JP2602744Y2 - ポンプ取付構造 - Google Patents

ポンプ取付構造

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JP2602744Y2
JP2602744Y2 JP1991038051U JP3805191U JP2602744Y2 JP 2602744 Y2 JP2602744 Y2 JP 2602744Y2 JP 1991038051 U JP1991038051 U JP 1991038051U JP 3805191 U JP3805191 U JP 3805191U JP 2602744 Y2 JP2602744 Y2 JP 2602744Y2
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポンプ取付構造に係
り、特に、固定ボルトによって任意の機器に固定される
タイプのものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、各種産業機械、車両、ユニット
等に組み込まれるギヤポンプは、図4ないし図6に示す
ような構成になっている。まず、ハウジング1があり、
このハウジング1は、ボティ3とフランジ5とから構成
されている。上記ボディ3とフランジ5は、点対象位置
に配置された一対の固定ボルト7、7によって締結・固
定されている。上記固定ボルト7、7位置のフランジ5
側には、固定ボルト7、7、の頭部が突出しないよう
に、凹部9、9が形成されている。
【0003】上記ボディ3内には、図4に示すように、
駆動側ギヤ11と、この駆動側ギヤ11に歯合した従動
側ギヤ13が配置されている。駆動側ギヤ11は、駆動
軸15に固定されており、この駆動軸15は、図4に示
すように、ボディ1よりフランジ5側に突出配置されて
いる。そして、この駆動軸15は、機器17側に内蔵さ
れた図示しない駆動モータの回転軸に連結されることに
なる。そして、上記駆動モータが回転して駆動軸15が
回転し、それによって、駆動側ギヤ11及び従動側ギヤ
13が回転することにより、図6に示すように、図中左
側より流体が吸引されて加圧された後、図中右側に吐出
される。
【0004】上記構成をなすギヤポンプは、点対象位置
に配置された一対の固定ボルト19、19によって、機
器17の所定位置に固定される。これら固定ボルト1
9、19は、既に述べた固定ボルト7、7とは逆方向よ
りねじ込まれるようになっている。又、ハウジング1に
は、上記固定ボルト19、19が貫通するボルト穴2
1、21が形成されており、又、機器17側には、固定
ボルト19、19がねじ込まれるねじ込み穴23、23
が形成されている。又、フランジ5には取付部を構成す
るインロー部25が突設されていて、このインロー部2
5が機器17側に形成された凹部27に丁度嵌合するよ
うになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、あるギヤポンプ
が既に取付けられていて、これを別のギヤポンプに交換
するような場合に、ギヤポンプ側に形成されている固定
ボルト19、19用のボルト孔21、21の位置と、機
器17側のねじ込み孔23、23の位置とが一致しない
場合がある。
【0006】これは、次のような理由による。通常、ギ
ヤポンプの場合には、固定ボルト19、19による締付
け位置が、駆動ギヤ11及び従動ギヤ13の軸間の中心
位置より均等になるように振り分けているとともに、容
量が同じギヤポンプの場合には、固定ボルト19、19
のピッチ(L)が同じになるように設定してある。とこ
ろが、ギヤポンプによっては、上記駆動ギヤ11及び従
動ギヤ13の軸間の中心位置が若干ずれることがある。
このように、駆動ギヤ11と従動ギヤ13の軸間の中心
位置がずれると、インロー部25からのピッチ(h)が
異なってしまう。 一方、ギヤポンプの機器17に対する
取付位置は、インロー部25が凹部27に嵌合すること
により一義的に決定される。そのため、インロー部25
すなわち 取付部からのピッチ(h)が異なるギヤポンプ
を機器に取り付けようとすると、ボルト穴21、21の
位置が、ねじ込み穴23、23の位置に対してずれてし
まう。そのような場合には、その新しいギヤポンプを取
り付けることができなくなってしまう。
【0007】本考案はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、取付部によって機器に
対する取付位置が一義的に決定されてしまう場合であっ
て、取付部からボルト穴までのピッチがずれてしまうよ
うな場合にも、機器側に確実に固定することが可能なポ
ンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願考案によるポンプ取付構造は、ポンプが、一対のギ
ヤをハウジング内に組み込み、このハウジングにはそれ
を貫通するボルト穴と、ハウジングより突出した取付部
とを備え、この取付部を機器側に形成した凹部に嵌合し
たときに、上記ボルト穴と機器側に設けたねじ込み穴と
を一致させるポンプ取付構造において、上記ボルト穴を
長穴とし、この長穴の長径を上記両ギヤの中心を通る中
心線にほぼ平行にし、短径を上記固定ボルトの外径とほ
ぼ等しくしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】まず、ポンプはその取付部を介して機器側の所
定位置に位置決めされる。その状態で、固定ボルトをハ
ウジングのボルト穴に通して機器側のねじ込み穴にねじ
