JP2604364Y2 - 炭酸飲料用壜の合成樹脂製プラグ - Google Patents

炭酸飲料用壜の合成樹脂製プラグ

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JP2604364Y2
JP2604364Y2 JP1993072037U JP7203793U JP2604364Y2 JP 2604364 Y2 JP2604364 Y2 JP 2604364Y2 JP 1993072037 U JP1993072037 U JP 1993072037U JP 7203793 U JP7203793 U JP 7203793U JP 2604364 Y2 JP2604364 Y2 JP 2604364Y2
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達也 五味
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スパークリングワイン
等の炭酸飲料用壜の壜口に嵌入して閉栓するための合成
樹脂製プラグに係り、特に、炭酸ガスの逸出が少なく商
品寿命を延ばし得る炭酸飲料用壜の合成樹脂製プラグに
関する。なお、本考案において使用するプラグ本体の底
部なる用語は、壜口に緊密に嵌入する胴部の底自体だけ
でなく、閉栓時に壜口内面に接触しない該底近傍の側部
をも含む範囲を意味する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガラス壜の製造にあたって、壜
口の内側は、成形コントロールが難しく形状にバラツキ
が生じるので、これに対応すべくプラグ本体は適宜の弾
性をもたしてシール性を確保する必要がある。そのた
め、ガラス壜用のプラグ本体は、弾性を有する軟質合成
樹脂を用いている。そして該軟質合成樹脂は、ポリエチ
レンやエチレンを主成分とする共重合体あるいはこれら
を主体とする合成樹脂組成物の内から選ばれたものを用
いる。
【0003】従来のこの種の合成樹脂製プラグは、前記
軟質合成樹脂を射出成形によって成形するもので、上部
が開放されかつ底部を有する壜口に緊密に嵌入し得る筒
状の胴部の上部周囲に、壜口縁に圧接するフランジを形
成してなるプラグ本体と、該プラグ本体の上部の開放部
分に嵌着しうるように形成した頂部キャップとから構成
してある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の合成樹脂製プラ
グは、使用する軟質合成樹脂自体のガスバリヤ性がそれ
程高くないことに加えて、射出成形機のゲートに対応す
る底部中心は、樹脂の結晶性が悪いため、他の部分より
ガスバリヤ性が低いという特質をもっている。
【0005】本考案は、炭酸飲料用壜のガス逸出量を低
減することを課題とし、該課題を解決した合成樹脂製プ
ラグを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、例えば、上部3を開放し底部4を有す
る、筒形状で壜口2に緊密に嵌入するように成した胴部
5と、壜口2縁に圧接するフランジ6とを備えた、軟質
合成樹脂を射出成形してなる炭酸飲料用ビンの合成樹脂
製プラグ1を設け、補強層たる補強シート11を、外側
(図1、図3では上側)に重ね合わせた、ガスバリヤ性
の高い合成樹脂製薄膜からなるガスバリヤ層10を、前
記胴部5上端にその上部3開放部分を外部から遮断する
ように密着し、さらに、頂部キャップ8をフランジ6の
開放部分に嵌着することによって、該頂部キャップ8の
下面8aで前記ガスバリヤ層10の補強シート11側を
閉塞した。
【0007】
【作用】前記合成樹脂製プラグ1にあっては、その底部
4を透過した炭酸ガスがガスバリヤ層10で外部への逸
出を阻止されるから、炭酸ガスの逸出量が少ないととも
に、ガスバリヤ層10はその上側から補強シート11を
重ね合わせることによって補強され、かつ頂部キャップ
8の下面8aで押さえられているので、底部4を透過し
た炭酸ガスのガス圧でガスバリヤ層10が下方からの加
圧力を受けても容易には破壊しない。
【0008】
【実施例】以下に、本考案の好適な実施例を添付図面の
図1及び図2に基いて詳細に説明する。ここにおいて、
図1は壜口に取り付けられた状態を示す一部縦断正面
図、図2は底面図、図3はガスバリヤ層を示す拡大部分
縦断面図である。
【0009】図1及び図2に示したように、合成樹脂製
プラグ1は、壜口2に緊密に嵌入し得る、上部3を開放
しかつ底部4を有する中空で筒状の胴部5の前記上部3
周囲に、壜口2縁に当接するように形成したフランジ6
を一体的に形成したプラグ本体7と、前記上部3の開放
部分に嵌着しうるように形成した蓋部材たる頂部キャッ
プ8とから構成する。前記フランジ6の中央は、胴部5
の上部3の開放部分と一体的に開放した形状となってお
り、前記上部3の開放部分の内径は、フランジ6の開放
