JP2600883Y2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP2600883Y2
JP2600883Y2 JP1993035749U JP3574993U JP2600883Y2 JP 2600883 Y2 JP2600883 Y2 JP 2600883Y2 JP 1993035749 U JP1993035749 U JP 1993035749U JP 3574993 U JP3574993 U JP 3574993U JP 2600883 Y2 JP2600883 Y2 JP 2600883Y2
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玲智 幸泉
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洗浄槽の底部に設けた
洗浄水タンク内の洗浄水を循環させるとともに同洗浄槽
内に収容された食器に噴射して食器を洗浄する食器洗浄
機に係り、特に洗浄水の液量が所定の液量にて前記食器
の洗浄を行うようにした食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の食器洗浄機は、例えば特
開昭53−83356号公報に示されているように、給
水弁開閉用の液面検出スイッチとオーバーフロー検出ス
イッチとを併設し、このオーバーフロー検出スイッチが
オンした場合にオーバーフローと判断し、排水ポンプを
駆動すると共に報知ブザーによりオバーフローを報知
し、給水装置の給水弁を閉弁するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
においては、給水弁開閉用の液面検出スイッチ以外に、
オーバーフロー検出スイッチ、その伝達手段、およびそ
の取り付け部品等の使用部品を多く必要とし、また、オ
ーバーフロー検出スイッチは給水弁開閉用の液面検出ス
イッチと同じタンク内に設けられるため、このタンクが
大きくなり、したがって、余分なスペースが必要にな
り、さらにコストも高くなるという問題がある。本考案
は上記問題に対処するためになされたもので、その目的
は、省スペースで、部品点数も少なく、かつコストが安
い食器洗浄機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の構成上の特徴は、底部に洗浄水タンクを有
するとともに食器を収容する洗浄槽と、前記洗浄水タン
クに洗浄水を供給する給水装置と、前記洗浄水タンク内
の洗浄水を循環させるとともに食器に噴射して食器を洗
浄する洗浄装置と、前記洗浄水タンク内の洗浄水を排水
する排水装置と、前記給水装置、洗浄装置及び排水装置
への電力供給路に介装した電源スイッチと、食器の洗浄
動作開始を指示するためのスタートスイッチと、前記洗
浄水タンク内の洗浄水が所定量であることを検出する水
位検出スイッチと、前記電源スイッチ、スタートスイッ
チ及び水位検出スイッチに接続され各スイッチからの信
号に応答して前記給水装置、洗浄装置及び排水装置を電
気的に制御し食器の洗浄動作を制御する制御回路とを備
えた食器洗浄機において、前記制御回路を、前記電源ス
イッチの投入後の前記スタートスイッチの投入に応答し
て前記給水装置、洗浄装置及び排水装置を制御して給
水、洗浄及び排水からなる一連の食器洗浄シーケンスを
実行する制御手段と前記給水装置の給水開始後に前記洗
浄水タンク内の洗浄水が所定量であることを示す検出信
号を前記水位検出スイッチから付与されたとき前記給水
弁装置に設けた給水弁を閉じる給水弁制御手段と、前記
洗浄装置の洗浄作動開始から所定時間の経過後に前記水
位検出スイッチから再度洗浄水タンク内の洗浄水が所定
量であることを示す検出信号を付与されたとき警報を発
する報知手段と、該報知手段に前記検出信号が付与され
たとき前記排水装置の排水ポンプを駆動する駆動手段と
を設けたことにある。
【0005】
【考案の作用・効果】上記のように構成した本考案にお
いては、制御回路がスタートスイッチの投入に応答して
給水装置、洗浄装置及び排水装置を制御して給水、洗浄
及び排水からなる一連の食器洗浄シーケンスを実行する
に際して、洗浄に必要な水を給水弁により導入し、規定
水量になると水位検出スイッチがオンし、給水弁を閉じ
ように信号を出す。この信号により、給水弁が閉じて
水が終了し洗浄が始まる。この洗浄工程が始まると、
洗浄液の循環により給水終了時の水位が下降し、下降し
