JP2603225Y2 - 回転速度検出用軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出用軸受ユニット

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JP2603225Y2
JP2603225Y2 JP1991056789U JP5678991U JP2603225Y2 JP 2603225 Y2 JP2603225 Y2 JP 2603225Y2 JP 1991056789 U JP1991056789 U JP 1991056789U JP 5678991 U JP5678991 U JP 5678991U JP 2603225 Y2 JP2603225 Y2 JP 2603225Y2
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英男 大内
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係る回転速度検出用軸
受ユニットは、アンチロックブレーキシステム(AB
S)、或はトラクションコントロールシステム(TC
S)に組み込んで、自動車の車輪を懸架装置に対し回転
自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する
為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪は、懸架装置に対して回転
自在に支持しなければならない。又、アンチロックブレ
ーキシステム(ABS)、或はトラクションコントロー
ルシステム(TCS)を制御する為には、上記車輪の回
転速度を検出する必要がある。この為の回転速度検出用
軸受ユニットの1例として従来から、図7に示す様な回
転速度検出用軸受ユニットが、例えば実願平2−372
99号に記載されている様に、従来から提案されてい
る。
【0003】この図7に於いて、内周面に複列の外輪軌
道1、1を有する固定輪2は、その外周面に形成したフ
ランジ3により、懸架装置のナックル22(図8)等に
支持自在としている。この固定輪2の内側には、上記外
輪軌道1、1と対向する内輪軌道4、4を外周面に有す
るハブ5を配置し、上記固定輪2の外輪軌道1、1とハ
ブ5の内輪軌道4、4との間に、それぞれが保持器6、
6により保持された複数の転動体7、7を設ける事で、
上記固定輪2の内側にハブ5を、回転自在に支持してい
る。そして、このハブ5の外周面に形成された取付フラ
ンジ8に、制動装置を構成するディスクロータ9と、車
輪のホイール10(図8参照)とを支持自在としてい
る。
【0004】尚、上記1対の内輪軌道4、4の内、一方
の内輪軌道4は、ハブ5に外嵌した内輪11の外周面に
形成しており、この内輪11は、ハブ5の内端部(図7
の右端部)に螺着したナット12により、ハブ5からの
抜け止めを図っている。又、このナット12の締め付け
トルクを調節する事により、固定輪2とハブ5との間に
設けられた複列の転がり軸受の予圧調整を自在としてい
る。
【0005】又、上記ハブ5の内端部で、上記ナット1
2の内側面(図7の右側面)から突出した部分には、磁
性材製で円輪状のパルスロータ13を外嵌固定してい
る。このパルスロータ13の内側面(図7の右側面)に
は、円周方向に亙って等間隔で凹凸を形成している。
【0006】一方、前記固定輪2の内端開口部(図7の
右端開口部)には、金属板を絞り加工する事により有底
筒状としたカバー36を、このカバー36の開口部を固
定輪2の内端開口部に対向させた状態で嵌着し、この内
端開口部を塞いでいる。上記カバー36の奥部には合成
樹脂14を充填し、この合成樹脂14内にセンサ15を
埋設している。このセンサ15は、永久磁石16と、内
端面(図7の右端面)をこの永久磁石16に突き当てた
ポールピース17と、このポールピース17の周囲に巻
