JP2602785B2 - 電線端末処理キャップ - Google Patents

電線端末処理キャップ

Info

Publication number
JP2602785B2
JP2602785B2 JP6193585A JP19358594A JP2602785B2 JP 2602785 B2 JP2602785 B2 JP 2602785B2 JP 6193585 A JP6193585 A JP 6193585A JP 19358594 A JP19358594 A JP 19358594A JP 2602785 B2 JP2602785 B2 JP 2602785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
wire
spring
cap
cap body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6193585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0836932A (ja
Inventor
光二 梶本
寿夫 加藤
Original Assignee
名伸電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 名伸電機株式会社 filed Critical 名伸電機株式会社
Priority to JP6193585A priority Critical patent/JP2602785B2/ja
Publication of JPH0836932A publication Critical patent/JPH0836932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2602785B2 publication Critical patent/JP2602785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低圧電線を電柱間に架
設するにあたって、その活線端末に絶縁の目的のために
嵌着する電線端末処理キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、活線端末の絶縁処理に絶縁テープ
を巻回することが行なわれていたが、これは作業が面倒
である上に、使用時の経時変化によって接着力が低下し
て巻き付けたテープが剥がれ易くなり、絶縁の効力が減
衰してしまうことがある。そこでこれを改善するために
電線端末にキャップを冠着することが行なわれている。
この種の電線端末処理キャップに、例えば出願人の考案
に係わる実公平2−46204号公報記載のものが知ら
れている。ところでこの考案のものは図12に示すよう
に一端を開口102した有底円筒体よりなるキャップ本
体101の内側壁103を底壁104から開口102に
向かい漸次太径となるテーパ状に形成すると共に、該内
側壁103の長手方向に等間隔に複数のリブ105を突
設し、開口102から挿入した電線の活線端末を押し込
んでその外周面を各リブ105に食い込ませて挟持させ
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
従来の電線端末処理キャップは、電線を挿入し易くする
ために内側壁103をテーパ状に形成してその内側壁1
03にリブ105を突設した構成であるために、電線を
強く押し込んで強固に挟持させないと抜けるおそれがあ
る。そこで抜けないように強く押し込んだものは、一旦
挟持した電線を取り外すことが困難であった。そこで本
発明は、このような従来技術にかんがみ、電線を容易に
かつ確実に挟持することができると共に、一旦挟持した
電線をホットスティック等の工具で容易に取り外すこと
ができる電線端末処理キャップを提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の電線端末処理キャップは、長手方向の一方
端で開口した有底円筒体よりなるカバー本体の開口側に
その内径をカバー本体の内径より大きくしたばね収容部
を連設し、該ばね収容部に半割り円筒状をなして直径を
拡開可能に形成した電線挟持ばねを装着して、該電線挟
持ばねには前記開口側の端面にテーパ部を周設し、一
方、前記ばね収容部の周側壁の内外両面を挟持する内側
壁と外側壁とを周設した二重筒状のキャップ体を形成す
ると共に、その内側壁の先端に電線挟持ばねのテーパ部
に対接するテーパ部を周設し、該キャップ体を前記ばね
収容部に冠着して内側壁先端のテーパ部を電線挟持ばね
のテーパ部に対接させた状態で、キャップ体の内奥端に
若干の空間を存在させて構成した。
【0005】
【作用】カバー本体を電線の活線端末に挿入すると、カ
バー本体のキャップ体の内側壁に電線の活線端末が接触
して内側壁を押圧するため、キャップ体の先端のテーパ
部が対接する電線挟持ばねのテーパ部を押圧して、電線
