JP2602524Y2 - ホイール式建設機械の走行振動抑制装置 - Google Patents

ホイール式建設機械の走行振動抑制装置

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JP2602524Y2
JP2602524Y2 JP1993014614U JP1461493U JP2602524Y2 JP 2602524 Y2 JP2602524 Y2 JP 2602524Y2 JP 1993014614 U JP1993014614 U JP 1993014614U JP 1461493 U JP1461493 U JP 1461493U JP 2602524 Y2 JP2602524 Y2 JP 2602524Y2
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定雄 山田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はホイールローダ等のホ
イール式建設車両において、走行中の振動を作業機に設
けられた作業機作動油圧回路により吸収するようにした
建設車両の振動抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1にホイールローダの外観側面図を示
す。図においてAは車体、Bはバケット、Cはブームシ
リンダ、Dはブーム、Eはバケットシリンダ、Wは車輪
である。そしてバケットBはブームシリンダCにより上
下回動自在なブームDの先端に取付けられていて、バケ
ットBはバケットシリンダEにより前後に回動自在とな
っている。
【0003】そして、上記のような建設車両では、車体
の前方に作業機が大きく張り出しており、このためバケ
ットに土砂を積載した状態で走行したり、不整地などを
走行すると、車体が上下や前後に揺動して、乗心地や運
転操作性が悪い不具合がある。
【0004】上記不具合を改善するため、例えば特開昭
63−247298号公報においては、この明細書の図
2に示すように、複数個のアキュムレータ19,19’
と、これらを選択できる切換弁17を設け、車体の振動
抑制効果を切換可能としている。8はリフトシリンダ
(図1におけるブームシリンダCに相当する装置)であ
り、18,18’はスローリターンチェック弁である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記図2に示した従来
技術においては、次のような問題点がある。 (1)アキュムレータ19,19’の切換条件や目的が
明確でない。 (2)切換弁17切換時(アキュムレータ19,19’
の選択時)にブーム(図1に示したD)が落下する場合
があり危険である。その理由は次の通りである。アキュ
ムレータ19および19’は切換弁17により、どちら
か一方がリフトシリンダ8のボトム側油室8bと通じて
いる場合、もう一方は必ず閉じている。また閉じている
側のアキュムレータの入口圧は、切換弁17の切換直前
のボトム側油室8aの油圧を保持している。いま、リフ
トシリンダ8のボトム側油室8aの油圧とアキュムレー
タ19が通じているときの、ボトム側油圧をPとし、
閉じている側のアキュムレータ19’の入口圧をP
19’としP>P19’の場合を考えると、切換弁1
7によりボトム側油室8aと、アキュムレータ19’が
通じるように切換わったとき、P>P19’であるか
ら、ボトム側油室8a内の作動油は、アキュムレータ1
9’の内へ入り込みリフトシリンダ8が縮み、ブームが
落下することになる。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この考案は上記
に鑑みなされたものであって、請求項1記載のブームシ
リンダのボトム側油室の油圧回路に初期封入ガスセット
圧の異なる少なくとも2個以上のアキュムレータと逆止
弁を有する電磁切換弁を並列に配設し、各アキュムレー
タの前にそれぞれ圧力スイッチを設け空荷,積荷時のボ
トム側油室油圧の変化を上記2個の油圧作動の圧力スイ
ッチで検知して自動的に上記アキュムレータを切り換え
ることにより空荷走行,積荷走行とも最適の振動抑制効
果を得ると共に、ブームシリンダのボトム側油室の油圧
回路圧が圧力スイッチのセット圧以上になるとシステム
が自動的に非作動状態にするようにしたものである
【0007】また請求項2記載の考案は、ブームシリン
ダのボトム側油室の油圧回路に初期封入ガスセット圧の
異なる少なくとも2個以上のアキュムレータと電磁切換
弁を直列に配設し、それぞれのアキュムレータの前に電
磁切換弁が配置されるようアキュムレータと電磁切換弁
を交互に配置し、アキュムレータの前に圧力スイッチを
設け空荷,積荷時のボトム側油室油圧の変化を油圧作動
