JP2601391B2 - 生物学的硝化脱窒素装置 - Google Patents

生物学的硝化脱窒素装置

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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンモニア性窒素(N
3 −N)を含む有機性汚水を生物学的に硝化脱窒素す
る処理装置に関する。特に、処理のための動力を軽減で
き、処理槽の洗浄が容易である新規装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より図3に示すように、アンスラサ
イトなどの粒状鉱物のろ材を充填した浸漬固定ろ床を有
する処理槽を2槽使用し、原水供給管19から原水が流
入する第1の処理槽にはろ材に脱窒素菌を保持せしめて
脱窒素ろ床20とし、また別の第2の処理槽にはろ材に
硝化菌を保持せしめて硝化ろ床21とし、これら脱窒素
ろ床20と硝化ろ床21を直列的に配置し、脱窒素ろ床
20を下向流で通水して得た脱窒素処理水を循環用配管
31を経て硝化ろ床21の上部から流入し、該ろ床の下
部の散気管22から空気を吹き込んで硝化ろ床21で好
気的に硝化処理し、その流出水(硝化液と呼ぶ)を一旦
処理水槽23に貯留した後、ポンプ30によって脱窒素
ろ床20に循環する2基の浸漬固定ろ床を使用する構成
の生物学的硝化脱窒素装置は公知である。
【0003】しかし、この従来技術は次のような欠点が
あり、さらに優れた技術の開発が切望されている。 脱窒素ろ床20に、SSを含んだ有機汚水が流入す
るが、ろ床の目詰まりの進行が早く、頻繁にろ床洗浄を
行わなければならない。その結果、洗浄用水の消費量、
洗浄排水の発生量が多い。 脱窒素ろ床20と硝化ろ床21を別々に洗浄しなけ
ればならないという不便さがある。その上ますます洗浄
排水の発生量が多くなる。 硝化反応速度、脱窒素反応速度が小さいので、反応
槽が大きく、建設コスト、設置スペースがかさむ。 このため、さらに高効率でかつ安定した硝化脱窒素処理
ができるコンパクトな装置が要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
〜の欠点をすべて解消できる新技術を提供するもの
である。すなわち、 1)硝化液の循環をポンプなどの動力を用いず、単一槽
で硝化脱窒素を行えるようにする。 2)ろ床洗浄を合理化する。 3)ろ床の閉塞を減少させ、ろ床の洗浄頻度を著しく少
なくする。 4)硝化反応、脱窒素反応速度を顕著に向上させる。 5)最初に設ける沈殿池を不要にする。 以上の機能を有するコンパクトな装置の提供を課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記上向流式
生物学的処理装置の発明によって達成される。すなわ
ち、アンモニア性窒素を含む排水の供給管を上部に有
し、下部で脱窒素液流出部に接続しており、その中に前
記排水を下向流として通水して生物学的脱窒素する、
体的網目構造をもつ粒状物を充填した固定床Aと、前記
固定床Aの下部と次の固定床Bの下部とを結ぶ前記脱窒
素液流出部と、下部から固定床Aよりの脱窒素液を導入
し、上部から処理水を流出させ、その中に前記脱窒素液
を上向流として通水して生物学的硝化をする、立体的網
目構造をもつ粒状物を充填した固定床Bと、該固定床B
の上部からの流出水の一部を前記固定床Aに循環する循
環路とを有し、かつ前記固定床Aの下部に洗浄時に洗浄
用空気を供給するための散気部材を設けたことを特徴と
する生物学的硝化脱窒素装置である。
【0006】なお、上記生物学的硝化脱窒素装置の固定
床B内の中間部にグレーチングなどの多孔性透水部材を
設ける装置とすることが好ましい。ここで、上記固定床
Aに隣接して固定床Bを設けるとは、一つの方式は図1
に示すように単一槽内に中仕切りCを設けて2分割し、
固定床Aに隣接して固定床Bを設ける方式であり、別の
方式は図2に示すように独立して固定床Aを有する処理
槽Xと固定床Bを有する処理槽Yを隣接して設置する方
式を意味する。すなわち、両固定床間にいかなる処理・
移送手段をも有さない構成である。
【0007】本発明の具体例を図1と図2に示し、図を
参照しながら本発明の具体的な構成について説明する。
しかしながら、本発明は以下の説明によって制限される
ものではない。
【0008】図1において本発明の処理槽1内に、立体
的網目構造をもつ粒状物からなるろ材を充填した充填層
からなる固定床Aと中仕切り壁Cを隔ててやはり立体的
網目構造をもつ粒状物からなるろ材を充填した充填層か
らなる固定床Bが設けられている。固定床Aは生物学的
な脱窒素と原水SSのろ過を行う領域であり、固定床B
は生物学的な硝化とSSの高度なろ過を行う領域であ
る。
【0009】下水などアンモニア性窒素を含む有機性汚
水(以下原水という)17は原水供給管2を経て処理槽
1の固定床Aに流入し、固定床Aを下向流として通って
その下部の脱窒素液流出部3から固定床Bに入り固定床
Bを上向流として通水し、循環硝化液流入部4から再び
固定床Aに流入する。また固定床Bを上向流として通っ
た循環液の一部は処理水18として処理水流出管16か
ら流出する。
【0010】処理槽1の上部には、固定床Aの上部を覆
って固定床Aの充填ろ材の流出を防止するためのグレー
チング(格子)5が、また固定床Bの上部を覆って固定
床Bの充填ろ材の流出を防止するためのグレーチング
(格子)6がそれぞれ張設されている。また処理槽1の
下部にはそれぞれ、固定床Aの下部にその固定床Aを空
洗するための散気管10が、固定床Bの下部にはその固
定床Bに保持されている微生物に酸素を供給するための
散気管7が設けられている。散気管7に送る酸素含有ガ
スはブロア9からガス供給管8を経て送られ、散気部材
10には空気供給管11を経てブロア12から空気を供
給する。
【0011】固定床Aおよび固定床Bを洗浄する時、洗
浄水の供給は処理槽1上部の洗浄水供給管15から行な
い、洗浄水の排水は処理槽1の上部の弁14を備えた洗
浄排水管13から行う。
【0012】図2に示した処理装置は2基の処理槽Xお
よびYよりなり、処理槽X内に、立体的網目構造をもつ
粒状物からなるろ材を充填した充填層からなる固定床A
が設けられ、処理槽Y内には立体的網目構造をもつ粒状
物からなるろ材を充填した充填層からなる固定床Bが設
けられている。処理槽X内の固定床Aは生物学的な脱窒
素と原水SSのろ過を行う領域であり、処理槽Y内の固
定床Bは生物学的な硝化とSSの高度なろ過を行う領域
である。
【0013】上記図1の1槽構成の処理槽1の場合に相
似して、図2の場合においても原水17は原水供給管2
を経て処理槽Xの固定床Aに流入し、固定床Aを下向流
として通って底部で処理槽Xと処理槽Yを連絡する脱窒
素液流出部3から処理槽Yの固定床Bに入り固定床Bを
上向流として通水し、処理槽Yの上部の循環硝化液流入
部4から再び処理槽Xの固定床Aに流入する。また処理
槽Yの固定床Bを上向流として通った循環液の一部は処
理水18として処理槽Yの上部に設けた処理水流出管1
6から流出する。その他の処理槽X内、処理槽Y内およ
びそれらの周辺に配備されるべき部材およびそれら部材
の役割は上記図1の1槽構成の処理槽の場合を参照すれ
ば図2から容易に理解できる。
【0014】上記図1および図2に示したいずれの方式
の処理装置においても、固定床Aおよび固定床Bに充填
するろ材を構成する立体的網目構造をもつ粒状物は、表
面から内部にかけて連続した穴を持つように形成され、
有機高分子、無機化合物等公知のものを使用して公知の
発泡法等により製造できる。粒状物の素材としては上記
発泡法に適性を有するものならば特に制限されないが、
中でも素材自体に適度な弾性と強度とを有するウレタン
樹脂等が好ましい。ろ材は例えば、ポリウレタンフォー
ム等の多孔性粒状物を所望の形状、サイズに切断して使
用する。
【0015】そのサイズは10〜30mm、好ましくは
15〜20mmであり、形状は角形、球状、その他種々
