JP2600422Y2 - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2600422Y2
JP2600422Y2 JP1993040516U JP4051693U JP2600422Y2 JP 2600422 Y2 JP2600422 Y2 JP 2600422Y2 JP 1993040516 U JP1993040516 U JP 1993040516U JP 4051693 U JP4051693 U JP 4051693U JP 2600422 Y2 JP2600422 Y2 JP 2600422Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
container
cardboard
resin
inner box
box
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1993040516U
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English (en)
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JPH076167U (ja
Inventor
源蔵 佐野
啓次 関根
Original Assignee
ヤヨイ化学工業株式会社
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Filing date
Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば糊剤、接着剤等
の高粘度液体を収容することを始めとして、各種用途に
利用し得る容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から接着剤等の高粘度液体を収容す
る容器が種々見られるが、容器自体の強度ともに、耐水
性、防水性及び防湿性並びに製造コストの点ですべての
ものを満足するものがあまり見られなかった。
【0003】例えば、厚紙で構成された容器の場合で
は、製造コストは安価であるが、耐水性、防水性、及び
防湿性に欠点があり、強度的にも著しく劣る。また、厚
紙を組織の一部とした段ボール紙で構成された容器で
は、強度性は向上されるものの、耐水性、防水性、及び
防湿性に欠点があることに変わらなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述のような欠点を改
良するために、紙製容器の内周に袋体を内接した容器も
使用されている。しかし、このような容器は、粘度の低
い物質を収容する場合にはよいが、接着剤等の粘性の高
い物質を収容する場合には、袋自体が収納物と共に外れ
てしまったり、その袋体の内周壁面に付着している粘性
の物質をきれいに残らず採取することが難しいため、そ
の経済的損失はかなり大きかった。
【0005】一方、プラスチック製の容器や金属製の容
器は、強度性は勿論、耐水性、防水性、及び防湿性が向
上したものであるが、その製造過程で高価な製造用金型
を必要とし、更に、その金型材料費自体も高額であるの
で、製造コストが著しく高騰していた。
【0006】また、段ボール箱の内壁に、ポリエチレン
等のブロー成形容器を挿入した容器もあるが、粘性の高
い物質を収容した場合には、その出し入れが極めて困難
であることに加えて、使用後の廃棄処分が、面倒であ
り、環境問題に及ぼす影響も大である。
【0007】これらの問題を解決するために、部材自体
は、厚紙や段ボールを用いるが、合成樹脂でラミネート
された容器や、合成樹脂で含浸させた部材を用いて内部
容器や外部容器を作成することも試みられたが、耐水性
や防水性は向上するものの、強度的には厚紙や段ボール
と殆ど変わらないため、使用中に内部箱体が破損して内
容物が漏れ出す問題が生じた。
【0008】そこで、本考案は、製造コストが安価で、
かつ製作工程が簡単であり、耐水性、防水性及び防湿性
に優れ、強度的にも十分であり、さらに、接着剤等の高
粘度のものを収納しても出し入れが容易である容器を得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本考案の請求項1に係る考案は、紙製の段ボールからな
る外部箱体内に、樹脂製の段ボール様部材からなる内部
箱体が内接されて一体に構成された容器において、 前記樹脂製の段ボール様部材は、表面ライナーと裏面ラ
イナーとの間に中芯部材となる部分的に円柱状にエンボ
ス加工されているインナーを介在させて接合した三層構
造を有している ことを特徴とする容器を提供する。
【0010】また、請求項2に係る考案は、請求項1の
容器において、前記内部箱体は、熱融着により接合して
形成されているものである。
【0011】
【0012】
【作用】本考案の容器は、紙製の段ボールからなる外部
箱体内に、樹脂製の段ボール様部材からなる内部箱体が
内接されて一体に構成されているため、耐水性、防水性
及び防湿性に優れているのは勿論、紙製のものとは比較
にならないほど堅牢であり、収容している物質が接着剤
等の高粘度のものであっても内部箱体が破損しにくい。
【0013】更に、この内部箱体は、接着剤等の粘性の
高い物質を収容可能なものであり、上部に適当な開口部
を設ければ、ヘラなどで出し入れ等の作業が容易に行う
ことができ、効率的にも経済的にも有利である。
【0014】また、本考案の紙製の段ボールからなる外
部箱体は、容器に対する外的衝撃を吸収するものである
ため、運搬時及び保管時の容器の強度を増すことが可能
である。勿論、この外部箱体の部材は、市販の段ボール
箱をそのまま利用してもよいものである。
【0015】また、前記樹脂製の段ボール様部材からな
る内部箱体は、熱融着により組立接合されているため、
製作工程が簡単で、部材の強度を損なうことがなく頑丈
であり、さらに、耐水性、防水性及び防湿性に優れてい
る。また、高価な製造用金型等の型を必要とせず、プラ
スチック製容器や金属製容器に比べて製造コストの大幅
な低減が可能である。
【0016】樹脂製の段ボール様部材は、弾力性のある
構造とされた中芯部材とその表面もしくは表裏面を覆う
平板状のライナー部材とを張り合せた状態の部材であ
る。例えば、後述する図5に示すように、平板状の表面
ライナー10と裏面ライナー11との間に、中芯部材と
なるインナー12を介在させて接合したものが知られて
いる。
【0017】この樹脂製の段ボール様部材は、部分的に
円柱状にエンボス加工されているインナー12を平板上
