JP2604318B2 - 圧着端子の製造方法 - Google Patents
圧着端子の製造方法Info
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Description
の筒部と、所望機器へ連結するためのフォーク状、リン
グ状或いは板状の連結用舌片を備えた金属製圧着端子並
びにその製造方法に関するものである。
に示すような、電線端部を連結するための筒部(10a)
と、所望機器へ連結するための連結用舌片部(10b)を備
えた金属製圧着端子(10)は、金属板素材からプレス加工
によって製作されている。この場合、筒部(10a)は板素
材を上方に丸く屈曲させて形成するものであるから、そ
の上端の合わせ目には断面V字形の溝(10c)が軸方向に
沿って必然的に形成される。このようなV字形溝(10c)
は筒部(10a)の断面形状において完全なリング形に傷痕
を生じさせ、電線端部をこの筒部(10a)に挿入して外周
から圧着したときに溝(10c)部分が左右に分離して完全
な電気的、機械的接続ができない場合がある等の欠点が
あるので、従来ではこの溝(10c)に銀蝋(10d)を流し込ん
で埋めていた。
溝を銀蝋で埋める作業を自動機で行うためには、溝を上
向きにした状態で多数の圧着端子を整列させて移行する
送り装置と、溝に銀蝋を熔融して流し込むロボット機構
を必要としてその設備が大変高価についた。また、一旦
プレス加工で製作した圧着端子を二次加工で銀蝋を流し
込むものであるから、作業性がわるく生産コストも高価
になる。
字形溝(10c)に流し込む際に端子全体が加熱されるので
端子の素材が焼鈍されて硬度が劣化するという問題点が
ある。特に舌片部(10b)が図示のように二股フォーク状
に形成されている場合には、この硬度劣化によって蝋付
け後のメッキや梱包、輸送時に左右の爪部分が水平精度
において上下にぶれたり、或いは機器へのネジ締め時に
おいて左右の爪の間隔が外方に広がったり変形したりし
て、機械的な連結は勿論のこと、電気的な接合において
も接触面積が少なくなって電流密度が低下し、良好な連
結状態が得られないといった欠点があった。
から圧着端子を成形するプレス加工工程の中に銀蝋を溝
に流し込む手段を組み入れることにより、一連のプレス
加工の流れ作業で、V字形の溝が熔融硬化された銀蝋に
よって埋められた電線接続筒部と所望機器への連結用舌
片とを備えた圧着端子を一連の工程によって安価に多量
生産することのできる製造方法を提供することにある。
素材に、先ず断面V字形の溝を有する電線接続筒部を連
鎖状に成形し、この金属板素材を所定温度の蝋付け装置
に送り込んで該装置内でV字形溝に銀蝋を流し込んで該
V字形溝を埋め込み、最後に、前記筒部に連なる舌片部
分の外形打きを行うことにより、前記蝋付け装置での加
熱によって焼鈍された圧着端子素材の舌片の周縁部分が
外形打ち抜き加工時の圧縮、引張り作用によって他の部
分より硬度が高められて形成された圧着端子の製造方法
を提供するにある。
に本発明では次のような手段を講じた。即ち本発明に係
る製造方法にあっては、帯状の金属板素材(A)を第一の
複合プレス装置(B)に送り込んで順次型抜き及び押し曲
げ工程を経て、断面V字形の溝(1c)が軸方向に沿って上
端合わせ目に形成さた電線接続筒部(1a)を連鎖状に成形
し、次いでこの金属板素材(A)を所定温度の蝋付け装置
(C)に送り込み、該蝋付け装置(C)内で前記V字形溝(1c)
に銀蝋(2)を流し込んで該V字形溝(1c)を銀蝋で埋め込
み、次いで金属板素材(A)を第二のプレス装置(D)に送り
込んで外形抜きを行って、V字形の溝(1c)が熔融硬化さ
れた銀蝋(2)によって埋められた電線接続筒部(1a)と所
望機器への連結用舌片(1b)とを備えた圧着端子(1)を製
造することを特徴とするものである。
の中で銀蝋を加熱熔融させてV字形溝(1c)を埋め込み、
最後に外形抜きを行って製品を完成させるものであるか
ら、銀蝋の熔融工程が金属板素材のプレス加工の流れに
そって自動的に行うことができ、これによりV字形の溝
(1c)が熔融硬化された銀蝋によって埋められた電線接続
筒部(1a)と所望機器への連結用舌片(1b)とを備えた優れ
た圧着端子を連続的に量産することができる。またこの
ようにして得られた圧着端子は、前記雰囲気炉での加熱
によって素材全体が焼鈍されて硬度が劣化したにもかか
わらず、最後の工程で外形抜きされた舌片の周縁部分が
打ち抜き加工時の圧縮、引張り作用によって他の部分よ
り硬度が高められて形成されるので、舌片部が、特に二
股フォーク状に形成されている場合には、周縁部分の硬
度が高められたことによって、蝋付け後のメッキや梱
包、輸送時に左右の爪部分が水平精度において上下にぶ
れたり、或いは機器へのネジ締め時において左右の爪の
間隔が外方に広がったり変形したりすることがなくなっ
て電気的、機械的に確実な接合が得られるものである。
づいて説明する。図1乃至図5は本発明にかかる圧着端
子の概略的な製造プロセスが示されている。図1におい
て、下段で本発明方法で用いられる装置の配列が示さ
れ、上段でこれら装置に順次送り込まれて加工される金
属板素材(A)の製作順序が示されており、金属板素材(A)
の一点鎖線で囲まれた部分は夫々矢印で結ばれた下段の
装置の作業領域を示すものである。而して本発明では、
適当な厚みと巾をもつ帯状の銅板製金属板素材(A)を第
一の複合プレス装置(B)に送り込んで図2に示すように
順次型抜き及び押し曲げ工程を経て、図3に示すように
板素材の屈曲端縁部分の当接によって断面V字形の溝(1
c)が上端合わせ目に形成された電線接続筒部(1a)を連鎖
状に成形する。実施例では金属製素材(A)の左右に電線
接続筒部(1a)…を互い違いに形成して生産効率と材料の
無駄を省いているが、何れか一側部分に形成するように
してもよい。
金属板素材(A)を所定温度に加熱した蝋付け装置(C)に送
り込んで、該蝋付け装置(C)内に組み込んだ銀蝋供給装
置(E)によって外部から送り込まれてくる線状の銀蝋(2)
を筒部のV字形溝(1c)に熔融して流し込み、該V字形溝
(1c)を銀蝋で完全に埋め込む。そして最後に、金属板素
材(A)を第二のプレス装置(D)に送り込んで二股フォーク
状の舌片(1b)部分の外形抜きを行って、図4に示すよう
なV字形の溝(1c)が熔融硬化された銀蝋(2)によって埋
められた電線接続筒部(1a)と所望機器への連結用舌片(1
b)とを備えた圧着端子(1)を順次製造するものである。
5に示すように、電線接続筒部(1a)に電線(K)の被覆を
除去した芯線先端部(k)を挿入し、筒部(1a)を外周から
圧着して電線(K)と圧着端子(1)とを接続結合して使用さ
れる。この時、前記筒部(1a)のV字形溝(1c)が熔融硬化
された銀蝋(2)によって埋められているので筒部(1a)が
その断面形状において切欠のない完全なリング体として
構成され、これにより電線端部をこの筒部に挿入して外
周から圧着したときに溝部が分離することなく確実強固
に電線を接続することのできるものである。特に本発明
の圧着端子(1)にあっては、前記雰囲気炉での加熱によ
って素材全体が焼鈍されて硬度が劣化したにもかかわら
ず、最後の工程で外形抜きされた舌片(1b)の周縁部分が
打ち抜き加工時の圧縮、引張り作用によって他の部分よ
り硬度が高められて形成される。
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、例えば圧着端子の連結
用舌片(1b)の形状を図6に示すようなリング状の形態に
したり、図7のような板状の形態にしたり、或いはその
他の任意の形態のものに変更することが可能である。そ
の他本発明ではその構成要件を備えかつ以下の効果を有
する範囲内において適宜改変して実施することができる
ものである。
明らかなように、本発明は金属板素材の一連のプレス加
工工程の中で銀蝋を加熱熔融させて筒部のV字形溝を埋
め込み、このあと、外形抜きを行って製品を完成させる
ものであるから、銀蝋の熔融工程が金属板素材のプレス
加工の流れにそって自動的に行うことができ、これによ
りV字形溝が熔融硬化された銀蝋によって埋められた電
線接続筒部と所望機器への連結用先端部とを備えた圧着
端子を簡単な装置によって連続的に量産することができ
るものである。加えて本発明方法によって得られた圧着
端子では、前記した一連のプレス成型工程の途中で蝋付
け装置での加熱によって素材全体が焼鈍されて硬度が劣
化したにもかかわらず、最後の工程で外形抜きされた舌
片の周縁部分が打ち抜き加工時の圧縮、引張り作用によ
って他の部分より硬度が高められて形成されるので、蝋
付け後のメッキや梱包、輸送等の処理、或いは機器への
ネジ締めにおいて舌片部分が変形したり歪んだりするこ
とが防止され、電気的、機械的に確実な接合状態が得ら
れるといった効果がある。
的な説明図。
属板素材の断面図。
を示す斜視図。
例を示す斜視図。
図。
斜視図。
Claims (1)
- 【請求項1】 帯状の金属板素材(A)を第一の複合プレ
ス装置(B)に送り込んで順次型抜き及び押し曲げ工程を
経て、断面V字形の溝(1c)が軸方向に沿って上端合わせ
目に形成さた電線接続筒部(1a)を連鎖状に成形し、次い
でこの金属板素材(A)を所定温度の蝋付け装置(C)に送り
込み、該蝋付け装置(C)内で前記V字形溝(1c)に銀蝋(2)
を流し込んで該V字形溝(1c)を埋め込み、次いで金属板
素材(A)を第二のプレス装置(D)に送り込んで外形抜きを
行って、V字形の溝(1c)が熔融硬化された銀蝋(2)によ
って埋められた電線接続筒部(1a)と所望機器への連結用
舌片(1b)とを備えた圧着端子(1)を製造することを特徴
とする圧着端子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3774094A JP2604318B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 圧着端子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3774094A JP2604318B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 圧着端子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07226283A JPH07226283A (ja) | 1995-08-22 |
JP2604318B2 true JP2604318B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=12505892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3774094A Expired - Fee Related JP2604318B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 圧着端子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2604318B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014129234A1 (ja) | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 古河電気工業株式会社 | 圧着端子、接続構造体及び、接続構造体の製造方法 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP3774094A patent/JP2604318B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07226283A (ja) | 1995-08-22 |
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