挟持ばねを拡開させるから、電線の活線端末はスムーズ
にカバー本体に進入する。そして電線の活線端末にカバ
ー本体が嵌合されると、電線挟持ばねが電線を締め付け
るため、キャップ体の内側壁先端のテーパ部が電線挟持
ばねのテーパ部により押圧されてキャップ体は元の位置
に戻り、これに伴って電線挟持ばねがさらに収縮してカ
バー本体は電線に強固に保持される。
【0006】そして、このように挟持されている電線
は、ホットスティック等の工具でキャップ体の頭部とば
ね収容部の基端外周とを挟み付けると、キャップ体の内
側壁先端が電線挟持ばねを押圧して該電線挟持ばねを拡
開させ、電線の活線端末が電線挟持ばねの挟持より開放
されるため、キャップ体の頭部とばね収容部の基端外周
とを挟持したままの状態でホットスティックを電線の端
末方向へ移動させればカバー本体は電線の活線端末より
抜き取ることができる。
【0007】(実施例1)以下に本発明の実施例を図面
と共に説明する。図1ないし図7において1は有底円筒
体よりなるカバー本体であり、該カバー本体1の外周面
に対向させてホットスティック等の工具で挟持する工具
把持部2を形成すると共に、開口3寄りに段部4を周設
して内径を拡大したばね収容部5を連設している。6は
ばね収容部5に装着させる電線挟持ばねであり、該電線
挟持ばね6は図2に示すように分割部14により縦割り
分割して直径を拡開可能の半割り円筒状に形成され、そ
の内径は常態において電線Wの外径より若干小径に設定
され、全面を凹凸の刃状面15に形成している。そし
て、開口3に向く端面には内側に傾斜するテーパ部7を
周回形成している。この電線挟持ばね6は金属ばねを樹
脂にインサートして形成するか、或いは金属ばねを樹脂
でコーティングして形成される。
【0008】8は前記ばね収容部5に冠着させる筒状の
キャップ体である。このキャップ体8はばね収容部5の
内外両面を挟持する内側壁9と外側壁10とを周設した
二重筒状に形成される。内側壁9の内径は挿入する電線
Wの外径にほぼ合致する寸法とし、その先端には電線挟
持ばね6のテーパ部7に対接させる外側に傾斜したテー
パ部11を周回形成し、さらにこのテーパ部11の終端
に連なる内周面に突条12を周設している。そして、ば
ね収容部5の内周面に突条12を係合する凹部13を突
条12より巾広に設ける。また、内側壁9の長さは先端
のテーパ部11が電線挟持ばね6のテーパ部7に対接し
た状態で、キャップ体8の内奥端に若干の空間Sが存在
する長さに設定される。
【0009】このように構成した電線端末処理キャップ
Aは、カバー本体1の外周面に対向させて形成した工具
挟持部2をホットスティックで挟み付けた状態で、開口
3から図5に示すように電線Wの活線端末を挿入する
と、電線Wの活線端末がキャップ体8の内側壁9に接触
してキャップ体8を押圧するため、キャップ体8の内奥
端の空間sの長さに相当する範囲のみキャップ体8が内
方へ移動する。このときキャップ体8の内側壁9に設け
た突条12が、ばね収容部5の凹部13を摺動してキャ
ップ体8の内側壁9の先端に設けたテーパ部11が電線
挟持ばね6のテーパ部7を押圧し、半割り円筒状に形成
されている電線挟持ばね6を拡開させるため、電線挟持
ばね6の刃状面15がキャップ体8の内側壁9の面より
下降して電線Wは、電線挟持ばね6の刃状面15に引っ
掛かることなくスムーズにカバー本体1内に進入するこ
とができる。
【0010】そして、このようにしてカバー本体1に挿
入された電線Wは、挿入動作が終ると図6に示すように
拡開された電線挟持ばね6が復元して電線Wを締め付け
るためキャップ体8が押圧されて元の位置に戻り、これ
に伴なって電線挟持ばね6がさらに収縮して電線Wをし
っかりと挟持し、カバー本体1に保持した電線Wの活線
端末を抜脱させることなく保持する。
【0011】また、このようにしてカバー本体1内に保
持した電線Wの活線端末を必要に応じて電線端末処理キ
ャップAから取り外す場合は、ばね収容部5の基端外側
の段部4aとキャップ体8の基端とをホットスティック
で挟み付けてキャップ体8をカバー本体1に押し付ける
ことでキャップ体8のテーパ部11が電線挟持ばね6の
テーパ部7を押圧して、電線挟持ばね6の直径が拡開さ
れ、電線挟持ばね6により挟持された電線Wは開放され
るため、ばね収容部5の基端外側の段部4aとキャップ
体8の基端を把持したそのままの状態で、ホットスティ
ックを電線Wの端末方向へ移動させれば、カバー本体1
は電線Wの活線端末より簡単に取り外すことができる。
【0012】また、図7に示したものは電線挟持ばね6
の他の実施例である。この実施例の電線挟持ばね6は半
割り円筒体6の内周面に多数の突起又は縦方向の突条1
6を等間隔に設けて、これらの突起又は突条16で電線
Wを挟持するようにしている。
【0013】(実施例2)図8に示したものは、カバー
本体1のばね収容部5の基端外周と、キャップ体8の外
側壁10の先端外側とにそれぞれ鍔片17と18を対向
