JP2600474B2 - 共重合体の製造法 - Google Patents

共重合体の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,防汚塗料用等として有用であり,適度な微
水溶性と充分な塗膜強度を与える共重合体の製造法に関
する。
(従来の技術) 従来,船舶や海上構造物の没水部には,フジツボ,フ
サコケムシ,ホヤ,藻類等の海中生物の付着による腐食
防止や,船舶の航行速度の低下防止のため,また養殖用
の網や金網への海中生物の付着による魚介類の致死防止
のため,タフナー,ロジン,可塑剤等のビヒクル成分に
防汚剤を配合してなる防汚塗料か,または特公昭40−21
426号公報,特公昭51−12049号公報等に示されるごとく
有機錫含有不飽和単量体の重合体または共重合体を用い
た防汚塗料が塗装され,その塗膜が海水中で連続的に徐
々に溶出することにより,防汚効果を現わしている。
(発明が解決しようとする課題) 前者の塗料は,それから得られる塗膜に含まれるロジ
ン及び防汚剤成分が溶出することによつて防汚効果を発
揮するものであるが,該塗膜は長期間の海水浸漬におい
て不溶性成分が多くなると共に塗面が凹凸状になり海中
生物の付着を防止する効果が劣つてくる。また後者の塗
料は,重合体にエステル結合を介して導入された有機錫
化合物を含む塗膜が海水に浸漬されて,該エステル結合
の加水分解により,該有機錫化合物が分離するととも
に,カルボキシル基を含む重合体が生成する。
この重合体は海水に溶解し,常に新鮮な塗膜が露出
し,防汚性を維持してゆくものである。しかし,該塗膜
の防汚性を有効に発揮させるため一般的には多くの有毒
な有機錫化合物が導入されており,魚介類に対し悪影響
をおよぼす欠点がある。本発明は,これらの従来技術に
おける種々の欠点の存在に鑑みて鋭意検討した結果,な
し得たものであり,有機錫化合物を含有しなくても海水
中で被膜が加水分解され微水溶性を有し,連続的に新鮮
な塗膜を形成することができる共重合体の製造法を提供
するものである。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は,一般式(I); (但し,R1およびR1′は炭素数3〜5のアルキレン基,R2
は炭素数2〜5のアルキレン基,R3は炭素数1〜8のア
ルキレン基,m及びm′は一般式(I)のポリエーテル部
分が各々数平均分子量100〜3000を満足する数、nは一
般式(I)のポリエステル部分が数平均分子量300〜500
0を満足する数である)で示される共重合体ポリオール
と,該共重合体ポリオールの水酸基と反応しうる基およ
び反応性の二重結合を有する化合物を反応させて得られ
る,反応性の二重結合を有する共重合体(A)5〜95重
量%の存在下に,該共重合体(A)と共重合可能なエチ
レン性不飽和単量体(B)95〜5重量%を重合させるこ
とを特徴とする共重合体の製造法に関する。
本発明で使用される前記一般式(I)で示される共重
合体ポリオールは,脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアル
コールより得られるポリエステルボリオールの両末端に
脂肪族ポリエーテルが結合しているものである。
ここで,一般式(I)におけるR1としては,−(C
H2−,−(CH2−,−(CH2−等があり,R2
は−(CH2−,−(CH2−,−(CH2−,−
(CH2−等があり,R3は,−CH2−,−(CH2−,
−(CH2−,−(CH2−,−(CH2−,−(C
H2−,−(CH2−,−(CH2−等である。R1
としては−(CH2−のものが好ましく,またR3とし
ては−(CH2−のものが特に良好な微水溶性を示す
ので好ましい。
また,該共重合体ポリオールにおいて,ポリエステル
部分は数平均分子量300〜5000程度であるのが好まし
く,またその両端のポリエーテル部分は各々数平均分子
量100〜3000程度であるのが好ましい。これらの範囲外