回したコイル18とから構成される。そして、上記ポー
ルピース17の外端部(図7の左端部)を合成樹脂14
の外側面(図7の左側面)から露出させ、上記パルスロ
ータ13の内側面に対向させている。
【0007】上述の様に構成される回転速度検出用軸受
ユニットは、ハブ5に支持された車輪を、固定輪2を支
持した懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、上
記車輪の回転速度を検出する。
【0008】即ち、車輪を固定したハブ5と共にパルス
ロータ13が回転するのに伴なって、前記センサ15を
構成するポールピース17の外端部とパルスロータ13
の内側面との距離が変化すると、上記センサ15を構成
するコイル18に惹起される起電力が変化する。この起
電力は、上記センサ15の出力として取り出されるが、
この出力の大きさが変化する周波数は、車輪の回転速度
に比例する。この為、このセンサ15の出力信号を図示
しない制御器に入力すれば、上記車輪の回転速度が求め
られ、前記ABSやTCSが、求められた回転速度によ
って、適切に制御される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する回転速度検出用軸受ユニットは、図7に示す様
に、従動輪(非駆動輪)に組み込む場合には特に問題を
生じないが、駆動輪に組み込む場合には、センサ15の
出力を十分に確保する事が難しくなる。
【0010】即ち、従動輪の場合には、車輪を回転駆動
する為の駆動軸を設ける必要がない為、図7に示す様に
固定輪2の内側に、センサ15を設ける為の取付スペー
スを十分に確保出来るが、駆動輪の場合には、上記駆動
軸を設ける必要上、上記取付スペースを確保する事が難
しい。
【0011】例えば、図8は駆動輪支持用の軸受ユニッ
トの1例を示しているが、この軸受ユニットの場合、デ
ィスクロータ9やホイール10と共に回転する回転輪1
9の内側に駆動軸20を挿入している。この駆動軸20
の内端部(図8の右端部)には等速ジョイント21を設
けて、上記ホイール10を一定の角速度で回転駆動自在
としている。
【0012】上記等速ジョイント21として一般的に
は、トライポッド型等のものが使用されるが、何れの構
造のものを使用する場合でも、等速ジョイント21の外
径が或る程度大きくなる事が避けられない。この為、前
記回転輪19の回転速度を検出する為のセンサ15(図
7)を装着可能な空間が、図8に斜格子で示した狭い空
間部分23に限定されてしまう。この空間部分23は、
円周方向に亙っては十分な長さ寸法を有するが、軸方向
(図8の左右方向)に亙る寸法は小さい為、前記図7に
示した様な構造のセンサ15を装着する場合には、セン
サが小型化し、車輪の回転に伴なってコイル18に惹起
される起電力が不足して、十分な出力を得にくくなる。
【0013】一方、米国特許第4778286号明細書
には、図9に示す様に、回転輪19の中間部外周面にパ
ルスロータ13を嵌合固定すると共に、固定輪2の一部
で、この固定輪2の内周面に形成した複列の外輪軌道
1、1の間部分にセンサ15を支持し、このセンサ15
を上記パルスロータ13に、外周側から対向させる構造
が記載されている。
【0014】この様な構造を採用すれば、図8に斜格子
で示した空間部分23にセンサを装着する場合に比べて
センサを大型化し、出力を大きく出来るが、代わりに、
複列で設けた転動体7、7同士の間隔を大きくしなけれ
ばならず、軸受ユニットの軸方向に亙る寸法が大きくな
る。この為、車体寸法等、他の設計条件によっては採用
出来ない場合もある。
【0015】本考案の回転速度検出用軸受ユニットは、
上述の様な問題に対処すべく考えられたものである。
【0016】
【課題を解決する為の手段】本考案の回転速度検出用軸
受ユニットは、前述した従来の回転速度検出用軸受ユニ
ットと同様に、内周面に外輪軌道を有する固定輪と、外
周面に上記外輪軌道と対向する内輪軌道を有し、車輪と
