JP2604216Y2 - 電磁波シールド用テープ - Google Patents

電磁波シールド用テープ

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JP2604216Y2 JP1991087364U JP8736491U JP2604216Y2 JP 2604216 Y2 JP2604216 Y2 JP 2604216Y2 JP 1991087364 U JP1991087364 U JP 1991087364U JP 8736491 U JP8736491 U JP 8736491U JP 2604216 Y2 JP2604216 Y2 JP 2604216Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はケーブルなどに巻回して
使用する電磁波シールド用テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、OA機器内部や他の機器との
信号伝送用にケーブルを使用しているが、電磁波による
ノイズなどの悪影響を防止するために、銅やアルミニウ
ムの金属箔テープを巻回していた。しかしながら、この
方法では電磁波シールドすることはできるものの、金属
箔テープがOA機器内部の他の部分と接触することによ
り短絡し、誤動作の原因となるという問題があった。
【0003】そのため、金属箔テープを巻回した後、更
に絶縁体シートを巻回して短絡を防ぐ方法も知られてい
るが、2回巻回する必要があるため作業上煩雑であっ
た。
【0004】一方、実開平3−34040号には長尺プ
ラスチックシートの片面に粘着剤を塗布し、金属或いは
炭素の粉粒体を部分的に貼着した電磁波シールド用テー
プが開示されている。しかしながら、この電磁波シール
ド用テープはプラスチックシートを使用しており、テー
プ間の導電性がないため、導電方向はプラスチックシー
トの巻回方向であり、しかも導電性をもたせているのが
粉粒体であるため、導電性が悪く、全体として電磁波シ
ールド性に問題があるものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、短絡防止、電磁
波シールド性、更には作業性に優れた電磁波シールド用
テープを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はテープ状の多孔
性基材1が、導電加工により形成された長手方向並びに
厚み方向に連続して導電性を有する導電領域2と、導電
加工されていない長手方向に連続した絶縁領域3とを有
している電磁波シールド用テープであり、電磁波シール
ド用テープの空隙に粘着剤5が付着していればより作業
性に優れる。
【0007】
【作用】本考案を図1〜図3を参照しながら説明する
と、本考案はテープ状の多孔性基材1(以下、多孔性基
材1という)からなり、多孔性基材1の長手方向に連続
した導電領域2と、絶縁領域3とを有するものであり、
本考案の電磁波シールド用テープ4をケーブル6など
に、導電領域同士が接触し、しかも導電領域2が絶縁領
域3によって覆い隠されるように巻回すると、導電領域
同士が接触しているため導電性が得られ、導電加工した
シートを巻回した状態と同じになるため、電磁波シール
ド性に優れている。また、導電領域2が絶縁領域3によ
って覆い隠されるように巻回されているため、外側は絶
縁領域同士が接触し、絶縁体シートを巻回した状態と同
じになるため、OA機器内部の他の部分と接触しても、
短絡して誤動作を生じることがない。
【0008】また、本考案の電磁波シールド用テープ4
はケーブル6などに1枚巻回するのみで、導電加工した
シートと絶縁体シートの2枚を巻回した場合と同等の構
造となり、同様の効果が得られるので、作業性にも優れ
たテープである。
【0009】更に、この電磁波シールド用テープ4の空
隙に粘着剤5が付着していれば、電磁波シールド用テー
プ4をケーブル6などに巻回すると同時に、ケーブル6
および主として導電領域2に粘着固定でき、電磁波シー
ルド用テープ4の両端を固定する手間を省くことができ
るので、より作業性に優れた電磁波シールド用テープ4
となる。
【0010】本考案の電磁波シールド用テープ4(以
下、テープ4という)を構成する多孔性基材1として、
織物、編物、不織布などを使用することができる。これ
ら多孔性基材1を使用し、導電加工を施すことにより導
電領域を形成すると、テープ4の長手方向のみではな
く、テープ4の厚み方向も導電加工され、厚み方向にも
導電性が得られるので、テープ4をケーブル6などに巻
回すると、導電加工した1枚のシートを巻回した状態と
同等の状態となるため、電磁波シールド性に優れる。
【0011】本考案の多孔性基材1に使用する繊維は特
に限定するものではなく、例えば、絹、羊毛、綿、麻、
石綿などの天然繊維、レーヨン繊維などの再生繊維、ア
セテート繊維などの半合成繊維、ポリアミド繊維、ポリ