の表面ライナー10と裏面ライナー11との間に接合さ
せることにより、円柱の中に空気を密閉した空間13
と、空気の通過する空間14が形成された三層構造を有
している。これらの空気空間13、14により、樹脂製
の段ボール様部材としての充分な強度が保証されるとと
もに、保温保冷効果や凍結防止を図ることができる。
【0018】従って、このような樹脂性の段ボール様部
材により内部箱体を構成することで、内部容器としての
強度が充分に保たれ、樹脂性のインナーや内部空気空間
等により耐水性、防水性及び防湿性についても、紙製の
ものとは比較にならないものとなっている。加えて内表
面が平板状であるため、内容物の取り出しもスムーズで
あり、例えば、高粘度の接着剤等を収容してもヘラなど
できれいに取り出すことができる。
【0019】このような樹脂製の段ボール様部材自体
は、市販のものをそのまま応用でき、然もこれらを加工
して内部箱体を作成することは、底面を側壁に熱融着す
ることにより極めて容易に行える。
【0020】尚、樹脂製の段ボール様部材の構造は、後
述する図5に示すものに限定されるものでなく、同様の
効果を有するものであれば他の構造のものを使用しても
よいものである。材質的には特に限定はしないが、好ま
しくは、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いるとよ
い。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の容器の一実施例の外観図で
あり、前記外部箱体1の側面上部近傍位置に、切り取り
線3及び持ち手部4を設けた一例である。この切り取り
線3により、容易に外部箱体を取り除くことができ、接
着剤等の高粘度のものを使用する場合であっても出し入
れが極めて簡単に行うことができ、使い易くなる。
【0022】更に、前記外部箱体の側面部に設けた持ち
手部4を利用すれば、容器の搬送時の運搬が容易となり
便利である。勿論、この持ち手部4は、一例であって、
ひもを付設する等の他の構成の持ち手部でもよいもので
ある。
【0023】図2は、本発明の容器の縦断面図である。
内部箱体2の上面部6には、内容物を出し入れするため
の円形の穴5が穿設されている。
【0024】更に、図3は、内部箱体2の一実施例の斜
視図である。上面部6に内容物を出し入れするための円
形の穴5が穿設されており、図の斜線部7は、熱融着に
より接合された部分である。また、本実施例では、内部
箱体2の内容物を出し入れするための部分として、上面
部に円形の穴5を穿設したものを用いたが、図4に示す
ように、その用途に応じて、例えば、上部が開閉式の蓋
8の様に他の形状にしてもよい。
【0025】更に、図5は、本考案に使用する樹脂製の
内部箱体の段ボール様部材の一例を示す説明図である。
平板上の表面ライナー10と裏面ライナー11との間
に、インナー12を介在させて接合させた三層構造を有
している。これにより、円柱の中に空気を密閉した空間
13と、空気の通過する空間14が形成されている。
【0026】
【考案の効果】本考案の容器は、紙製の段ボールからな
る外部箱体内に、樹脂製の段ボール様部材からなる内部
箱体が内接されて一体に構成されているため、耐水性、
防水性及び防湿性に優れると共に、極めて堅牢で、高粘
度の液体の収容が可能である。
【0027】更に、収容している物質が接着剤等の高粘
度のものの場合に、内壁面に付着している接着剤等をヘ
ラ等で採取する際に、内表面が平板状であるため、内容
物の取り出しもスムーズであり、容易に作業が行えるた
め経済的にも有利である。
【0028】また、原材料費も安価であると共に、製作
工程が簡単で高価な製造用金型等の型を必要しないた
め、製造コストの大幅な低減が可能である。更に、内部
箱体の部材自体が、三層構造を有しているため、保温保
冷効果や凍結防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る容器の概略構成を示す
斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の横断面図である。
【図3】本考案の容器に用いられている内部箱体の一実
施例の斜視図である。
【図4】本考案の容器に用いられている内部箱体の一実
施例で、上面部が開閉式の蓋状になっている場合の斜視
図である。
【図5】本考案に使用する樹脂製の内部箱体の段ボール
様部材の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 外部箱体 2 内部箱体 3 切り取り線 4 持ち手部4 5 円形の穴 6 分であ体の上面部 7 熱融着により接合された部分 8 開閉式の蓋 9 外部箱体切り取り線 10 表面ライナー 11 裏面ライナー 12 インナー 13 円柱の中に空気を密閉した空間 14 空気の通過する空間

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製の段ボールからなる外部箱体内に、
    樹脂製の段ボール様部材からなる内部箱体が内接されて
    一体に構成された容器において、 前記樹脂製の段ボール様部材は、表面ライナーと裏面ラ
    イナーとの間に中芯部材となる部分的に円柱状にエンボ
    ス加工されているインナーを介在させて接合した三層構
    造を有している ことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記内部箱体は、熱融着により接合して
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容
    器。
JP1993040516U 1993-06-30 1993-06-30 容 器 Expired - Lifetime JP2600422Y2 (ja)

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JP1993040516U JP2600422Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 容 器

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JPH076167U JPH076167U (ja) 1995-01-27
JP2600422Y2 true JP2600422Y2 (ja) 1999-10-12

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