JP2605501B2 - 変速機におけるギアとヨークの連結構造 - Google Patents
変速機におけるギアとヨークの連結構造Info
- Publication number
- JP2605501B2 JP2605501B2 JP3101649A JP10164991A JP2605501B2 JP 2605501 B2 JP2605501 B2 JP 2605501B2 JP 3101649 A JP3101649 A JP 3101649A JP 10164991 A JP10164991 A JP 10164991A JP 2605501 B2 JP2605501 B2 JP 2605501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- gear
- yoke
- side yoke
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gears, Cams (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンの動力
を駆動車輪に伝達するための動力伝達装置にかかわり、
詳しくは変速機におけるギアとヨークの連結構造に関す
るものである。
を駆動車輪に伝達するための動力伝達装置にかかわり、
詳しくは変速機におけるギアとヨークの連結構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばエンジンの動力によって駆
動する車両に設けられた動力伝達装置は、変速機へのエ
ンジン動力の接断続を行うクラッチ、駆動輪の駆動トル
ク及び回転数を変化させる変速機、エンジンの動力を前
記クラッチ及び変速機を介して駆動輪へ伝達するプロペ
ラシャフト、ディファレンシャルギヤ及びドライビング
アクスル等より構成されている。
動する車両に設けられた動力伝達装置は、変速機へのエ
ンジン動力の接断続を行うクラッチ、駆動輪の駆動トル
ク及び回転数を変化させる変速機、エンジンの動力を前
記クラッチ及び変速機を介して駆動輪へ伝達するプロペ
ラシャフト、ディファレンシャルギヤ及びドライビング
アクスル等より構成されている。
【0003】図3に示すように、前記変速機30及びプ
ロペラシャフト31は変速機側ヨーク32及びプロペラ
シャフト31先端に形成されたプロペラシャフト側ヨー
ク33をジャーナル34によって連結されている。即
ち、変速機30及びプロペラシャフト31はユニバーサ
ルジョイントによって連結されている。同図に示すよう
に、前記変速機30のケース35内で回動可能に軸支さ
れているギヤ36には前記変速機側ヨーク32がスプラ
イン結合されている。前記変速機側ヨーク32のクラッ
チケース37側の先端には、ストッパー38を介して2
本のボルト39が締付固定され、前記ギヤ36から変速
機側ヨーク32が抜け外れるのを防止している。
ロペラシャフト31は変速機側ヨーク32及びプロペラ
シャフト31先端に形成されたプロペラシャフト側ヨー
ク33をジャーナル34によって連結されている。即
ち、変速機30及びプロペラシャフト31はユニバーサ
ルジョイントによって連結されている。同図に示すよう
に、前記変速機30のケース35内で回動可能に軸支さ
れているギヤ36には前記変速機側ヨーク32がスプラ
イン結合されている。前記変速機側ヨーク32のクラッ
チケース37側の先端には、ストッパー38を介して2
本のボルト39が締付固定され、前記ギヤ36から変速
機側ヨーク32が抜け外れるのを防止している。
【0004】また、変速機30のケース35に透設さ
れ、前記変速機側ヨーク32が挿入されるヨーク挿入孔
40の外周には、ケース35内に充填されている潤滑油
の漏れを防止するためのアウトプットシール41が取着
されている。
れ、前記変速機側ヨーク32が挿入されるヨーク挿入孔
40の外周には、ケース35内に充填されている潤滑油
の漏れを防止するためのアウトプットシール41が取着
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記変
速機30のヨーク挿入孔40の外周に取着されたアウト
プットシール41が摩耗した場合、潤滑油の漏れが発生
するため、アウトプットシール41の交換作業を行う必
要がある。このアウトプットシール41の交換作業とし
ては、まず、クラッチケース37内部にある変速機30
のカバー42を固定しているカバーボルト43を取り外
