JP2603722B2 - 高周波誘導結合プラズマ質量分析装置 - Google Patents

高周波誘導結合プラズマ質量分析装置

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JP2603722B2 JP1147021A JP14702189A JP2603722B2 JP 2603722 B2 JP2603722 B2 JP 2603722B2 JP 1147021 A JP1147021 A JP 1147021A JP 14702189 A JP14702189 A JP 14702189A JP 2603722 B2 JP2603722 B2 JP 2603722B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高周波誘導結合プラズマ(ICP)イオン源
と質量分析装置とを結合した高周波誘導結合プラズマ質
量分析装置(ICP−MS)に関するものである。
[従来の技術] かかるICP−MSは第2図に示すような構造を有してい
る。
同図において、1はICPイオン源で、高周波コイル2
を巻回した石英等の電気絶縁体製プラズマトーチ3と試
料液を噴霧するためのネブライザ4とから構成されてい
る。5は試料液6を収納すると共に導入管7を介してネ
ブライザ4に接続された試料ボトルである。尚、図示し
ないがプラズマトーチ3の外周には高周波コイルからの
2からの高周波をシールドするためのアース電位に保た
れたシールドケースが設けてある。
8は電気良導体で形成されたコーン状のノズル9と第
1及び第2のスキマー10,11とからなるインターフェー
ス、12は質量分析装置で、内部に質量分析系13が設けて
ある。
14は前記質量分析装置12内を高真空に保つための油拡
散ポンプ、15,16は前記ノズル9と第1のスキマー10及
び第1,第2のスキマー10と11との間に夫々形成される空
間S1,S2を排気管17,18を介して排気するための油回転ポ
ンプである。
19はイオンを加速,収束して前記質量分析系13に導く
ための電極群である。
かかる構成において、プラズマトーチ3内には図示外
のガス供給源からアルゴンガスが供給され、また、ネブ
ライザ4から試料液6が霧状となって導入される。この
状態において、高周波コイル2に電力を印加して高周波
磁界を形成するとプラズマPが発生するため、このプラ
ズマ内の試料イオンがノズル9,各スキマー10,11を通っ
てインターフェース8内に進入する。このインターフェ
ース内に進入したイオンは電極群17により加速,収束さ
れて試料分析系13に導入される。
ところで、近時、質量分析系13に磁場型質量分析系を
使用して高い分解能を得るようにしたICP−MSが提案さ
れている。このように磁場型質量分析系を使用すると試
料イオンに高いエネルギーを与える必要があるため、同
図中符号20で示すように第2のスキマー11と電極群19間
に加速電極を設置し、この電極に例えば±10KV程度の高
電圧を印加すると共に、ノズル9,第1及び第2のスキマ
ー10,11にも同程度の高電圧を印加しなければならな
い。
[発明が解決しようとする課題] そのため、第3図にその拡大断面図を示すように前記
ノズル9,第1及び第2のスキマー10,11を支持するイン
ターフェース8の筐体21を例えばセラミックのような電
気絶縁体で形成する必要がある。また、排気管17を介し
てノズル9や第1のスキマー10と油回転ポンプ15との間
で発生するグロー放電を防止するために、排気管17をゴ
ム等の電気絶縁物質で形成すると共に、排気管の長さを
長くする必要がある。同様に排気管18側も同じように工
夫する必要がある。さらに、ノズル9にはICPイオン源
が接近して置かれることからシールドケースとノズル間
の放電を防止するために、シールドケースのノズルとの
対向部分に石英ガラス等の電気絶縁体を設置する必要が
ある。その結果、構造が複雑化かつ大型化すると共に、
コストアップの原因となる。
そこで、本発明はかかる不都合を解決することのでき
るICP−MSを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明のICP−MSは高周波
誘導結合プラズマイオン源を用いて試料をイオン化し、
生じたイオンをノズル及びスキマーからなるインターフ
ェースを介して磁場型質量分析系に導入するようにした
装置において、前記ノズル及びスキマーを電気絶縁物質