た水位は洗浄が終了するまで維持され続ける。
【0006】オーバーフローの要因として給水弁の閉弁
不良が考えられるが、この閉弁不良が発生すると、前述
の給水完了時の水位が一旦は下降するが、徐々に上昇す
ることとなり、再度、前記水位検出スイッチがオンする
こととなる。この再度の水位検出スイッチよりの検出信
号が発生すると、閉弁不良によるオーバーフローと判断
され、報知手段により報知すると共に、排水装置を駆動
し、排水動作を行う。このように、1つの水位検出スイ
ッチにより規定水位の検出とオーバーフローの検出とを
行うことができるので、省スペースで、部品点数も少な
く、かつコストが安くなるという優れた効果を発揮す
る。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係る食器洗浄機の全体を概略
的に示している。この食器洗浄機は、箱状のハウジング
10内に収容された洗浄槽20を備えている。洗浄槽2
0は、その中央部にドア21を介して出し入れされる食
器22を載せるラック23を収容するとともに、その上
面及び下面にて一対の洗浄ノズル24,25が支持され
ている。洗浄ノズル24,25は、循環ポンプ26の作
動により、洗浄槽20の底部に形成した洗浄水タンク2
7から循環パイプ28を介して循環供給される洗浄水を
回転しながら食器22に向けて噴射する。洗浄槽20の
背壁20aには給水パイプ31がその出口部にて接続さ
れていて、同給水パイプ31は外部給水源(図示しな
い)から高温の洗浄水を給水弁32を介して洗浄水タン
ク27に供給する。
【0008】循環パイプ28からは排水パイプ33及び
サブタンク用パイプ34が分岐している。排水パイプ3
3には排水ポンプ35が介装されており、同ポンプ35
はその作動により洗浄水タンク27内の洗浄水を排水パ
イプ33を介して機外へ排出する。サブタンク用パイプ
34の先端はサブタンク36に連通していて、同タンク
36内にはフロート式の水位検出スイッチ37が収容さ
れている。水位検出スイッチ37は洗浄水タンク27内
の洗浄水の液面が洗浄等に必要な高さを示す基準レベル
に達したことを検出するもので、同液面の高さが基準レ
ベルになればオンし、かつ同液面の高さが基準レベルよ
り低ければオフするものである。
【0009】次に、上記のように構成した食器洗浄機を
電気的に制御するための電気制御装置について図面を用
いて説明すると、図2は同装置をブロック図により示し
ている。この電気制御装置は制御回路40を備え、制御
回路40の入力側には、電源スイッチ41、スタートス
イッチ42及びフロートスイッチ37が接続されてい
る。制御回路40の出力側には、給水弁駆動回路44を
介して給水弁32が、循環ポンプ駆動回路45を介して
循環ポンプ26が、排水ポンプ駆動回路46を介して排
水ポンプ35が接続され、さらに、報知手段であるブザ
ー47及びランプ48が接続されている。制御回路40
はCPU、ROM、RAM、タイマ、I/Oなどからな
るマイクロコンピュータで構成され、図3のメインプロ
グラム(図4〜6のサブプログラムを含む)を繰り返し
実行する。
【0010】次に、上記のように構成した実施例の動作
について説明する。制御回路40に電源スイッチを介し
て電力を供給し、スタートスイッチ42をオンにする
と、同制御回路40は図3のステップ100にて「メイ
ンプログラム」の実行を開始する。ステップ102にて
給湯を開始すると、制御回路40はその実行をステップ
200にて「給湯ルーチン」を実行する。この「給湯ル
ーチン」は図4のステップ200にて開始し、ステップ
202に進むと給水弁駆動回路44が動作し、給水弁3
2が開弁(オン)される。給水弁32が開弁されると、
外部給水源(図示しない)から高温の洗浄水が給水パイ
プ31を介して洗浄水タンク27に供給される。給水が
開始されるとステップ204に進み、水位検出スイッチ
37がオンするまで給水弁駆動回路44を動作させ続
け、給水弁32を開弁したままとする。ステップ204
て水位検出スイッチ37がオンするとステップ206
に進み、給水弁駆動回路44の動作が停止し、給水弁3
2を閉弁(オフ)する。これにより、給水パイプ31を
介して高温の清浄な洗浄水が基準レベルに達するまで洗
浄水タンク27内に流れ込む。そして、ステップ208
にてこの「給湯ルーチン」が終了される。
【0011】この「給湯ルーチン」の実行後、制御回路
40は図3のステップ104にて「洗浄ルーチン」を実
行する。この「洗浄ルーチン」は図5のステップ300
