JPS5829565Y2

JPS5829565Y2 - ゼツエンパイプツキアツチヤクタンシ

Info

Publication number: JPS5829565Y2
Application number: JP1973046885U
Authority: JP
Inventors: 敬治園田
Original assignee: ニチフデンギヨウカブシキガイシヤ
Priority date: 1973-04-18
Filing date: 1973-04-18
Publication date: 1983-06-29
Also published as: JPS49147589U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、外部からの圧着により電線端部に電気的なら
びに機械的に接続し、かつ、その電線端部分をも圧着接
続部分とともに絶縁パイプで被覆しである絶縁パイプ付
圧着端子に関する。

従来、この種、絶縁パイプ付圧着端子は、その製作過程
において、圧着端子と電線の接続を圧着によって行なう
工程を経るものであり、端子に対する電線の挿入から圧
着工程までの間で端子と電線の相対位置にずれが生じる
と、両者の接続状態が不良な製品となり、商品としての
歩留りを悪くする要因となる。

本考案は、かかる従来技術の問題点を解決し、圧着端子
と電線の被覆材との間に電線の心線部分が露出するよう
な不良品を生じる虞れが少なく、端子と電線とを所期通
りに精度良く圧着固定し得て、製品としてその歩留りを
向上することが容易な絶縁パイプ付圧着端子を、提供す
ることを目的とする。

以下、実施例を図面に基づいて説明する。

１は表面にローレット加工を施した電気機器への棒状差
込み部１ａと電線３の心線部分３ａを嵌入させ、外部か
らの圧着により電線３と接続連結する筒状接続部１ｂと
から成る圧着端子であって、前記棒状差込み部１ａの断
面形状は丸みを有する角筒状であり、筒状接続部１ｂの
内周面にはすべり止め用の周溝１ｂ’が穿設しである。

２は前記筒状接続部１ｂに套嵌し、かつ、該筒状接続部
１ｂに嵌入状態にある電線３の被覆材（塩化ビニールな
どである。

）４との端部分をも套嵌する硬質塩化ビニール製の絶縁
パイプであって、前記被覆材４側に位置する筒部分２ｂ
の内径は、被覆材４部分の外径よりも充分大きく形成さ
れ、被覆材４の外周縁と筒部分２ｂとの間に適当な間隙
が残されている。

また、この絶縁パイプ２の外周面には、線２ａにより圧
着位置（範囲）が表示しである。

５は片状の突起であり、先ぼそりテーパーに形成された
差込み部６ａをその先端部に有した筒状中間部材６の内
周面に一体的に設けてその周方向に複数個突設され、前
記筒状中間部材６が前記絶縁パイプ２の筒部分２ｂに、
絶縁パイプ２径を拡開する状態で圧入されることにより
、絶縁パイプ２の筒部分２ｂ内方に固定されることとな
る。

そして、この突起５は、その先端が、前記筒状中間部材
６の内部に挿入される電線３の被覆材４部分の外周縁よ
りも半径方向内方に向けて突出するように形成され、さ
らに、前記電線３の挿入によりその電線の挿入方向に屈
曲して逆もぎ状突起に形成可能で、且つ、被覆材４より
も硬質の合成樹脂材から構成しである。

従って、この絶縁パイプ付圧着端子を用いて電線３を接
続固定するには、前記筒部分２ｂ側から電線３端部を差
込み挿入し、心線部分３ａを前記筒状接続部１ｂの内部
に内嵌させ、その筒状接続部１ｂ、並びに絶縁パイプ２
の筒部分２ｂを圧着することにより、電線３端部と圧着
端子との接続固定状態を得るものであるが、この際、圧
着される前の電線３と圧着端子１との相対位置は、電線
３の被覆材４に対する突起５の抜は作用に対抗する強い
喰込み作用により、特別な外力が作用しない限り略一定
に維持され、゛さらに、圧着工程を経た後には、筒状接
続部１ｂの圧着保持作用と、前記突起５のさらに深い喰
込み作用とにより、その接続状態が強力に行なわれるも
のである。

図中、第１図イでは電線３を挿入する前の絶縁パイプ付
圧着端子を示し、同図口では、電線３が挿入されて、そ
の被覆材４部分に突起５が電線３の挿入方向に成る程度
噴込み状態となることを示す。

