JP2601708Y2 - 育苗用トレー - Google Patents

育苗用トレー

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JP2601708Y2
JP2601708Y2 JP1993074220U JP7422093U JP2601708Y2 JP 2601708 Y2 JP2601708 Y2 JP 2601708Y2 JP 1993074220 U JP1993074220 U JP 1993074220U JP 7422093 U JP7422093 U JP 7422093U JP 2601708 Y2 JP2601708 Y2 JP 2601708Y2
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tray
seedlings
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seedling raising
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喜洋 浅賀
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Tokan Kogyo Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は育苗用トレーに係り、と
くにフラットなシートに複数の凹部を形成し、それぞれ
の凹部に培土を充填して育苗を行なうようにした育苗用
トレーに関する。
【0002】
【従来の技術】長方形の高分子材料から成るシートを用
いて真空成形等の方法で複数の凹部を設け、これらの凹
部をそれぞれセルとしてその中に培土を充填して育苗を
行なうようにした育苗用トレーが知られている。
【0003】このようなトレーは、その中に数センチ角
の4角形、多角形、あるいは丸形の凹部がハチの巣状あ
るいは井桁状に上板を介して連結された形で形成され、
トレーの全体形状は長方形をなしている。そしてそれぞ
れのセルを構成する凹部に培土を充填して種子を播き、
発芽して得られた苗を育てるとともに、培土が離れない
程度に根が張って巻いた根鉢が形成された段階でこのト
レーから苗を取出すようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来のこのようなトレ
ーによれば、とくにその周辺部に設けられている凹部
は、外側から空気が流通するために熱気が溜り難いが、
セルの中央部の近傍においてはその下側を通過する外気
による熱の放散が困難になり、これによってとくにトレ
ーの中央部の下部において熱気が溜り易くなる。またト
レーの上部であって凹部の連結部の表面に灌水等による
水滴が溜ったり、農薬や液体肥料等の液体が付着するこ
とになる。
【0005】このような原因によって、培土が湿気を帯
び易くなるとともに、苗が徒長する原因になる。このよ
うな傾向はトレーの中央部付近において著しくなる。こ
の結果育苗段階での均一苗の育成が困難になる。
【0006】本考案はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、トレーのとくに中央部の底部における
熱気の放散が容易で、トレーの中央部においても苗が徒
長し難く、これによってより均一な苗を育成できるよう
した育苗用トレーを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、フラットなシ
ートに複数の凹部を形成し、それぞれの凹部に培土を充
填して育苗を行なうようにした育苗用トレーにおいて、
前記凹部間において前記トレーに通気孔を形成するとと
もに、前記トレーの中心側に形成されている通気孔の大
きさを前記トレーの外周側に形成されている通気孔の大
きさよりも大きくしたことを特徴とする育苗用トレーに
関するものである。ここでトレーが高分子シートの成形
体から成り、該トレーの外周側に傾斜した周壁部が形成
されるとともに、該周壁部の先端側にフランジが形成さ
れていてよい。またトレーの上面と前記周壁部とのエッ
ジの部分に間欠的にへこみが形成されていてよい。
【0008】
【作用】凹部間に通気孔が形成されているために、この
通気孔を通してトレーの下側の熱気が放散される。ここ
で中心側の通気孔の方が外周側の通気孔よりも大きくな
っているために、とくにトレーの中央部の底部に溜った
熱気をより効果的に放散することが可能になり、中心側
