JP2603324Y2 - 塗布機 - Google Patents

塗布機

Info

Publication number
JP2603324Y2
JP2603324Y2 JP1993034641U JP3464193U JP2603324Y2 JP 2603324 Y2 JP2603324 Y2 JP 2603324Y2 JP 1993034641 U JP1993034641 U JP 1993034641U JP 3464193 U JP3464193 U JP 3464193U JP 2603324 Y2 JP2603324 Y2 JP 2603324Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
axis
work
rotating shaft
movable body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993034641U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH073748U (ja
Inventor
大竹定和
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 filed Critical エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
Priority to JP1993034641U priority Critical patent/JP2603324Y2/ja
Publication of JPH073748U publication Critical patent/JPH073748U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2603324Y2 publication Critical patent/JP2603324Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spray Control Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は塗布機に関し、特に、
径の異なる複数の外周面を有する略筒状のワークの表面
に塗料や接着剤等の塗布剤を均一に塗布するのに有効な
塗布機に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来、この種の塗布機
として、例えば、図3に示すようなものが知られてい
る。すなわち、この塗布機は、外部の駆動源によって回
転する回転軸40を有し、この回転軸40にワーク41
を保持し、回転軸40とワーク41とを一体に回転させ
て、手動式の塗布ガン42を操作することで、ワーク4
1の表面に塗布剤を吹き付けるように構成したものであ
る。
【0003】この場合、ワーク41は、筒状の小径部4
1a、41aと、両小径部41a、41a間に軸線を一
致させた状態で一体に形成される小径部41aよりも大
径の筒状の大径部41bとからなるものであって、回転
軸40の端面に形成した段部40a内に一方の小径部4
1aを嵌合させることで、回転軸40に一体に取り付け
られて、回転軸40と一体に回転可能となるものであ
る。
【0004】そして、上記のような構成のワーク41の
表面に塗布剤を塗布するには、ワーク41を回転軸40
に一体に取り付け、駆動源を作動させて回転軸40と一
体にワーク41を回転させ、手動式の塗布ガン42を操
作してワーク41の表面に塗布剤を吹き付ければよいも
のである。
【0005】しかしながら、上記のような構成の従来の
塗布機にあっては、ワーク41の表面全体に塗布剤を均
一に塗布するには、塗布ガン42をX方向、Y方向、Z
方向の3方向から吹き付けるように操作しなければなら
ない。
【0006】すなわち、ワーク41の大径部41bの軸
方向の端面C、Dは回転軸40の軸線に直交しているの
で、その部分にも塗布剤を均一に塗布するには、塗布ガ
ン42を側方(Y方向)から操作するだけでは十分でな
く、斜め上方(X方向)及び斜め下方(Z方向)から操
作しなければならない。このため、工数が増えてしま
い、作業効率が低下してしまう。
【0007】また、塗布ガン42による吹き付け作業
は、全て手作業で行われるため、生産効率が悪く、ま
た、仕上がり状態にばらつきが生じ易く、品質が不安定
となる。さらに、上記のような塗装作業を自動化する場
合、多関節ロボットによって塗布ガン42がX方向、Y
方向及びZ方向を向くように構成しなければならないた
め、装置全体が大型化してしまい、価格も高くなってし
まう。
【0008】この考案は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、ワークが異なる径の複
