JP2602354Y2 - 旋削用工具ホルダー - Google Patents
旋削用工具ホルダーInfo
- Publication number
- JP2602354Y2 JP2602354Y2 JP1993056360U JP5636093U JP2602354Y2 JP 2602354 Y2 JP2602354 Y2 JP 2602354Y2 JP 1993056360 U JP1993056360 U JP 1993056360U JP 5636093 U JP5636093 U JP 5636093U JP 2602354 Y2 JP2602354 Y2 JP 2602354Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boundary
- throw
- flank boundary
- holder
- coolant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被削材を回転しながら
チップを一方向に移動させて切削する旋削加工用スロー
アウェイチップの旋削用工具ホルダーに関するものであ
る。
チップを一方向に移動させて切削する旋削加工用スロー
アウェイチップの旋削用工具ホルダーに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、円柱状の材料を所定の外径寸法まで
仕上げるには、旋削加工が使用されている(例えば、特
開平1−321101号公報参照)。
仕上げるには、旋削加工が使用されている(例えば、特
開平1−321101号公報参照)。
【0003】このような旋削加工の一種としては、図1
1に示すものがある。図において、符号11は、所定の
外径寸法まで仕上げるインコネル等の円柱状被削材を示
しており、符号13は、セラミック製の四角形状のスロ
ーアウェイチップを示している。このスローアウェイチ
ップ13の外周縁部は切刃15とされている。
1に示すものがある。図において、符号11は、所定の
外径寸法まで仕上げるインコネル等の円柱状被削材を示
しており、符号13は、セラミック製の四角形状のスロ
ーアウェイチップを示している。このスローアウェイチ
ップ13の外周縁部は切刃15とされている。
【0004】そして、このようなスローアウェイチップ
13はホルダー17に保持されている。このホルダー1
7は、ホルダー本体19と、スローアウェイチップ13
をホルダー本体19に固定するための固定爪21とから
構成されている。
13はホルダー17に保持されている。このホルダー1
7は、ホルダー本体19と、スローアウェイチップ13
をホルダー本体19に固定するための固定爪21とから
構成されている。
【0005】従って、チップ13を固定爪21によりホ
ルダー本体19に固定し、被削材11を回転しながら、
チップ13の切刃15を被削材11に当接した状態でホ
ルダー17を一方向に移動させることにより、被削材1
1を所定の外径寸法まで切削することができる。
ルダー本体19に固定し、被削材11を回転しながら、
チップ13の切刃15を被削材11に当接した状態でホ
ルダー17を一方向に移動させることにより、被削材1
1を所定の外径寸法まで切削することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする問題点】従来、インコネル7
18などの難削材を切削した後では、図12に示すよう
に、前逃げ面境界部23および横逃げ面境界部25が摩
耗し、工具寿命が短くなるという問題があった。この対
策として、従来から工具材料の面から色々な改善、例え
ば、ウイスカーを添加して靱性を向上する等が行われて
いたが充分ではなかった。
18などの難削材を切削した後では、図12に示すよう
に、前逃げ面境界部23および横逃げ面境界部25が摩
耗し、工具寿命が短くなるという問題があった。この対
策として、従来から工具材料の面から色々な改善、例え
ば、ウイスカーを添加して靱性を向上する等が行われて
いたが充分ではなかった。
【0007】また、最近、ホルダー17の側方に配置さ
れたパイプ等からなる冷却液供給装置によりチップ13
のすくい面部27に高圧の冷却液を供給することが行わ
れているが、そのための装置が大型化するという問題が
あった。また、境界摩耗が最も生じ易い前逃げ面境界部
23および横逃げ面境界部25は、被削材11と接触す
る部分に形成されるため、チップ13と被削材11との