部分の内径より小さく、両者の間には段部9が形成され
る。そして、該フランジの開放部分に前記頂部キャップ
8を嵌着して胴部5内を閉塞し、合成樹脂製プラグ1が
構成されるのである。
【0010】図1に示したように、前記段部9には、本
考案に係るガスバリヤ層10の外周縁を気密に固着し、
前記胴部5の内部空間を該ガスバリヤ層10で外部から
遮断してある。また、図3に示したように、前記ガスバ
リヤ層10は、ガスバリヤ性の高い合成樹脂製の薄膜か
らなり、補強シート11を上側に重ね合わせたうえ、頂
部キャップ8の下面8aで押さえて、壜内、すなわち下
方からの炭酸ガスのガス圧で加圧力を受けても容易には
破壊しないように構成してある。
【0011】ところで、ガラス壜の製造にあたって、壜
口2の内側面の成形コントロールが難しくその形状にバ
ラツキが生じ易いから、プラグ本体7は適宜の弾性をも
たして壜口2内側面との接触を密にしシール性を確保す
る必要がある。そのため、前記プラグ本体7は、弾性を
有する軟質合成樹脂を用いている。この軟質合成樹脂
は、具体的にはポリエチレンやエチレンを主成分とする
共重合体あるいはこれらを主体とする合成樹脂組成物の
内から選ばれたもので、炭酸ガスが軟質合成樹脂を透過
して外部に逸出するという性質、すなわちガス透過性を
有している。
【0012】前記合成樹脂製プラグ1は、前記軟質合成
樹脂を射出成形してなるもので、その胴部5における前
記底部4中心に射出成形機のゲート(図示せず)を対応
させて射出成形し、該成形後はこの底部4中心で剪断し
てプラグ本体7を射出金型から離脱するのである。そし
て、底部4の前記ガス透過量は、底部4中心における樹
脂の結晶性が悪いため、この部分で極度に増加する。な
お、このガス逸出現象は、主に胴体5の底部4で起こり
側部ではほとんど起きない。
【0013】ここで、前記実施例と、ガスバリヤ層を有
しない従来例と本実施例のプラグ1を用いて閉栓した壜
の炭酸ガス逸出量の測定結果を表1によって示す。な
お、該両合成樹脂製プラグは、材質及び形状を同一にし
てある。
【表1】 この表1によって、前記実施例の炭酸ガス逸出量が、従
来例より大幅に小さいことが裏付けられる。
【0014】以上のように構成した本実施例の合成樹脂
製プラグ1は、底部4を透過し胴部5の内側空間に入っ
た炭酸ガスをその上部3に設けたガスバリヤ層10で外
部へ逸出することを阻止し、商品の寿命を延ばすことが
可能である。また、ガスバリヤ層10は、補強シート1
1によって補強され、かつ頂部キャップ8で保護されて
いるので、底部4を透過し胴部5の内部空間に入った炭
酸ガスのガス圧を受けても容易には破壊しないという利
点がある。
【0015】なお、本考案は前記実施例に何ら限定され
るものではなく、例えば、ガスバリヤ層10は、合成樹
脂製薄膜のほか、アルミ箔のような金属箔でもよく、ま
た、補強層は、補強シート11ではなく、硬質の材料等
で構成した他の層を用いてもよい。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案は、ガスバリヤ層
で胴部内側の空間を外部から遮断したので、壜内からの
炭酸ガスの逸出量を低減することが可能であるととも
に、該ガスバリヤ層は補強され、かつ蓋部材で押さえて
保護しているので、底部を透過し胴部の内部空間に入っ
た炭酸ガスのガス圧を受けても容易には破壊されないと
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】壜口に取り付けられた状態を示す一部縦断正面
図。
【図2】プラグ本体の底面図。
【図3】ガスバリヤ層を示す拡大部分縦断面図。
【符号の説明】
1 合成樹脂プラグ 2 壜口 3 上部 4 底部 5 胴部 7 プラグ本体 9 段部 10 ガスバリヤ層 11 補強シート
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−56548(JP,U) 実開 平2−129024(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 39/00 - 55/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壜口に緊密に嵌合するように成した底部
    を有し上部が開放された筒形状の胴部を備えた、軟質合
    成樹脂を射出成形してなる炭酸飲料用壜の合成樹脂製プ
    ラグであって、胴部上端に、胴部内側の空間を外部から
    遮断するように、補強層を重ね合わせたガスバリヤ層を
    密着したうえ、前記補強層側から下面が該補強層に接す
    蓋部材で閉塞したことを特徴とする炭酸飲料用壜の合
    成樹脂製プラグ。
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