数の外周面を有する略筒状をなすものであっても、表面
全体に均一に塗布剤を塗布することができるとともに、
作業工数を減らすことができて作業効率を向上させるこ
とができ、さらに、全体を大型化することなく作業全体
を自動化することができる安価な塗布機を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】この考案は上記の問題
点を解決するために、基台と、該基台に水平状態で回転
可能に取り付けられるとともに、径の異なる複数の外周
面を有する略筒状の複数のワークを軸線を一致させた状
態でかつ一列に並べた状態で保持可能な回転軸と、該回
転軸を回転させるエアモータと、前記基台に水平状態で
取り付けられるロッドレスシリンダと、該ロッドレスシ
リンダ上を水平方向に往復移動可能に設けられる可動体
と、該可動体に回動可能かつ軸線が前記回転軸の軸線と
直交するように取り付けられるとともに、該可動体と一
体に水平方向に往復移動可能な第1軸と、該第1軸を所
定の位置に回動位置決めさせるロータリーアクチュエー
タと、前記第1軸に軸線が偏心した状態でかつ軸線が第
1軸の軸線と平行となるように取り付けられるととも
に、第1軸の回動時に第1軸に追従して第1軸の軸線を
中心として揺動可能な第2軸と、該第2軸に取り付けら
れて第2軸と一体に揺動可能であるとともに、塗布剤を
噴出可能な噴出口を有し、かつ、該噴出口が揺動位置に
応じて前記ワークの軸線方向の一方の端面又は他方の端
面に対向可能な塗布ガンとを具えた手段を採用したもの
である。
【0010】
【作用】この考案は上記のような手段を採用したことに
より、径の異なる複数の外周面を有する略筒状の複数の
ワークを軸線を一致させた状態でかつ一列に並べた状態
で回転軸に保持し、この状態でエアモータを作動させて
回転軸を回転させると、回転軸と一体に複数のワークが
回転する。そして、ロッドレスシリンダを作動させる
と、可動体がロッドレスシリンダ上を水平方向に往動又
は復動するとともに、可動体と一体に第1軸、第2軸及
び塗布ガンが水平方向に往動又は復動することになる。
そして、ロータリーアクチュエータを作動させて第1軸
を所定の位置に回動位置決めすると、第1軸に追従して
第2軸及び塗布ガンが第1軸の軸線を中心として揺動し
て所定の位置に位置決めされ、塗布ガンの噴出口がワー
クの軸線方向の一方の端面又は他方の端面に対向するこ
とになる。
【0011】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1には、この考案による塗布機の一実施例
が示されていて、この塗布機は、基台1と、基台1に水
平に架設されるとともに、ワーク14を保持可能な回転
軸13を有するワーク保持部材31と、回転軸13に対
して平行に往復移動可能に設けられる可動体27を有す
る往復移動部材3と、可動体27に取り付けられて可動
体27と一体に水平方向に往復移動可能な揺動部材32
と、揺動部材32に取り付けられる塗布ガン8とを具え
ている。
【0012】基台1は、ベース板9と、ベース板9を水
平に支持する複数の脚部1aとからなるものであって、
基台1にワーク保持部材31、往復移動部材3及び揺動
部材32が取り付けられるようになっている。
【0013】ワーク保持部材31は、回転軸13と、回
転軸13の駆動源であるエアモータ10と、回転軸13
とエアモータ10との間を連結する動力伝達部材である
ベルト23とから構成されている。
【0014】回転軸13は、基台1のベース板9上に所
定の間隔をおいて立設される側板A11、側板B12間
に水平に架設されるものであって、側板A11及び側板
B12に設けた軸受20によって回転自在に支持される
ようになっている。回転軸13には、複数のワーク14
を保持できるようになっている。
【0015】基台1のベース板9上にはエアモータ10
が設けられるとともに、エアモータ10の回転軸にはプ
ーリ22が取り付けられ、このプーリ22に対応する回
転軸13の部分にはプーリ21が取り付けられ、両プー
リ21、22間にはベルト23が懸架されるようになっ
ている。したがって、エアモータ10を駆動させると、
駆動力がプーリ22、ベルト23及びプーリ21を介し
て回転軸13に伝達され、回転軸13が回転駆動して回
転軸13と一体にワーク14が回転駆動するものであ
る。
【0016】ワーク14は、筒状の小径部14a、14
aと、小径部14a、14a間に軸線を一致させた状態
で一体に形成される小径部14aよりも大径の筒状の大
径部14bとからなるものであって、全体が略筒状に形
成されるようになっている。
【0017】ワーク14は、小径部14a、14a及び
大径部14bの内径が回転軸13を挿通可能な径に形成
され、ワーク14の内径側に回転軸13を挿通させるこ