間隔が狭く、単にチップ13のすくい面部27に高圧の
冷却液を供給しただけでは、前逃げ面境界部23および
横逃げ面境界部25に冷却液を有効に供給することがで
きないため、これらの部分の冷却が充分ではないという
問題があった。このため、前逃げ面境界部23および横
逃げ面境界部25が摩耗し、工具寿命が短くなるという
問題があった。
れたパイプ等からなる冷却液供給装置によりチップ13
のすくい面部27に高圧の冷却液を供給することが行わ
れているが、そのための装置が大型化するという問題が
あった。また、境界摩耗が最も生じ易い前逃げ面境界部
23および横逃げ面境界部25は、被削材11と接触す
る部分に形成されるため、チップ13と被削材11との
間隔が狭く、単にチップ13のすくい面部27に高圧の
冷却液を供給しただけでは、前逃げ面境界部23および
横逃げ面境界部25に冷却液を有効に供給することがで
きないため、これらの部分の冷却が充分ではないという
問題があった。このため、前逃げ面境界部23および横
逃げ面境界部25が摩耗し、工具寿命が短くなるという
問題があった。
【0008】また、高圧の冷却液をチップ13のすくい
面部27に供給するため、周辺への冷却液の飛散が激し
く、これを防止するための防液板等が必要となる等の問
題があり、コスト高になるという問題があった。
面部27に供給するため、周辺への冷却液の飛散が激し
く、これを防止するための防液板等が必要となる等の問
題があり、コスト高になるという問題があった。
【0009】本発明は、難削材の切削において生じるス
ローアウェイチップの前逃げ面境界部および横逃げ面境
界部の摩耗を安価な方法で低減することができる旋削用
工具ホルダーを提供することを目的とする。
ローアウェイチップの前逃げ面境界部および横逃げ面境
界部の摩耗を安価な方法で低減することができる旋削用
工具ホルダーを提供することを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本考案の旋削用工具ホ
ルダーは、旋削加工用スローアウェイチップを保持する
ホルダー本体に、該ホルダー本体の送り方向側および/
またはその反対側から、前記スローアウェイチップの横
逃げ面境界部および/または前逃げ面境界部に冷却液を
供給する冷却液供給手段を設けてなることを特徴とす
る。
ルダーは、旋削加工用スローアウェイチップを保持する
ホルダー本体に、該ホルダー本体の送り方向側および/
またはその反対側から、前記スローアウェイチップの横
逃げ面境界部および/または前逃げ面境界部に冷却液を
供給する冷却液供給手段を設けてなることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本考案の旋削用工具ホルダーでは、ホルダー本
体に、該ホルダー本体の送り方向側および/またはその
反対側から、スローアウェイチップの横逃げ面境界部お
よび/または前逃げ面境界部に冷却液を供給する冷却液
供給手段を設けたので、難削材の切削時に境界摩耗が生
じ易いスローアウェイチップの横逃げ面境界部および/
または前逃げ面境界部に、冷却水を集中して供給するこ
とができ、横逃げ面境界部および/または前逃げ面境界
部を少量の冷却水で効果的に冷却し、境界摩耗を低減す
ることが可能となる。
体に、該ホルダー本体の送り方向側および/またはその
反対側から、スローアウェイチップの横逃げ面境界部お
よび/または前逃げ面境界部に冷却液を供給する冷却液
供給手段を設けたので、難削材の切削時に境界摩耗が生
じ易いスローアウェイチップの横逃げ面境界部および/
または前逃げ面境界部に、冷却水を集中して供給するこ
とができ、横逃げ面境界部および/または前逃げ面境界
部を少量の冷却水で効果的に冷却し、境界摩耗を低減す
ることが可能となる。
【0012】以下、本考案を次の実施例で説明する。
【0013】
【実施例】本考案の旋削用工具ホルダーの一実施例を図
に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の旋削用工
具ホルダーを示すもので、符号31は、ホルダー本体を
示している。このホルダー本体31には、例えば、Al
2 O3 −SiCウイスカー,Al2 O3 −TiC,Al
2 O3 −TiCウイスカー,Al2 O3 −TiNウイス
カー等から構成されるセラミック製、或いは周知の超硬
合金やサーメット、セラミック材料からなる円板状スロ
