JP2604825B2 - 丸肩トレッドをもつ航空機用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

丸肩トレッドをもつ航空機用空気入りラジアルタイヤ

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JP2604825B2
JP2604825B2 JP63258876A JP25887688A JP2604825B2 JP 2604825 B2 JP2604825 B2 JP 2604825B2 JP 63258876 A JP63258876 A JP 63258876A JP 25887688 A JP25887688 A JP 25887688A JP 2604825 B2 JP2604825 B2 JP 2604825B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 空気入りタイヤのカーカス構造を、いわゆるラジアル
コード配列とすることによる有用性は顕著であって、そ
の普及、実用化の勢いはめざましい。
航空機用空気入りタイヤにあってもラジアルカーカス
の適用についての開発研究が精力的に進められつつある
が、このような使途において特有とも云うべき過大なサ
イドフォースの作用により、バットレス部にしばしばシ
ェブロンカット類似のゴム割れが頻発することが問題視
される。
このようなゴム割れの有効な回避によって、航空機車
輪として安全運航に支障を来すことのない、航空機用空
気入りラジアルタイヤを以下に提案する。
(従来の技術) 実開昭63−121102号公報には、大荷重用大型タイヤ、
特に航空機用のラジアル構造タイヤに関し、ショルダ部
におけるベルト層のセパレーションを防止し、この種タ
イヤの構造耐久性の向上を目指し、バットレス部に深さ
数mmで、深さよりも広い幅のホロー部なるものを設ける
ことが開示されているが、バットレス部におけるゴム割
れの回避についてもちろん言及はなく、航空機の着陸の
際にしばしば遭遇する強い横風を受けてタイヤに作用す
る強大なサイドフォースとバットレス部ゴム割れとの関
係についてはこれまでの文献発表その他の開示は見出せ
ない。
(発明が解決しようとする課題) 航空機用空気入りタイヤに働く、サイドフォースそれ
もとくに空港の立地ないしは施設上の制約の下で不可避
な着陸の際に強い横風に由来する過大でかつ衝撃的な負
荷に基づいて起こるようなゴム割れを阻止するために有
効な手段を与えることがこの発明の目的である。
(課題を解決するための手段) この発明は実質上のラジアル面内のコード配列になる
トロイダルカーカスと、このカーカスのクラウンのまわ
りを取囲むコード配列になるベルトとを、 上記カーカスの外側に沿うサイド部ゴム外皮及びその
表面と滑らかに連なる丸肩トレッド部ゴム外皮の支持・
補強手段として具備する空気入りラジアルタイヤにおい
て、 このタイヤの正規内圧下の正規荷重負荷姿勢での丸肩
トレッド部の接地端よりも外方のバットレス領域に、深
さ0.5〜1.5mmで互いに3〜10mmの間隔を隔て、タイヤの
半径方向に測った上記ベルトの端縁厚み(t)よりも広
い範囲にわたりバットレス領域の全周に連なる複数の浅
溝を配列したこと、 を特徴とする、丸肩トレッドをもつ航空機用空気入りラ
ジアルタイヤであって、この場合浅溝が、溝縁を丸めた
面取り溝であること、溝縁の面取りが、少なくともトレ
ッド接地端に直近の浅溝につき、サイド寄りの溝縁面取
りに比しトレッド接地端寄りにて、より小曲率の丸面取
りであることは、さらにのぞましい。
さて、第1図にこの発明に従う航空機用空気入りラジ
アルタイヤの要部を断面で示し、図中1はカーカス、2
はベルトであり、3はサイド部ゴム外皮、4は丸肩トレ
ッド部ゴム外皮、また5はインナーライナそして6はト
レッドの正規荷重下の接地端をあらわす。
カーカスはナイロンの如き有機繊維コードを実質上タ
イヤのラジアル面内に配列して、図示を省略したビード
コアのまわりにタイヤの内から外へ巻返したターンアッ
ププライとそのターンアップエンドを覆うダウンプライ
とよりなるトロイド状をなすもととされ得るのはいうま
でもない。
次にベルト2は、ナイロンのような熱収縮性有機繊維
コードを互いに平行配列したゴム引きコード斜布の多重
積層の形ではほぼトレッドの接地幅一杯にわたってカー
カス1のクラウンのまわりを取囲み、この多重積層は図
示のように2枚の内層をより広幅の外層の両縁に包み込
んだフォールド構造層2a,2bの二組みの間に切離し層2c
を挟み、さらにフォールド構造層2bの外側に切離し層2
d,2eを重ねて成るものとすることができる。
ベルト2はタイヤの形づけ加硫中にタイヤの幅方向に
収縮して加硫完了のとき図の破線で示す位置を占める
が、多重積層になるベルト2の端縁につきタイヤ半径方
向に測った厚みサイズを、図にtで示す。
この発明に従い上記のような空気入りタイヤには、そ
の正規内圧下の正規荷重負荷姿勢にて丸肩トレッドゴム
外皮2が路面と接地するトレッド接地端6よりも外方の
バットレス領域7に、深さ0.5〜1.5mmで互いに3〜10mm
の間隔を隔てトレッド領域の全周に連なる複数の浅溝8
をそなえる。
浅溝8は図のような多列をなしてその配列はタイヤの
半径方向に測った上記ベルト2の端縁厚みサイズtより
も広い範囲にわたり、浅溝8のおのおのは、バットレス
領域7の表面との間に陵を形成しないように溝縁を丸め
た面取り溝とし、その面取りの少なくともトレッド接地
端に直近の浅溝8において、サイド寄りの溝縁面取りに
比しより小曲率の丸面取りをトレッド接地端寄りに施し
たものとするを可とする。
(作 用) バットレス領域7に浅溝8を列設することで、バット
レス領域7にてタイヤサイドフォースに基づく接地を生
じた際における路面との摩擦係数μが低下し、バットレ
ス領域7の付近のすべりが発生し、その結果バットレス
領域7のゴムに働く剪断力が低減されてバットレス領域
