JP2601155B2 - 移動体電話交換システム - Google Patents

移動体電話交換システム

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JP2601155B2 JP25794593A JP25794593A JP2601155B2 JP 2601155 B2 JP2601155 B2 JP 2601155B2 JP 25794593 A JP25794593 A JP 25794593A JP 25794593 A JP25794593 A JP 25794593A JP 2601155 B2 JP2601155 B2 JP 2601155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体端末と移動体電
話交換機とからなる移動体電話交換システムに関し、特
に、移動体端末からの再発呼を規制できる移動体電話交
換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動体電話交換システムは、被呼
者が話し中であるあるいは無線チャネルを含む通信回線
が輻輳している場合には、その旨の通知音を発呼者に聞
かせて状態を通知するだけであった。また、このような
状況下で発呼者が同一被呼者に対し再発呼する場合、再
発呼を行なうまでの時間間隔および一定時間内の再発呼
回数は、発呼者自身に委ねられていた。すなわち、再発
呼に対する規制がなされていないのが現状である。
【0003】一方、一般の(有線の)アナログ網におい
て輻輳などが発生した場合に発呼を規制する技術として
は、例えば、特開昭62-216564号公報や特開平
3-173260号公報に開示されたものがある。これ
らの技術では、発呼規制動作は交換機側で全て行なわれ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の移動体
電話交換システムでは、再発呼に対する規制が行なわれ
ず、発呼者の意志によって再発呼が行なわれるため、話
し中あるいは通信回線の輻輳の場合でも、適当な時間間
隔をおかずに再発呼をくり返すことが多々ある。これら
の再発呼は全て無効呼となり、無線チャネルおよび移動
体電話交換機を含めた通信網がこの無効呼のために無駄
に使用されるという問題点がある。特開昭62-216
564号公報や特開平3-173260号公報に開示さ
れた技術を移動体電話交換システムに応用しようして
も、交換機側で発呼規制動作が全て行なわれるため、移
動体端末と移動体電話交換機との間の無線チャネルが無
効呼のために使用されるという問題点を解決することが
できない。
【0005】本発明の目的は、無線チャネルをはじめと
する通信網の無効使用を抑止でき、効率のよい再発呼規
制を行なうことができる移動体電話交換システムを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体交換シス
テムは、移動体電話交換機内に、再発呼規制時間長情報
を記憶する第1の記憶手段と、一定時間ごとに負荷量に
応じた再発呼規制時間長情報を前記第1の記憶手段に格
納し、前記第1の記憶手段から前記再発呼規制時間長情
報を読み出して前記移動体端末に送信する交換機側制御
手段とが設けられ、移動体端末内に、前記移動体電話交
換機から送信された再発呼規制時間長を記憶する第2の
記憶手段と、前記移動体電話交換機から前記移動体端末
に送信される話し中音である不接続通知音を検出する不
接続検出手段と、前記接続通知音を検出してからの時
間を計測するタイマ手段と、同一被呼者に対する再発呼
動作が行なわれたかを検出する再発呼検出手段と、同一
被呼者に対する再発呼が行なわれた場合に前記不接続
知音が検出されてからの経過時間が前記第2の記憶手段
に記憶された前記再発呼規制時間長情報の表わす時間に
満たない場合には前記再発呼動作を規制する再発呼規制
手段と、前記再発呼動作が規制された場合にその旨を発
呼者に通知する再発呼規制中通知手段とが設けられてい
る。
【0007】
【作用】移動体電話交換機側から送信される再発呼規制
時間長情報を格納する第2の記憶手段が移動体端末内に
設けられ、再発呼規制時間長情報の示す時間内に再発呼
動作が行なわれた場合には再発呼規制手段によって再発
呼動作が移動体端末側で自動的に規制されるので、無線
チャネル、通信機器および通信網の無効使用を抑制で
き、また、移動体電話交換機の負荷の状況に応じた規制
時間長を自動的に移動体端末に設定できるので、常に効
率の良い再発呼規制が実現できる。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の移動体電話交換システム
を示すブロック図、図2(a),(b)はそれぞれ移動体電話