ーアウェイチップ33が保持されている。このスローア
ウェイチップ33は、ホルダー本体31の円弧状収容部
35にセットされ、ホルダー本体31に締付自在に固定
された爪部材37によりスローアウェイチップ33の円
弧状収容部35からの脱落が防止されている。
に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の旋削用工
具ホルダーを示すもので、符号31は、ホルダー本体を
示している。このホルダー本体31には、例えば、Al
2 O3 −SiCウイスカー,Al2 O3 −TiC,Al
2 O3 −TiCウイスカー,Al2 O3 −TiNウイス
カー等から構成されるセラミック製、或いは周知の超硬
合金やサーメット、セラミック材料からなる円板状スロ
ーアウェイチップ33が保持されている。このスローア
ウェイチップ33は、ホルダー本体31の円弧状収容部
35にセットされ、ホルダー本体31に締付自在に固定
された爪部材37によりスローアウェイチップ33の円
弧状収容部35からの脱落が防止されている。
【0014】また、ホルダー本体31の下方には、イン
コネル718等のNi基超耐熱合金に代表される難削材
等からなる円柱状被削材39が配置されている。
コネル718等のNi基超耐熱合金に代表される難削材
等からなる円柱状被削材39が配置されている。
【0015】そして、ホルダー本体31の送り方向A側
および送り方向Aと逆側には、スローアウェイチップ3
3の横逃げ面境界部41および前逃げ面境界部43に集
中して冷却液を供給する方向制御部材45がそれぞれ配
置されている。また、ホルダー本体31には、冷却液が
流通する流通孔47が形成されている。この流通孔47
は、ホルダー本体31の所定位置に形成された単一また
は複数の供給口49と連通しており、使用する工作機械
により供給口49が選定され、使用されない供給口49
にはメクラブタ51がされている。供給口49は、図示
しないが通常の圧力または高圧で冷却液を送出する供給
装置に連結されている。冷却液としては、水や油等が使
用される。
および送り方向Aと逆側には、スローアウェイチップ3
3の横逃げ面境界部41および前逃げ面境界部43に集
中して冷却液を供給する方向制御部材45がそれぞれ配
置されている。また、ホルダー本体31には、冷却液が
流通する流通孔47が形成されている。この流通孔47
は、ホルダー本体31の所定位置に形成された単一また
は複数の供給口49と連通しており、使用する工作機械
により供給口49が選定され、使用されない供給口49
にはメクラブタ51がされている。供給口49は、図示
しないが通常の圧力または高圧で冷却液を送出する供給
装置に連結されている。冷却液としては、水や油等が使
用される。
【0016】方向制御部材45,流通孔47および供給
口49により冷却液供給手段53が構成されている。
口49により冷却液供給手段53が構成されている。
【0017】以上のように構成された旋削用工具ホルダ
ーでは、旋削加工用スローアウェイチップ33を保持す
るホルダー本体31に、スローアウェイチップ33の横
逃げ面境界部41および前逃げ面境界部43に冷却液を
供給する冷却液供給手段53を設けたので、境界摩耗が
生じ易いスローアウェイチップ33の横逃げ面境界部4
1および前逃げ面境界部43に冷却液を集中して供給す
ることにより、この横逃げ面境界部41および前逃げ面
境界部43を少量の冷却液で効果的に冷却することがで
き、安価な方法で境界摩耗を低減することができる。こ
れにより工具寿命を大幅に向上することができる。
ーでは、旋削加工用スローアウェイチップ33を保持す
るホルダー本体31に、スローアウェイチップ33の横
逃げ面境界部41および前逃げ面境界部43に冷却液を
供給する冷却液供給手段53を設けたので、境界摩耗が
生じ易いスローアウェイチップ33の横逃げ面境界部4
1および前逃げ面境界部43に冷却液を集中して供給す
ることにより、この横逃げ面境界部41および前逃げ面
境界部43を少量の冷却液で効果的に冷却することがで
き、安価な方法で境界摩耗を低減することができる。こ
れにより工具寿命を大幅に向上することができる。
【0018】また、上記したように、横逃げ面境界部4
1および前逃げ面境界部43に少量の冷却液を集中して
供給するため、周囲に飛散する冷却液を大幅に低減する
ことができ、大型の飛散防止用カバーや防水構造を採用
する必要もない。
1および前逃げ面境界部43に少量の冷却液を集中して