共に回転する回転輪と、上記固定輪の外輪軌道と回転輪
の内輪軌道との間に設けられた複数の転動体と、円周方
向に亙る等間隔の凹凸を有し、上記回転輪に支持され
た、磁性材製のパルスロータと、上記固定輪に支持され
て、上記パルスロータに対向するセンサとを備えてい
る。
【0017】特に、本考案の回転速度検出用軸受ユニッ
トに於いては、上記センサは、直接又は補助ポールピー
スを介して、上記パルスロータの凹凸形成部分に対向す
る永久磁石と、一部をこの永久磁石に当接させ、端部を
上記パルスロータの凹凸形成部分に対向させた、少なく
とも1個の主ポールピースと、この主ポールピースに巻
回されたコイルとを備えている。
【0018】又、上記主ポールピースの端部は、上記永
久磁石又は補助ポールピースを挟んで存在する第一対向
部分と第二対向部分との2箇所位置に於いて、上記凹凸
形成部分に対向している。そして、この主ポールピース
の第一、第二両対向部分と上記永久磁石又は補助ポール
ピースとが、同時に上記凹凸形成部分の凸部に対向すべ
く、上記第一対向部分と永久磁石又は補助ポールピース
との間隔、並びに上記第二対向部分と永久磁石又は補助
ポールピースとの間隔を、上記パルスロータに形成した
凹凸のピッチの整数倍としている。
【0019】更に、上記コイルは、上記第一対向部分と
永久磁石又は補助ポールピースとの間に於いて上記主ポ
ールピースに巻回された第一コイル部と、上記第二対向
部分と永久磁石又は補助ポールピースとの間に於いて上
記主ポールピースに巻回された第二コイル部とを有し、
且つ、上記第一コイル部の巻回方向と上記第二コイル部
の巻回方向とを互いに逆方向とし、且つ、互いに直列に
接続している。
【0020】
【作用】上述の様に構成される本考案の回転速度検出用
軸受ユニットの場合、車輪と共にパルスロータが回転す
ると、第一コイル部と第二コイル部とに起電力が惹起さ
れる。この場合に於いて、第一、第二両コイル部を巻回
した主ポールピースに設けた第一、第二両対向部分と上
記永久磁石又は補助ポールピースとは、同時に凹凸形成
部分の凸部(凹部)に対向する為、第一コイル部と第二
コイル部とには、同時に起電力が惹起される。又、第一
対向部分を通って構成される磁界と、第二対向部分を通
って構成される磁界とは互いに独立し、しかも方向が互
いに逆になる為、主ポールピース内で磁束が飽和する事
がなくなって、各コイル部に十分に大きな起電力が惹起
される。
【0021】又、第一コイル部の巻回方向と第二コイル
部の巻回方向とが互いに逆方向であり、従って磁界の方
向に対しては、両コイル部の巻回方向が互いに同じ方向
となる。この為、両コイル部に惹起される起電力は同じ
方向になり、両コイル部に惹起された起電力が、互いに
打ち消される事なく、互いに足される形で取り出され
る。この為、センサの出力が十分に大きくなる。
【0022】更に、本考案の回転速度検出用軸受ユニッ
トの場合、センサを円周方向に亙って配置する事によ
り、その出力確保を図る為、取付スペースが狭い場合で
も、十分な出力を得られる。
【0023】
【実施例】図1〜2は本考案の第一実施例を示してい
る。内周面に複列の外輪軌道1、1を有する固定輪2
は、その外周面に形成したフランジ3により、懸架装置
に支持自在としている。この固定輪2の内側には、外周
面に上記外輪軌道1、1と対向する内輪軌道4、4を有
する回転輪19を配置し、上記固定輪2の外輪軌道1、
1と回転輪19の内輪軌道4、4との間に、それぞれ保
持器6、6により保持された複数の転動体7、7を設け
る事で、上記固定輪2の内側に回転輪19を、回転自在
に支持している。
【0024】上記回転輪19の内端部(図1の右端部)
外周面には、外周縁に歯車状の凹凸を形成した、円輪状
のパルスロータ24を外嵌固定している。即ち、このパ
ルスロータ24の外周縁には、図2に示す様に、円周方
向に亙って複数の凸部27、27を等ピッチで形成し、
隣り合う凸部27、27同士の間を凹部28、28とし
ている。