7がゴム割れに至るうれいはない。
この浅溝8の深さは0.5〜1.5mmで適合するのであり、
この浅溝8はバットレス領域7での接地を生じたときの
摩擦係数μを低減するのに必要であって溝深さが1.5mm
よりも深すぎると、溝と溝の間のゴムの変形が大きく、
溝底に割れが生じる反面0.5mm未満では有効な摩擦係数
の低下に事実上役立たない。溝縁の丸めた面取りを行わ
ないとサイドフォースによってゴム欠けが起こるうれい
がある。
浅溝8の間隔は3mmよりも狭過ぎると浅溝8間におけ
るリブもげ、また遂に10mmより広過ぎると浅溝の中間に
割れが生じ易いので、5mm前後で良好な結果をもたら
す。
浅溝8の配設位置については100%荷重の接地端6よ
り外方にてベルト2の横の領域を含むことが必要であ
る。
浅溝8の溝縁は第2図のような丸面取りとし、とくに
少なくともトレッド接地端に直近の浅溝8についてはサ
イド部よりの溝縁の面取りに比し、トレッド接地端寄り
にてより小曲率とすることが必要である。
実施例 サイズH46×18.0R20で第1図に従い、バットレス領域
ゴムゲージ10mmの供試タイヤを試作し、内圧200 PSI、
荷重44200LBS、試験ドラム上にて周速10MPHにて走行さ
せる間にスリップアングルを0゜から1゜づつ順に上げ
ていき、バットレス領域での割れが生じないのを確認し
つつ、15゜まであげた。
この試験にて、浅溝8を設けなかった従来タイヤはス
リップアングル8゜にて第3図に略図で示したようなシ
ェブロンカット状の割れ9を周上の数か所に生じた。
これに対し深さ1mm、間隔5mmにて、トレッド端側の溝
縁に半径6mm、サイド部側の溝縁には半径1.5mmの丸面取
りをそれぞれ施した発明タイヤはスリップアングル15゜
まで何の異常もなかった。
比較のため深さ3mmに変更した比較タイヤ1は、スリ
ップアングル13゜にて溝底にクラックが生じ溝縁の丸面
取りがないと12゜でエッジ欠を来たした。
また深さは1mmとし、間隔を2.5mmに変更した比較タイ
ヤ2は、溝縁の面取りをしなかったが間隔が狭すぎるた
め、溝間のリッジがもげてしまう破損を、スリップアン
グル8゜にて発生した。
(発明の効果) 滑走路上にて強い横風を受け乍ら着陸する航空機の車
輪に作用する激しいサイドフォースに由来するような空
気入りラジアルタイヤの丸肩トレッド領域でのシェブロ
ンカット状のゴム割れが、この発明に従う浅溝の配列に
よって有効に阻止され得るので、このようなゴム割れに
よりタイヤ故障がバーストの如きに発展するうれいを払
拭して、航空機の安全運航に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はタイヤの要部断面図、第2図は浅溝の詳細図、
第3図はゴム割れの発生挙動説明図である。 1……カーカス、2……ベルト 3……サイド部ゴム外皮、4……トレッド部ゴム外皮 6……接地端、7……バットレス領域 8……浅溝
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−44502(JP,A) 特開 昭64−56210(JP,A) 特開 昭58−139806(JP,A) 実開 昭63−121102(JP,U) 特公 昭49−18790(JP,B1) 特公 平7−17123(JP,B2) 特公 平4−45364(JP,B2) 特公 平4−40202(JP,B2) 特公 昭57−29283(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質上のラジアル面内のコード配列になる
    トロイダルカーカスと、このカーカスのクラウンのまわ
    りを取囲むコード配列になるベルトとを、 上記カーカスの外側に沿うサイド部ゴム外皮及びその表
    面と滑らかに連なる丸肩トレッド部ゴム外皮の支持・補
    強手段として具備する空気入りラジアルタイヤにおい
    て、 このタイヤの正規内圧下の正規荷重負荷姿勢での丸肩ト
    レッド部の接地端よりも外方のバットレス領域に、深さ
    0.5〜1.5mmで互いに3〜10mmの間隔を隔て、タイヤの半
    径方向に測った上記ベルトの端縁厚み(t)よりも広い
    範囲にわたりバットレス領域の全周に連なる複数の浅溝
    を配列したこと、 を特徴とする、丸肩トレッドをもつ航空機用空気入りラ
    ジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】浅溝が、溝縁を丸めた面取り溝である請求
    項1に記載したタイヤ。
  3. 【請求項3】溝縁の面取りが、少なくともトレッド接地
    端に直近の浅溝につき、サイド寄りの溝縁面取りに比し
    トレッド接地端寄りにて、より小曲率の丸面取りであ
    る、請求項2に記載したタイヤ。
JP63258876A 1988-10-14 1988-10-14 丸肩トレッドをもつ航空機用空気入りラジアルタイヤ Expired - Lifetime JP2604825B2 (ja)

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EP89310532A EP0364291B1 (en) 1988-10-14 1989-10-13 Radial tire for aircraft
ES89310532T ES2068901T3 (es) 1988-10-14 1989-10-13 Neumatico radial para avion.
US07/421,871 US5176769A (en) 1988-10-14 1989-10-16 Radial tire for aircraft including both a circumferential breaker ply and an intersecting breaker ply

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