JP2601182Y2 - 電気機器収納用箱体の包装構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、電気機器収納用箱体を
収容し、包装するための電気機器収納用箱体の包装構造
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電気機器収納用箱体の包装構造
は、図５及び図６に示すのように段ボールの包装箱２１
で包装を行っていた。この従来の包装手段は、上側の内
フラップ２１ａと外フラップ２１ｂとを開放した状態の
包装箱２１に電気機器収納用箱体２２を入れた後、包装
箱２１を補強する胴枠２３を入れ、電気機器収納用箱体
２２と胴枠２３の四隅にＬ字状の緩衝材２４を挟み、内
フラップ２１ａを電気機器収納用箱体２２側へ曲げた
後、内フラップ２１ａの上に機器取付板２５を載置し、
その機器取付板２５を内フラップ２１ａと外フラップ２
１ｂとで挟み込むように外フラップ２１ｂを機器取付板
２５側へ折り曲げて電気機器収納用箱体２２を封緘する
ものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、機器取付板２５が電気機器収納用箱体
２２の上に載置されているため、電気機器収納用箱体２
２のみを取り出したい場合、一旦、機器取付板２５も取
り出さなければならないという欠点がある他、その機器
取付板２５を保管する際、再度、包装箱２１に入れなけ
ればならないという非常に手間のかかる作業となる欠点
があった。また、包装構造の部品点数が多く包装箱２１
の廃棄処理が困難であるという欠点があった。

【０００４】そこで本考案は、製品の取り出しの作業性
が良好であり、廃棄処理が容易な電気機器収納用箱体の
包装構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の電気機器収納用箱地あの包装構造は、電気
機器収納用箱体を収容し、包装するための電気機器収納
用箱体の包装構造において、前記電気機器収納用箱体の
箱体本体の側面と背面を被覆する下箱と、該下箱と前記
箱体本体の間の空間に嵌挿され前記箱体本体の四隅部を
保護する緩衝材をコーナー部に設けた胴枠と、該胴枠と
前記箱体本体の間の空間に嵌挿され端部に二組のフラッ
プを夫々設けた上箱とで構成され、前記箱体本体を前記
下箱に収納した後、該下箱と前記箱体本体の間の空間に
前記胴枠を嵌挿し、これに上箱を被せ、対向する面の一
組のフラップを折り曲げた後、該フラップに前記機器取
付板を載置し、その後残りの一組のフラップを折り曲げ
て封緘することである。

【０００６】

【作用】電気機器収納用箱体を包装箱の下箱に入れた
後、電気機器収納用箱体と下箱との間に緩衝材と一体形
成した胴枠を挿入し、内フラップと外フラップとを開放
した状態の上箱を電気機器収納用箱体に被せて上箱の内
フラップを電気機器収納用箱体側へ折り曲げ、その内フ
ラップの上に機器取付板を載置し、その機器取付板を内
フラップと外フラップとで挟み込むように外フラップを
機器取付板側に折り曲げて電気機器収納用箱体を封緘す
る。

【０００７】

【実施例】本考案にかかる電気機器収納用箱体の包装構
造を添付図面に基づいて説明する。

【０００８】電気機器収納用箱体３の箱体本体３ａの側
面と背面を被覆する下箱２と、下箱２と箱体本体３ａの
間の空間に嵌挿され箱体本体３ａの四隅部を保護する緩
衝材４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄをコーナー部に設けた胴枠
５，５と、胴枠５，５と箱体本体３ａの間の空間に嵌挿
され端部に二組のフラップの内フラップ１ａ，１ａと外
フラップ１ｂ，１ｂを夫々設けた上箱１とで構成され、
箱体本体３ａを下箱２に収納した後、下箱２と箱体本体
３ａの間の空間に胴枠５，５を嵌挿し、これに上箱１を
被せ、対向する面の一組の内フラップ１ａ，１ａを折り
曲げた後、内フラップ１ａ，１ａに機器取付板６を載置
し、その後残りの一組の外フラップ１ｂ，１ｂを折り曲
げて封緘する。

【０００９】本考案の包装構造は、電気機器収納用箱体
３を下箱２に入れた後、電気機器収納用箱体３と下箱２
との間に緩衝材４ａ，４ｂと４ｃ，４ｄとを一体形成し
た胴枠５，５を挿入し、内フラップ１ａ，１ａと外フラ
ップ１ｂ，１ｂとを開放した状態の上箱１を電気機器収
納用箱体３に被せて上箱１の内フラップ１ａ，１ａを電
気機器収納用箱体３側へ折り曲げ、その内フラップ１
ａ，１ａの上に機器取付板６を載置し、その機器取付板
６を内フラップ１ａ，１ａと外フラップ１ｂ，１ｂとで
挟み込むように外フラップ１ｂ，１ｂを機器取付板６側
に折り曲げ、図４のように図１の電気機器収納用箱体３
を封緘している。

【００１０】また、図２のように予め機器取付板６を内
フラップ１ａ，１ａと外フラップ１ｂ，１ｂとで挟み込
むように封緘した上箱１を、図３のように電気機器収納
用箱体３を入れた状態の下箱２に被せて、図４のように
図１の電気機器収納用箱体３を封緘することができる。

【００１１】尚、上記実施例において、胴枠５，５は緩
衝材４ａ，４ｂと４ｃ，４ｄとを一体形成しているが、
これは一例であり、胴枠５と緩衝材４ａ，４ｂ，４ｃ，
４ｄの組み合わせや、それらの数量はこれに限定するも
のではなく、例えば、緩衝材４ａ，４ｃと４ｂ，４ｄと
の組み合わせでも良く、また、胴枠５は２つでなく、緩
衝材４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄを一体形成した１つの胴枠
５でもよい。

【００１２】また、図４において上箱１と下箱２との間
からは図１の電気機器収納用箱体３が隠れているが、電
気機器収納用箱体３の奥行寸法Ｄが大きくなっても、奥
行寸法Ｄに関係なく、内部の製品が見えるシースルー包
装で包装することにより、上箱１と下箱２は縦寸法と横
寸法が同一のものであれば、部材を共用することができ
る。

【００１３】

【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る電気
機器収納用箱体の包装構造は、電気機器収納用箱体を収
容し、包装するための電気機器収納用箱体の包装構造に
おいて、前記電気機器収納用箱体の箱体本体の側面と背
面を被覆する下箱と、該下箱と前記箱体本体の間の空間
に嵌挿され前記箱体本体の四隅部を保護する緩衝材をコ
ーナー部に設けた胴枠と、該胴枠と前記箱体本体の間の
空間に嵌挿され端部に二組のフラップを夫々設けた上箱
とで構成され、前記箱体本体を前記下箱に収納した後、
該下箱と前記箱体本体の間の空間に前記胴枠を嵌挿し、
これに上箱を被せ、対向する面の一組のフラップを折り
曲げた後、該フラップに前記機器取付板を載置し、その
後残りの一組のフラップを折り曲げて封緘することによ
って、部品点数が減少でき、また、上箱と下箱に包装を
分割したしたため、廃棄処理が容易であるという優れた
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電気機器収納用箱体の包装構造の
一実施例の説明図である。

【図２】本考案に係る電気機器収納用箱体の包装構造の
一実施例の説明図である。

【図３】本考案に係る電気機器収納用箱体の包装構造の
一実施例の説明図である。

【図４】本考案に係る電気機器収納用箱体の包装構造の
一実施例の説明図である。

【図５】従来の電気機器収納用箱体の包装構造の説明図
である。

【図６】従来の電気機器収納用箱体の包装構造の説明図
である。

【符号の説明】

１・・・上箱、１ａ・・・内フラップ、１ｂ・・・外フ
ラップ、２・・・下箱、３・・・電気機器収納用箱体、
３ａ・・・箱体本体、４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ・・・緩
衝材、５・・・胴枠、６・・・機器取付板、Ｄ・・・奥
行寸法。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気機器収納用箱体を収容し、包装する
   ための電気機器収納用箱体の包装構造において、前記電
   気機器収納用箱体の箱体本体の側面と背面を被覆する下
   箱と、該下箱と前記箱体本体の間の空間に嵌挿され前記
   箱体本体の四隅部を保護する緩衝材をコーナー部に設け
   た胴枠と、該胴枠と前記箱体本体の間の空間に嵌挿され
   端部に二組のフラップを夫々設けた上箱とで構成され、
   前記箱体本体を前記下箱に収納した後、該下箱と前記箱
   体本体の間の空間に前記胴枠を嵌挿し、これに上箱を被
   せ、対向する面の一組のフラップを折り曲げた後、該フ
   ラップに前記機器取付板を載置し、その後残りの一組の
   フラップを折り曲げて封緘することを特徴とする電気機
   器収納用箱体の包装構造。