【0025】又、上記固定輪2の内端開口部(図1の右
端開口部)には、断面がL字形で全体を円環状に形成さ
れたカバー25を外嵌固定し、このカバー25の内側に
支持固定したセンサ26を、上記パルスロータ24の外
周縁に対向させている。
【0026】このセンサ26は、永久磁石29と、主ポ
ールピース30と、コイル31とを有する。内周側から
外周側に向けて、図2の上下方向に亙って着磁された、
永久磁石29の内周側面中央部には、突部32を設け、
この突部32を、上記パルスロータ24外周面の凸部2
7、27に近接自在としている。又、磁性材製の主ポー
ルピース30は、円周方向両端部(図2の左右両端部)
に、内周側に向けて折れ曲がった折れ曲がり部33a、
33bを有する。そして、第一、第二両対向部分であ
る、各折れ曲がり部33a、33bの先端部を、上記凸
部27、27に近接自在としている。
【0027】そして、上記永久磁石29はその外周側面
を、上述の様な形状を有する主ポールピース30の中間
部内側面に突き当てている。図示の実施例の場合、上記
永久磁石29と主ポールピース30とを組み合わせた状
態で、両部材29、30を合成樹脂製の内ケース34内
にモールドし、更に、この内ケース34を、上記コイル
31と共に、やはり合成樹脂製の外ケース35内にモー
ルドしている。この外ケース35の内側面には、コイル
31に通じる導線を取り出す為の導線取り出し部37
と、前記カバー25に外ケース35を支持する為の係止
突片38とを設けている。
【0028】上述の様に、主ポールピース30の両端部
に設けられた折れ曲がり部33a、33bの先端と、前
記永久磁石29の内周側面中央部の突部32とは、前記
パルスロータ24の外周縁に対向させているが、上記両
折れ曲がり部33a、33bの先端と上記突部32と
が、パルスロータ24外周縁の凸部27、27(又は凹
部28、28)に同時に対向すべく、上記折れ曲がり部
33aと突部32との間隔d1 、並びに上記折れ曲がり
部33bと突部32との間隔d2 を、上記パルスロータ
24の外周縁に形成した凹凸のピッチpの整数倍(d1
and d2 =k・p、但しkは自然数。)としている。
【0029】上記主ポールピース30には、コイル31
を巻回している。このコイル31は、上記1対の折れ曲
がり部33a、33bの内、一方の折れ曲がり部33a
と永久磁石29との間に於いて、上記主ポールピース3
0に巻回された第一コイル部39と、他方の折れ曲がり
部33bと永久磁石29との間に於いて、上記主ポール
ピース30に巻回され、上記第一コイル部39に対して
直列に接続された第二コイル部40とから成る。そし
て、上記第一コイル部39の巻回方向と上記第二コイル
部40の巻回方向とを互いに逆方向としている。
【0030】上述の様に構成される本考案の回転速度検
出用軸受ユニットにより、車輪の回転速度を検出する際
の作用自体は、前述した従来の回転速度検出用軸受ユニ
ットの場合と同様である。即ち、車輪を固定した回転輪
19と共にパルスロータ24が回転すると、前記センサ
26を構成するコイル31の起電力が変化する。この起
電力が変化する周波数、即ち上記センサ26の出力が変
化する周波数は、車輪の回転速度に比例する為、このセ
ンサ26の出力信号を図示しない制御器に入力すれば、
上記車輪の回転速度が求められ、前記ABSやTCS
を、求められた回転速度によって、適切に制御出来る。
【0031】特に、本考案の回転速度検出用軸受ユニッ
トの場合、車輪の回転時にコイル31に惹起される起電
力が大きくなる為、上記車輪の回転速度検出を正確に行
なえる。即ち、本考案の回転速度検出用軸受ユニットに
組み込まれたセンサ26の場合、前記1対の折れ曲がり
部33a、33bの先端部と永久磁石29に形成した突
部32との近傍を、パルスロータ24の凸部27、27
と凹部28、28とが交互に通過するのに伴なって、コ
イル31を構成する第一コイル部39と第二コイル部4
0とに起電力が惹起される。