供給するため、周囲に飛散する冷却液を大幅に低減する
ことができ、大型の飛散防止用カバーや防水構造を採用
する必要もない。
【0019】尚、上記実施例では、ホルダー本体31に
円板状のスローアウェイチップ33を固定した例につい
て説明したが、本考案では上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、図2に示すように、ホルダー本体
に、三角形,四角形などの多角形のスローアウェイチッ
プを固定しても良いことは勿論である。
円板状のスローアウェイチップ33を固定した例につい
て説明したが、本考案では上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、図2に示すように、ホルダー本体
に、三角形,四角形などの多角形のスローアウェイチッ
プを固定しても良いことは勿論である。
【0020】そして、本考案者等は、本考案の効果を確
認すべく、図3に示すような多角形状のAl2 O3 −T
iCからなるスローアウェイチップを用い、そのすくい
面のみに切削油剤を供給した場合(従来例、ノズル1)
と、スローアウェイチップのすくい面と横逃げ面境界部
に切削油剤を供給した場合(本考案、ノズル1+2)に
おいて摩耗量を測定する実験を行った。切削条件は、被
削材としてはインコネル718を使用し、切削速度10
0m/min、切削時間30秒、切り込み0.5mm、
送り0.19mm/revであり、ノズル1による切削
油剤の供給量は4.6l/minであり、ノズル2によ
る供給量は9.0l/minであった。
認すべく、図3に示すような多角形状のAl2 O3 −T
iCからなるスローアウェイチップを用い、そのすくい
面のみに切削油剤を供給した場合(従来例、ノズル1)
と、スローアウェイチップのすくい面と横逃げ面境界部
に切削油剤を供給した場合(本考案、ノズル1+2)に
おいて摩耗量を測定する実験を行った。切削条件は、被
削材としてはインコネル718を使用し、切削速度10
0m/min、切削時間30秒、切り込み0.5mm、
送り0.19mm/revであり、ノズル1による切削
油剤の供給量は4.6l/minであり、ノズル2によ
る供給量は9.0l/minであった。
【0021】実験結果を図4〜図6に示す。
【0022】図4〜図6より、横逃げ面境界部の摩耗量
(VN)はノズル1による場合では1.25mm程度で
あるが、ノズル1+2の場合には0.4mm程度であ
り、大幅に低減している。前逃げ面境界部の摩耗量(V
N’)および平行部の摩耗量(VB)もノズル1+2の
場合が大幅に低減している。よって、横逃げ面境界部に
切削油剤を供給することにより、境界摩耗量を大幅に低
減できることが判る。
(VN)はノズル1による場合では1.25mm程度で
あるが、ノズル1+2の場合には0.4mm程度であ
り、大幅に低減している。前逃げ面境界部の摩耗量(V
N’)および平行部の摩耗量(VB)もノズル1+2の
場合が大幅に低減している。よって、横逃げ面境界部に
切削油剤を供給することにより、境界摩耗量を大幅に低
減できることが判る。
【0023】尚、上記実施例では、ホルダー本体31に
横逃げ面境界部41および前逃げ面境界部43に冷却液
を供給する冷却液供給手段53を設けた例について説明
したが、本考案では、ホルダー本体に横逃げ面境界部ま
たは前逃げ面境界部に冷却液を供給する冷却液供給手段
を設けても良く、この場合には冷却液を供給した部分の
境界摩耗を大幅に抑制することができる。
横逃げ面境界部41および前逃げ面境界部43に冷却液
を供給する冷却液供給手段53を設けた例について説明
したが、本考案では、ホルダー本体に横逃げ面境界部ま
たは前逃げ面境界部に冷却液を供給する冷却液供給手段
を設けても良く、この場合には冷却液を供給した部分の
境界摩耗を大幅に抑制することができる。
【0024】また、本考案では、図7および図8に示す
ように、方向制御部材を用いることなく、スローアウェ
イチップチップ33の前逃げ面境界部43にその下方か
ら冷却液を供給しても良い。即ち、被削材39とスロー
アウェイチップチップ33との間に冷却液を供給し(矢
印方向)、前逃げ面境界部43を冷却するようにしても
良い。
ように、方向制御部材を用いることなく、スローアウェ
イチップチップ33の前逃げ面境界部43にその下方か
ら冷却液を供給しても良い。即ち、被削材39とスロー
アウェイチップチップ33との間に冷却液を供給し(矢