の分子量では,適度の微水溶性が得られにくくなる。
一般式(I)で示される共重合体ポリオールは,公知
の方法で製造できる。例えば特開昭63−105030号公報に
記載されるように,ポリエステルポリオールに,ルイス
酸と3ないし4員環状エーテルを存在させてテトラヒド
ロフランを付加させる方法や,特開昭60−197726号公報
に記載されるように六弗化リン酸リチウムを触媒として
ポリエステルポリオールに3〜5員環状エーテルを付加
させる方法により製造することができる。
このような一般式(I)で示される共重合体ポリオー
ルに,該共重合体ポリオールの水酸基と反応しうる基お
よび反応性の二重結合を有する化合物を反応させて,反
応性の二重結合を有する共重合体(A)を製造する。
該化合物としては,無水マレイン酸,アクリル酸,メ
タクリル酸,無水アクリル酸,無水メタクリル酸,これ
らの酸クロライド等のα,β−不飽和カルボン酸または
それらの水酸基と反応性の誘導体を使用することができ
る。
また,該化合物としては,イソシアネート基と反応性
の二重結合とを有する化合物を使用することもできる。
この場合,イソシアネート基を2個以上有する多価イソ
シアネート及び水酸基含有エチレン性不飽和単量体を反
応させた反応物を使用する場合と,イソシアネート基含
有エチレン性不飽和単量体を使用する場合がある。
前者の場合,多価イソシアネートとしては,ヘキサメ
チレンジイソシアネート,トリレンジイソシアネート,
キシリレンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネ
ート,リジンジイソシアネート,ジフエニルメタンジイ
ソシアネート,2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート,シクロヘキシルメタンジイソシアネート,
メチルシクロヘキサンジイソシアネート,イソプロピリ
デンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート),ヘキ
サメチレンジイソシアネートのビユレツト体,イソシア
ヌレート環を含むイソホロンジイソシアネートの三量体
など,2個以上のイソシアネート基を有する化合物であ
り,好ましくは,2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート,トリレンジイソシアネートなどの様な反
応性の異なるイソシアネート基を有するジイソシアネー
ト化合物である。
また、水酸基含有エチレン性不飽和単量体としては,
水酸基を1個有するものが好ましく,2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート,2−ヒドロキシプロピルアクリレート,2
−ヒドロキシブチルアクリレート等のヒドロキシアルキ
ルアクリレート,2−ヒドロキシエチルメタクリレート,2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート,2−ヒドロキシブ
チルメタクリレート等のヒドロキシアルキルメタクリレ
ート,N−メチロールアクリルアミド,N−メチロールメタ
クリルアミド等がある。
上記多価イソシアネート化合物と水酸基含有エチレン
性不飽和単量体は,前者のイソシアネート基/後者の水
酸基が当量比で1.0/0.5〜1.0/0.7になるように配合し,
反応させるのが好ましい。未反応の水酸基含有不飽和単
量体があつてもよい。反応温度は通常0〜150℃,好ま
しくは40〜100℃であり,反応に際し,ジブチルスズジ
ラウレート等のウレタン反応触媒を使用してもよい。ま
た,反応に際し,ビス(2−ヒドロキシ3−ダーシヤリ
ブチル5−エチルフエニル)メタン,ハイドロキノン等
の重合禁止剤を存在させてもよい。反応は,適当な有機
溶剤中で行なうのが好ましい。該有機溶剤としては,メ
チルエチルケトン,メチルイソブチルケトン,酢酸エチ
ル,酢酸ブチル,セロソルブアセテート等がある。