込み、ポンプを機器側に固定する。このハウジングに形
成された長穴のボルト穴は、その長径がギヤ中心を結ぶ
中心線に平行になっているので、この長径が、取付部か
らボルト穴までのピッチのずれ方向と一致する。このた
め、取付部からボルト穴までのピッチが若干ずれても、
上記長径の方向にボルト穴がずれることで、そのような
ずれを吸収することができ、ポンプを機器側に確実に固
定することができる。また、ボルト穴の短径方向への緩
みはほとんどないので、ポンプが短径方向へずれること
がない
【0010】
【実施例】以下、図1ないし図3を参照して本考案の一
実施例を説明する。尚、従来と同一部分には同一符号を
付して示しその説明は省略する。本実施例の場合には、
固定ボルト19、19用のボルト穴101、101が長
穴となっている。そして、この長穴の長径は、駆動ギヤ
11の中心と従動うギヤ13の中心とを結んだ中心線に
ほぼ平行である。つまり、ボルト穴101、101の長
径の範囲内で、固定ボルト19、19のインロー部25
からのピッチのずれを吸収している。その他の構成は従
来と同じであり、その説明は省略する。
【0011】上記構成によると、例えば、新たに取付け
るギヤポンプにおいて、駆動ギヤ11と従動ギヤ13の
軸間中心位置がずれているために、インロー部25から
ボルト穴101までのピッチがずれた場合には、そのず
れをボルト穴101の長径の範囲内で吸収する。よっ
て、機器17側のねじ込み穴23、23に、固定ボルト
19、19を合わせた状態で貫通配置させることがで
き、ギヤポンプを機器17側に確実に固定することがで
きる。このようにして固定したギヤポンプの駆動軸15
が、機器17側に内蔵された駆動モーターによって回転
すると、ハウジング1にもその回転力が作用する。この
とき、ボルド穴101は、上記のように長径が中心線に
平行で、これに直角な短径方向にはほとんど緩みがない
長穴なので、回転力が作用しても、ハウジング1が回転
方向にがたつく心配がない。
【0012】尚、本考案は前記一実施例に限定されるも
のではない。例えば、ボルト穴101、101の長手方
向の大きさは、図示したものに限定されず、任意の大き
さでよい。
【0013】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によるポンプ
取付構造によると、ポンプのハウジング側に形成された
固定ボルト用のボルト穴を、その長径が2本のギヤ軸の
中心を通る中心線にほぼ平行な長穴としたので、固定ボ
ルトの位置を長穴の長径の範囲で可変とすることができ
る。したがって、取付部からのピッチの変化に対応し
て、ポンプを機器側に確実に固定することができる。ま
た、ハウジングの回転方向に対してはボルト穴に緩みが
無いので、ポンプの駆動時にハウジングがその回転方向
にがたつくこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図でギヤポンプの正面
図である。
【図2】本考案の一実施例を示す図でギヤポンプの側面
図である。
【図3】本考案の一実施例を示す図でギヤポンプの側面
図である。
【図4】従来例を示す図でギヤポンプの正面図である。
【図5】従来例を示す図でギヤポンプの側面図である。
【図6】従来例を示す図でギヤポンプの側面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 15 駆動軸(取付部の一部) 19 固定ボルト 23 ねじ込み穴 25 インロー部(取付部の一部) 101 ボルト穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−240783(JP,A) 実開 昭57−202764(JP,U) 実開 昭57−150290(JP,U) 実開 昭61−141647(JP,U) 実開 昭64−9460(JP,U) 実開 昭63−6592(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプが、一対のギヤをハウジング内に
    組み込み、このハウジングにはそれを貫通するボルト穴
    と、ハウジングより突出した取付部とを備え、この取付
    部を機器側に形成した凹部に嵌合したときに、上記ボル
    ト穴と機器側に設けたねじ込み穴とを一致させるポンプ
    取付構造において、上記ボルト穴を長穴とし、この長穴
    の長径を上記両ギヤの中心を通る中心線にほぼ平行に
    し、短径を上記固定ボルトの外径とほぼ等しくしたこと
    を特徴とするポンプ取付構造。
JP1991038051U 1991-04-25 1991-04-25 ポンプ取付構造 Expired - Fee Related JP2602744Y2 (ja)

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JPH04123384U JPH04123384U (ja) 1992-11-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61187085A (ja) * 1985-02-15 1986-08-20 Hitachi Ltd 数字読取方法
JP2941281B2 (ja) * 1988-03-18 1999-08-25 カヤバ工業株式会社 ギヤポンプ又はギヤモータの組み立て据え付け方法

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