JP2601496Y2 - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP2601496Y2
JP2601496Y2 JP1993074571U JP7457193U JP2601496Y2 JP 2601496 Y2 JP2601496 Y2 JP 2601496Y2 JP 1993074571 U JP1993074571 U JP 1993074571U JP 7457193 U JP7457193 U JP 7457193U JP 2601496 Y2 JP2601496 Y2 JP 2601496Y2
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享 村石
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三輪精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ベーンポンプに関し、
例えば、発電機に隣接して配されポンプのロータと発電
機の回転子とが同軸回転されるように構成されているも
のに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大型自動車にはブレーキ用また
はクラッチ用マスタシリンダ、ドア開閉装置、各種アク
チュエータ等の作動装置を作動させるために、自動車用
真空ポンプが搭載されており、この真空ポンプは走行用
エンジンによりVベルトを介して駆動されるようになっ
ている。ちなみに、この場合、エンジンルームの空間効
率を高めるために、発電機と一体化されることが多い。
【0003】このような真空ポンプとしては、複数枚の
ベーンがロータに開設された溝に径方向に摺動自在に挿
入されており、このベーンが回転時に受ける遠心力によ
り溝から自然に突出してポンプ室の内周面して密着
することにより、ベーンが構成する隣合う圧力室相互の
気密を維持するように構成されているベーンポンプが広
く使用されている。
【0004】ところが、このようなベーンポンプにおい
ては、ロータが自動車のエンジンにより回転駆動される
ため、低速回転時にベーンに作用する遠心力の不足が発
生したり、低温時に潤滑油が高粘度になってベーンの摺
動不良が発生したりする場合があり、このような場合、
ベーンのポンプ室内周面への押接が不充分になってベー
ンによる圧力室相互の気密維持が不適正になるため、真
空性能の低下が発生するということが知られていた。
【0005】そこで、従来のこの種のベーンポンプとし
て、ポンプケーシングと発電機のブラケットとの間に狭
設されたプレートにベーンの内側端面を支えるカムリン
グが突設されており、このカムリングによってベーンが
ロータの溝から強制的に押し出されることにより、ポン
プ室内周面との押接が確保されるように構成されている
ものが提案されている(例えば、実開昭57−9998
5号公報および実開昭58−151394号公報参
照)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のベーン
ポンプにおいては、ベーンとカムリングとの間のクリア
ランスが大きいため、低速時のベーンの振動を抑制する
ことができずに異常音(ジージー音)が発生したり、気
密性が低下したりするという問題点がある。
【0007】なお、ベーンとカムリングとのクリアラン
スを小さくすることも考えられるが、このクリアランス
を単に小さく設定しても、回転角によってはクリアラン
スが大きくなるところが発生するため、低速時のベーン
の振動を抑制することはできない。
【0008】本考案の目的は、低速時のベーンの振動を
効果的に抑制することができるベーンポンプを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に係るベーンポン
プは、吸入口と吐出口とが開設され円柱中空形状のポン
プ室を形成するケーシングと、軸心がポンプ室の中心線
から偏心されてポンプ室内に挿通され回転駆動される回
転軸と、円柱形状に形成されて回転軸の外周面に固定さ
れたロータと、ロータの外周面に放射状に開設された複
数条の溝と、各溝内に進退自在に挿入されてポンプ室内
周面とロータ外周面との間の空間部に複数の圧力室を形
成する複数枚のベーンと、円盤形状に形成されて回転軸
の軸心に偏心されて回転軸外周側に配され各ベーンをポ
ンプ室内周面側へ押接するカムリングとを備えているベ
ーンポンプにおいて、前記ベーンの径方向両端面が同一
中心の円弧曲面に形成されており、このベーンの円弧の
中心がベーン先端とポンプ室との接点とポンプ室の中心
とを結ぶ線上に位置され、かつ、ベーンの円弧の中心の
軌跡がポンプ室とカムリングとの略中央を通るように設
定されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、ベーンの径方向両端面
が円弧曲面に形成されていることにより、回転角にかか
わらずベーンの両端面がカムリングおよびポンプ室内周
面に常に摺接した状態になるため、回転軸が低速度で回
転されたときでもベーンが振動するのを抑制することが
