JP2601511Y2 - ダイヤフラム式静圧軸受用流量調整弁 - Google Patents

ダイヤフラム式静圧軸受用流量調整弁

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JP2601511Y2
JP2601511Y2 JP1993050139U JP5013993U JP2601511Y2 JP 2601511 Y2 JP2601511 Y2 JP 2601511Y2 JP 1993050139 U JP1993050139 U JP 1993050139U JP 5013993 U JP5013993 U JP 5013993U JP 2601511 Y2 JP2601511 Y2 JP 2601511Y2
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diaphragm
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hydrostatic bearing
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日出夫 草野
弘春 持丸
裕介 内田
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株式会社日平トヤマ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はダイヤフラム式静圧軸受
用流量調整弁に関するものであり、特に研削盤の主軸用
軸受に適用されるダイヤフラム式静圧軸受用流量調整弁
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラム弁式の自動調整絞りは、ス
プール弁に比べて弁の移動量が通常数拾μmと少なく、
はるかに応答性の良い軸受隙間の補償特性を実現するこ
とができる。このため、近年、自動調整静圧軸受の絞り
弁には、ダイヤフラム弁式が頻繁に適用されている。図
5はダイヤフラム式自動調整絞りの典型的な適用例で、
対向リセス型の直線案内に対する使用例である。軸10
に荷重が作用して対向するリセス圧力に差が生じると、
これによりダイヤフラム3が弾性変形し、絞り隙間4,
5が増減する。すなわち軸10の駆動前においては軸1
0は自重により下がっており、その状態では下側リセス
部クリアランス11は上側リセス部クリアランス12よ
りも小さい。その状態で油圧を起動するとクリアランス
の違いにより差圧が発生し、下側リセス13内圧力が上
側リセス14内圧力よりも大となる。この差圧がダイヤ
フラム3にフィードバックされて絞り効果に差が発生
し、差圧がさらに拡大する。これが負荷能力となり軸1
0を押し上げる。
【0003】その後軸10が上がるにつれて下側リセス
部クリアランス11と上側リセス部クリアランス12の
クリアランスの差が小さくなり各リセス13、14内に
発生する圧力の差も小さくなり、最終的に自重に見合っ
た差圧で釣り合う。その状態で外部から軸10に荷重を
加えた場合には軸10が微小変位し、各リセス部13、
14のクリアランス11,12が変化して新たな差圧が
発生する。これがダイヤフラム3にフィードバックされ
て絞り効果に差が発生し、差圧がさらに拡大する。これ
が負荷能力となり外部の荷重と釣り合う。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし以上の従来のダ
イヤフラム式静圧軸受用流量調整弁を研削盤の主軸用軸
受に適用する場合には次のような問題があった。装置運
転当初においては軸10は自重により下がっていて、リ
セス13、14内は油切れしており下側リセス部クリア
ランス11は上側リセス部クリアランス12よりも小さ
い。その状態で油圧を起動すると油がリセス13、14
内に充填されるが、リセス13、14内が完全に油で充
填されるまでリセス内の圧力は徐々に上昇していく。ダ
イヤフラム3が薄い場合にはリセス13、14内に油が
充填される過渡期におけるわずかな差圧でもダイヤフラ
ムが差圧拡大の方向に変位し、軸を押し上げて短時間に
て安定する。
【0005】しかしダイヤフラム3が厚い場合にはリセ
ス13、14内に油が充填される過渡期におけるわずか
な差圧では、ダイヤフラム3は変位せずリセス13、1
4内に油が完全に充填されるまで、軸10はほとんど変
位しない。リセス13内に油が完全に充填されるとリセ
ス内の圧力が急速に上昇し、軸10を急激に押し上げる
と共にダイヤフラムを図6に示されるように変形し、そ
の結果絞り部の穴15が塞がれるため二次圧が遮断され
てリセスに圧が立たなくなり、正常位置に安定するまで
に時間がかかる。
【0006】すなわち以上の従来のダイヤフラム弁式流
量調整弁は、定常状態では最適設計により剛性を大きく
上げられるが、負荷が軸受能力に比べて小さすぎると油
圧起動時には定常状態になるまでに時間がかかるという
問題があった。本考案は以上の従来技術における問題に
鑑みてなされたものであって、装置立ち上げ時に速やか
に定常状態となり、稼動効率の良いダイヤフラム式静圧
軸受用流量調整弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のダイヤフラム式
静圧軸受用流量調整弁は、ケーシング内にダイヤフラム
を介して絞り部を配置してなるダイヤフラム式静圧軸受