後者の場合,イソシアネート基含有重合性単了体とし
ては,イソシアノメチルアクリレート,イソシアノエチ
ルアクリレート,イソシアノブチルアクリレート等のイ
ソシアノアルキルアクリレート,イソシアノメチルメタ
クリレート,イソシアノエチルメタクリレート,イソシ
アノブチルメタクリレート等のイソシアノアルキルメタ
クリレート等が使用できる。
これらの化合物は,得られる共重合体(A)100g当
り,反応性の二重結合を0.01〜0.55モル,特に0.1〜0.4
モル有するように反応させるのが好ましい。ここで0.01
モル未満では,続くエチレン性不飽和単量体(B)との
共重合の際,重合が困難となる傾向にあり,一方,0.55
モルを超えると重合の際ゲル化が起こりやすくなる。
なお,反応は公知の方法により行なうことができる。
得られる共重合体(A)の存在下に重合させるエチレ
ン性不飽和単量体(B)としては,例えば次に示すよう
なものが使用できる。
(a) アクリル酸又はメタクリル酸のエステル; 例えばアクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリ
ル酸プロピル,アクリル酸イソプロピル,アクリル酸ブ
チル,アクリル酸ヘキシル,アクリル酸オクチル,アク
リル酸ラウリル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エ
チル,メタクリル酸プロピル,メタクリル酸イソプロピ
ル,メタクリル酸ブチル,メタクリル酸ヘキシル,メタ
クリル酸オクチル,メタクリル酸ラウリル等。
(b) ビニル芳香族化合物;例えばスチレン,α−メ
チルスチレン,ビニルトルエン,p−クロルスチレン等。
(c) 水酸基含有単量体;例えばヒドロキシエチルア
クリレート,ヒドロキシエチルメタクリレート,ヒドロ
キシプロピルアクリレート,ヒドロキシプロピルメタク
リレート等のアクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシ
アルキルエステル等。
(d) その他;アクリロニトリル,メタクリロニトリ
ル,酢酸ビニル等。
これらの不飽和単量体はそれぞれ単独で又は2種以上
組合せて使用することができる。上記不飽和単量体
(B)としては被膜強度,耐塩水性等の塗膜性能に優れ
ることからアクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエス
テル,スチレン等を主に使用することが好ましい。
本発明の共重合体は,前記(A)成分の存在下に
(B)成分を重合させて得られる。ここで各々の配合量
は,(A)成分は5〜95重量%,好ましくは5〜50重量
%,特に好ましくは10〜40重量%であり,一方の(B)
成分は95〜5重量%,好ましくは95〜50重量%,特に好
ましくは90〜60重量%である。
ここで(A)成分と(B)成分の比が(A)/(B)
(重量比)で5/95未満になると,微水溶性の面におい
て,初期および長期に亘つて,防汚効果がほとんどな
い。一方95/5を超えると,初期の溶出速度が大きすぎて
防汚効果を維持できず,また塗膜の粘着性が大きすぎて
良好な塗膜を得ることができない。これらの面から特に
防汚効果において優れるのが前記の5/95〜50/50の範囲
であり,最も優れるのが10/90〜40/60の範囲である。
(A)成分の存在下での(B)成分の重合は,必要に
応じキシレン,トルエン,メチルイソブチルケトン,酢
酸ブチル,酢酸セロソルブ等の水酸基を含まない有機溶
剤を反応溶媒または,希釈溶媒として使用できる。また
重合触媒としては,過酸化ベンゾイル,ジターシヤリー
ブチルパーオキサイド等の過酸化物系ラジカル開始剤,
アゾビスイソブチロニトリル,アゾビスバレロニトリル
等のアゾ系ラジカル開始剤などが用いられ,重合方法と
しては溶液重合するのが簡便で好ましいが懸濁重合,塊
状重合,イオン重合,光重合,放射線重合等も利用可能