の凹部と外周側の凹部の温度の差をなくすことが可能に
なる。またトレー上部の凹部間に溜った水や水滴や液体
等が上記通気孔を通して排出されるようになる。
【0009】
【実施例】図1および図2は本考案の一実施例に係る育
苗用トレーを示すものであって、この育苗用トレーは高
分子シートを用いて真空成形によって成形されたもので
あって、全体として長方形の形状をなしている。そして
トレー上には、その長さ方向に12個の、また幅方向に
6個の凹部10が配列されており、合計72個の凹部1
0が形成されている。これらの凹部10がそれぞれ育苗
用のセルを構成するようになっている。
【0010】またこのトレーの外周側の部分が傾斜した
周璧部12を備え、この周璧部12の下端が段部13に
構成されるとともに、段部13の先端側がフランジ14
になっている。このような段部13とフランジ14とを
設けることによって、トレーの全体としての剛性を高め
ている。
【0011】上記トレーの長辺側の周璧部12のエッジ
の部分にはそれぞれの凹部10に対応して小さなへこみ
17が形成されている。また短辺側の部分における周璧
部12についても、その上側のエッジの部分にそれぞれ
4個のへこみ18が形成され、さらに短辺側の周璧部1
2の両側のエッジの部分には横長のへこみ19が形成さ
れている。
【0012】これらのへこみ17〜19によって、段部
13およびフランジ14を有する周璧部12の剛性をさ
らに高めるようにしている。これらによって全体として
のトレーの変形が防止される。
【0013】またこのトレーには、それぞれの凹部10
間に通気孔23、24が形成されている。すなわち外周
側に位置する凹部10と隣接する部分には小さな直径の
通気孔24が形成されているのに対して、中心側に位置
する凹部10間には大きな直径の通気孔23が形成され
ている。
【0014】またこのようなトレーの凹部10の底部に
はそれぞれ図3および図4に示すように、一対の支持用
突部27が形成されている。これらの支持用突部27間
の部分が排気孔28に構成されており、凹部10内の水
の排水を行なうようにしている。
【0015】次にこのような育苗用トレーによる育苗に
ついて説明すると、図5に示すように、それぞれの凹部
10から成るセル内に培土31を充填するとともに、種
子を播き、発芽した苗32を育てる。苗32が所定の大
きさになると、凹部10内の苗の根が張って培土が離れ
ない程度に巻付いて根鉢34を形成するようになる。こ
のような根鉢34が形成された苗32がトレーの凹部1
0から取出されて供給されることになる。
【0016】このように本実施例に係る育苗用トレー
は、多角形のセルを構成する凹部10を多数連結した構
造体であって、外形が長方形の箱型になっている。トレ
ーは育苗用の培土を図5に示すように各セル10内に充
填し、野菜や花、あるいは苗木の種子を播種し、発芽か
ら成育段階を経て移植する適時期に至るまで育成するも
のである。
【0017】このトレーの特徴は、従来のトレーにはな
い通気孔23、24を備えるものである。すなわちトレ
ーの上部であって各凹部10の連結部の表面に通気孔2
3、24を設定するようにしている。このような通気孔
23、24を形成することによって、凹部10内で育成
中の幼苗の株間に凹部10の外側から通気が促進され
る。またトレーの上部の連結部に空間を得ることが可能
になる。
【0018】さらには通気孔23、24の孔の数と孔の
大小の配列を任意に調整でき、例えば図1および図2に
示すように、トレーの外周側においてはその直径が小さ
くするとともに、トレーの中心側の通気孔の孔の直径を
大きくすることが可能になる。
【0019】このような通気孔23、24はさらに水抜
きの機能を有するために、連結部に灌水で溜った水や肥
料、あるいはまた農薬の液滴をこれらの通気孔23、2
4を通して排出できる。
【0020】さらにこのようなトレーは、その外周側の
部分に段部13とフランジ14とを有する周璧部12を
設けるとともに、これらの周璧部12の上端側のエッジ
にはへこみ17、18、19を形成することによって、
トレーの全体としての剛性をさらに高めるようにしてい
る。
【0021】このような育苗用トレーを用いることによ
って、このトレーの底部から上部に通気孔23、24を
通して空気が流通する。従ってトレーの下面であって凹
部10の底部の周辺に溜る熱気が容易に抜ける。従って
凹部10で育苗中の幼苗が繁茂し、苗の株間に熱気が溜
るのを少なくすることが可能になる。
【0022】またこのような通気孔23、24と相まっ