にて開始され、ステップ302にて制御回路40は循環
ポンプ駆動回路45を動作させて、循環ポンプ26を駆
動させる。循環ポンプ26が駆動されると、ステップ3
04にて第1のタイマT1がスタートし、ステップ30
6に進む。循環ポンプ26が駆動されると、この循環ポ
ンプ50に吸入された洗浄液が循環パイプ28を介して
上下の洗浄ノズル24及び25に圧送され、この圧送さ
れた洗浄液が上下の洗浄ノズル24及び25より噴射さ
れる。したがって、洗浄工程が始まると、洗浄液の循環
によりその一部は循環パイプ28の中および上下の洗浄
ノズル24及び25の中に留まり、また噴射中の液もあ
るので、最初の給湯終了時の水位より水位は下降するよ
うになる。
【0012】次いで、ステップ306にて時間計測を開
始させ、所定の時間T1の計測が終了するまで、循環ポ
ンプ26を駆動し続け、所定の時間(例えば2秒)の計
測が終了すると、ステップ308に進み、再度、水位検
出スイッチ37がオンしたか否かの判断を行う。水位検
出スイッチ37がオンしなければステップ310に進
み、制御回路40は第2のタイマT2の時間計測を開始
させ、所定の時間(例えば3分間)が経過したならば循
環ポンプ26の作動を停止させる。これにより、洗剤を
含んだ洗浄水による所定の時間(例えば3分間)の食器
洗浄が終了する。そして、ステップ312にてこの「洗
浄ルーチン」が終了される。
【0013】この「洗浄ルーチン」の実行後、図3のス
テップ106にて「排水ルーチン」を実行する。この
「排水ルーチン」は図6のステップ400にて開始さ
れ、制御回路40はステップ402にて排水ポンプ駆動
回路46を動作させ、排水ポンプ35を駆動させる。排
水ポンプ駆動後ステップ404にて第3のタイマT3
時間計測を開始させ、第3タイマT3が所定の時間(例
えば30秒)の時間計測を終了するまで排水ポンプ3
の作動を維持し、第3タイマT3が所定の時間(例えば
30秒)の時間計測を終了すると、排水ポンプ35の作
動を停止させる。これにより、洗浄水タンク27内の洗
浄水は排水パイプ33を介して外部へ排水される。そし
て、ステップ408にてこの「排水ルーチン」が終了さ
れる。
【0014】次に、制御回路40は図3のステップ10
8にて前記ステップ102と同様な「給湯ルーチン」を
実行する。これにより、洗浄タンク27内には高温の清
浄な洗浄水が再び供給される。このステップ108の
「給湯ルーチン」の実行後、制御回路40はステップ1
10にて前記同様の「洗浄ルーチン」を実行する。これ
により、洗浄水タンク27内に清浄な洗浄水が循環パイ
プ28を介して洗浄ノズル24,25により所定の時間
(例えば30秒間)圧送され、洗浄ノズル24,25が
回転しながら同洗浄水を食器22に噴射するので、食器
22が所定の時間(例えば30秒間)すすぎ洗いされ
る。その後、制御回路40は、前記ステップ106と同
様なステップ112の処理により、前記すすぎ洗いに利
用された洗浄水を所定の時間(例えば30秒間)で外部
へ排出する。このステップ112の「排水ルーチン」の
実行後、制御回路40はステップ114〜118にて前
記ステップ108〜112と同様な処理を実行するの
で、食器22は所定の時間(例えば30秒間)再びすす
ぎ洗いされて、ステップ120にて「メインプログラ
ム」の実行を終了する。その結果、この実施例において
は、食器22は洗剤の入った洗浄水で所定の時間(例え
ば3分間)洗浄された後、所定の時間(例えば30秒
間)ずつ2回にわたってすすぎ洗いされる。
【0015】しかして、図5のステップ308にて水位
検出スイッチ37が再度オンしたならば、ステップ31
4に進み、このステップ314にて報知処理を行い、制
御回路40はブザー47にて警報を発し、またランプ4
8にて警報を表示する。ここにおいて、前述したよう
に、給水後、洗浄工程が始まると、洗浄液の循環により
その一部は循環パイプ28の中および上下の洗浄ノズル
24及び25の中に留まり、また噴射中の液もあるの
で、最初の給湯終了時の水位より水位は下降するように
なるが、給水弁32に故障が生じて閉弁不良が発生する
と、一旦は下降した水位が再び徐々に上昇するようにな
、水位検出スイッチ37が再度オンしたならば、オー
バーフローの危険があると判断され、制御回路40はフ
ザー47にて警報を発し、またランプ48にて警報を表
示する。
【0016】ステップ314の報知処理の後、ステップ
316に進み、制御回路40は排水ポンプ駆動回路46
を動作させ、排水ポンプ35を駆動させる。排水ポンプ