し、さらに、ストッパー38を締付固定している2本の
ボルト39を取り外してから、変速機側ヨーク32を長
手方向(同図において左方)へ引き抜く。
速機30のヨーク挿入孔40の外周に取着されたアウト
プットシール41が摩耗した場合、潤滑油の漏れが発生
するため、アウトプットシール41の交換作業を行う必
要がある。このアウトプットシール41の交換作業とし
ては、まず、クラッチケース37内部にある変速機30
のカバー42を固定しているカバーボルト43を取り外
し、さらに、ストッパー38を締付固定している2本の
ボルト39を取り外してから、変速機側ヨーク32を長
手方向(同図において左方)へ引き抜く。
【0006】そして、新品のアウトプットシール41と
交換し、再度変速機側ヨーク32を変速機30のケース
35に透設されたヨーク挿入孔40よりケース35内へ
挿入する。そして、ストッパー38を介して2本のボル
ト39で固定し、最後にカバー42を閉めてカバーボル
ト43で固定することによって、アウトプットシール4
1の交換作業が終了される。
交換し、再度変速機側ヨーク32を変速機30のケース
35に透設されたヨーク挿入孔40よりケース35内へ
挿入する。そして、ストッパー38を介して2本のボル
ト39で固定し、最後にカバー42を閉めてカバーボル
ト43で固定することによって、アウトプットシール4
1の交換作業が終了される。
【0007】しかしながら、この交換作業は、アウトプ
ットシール41を交換する際、非常に狭い空間にあるア
ウトプットシール41の反対側に位置するクラッチケー
ス37内に配設されたカバー42を取り外し、ボルト3
9を外す必要があるため、作業時間が長くなり、作業性
が悪化するという問題が生じていた。本発明は上記問題
を解消するためになされたものであって、その目的はア
ウトプットシール等の交換性を向上させ、アウトプット
シール等の交換作業に費やす作業時間を短縮することが
できるヨークの取付構造を提供することにある。
ットシール41を交換する際、非常に狭い空間にあるア
ウトプットシール41の反対側に位置するクラッチケー
ス37内に配設されたカバー42を取り外し、ボルト3
9を外す必要があるため、作業時間が長くなり、作業性
が悪化するという問題が生じていた。本発明は上記問題
を解消するためになされたものであって、その目的はア
ウトプットシール等の交換性を向上させ、アウトプット
シール等の交換作業に費やす作業時間を短縮することが
できるヨークの取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、自在継手によって推進軸側ヨークに連
結された変速機側ヨークと、前記変速機側ヨークに設け
られ、変速機のギアの内周側に挿入されて同ギアとスプ
ライン結合される筒部と、前記筒部内に変速機側ヨーク
側から軸線方向に進退位置調節可能に挿入された操作部
材と、前記変速機のギアの内周壁に、前記軸線方向に段
差が形成されるように設けられた係合凹部と、前記係合
凹部と対向するように、前記筒部に透設された収容孔
と、前記収容孔に配設され、同収容孔から突出した状態
では前記係合凹部と係合してギアと筒部との軸線方向へ
の移動を阻止する係止部材と、前記操作部材に設けら
れ、同操作部材の軸線方向への移動にともない前記係止
部材を前記収容孔から前記係合凹部に出没させる制御面
とを設けた。
に、本発明では、自在継手によって推進軸側ヨークに連
結された変速機側ヨークと、前記変速機側ヨークに設け
られ、変速機のギアの内周側に挿入されて同ギアとスプ
ライン結合される筒部と、前記筒部内に変速機側ヨーク
側から軸線方向に進退位置調節可能に挿入された操作部
材と、前記変速機のギアの内周壁に、前記軸線方向に段
差が形成されるように設けられた係合凹部と、前記係合
凹部と対向するように、前記筒部に透設された収容孔
と、前記収容孔に配設され、同収容孔から突出した状態
では前記係合凹部と係合してギアと筒部との軸線方向へ
の移動を阻止する係止部材と、前記操作部材に設けら
れ、同操作部材の軸線方向への移動にともない前記係止
部材を前記収容孔から前記係合凹部に出没させる制御面
とを設けた。
【0009】
【作用】ギアから変速機側ヨークを取外す場合、操作部
材を変速機側ヨーク側からその軸線方向に進退位置調節
して、制御面の作用により、ギアの係合凹部に係合して
いる係止部材が収容孔に没入される。これにより、変速
機のギアと変速機側ヨークとの係合が解除されるので、