用流量調整弁において、ケーシング内側の絞り部とダイ
ヤフラムとの間隙部分に突起部を形成し、ダイヤフラム
の過大な変形においても絞り部の穴をふさがないように
したことを特徴とする。また本考案のダイヤフラム式静
圧軸受用流量調整弁は、ケーシング内にダイヤフラムを
介して絞り部を配置してなるダイヤフラム式静圧軸受用
流量調整弁において、ケーシング内側の絞り部の穴の断
面形状を長穴状とし、ダイヤフラムの過大な変形におい
ても絞り部の穴をふさがないようにしたことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】したがって本考案のダイヤフラム式静圧軸受用
流量調整弁によれば、ダイヤフラムが瞬時大きく変形し
ても、ランド部に微小突起を設けるか、絞り部の穴が横
断面長穴形状にされているため、ダイヤフラムにより絞
り部の穴が塞がれる様なことはなく、一方、定常使用状
態ではダイヤフラムとランド部に設けられた微小突起と
の干渉はなく、性能上問題が生じることはない。
【0009】
【実施例】以下本考案の一実施例のダイヤフラム式静圧
軸受式流量調整弁について説明する。図1、2に示され
るように本考案のダイヤフラム式静圧軸受式流量調整弁
はケーシング1の油圧室2内にダイヤフラム3が保持さ
れ、そのダイヤフラム3を中間に配置する位置関係で絞
り部4、5がケーシング1に形成される。したがってか
かる絞り部4、5を介して油圧室2内の油圧が図示しな
い静圧軸受に印加される。絞り部4、5が形成されたケ
ーシング1内側のランド部6、7はダイヤフラム3側面
と対向し、かかるランド部6、7とダイヤフラム3との
間のクリアランスは図示しない静圧軸受の対向するリセ
ス圧力の差圧の変動に応じて変化する。
【0010】図示されるように本実施例のダイヤフラム
式静圧軸受式流量調整弁ではランド部6、7にダイヤフ
ラム3側に突出するように突起8、8′、9、9′が形
成される。かかる突起8、8′、9、9′の形状特にそ
の突出高さは、ダイヤフラム3の最大撓み量との関係で
決定される。
【0011】以上のように設定された突起8、9を設け
ることによって、本考案の実施例のダイヤフラム式静圧
軸受式流量調整弁によれば、図3に示されるように、油
圧起動時の非定常運転時でも、ダイヤフラム3がランド
部6に当接して絞り部4の穴を閉塞することが突起8、
9によって防止され、油圧起動後速やかに定常運転が開
始され、効率が向上される。図4は本考案の他の実施例
のダイヤフラム式静圧軸受式流量調整弁の構造を示し、
この実施例では図に示されるようにケーシング1に形成
された絞り部4、5の穴の横断面形状が長穴状とされ
る。本実施例のダイヤフラム式静圧軸受式流量調整弁で
も、以上のように横断面形状が長穴状に設定された穴を
絞り部4に設けることによって、油圧起動時の非定常運
転時でも、ダイヤフラム3がランド部6に当接して絞り
部4の穴を閉塞することが防止され、油圧起動後速やか
に定常運転が開始され、効率が向上される。
【0012】
【考案の効果】以上のように本考案のダイヤフラム式静
圧軸受式流量調整弁によれば、ケーシング内側の絞り部
とダイヤフラムとの間隙部分に突起部を形成するかもし
くはケーシング内側の絞り部の穴の断面形状を長穴状と
したことにより、油圧起動時の非定常運転時にダイヤフ
ラムによって絞り部の穴が閉塞されることを防止して油
圧起動時の安定状態になるまでの時間を大きく短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例のダイヤフラム式静圧軸受
式流量調整弁の断面図。
【図2】 図1II-II矢視図。
【図3】 図1に示すダイヤフラム式静圧軸受式流量調
整弁の作動説明図。
【図4】 本考案の一実施例のダイヤフラム式静圧軸受
式流量調整弁の説明図。
【図5】 従来のダイヤフラム式静圧軸受式流量調整弁
の断面図。
【図6】 従来のダイヤフラム式静圧軸受式流量調整弁
の作動説明図。
【符号の説明】
1・・・ケーシング、2・・・油圧室、3・・・ダイヤ
フラム、4,5・・・絞り部、8,9・・・突起部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 32/06 F16K 7/17

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内にダイヤフラムを介して絞
    り部を配置してなるダイヤフラム式静圧軸受用流量調整
    弁において、ケーシング内側の絞り部とダイヤフラムと
    の間隙部分に突起部を形成し、ダイヤフラムの過大な変
    形においても絞り部の穴をふさがないようにしたことを
    特徴とするダイヤフラム式静圧軸受用流量調整弁。
  2. 【請求項2】 ケーシング内にダイヤフラムを介して絞
    り部を配置してなるダイヤフラム式静圧軸受用流量調整
    弁において、ケーシング内側の絞り部の穴の断面形状を
    長穴状とし、ダイヤフラムの過大な変形においても絞り
    部の穴をふさがないようにしたことを特徴とするダイヤ
    フラム式静圧軸受用流量調整弁。
JP1993050139U 1993-08-23 1993-08-23 ダイヤフラム式静圧軸受用流量調整弁 Expired - Fee Related JP2601511Y2 (ja)

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