でき、異常音が発生したり、圧力室の気密性が低下した
りするのを防止することができる。
【0011】
【実施例】図1は本考案の一実施例であるベーンポンプ
が発電機と結合された複合構造体を示す図2のI−I線
に沿う断面図、図2は本考案の一実施例であるベーンポ
ンプが発電機に結合された複合構造体を示す拡大部分縦
断面図、図3(a)は複合構造体の全体側面図、(b)
は(a)のb−b線に沿う断面図である。
【0012】本実施例において、このベーンポンプと発
電機の複合構造体は、図3に示されているように、ベー
ンポンプ1と発電機2とが互いに隣接されて一体的に結
合され、ベーンポンプ1のロータと発電機2の回転子
(図示せず)とがプーリ3によって回転されるようにな
っている。そして、ベーンポンプ1は大型自動車に搭載
される真空ポンプとして構成されている。
【0013】図2に示されているように、ベーンポンプ
と発電機の複合構造体ベーンポンプ1はケーシング6
を備えており、ケーシング6は一端が開放され、他端が
閉塞された略円筒形状に形成された本体4に略円盤形状
のプレート5をその開口4aを閉塞されるように当接さ
れることにより、ポンプ室6aを形成するようになって
いる。このケーシング6の内部には、ケーシング6の内
径よりも小径の円柱形状に形成されたロータ9が配設さ
れており、ロータ9の中心O ケーシング6の中心線
に対して所定方向、かつ、所定量だけ偏心するよう
なっている。ロータ9の中心線O上には雌スプライ
ン10が形成されている。
【0014】ロータ9の外周面には複数条の溝7が図3
(b)に示されているように、その周方向に等間隔に配
されて中心線Oと平行方向に延在するように、かつ、
中心線Oの法線上において互いに略等しい深さを持つ
ように形成されており、各溝7には略平板形状に形成さ
れているベーン8の内側端部が径方向に進退するように
それぞれ摺動自在に嵌合されている。ベーン8の径方向
両端部はその断面形状が後記する半径Rvの円形の円弧
形状をなす蒲鉾形状に形成されている。また、図2に示
されているように、ベーン8の径方向外側端部は本体4
の内周面に摺接しており、ベーン8の両側側面は本体4
とプレート5にそれぞれ摺接している。
【0015】図3(b)に示されているように、ケーシ
ング6の上部と下部とには吸入口11と吐出口12とが
それぞれ開設されており、ケーシング6とロータ9と
は、互いの内外周面が吐出口12よりも若干ロータ9の
回転方向後方に位置するX部において最も接近する位置
関係になるようにそれぞれ配設されている。なお、図2
に示されているように、ケーシング6の端面壁には給油
路13がロータ9の端面に臨むように開口されており、
ロータ9の端面には複数条の給油溝14が等角放射状に
刻設されている。
【0016】ケーシング本体4の開口4a側における端
面にはシールリング15を収容する環状溝16がポンプ
6aを包囲するように円形に没設されており、プレー
ト5には円形の窓孔17がケーシング6の中心線O
同心に開設されている。ケーシング6の本体4における
開口4a側の外周部には複数本(1本のみが図示されて
いる。)のフランジ部18が放射状に突設されており、
プレート5にもフランジ部19がこれと対応するように
突設されている。ケーシング6側のフランジ部18の先
端部にはプレート5を保持するための保持部20が、プ
レート5側のフランジ部19を外周から保持するように
それぞれ突設されており、プレート5はケーシング本体
4に開口4aを閉塞するように当接された状態におい
て、保持部20により保持された状態になっている。ケ
ーシング6およびプレート5の各フランジ部18、19
にはボルト21を挿通するための挿通孔22、23がそ
れぞれ穿設されており、ケーシング側フランジ部18の
保持部20における内面には、雌印籠嵌合部24が複数
の内面によって構成するように形成されている。
【0017】一方、発電機2はブラケット25を備えて
おり、ブラケット25には軸孔26が開設されている。
軸孔26には発電機2の内部において回転子(図示せ
ず)固装されている回転軸27の一端部が挿通されて
おり、回転軸27の挿通端部には雄スプライン28が刻
設されている。ブラケット25におけるスプライン側の
端面の少なくとも一部は、プレート5に当接し得るよう
に形成されており、この当接端面29には円盤形状の突
出部30がその円周面においてカムリング31を構成す
るように一体的に突設されている。すなわち、この突出
部30は、その円盤の中心線Oと円形軸孔26および
回転軸27の中心線Oとの関係がケーシング6の中心
線Oとロータ9の中心線Oとの関係に対応するよう
に、軸孔26に対して偏心されており、また、その円盤
の半径Rkがケーシング6のポンプ室の半径Rhとベー
ン8の高さhとの差(Rh−h)よりも若干小さくなる
ように設定されている。
【0018】ブラケット25の当接端面29には突出部
30の近傍にシールリング32を収容する環状溝33が
没設されており、さらに、外方位置には複数のねじ穴3
4がケーシング6およびプレート5の挿通孔22、23
に対応するように配されてそれぞれ形成されている。ま