【0032】この場合に於いて、第一、第二両コイル部
39、40を巻回した主ポールピース30の両端部に設
けた1対の折れ曲がり部33a、33bと永久磁石29
に形成した突部32とは、同時にパルスロータ24外周
縁の凸部27、27(又は凹部28、28)に対向する
為、第一コイル部39と第二コイル部40とには、同時
に起電力が惹起される。又、一方の折れ曲がり部33a
を通って構成される磁界と、他方の折れ曲がり部33b
を通って構成される磁界とは、図2に矢印で示す様に、
互いに独立し、しかも方向が互いに逆になる為、主ポー
ルピース30内で磁束が飽和する事がなくなって、上記
第一コイル部39と第二コイル部40とには、十分に大
きな起電力が惹起される。
【0033】又、第一コイル部39の巻回方向と第二コ
イル部40の巻回方向とが互いに逆方向であり、従って
磁界の方向に対しては、両コイル部39、40の巻回方
向が互いに同じ方向となる。この為、両コイル部39、
40に惹起される起電力は同じ方向になり、両コイル部
39、40に惹起された起電力が、互いに打ち消される
事なく、互いに足される形で取り出される。この為、第
一、第二両コイル部39、40から成るコイル31を組
み込んだセンサ26の出力が十分に大きくなる。
【0034】更に、本考案の回転速度検出用軸受ユニッ
トの場合、センサ26の寸法が軸方向(図1の左右方
向)で小さく、円周方向に亙って大きく、従って、この
センサ26を円周方向に亙って配置する事により、その
出力確保を図れる為、軸受ユニットの近傍に等速ジョイ
ント21が存在する等によって、センサ26の取付スペ
ースが狭い場合でも、十分な出力を得られる。
【0035】次に、図3は本考案の第二実施例を示して
いる。上述の第一実施例が、永久磁石29の内周側面に
突部32を形成すると共に、この突部32をパルスロー
タ24の外周縁に対向させていたのに対し、本実施例の
場合には、永久磁石29の内周側面に補助ポールピース
41を添着し、この補助ポールピース41の内周側面に
形成した突部32を、上記パルスロータ24の外周縁に
対向させている。その他の構成及び作用は、上述の第一
実施例の場合と同様である。
【0036】次に、図4は本考案の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合、永久磁石29の内周側面に、1
対の突部32、32を互いに間隔をあけて形成してい
る。両突部32、32の間隔は、パルスロータ24外周
縁の凸部27、27のピッチp(図2参照)と等しくし
て、両突部32、32の先端が上記凸部27、27に、
同時に対向する様にしている。本実施例の場合、1対の
磁界を完全に独立させる事で、磁束密度が高くなる部分
を完全になくす事が出来、センサ26の出力をより高く
する事が出来る。
【0037】次に、図5は本考案の第四実施例を示して
いる。上述の第三実施例が、永久磁石29の内周側面に
1対の突部32、32を形成すると共に、両突部32、
32をパルスロータ24の外周縁に対向させていたのに
対し、本実施例の場合には、永久磁石29の内周側面に
補助ポールピース41を添着し、この補助ポールピース
41の内周側面に形成した1対の突部32、32を、上
記パルスロータ24の外周縁に対向させている。その他
の構成及び作用は、上述の第三実施例の場合と同様であ
る。
【0038】次に、図6は本考案の第五実施例を示して
いる。上述の第一〜第四実施例が何れも、単一の主ポー
ルピース30によりセンサ26を構成していたのに対
し、本実施例の場合には、1対の主ポールピース30
a、30aにより、センサ26を構成している。それぞ
れが二股に形成された各主ポールピース30a、30a
の一端は、それぞれ永久磁石29の外周側面に突き当て
られ、他端は、それぞれパルスロータ24の外周縁に対
向させている。その他の構成及び作用は、前述の第三実
施例と同様である。
【0039】
【考案の効果】本考案の回転速度検出用軸受ユニット