印方向)、前逃げ面境界部43を冷却するようにしても
良い。
【0025】図9は本考案の他の実施例を示すもので、
符号61は、ホルダー本体を示している。このホルダー
本体61には円板状スローアウェイチップ63が保持さ
れている。このスローアウェイチップ63は、爪部材6
7によりホルダー本体61に固定されている。ホルダー
本体61の下方には円柱状被削材69が配置されてい
る。
符号61は、ホルダー本体を示している。このホルダー
本体61には円板状スローアウェイチップ63が保持さ
れている。このスローアウェイチップ63は、爪部材6
7によりホルダー本体61に固定されている。ホルダー
本体61の下方には円柱状被削材69が配置されてい
る。
【0026】そして、図9(A)に示すようにホルダー
本体61の送り方向A側および送り方向Aと逆側には、
スローアウェイチップ63の横逃げ面境界部71および
前逃げ面境界部73に集中して冷却液を供給する冷却液
供給手段75が設けられている。この冷却液供給手段7
5は、冷却水が流通する流通孔77と、この流通孔77
と連続する溝79と、この溝79の上部を覆うカバー8
1とを有している。
本体61の送り方向A側および送り方向Aと逆側には、
スローアウェイチップ63の横逃げ面境界部71および
前逃げ面境界部73に集中して冷却液を供給する冷却液
供給手段75が設けられている。この冷却液供給手段7
5は、冷却水が流通する流通孔77と、この流通孔77
と連続する溝79と、この溝79の上部を覆うカバー8
1とを有している。
【0027】カバー81は、冷却水を一定方向に吐出す
るべく、冷却水の吐出方向に突部が形成され、ホルダー
本体61とカバー81との間に冷却水の流通路が形成さ
れている。
るべく、冷却水の吐出方向に突部が形成され、ホルダー
本体61とカバー81との間に冷却水の流通路が形成さ
れている。
【0028】以上のように構成された旋削用工具ホルダ
ーでは、上記実施例と同様に、境界摩耗が生じ易いスロ
ーアウェイチップ63の横逃げ面境界部71および前逃
げ面境界部73に冷却液を集中して供給することによ
り、この横逃げ面境界部71および前逃げ面境界部73
を少量の冷却液で効果的に冷却することができ、安価な
方法で境界摩耗を低減することができる。
ーでは、上記実施例と同様に、境界摩耗が生じ易いスロ
ーアウェイチップ63の横逃げ面境界部71および前逃
げ面境界部73に冷却液を集中して供給することによ
り、この横逃げ面境界部71および前逃げ面境界部73
を少量の冷却液で効果的に冷却することができ、安価な
方法で境界摩耗を低減することができる。
【0029】さらに、この実施例では、冷却水を供給す
る通路を、直線的な流通孔77と、加工が困難な部分を
溝79とこの溝79を覆うカバー81により形成したの
で、溝79を形成した部分ではドリル等で孔を穿設する
必要がなく、単に溝79を形成するだけで済み、安価に
かつ容易に本考案のホルダーを製造することができる。
る通路を、直線的な流通孔77と、加工が困難な部分を
溝79とこの溝79を覆うカバー81により形成したの
で、溝79を形成した部分ではドリル等で孔を穿設する
必要がなく、単に溝79を形成するだけで済み、安価に
かつ容易に本考案のホルダーを製造することができる。
【0030】図10は、冷却液供給手段75を、冷却水
が流通する流通孔77と、この流通孔77と連続する溝
79と、この溝79の上部を覆うカバー81とで形成し
た他の例であるが、この場合であっても、上記図9の実
施例と同様の効果を得ることができる。
が流通する流通孔77と、この流通孔77と連続する溝
79と、この溝79の上部を覆うカバー81とで形成し
た他の例であるが、この場合であっても、上記図9の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0031】
【考案の効果】以上詳述した通り、本考案の旋削用工具
ホルダーでは、境界摩耗が生じ易いスローアウェイチッ
プの横逃げ面境界部および/または前逃げ面境界部に、
冷却液を供給することにより、この横逃げ面境界部およ
び/または前逃げ面境界部を効果的に冷却することがで
き、安価な方法で境界摩耗を低減することができ、これ
により、工具寿命を大幅に向上することができる。
ホルダーでは、境界摩耗が生じ易いスローアウェイチッ
プの横逃げ面境界部および/または前逃げ面境界部に、
冷却液を供給することにより、この横逃げ面境界部およ
び/または前逃げ面境界部を効果的に冷却することがで