の圧力スイッチで検知して自動的に上記アキュムレータ
を切り換えることにより空荷走行,積荷走行とも最適の
振動抑制効果を得ると共に、ブームシリンダのボトム側
油室の油圧回路圧が圧力スイッチのセット圧以上になる
とシステムが自動的に非作動状態となり、アキュムレー
タ及び圧力スイッチを掘削時にボトム側油圧回路に発生
する過大な圧力より保護するようにしたものである。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいてこの考案の実施例につい
て説明する。図3はこの考案の第1実施例の基本構造説
明用図であって、ブームシリンダ101のボトム側油室
101aと作業機操作バルブ102を連結する油圧配管
103に、封入ガス圧の異なる2個のアキュムレータ1
04,105および逆止弁を有する電磁切換弁106,
107を油圧配管108,109で並列に連結し、各ア
キュムレータ104,105には流路の開閉を行なうた
めの圧力スイッチ110,111を設け、またブームシ
リンダ101のヘッド側油室101bと、作業機操作バ
ルブ102とを連結する油圧配管112の途中に、ヘッ
ド側油室101bを解放状態に切り換える電磁切換弁1
13を設けてある。114は作動スイッチである。
【0009】そして2個のアキュムレータ104および
105の封入ガス圧を、それぞれPAccおよびPA
ccとし、2個の圧力スイッチ110および111の
セット圧をそれぞれPswおよびPswとしたと
き、次式のようにセットされている。 PAcc<空荷時ボトム側負荷油圧<PAcc<積荷時ボトム側負荷油圧 ・・・・・・・・・・・・・(1) 空荷時ボトム側負荷油圧<Psw<積荷時ボトム側負荷油圧<Psw ・・・・・・・・・・・・・(2) このため空荷走行の場合はアキュムレータ104がバネ
として作用し、また積荷走行の場合はアキュムレータ1
05がバネとして作用するため、空荷走行、積荷走行と
も最適の走行振動減衰効果を得ることができる。
【0010】また、作動スイッチ114を切り忘れて作
業した場合でも、ボトム側油室101aの圧力がPsw
以上になると、自動的に電磁切換弁106,107,
113が切り換わり、アキュムレータ回路を閉ざすた
め、掘削作業や押上作業によりボトム側油室101aに
発生する過大な圧力よりアキュムレータ104,105
および圧力スイッチ110,111は保護されるもので
ある。
【0011】上記第1実施例の油圧電気回路図を図4に
示す。115,116,117はリレーであり、11
8,119,120はそれぞれ電磁切換弁106,10
7,108のソレノイドである。
【0012】図5は上記第1実施例のシステム動作表で
ある。
【0013】図6は第2実施例の油圧および電気回路図
であって、上記図4と同様な作用をする装置には同じ符
号を付してある。そしてブームシリンダボトム油圧室1
01aへの油圧配管203に初期封入ガスセット圧の高
いアキュムレータ205、下流側にセット圧の低いアキ
ュムレータ204の順に設け、その間に電磁切換弁20
6を取付けると共に、ボトム回路203に油圧作動の電
気スイッチ210を設け、電気スイッチ210のON,
OFFによりリレー215を介し切換弁206を切り換
えられるようにする。
【0014】そしてブームシリンダボトム側油室101
aの油圧Pに対し電気スイッチ210セット圧P
アキュムレータ205の初期封入ガスセット圧P,ア
キュムレータ204の初期封入ガスセット圧Pを次式
のようにセットする。 バケット空荷走行姿勢時 P>P>P>P1・・・・・(3) バケット積荷走行姿勢時 P>P>P>P1・・・・・(4)
【0015】次にこの第2実施例の作用について説明す
る。空荷走行時はP>Pのためアキュムレータ20
5は剛体と同じとなり、かつP>P>Pのため切
り換え弁206は開いているのでアキュムレータ204
だけが振動抑制用アキュムレータとして働く。積荷走行
時はP>Pのため切り換え弁206は閉じると共
に、P>Pとなるためアキュムレータ205だけが
振動抑制用アキュムレータとして働く。また空荷時、積
荷時のボトム側油室101aの油圧の変化を油圧作動の
電気スイッチ210で検知し、自動的に空荷時は空荷用
アキュムレータ204、積荷時は積荷用アキュムレータ
205に切り換えを行い、空荷走行、積荷走行とも最適
の振動抑制効果を得ることができる。さらに、切換弁を
一方向遮断弁にすることで切換弁の下流側に取付可能と
なり、油圧スイッチにかかる掘削時のボトム側サージ圧
の頻度を低減して、油圧スイッチ210の耐久寿命を向
上できるものである。
【0016】図7は第3実施例の油圧および電気回路図
であって、この第3実施例は上記第2実施例の回路に高
圧圧力スイッチ311およびリレー316を追加増設し