は、以上に述べた通り構成され作用するが、回転速度検
出用軸受ユニットの幅寸法を大きくする事なく、センサ
の出力を大きく出来て、車輪の回転速度検出を確実に行
なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す断面図。
【図2】図1の拡大A矢視図。
【図3】本考案の第二実施例を示す、図2のB部に相当
する図。
【図4】本考案の第三実施例を示す、図3と同様の図。
【図5】本考案の第四実施例を示す、図3と同様の図。
【図6】本考案の第五実施例を示す、図3と同様の図。
【図7】従来構造の1例を示す断面図。
【図8】駆動輪の支持部分を示す断面図。
【図9】従来構造の第2例を示す断面図。
【符号の説明】
1 外輪軌道 2 固定輪 3 フランジ 4 内輪軌道 5 ハブ 6 保持器 7 転動体 8 取付フランジ 9 ディスクロータ 10 ホイール 11 内輪 12 ナット 13 パルスロータ 14 合成樹脂 15 センサ 16 永久磁石 17 ポールピース 18 コイル 19 回転輪 20 駆動軸 21 等速ジョイント 22 ナックル 23 空間部分 24 パルスロータ 25 カバー 26 センサ 27 凸部 28 凹部 29 永久磁石 30 主ポールピース 30a 主ポールピース 31 コイル 32 突部 33a 折れ曲がり部 33b 折れ曲がり部 34 内ケース 35 外ケース 36 カバー 37 導線取り出し部 38 係止突片 39 第一コイル部 40 第二コイル部 41 補助ポールピース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する固定輪と、外
    周面に上記外輪軌道と対向する内輪軌道を有し、車輪と
    共に回転する回転輪と、上記固定輪の外輪軌道と回転輪
    の内輪軌道との間に設けられた複数の転動体と、円周方
    向に亙る等間隔の凹凸を有し、上記回転輪に支持され
    た、磁性材製のパルスロータと、上記固定輪に支持され
    て、上記パルスロータに対向するセンサとを備えた回転
    速度検出用軸受ユニットに於いて、上記センサは、直接
    又は補助ポールピースを介して、上記パルスロータの凹
    凸形成部分に対向する永久磁石と、一部をこの永久磁石
    に当接させ、端部を上記パルスロータの凹凸形成部分に
    対向させた、少なくとも1個の主ポールピースと、この
    主ポールピースに巻回されたコイルとを備え、この主ポ
    ールピースの端部は、上記永久磁石又は補助ポールピー
    スを挟んで存在する第一対向部分と第二対向部分との2
    箇所位置に於いて、上記凹凸形成部分に対向しており、
    この主ポールピースの第一、第二両対向部分と上記永久
    磁石又は補助ポールピースとが、同時に上記凹凸形成部
    分の凸部に対向すべく、上記第一対向部分と永久磁石又
    は補助ポールピースとの間隔、並びに上記第二対向部分
    と永久磁石又は補助ポールピースとの間隔を、上記パル
    スロータに形成した凹凸のピッチの整数倍としており、
    上記コイルは、上記第一対向部分と永久磁石又は補助ポ
    ールピースとの間に於いて上記主ポールピースに巻回さ
    れた第一コイル部と、上記第二対向部分と永久磁石又は
    補助ポールピースとの間に於いて上記主ポールピースに
    巻回された第二コイル部とを有し、且つ、上記第一コイ
    ル部の巻回方向と上記第二コイル部の巻回方向とを互い
    に逆方向とし、且つ、互いに直列に接続した事を特徴と
    する回転速度検出用軸受ユニット。
JP1991056789U 1991-06-26 1991-06-26 回転速度検出用軸受ユニット Expired - Lifetime JP2603225Y2 (ja)

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