JP2603503C - - Google Patents
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- JP2603503C JP2603503C JP2603503C JP 2603503 C JP2603503 C JP 2603503C JP 2603503 C JP2603503 C JP 2603503C
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- JP
- Japan
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- fiber
- laser
- light
- laser light
- laser beam
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 59
- 230000001678 irradiating Effects 0.000 claims description 3
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 3
- 230000003287 optical Effects 0.000 description 2
- 201000009310 astigmatism Diseases 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 239000011253 protective coating Substances 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はファイバにてレーザ光源からレーザ光を導き患部に向けて照射するこ
とにより患郎を処置する医用レーザ装置、さらに詳しくは出射光の拡がりを調整
する手段に関する。 [従来技術] 患部をレーザ光で処置する医用レーザ装碇においては、予め定まった大きさの
レーザ光を使用するとは限らない。患部の大きさに応じて出射光の拡がりを調整
することが必要な場合がある。 このような出射光の拡がりを調整するために従来種々の方式が提案されてきた
。 例えば、特開昭63−23661号公報には第3図に示す装置が提案されてい
る。 これはファイバ100の出射端101と患部の間に微小な移動レンズ102を
配置し、移動レンズ102を移動させることにより照射するレーザ光の拡がり角
を調整している。 また、特開昭62−72374号公報には第4図に示すような機構が開示され
ている。 ガイド用レーザ発生源200を出射したレーザガイド光はプリズム201及び ガルバノミラー202で方向を変えた後、集光レンズ203に入射する。集光レ
ンズ203に対してガルバノミラー202とファイバ204の入射端面は共役な
位置になるように配置されているので、ガルバノミラー202が回転してレーザ
光の向きが変化しても常にレーザ光はファイバ204に入射するようになってい
る。ファイバ204を出射したガイド光は患部205を照らす。処置すべき患部
205が小さいときはガルバノミラー202を動かさないが、大きいときはガル
バノミラー202を動かす。そうすると、集光レンズ203に入射するレーザ光
の角度が変るため、ファイバ204の入射端面に対してレーザ光の入射角が変化
する。ファイバ出射端からの出射角は入射角にほぼ比例するので、ガルバノミラ
ー202の往復運動に応じてファイバ出射光の拡がり角度も変化し広い範囲にレ
ーザ光を照明できる。処置すべき部位にガイド光をセットしたら、処置用レーザ
発生源206からレーザ光を発振させる。レーザ光はガイド用レーザ光と同じ光
路を通り患部を照射する。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前者の装置においてはファイバ出射端に微小なレンズを取り付
け移動できる機横としなければならないので構造が複雑になること、また、ファ
イバ及び先端のプローブを使い捨てにするには高価すぎるので保管が面倒である
こと等の欠点を持っている。 後者の機構においては広い範囲にレーザ光を照射するにはガルバノミラーを往
復運動させなけばならないので機構が複雑になる。 さらに、往復運動の間常にファイバ入射端にレーザ光のスポットを固定して置
かなければならず、そのための機構に精度が必要であり、調整にも時間がかかる
という欠点がある。 本発明の目的は、上記従来装置の欠点に鑑み、ファイバ出射光の拡がり角を変
える機構が複雑でなく、しかも使い捨て可能な医用レーザ装置を提供することに
ある。 [発明の横成] 上記した目的を達成するために本発明は、ファイバを有し、レーザ光源から出
射したレーザ光を患部に向けて照射することにより患部を処置する医用レーザ装 置において、前記ファイバの一部を一方向から押圧する押圧器具と、該押圧器具
が接する位置と対向する位置の前記ファイバが該押圧器具の押圧に伴って変形す
ることを許容する押圧受け部とを持つファイバ変形部材を設け、ファイバの一部
を変形することによりファイバからの出射光の拡がり角度を変えることを特徴と
している。 本発明はファイバの以下のような性質に着眼し、これを利用するものである。 即ち、ファイバはその長さが短い(〜数m迄)場合、ファイバ入射端での光束
の収束角と出射端での発散角ははぼ等しいという性質を持っている。ステップイ
ンデックス型のファイバを例にとると、光はコアとグラッドの境界での全反射に
基づく多重反射によりファイバ内を進行するが、このとき各反射における入射角
はそれ程変化しないのである。 ところが、第2図に示すようにファイバの一部に外部から圧力を加えファイバ
を変形してやると、ファイバ内での反射における入射角を大きくすることができ
る。そうすると、ファイバ出射光の発散角も大きくなる。ファイバ出射光の発散
角はファイバの変形の程度に依存するから、ファイバの変形の程度によりファイ
バ出射光の発散角を変えることができる。 [実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。 第1図は、本発明の一実施例である医用レーザ装置の部品配置略図である。 1は処置用レーザ光源で、本実施例では半導体レーザを使用している。2はコ
リメーティングレンズでレーザ光源から出射したレーザ光を平行光束とする。3
は半導体レーザの非点収差を補正するシリンドリカルレンズである。 4はダイクロイックミラーで、半導体レーザ光(赤外光)を透過し、ガイド用
レーザ光を反射する特性を有している。5は集光レンズでファイバ6の入射端面
にレーザ光を集光させる。 7はガイド用レーザ光源で、代表的にはHe−Neレーザ(632nm)であ
る。8はガイド用レーザ光を反射し、光軸を曲げるためのミラーである。 9はフアイバNA調整部である。ファイバNA調整部9を拡大したものが第2
図である。 10はネジ、11は変形板、12はファイバ固定金具である。13,14,1
5はファイバを構成するもので、それぞれコア,グラッド,保護被覆である。 以上の構成の実施例において、以下その動作を説明する。 まず、ガイド用レーザ光源7を発振させガイド用レーザ光を出射させる.ガイ
ド用レーザ光はミラー8及びダイクロイックミラー4で反射した後、集光レーザ
5でファイバ6の入射端面に集光される。ファイバ6を通ったガイド光はファイ
バ6の出射端面から出射され処置すべき患部を照らす。ファイバ6の出射端面と
患部とを適度な距離に設定した状態で処置すべき患部の大きさが大きい場合には
、ファイバNA調節装置9のネジ10を回してファイバ6の一部に圧力を加えフ
ァイバを変形させると、ファイバの出射光の拡がり角が大きくなる。 次に、ファイバの出射NAの調節が終わったら、処置用レーザ光源1を発振さ
せる。レーザ光源1を出射した処置用レーザ光はコリメーティングレンズ2及び
シリンドリカルレンズ3により平行光束にされた後、ダイクロイツクミラー4を
透過して、集光レンズ5に入る。集光レンズ5により処置用レーザ光はファイバ
6の入射端面に集光される。その後、ファイバ6を通り出射端面から出射され、
患部に照射される。 なお、ファイバNA調整部は本実施例のものに限定されるものではなく、同様
な機構を営むものであれば特に問わない。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば処置すべき患部の大きさに応じて照射レ
ーザ光のファイバからの拡がりを安価な装置で調節できるので、ファイバを使い
捨てにでき、また、可動部がないので構造も簡単な医用レーザ装置を提供できる
。
とにより患郎を処置する医用レーザ装置、さらに詳しくは出射光の拡がりを調整
する手段に関する。 [従来技術] 患部をレーザ光で処置する医用レーザ装碇においては、予め定まった大きさの
レーザ光を使用するとは限らない。患部の大きさに応じて出射光の拡がりを調整
することが必要な場合がある。 このような出射光の拡がりを調整するために従来種々の方式が提案されてきた
。 例えば、特開昭63−23661号公報には第3図に示す装置が提案されてい
る。 これはファイバ100の出射端101と患部の間に微小な移動レンズ102を
配置し、移動レンズ102を移動させることにより照射するレーザ光の拡がり角
を調整している。 また、特開昭62−72374号公報には第4図に示すような機構が開示され
ている。 ガイド用レーザ発生源200を出射したレーザガイド光はプリズム201及び ガルバノミラー202で方向を変えた後、集光レンズ203に入射する。集光レ
ンズ203に対してガルバノミラー202とファイバ204の入射端面は共役な
位置になるように配置されているので、ガルバノミラー202が回転してレーザ
光の向きが変化しても常にレーザ光はファイバ204に入射するようになってい
る。ファイバ204を出射したガイド光は患部205を照らす。処置すべき患部
205が小さいときはガルバノミラー202を動かさないが、大きいときはガル
バノミラー202を動かす。そうすると、集光レンズ203に入射するレーザ光
の角度が変るため、ファイバ204の入射端面に対してレーザ光の入射角が変化
する。ファイバ出射端からの出射角は入射角にほぼ比例するので、ガルバノミラ
ー202の往復運動に応じてファイバ出射光の拡がり角度も変化し広い範囲にレ
ーザ光を照明できる。処置すべき部位にガイド光をセットしたら、処置用レーザ
発生源206からレーザ光を発振させる。レーザ光はガイド用レーザ光と同じ光
路を通り患部を照射する。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前者の装置においてはファイバ出射端に微小なレンズを取り付
け移動できる機横としなければならないので構造が複雑になること、また、ファ
イバ及び先端のプローブを使い捨てにするには高価すぎるので保管が面倒である
こと等の欠点を持っている。 後者の機構においては広い範囲にレーザ光を照射するにはガルバノミラーを往
復運動させなけばならないので機構が複雑になる。 さらに、往復運動の間常にファイバ入射端にレーザ光のスポットを固定して置
かなければならず、そのための機構に精度が必要であり、調整にも時間がかかる
という欠点がある。 本発明の目的は、上記従来装置の欠点に鑑み、ファイバ出射光の拡がり角を変
える機構が複雑でなく、しかも使い捨て可能な医用レーザ装置を提供することに
ある。 [発明の横成] 上記した目的を達成するために本発明は、ファイバを有し、レーザ光源から出
射したレーザ光を患部に向けて照射することにより患部を処置する医用レーザ装 置において、前記ファイバの一部を一方向から押圧する押圧器具と、該押圧器具
が接する位置と対向する位置の前記ファイバが該押圧器具の押圧に伴って変形す
ることを許容する押圧受け部とを持つファイバ変形部材を設け、ファイバの一部
を変形することによりファイバからの出射光の拡がり角度を変えることを特徴と
している。 本発明はファイバの以下のような性質に着眼し、これを利用するものである。 即ち、ファイバはその長さが短い(〜数m迄)場合、ファイバ入射端での光束
の収束角と出射端での発散角ははぼ等しいという性質を持っている。ステップイ
ンデックス型のファイバを例にとると、光はコアとグラッドの境界での全反射に
基づく多重反射によりファイバ内を進行するが、このとき各反射における入射角
はそれ程変化しないのである。 ところが、第2図に示すようにファイバの一部に外部から圧力を加えファイバ
を変形してやると、ファイバ内での反射における入射角を大きくすることができ
る。そうすると、ファイバ出射光の発散角も大きくなる。ファイバ出射光の発散
角はファイバの変形の程度に依存するから、ファイバの変形の程度によりファイ
バ出射光の発散角を変えることができる。 [実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。 第1図は、本発明の一実施例である医用レーザ装置の部品配置略図である。 1は処置用レーザ光源で、本実施例では半導体レーザを使用している。2はコ
リメーティングレンズでレーザ光源から出射したレーザ光を平行光束とする。3
は半導体レーザの非点収差を補正するシリンドリカルレンズである。 4はダイクロイックミラーで、半導体レーザ光(赤外光)を透過し、ガイド用
レーザ光を反射する特性を有している。5は集光レンズでファイバ6の入射端面
にレーザ光を集光させる。 7はガイド用レーザ光源で、代表的にはHe−Neレーザ(632nm)であ
る。8はガイド用レーザ光を反射し、光軸を曲げるためのミラーである。 9はフアイバNA調整部である。ファイバNA調整部9を拡大したものが第2
図である。 10はネジ、11は変形板、12はファイバ固定金具である。13,14,1
5はファイバを構成するもので、それぞれコア,グラッド,保護被覆である。 以上の構成の実施例において、以下その動作を説明する。 まず、ガイド用レーザ光源7を発振させガイド用レーザ光を出射させる.ガイ
ド用レーザ光はミラー8及びダイクロイックミラー4で反射した後、集光レーザ
5でファイバ6の入射端面に集光される。ファイバ6を通ったガイド光はファイ
バ6の出射端面から出射され処置すべき患部を照らす。ファイバ6の出射端面と
患部とを適度な距離に設定した状態で処置すべき患部の大きさが大きい場合には
、ファイバNA調節装置9のネジ10を回してファイバ6の一部に圧力を加えフ
ァイバを変形させると、ファイバの出射光の拡がり角が大きくなる。 次に、ファイバの出射NAの調節が終わったら、処置用レーザ光源1を発振さ
せる。レーザ光源1を出射した処置用レーザ光はコリメーティングレンズ2及び
シリンドリカルレンズ3により平行光束にされた後、ダイクロイツクミラー4を
透過して、集光レンズ5に入る。集光レンズ5により処置用レーザ光はファイバ
6の入射端面に集光される。その後、ファイバ6を通り出射端面から出射され、
患部に照射される。 なお、ファイバNA調整部は本実施例のものに限定されるものではなく、同様
な機構を営むものであれば特に問わない。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば処置すべき患部の大きさに応じて照射レ
ーザ光のファイバからの拡がりを安価な装置で調節できるので、ファイバを使い
捨てにでき、また、可動部がないので構造も簡単な医用レーザ装置を提供できる
。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発朗の一実施例である医用レーザ装置の部品配置略図、第2図はファ
イバNA調整部の拡大図、第3図,第4図は従来装置の例である。 1……処置用レーザ光源 4……ダイクロイックミラー、6……ファイバ 7……ガイド用レーザ光源 9……ファイバNA調整部、10……ネジ 11……変形板、12……ファイバ固定金具
イバNA調整部の拡大図、第3図,第4図は従来装置の例である。 1……処置用レーザ光源 4……ダイクロイックミラー、6……ファイバ 7……ガイド用レーザ光源 9……ファイバNA調整部、10……ネジ 11……変形板、12……ファイバ固定金具
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 [請求項1] ファイバを有し、レーザ光源から出射したレーザ光を患部に向け
て照射することにより患部を処置する医用レーザ装置において、前記ファイバの
一部を一方向から押圧する押圧器具と、該押圧器具が接する位置と対向する位置
の前記ファイバが該押圧器具の押圧に伴って変形することを許容する押圧受け部
とを持つファイバ変形部材を設け、ファイバの一部を変形することによりファイ
バからの出射光の拡がり角度を変えることを特徴とする医用レーザ装置。
Family
ID=
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