とで、回転軸13上に複数のワーク14を軸線を一致さ
せた状態でかつ一列に並べた状態で保持できるものであ
る。
【0018】基台の脚部1a、1a間には下ベース板2
が水平に架設され、この下ベース板2上に往復移動部材
3が設けられるようになっている。往復移動部材3は、
ロッドレスシリンダ28と、ロッドレスシリンダ28上
を水平方向に往復移動可能な可動体27とから構成され
ている。
【0019】ロッドレスシリンダ28は、下ベース板2
上に設けられている取付部17、17間に水平に(軸線
が回転軸13の軸線と平行となるように)架設されるよ
うになっている。ロッドレスシリンダ28の全長は、回
転軸13上にワーク14が保持される範囲よりも長く形
成されている。したがって、ロッドレスシリンダ28上
を往復移動する可動体27は、ワーク14が保持される
全範囲を往復移動可能となるものである。
【0020】ロッドレスシリンダ28は、内部に導入さ
れる空気圧又は油圧等の圧力の作用によって可動体27
を移動させるものであって、圧力の作用方向を切り換え
ることによって可動体27を水平方向に往動又は復動さ
せることができるものである。
【0021】可動体27の動きをスムーズにするために
は、ロッドレスシリンダ28内に導入される圧力は空気
圧よりも油圧の方が望ましい。このため、この実施例で
は、基台1の外部にハイドロコンバータ16を設置し、
空気圧を油圧に変化したのちに油圧をロッドレスシリン
ダ28に供給している。
【0022】ハイドロコンバータ16は、往動用ハイド
ロコンバータ15aと、復動用ハイドロコンバータ15
bとを具えている。往動用ハイドロコンバータ15a
は、ロッドレスシリンダ28内に一方から油圧を導入す
ることで可動体27を一方、例えば図中右から左方向へ
移動させるようになっている。また、復動用ハイドロコ
ンバータ15bは、ロッドレスシリンダ28内に他方か
ら油圧を導入することで可動体27を他方、例えば図中
左から右方向へ移動させるようになっている。
【0023】往復移動部材3の可動体27の上面側には
プレート状の取付台29が水平に取り付けられるととも
に、取付台29上には揺動部材32が設けられるように
なっている。
【0024】揺動部材32は、回動軸である第1軸6
と、第1軸6に連結部18を介して一体に連結される揺
動軸である第2軸7と、駆動源であるロータリーアクチ
ュエータ4と、第1軸6とロータリーアクチュエータ4
との間を連結する動力伝達部材であるベルト26とを具
えている。揺動部材32は、往復移動部材3の可動体2
7と一体に水平方向に往復移動するようになっている。
【0025】第1軸6は、取付台29上に軸受5を介し
て回動自在に取り付けられている。この場合、第1軸6
は、軸線が垂直となるように(軸線が回転軸13の軸線
と直交するように)、取付台29上に取り付けられてい
る。第2軸7は、軸線が第1軸6の軸線に対して水平方
向に偏心し、かつ、軸線が第1軸6の軸線と平行となる
ように、連結部18を介して第1軸6に一体に連結され
ている。したがって、第1軸6が回動した際に、第2軸
7は連結部18を介して第1軸6の軸線を中心として揺
動自在となるものである。
【0026】取付台29上には軸受5に隣接してロータ
リーアクチュエータ4が設けられるようになっている。
ロータリーアクチュエータ4は回動軸が所定の範囲内を
回動するものであって、その回動軸にはプーリ24が取
り付けられるようになっている。ロータリーアクチュエ
ータ4のプーリ24に対向する第1軸6の部分にはプー
リ25が取り付けられるとともに、両プーリ24、25
間には動力伝達部材であるベルト26が懸架されるよう
になっている。したがって、ロータリーアクチュエータ
4を駆動させると、その駆動力がプーリ24、ベルト2
6及びプーリ25を介して第1軸6に伝達され、第1軸
6がロータリーアクチュエータ4の回動軸に追従して回
動するとともに、第2軸7が連結部18を介して第1軸
6に追従して第1軸の軸線を中心として揺動するもので
ある。
【0027】第2軸7にはガン取付部19を介して塗布
ガン8が取り付けられるようになっている。塗布ガン8
は、回転軸13に保持されるワーク14よりも上方に位
置する第2軸7の部分、及び回転軸13に保持されるワ
ーク14よりも下方に位置する第2軸7の部分にそれぞ
れガン取付部19を介して取り付けられるようになって
いる。
【0028】塗布ガン8は、塗料又は接着剤等の塗布剤
を霧状に噴出する噴出口8aを有し、噴出口8aが回転
軸13に保持されるワーク14の表面に対向するよう
に、ガン取付部19を介して第2軸7に取り付けられて
いる。塗布ガン8は、第1軸6が回動する際に、第1軸
6に追従して第2軸7と一体に第1軸6の軸線を中心と
して揺動するようになっている。
【0029】第2軸7は、塗布ガン8が第1の吹付位置
Iと第2の吹付位置IIとの間を揺動するように揺動範囲
θが設定されている。この場合、塗布ガン8が第1の吹
付位置Iにあるときには、塗布剤の噴出方向が回転軸1
3の軸線と直交する線に対して角度αをなし、第2の吹
付位置IIにあるときには、塗布剤の噴出方向が回転軸1
3の軸線と直交する線に対して角度βをなすように、揺
動範囲θが設定されている。
【0030】塗布ガン8は、往復移動部材3の可動体2
7が往動する際(図1の右から左方向に動く際)には、
第1軸6の軸線を中心として図中右方向に揺動して第1
の吹付位置Iに位置決めされ、往復移動部材3の可動体
27が復動する際(図1の左から右方向に動く際)に
は、第1軸6の軸線を中心として図中左方向に揺動して
第2の吹付位置IIに位置決めされるようになっている。
したがって、塗布ガン8は、可動体27が往動する際に
は第1の吹付位置Iに位置決めされて噴出口8aがワー
ク14の軸方向の一方の端面Aに対向し、復動する際に
は第2の吹付位置IIに位置決めされて噴出口8aがワー
ク14の軸方向の他方の端面Bに対向するものである。
【0031】次に、上記のものの作用について説明す
る。まず、ワーク保持部材31の回転軸13に複数のワ
ーク14を保持するとともに、往復移動部材3の可動体
27を水平方向に往復移動させて可動体27と一体に塗
布ガン8を水平方向に往復移動させ、塗布ガン8の噴出
口8aが全てのワーク14の表面に対向するように、可
動体27の往復移動範囲を調整する。
【0032】そして、エアモータ10を駆動させて回転
軸13と一体にワーク14を回転させるとともに、塗布
ガン8の噴出口8aから塗布剤を噴出させながら往動用
ハイドロコンバータ15aを作動させてロッドレスシリ
ンダ28を駆動させ、可動体27を右端から左端に向か
って往動させる。この場合、塗布ガン8は、第1の吹付
位置Iに位置決めされて、噴出口8aが回転軸13の軸
線に直交する線に対して所定の角度αをなしているの
で、噴出口8aは各ワーク14の大径部14bの軸方向
の一方の端面Aにも対向することになる。したがって、
各ワーク14の大径部14bの一方の端面Aを含む各ワ
ーク14の小径部14a、14a、及び大径部14bの
表面に塗布剤が吹き付けられることになる。
【0033】そして、可動体27が往動端(左端)に位
置したときに、ロータリーアクチュエータ4を駆動させ
て、第1軸6を回動させて第2軸7を第1軸6の軸線を
中心として揺動させて塗布ガン8を第2の吹付位置IIに
位置決めする。
【0034】そして、復動用ハイドロコンバータ15b
を作動させてロッドレスシリンダ28を駆動させ、可動
体27を左端から右端に向かって復動させる。この場
合、塗布ガン8は、第2の吹付位置IIに位置決めされ
て、噴出口8aが回転軸13の軸線に直交する線に対し
て所定の角度βをなしているので、噴出口8aは各ワー
ク14の大径部14bの軸方向の他方の端面Bにも対向
することになる。したがって、各ワーク14の大径部1
4bの他方の端面Bを含む各ワーク14の小径部14
a、14a、及び大径部14bの表面に塗布剤が吹き付
けられることになる。
【0035】そして、可動体27が初期位置に戻ったと
きに、塗布ガン8の噴出口8aからの塗布剤の噴出を停
止させ、ロータリーアクチュエータ4を駆動させて、第
1軸6を回動させて第2軸7を第1軸6の軸線を中心と
して揺動させて塗布ガン8を第1の吹付位置Iに位置決
めし、このような一連の工程を1サイクルとして必要に
応じて複数回数の塗布作業を行い、その後、回転軸13
を停止することで、各ワーク14の表面全体に塗布剤を
余すところなく均一に塗布することができるものであ
る。
【0036】上記のように構成した塗布機にあっては、
回転軸13に複数のワーク14を保持して回転軸13と
一体に回転可能とするとともに、回転軸13の軸線と平
行に塗布ガン8を往復移動可能として、塗布ガン8が往
動するときには、塗布ガン8を第1の吹付位置Iに位置
決めして、噴出口8aからの塗布剤の噴出方向を回転軸
13の軸線に直交する線に対して角度αをもつように設
定し、塗布ガン8が復動するときには、塗布ガン8を第
2の吹付位置IIに位置決めして、噴出口8aからの塗布
剤の噴出方向を回転軸13の軸線に直交する線に対して
角度βをもつように設定したことにより、往動するとき
にワーク14の大径部14bの軸線方向の一方の端面を
含む小径部14a、14a及び大径部14bの表面に塗
布剤を吹き付けることができ、復動するときにワーク1
4の大径部14bの軸線方向の他方の端面を含む小径部
14a、14a及び大径部14bの表面に塗布剤を吹き
付けることができることになる。
【0037】したがって、ワーク14が、径の異なる複
数の外周面を有するものであっても、ワーク14の表面
の全体に余すところなく塗布剤を吹き付けることがで
き、この場合、ワーク14を回転させながら塗布剤を吹