この状態で前記変速機側ヨークを変速機のギアから引き
抜いてシール部材の交換を行うことができる。 又、ギア
に変速機側ヨークを取付ける場合、変速機側ヨークの筒
部をギア内に挿入し、操作部材を変速機側ヨーク側から
その軸線方向に進退位置調節して、制御面の作用によ
り、係止部材をギアの係合凹部に係合させる。これによ
り、変速機のギアと変速機側ヨークが確実に固定され
る。
材を変速機側ヨーク側からその軸線方向に進退位置調節
して、制御面の作用により、ギアの係合凹部に係合して
いる係止部材が収容孔に没入される。これにより、変速
機のギアと変速機側ヨークとの係合が解除されるので、
この状態で前記変速機側ヨークを変速機のギアから引き
抜いてシール部材の交換を行うことができる。 又、ギア
に変速機側ヨークを取付ける場合、変速機側ヨークの筒
部をギア内に挿入し、操作部材を変速機側ヨーク側から
その軸線方向に進退位置調節して、制御面の作用によ
り、係止部材をギアの係合凹部に係合させる。これによ
り、変速機のギアと変速機側ヨークが確実に固定され
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を自動車の変速機に具体化した
一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。なお、本
実施例では変速機側ヨークに連結される推進軸としての
プロペラシャフト及びジャーナルは、前述した従来技術
のプロペラシャフト31及びジャーナル34と同じもの
を使用するため説明の便宜上変速機についてのみ説明す
る。
一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。なお、本
実施例では変速機側ヨークに連結される推進軸としての
プロペラシャフト及びジャーナルは、前述した従来技術
のプロペラシャフト31及びジャーナル34と同じもの
を使用するため説明の便宜上変速機についてのみ説明す
る。
【0011】図1に示すように、変速機1はギヤ2、同
ギア2と噛合する連結ギア2a及び潤滑油を収納したケ
ース3、さらにクラッチケース4内に収納されたカバー
5とから形成されている。前記ギヤ2は環状に形成さ
れ、その内周にはスプラインが刻設されているととも
に、後述する係止部材としての係止ピンPが係合する係
合凹部としての溝部6が周設されている。
ギア2と噛合する連結ギア2a及び潤滑油を収納したケ
ース3、さらにクラッチケース4内に収納されたカバー
5とから形成されている。前記ギヤ2は環状に形成さ
れ、その内周にはスプラインが刻設されているととも
に、後述する係止部材としての係止ピンPが係合する係
合凹部としての溝部6が周設されている。
【0012】前記ケース3の長手方向(同図において左
方)には、ヨーク挿入孔7が透設され、同ヨーク挿入孔
7にはケース3内に充填されている潤滑油をシールする
ためのアウトプットシールSを介して変速機側ヨーク8
が挿入されている。同変速機側ヨーク8の筒状に形成さ
れた筒部としての軸部9外周には、スプラインが刻設さ
れ、前記ギヤ2に刻設されたスプラインと噛合して、ギ
ヤ2との空転を規制している。また、同軸部9外周には
係止部材としての係止ピンPが挿入されている収容孔と
しての係止孔10が透設され、同係止孔10には前記係
止ピンPが遊嵌されている。同係止孔10に遊嵌された
係止ピンPが前記ギヤ2に周設された溝部6と係合する
ことによって、ギヤ2から変速機側ヨーク8が抜け外れ
ないようになっている。そして、前記軸部9内周には操
作部材としてのピン調整ボルト11が螺合されている。
方)には、ヨーク挿入孔7が透設され、同ヨーク挿入孔
7にはケース3内に充填されている潤滑油をシールする
ためのアウトプットシールSを介して変速機側ヨーク8
が挿入されている。同変速機側ヨーク8の筒状に形成さ
れた筒部としての軸部9外周には、スプラインが刻設さ
れ、前記ギヤ2に刻設されたスプラインと噛合して、ギ
ヤ2との空転を規制している。また、同軸部9外周には
係止部材としての係止ピンPが挿入されている収容孔と
しての係止孔10が透設され、同係止孔10には前記係
止ピンPが遊嵌されている。同係止孔10に遊嵌された
係止ピンPが前記ギヤ2に周設された溝部6と係合する
ことによって、ギヤ2から変速機側ヨーク8が抜け外れ
ないようになっている。そして、前記軸部9内周には操
作部材としてのピン調整ボルト11が螺合されている。