た、ブラケット25の外周部には雄印籠嵌合部35が雌
印籠嵌合部24に対応するように形成されている。
【0019】このように構成されている発電機2のブラ
ケット25には前記構成に係るケーシング6が組み付け
られている。すなわち、雄印籠嵌合35と雌印籠嵌合
24とが嵌合され、ブラケット25およびプレート5
相互の端面が接合されるとともに、各ねじ穴34と各挿
通孔22、23とが整合され、さらに、ボルト21が挿
通孔22、23に挿通されてねじ穴34にねじ込まれる
ことによって、ブラケット25とケーシング6とは締結
されることになる。この締結状態において、シールリン
グ15および32はプレート5とケーシング6およびブ
ラケット25との間に狭設された状態になり、ポンプ室
6aをシールすることになる。
【0020】ブラケット25とケーシング6とが組み立
てられるとき、各中心線O〜Oが前述した所定の偏
心関係に設定されているため、回転軸27とロータ9と
は雌雄のスプライン10および28相互を噛合されるこ
とにより一体回転するように結合される。また、突出部
30はプレート5の窓孔17に嵌合することにより、ケ
ーシング6のポンプ室6aに突設された状態になる。そ
して、突出部30の円周面により構成されているカムリ
ング31は、ロータ9に保持されている各ベーン8の内
側端面に適当な初期クリアランスαを持って摺接し得る
状態に配設された状態になる。
【0021】そして、本実施例においては、ケーシング
6のポンプ室6aの半径Rh、カムリング31の半径
Rk、ベーン8の内外端面の円弧形の曲率半径
v、ベーン8の高さh、ベーン8の厚さt、ロータ
9およびカムリング31の回転軸27の軸心O、O
からの偏心量E、各要素の加工精度から定まる初期ク
リアランス値αとしたときに、これらは次式(1)、
(2)式を満足するように設定されている。この設定に
より、ベーン8の中心はベーン8の先端とポンプ室6a
との接点とポンプ室6aの中心Oとを結ぶ線上に位置
し、ベーン8の中心の軌跡がポンプ室6aとカムリング
31との略中央を通る状態になる。 h+α=Rh−Rk=2Rv…………(1) t≧2Rv×E/(Rh−Rv)……(2)
【0022】次に作用を説明する。回転軸27が原動機
であるエンジンにより回転され、発電機2の回転子とと
もにロータ9が図3に矢印aで示されている方向に一体
回転されると、ベーン8が遠心力を受け、かつ、ケーシ
ング6とロータ9とが偏心されているため、ベーン8は
溝7に対して進退しながらケーシング6の内周面に対す
る押接を維持しつつ公転して行くことになる。このベー
ン8の公転に伴って、隣合うベーン8が画成する各圧力
8aが拡張および収縮されるため、空気は吸入口11
から吸入されるとともに、吐出口12から吐出されるこ
とになる。そして、吸入口11に流体的に接続された負
荷が吸引されることになる。
【0023】同時に、ロータ9の回転に伴って、給油溝
14内の潤滑油は遠心力を受けるため、潤滑油は給油路
13から給油溝14に取り込まれるとともに、放射状外
方に流出して行くことになる。そして、この潤滑油の流
れにより、ケーシング6のポンプ室6a、ロータ9およ
びベーン8の摺接面が潤滑されるとともに、ケーシング
6のポンプ室6aの内部における気密が維持されること
になる。
【0024】ところで、エンジンの低速運転時において
はロータ9の回転が低速になるため、各ベーン8に作用
する遠心力は小さくなる。遠心力が小さいと、ベーン8
のケーシング6の内周面に対する押接状態が不適正にな
る場合が発生するため、隣合う圧力室8a、8a相互に
おいて漏洩が発生することにより、ポンプ性能の低下が
起こることがある。また、低温時においては潤滑油の粘
度が高くなるため、潤滑が不適正になってベーン8の溝
7に対する進退移動が悪くなる場合が発生するため、隣
合う圧力室8a、8aの気密維持が不充分になることに
より、ポンプ性能の低下が起こることがある。
【0025】しかし、本実施例においては、ベーン8を
押し出すカムリング31が設けられているため、遠心力
が小さく、潤滑油の粘度が高い場合であってもベーン8
は溝7に対して確実に進退し、ケーシング6のポンプ室
6aの内周面に適正に押接することになる。すなわち、
ブラケット25の突出部30によって形成されるカムリ
ング31は、その中心線Oが回転軸27およびロータ
9の中心線O、O に対して偏心し、かつ、ケーシン
グ6の中心線O に対して同心になるように配設されて
いるとともに、その半径Rkがケーシング6の半径Rh
とベーン8の高さhとの差よりも若干小さく設定されて
いるため、カムリング31には各ベーン8の内側端面が
常時当接した状態になる。さらに、ベーン8がカムリン
グ31に常時当接しながら公転する状態は、ベーン8が
カムリング31上を遊星移動する状態になるため、ベー
ン8の外側端面はケーシング6の内周面に常時押接する
状態になる。これにより、各ベーン8による隣合う圧力
8a、8aの気密維持が常時確保されることになるた
め、初期のポンプ性能が低回転時および低温時において
も確保されることになる。
【0026】ここで、ロータ9がケーシング6に対して
偏心回転するため、カムリング31とベーン8との間に
は適当なクリアランスが必要になる。そして、本実施例
においては、初期クリアランスαを設定するに際して、
前記(1)、(2)式が満足されている。このため、低
速回転時においても回転角にかかわらず、ベーン8は小
さい遠心力を受けながらケーシング6のポンプ室6aの
内周面およびカムング31の外周面に常に適正に押接
することができる。
【0027】以上説明した本実施例によれば、カムリン
グ31とベーン8との間のクリアランスαが前記
(1)、(2)式を満足するように設定されていること
により、必要最小限の初期クリアランスαをもってベー
ン8をポンプ室6aの内周面およびカムリング外周面に
常に押接させることができるため、低速時においてもベ
ーン8が振動するのを防止することができ、ベーン8の
振動によって異常音が発生したりポンプ性能が低下した
りするのを未然に回避することができる。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0032】例えば、前記実施例においてはベーンポン
プが発電機に一体的に連結されている場合につき説明し
たが、ベーンポンプは発電機から独立されていてもよ
い。また、ベーンポンプの用途は真空ポンプに限定され
ない。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
低速時にベーンが振動するのを抑制することができるた
め、異常音が発生したりポンプ性能が低下したりするの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるベーンポンプが発電機
と結合された複合構造体を示す図2のI−I線に沿う断
面図である。
【図2】本考案の一実施例であるベーンポンプが発電機
に結合された複合構造体を示す拡大部分縦断面図であ
る。
【図3】(a)は複合構造体の全体側面図、(b)は
(a)のb−b線に沿う断面図である。
【符号の説明】 1…ベーンポンプ(真空ポンプ)、2…発電機、3…プ
ーリ、4…本体、4a…開口、5…プレート、6…ケー
シング、7…ベーン溝、8…ベーン、9…ロータ、10
…雌スプライン、11…吸入口、12…吐出口、13…
給油路、14…給油溝、15、32…シールリング、1
6、33…環状溝、17…窓孔、18、19…フランジ
部、20…保持部、21…ボルト、22、23…ボルト
挿通孔、24…雌印籠嵌合部、25…ブラケット、26
…軸孔、27…回転軸、28…雄スプライン、29…ブ
ラケットの端面、30…突出部、31…カムリング、3
4…ねじ穴、35…雄印籠嵌合部、O1 、O2 、O3
4 …中心、E…偏心量、h…ベーンの高さ、t…ベー
ンの厚さ、Rh…ケーシングのポンプ室の半径、Rk…
カムリングの半径、Rv…ベーンの両端面における円弧
の曲率半径。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 2/30 - 2/352 F04C 18/30 - 18/352 F04C 25/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口と吐出口とが開設され円柱中空形
    状のポンプ室を形成するケーシングと、軸心がポンプ室
    の中心線から偏心されてポンプ室内に挿通され回転駆動
    される回転軸と、円柱形状に形成されて回転軸の外周面
    に固定されたロータと、ロータの外周面に放射状に開設
    された複数条の溝と、各溝内に進退自在に挿入されてポ
    ンプ室内周面とロータ外周面との間の空間部に複数の圧
    力室を形成する複数枚のベーンと、円盤形状に形成され
    て回転軸の軸心に偏心されて回転軸外周側に配され各ベ
    ーンをポンプ室内周面側へ押接するカムリングとを備え
    ているベーンポンプにおいて、 前記ベーンの径方向両端面が同一中心の円弧曲面に形成
    されており、このベーンの円弧の中心がベーン先端とポ
    ンプ室との接点とポンプ室の中心とを結ぶ線上に位置さ
    れ、かつ、ベーンの円弧の中心の軌跡がポンプ室とカム
    リングとの略中央を通るように設定されていることを特
    徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ベーンの径方向両端面が円弧曲面に
    形成されており、この円弧曲面の半径をRv、前記ポン
    プ室の半径をRh、前記カムリングの半径をRk、前記
    ベーンの高さをh、前記ベーンの厚さをt、前記ロータ
    とカムリングの回転軸軸心からの偏心量をE、前記各構
    成要素の加工精度から定まる初期クリアランス値をαと
    したときに、これらが次式(1)、(2)式を満足する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のベーンポンプ。 h+α=Rh−Rk=2Rv…………(1) t≧2Rv×E/(Rh−Rv)……(2)
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