で形成し、該スキマーの前記磁場型質量分析系に面する
周壁に電極を設け、該電極にイオンと同じ極性のイオン
を加速するための電圧を印加したことを特徴とするもの
である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳説する。
[実施例] 第1図は本発明に係るICP−MSの一例を示す要部拡大
断面図で、第2図及び第3図と同一符号のものは同一構
成要素を示す。
本実施例において第2図及び第3図の従来例と相違す
るところは、ノズル9及び第1のスキマー10をセラミッ
クやルビー等の電気絶縁物質で形成すると共に、第1の
スキマーの質量分析系13側の周壁にコーン状の電極22を
固定した点である。前記電極22には加速電極20に印加す
る電圧と同程度の電圧が印加される。また、この電極の
イオン通路側の端部は第1のスキマー10のイオン通過孔
縁部より引込ませてある。これは電極22と第2のスキマ
ー11間の放電を抑えるためである。つまりこの電極と第
1のスキマーのイオン通過孔とを一致させると、第1の
スキマーを通して空間S2に流れ込んだプラズマ中に電極
22が存在することになり、プラズマを介して電極22と第
2のスキマー11との間で放電が発生し易くなるわけであ
る。
尚、プラズマP(試料イオン)のインターフェース8
への進入は圧力差に基づくガスの流れによるものである
ため、前記ノズル9に必ずしも高電圧を印加する必要は
ない。
このようにすれば、ノズル9及び第1のスキマー10の
空間S1と接する面に高電圧の印加された部材が存在しな
くなるため、空間S1の排気系部におけるグロー放電の発
生を防止することができる。そのため、排気管としては
通常の金属で形成されたものを使用できると共に、排気
管の長さを短くすることができる。また、ノズル9も同
様に電気絶縁物質で形成されて高電圧が印加されないた
め、ICPイオン源1側のシールドケースのノズルと対向
する部分に電気絶縁物質を設置する必要がなくなる。そ
の結果、構造を簡略化かつ小型化できると共に、コスト
の低減が図られる。
尚、前述の説明は本発明の一例であり、実施にあたっ
ては幾多の変形が考えられる。例えば上記実施例では第
1のスキマーと電極22とを別々に用意して両者を固定し
たが、これに限定されることなくスキマーに蒸着により
直接電極を形成しても良い。
また、上記実施例では2つの空間S1,S2によりインタ
ーフェース8を形成したが、1つの空間S1だけ、つまり
第2のスキマー11を設けない場合にも同様に実施でき
る。
[効果] 以上詳述したように本発明によれば、インタフェース
を構成するノズル及びスキマーを電気絶縁物質で形成
し、該スキマーの磁場型質量分析系側の周壁に電極を設
け、該電極にイオンと同じ極性を持つイオンを加速する
ための電圧を印加するようにしたため、放電の心配なく
通常の排気系手段を使用することができる。そのため、
構造を簡略化かつ小型化できると共に、コストの低下が
図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るICP−MSの一例を示す要部拡大断
面図、第2図及び第3図は従来例を説明するための図で
ある。 1:ICPイオン源、2:高周波コイル 3:プラズマトーチ、4:ネブライザ 6:試料液 8:インターフェース、9:ノズル 10,11:第1及び第2のスキマー 12:質量分析装置、13:質量分析系 15:油回転ポンプ、17,18:排気管 19:加速電極、21:筐体 22:電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波誘導結合プラズマイオン源を用いて
    試料をイオン化し、生じたイオンをノズル及びスキマー
    からなるインタフェースを介して磁場型質量分析系に導
    入するようにした装置において、前記ノズル及びスキマ
    ーを電気絶縁物質で形成し、該スキマーの前記磁場型質
    量分析系に面する周壁に電極を設け、該電極にイオンと
    同じ極性のイオンを加速するための電圧を印加したこと
    を特徴とする高周波誘導結合プラズマ質量分析装置。
JP1147021A 1989-06-09 1989-06-09 高周波誘導結合プラズマ質量分析装置 Expired - Fee Related JP2603722B2 (ja)

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