒンジ部 2i ピン取付孔 2j ストッパ片 2k 作用片 3 ばね機構 4 ロック機構 5 シヤフト 6 板ばね 7 操作ハンドル 7a 基部 7b 係合部(係合孔) 8 ばね体 9 ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 上面に案内爪を突設してある固定基板
と、 この固定基板の幅方向の一端でヒンジ結合しており、長
手方向に間隔を置いて設けた綴爪を備えた開閉くし板
と、 この開閉くし板にばね力を与えるばね機構と、 上記開閉くし板の開閉を規制するロック機構とを具備し
ており、 上記ばね機構は、上記固定基板上に、この固定基板の長
手方向に間隔を置いて配置してある板ばねと、上記開閉
くし板のヒンジ側端部に突設してある作用片とからな
り、上記板ばねのヒンジ側の一端は作用片に対向位置
し、かつ上記作用片に向けてばね力を与えており、この
板ばねは、そのばね力により作用片を介して開閉くし板
の開放状態及び閉鎖状態の位置が保持されるものであり
かつ、閉鎖時に開閉くし板を閉じる方向にばね力を与え
るものであり、 上記ロック機構は、上記固定基板の長手方向の一端部に
形成し、かつ係止部を備えた係止片と、上記開閉くし板
の一端部にピンを中心として揺動可能に設け、かつ係合
部を備えた操作ハンドルと、上記係合部を上記係止部に
係合するようにばね力を上記操作ハンドルに与えて操作
ハンドルの揺動を規制しているばね体とからなり、上記
操作ハンドルの係合部は、上記係止片の係止部に係脱可
能であって、上記ばね体によって係合する方向にばね力
が作用していることを特徴とする自動ロック付バイン
ダ。 - 【請求項2】 請求項1において、作用片の両側に接近
してヒンジを構成するヒンジ部が配置されていることを
特徴とする自動ロック付バインダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060723U JP2605569Y2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 自動ロック付バインダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060723U JP2605569Y2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 自動ロック付バインダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726173U JPH0726173U (ja) | 1995-05-16 |
JP2605569Y2 true JP2605569Y2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=13150491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993060723U Expired - Fee Related JP2605569Y2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 自動ロック付バインダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605569Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP1993060723U patent/JP2605569Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0726173U (ja) | 1995-05-16 |
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Legal Events
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