交換機と移動体端末の構成を示すブロック図である。
【0009】この移動体電話交換システムでは、移動体
端末7と無線基地局13との間が無線チャネル21で接
続されており、無線基地局13の網側には移動体電話交
換機1が設置されている。さらに移動体電話交換機1は
一般電話交換機14に接続し、一般電話交換機14には
電話機9が収容されている。
【0010】移動体電話交換機1には、メインメモリ2
と中央処理装置3が設けられている。メインメモリ2上
には、中央処理装置3の使用率と設定すべき再発呼規制
時間長との対応関係を複数のパターンに対応させて記憶
する対応テーブル4と、中央処理装置3の最新の使用率
を記憶する使用率記憶エリア5と、再発呼規制時間長を
記憶する再発呼規制時間長記憶エリア6とが設けられて
いる。中央処理装置3は、一定時間ごとに中央処理装置
の使用率を使用率記憶エリア5に書き込み、一定時間ご
とに使用率記憶エリア5を読み出し対応テーブル4を参
照し、その時の使用率に対応する再発呼規制時間長を再
発呼規制時間長記憶エリヤ6に書き込み、この書き込み
の終了後、移動体端末7から最初の通話接続要求があっ
たときに再発呼規制時間長記憶エリヤ6から再発呼規制
時間長を読み出して移動体端末7に送信するように構成
されている。この場合、移動体電話交換機1から移動体
端末7への再発呼規制時間長情報の伝達は、この移動体
電話交換システムにおける通話接続用信号にこの情報を
付加することによって行なわれる。
【0011】一方、移動体端末7は、アンテナ12と、
送受話器20と、アンテナ12が接続された送受信回路
11と、受信信号中の話し中音などの不接続信号を検出
するトーン検出回路15と、移動体電話交換機1側から
送信されてきた再発呼規制時間長を記憶する書き換え可
能な規制時間情報メモリ8と、不接続信号を検出したと
きに起動して規制時間情報メモリ8から再発呼規制時間
長情報を読み出してこの情報の値からタイマ値を減少さ
せるともにタイマ値が0になるまで規制信号Aを出力す
る再発呼規制タイマ16と、同一被呼者に対する再発呼
動作が行なわれた場合にこれを検出して規制信号Bを出
力する再発呼検出回路18と、規制信号Aと規制信号B
が同時に出力された場合に規制信号Cを出力する再発呼
規制回路17と、規制信号Cの出力を受けて特殊音また
は音声である規制中情報を送受話器20に出力する再発
呼規制中通知回路19と、移動体端末7全体の動作を制
御する制御回路10とによって構成されている。制御回
路10は、特に、移動体電話交換機1側からの再発呼規
制時間長情報が送受信回路11を介して入力したときに
この情報を規制時間情報メモリ11に格納し、規制信号
Cが出力されている場合には、送受信回路11を介して
再発呼信号が無線基地局13側に送信されるのを抑止す
るように構成されている。
【0012】次に、本実施例の動作を説明する。
【0013】移動体電話交換機1側では、上述したよう
に一定時間ごとに再発呼規制時間長情報が更新されて再
発呼規制時間長記憶エリア6に格納されている。ここ
で、再移動体端末7からの発呼規制時間長情報の更新後
の最初の通話接続要求があった場合、再発呼規制時間長
記憶エリア6から再発呼規制時間長情報が読み出され、
通話接続用信号にこの情報が付加され、移動体電話交換
機1から無線基地局13を経てこの情報が移動体端末7
に送信される。移動体端末7では、受信した再発呼規制
時間長情報が、規制時間情報メモリ8に格納される。こ
の情報は、次回以降の発呼において再発呼規制に遭遇し
た際に、規制を行なうべき時間の情報として使用され
る。
【0014】一般電話交換機14に収容された電話機9
を被呼者の端末として発呼者が移動体端末7において接
続要求(発呼)を行なうと、発呼信号が制御回路10か
ら送受信回路11に送られ、無線信号としてアンテナ1
2から送出される。この発呼信号は、無線基地局13で
受信され、移動体電話交換機1に送られて処理され、そ
ののち一般電話交換機14に送られて電話機9への接続
処理が行なわれる。
【0015】ここで電話機9が話し中であったとする。
一般電話交換機14は移動体電話交換機1に対し被呼者
が話し中であることの信号を返送する。移動体電話交換
機1は、話し中であることの信号を受信すると、話し中
音を移動体端末7へ送信する。移動体端末7において、
トーン検出回路15はこの話し中音を検出し、再発呼規
制タイマ16にタイマ起動信号を送る。再発呼規制タイ
マ16は、タイマ起動信号を受けると、規制時間情報メ
モリ8に予め記憶されている再発呼規制時間長情報を読
み出し、その時間長からタイマ値を減少させる動作を開
始するとともにタイマ値がゼロになるまで規制信号Aを
再発呼規制回路17に対し送り続ける。
【0016】一方、発呼者は、送受話器20によって話
し中音を聴き、被呼者が話し中であることを知り、オフ
フックする。そののち同一被呼者に対し、発呼者が再発
呼を行なうと、再発呼検出回路18は再発呼があったこ
とを検出して再発呼規制回路17に対し規制信号Bを送
る。話し中だった呼から再発呼規制時間長情報の示す時
間内にこの再発呼が行なわれた場合には、再発呼規制タ
イマ16のタイマ値はゼロにはなっておらず、再発呼規
制回路17に規制信号AおよびBの両方が入力すること
になる。その結果、再発呼規制回路17は規制信号Cを
出力し、制御回路10は、規制信号Cを受け付けて、再
発呼信号を無線基地局13へ送る動作を停止する。同時
に、規制信号Cにより、再発呼規制中通知回路19は、
送受話器20を介して規制中情報を特殊音または音声に
よって発呼者に伝え、発呼者に対し再発呼が規制された
ことを通知する。この再発呼規制は、再発呼規制タイマ
16のタイマ値がゼロになるまで、すなわち規制信号A
の出力が止むまで継続される。なお、再発呼が話し中だ
った呼から再発呼規制時間長情報の示す時間以降に行な
われた場合には、再発呼規制タイマ16から規制信号A
が出力されていないので、再発呼規制回路17は規制信
号Cを出力せず、通常時と同様に再発呼信号が送受信回
路11を経て無線基地局13側に送信される。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、移動体電
話交換機側から送信される再発呼規制時間長情報を格納
する第2の記憶手段と、再発呼規制時間長情報の示す時
間内に再発呼動作が行なわれた場合には再発呼動作の規
制を行なう再発呼規制手段とを移動体端末内に設けるこ
とにより、再発呼規制時間長情報で設定された時間間隔
だけ同一被呼者への再発呼が移動体端末側で自動的に規
制されることとなり、無線チャネル、通信機器および通
信網の無効使用が抑制されるという効果がある。また、
再発呼規制時間長情報が移動体電話交換機側の負荷の状
況に応じて更新され、更新後の時間長情報が自動的に移
動体端末に設定されるので、常に効率の良い再発呼規制
が実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の移動体電話交換システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】(a),(b)は、それぞれ移動体電話交換機、移動
体端末の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 移動体電話交換機 2 メインメモリ 3 中央処理装置 4 対応テーブル 5 使用率記憶エリア 6 再発呼規制時間長記憶エリア 7 移動体端末 8 規制時間情報メモリ 9 電話機 10 制御回路 11 送受信回路 12 アンテナ 13 無線基地局 14 一般電話交換機 15 トーン検出回路 16 再発呼規制タイマ 17 再発呼規制回路 18 再発呼検出回路 19 再発呼規制中通知回路 20 送受話器 21 無線チャネル A〜C 規制信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体端末と移動体電話交換機とからな
    る移動体電話交換システムにおいて、 前記移動体電話交換機内に、再発呼規制時間長情報を記
    憶する第1の記憶手段と、一定時間ごとに負荷量に応じ
    た再発呼規制時間長情報を前記第1の記憶手段に格納
    し、前記第1の記憶手段から前記再発呼規制時間長情報
    を読み出して前記移動体端末に送信する交換機側制御手
    段とが設けられ、 前記移動体端末内に、前記移動体電話交換機から送信さ
    れた再発呼規制時間長を記憶する第2の記憶手段と、
    記移動体電話交換機から前記移動体端末に送信される話
    し中音である不接続通知音を検出する不接続検出手段
    と、前記接続通知音を検出してからの時間を計測する
    タイマ手段と、同一被呼者に対する再発呼動作が行なわ
    れたかを検出する再発呼検出手段と、同一被呼者に対す
    る再発呼が行なわれた場合に前記不接続通知音が検出さ
    れてからの経過時間が前記第2の記憶手段に記憶された
    前記再発呼規制時間長情報の表わす時間に満たない場合
    には前記再発呼動作を規制する再発呼規制手段と、前記
    再発呼動作が規制された場合にその旨を発呼者に通知す
    る再発呼規制中通知手段とが設けられていることを特徴
    とする移動体電話交換システム。
  2. 【請求項2】 前記負荷量が前記移動体電話交換機の使
    用量で表わされる請求項1に記載の移動体電話交換シス
    テム。
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