状に周設した実施例である。この実施例のものはキャッ
プ本体1内に保持した電線Wの活線端末を必要に応じて
取り外す際に、近接して対向する鍔部17と18をホッ
トスティックTで挟み易くしたものである。
【0014】(実施例3)図9ないし図11において1
は有底円筒体よりなるカバー本体であり、該カバー本体
1の開口3寄りに段部4を周設して内径を拡大したばね
収容部5を連設している。6はばね収容部5に装着させ
る電線挟持ばねであり、該電線挟持ばね6は分割部14
により縦割り分割して直径を拡開可能の半割り円筒状に
形成され、その内径は常態において電線Wの外径より若
干小径に設定され、全面を凹凸の刃状面15に形成して
いる。そして、開口3に向く端面には内側に傾斜するテ
ーパ部7を周回形成している
【0015】8は前記ばね収容部5に冠着させる筒状の
キャップ体である。このキャップ体8はばね収容部5の
内外両面を挟持する内側壁9と外側壁10とを周設した
二重筒状に形成されるが、内側壁9は図10及び図11
に断面で示すように別体の円筒体に形成したものをキャ
ップ体8内に嵌挿し、接着等により一体的に結合して構
成される。この内側壁9の内径は挿入する電線Wの外径
にほぼ合致する寸法とし、その先端には電線挟持ばね6
のテーパ部7に対接させるテーパ部11を外側に傾斜さ
せて周回形成し、また、内側壁9の長さは先端のテーパ
部11が電線挟持ばね6のテーパ部7に対接した状態
で、キャップ体8の内奥端に若干の空間Sが存在する長
さに設定される。さらに、カバー本体1のばね収容部5
の基端外周とキャップ体8の外側壁10の先端外周にそ
れぞれ鍔部17と18を対向状に周設している。
【0016】なお、カバー本体1とキャップ体8は、実
施例1と同様にキャップ体8がカバー本体1より抜脱し
ないようにばね収容部5の内周面に凹部13を設け、該
凹部13に係合する突条12をキャップ体8の内側壁9
の内面に突設した。
【0017】このように構成した電線端末処理キャップ
A′は、前記電線端末処理キャップAと同様に、カバー
本体1の外周面をホットステイックTで挟み付けた状態
で、開口3から図11に鎖線で示すように電線Wの活線
端末を挿入すると、電線Wの活線端末がキャップ体8の
内側壁9に接触してキャップ体8を内方へ押圧するた
め、キャップ体8は内方へ移動する。このときキャップ
体8の内側壁9先端のテーパ部11が対接する電線挟持
ばね6のテーパ部7を押圧し、半割り円筒状に形成され
ている電線挟持ばね6を拡開するため、電線挟持ばね6
の刃状面15はキャップ体8の内側壁9の面より下降し
て、電線Wは、電線挟持ばね6の刃状面15に引っ掛か
ることなくスムーズにカバー本体1内に進入することが
できる。
【0018】また、このようにしてカバー本体1内に保
持した電線Wの活線端末を必要に応じて電線端末処理キ
ャップA′から取り外す場合は、ばね収容部5の基端外
周に設けた鍔部17とキャップ体8の外側壁10の先端
外側に設けた鍔部18をホットスティックTで挟み付け
て、キャップ体8をカバー本体1に押し付けることでキ
ャップ体8のテーパ部11が電線挟持ばね6のテーパ部
7を押圧して、電線挟持ばね6の直径が拡開され、電線
挟持ばね6により挟持された電線Wは開放されるため、
前記鍔部17と18をホットスティックで挟み付けたま
まの状態で、ホットステイックを電線Wの端末方向へ移
動させれば、カバー本体1は電線Wの活線端末より簡単
に取り外すことができる。
【0019】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係わる電線
端末処理キャップは、電線の活線端末をワンタッチ操作
により簡単に装着させ、電線を挟持した状態で抜脱する
ことなく確実に保持される。そして、このようにして保
持された電線は必要に応じてこれまたワンタッチ操作に
よつて簡単に、しかも電線端末処理キャップを何ら損傷
することなく取り外すことができるから、使用した電線
端末処理キャップを繰り返し再使用に供することができ
る。なお、電線端末処理キャップの電線への装着、取り
外しがすべてホットスティックで作業が行なわれるため
極めて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電線端末処理キャップAの外観斜視図。
【図2】電線挟持ばねの斜視図。
【図3】図1の断面図。
【図4】図3の要部拡大断面図。
【図5】図1に電線の活線端末を嵌挿する状態の断面
図。
【図6】同上の使用状態の断面図。
【図7】電線挟持ばねの他の実施例の斜視図。
【図8】ばね収容部の基端とキャップ体の外周壁先端に
それぞれ鍔部を周接した電線端末処理キャップAの断面
図。
【図9】電線端末処理キャップA′の外観斜視図。
【図10】図9の断面図。
【図11】図9に電線の活線端末を嵌挿する状態の断面
図。
【図12】従来例の断面図。
【符号の説明】