の形状がとれるが、角形が好ましい。その素材の比重
は、通常1.0〜1.2程度が好ましく、特に1.1〜
1.2程度が好ましい。また、空隙率は、90%以上が
好ましい。気孔径、即ち、孔径は、0.1〜6mm、好
ましくは2〜4mmの範囲から選択することが望まし
い。また、1cm長さ当たりの孔の数は、5〜20個が
好ましい。
【0016】(作用)以下に本発明の作用を単一槽方式
の場合を参照しつつ説明するが、2槽構成の場合も同様
である。下水などアンモニア性窒素を含む有機性汚水
(原水)17は処理槽1の上部から固定床Aに流入し、
散気のエアリフト作用を受けている固定床Bを上向流と
して通った硝化循環液と共に固定床A内を下向流として
通水する。固定床Bに充填されている立体的網目構造を
もつ粒状物からなるろ材にはその網目構造内に1500
0〜18000mg/リットル(実測値)もの高濃度の
脱窒素菌が固定化されているため、原水中のBODを用
いて固定床Bからの硝化循環液中のNOX −N(硝酸性
窒素)をN2 ガスに還元する。この脱窒素菌が行う反応
は次の式で表される。 (なお、散気管10から少量の空気などガスを常時吐出
しても生成N2 ガスを追い出し易くなるので好適であ
る。)
【0017】固定床Aを構成する立体網目状の粒状物か
らなるろ材はSSのろ過性能にも優れているため、固定
床A内を通過することによって原水中のSSがろ過除去
され、固定床Aからの流出水のSSは通常10〜15m
g/リットル以下に低下する。なお、立体的網目状の粒
状物に上記ポリウレタンフォーム粒状物を、特に好まし
くは比重が1.1〜1.2程度であるポリウレタンフォ
ーム粒状物を用いると、脱窒素反応によって発生するN
2 ガスとCO2 ガス気泡がポリウレタンフォームの網目
構造に捕捉される結果、見掛け比重が1.0以下にな
り、固定床Aは浮上した状態の充填層として多孔部材5
の下部に形成されることが認められた。
【0018】しかして、原水中のBOD、SSおよび循
環硝化液中のNOX −Nの大部分が除去された固定床A
からの流出水は、散気管7から吐出される空気泡と共
に、生物学的硝化反応が進行する固定床Bに進入して行
く。固定床Bを構成する立体網目状粒状物には、その内
部および表面には硝化菌が高濃度に固定化されているの
で、原水中のNH3 −Nが の反応によって高速度で硝化され、BODも生物学的に
除去され、SSもさらにろ過除去され、SSが5mg/
リットル以下の極めて清澄な処理水18となって処理水
流出管16から系外に流出する。
【0019】固定床Bもまたポリウレタンフォーム粒状
ろ材中に捕捉された空気泡により見掛け比重が水より小
さくなり浮上層を形成する。さらに、固定床B内の硝化
処理を受ける水は散気のエアリフト作用を受けるため固
定床A内の原水に比べて槽内での水位が高く、また充填
層A、Bの空隙率が大きいことにより通水抵抗が小さい
ため、処理水の一部は循環硝化液流入部4を通って再び
脱窒素部(固定床A)の領域に自動的に循環される。図
1に示した単一処理槽における上記固定床B内の硝化処
理を受ける水の密度が固定床A内の原水に比べて小さい
ために起き得る両固定床間にわたる水の循環は、図2に
示した隣接して設けられた処理槽Xと処理槽Y間におい
ても、処理槽Xと処理槽Y間を橋渡しする槽底部の脱窒
素流出部3と槽上部の循環硝化液流入部4における水の
移動の抵抗をできるだけ少なくすることにより容易に可
能である。
【0020】また 図1に示した単一処理槽による処理
においても、図2に示した隣接して設けられた2基の処
理槽による処理においても好適な構成としては、固定床
Bの中間にグレーチングDを設けて、固定床Bのグレー
チングD以下の領域を残留BOD除去部Eとした構成で
ある。この構成によると、もし固定床Aの脱窒素部で脱
窒素反応が不十分になり、BODの除去が悪化しても残
留BOD除去部Eにおいて好気的に速やかにBODが除
去されるので、硝化部(固定床BのグレーチングDの上
部)にはBODが流入することがなく、硝化反応が阻害
されることがなくなるという大きな効果を生じる。もし
残留BOD除去部Eがないと、脱窒素反応悪化時に硝化
部にBODが多量に流入することになるので、硝化部に
おける優先微生物が硝化菌でなくなり、BOD資化菌に
変わってしまうというトラブルを招き易い。
【0021】本発明は 固定床に充填するろ材として、立体的網目状の粒状
物からなるろ材を特定して用い、この特定ろ材に硝化
菌、脱窒素菌などを従来より著しく高濃度(4〜5倍)
に固定することおよび、 硝化領域の下部に残留BOD除去部を設けることが
重要なポイントである。 特にの構成は重要であり、この構成によって循環硝化
液中の溶存酸素濃度が高くても、問題なく固定床A内で
脱窒素反応が進む。なぜなら、立体網目状の粒状固体か
らなるろ材の内部には溶存酸素が拡散し難いので、ろ材
の内部でNOX −Nが脱窒素菌によって効率よく脱窒素
されるからである。
【0022】これに対し、従来法のアンスラサイトなど
の粒状固体をろ材として使う方法および装置では、脱窒
素菌がアンスラサイトの表面にミクロンオーダーの厚み
で付着しているに過ぎないので、硝化循環液中の溶存酸
素が高いと、その影響に曝されるためNOX −Nの脱窒
素反応が進みにくい。また立体的網目状の粒状物の充填
された固定床はSSの捕捉容量が大きいので、目詰まり
し難く、固定床の洗浄頻度が少なくて済む。
【0023】次に、本発明の固定床AおよびBの洗浄方
法を図1の単一槽方式の場合を参照しつつ説明する。図
2の近接して設置された本発明の2槽構成の処理装置の
場合も単一槽方式の場合と同様に洗浄することができ
る。この洗浄方法も従来技術にはない、本発明の独自の
技術である。すなわち、運転を長時間続けた結果、固定
床A内のろ材での原水SS捕捉量が増加し、またろ材に
脱窒素菌が増殖し、固定床Aのろ過抵抗が増加するの
で、所定のろ過抵抗に達した時点で、次のような手順で
洗浄を行う。
【0024】(1)原水供給管2に付属の弁を閉じて原
水17の供給を停止し、処理水流出管16に付属の弁を
閉じ、洗浄排水流出管13の弁14を開け、槽内水位を
下げる。 (2)空洗ブロワー12を駆動し、弁11を開け、多量
の洗浄用空気を空洗散気管10から吐出することによっ
て、固定床A内を激しく攪乱する。次に洗浄水供給管1
5から洗浄水を供給し、固定床Bを通って固定床Aに流
入させる。この操作を数十分間続けると、固定床Aおよ
び固定床B内に捕捉されていたSSと増殖微生物の大部
分が洗浄排水管14から系外に流出して行くので、その
後空洗ブロワー12を止め、弁11を閉じる。 (3)洗浄水供給管15からの洗浄水の供給を停止し、
弁14を閉じ、処理水流出管16に付属の弁を開き、原
水供給管2に付属の弁を開いて原水17の供給を再開す
る。 以上で洗浄操作が終了し、原水17の処理が再開され
る。このように本発明では、固定床Aでは強い洗浄を行
い、固定床Bでは弱い洗浄を行うだけでよい。
【0025】
【実施例】団地下水を目開き10mmの粗目スクリーン
を通した、表1に示す水質の原水を対象にして、本発明
の処理装置を用いて処理し、本発明の効果を実証した。 表1 (原水の水質) 水温 : 15〜18℃ pH : 7.2〜7.3 SS : 86〜185mg/リットル BOD : 150〜220mg/リットル 全窒素 : 34〜42 mg/リットル
【0026】処理条件を表2に示す。 表2 (処理条件) 処理装置寸法: 寸法 0.4m×0.8mの角型槽を
中仕切りで0.4m×0.4mの2槽並置型としたもの 高さ 4.5m 固定床Aの高さ 2.0m 固定床Bの高さ 2.0m 下水流量 : 5.76m3 /日 ろ過速度 : 36 m/日 散気管からの空気供給量: 15 Nm3 /日 硝化液循環量 : 4 m3 /日 充填層Aおよび充填層Bに充填するろ材はろ材の粒径が
10×25×25mmの角状、セル数13のポリウレタ
ンフォームの粒状片である。
【0027】表2の処理条件で表1の水質の下水を10
ヶ月間の連続処理した。通水開始後20日間で、ポリウ
レタンフォームの粒状片のろ材に硝化菌および脱窒素
菌、BOD資化菌が十分固定化されたので、21日目か
ら土日を除く毎日1回、24時間コンポジットサンプル
を採取し(土、日はサンプリングしない)、水質分析を
行った。その結果を表3に示す。 表3 (処理水水質) pH : 6.8〜7.0 SS : 2.0〜4.0 mg/リットル BOD : 3〜5 mg/リットル 全窒素 : 8.0〜10.0mg/リットル 表3から明らかなように、全窒素除去率75%が安定し
て得られ、SSおよびBODも著しく少ない清澄処理水
が得られた。また、ろ床の洗浄頻度は7〜8日に1回で
よく、極めて長期間のろ過継続ができた。(図2の従来
装置では1日に1回の洗浄が必要)洗浄方法としては、
前述の方法を適用したが、処理水を洗浄用水として使用
することなく、効果的な洗浄が行えた。
【0028】
【発明の効果】本発明の装置によって有機性汚水を処理
することにより、 1.単一槽あるいは近接二槽であるので硝化・脱窒素を
行えるので装置設置スペースが少なく、ろ床の洗浄も合
理的に行える。 2.立体網目状の粒状物からなるろ材の表面および内部
に硝化菌、脱窒素菌を高濃度に固定化したので、硝化反
応、脱窒素反応の速度が従来法におけるより3〜4倍も
大きい。 3.ろ床の目詰まりが著しく少なく、ろ床洗浄頻度が激
減する。従って、メンテナンスが容易で洗浄排水の発生
量も少ない。 4.エアリフト作用によって硝化液を循環できるので、
ポンプが不要である。 5.固定床AとBを同時に洗浄できるので、洗浄水の使
用量、洗浄排水の発生量が少ない。 6.最初に沈殿池を設置する必要がなく、SSの高い下
水を直接処理できるので、さらにコンパクト化できる。 以上のように、省スペース性、メンテナンス性およびろ
床洗浄の合理性の3面で優れた効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1槽式の生物学的硝化脱窒素処理槽の
1例を示す模式図。
【図2】本発明の1槽式の生物学的硝化脱窒素処理槽の
他の1例を示す模式図。
【図3】従来の2槽式の生物学的硝化脱窒素処理装置の
典型例を示す模式図。
【符号の説明】
1 処理槽 13 洗浄排水管 2 原水供給管 14 弁 3 脱窒素液流出部 15 洗浄水供給管 4 循環硝化液流入部 16 処理水流出管 5 グレーチング 17 有機性汚水(原
水) 6 グレーチング 18 処理水 7 散気管 19 原水供給管 8 ガス供給管 20 脱窒素ろ床 9 ブロア 21 硝化ろ床 10 空洗散気管 22 散気管 11 弁 23 処理水槽 12 空洗ブロワー 24 洗浄水供給管 25 洗浄水供給管 32 循環用配管 26 ガス供給管 33 循環用配管 27 洗浄排水管 A (第1)固定
床 28 洗浄排水管 B (第2)固定
床 29 ポンプ C 中仕切り 30 ポンプ D グレーチング 31 循環用配管 E BOD除去部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア性窒素を含む排水の供給管を
    上部に有し、下部で脱窒素液流出部に接続しており、そ
    の中に前記排水を下向流として通水して生物学的脱窒素
    する、立体的網目構造をもつ粒状物を充填した固定床A
    と、前記固定床Aの下部と次の固定床Bの下部とを結ぶ
    前記脱窒素液流出部と、下部から固定床Aよりの脱窒素
    液を導入し、上部から処理水を流出させ、その中に前記
    脱窒素液を上向流として通水して生物学的硝化をする、
    立体的網目構造をもつ粒状物を充填した固定床Bと、該
    固定床Bの上部からの流出水の一部を前記固定床Aに循
    環する循環路とを有し、かつ前記固定床Aの下部に洗浄
    時に洗浄用空気を供給するための散気部材を設けたこと
    を特徴とする生物学的硝化脱窒素装置。
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