である。得られる共重合体の数平均分子量は3,000〜10
0,000のものが好ましく特に5,000〜30,000のものが好ま
しい。数平均分子量が3,000より小さいと塗膜の耐水性
が悪く白化等の現象を起こしやすく,一方100,000を超
えると水に対する溶解性が劣る傾向にある。
また得られる共重合体のガラス転移点温度は,好まし
くは−60℃〜80℃であり,特に好ましくは−30℃〜40℃
である。柔軟性を要求される養殖用の網は低ガラス転移
点温度の共重合体が有利であり,一方船舶等の水抵抗の
大きい所で使用されるのは高ガラス転移点の共重合体が
有利である。
このようにして得られた共重合体は,本発明の微水溶
性樹脂組成物に主成分として含有される。本発明に係る
微水溶性樹脂組成物は、該共重合体の良好な微微水溶性
を損なわない程度にその他の公知の樹脂を併用すること
もできる。
本発明に係る微水溶性樹脂組成物は,必要により公知
の防汚剤,顔料等を配合し,防汚性の塗料とすることが
できる。
代表的な防汚剤としては,亜酸化亜鉛,クロム酸亜
鉛,クロム酸ストロンチウム,クロム酸第二銅,クエン
酸第二銅,フエロシアン酸第二銅,キノリン第二銅,δ
−ハイドロキノン第二銅,オレイン酸第二銅,硝酸第二
銅,リン酸第二銅,酒石酸第二銅,酸化第一銅,よう化
第一銅,または亜硫酸第一銅などである。
他方,顔料として代表的なものには,酸化チタン(チ
タン白),酸化鉄,カーボンブラツク等の無機顔料,ア
ゾ系,シアニン系,キナクドリン系等の有機顔料などを
用いることができるが,通常は無機顔料が用いられる。
また、防汚剤として有機錫化合物,トリアジン化合
物,有機硫黄化合物などを併用することは何ら妨げるも
のではない。
さらに,溶出助剤として,ロジン,ガムロジンウツド
ロジン,トール油ロジンなどを併用することも可能であ
る。このようにして得られる塗料は船底塗料,漁網用塗
料などとして有用である。
(実施例) 次に本発明の実施例を示す。以下,「部」は「重量
部」,「%」は「重量%」を意味する。
合成例1(共重合体(A)−の製造) 下記一般式; で示される共重合体ポリオール(商品名:PTG−E,保土ケ
谷化学工業(株)製,水酸基価82,6,数平均分子量約140
0)を,温度計,還流冷却器,撹拌機および窒素ガス導
入口を備えた四つ口フラスコに300部入れ,キシレン400
部,無水マレイン酸0.75部をさらに仕込み130℃で2時
間反応させて反応性の二重結合を樹脂100gあたり約0.12
3モル有する共重合体(A)−を合成し,それを含む
樹脂溶液(固形分70%)を得た。
合成例2(トリメチレンジイソシアネートとアクリル酸
2−ヒドロキシエチルの反応物の合成) 温度計,還流冷却器,撹拌機および窒素ガス導入口を
備えた四つ口フラスコにトリレンジイソシアネート(TM
DI)63.3部,メチルエチルケトン29.3部,重合禁止剤AW
−500(川口化学(製),商品名,メチレンビス(2−
エチル−4−t−ブチルフエノール)0.1部,ジブチル
チンジラウレート0.05部を仕込み60℃に保温しながら,
アクリル酸2−ヒドロキシエチル36.7部を1時間かけて
滴下したのち,同温度で1時間反応させてグラフト化剤
を得た。得られたグラフト化剤を約70%固形分になるよ
うに溶剤(メチルエチルケトン)を加えた。得られたグ
ラフト化剤は加熱残分70.6%,粘度(ガードナー/25
℃)A-色数(ガードナー)1以下であつた。
合成例3(共重合体(A)−の製造) 合成例1で使用した共重合体ポリオールPTG−E(保
土ケ谷化学工業(株)製)を温度計,還流冷却器,撹拌
機および窒素ガス導入口を備えた四つ口フラスコに300
部,キシレン400部を仕込み,130℃に昇温した。ついで
合成例2で得られた反応物50部を添加し,2時間反応させ
て反応性の二重結合を樹脂100gあたり約0.37モル有する
共重合体(A)−を合成し,それを含む樹脂溶液(固
形分50%)を得た。
合成例4(共重合体の製造) 表1に示す配合物(共重合体(A),単量体(B)と