1 カバー本体 3 開口 5 ばね収容部 6 電線挟持ばね 7,11 テーパ部 8 キャップ体 9 内側壁 10 外側壁 17,18 鍔部 S 空間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の一方端で開口した有底円筒体
    よりなるカバー本体の開口側にその内径をカバー本体の
    内径より大きくしたばね収容部を連設し、該ばね収容部
    に半割り円筒状をなして直径を拡開可能に形成した電線
    挟持ばねを装着して、該電線挟持ばねには前記開口側の
    端面にテーパ部を周設し、一方、前記ばね収容部の周側
    壁の内外両面を挟持する内側壁と外側壁とを周設した二
    重筒状のキャップ体を形成すると共に、その内側壁の先
    端に電線挟持ばねのテーパ部に対接するテーパ部を周設
    し、該キャップ体を前記ばね収容部に冠着して内側壁先
    端のテーパ部を電線挟持ばねのテーパ部に対接させた状
    態で、キャップ体の内奥端に若干の空間を存在させて構
    成したことを特徴とする電線端末処理キャップ。
  2. 【請求項2】 カバー本体のばね収容部とキャップ体の
    外側壁のそれぞれの外周に、対向状に鍔部を周設した請
    求項1記載の電線端末処理キャップ。
JP6193585A 1994-07-25 1994-07-25 電線端末処理キャップ Expired - Fee Related JP2602785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6193585A JP2602785B2 (ja) 1994-07-25 1994-07-25 電線端末処理キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6193585A JP2602785B2 (ja) 1994-07-25 1994-07-25 電線端末処理キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0836932A JPH0836932A (ja) 1996-02-06
JP2602785B2 true JP2602785B2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=16310436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6193585A Expired - Fee Related JP2602785B2 (ja) 1994-07-25 1994-07-25 電線端末処理キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2602785B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0836932A (ja) 1996-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9209615B2 (en) Electric wire with terminal and connector
US5588788A (en) Double headed fastener
US4373112A (en) Cable holder
JP2602785B2 (ja) 電線端末処理キャップ
JPS649361U (ja)
JP2981985B2 (ja) 長尺絶縁スリーブ帯と圧着端子との取付け構造
JP2612553B2 (ja) 電線端末処理キャップ
JP2602784B2 (ja) 電線端末処理キャップ
JP2006054977A (ja) コルゲートチューブ装着治具
JPH05303983A (ja) 電線接続用圧縮スリーブ及びダイス
JPH07118348B2 (ja) ケーブルの抜け止め装置
JP3285298B2 (ja) 防水コネクタの防水栓引き抜き方法及び該方法に使用する防水栓並びに治具
JP2612552B2 (ja) 電線端末処理キャップ
JP2612551B2 (ja) 電線端末処理キャップ
JP2003264917A (ja) 電線補修用カバ−
JP2628469B2 (ja) 直線スリーブカバー
JP3409700B2 (ja) 電気接続箱に対するワイヤーハーネスの支持構造
JP2715361B2 (ja) 端 子
JP2500104Y2 (ja) エンドカバ―
JPS5829565Y2 (ja) ゼツエンパイプツキアツチヤクタンシ
JP3223098U (ja) カバー付き圧縮スリーブ
JP2536077Y2 (ja) 光ケーブルの成端部
KR100495270B1 (ko) 동축케이블 컨넥터
JPH10255865A (ja) 電線接続用スリーブ
JP3239225B2 (ja) 電線保護用キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees