JP2602857B2 - 半導体結晶基板の改善方法 - Google Patents
半導体結晶基板の改善方法Info
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- JP2602857B2 JP2602857B2 JP30821287A JP30821287A JP2602857B2 JP 2602857 B2 JP2602857 B2 JP 2602857B2 JP 30821287 A JP30821287 A JP 30821287A JP 30821287 A JP30821287 A JP 30821287A JP 2602857 B2 JP2602857 B2 JP 2602857B2
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- JP
- Japan
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- crystal substrate
- defects
- semiconductor crystal
- improving semiconductor
- wafer
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、半導体結晶基板(インゴット状結晶を含
む)の改善方法に関する。
む)の改善方法に関する。
(従来の技術) 通常、IC、VLSI用のシリコンウエハは、半導体デバイ
ス作成過程で、何度も高温(通常1280℃以下)にさらさ
れるため、結晶中の微小欠陥が大きく成長し、これら欠
陥が、素子歩留を低下させ、素子特性劣化の原因となっ
ている。単結晶育成中に導入されるスワール欠陥やスト
ライエーションは特に、不均一分布性と発生した欠陥の
密度過多のため、著しく素子特性を劣化させる。第4図
(金属組織を示す図面代用写真)は、X線トポグラフ写
真によるストライエーションが表われている一例であ
る。
ス作成過程で、何度も高温(通常1280℃以下)にさらさ
れるため、結晶中の微小欠陥が大きく成長し、これら欠
陥が、素子歩留を低下させ、素子特性劣化の原因となっ
ている。単結晶育成中に導入されるスワール欠陥やスト
ライエーションは特に、不均一分布性と発生した欠陥の
密度過多のため、著しく素子特性を劣化させる。第4図
(金属組織を示す図面代用写真)は、X線トポグラフ写
真によるストライエーションが表われている一例であ
る。
そこで従来は、ウエハを1350℃以下で熱処理する、い
わゆる溶体化処理を施していた。
わゆる溶体化処理を施していた。
(発明が解決しようとする問題点) この方途に依ると、スワール又はストライエーション
を形成している欠陥の発生源たる欠陥核の寸法をある程
度減少させるだけで、上記欠陥は完全に消滅しない。ま
た長時間(例えば70時間)の熱処理を施すと、上記欠陥
がかえって顕著に表出していた。勿論、インゴットのま
までは欠陥核の寸法の減少も期待できない。
を形成している欠陥の発生源たる欠陥核の寸法をある程
度減少させるだけで、上記欠陥は完全に消滅しない。ま
た長時間(例えば70時間)の熱処理を施すと、上記欠陥
がかえって顕著に表出していた。勿論、インゴットのま
までは欠陥核の寸法の減少も期待できない。
なお、上記溶体化処理は、酸化雰囲気で行われてい
て、1350℃以上の高温とした場合、或いは長時間の処理
とした場合は、固溶酸素濃度が増加し、かえって欠陥が
増大する。
て、1350℃以上の高温とした場合、或いは長時間の処理
とした場合は、固溶酸素濃度が増加し、かえって欠陥が
増大する。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解決するためになされ、下記技
術手段を採る。
術手段を採る。
すなわち、ウエハ又はインゴット状のシリコン結晶を
非酸化雰囲気中で1355℃以上の温度で熱処理すること
を、その特徴とする。
非酸化雰囲気中で1355℃以上の温度で熱処理すること
を、その特徴とする。
なお非酸化雰囲気は、還元性ガス、不活性ガス又はハ
ロゲン化ガスにより構成される。
ロゲン化ガスにより構成される。
(作用) 上記本発明方法に依れば、非酸化雰囲気であるため、
1355℃以上の高温の熱処理を施しても欠陥が増加せず、
高温溶体化による欠陥減少が得られる。
1355℃以上の高温の熱処理を施しても欠陥が増加せず、
高温溶体化による欠陥減少が得られる。
また、長時間の本発明熱処理を施せばその分だけ欠陥
が減少する。第1図は上記熱処理における処理温度と処
理時間(欠陥が完全消滅するまでの時間)の関係を示す
グラフで、処理温度が高ければ高いほど処理時間は短く
て済むことを示す。
が減少する。第1図は上記熱処理における処理温度と処
理時間(欠陥が完全消滅するまでの時間)の関係を示す
グラフで、処理温度が高ければ高いほど処理時間は短く
て済むことを示す。
(第1実施例) H2ガスを充満させた加熱炉内に、固溶酸素濃度が1.5
×1018cm-3、炭酸濃度が7.8×1015cm-3,金属不純物が7.