て、周璧部12に設定されているへこみ17、18、1
9を設けることによって、トレーの連結部の表面への太
陽熱の吸収量が低減し、凹部10の下側への熱気の溜り
の減少に役立つようになる。また凹部10によって形成
される株間の空気の溜りが発生する熱の影響が少なくな
り、苗の徒長を抑制する効果がある。さらにはトレーの
底部における熱気の影響が減少するために、育苗培土の
乾きが和らげられる。
【0023】またトレーの凹部10の連結部の表面に溜
る水滴を少なくでき、苗の株間周辺部の湿気の減少に役
立つようになる。さらに通気孔23、24が水抜き孔と
して併用でき、灌水時、あるいは農薬散布時、液体肥料
の供給時の各種の液体の滴下を促すことが可能なる。こ
れらの効果の相乗作用によって、トレーの各凹部10に
おいてそれぞれ均一であって徒長の少ない均一な苗の育
成が可能になる。
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案は、フラットなシー
トに複数の凹部を形成し、それぞれの凹部に培土を充填
して育苗を行なうようにした育苗用トレーにおいて、凹
部間においてトレーに通気孔を形成するとともに、トレ
ーの中心側に形成されている通気孔の大きさをトレーの
外周側に形成されている通気孔の大きさよりも大きくし
たものである。従ってこのようなトレーによれば、その
下面に溜った熱気をトレーに形成されている通気孔を通
して逃がすことが可能になる。しかも中心側に形成され
ている通気孔の大きさを外周側に形成されている通気孔
の大きさよりも大きくしているために、熱気が溜り易い
トレーの下面であってその中央部の熱気をより効果的に
放散させることが可能になり、これによってとくにトレ
ーの中央部の周辺における熱気の影響を少なくし、苗の
徒長を抑制することが可能になる。従ってそれぞれの凹
部においてほぼ均一な苗の育成を行なうことが可能にな
る。またトレーが高分子シートの成形体から成り、該ト
レーの外周側に傾斜した周壁部が形成されるとともに、
該周壁部の先端側にフランジが形成されている構成によ
れば、上記周壁部とフランジとによってこのトレーに剛
性を付与することが可能になり、トレーが変形しなくな
る利点をもたらす。またトレーの上面と周壁部とのエッ
ジの部分に間欠的にへこみが形成されている構成によれ
ば、このような間欠的なへこみによってトレーの剛性を
さらに高めることが可能になる。従ってトレーの変形が
このようなへこみによって防止されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗用トレーの外観斜視図である。
【図2】育苗用トレーの平面図である。
【図3】一部を破断した育苗用トレーの側面図である。
【図4】育苗用トレーの要部拡大断面図である。
【図5】育苗用トレーによって育苗を行なっている状態
を示す要部断面図である。
【図6】トレーの凹部から取出された苗の外観斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 凹部(セル) 12 周璧部 13 段部 14 フランジ 17、18 へこみ 19 横長のへこみ 23 通気孔(大) 24 通気孔(小) 27 支持用突部 28 排水孔 31 培土 32 苗 34 根鉢

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フラットなシートに複数の凹部を形成し、
    それぞれの凹部に培土を充填して育苗を行なうようにし
    た育苗用トレーにおいて、 前記凹部間において前記トレーに通気孔を形成するとと
    もに、前記トレーの中心側に形成されている通気孔の大
    きさを前記トレーの外周側に形成されている通気孔の大
    きさよりも大きくしたことを特徴とする育苗用トレー。
  2. 【請求項2】トレーが高分子シートの成形体から成り、
    該トレーの外周側に傾斜した周壁部が形成されるととも
    に、該周壁部の先端側にフランジが形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の育苗用トレー。
  3. 【請求項3】トレーの上面と前記周壁部とのエッジの部
    分に間欠的にへこみが形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の育苗用トレー。
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