たものであって、その作用は第2実施例の作用が第1実
施例と全く同一になるようにしたものである。
【0017】
【考案の効果】この考案は以上詳述したようにして成る
ので、複数個のアキュムレータの切換条件が明確になっ
て、空荷走行、積荷走行とも最適の振動抑制効果が得ら
れるので、運転走行性能が大幅に向上し、また、複数個
のアキュムレータ選択の際の電磁切換弁の切換時におけ
るブームの落下が防止されるので、運搬作業の安全性が
確保され、さらにブームシリンダのボトム側油室の油圧
回路が、圧力スイッチのセット圧以上になるとシステム
が自動的に非作動状態になるので、アキュムレータおよ
び圧力スイッチが過大な油圧より保護されて、システム
の信頼性、耐久性が向上するという大きい効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホイールローダの外観側面図である。
【図2】従来の技術の油圧回路図である。
【図3】この考案の第1実施例の基本構造説明用図であ
る。
【図4】上記第1実施例の油圧および電気回路図であ
る。
【図5】上記第1実施例のシステム動作表である。
【図6】第2実施例の油圧および電気回路図である。
【図7】第3実施例の油圧および電気回路図である。
【符号の説明】
101 ブームシリンダ 101a ボトム側油室 104 アキュムレータ 105 アキュムレータ 106 電磁切換弁 107 電磁切換弁 110 圧力スイッチ 111 圧力スイッチ 204 アキュムレータ 205 アキュムレータ 206 電磁切換弁 207 電磁切換弁 210 低圧側検知用油圧スイッチ 215 低圧側制御用リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−14438(JP,A) 実開 平4−73058(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 F16F 15/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームシリンダ(101)のボトム側油室(10
    1a)の油圧回路に初期封入ガスセット圧の異なる少なく
    とも2個以上のアキュムレータ(104),(105)と逆止弁を
    有する電磁切換弁(106),(107)を並列に配設し、各アキ
    ュムレータ(104),(105)の前にそれぞれ圧力スイッチ(1
    10),(111)を設け空荷,積荷時のボトム側油室油圧の変
    化を上記2個の油圧作動の圧力スイッチ(110),(111)で
    検知して自動的に上記アキュムレータを切り換えること
    により空荷走行,積荷走行とも最適の振動抑制効果を得
    ると共に、ブームシリンダ(101)のボトム側油室(101a)
    の油圧回路圧が圧力スイッチ(110),(111)のセット圧以
    上になるとシステムが自動的に非作動状態とすることを
    特徴とする走行振動抑制装置。
  2. 【請求項2】 ブームシリンダ(101)のボトム側油室(10
    1a)の油圧回路に初期封入ガスセット圧の異なる少なく
    とも2個以上のアキュムレータ(204),(205)と電磁切換
    弁(206),(207)を直列に配設し、それぞれのアキュムレ
    ータの前に電磁切換弁が配置されるようアキュムレータ
    と電磁切換弁を交互に配置し、アキュムレータ(204)の
    前に圧力スイッチ(210)を設け空荷,積荷時のボトム側
    油室油圧の変化を油圧作動の圧力スイッチ(210)で検知
    して自動的に上記アキュムレータを切り換えることによ
    り空荷走行,積荷走行とも最適の振動抑制効果を得ると
    共に、ブームシリンダ(101)のボトム側油室(101a)の油
    圧回路圧が圧力スイッチ(210)のセット圧以上になると
    システムが自動的に非作動状態となりアキュムレータ(2
    04),(205)及び圧力スイッチ(210)を掘削時にボトム側
    油圧回路に発生する過大な圧力より保護することを特徴
    とする走行振動抑制装置。
JP1993014614U 1993-03-05 1993-03-05 ホイール式建設機械の走行振動抑制装置 Expired - Lifetime JP2602524Y2 (ja)

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KR19990084966A (ko) * 1998-05-12 1999-12-06 토니헬샴 건설기계의 주행진동 제어장치
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