【0013】同ピン調整ボルト11は、前記変速機側ヨ
ーク8の軸部9より長く形成されているとともに、その
先端には本体部12よりも外径が細い細部13が形成さ
れている。さらに、前記細部13と本体部12との間に
は同本体部12へ近接するほど大径である制御面として
のテーパ部14が形成され、また、前記細部13にはC
形状のスナップリング15が取着されている。
ーク8の軸部9より長く形成されているとともに、その
先端には本体部12よりも外径が細い細部13が形成さ
れている。さらに、前記細部13と本体部12との間に
は同本体部12へ近接するほど大径である制御面として
のテーパ部14が形成され、また、前記細部13にはC
形状のスナップリング15が取着されている。
【0014】そして、前記ピン調整ボルト11を緩めた
場合には、前記ギヤ2の溝部6及び変速機側ヨーク8の
係止孔10に係合していた係止ピンPが、ピン調整ボル
ト11のテーパ部14を滑り落ち、溝部6との係合が解
除されて、変速機側ヨーク8を引き抜くことができるよ
うになっている。さて、続いて上記のように構成した変
速機1のアウトプットシールSの交換作業時の作用につ
いて説明する。
場合には、前記ギヤ2の溝部6及び変速機側ヨーク8の
係止孔10に係合していた係止ピンPが、ピン調整ボル
ト11のテーパ部14を滑り落ち、溝部6との係合が解
除されて、変速機側ヨーク8を引き抜くことができるよ
うになっている。さて、続いて上記のように構成した変
速機1のアウトプットシールSの交換作業時の作用につ
いて説明する。
【0015】ケース3と変速機側ヨーク8の間に配設さ
れたアウトプットシールSの摩耗が進み同アウトプット
シールSを新品と交換する際、まず、変速機側ヨーク8
の軸部9と螺合されているピン調整ボルト11を緩め
る。ピン調整ボルト11を緩めることによって、同ピン
調整ボルト11が同図において左方へ移動する。ピン調
整ボルト11が左方へ移動すると、ギヤ2の溝部6及び
変速機側ヨーク8の係止孔10に係合していた係止ピン
Pが、ピン調整ボルト11のテーパ部14を滑り落ち、
溝部6との係合が解除される(図2参照)。なお、この
ときピン調整ボルト11の細部13にはスナップリング
15が取着されているため、係止ピンPが変速機側ヨー
ク8の係止孔10から外れ落ちることがない。
れたアウトプットシールSの摩耗が進み同アウトプット
シールSを新品と交換する際、まず、変速機側ヨーク8
の軸部9と螺合されているピン調整ボルト11を緩め
る。ピン調整ボルト11を緩めることによって、同ピン
調整ボルト11が同図において左方へ移動する。ピン調
整ボルト11が左方へ移動すると、ギヤ2の溝部6及び
変速機側ヨーク8の係止孔10に係合していた係止ピン
Pが、ピン調整ボルト11のテーパ部14を滑り落ち、
溝部6との係合が解除される(図2参照)。なお、この
ときピン調整ボルト11の細部13にはスナップリング
15が取着されているため、係止ピンPが変速機側ヨー
ク8の係止孔10から外れ落ちることがない。
【0016】前記ギヤ2の溝部6と変速機側ヨーク8の
係止孔10との係合が解除されることによって、ギヤ2
から変速機側ヨーク8を引き抜くことが可能となる。そ
して、変速機側ヨーク8をギヤ2から引き抜いた後、摩
耗したアウトプットシールSをケース3のヨーク挿入孔
7から取り外し、新品のアウトプットシールSと交換す
る。
係止孔10との係合が解除されることによって、ギヤ2
から変速機側ヨーク8を引き抜くことが可能となる。そ
して、変速機側ヨーク8をギヤ2から引き抜いた後、摩
耗したアウトプットシールSをケース3のヨーク挿入孔
7から取り外し、新品のアウトプットシールSと交換す
る。
【0017】新品のアウトプットシールSの取り付けが
完了した後、アウトプットシールSを介して再度ヨーク
挿入孔7から変速機側ヨーク8を挿入し、ピン調整ボル
ト11を締め付ける。ピン調整ボルト11を締め付ける
ことによって同ピン調整ボルト11は、図2において右
方へ移動する。そして、前記係止ピンPはピン調整ボル
ト11のテーパ部14を滑り上がって、ピン調整ボルト
11の本体部12と当接し、図1の状態となる。
完了した後、アウトプットシールSを介して再度ヨーク
挿入孔7から変速機側ヨーク8を挿入し、ピン調整ボル
ト11を締め付ける。ピン調整ボルト11を締め付ける
ことによって同ピン調整ボルト11は、図2において右
方へ移動する。そして、前記係止ピンPはピン調整ボル
ト11のテーパ部14を滑り上がって、ピン調整ボルト
11の本体部12と当接し、図1の状態となる。
【0018】即ち、係止ピンPはギヤ2の溝部6と変速
機側ヨーク8の係止孔10との両方に係合されるため、
ギヤ2から変速機側ヨーク8を引き抜くことが不可能と
なり、アウトプットシールSの交換作業が完了される。
以上詳述したように、本実施例のヨーク取付構造によれ
ば、アウトプットシールSを交換する際、同アウトプッ
トシールSの反対側に位置するクラッチケース4内に配
設されたカバー5を取り外さずに、アウトプットシール
Sの交換が可能であるため、アウトプットシールSの交
換作業に費やす作業時間を短縮することができる。
機側ヨーク8の係止孔10との両方に係合されるため、
ギヤ2から変速機側ヨーク8を引き抜くことが不可能と
なり、アウトプットシールSの交換作業が完了される。
以上詳述したように、本実施例のヨーク取付構造によれ
ば、アウトプットシールSを交換する際、同アウトプッ
トシールSの反対側に位置するクラッチケース4内に配
設されたカバー5を取り外さずに、アウトプットシール
Sの交換が可能であるため、アウトプットシールSの交
換作業に費やす作業時間を短縮することができる。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では、係止部材として係止ピンPが使
用されたが、これを係止ピンPに代えて、ボール等で係
止部材を構成してもよい。 (2)上記実施例では、自動車の動力伝達装置で具体化
したが、これを荷役車両の動力伝達装置や種々のユニバ
ーサルジョイントで連結されている動力伝達装置で構成
してもよい。
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では、係止部材として係止ピンPが使
用されたが、これを係止ピンPに代えて、ボール等で係
止部材を構成してもよい。 (2)上記実施例では、自動車の動力伝達装置で具体化
したが、これを荷役車両の動力伝達装置や種々のユニバ
ーサルジョイントで連結されている動力伝達装置で構成
してもよい。
【0020】(3)上記実施例では、ギア2の内周には
係合凹部としての溝部6が周設されていたが、これを前
記溝部6が周設されたギア2の同内周上へ複数箇所に係
止ピンPが遊嵌できる孔部を形成し、その孔部の数分係
止ピンPを遊嵌させて構成してもよい。勿論その場合に
は、変速機側ヨーク8に透設する係止孔10の数も前記
ギア2内周に形成する孔部の数に対応させて形成する。
係合凹部としての溝部6が周設されていたが、これを前
記溝部6が周設されたギア2の同内周上へ複数箇所に係
止ピンPが遊嵌できる孔部を形成し、その孔部の数分係
止ピンPを遊嵌させて構成してもよい。勿論その場合に
は、変速機側ヨーク8に透設する係止孔10の数も前記
ギア2内周に形成する孔部の数に対応させて形成する。
【0021】(4)上記実施例では、制御面としてのテ
ーパ部14はピン調整ボルト11の本体部12先端側に
設けられていたが、このテーパ部14を本体部12中央
側に設けて構成してもよい。勿論、ギア2の溝部6及び
係止孔10もこれに対応させて形成する。
ーパ部14はピン調整ボルト11の本体部12先端側に
設けられていたが、このテーパ部14を本体部12中央
側に設けて構成してもよい。勿論、ギア2の溝部6及び
係止孔10もこれに対応させて形成する。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ク
ラッチケース側からボルトを外す等の面倒な作業をしな
くても、変速機側ヨークの側からの操作のみでギヤから
変速機側ヨークを取外すことができるので、アウトプッ
トシール等の交換性を向上させ、アウトプットシール等
の交換作業に費やす作業時間を短縮することができると
いう優れた効果を奏する。
ラッチケース側からボルトを外す等の面倒な作業をしな
くても、変速機側ヨークの側からの操作のみでギヤから
変速機側ヨークを取外すことができるので、アウトプッ
トシール等の交換性を向上させ、アウトプットシール等
の交換作業に費やす作業時間を短縮することができると
いう優れた効果を奏する。
【図1】本発明を具体化した実施例を示す変速機及び変
速機側ヨークの側断面図である。
速機側ヨークの側断面図である。
【図2】ピン調整ボルトを緩めて同ピン調整ボルトを移
動させたときの係合ピンの状態を示す変速機及び変速機
側ヨークの一部側断面図である。
動させたときの係合ピンの状態を示す変速機及び変速機
