JP2603506Y2 - 発熱反応体用擦過具及び簡易加熱装置付容器 - Google Patents

発熱反応体用擦過具及び簡易加熱装置付容器

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JP2603506Y2
JP2603506Y2 JP1993047956U JP4795693U JP2603506Y2 JP 2603506 Y2 JP2603506 Y2 JP 2603506Y2 JP 1993047956 U JP1993047956 U JP 1993047956U JP 4795693 U JP4795693 U JP 4795693U JP 2603506 Y2 JP2603506 Y2 JP 2603506Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はマッチ頭部をもって着火
する発熱反応体用擦過具及びこれを用いた簡易加熱装置
付容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マッチ頭部をもって着火する発熱反応体
は、図8に示す如く、セラミックの筒A内に発熱成分B
を充填し、マッチCの頭部C′に着火して起爆薬Dに引
火させるものである。尚、Eは筒Aの一端部を塞ぐ石膏
である。
【0003】このような発熱反応体は、発熱蒸散型殺虫
剤又は殺菌剤や熱溶着装置等に用いられている。そし
て、斯かる発熱反応体は、そのマッチ頭部C′に着火す
るときには、別体の擦過具をマッチ頭部に擦過させて着
火する。
【0004】しかし、従来の擦過具は、単に一枚のすり
板からなるものであるから、マッチ頭部が露出した状態
ですり板を擦過しなければならない。このために着火時
の炎が丸見えになる。
【0005】しかし、これはあまり好ましいことではな
い。何故なら、例えば、発熱蒸散型殺虫剤において着火
時の炎が見えると、使用者に安全性についての不安を抱
かせたりするからである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は、マ
ッチ頭部を擦過するすり板を、頭部につまみ部を設けた
軸棒を介して保持するようになし、もってマッチ頭部と
すり板の擦過部分を何らかの部材で覆うことができるよ
うになした擦過具を提供せんとするものである。
【0007】また、本考案のもう一つの目的は、従来の
酒類や弁当等の食品類用の簡易加熱装置付容器に代わる
新しい簡易加熱装置付容器を提供することにある。即
ち、従来の簡易加熱装置付の缶や箱に入れて販売される
酒や弁当の場合、その加熱装置は、容器外部に設けたピ
ンやスティックをもって容器内部の水封入袋を破り、加
水発熱装置によって加熱を行うものである。しかし、斯
かる加熱装置では、水とCaO の容器内部への組み込みに
手間がかかり、コスト高の原因になる。
【0008】そこで、本考案は発熱反応体と、該発熱反
応体を内包する容器と、発熱反応体のマッチ頭部を擦過
する前記構成の擦過具とを組み合わせて加熱装置とし、
そしてこれを容器本体の一部に組み込むようになし、も
って加熱装置の容器本体への組み込みを簡単にして、コ
ストを下げることができるようになした簡易加熱装置付
容器を提供せんとするものである。
【0009】而して、本考案の要旨とするところは、頭
部につまみ部を設けた軸棒にすり板をほぼ直角に張り出
すように設け、一端部に着火用マッチを有する発熱反応
体のマッチ頭部が、軸棒を回転させたときのすり板の旋
回域内に位置する状態において軸棒を回転させることに
より、すり板がマッチ頭部を擦過して発火させるように
なした発熱反応体用擦過具及び、一端部に着火用マッチ
を有し、マッチ頭部をもって着火する発熱反応体と、該
発熱反応体を内包する容器と、該容器の外部から挿入す
る、頭部につまみ部を設けた軸棒にすり板をほぼ直角に
張り出すように設け、前記発熱反応体のマッチ頭部が、
軸棒を回転させたときのすり板の旋回域内に位置する状
態において軸棒を回転させることにより、すり板がマッ
チ頭部を擦過して発火させるようになした発熱反応体用
擦過具とからなる簡易加熱装置を、容器の本体又は蓋に
備えてなる簡易加熱装置付容器にある。
【0010】
【作用】次に、本考案の作用について説明する。先ず、
擦過具の作用について説明する。発熱反応体のマッチ頭
部を覆う部材に設けた鍵穴状の挿込孔に軸棒を挿し込
み、頭部のつまみ部を回して該軸棒を回転させる。これ
により該軸棒から張り出すように設けられたすり板が、
マッチ頭部を側面から擦過し、これを発火させるもので
ある。そして、このときには発熱反応体は適宜の部材に
よって覆われているから、炎が見えることがないもので
ある。
【0011】次に、簡易加熱装置付容器の作用について
説明する。加熱装置における発熱反応体を内包する容器
は、酒類等の容器(図示した実施例では缶)の本体又は
蓋にセットされる。これは、例えば、缶の蓋に切り欠き
を設け、該切り欠きに発熱反応体を内包する容器を差し
込んでセットするか、或いは缶の側面の一部に凹部を形
成し、該凹部に発熱反応体を内包する容器を嵌挿する等
の方法によって行う。
【0012】そして、加熱しようとするときには、加熱
装置における発熱反応体を内包する容器の蓋に設けた鍵
穴状の挿込孔に擦過具の軸棒を挿し込み、該軸棒を回転
させるものである。これによりマッチ頭部は発火し、発
熱反応体によって酒類等の内容物が加熱されるものであ
る。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。図1は擦過具の第一実施例の正面図、
図2は擦過具の第二実施例の斜視図、図3は擦過具の第
三実施例の使用状態の正面図、図4は本考案の擦過具を
用いた発熱蒸散型殺虫剤の断面図、図5は同発熱蒸散型
殺虫剤のシールを剥がした状態の平面図である。
【0014】図中、1は擦過具である。また該擦過具1
は、頭部につまみ部2を設けた軸棒3にすり板4をほぼ
直角に張り出すように設け、一端部に着火用マッチを有
する発熱反応体のマッチ頭部が、軸棒3を回転させたと
きのすり板4の旋回域内に位置する状態において軸棒3
を回転させることにより、すり板4がマッチ頭部を擦過
して発火させるようになしたものである。また、該擦過
具1は、本実施例では耐熱性の樹脂で製作されている。
【0015】そしてまた、すり板4は本実施例の如く軸
棒3と一体に成形して摩擦薬を塗布するようにしてもよ
く、また図2に示す如く軸棒3と別体に形成し、軸棒3
に設けたスリット3aに差し込んで止着するようにして
もよい。
【0016】また、すり板4には、図3に示す如く下端
に突出部4aを設けるようにしてもよい。このように突
出部4aを設けると、軸棒3を回したときに該突出部4
aが発熱反応体のリムに一旦突き当たってすり板4が撓
められ、そして突出部4aが発熱反応体のリムから外れ
たときに、復元力によって該すり板が強く発熱反応体の
マッチ頭部に擦過するようになるものである。したがっ
て、より確実に発火させることができるものである。
【0017】このように、本考案の擦過具にあっては、
軸棒3を介してすり板4を保持しているから、何らかの
部材で発熱反応体を覆った状態で着火させることができ
るものである。これを図4及び図5に示した発熱蒸散型
殺虫剤を例にとって説明すると、容器5の発熱反応体の
マッチ頭部C′より上部に天板6を張設することによ
り、炎が外部から見えないようにすることができるもの
である。また、該天板6には偏心箇所に鍵穴状の擦過具
挿入孔7を設けると共に、数個の燻煙の噴き出し口8を
設けている。また、該天板6の上面には、使用時に引き
剥がすシール9を被せている。尚、その他は従来の発熱
蒸散型殺虫剤と同様であり、10は容器5内に充填した
薬剤である。また、11は蓋であり、これはシール9を
被せた場合には、必ずしも必要ではなく、シール9を被
せないときに使用すればよい。
【0018】斯かる発熱蒸散型殺虫剤の場合には、擦過
具1の軸棒3を天板6に設けた擦過具挿入孔7から挿し
込み、つまみ部2を回して軸棒3を図上水平方向に回転
させることによって着火するものである。そしてこのと
き、発熱反応体は天板6によって覆われているから、炎
が外部から見えないものである。
【0019】次に、簡易加熱装置付容器について説明す
る。図6及び図7は本考案の簡易加熱装置付容器の一例
を示しており、清酒用の缶として構成した例である。簡
易加熱装置12は、一端部に着火用マッチを有し、マ
チ頭部をもって着火する発熱反応体13と、該発熱反応
体13を内包する容器14と、前記擦過具1と同様の構
成であり、前記容器14の外部から挿入し、つまみ部1
5を有する軸棒16の回転動作によって該軸棒16にほ
ぼ直角に張り出すように設けたすり板17が前記発熱反
応体13のマッチ頭部を擦過するようになした擦過具1
8とによって構成している。
【0020】そして、図6に示した例の場合には、缶1
9の蓋19aに一部切り欠きを設け、該切り欠きに簡易
加熱装置12の容器14を差し込んでセットしている。
また、図7に示した例の場合には、缶19の側面の一部
に凹部19bを形成し、該凹部19bに簡易加熱装置1
2の容器14を嵌挿してセットしている。そしてまた、
軸棒16を回転させることによって着火すると、発熱反
応体13によって缶内の清酒20が温められるものであ
る。
【0021】
【考案の効果】本考案に係る擦過具は、上記の如く軸棒
を介してすり板を保持しているものであるから、何らか
の部材で発熱反応体を覆った状態で着火させることがで
きるものである。したがって、着火時の炎が外部から見
えないようにすることができるものである。
【0022】また、本考案に係る簡易加熱装置付容器
は、加熱装置の組み込みがいたって容易である。したが
って、従来の酒類等を入れる簡易加熱装置付容器よりコ
ストを大幅に引き下げることができるものである。ま
た、実施例で示した清酒の缶の他に弁当類の箱等として
構成することもでき、実用に供し裨益するところ多大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】擦過具の第一実施例の正面図である。
【図2】擦過具の第二実施例の斜視図である。
【図3】擦過具の第三実施例の使用状態の正面図であ
る。
【図4】本考案の擦過具を用いた発熱蒸散型殺虫剤の断
面図である。
【図5】本考案の擦過具を用いた発熱蒸散型殺虫剤のシ
ールを剥がした状態の平面図である。
【図6】本考案の簡易加熱装置付容器を清酒の缶として
構成し、加熱装置を缶の蓋にセットした例の説明図であ
る。
【図7】本考案の簡易加熱装置付容器を清酒の缶として
構成し、加熱装置を缶の側面に形成した凹部に嵌挿して
セットした例の説明図である。
【図8】発熱反応体の断面図である。
【符号の説明】
1 擦過具 2 つまみ部 3 軸棒 4 すり板 12 簡易加熱装置 13 発熱反応体 14 発熱反応体を内包する容器 15 軸棒のつまみ部 16 軸棒 17 すり板 18 擦過具 19 缶

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部につまみ部を設けた軸棒にすり板を
    ほぼ直角に張り出すように設け、一端部に着火用マッチ
    を有する発熱反応体のマッチ頭部が、軸棒を回転させた
    ときのすり板の旋回域内に位置する状態において軸棒を
    回転させることにより、すり板がマッチ頭部を擦過して
    発火させるようになした発熱反応体用擦過具。
  2. 【請求項2】 一端部に着火用マッチを有し、マッチ頭
    部をもって着火する発熱反応体と、該発熱反応体を内包
    する容器と、該容器の外部から挿入する、頭部につまみ
    部を設けた軸棒にすり板をほぼ直角に張り出すように設
    け、前記発熱反応体のマッチ頭部が、軸棒を回転させた
    ときのすり板の旋回域内に位置する状態において軸棒を
    回転させることにより、すり板がマッチ頭部を擦過して
    発火させるようになした発熱反応体用擦過具とからなる
    簡易加熱装置を、容器の本体又は蓋に備えてなる簡易加
    熱装置付容器。
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