35を駆動させることにより、洗浄液は排水パイプ33
を介して機外へ排出される。
【0017】上記作動説明のように、上記実施例によれ
ば、制御回路がスタートスイッチの投入に応答して給水
装置、洗浄装置及び排水装置を制御して給水、洗浄及び
排水からなる一連の食器洗浄シーケンスを実行するに際
して、洗浄に必要な水を給水弁32により導入し、規定
水量になると水位検出スイッチ37がオンし、給水弁3
2を閉弁するように信号を出す。この信号により、給水
弁32は閉弁し、給水が終了して洗浄が始まる。この洗
浄工程が始まると、洗浄液の循環により給水終了時の水
位が下降し、下降した水位は洗浄が終了するまで維持さ
れ続ける。
【0018】給水弁32の閉弁不良が発生すると、前述
の給水完了時の水位が一旦は下降するが、徐々に上昇す
ることとなり、再度、水位検出スイッチ37がオンする
こととなる。この再度の水位検出スイッチ37よりの検
出信号が発生すると、閉弁不良によるオーバーフローと
判断され、報知手段により警報を発し、また警報表示を
行い、排水装置を駆動して排水動作を行う。このよう
に、1つの水位検出スイッチにより規定水位の検出とオ
ーバーフローの検出とを行うことができるので、省スペ
ースで、部品点数も少なく、かつコストが安くなるとい
う優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る食器洗浄機を概略的
に示す縦断側面図である。
【図2】 同食器洗浄機のための電気制御装置のブロッ
ク図である。
【図3】 図2の制御回路により繰り返し実行される
「メインプログラム」のフローチャートである。
【図4】 図3の「給湯ルーチン」の詳細を示すフロー
チャートである。
【図5】 図3の「洗浄ルーチン」の詳細を示すフロー
チャートである。
【図6】 図3の「排水ルーチン」の詳細を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
20…洗浄漕、21…ドア、22…食器、24,25…
洗浄ノズル、26…循環ポンプ、27…洗浄水タンク、
32…給水弁、35…排水ポンプ、36…サブタンク、
37…フロート式水位検出スイッチ、40…制御回路
(マイクロコンピュータ)、41…電源スイッチ、44
…スタートスイッチ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に洗浄水タンクを有するとともに食
    器を収容する洗浄槽と、前記洗浄水タンクに洗浄水を供
    給する給水装置と、前記洗浄水タンク内の洗浄水を循環
    させるとともに食器に噴射して食器を洗浄する洗浄装置
    と、前記洗浄水タンク内の洗浄水を排水する排水装置
    、前記給水装置、洗浄装置及び排水装置への電力供給
    路に介装した電源スイッチと、食器の洗浄動作開始を指
    示するためのスタートスイッチと、前記洗浄水タンク内
    の洗浄水が所定量であることを検出する水位検出スイッ
    チと、前記電源スイッチ、スタートスイッチ及び水位検
    出スイッチに接続され各スイッチからの信号に応答して
    前記給水装置、洗浄装置及び排水装置を電気的に制御し
    食器の洗浄動作を制御する制御回路とを備えた食器洗浄
    機において、 前記制御回路を、 前記電源スイッチの投入後の前記スタートスイッチの投
    入に応答して前記給水装置、洗浄装置及び排水装置を制
    御して給水、洗浄及び排水からなる一連の食器洗浄シー
    ケンスを実行する制御手段と前記給水装置の給水開始後
    に前記洗浄水タンク内の洗浄水が所定量であることを示
    す検出信号を前記水位検出スイッチから付与されたとき
    前記給水弁装置に設けた給水弁を閉じる給水弁制御手
    と、 前記洗浄装置の洗浄作動開始から所定時間の経過後に前
    記水位検出スイッチから再度洗浄水タンク内の洗浄水が
    所定量であることを示す検出信号を付与されたとき警報
    を発する報知手段と、該報 知手段に前記検出信号が付与されたとき前記排水装
    置の排水ポンプを駆動する駆動手段と、 により構成したことを特徴とする食器洗浄機。
JP1993035749U 1993-06-30 1993-06-30 食器洗浄機 Expired - Lifetime JP2600883Y2 (ja)

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