側ヨークの一部側断面図である。
【図3】従来の変速機及び変速機側ヨークの一部側断面
図である。
図である。
【符号の説明】1…変速機、2…ギア、6…係合凹部と
しての溝部、8…変速機側ヨーク、9…筒部としての軸
部、10…収容孔としての係止孔、11…操作部材とし
てのピン調整ボルト、14…制御面としてのテーパ部、
31…推進軸としてのプロペラシャフト、32…変速機
側ヨーク、33…推進軸側ヨークとしてのプロペラシャ
フト側ヨーク、P…係止部材としての係止ピン、S…ア
ウトプットシール。
しての溝部、8…変速機側ヨーク、9…筒部としての軸
部、10…収容孔としての係止孔、11…操作部材とし
てのピン調整ボルト、14…制御面としてのテーパ部、
31…推進軸としてのプロペラシャフト、32…変速機
側ヨーク、33…推進軸側ヨークとしてのプロペラシャ
フト側ヨーク、P…係止部材としての係止ピン、S…ア
ウトプットシール。
Claims (1)
- 【請求項1】自在継手によって推進軸側ヨークに連結さ
れた変速機側ヨークと、 前記変速機側ヨークに設けられ、変速機のギアの内周側
に挿入されて同ギアとスプライン結合される筒部と、 前記筒部内に変速機側ヨーク側から軸線方向に進退位置
調節可能に挿入された操作部材と、 前記変速機のギアの内周壁に、前記軸線方向に段差が形
成されるように設けられた係合凹部と、 前記係合凹部と対向するように、前記筒部に透設された
収容孔と、 前記収容孔に配設され、同収容孔から突出した状態では
前記係合凹部と係合してギアと筒部との軸線方向への移
動を阻止する係止部材と、 前記操作部材に設けられ、同操作部材の軸線方向への移
動にともない前記係止部材を前記収容孔から前記係合凹
部に出没させる制御面と を備えた変速機におけるギアとヨークの連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3101649A JP2605501B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 変速機におけるギアとヨークの連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3101649A JP2605501B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 変速機におけるギアとヨークの連結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04331822A JPH04331822A (ja) | 1992-11-19 |
JP2605501B2 true JP2605501B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=14306230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3101649A Expired - Lifetime JP2605501B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 変速機におけるギアとヨークの連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605501B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4522508B2 (ja) * | 1999-04-06 | 2010-08-11 | パナソニックシステムネットワークス株式会社 | ギア装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62172822U (ja) * | 1986-04-23 | 1987-11-02 | ||
IT1233985B (it) * | 1989-03-31 | 1992-04-22 | Oto Mills Spa | Profilatrice |
-
1991
- 1991-05-07 JP JP3101649A patent/JP2605501B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04331822A (ja) | 1992-11-19 |
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