5×1015cm-3であるウエハを収め、1400℃の熱処理を施
し、500℃/hr,の急冷速度で冷したところ、第2図(図
面代用写真)に示すように、欠陥が完全消滅した。
×1018cm-3、炭酸濃度が7.8×1015cm-3,金属不純物が7.
5×1015cm-3であるウエハを収め、1400℃の熱処理を施
し、500℃/hr,の急冷速度で冷したところ、第2図(図
面代用写真)に示すように、欠陥が完全消滅した。
(第2実施例) H2ガスを充満させた加熱炉内に、上記第1実施例の場
合と同一の組成のウエハを収め、1359℃の熱処理を10時
間施し、500℃/hrの急冷速度で冷したところ、第3図
(図面代用写真)に示すように、欠陥が激減し且つ残存
する欠陥も略均一に分布したものとなった。
合と同一の組成のウエハを収め、1359℃の熱処理を10時
間施し、500℃/hrの急冷速度で冷したところ、第3図
(図面代用写真)に示すように、欠陥が激減し且つ残存
する欠陥も略均一に分布したものとなった。
なお、本発明方法は、固溶酸素濃度が4×1018cm-3以
下、炭素濃度が8×1016cm-3以下のウエハ又はインコッ
ド状物に適用できる。
下、炭素濃度が8×1016cm-3以下のウエハ又はインコッ
ド状物に適用できる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明に依ればスワール又はスト
ライエーションを完全消滅させ得ることは勿論のこと、
高度熱処理後の急冷速度によって欠陥の核寸法、数量を
制御することができ、完全消滅でない場合でも、欠陥の
分布を均一化することができ、この結果、素子歩留の向
上が図れ、素子特性が良くなる。
ライエーションを完全消滅させ得ることは勿論のこと、
高度熱処理後の急冷速度によって欠陥の核寸法、数量を
制御することができ、完全消滅でない場合でも、欠陥の
分布を均一化することができ、この結果、素子歩留の向
上が図れ、素子特性が良くなる。
第1図は、本発明の処理温度と処理時間の関係を示すグ
ラフ、第2図は第1実施例の効果を示す金属組織の図面
代用写真、第3図は第2実施例の効果を示す金属組織の
図面代用写真、第4図はストライエーションが表われて
いる金属組織の図面代用写真である。
ラフ、第2図は第1実施例の効果を示す金属組織の図面
代用写真、第3図は第2実施例の効果を示す金属組織の
図面代用写真、第4図はストライエーションが表われて
いる金属組織の図面代用写真である。
Claims (1)
- 【請求項1】ウエハ又はインゴット状のシリコン結晶
を、非酸化雰囲気中で、1355℃以上の温度で熱処理する
ことを特徴とする半導体結晶基板の改善方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30821287A JP2602857B2 (ja) | 1987-12-04 | 1987-12-04 | 半導体結晶基板の改善方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30821287A JP2602857B2 (ja) | 1987-12-04 | 1987-12-04 | 半導体結晶基板の改善方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01148800A JPH01148800A (ja) | 1989-06-12 |
JP2602857B2 true JP2602857B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=17978268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30821287A Expired - Lifetime JP2602857B2 (ja) | 1987-12-04 | 1987-12-04 | 半導体結晶基板の改善方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602857B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3232168B2 (ja) * | 1993-07-02 | 2001-11-26 | 三菱電機株式会社 | 半導体基板およびその製造方法ならびにその半導体基板を用いた半導体装置 |
JPH07247197A (ja) * | 1994-03-09 | 1995-09-26 | Fujitsu Ltd | 半導体装置とその製造方法 |
CN114182355B (zh) * | 2021-11-30 | 2023-03-28 | 徐州鑫晶半导体科技有限公司 | 消除间隙型缺陷B-swirl的方法、硅片及电子器件 |
-
1987
- 1987-12-04 JP JP30821287A patent/JP2602857B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01148800A (ja) | 1989-06-12 |
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