してメチルメタクリレートおよびブチルアクリレートの
混合物)100部に対し,アゾビスイソブチロニトリル0.5
部およびジ−t−ブチルパーオキサイド0.2部を使用
し,次のようにして共重合体を製造した。
すなわち,合成例1で得られたポリオール溶液を表1
に示す固形分になる様にフラスコに仕込み,ついでn−
ブタノールをポリオール溶液の固形分に対し30%になる
ようにフラスコに仕込む。その後110℃に昇温し表1に
示すメチルメタクリレート,ブチルアクリレート,アゾ
ビスイソブチロニトリルおよびジ−t−ブチルパーオキ
サイドの混合液を2時間かけて滴下したのち,さらに同
温度で1時間保温し,ついで130℃に昇温して3時間反
応させて共重合体を得た。
得られた共重合体を約50%固形分になるように溶剤
(キシレン)を加えた。得られた共重合体の固形分,粘
度,理論ガラス転移点を表1に示した。
塗膜の評価 表1に示される各共重合体を10cm×20cm×3mmの片面
スリガラス板に乾燥膜厚50μmになるように塗布し,100
℃で4時間乾燥したのち1ノツトの流動海水中(20℃)
に浸漬し,塗膜の重量変化を測定し消耗率(%)を求め
た。尚浸漬後のテストピース重量は110℃で1時間乾燥
後測定した。
試験結果を表2にまとめて示す。
(発明の効果) 本発明の製造法により得られる共重合体,これを含む
微水溶性樹脂組成物は,海水中で徐々に加水分解し,し
かも強固でかつ適度な塗膜消耗性を有することから,防
汚塗料に用いると防汚剤の選定が容易であり,なおかつ
防汚剤を長期間に亘つて安定的に溶出させることができ
る。従つて,選定,海中構造物などの表面塗装,養殖用
の網などの塗装に極めて有用なものである。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I); (但し、R1およびR1′は炭素数3〜5のアルキレン基、
    R2は炭素数2〜5のアルキレン基、R3は炭素数1〜8の
    アルキレン基、m及びm′は一般式(I)のポリエーテ
    ル部分が各々数平均分子量100〜3000を満足する数、n
    は一般式(I)のポリエステル部分が数平均分子量300
    〜5000を満足する数である)で示される共重合体ポリオ
    ールと、該共重合体ポリオールの水酸基と反応しうる基
    および反応性の二重結合を有する化合物を反応させて得
    られる、反応性の二重結合を有する共重合体(A)5〜
    95重量%の存在下に、該共重合体(A)と共重合可能な
    エチレン性不飽和単量体(B)95〜5重量%を重合させ
    ることを特徴とする共重合体の製造法。
  2. 【請求項2】共重合体(A)5〜50重量%の存在下に、
    エチレン性不飽和単量体(B)95〜50重量%を重合させ
    るものである請求項1記載の共重合体の製造法。
  3. 【請求項3】共重合体(A)が、反応性の二重結合を樹
    脂100g当り0.01〜0.55モル有する請求項1または2記載
    の共重合体の製造法。
  4. 【請求項4】一般式(I)のR3が−(CH2−である
    請求項1、2または3記載の共重合体の製造法。
  5. 【請求項5】一般式(I)のR1およびR1′が−(CH2
    −である請求項1〜4のいずれかに記載の共重合体の
    製造法。
  6. 【請求項6】共重合体ポリオールの水酸基と反応しうる
    基および反応性の二重結合を有する化合物が、イソシア
    ネート基を有するものである請求項1〜5のいずれかに
    記載の共重合体の製造法。
  7. 【請求項7】共重合体ポリオールの水酸基と反応しうる
    基および反応性の二重結合を有する化合物が、α,β−
    不飽和カルボン酸またはそれらの無水物である請求項1
    〜5のいずれかに記載の共重合体の製造法。
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