き、安価な方法で境界摩耗を低減することができ、これ
により、工具寿命を大幅に向上することができる。
【図1】本考案の旋削用工具ホルダーに円板状のスロー
アウェイチップを固定し、これにより被削材を切削して
いる状態を示す側面図である。
アウェイチップを固定し、これにより被削材を切削して
いる状態を示す側面図である。
【図2】本考案の旋削用工具ホルダーに四角形状のスロ
ーアウェイチップを固定し、これにより被削材を切削し
ている状態を示す側面図である。
ーアウェイチップを固定し、これにより被削材を切削し
ている状態を示す側面図である。
【図3】スローアウェイチップへの切削油剤の供給方向
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図4】ノズル1の場合とノズル1+2の場合における
横逃げ面境界部における摩耗量を示すグラフである。
横逃げ面境界部における摩耗量を示すグラフである。
【図5】ノズル1の場合とノズル1+2の場合における
前逃げ面境界部における摩耗量を示すグラフである。
前逃げ面境界部における摩耗量を示すグラフである。
【図6】ノズル1の場合とノズル1+2の場合における
前逃げ面境界部と横逃げ面境界部の間の平行部における
摩耗量を示すグラフである。
前逃げ面境界部と横逃げ面境界部の間の平行部における
摩耗量を示すグラフである。
【図7】方向制御部材を用いることなく、チップの前逃
げ面境界部にその下方から冷却液を供給する状態を示す
側面図である。
げ面境界部にその下方から冷却液を供給する状態を示す
側面図である。
【図8】方向制御部材を用いることなく、チップの前逃
げ面境界部にその下方から冷却液を供給する状態を示す
正面図である。
げ面境界部にその下方から冷却液を供給する状態を示す
正面図である。
【図9】本考案の他の実施例の旋削用工具ホルダーに円
板状のスローアウェイチップを固定し、これにより被削
材を切削している状態を示す側面図(A)および正面図
(B)である。
板状のスローアウェイチップを固定し、これにより被削
材を切削している状態を示す側面図(A)および正面図
(B)である。
【図10】本考案のさらに他の実施例の旋削用工具ホル
ダーにより被削材を切削している状態を示す側面図であ
る。
ダーにより被削材を切削している状態を示す側面図であ
る。
【図11】従来の旋削用工具ホルダーに四角形状のスロ
ーアウェイチップを固定し、これにより被削材を切削し
ている状態を示す側面図である。
ーアウェイチップを固定し、これにより被削材を切削し
ている状態を示す側面図である。
【図12】従来のスローアウェイチップの摩耗状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
31,61 ホルダー本体 33,63 スローアウェイチップ 41,71 横逃げ面境界部 43,73 前逃げ面境界部 53,75 冷却液供給手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 27/10 B23Q 11/10
Claims (1)
- 【請求項1】旋削加工用スローアウェイチップを保持す
るホルダー本体に、該ホルダー本体の送り方向側および
/またはその反対側から、前記スローアウェイチップの
横逃げ面境界部および/または前逃げ面境界部に冷却液
を供給する冷却液供給手段を設けてなることを特徴とす
る旋削用工具ホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993056360U JP2602354Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-10-19 | 旋削用工具ホルダー |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-14039 | 1993-03-25 | ||
JP1403993 | 1993-03-25 | ||
JP1993056360U JP2602354Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-10-19 | 旋削用工具ホルダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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