ビニルアルコール繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊
維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、
ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン
繊維などの合成繊維を使用することができる。なお、上
記の繊維のように一成分からなる繊維のみではなく、2
成分以上からなり、断面形状が芯鞘型、サイドバイサイ
ド型、海島型、バイメタル型、菊花型などの複合繊維を
使用しても良い。
【0012】これらの繊維を使用して織物、編物、不織
布などを形成するが、ケーブル6などに巻回した際に伸
縮性のない織物、不織布が好適に使用できる。織物とし
ては特に限定するものではなく、平織、綾織、朱子織で
良く、不織布としても湿式法、乾式法、紡糸と同時に不
織布とする直紡法によって形成すれば良く、特に限定す
るものではない。
【0013】なお、本考案のテープ4はケーブル6など
に巻回して使用するため、使用するケーブル6によって
テープ4の幅、長さ、厚みを適宜変化させれば良く、特
に限定するものではない。
【0014】本考案のテープ4は前記のような多孔性基
材1の長尺方向に連続した導電加工を施すことにより、
導電領域を形成し、長尺方向は勿論のこと、厚み方向に
も導電性をもつ。
【0015】本考案の導電加工としては、金属メッキ処
理、蒸着処理、スパッタリング処理、イオンプレーティ
ング、金属溶射、導電性ポリマーによる被覆処理などの
導電性を付与する方法であれば良く、特に限定するもの
ではないが、金属メッキ処理、特に、無電解メッキ処理
により導電加工すれば、多孔性基材1の内部もメッキさ
れやすく、厚み方向の導電性にも優れているため、好適
に使用できる。
【0016】無電解メッキの方法としては、(1)ロール
コーター法などにより導電領域2に該当する領域に、塩
化スズ溶液などを塗布した後、塩化パラジウムなどを塗
布してパラジウム金属などをスズカチオンなどと結合さ
せた後に、メッキ浴中に浸漬することによりメッキする
方法、(2)パラジウムなどの触媒作用をする金属とポリ
ビニルアルコールなどのような高分子との錯体をロール
コーター法などによって導電領域2に該当する領域に塗
布した後、メッキ浴中に浸漬してメッキする方法、(3)
ポリビニルアルコールのように水で溶解除去できるよう
な、溶剤によって除去できる高分子をロールコーター法
などで、絶縁領域3に該当する領域に塗布し、塩化スズ
水溶液などと接触させた後、塩化パラジウム水溶液など
と接触させてパラジウム金属などをスズカチオンなどと
結合させた後、高分子を溶剤除去することにより、触媒
を担持しない領域を形成させた多孔性基材1をメッキ浴
中に浸漬してメッキする方法などを例示できるが、これ
らに限定されるものではない。
【0017】なお、触媒をロールコーター法により担持
させる場合、多孔性基材1の導電領域に該当する領域の
みに付着させても良いし、導電領域の2倍幅に該当する
領域に付着させても良く、特に限定するものではない。
なお、後者の場合、2倍幅に該当する領域の真ん中の所
で切断すれば、2枚のテープが得られ、裁断することに
より、導電領域の端が真っ直ぐであり、しかも無駄がな
いので、より好ましい触媒の担持方法である。
【0018】このように導電加工を施すことにより、導
電領域2が形成されるが、同時に導電加工の施されてい
ない絶縁領域3も形成される。この絶縁領域3はケーブ
ル6などに巻回した場合に、表面を1枚の絶縁体シート
で覆った時と同様の状態になるため、短絡するという問
題が生じない。
【0019】本考案における導電領域2と絶縁領域3の
幅の比が1:1の場合、導電領域2と絶縁領域3が同じ
幅であるため、ケーブル6などに巻回すると、導電領域
同士或いは絶縁領域同士の重なる幅も等しく、導電領域
2、絶縁領域3共に効率よく接触するので、最も好まし
いが、導電領域2と絶縁領域3の幅の比が1:1である
必要はなく、ケーブル6の種類などによって適宜変化さ
せれば良い。
【0020】以上のようにして得られる本考案のテープ
4は、ケーブル6などに導電領域同士が接触すると共
に、絶縁領域3によって導電領域2を覆い隠すように巻
回すると、導電加工したシートと絶縁体シートの2枚の
シートで覆った状態と同じ状態になるため、電磁波シー
ルド性に優れ、短絡の生じないテープ4であり、作業性
にも優れたものである。
【0021】本考案のテープ4の空隙に粘着剤5を付着
させれば、テープ4を巻回すると同時に粘着固定できる
ので、より作業性に優れたテープ4である。なお、この
場合、使用する際の押圧により、空隙に付着していた粘
着剤5がテープ表面に滲み出るが、粘着剤5が滲みでる
前に、導電領域の繊維は重なる導電領域の繊維と既に接
触しているので、滲み出る粘着剤5により導電性が妨げ
られるということはない。
【0022】本考案の粘着剤5としては、アクリル酸エ
ステル系ゴム、天然ゴム、シリコン系ゴム、ポリクロロ
プレン、ブタジエン−スチレン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリイソブチレン、ポリビニルエー
テル系ゴムなどの溶剤型、エマルジョ型、付加反応型の
粘着剤5を使用することができ、特に限定するものでは
ない。
【0023】粘着剤5の付着方法としては、粘着剤5を
多孔性基材1に含浸したり、塗布したり、スプレーした
後、圧力を加えてテープ4の空隙に粘着剤5を押し込め
ば良い。なお、粘着剤5はテープ4の空隙全体に付着さ
せても、空隙の一部にのみ付着させても良い。また、粘
着剤5は片面のみでも両面でも良いが、両面に粘着剤5
を付着させると、ケーブル6などに巻回した際の絶縁領
域3にも粘着性があることになり、取り扱いにくいの
で、片面のみに付着させるのが好ましい。
【0024】以下に、本考案の実施例を記載するが、以
下の実施例に限定されるものではない。
【0025】
【実施例】(実施例1) 繊度3デニール、繊維長51mmのアクリル繊維100%
をカード法によって繊維ウエブを形成した後、水流によ
って絡合した目付40g/m2、厚み400μmの不織布
(多孔性基材1)を得た。
【0026】得られた多孔性基材1の幅2cm間隔で、触
媒用の塩化スズ水溶液(塩化スズ10g/l、濃塩酸10m
l/l)をキスコーターによって塗布、水洗し、乾燥した
後、触媒用の塩化パラジウム水溶液(塩化パラジウム1
g/l、濃塩酸1ml/l)を前記塩化スズを塗布した領域と
同じ領域にキスコーターによって塗布した後、水洗し、
乾燥して触媒を担持した多孔性基材1を得た。
【0027】次に、温度65℃のメッキ浴(硫酸ニッケ
ル25g/l、ピロリン酸ナトリウム50g/l、次亜リン酸
ナトリウム25g/l、水酸化アンモニウム5g/l)に、前
記の触媒を担持した多孔性基材1を浸漬して、10g/m2
ニッケルメッキをした。その後、メッキした多孔性基材
1の片面から水系エマルジョンのアクリル系粘着剤5
(固形分50%、粘度15,000〜25,000cps)
を塗布し、0.5mmのスリットを設けた2本のスチール
ロール間を通した後、100℃で10分間乾燥すること
により、電磁波シールド用シートを得た。そして、メッ
キした導電領域2の真ん中で裁断し、導電領域2、絶縁
領域3がいずれも1cmの電磁波シールド用テープ4を得
た。
【0028】(実施例2) 実施例1と同様にして得られた多孔性基材1の幅2cm間
隔に、ポリビニルアルコールと塩化パラジウムの錯体水
溶液(ポリビニルアルコール10g/l、塩化パラジウム
1g/l)をキスコーターによって塗布した後、乾燥させ
ることにより触媒を担持させた以外は、実施例1と全く
同様にして電磁波シールド用テープ4を得た。
【0029】(実施例3) 実施例1と同様にして得られた多孔性基材1の幅2cm間
隔に、予めポリビニルアルコール水溶液(10g/l)を
キスコーターによって塗布した後、触媒用の塩化スズ水
溶液(塩化スズ10g/l、濃塩酸10ml/l)に浸漬、水
洗した後、触媒用の塩化パラジウム水溶液(塩化パラジ
ウム1g/l、濃塩酸1ml/l)に浸漬、水洗した。そし
て、熱湯で洗浄することによりポリビニルアルコールを
除去し、触媒を担持した領域と担持していない領域を形
成させた以外は実施例1と全く同様にして電磁波シール
ド用テープ4を得た。
【0030】(実施例4) 実施例1と同様にして触媒を担持した多孔性基材1を得
た後、温度25℃のメッキ浴(硫酸銅30g/l、37%
ホルマリン150ml/l、酒石酸カリウムナトリウム12
0g/l、炭酸ナトリウム20g/l、水酸化ナトリウム40
g/l)に、触媒を担持した多孔性基材1を浸漬して、1
0g/m2銅メッキした。更に、温度45℃のメッキ浴(硫
酸ニッケル240g/l、塩化ニッケル45g/l、ホウ酸3
0g/l)に漬けて、電気メッキを行ない、5g/m2のニッ
ケルメッキをした。その後、実施例1と同様にしてアク
リル系粘着剤5を付着、裁断し、電磁波シールド用テー
プ4を得た。
【0031】(実施例5) 実施例2と同様にして触媒を担持した多孔性基材1を得
た後、実施例4と同様にメッキし、粘着剤5を付着、裁
断して電磁波シールド用テープ4を得た。
【0032】(実施例6) 実施例3と同様にして触媒を担持した多孔性基材1を得
た後、実施例4と同様にメッキし、粘着剤5を付着、裁
断して電磁波シールド用テープ4を得た。
【0033】(実施例7) 繊度2デニール、繊維長38mmのポリエステル繊維10
0%をカード法により繊維ウエブとした後、ニードルパ
ンチ、カレンダー処理することにより、目付40g/m2
厚み70μmの多孔性基材1を得た。その後、触媒を担
持する領域を3cm間隔とした以外は、実施例1と全く同
様にして電磁波シールド用シートを得た。そして、メッ
キした導電領域2の真ん中で裁断し、導電領域2、絶縁
領域3がいずれも1.5cmの電磁波シールド用テープ4
を得た。
【0034】(実施例8) 実施例7と同様にして得られた多孔性基材1を使用し、
触媒を担持する領域を3cm間隔とした以外は実施例2と
全く同様にして、導電領域2、絶縁領域3がいずれも
1.5cmの電磁波シールド用テープ4を得た。
【0035】(実施例9) 実施例7と同様にして得られた多孔性基材1を使用し、
触媒を担持する領域を3cm間隔とした以外は実施例3と
全く同様にして、導電領域2、絶縁領域3がいずれも
1.5cmの電磁波シールド用テープ4を得た。
【0036】(実施例10) 実施例7と同様にして得られた多孔性基材1を使用し、
触媒を担持する領域を3cm間隔とした以外は実施例4と
全く同様にして、導電領域2、絶縁領域3がいずれも
1.5cmの電磁波シールド用テープ4を得た。
【0037】(実施例11) 実施例7と同様にして得られた多孔性基材1を使用し、
触媒を担持する領域を3cm間隔とした以外は実施例5と
全く同様にして、導電領域2、絶縁領域3がいずれも
1.5cmの電磁波シールド用テープ4を得た。
【0038】(実施例12) 実施例7と同様にして得られた多孔性基材1を使用し、
触媒を担持する領域を3cm間隔とした以外は実施例6と
全く同様にして、導電領域2、絶縁領域3がいずれも
1.5cmの電磁波シールド用テープ4を得た。
【0039】(導電性の測定) 実施例1〜12の電磁波シールド用テープ4の導電領域
同士を1mmずつ重ねることによりシートを形成した後、
導電領域同士を重ねた部分の5点の導電性を表面抵抗計
(三菱油化株式会社製、ロレスタAP)を使用し、4端
子法により測定して平均値を求める。この結果は表1に
示すように、本考案の電磁波シールド用テープ4は優れ
た導電性を示した。
【0040】(電界シールド性試験) 実施例1〜12の電磁波シールド用テープ4の導電領域
同士を1mmずつ重ねることによりシートを形成した後、
KEC法により、電界シールド性を測定した。この結果
は表1に示すように、本考案の電磁波シールド用テープ
4は優れた電界シールド性を示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【考案の効果】本考案の電磁波シールド用テープは長手
方向に連続した導電領域と、絶縁領域とを形成している
ため、ケーブルなどに導電領域同士が接触し、しかも導
電領域を絶縁領域で覆い隠すように巻回すると、導電加
工したシート1枚を巻回した状態と同じになるため、電
磁波シールド性に優れている。また、絶縁領域同士も接
触しており、1枚の絶縁体シートを巻回した状態と同じ
になるため、OA機器内部の他の部分と接触しても、短
絡して誤動作を生じることがない。
【0043】また、本考案の電磁波シールド用テープは
1枚巻回するのみで、導電加工したシートと絶縁体シー
トの2枚を巻回した場合と同等の状態にあり、同様の効
果が得られるので、作業性にも優れている。
【0044】なお、本考案の電磁波シールド用テープの
空隙に粘着剤が付着していれば、巻回と同時に粘着固定
できるため、より作業性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電磁波シールド用テープの斜視図
【図2】(a)本考案の電磁波シールド用テープの幅方
向断面図 (b)粘着剤を片面のみに付着させた時の電磁波シール
ド用テープの幅方向断面図
【図3】本考案の電磁波シールド用テープの巻回状態を
示す斜視図
【符号の説明】
1 多孔性基材 2 導電領域 3 絶縁領域 4 電磁波シールド用テープ 5 粘着剤 6 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−213589(JP,A) 実開 平3−34040(JP,U) 実開 平3−1596(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 63/00 - 63/18 C09J 7/02 H05K 9/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の多孔性基材1が、導電加工に
    より形成された長手方向並びに厚み方向に連続して導電
    性を有する導電領域2と、導電加工されていない長手方
    向に連続した絶縁領域3とを有していることを特徴とす
    る電磁波シールド用テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁波シールド用テープ
    4の空隙に粘着剤5が付着していることを特徴とする電
    磁波シールド用テープ。
JP1991087364U 1991-09-30 1991-09-30 電磁波シールド用テープ Expired - Lifetime JP2604216Y2 (ja)

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