尚、第２図、第４図は、夫々前記第１図イ２口における
■−■線、ＩＶ−ＩＶ線断面を示す。

また、第３図は、圧着された状態の絶縁パイプ付圧着端
子と電線３とを示す。

第５図は、絶縁パイプ付圧着端子に電線３を挿入し、か
つ、圧着する前段階での外面の全体側面図である。

なお、実施例では突起５を合成樹脂からなる不導材料か
ら構成したが、導体である金属材料を用いても、絶縁パ
イプ２により套嵌されているので側ら差支えがない。

また、第６図の如く、突起５をパイプ２の内側面に一体
的に構成しても良きものである。

さらに、実施例では機器への接続を差し込みにより行な
う圧着端子１で示したが、第７図イの如く、二叉状の機
器に対する接続部１ａ’を有するものや、口の如く、ボ
ルト挿通孔体のドーナツ状の接続部１ａ“を有するもの
でも良きことはもちろんである。

以上要するに、本考案の絶縁パイプ付圧着端子は、電線
３の心線部分３ａを内部に嵌合させて接続固定する筒状
接続部１ｂに、前記電線３の被覆材４部分の外径よりも
犬なる内径の筒部分２ｂを有した絶縁パイプ２を外嵌固
定すると共に、この絶縁パイプ２の前記筒部分２ｂの内
周面、または、前記筒部分２ｂ内に嵌合位置させた筒状
中間部材６の内周面に、その先端が、前記筒部分２ｂ内
に挿入される電線の被覆材４部分の外周縁よりも半径方
向内方側に向けて突出する片状の突起５を一体的に、且
つ周方向に複数個形成し、さらにその突起５を、前記電
線３の挿入によりその電線３の挿入方向に屈曲して逆も
ぎ状突起に形成可能で、且つ、前記被覆材４よりも硬質
の素材から構成しであることを特徴とする。

従って、電線３の端部が圧着端子１に挿入されてから、
圧着工程を受けるまでの間、電線３の被覆材４に対する
絶縁パイプ２または筒状中間部材６の突起５を利用して
、特別な外方が及ばない限り圧着端子１と電線３との相
対位置を確実に規定し、この状態で圧着作用を行なうこ
とができるので、圧着端子１と電線３との相対位置ずれ
による不良品の発生を少なくシ、製品の歩留りを向上す
るに有効な構成を有した絶縁パイプ付圧着端子を得られ
るものである。

そしてまた、圧着作用を施こした後には、筒状接続部１
ｂの握持作用のみならず、前記周方向に複数個設けた片
状の突起５のより一層の喰込み作用によっても、前記圧
着端子１と電線３との接続を強力に行なえるものである
。

さらにまた、前記電線３の端部を圧着端子１および、こ
れに外嵌される絶縁パイプ２に対して挿入するには、電
線３の被覆材４を大きく弾性変形させるような無理な押
込み作用によって行なうのではなく、予め電線３挿入方
向に屈曲可能に構成されている突起を変形させれば良い
ものであり、更に、その突起５が環状ではなく片状で周
方向複数個に分割されているから、前記挿入作業そのも
のも極めて容易に行なえ、しかも挿入により突起５をそ
の挿入方向に屈曲させて逆もぎ状突起に形成させるため
に、引抜き方向への強力な抵抗を有せしめ、突起５が片
状であることによって更に強力に電線の被覆材４に喰込
むことができるので、圧着工程前段階における圧着端子
と電線３との相対位置規制のための作業が容易である点
でも有利である。

なお、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に番号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】図面は本考案に係る絶縁パイプ付圧着端子の実施例を示
し、第１図は縦断側面図、第２図は第１゜図■−■線に
於ける断面図、第３図は縦断側面図、第４図は第１図Ｉ
Ｖ−ＩＶ線に於ける断面図、第５図は側面図、第６図は
別の実施例を示す縦断側面図、第７図は別の実施例を示
す平面図である。１・・・圧着端子、２・・・絶縁パイプ、３・・・電線
、４・・・被覆材、５・・・突起。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

電線３の心線部分３ａを内部に嵌合させて接続固定する
筒状接続部１ｂに、前記電線３の被覆材４部分の外径よ
りも犬なる内径の筒部分２ｂを有した絶縁パイプ２を外
嵌固定すると共に、この絶縁パイプ２の前記筒部分２ｂ
の内周面、または、前記筒部分２ｂ内に嵌合位置させた
筒状中間部材６の内周面に、その先端が、前記筒部分２
ｂ内に挿入される電線の被覆材４部分の外周縁よりも半
径方向内方側に向けて突出する片状の突起５を一体的に
、且つ周方向に複数個形成し、さらにその突起５を、前
記電線３の挿入によりその電線３の挿入方向に屈曲して
逆もぎ状突起に形成可能で、且つ、前記被覆材４よりも
硬質の素材から構成しであることを特徴とする絶縁パイ
プ付圧着端子。