き付けることになるので、ワーク14の表面に均一の厚
みで塗布剤を吹き付けることができることになる。
【0038】また、上記のような構成の塗布機にあって
は、「エアモータ10を駆動させて回転軸13を回転さ
せることによりワーク14を回転させる」、「ロータリ
ーアクチュエータ4を駆動させて塗布ガン8を第1の吹
付位置I又は第2の吹付位置IIに位置決めする」、「ロ
ッドレスシリンダ28を駆動させて可動体27と一体に
塗布ガン8を水平方向に往復移動させる」、「塗布ガン
8の噴出口8aから塗布剤を噴出させる」等の動作をシ
ーケンス制御することにより、塗布作業全体を自動化す
ることができるので、工数を大幅に低減させることがで
きることになる。この場合、塗布ガン8を多関節ロボッ
トによってX方向、Y方向及びZ方向に向ける必要がな
いので、装置全体を小型化することができ、安価なもの
を提供することができることになる。さらに、塗布ガン
8によって塗布剤を霧状に噴出することができるので、
均一な厚みの品質の一定の塗布面が得られることにな
る。さらに、駆動源であるエアモータ10、ロッドレス
シリンダ28及びロータリーアクチュエータ4は、空気
圧又は油圧によって作動するものであるので、電気的な
スパーク等の発生がなくなり、作業中に爆発事故が発生
するのを完全になくすことができ、安全性を大幅に高め
ることができることになる。
【0039】
【考案の効果】この考案は前記のように構成したことに
より、径の異なる複数の外周面を有する略筒状の複数の
ワークを回転軸に保持し、エアモータによって回転軸を
回転させると、回転軸と一体に複数のワークが回転駆動
する。そして、ロッドレスシリンダによって可動体を水
平方向に往動又は復動させると、可動体と一体に第1
軸、第2軸及び塗布ガンが水平方向に往動又は復動する
ことになり、この往動又は復動のときに塗布ガンの噴出
口から塗布剤を噴出させることにより、ワークの表面に
塗布剤を吹き付けることができることになる。この場
合、第2軸及び塗布ガンは、ロータリーアクチュエータ
を駆動させて第1軸を所定の位置に回動位置決めさせる
ことにより、第1軸の回動に追従して第1の軸の中心を
中心として揺動して所定の位置に位置決めされることに
なるので、ロータリーアクチュエータによる第1の回動
位置を調整することによって、塗布ガンが往動又は復動
するときに、塗布ガンの噴出口をワークの軸線方向の一
方の端面又は他方の端面に対向させることができること
になる。
【0040】したがって、ワークが径の異なる複数の外
周面を有するものであっても、ワークの表面全体に塗布
剤を余すところなく均一に塗布することができることに
なる。また、「エアモータによる回転軸の動き」、「ロ
ッドレスシリンダによる可動体の動き」、「ロータリー
アクチュエータによる第1軸の動き」等をシーケンス制
御することができるので、塗装作業全体を自動化するこ
とができ、工数を削減することができ、作業効率を大幅
に高めることができることになる。さらに、自動化する
場合に多関節ロボットが不要となるので、装置全体を小
型化することができ、安価なものを提供することができ
ることになる。さらに、エアモータ、ロッドレスシリン
ダ、ロータリーアクチュエータは、流体圧によって作動
するものであるので、電気的なスパーク等の発生がなく
なり、作業中に爆発が発生するのを防止でき、安全性を
大幅に高めることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による塗布機の一実施例を示した概略
図である。
【図2】図1に示すものの要部平面図であって、塗布ガ
ンの動作を説明した説明図である。
【図3】従来の塗布機の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
1……基台 1a……脚部 2……下ベース板 3……往復移動部材 4……ロータリーアクチュエータ 5、20……軸受 6……第1軸 7……第2軸 8、42……塗布ガン 8a……噴出口 9……ベース板 10……エアモータ 11、12……側板 13、40……回転軸 14、41……ワーク 14a、41a……小径部 14b、41b……大径部 15a……往動用ハイドロコンバータ 15b……復動用ハイドロコンバータ 16……ハイドロコンバータ 17……取付部 18……連結部 19……ガン取付部 21、22、24、25……プーリ 23、26……ベルト 27……可動体 28……ロッドレスシリンダ 29……取付台 31……ワーク保持部材 32……揺動部材 40a……段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、該基台に水平状態で回転可能に
    取り付けられるとともに、径の異なる複数の外周面を有
    する略筒状の複数のワークを軸線を一致させた状態でか
    つ一列に並べた状態で保持可能な回転軸と、該回転軸を
    回転させるエアモータと、前記基台に水平状態で取り付
    けられるロッドレスシリンダと、該ロッドレスシリンダ
    上を水平方向に往復移動可能に設けられる可動体と、該
    可動体に回動可能かつ軸線が前記回転軸の軸線と直交す
    るように取り付けられるとともに、該可動体と一体に水
    平方向に往復移動可能な第1軸と、該第1軸を所定の位
    置に回動位置決めさせるロータリーアクチュエータと、
    前記第1軸に軸線が偏心した状態でかつ軸線が第1軸の
    軸線と平行となるように取り付けられるとともに、第1
    軸の回動時に第1軸に追従して第1軸の軸線を中心とし
    て揺動可能な第2軸と、該第2軸に取り付けられて第2
    軸と一体に揺動可能であるとともに、塗布剤を噴出可能
    な噴出口を有し、かつ、該噴出口が揺動位置に応じて前
    記ワークの軸線方向の一方の端面又は他方の端面に対向
    可能な塗布ガンとを具えたことを特徴とする塗布機。
JP1993034641U 1993-06-25 1993-06-25 塗布機 Expired - Fee Related JP2603324Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993034641U JP2603324Y2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 塗布機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993034641U JP2603324Y2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 塗布機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH073748U JPH073748U (ja) 1995-01-20
JP2603324Y2 true JP2603324Y2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=12420062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993034641U Expired - Fee Related JP2603324Y2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 塗布機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2603324Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH073748U (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2614932A1 (en) Carrier device and robot system
CN108672163A (zh) 一种盘类零件自转及公转的旋转喷漆装置
CN104069986B (zh) 一体化机器人伺服自动涂胶系统及其方法
CN108940663A (zh) 一种全自动喷油喷漆智能控制系统
CN112571294A (zh) 一种全自动喷砂机及喷砂方法
KR100875877B1 (ko) 롤러 헤밍 장치
JP2603324Y2 (ja) 塗布機
CN212856320U (zh) 一种机器人喷涂装置
CN112474138A (zh) 一种机器人涂覆装置及方法
JPS641025Y2 (ja)
CN216440924U (zh) 双工位自动喷涂机
CN205518362U (zh) 自动喷漆机
JP4176421B2 (ja) 塗装方法及びそのための塗装装置
JPS6333647Y2 (ja)
CN210585531U (zh) 具有环形轨道的扣件表面液态涂布转向装置
CN201801549U (zh) 筒体机器人等离子表面处理设备
CN219850270U (zh) 一种汽车零部件喷漆装置
JPH0691450A (ja) ねじ締め装置
JP2017007053A (ja) ロボットセル装置
CN110694843B (zh) 一种智能涂覆用机器人
JPH0889885A (ja) ローラの転写塗布方法
CN219150477U (zh) 一种板材喷漆装置
CN220444171U (zh) 一种分割器与气缸配合翻转的多角度喷涂的转臂结构
KR20020024385A (ko) 차체 조립용 용접 지그장치
CN219400699U (zh) 一种涂装模具

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees