JP2600197Y2 - 自動車用ルーフスキーキャリヤ - Google Patents

自動車用ルーフスキーキャリヤ

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JP2600197Y2
JP2600197Y2 JP1993056593U JP5659393U JP2600197Y2 JP 2600197 Y2 JP2600197 Y2 JP 2600197Y2 JP 1993056593 U JP1993056593 U JP 1993056593U JP 5659393 U JP5659393 U JP 5659393U JP 2600197 Y2 JP2600197 Y2 JP 2600197Y2
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ski
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耕三 住野
匡丹 戸谷
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株式会社オートバックスセブン
リーマン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のルーフに搭載
してスキーを搬送する自動車用ルーフスキーキャリヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車でスキーを搬送するた
めにルーフに搭載する自動車用ルーフスキーキャリヤに
おいて、ルーフ上面に磁気吸着される磁気ベース部を備
えたルーフスキーキャリヤとして、実開平3−4244
6号公報に開示されているものが知られている。この種
従来のルーフスキーキャリヤは、図13ないし図15に
示すように、自動車AのルーフRに磁気吸着されるとと
もに、外周縁部の適所に隆起部1Aが形成されている磁
気ベース部1を備え、この磁気ベース部1の上面中央部
にカマボコ型に形成した台盤2を一体に結合し、この台
盤2に対して回動軸3を回動中心に倒伏姿勢から起立姿
勢にかけて車体の前後方向に回動する左右1対の脚柱
4,4を介してスキー受盤5が回動自在かつ昇降可能に
取付けられ、スキー受盤5の起立姿勢で該スキー受盤5
に形成した左右1対のスキー嵌合溝5A,5Aにスキー
板6を嵌合設置した使用時において、主としてスキー板
6の荷重によりスキー受盤5が下降してスキー受盤5の
起立姿勢を保持する係止態状を確保し、この係止状態か
らスキー受盤5を引上げ操作して係止態状を解くことに
より、スキー受盤5を倒伏させることができるようにな
っている。
【0003】しかし、前記従来のルーフスキーキャリヤ
において、スキー受盤5に対するスキー板6の取付け
は、スキー嵌合溝5A,5Aにスキー板6を嵌合したの
ち、ゴムバンド(図示省略)を適宜巻回することによっ
てなされ、スキー板6の取外しは、ゴムバンドの巻回を
解くことによってなされる。したがって、スキー板6の
着脱作業が煩わしく着脱作業性に劣る。また、ゴムバン
ドによるスキー板6の取付状態保持手段では、第三者に
より容易に取付状態を解除することができるので、スキ
ー板6が盗難に遭う虞れを有している。一方、スキーキ
ャリヤの不使用時において、自動車AのルーフRからス
キーキャリヤを除去する作業は、隆起部1Aに指を掛止
して上方に引上げ、この引上げ操作を継続してルーフR
に対する磁気ベース部1の吸着領域を徐々に削減させる
ことによってなされる。ところが、前記従来のルーフス
キーキャリヤでは、隆起部1Aがむき出し状態で放置さ
れているため、第三者により容易にルーフRから除去す
ることができるので、スキーキャリヤ自体も盗難に遭う
虞れを有している。すなわち、前記従来のルーフスキー
キャリヤでは、盗難防止対策が講じられていないため、
スキー板6は勿論のこと、スキーキャリヤまで盗難に遭
う虞れを有し、安全性が低い欠点を有している。しか
も、ストック(図示省略)の取付けにスキー嵌合溝5
A,5Aを使用しなければならないので、ストックの取
付け安定性に劣り、かつスノーボードのようなスキー板
6よりも幅広の板材を安定的に取付けることができない
欠点もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、スキー板の着脱作業が煩わしく着脱作業性に劣る
点と、盗難防止対策が講じられていないため、スキー板
は勿論のこと、スキーキャリヤまで盗難に遭う虞れを有
している点と、ストックの取付け安定性に劣る点および
スノーボードのようなスキー板よりも幅広の板材を安定
的に取付けることができない点などである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、外周縁部の少
なくとも1つの箇所に隆起部が形成されている磁気ベー
ス部を備えた自動車用ルーフスキーキャリヤにおいて、
前記磁気ベース部の吸着面および前記隆起部以外の部位
を覆って該磁気ベース部の上位に一体に結合されたカバ
ー部材と、このカバー部材の上位に一体に結合された搬
送物挟持部分とを備え、この挟持部分が前記カバー部材
に一体に設けられた下側挟持部材と中間挟持部材と上側
挟持部材とを備え、中間挟持部材と上側挟持部材の両者
の基端部が下側挟持部材の基端部に前記磁気ベース部に
平行な軸線を有する第1のピンに枢着されているととも
に、中間挟持部材の自由端部下面が下側挟持部材の先端
部上面に当接し、かつ上側挟持部材の自由端部下面が中
間挟持部材の自由端部上面に当接した位置で、下側挟持
部材と中間挟持部材の間には搬送物が位置する第1間隙
部分が、中間挟持部材と上側挟持部材の間には搬送物が
位置する第2間隙部分が形成され、前記カバー部材には
前記隆起部を開閉可能に覆う補助カバーの基端部が前記
磁気ベース部に平行な軸線を有する第2のピンで枢着さ
れ、この補助カバーの自由端部がカバー部材に当接し閉
じ状態を保持する第1ロック機構が当該補助カバーと前
記カバー部材の両者に分割して設けられているととも
に、前記中間挟持部材と上側挟持部材の閉じ状態を保持
する第2ロック機構が前記上側挟持部材と前記下側挟持
部材の両者に分割して設けられ、前記第1および第2ロ
ック機構のロック状態を解除するロック解除用のキーを
備えていることを特徴とし、スキー板の着脱作業を簡略
化して、着脱作業性を向上させ、スキー板およびスキー
キャリヤの盗難を確実に防止して安全性を高めるととも
に、ストックの取付け安定性を高め、かつスノーボード
のようなスキー板よりも幅広の板材の安定的な取付けを
可能にし、さらに、これらストックおよびスノーボード
についても、スキー板と同様に着脱作業を簡略化して、
着脱作業性を向上させ、盗難を確実に防止して安全性を
高める目的を達成した。
【0006】
【作用】本考案によれば、磁気ベース部の磁気吸着によ
りスキーキャリヤがルーフに取付けられている場合、補
助カバーにより隆起部を隠蔽することができ、隆起部の
隠蔽状態は第1ロック機構のロックにより保持できる。
また、スキーキャリヤをルーフから除去する作業は、ロ
ック解除用のキーの使用により第1ロック機構のロック
を解除して、補助カバーの開放を許容し、補助カバーの
開放によって隆起部を露出したのち、隆起部に指を掛止
して上方に引上げ、この引上げ操作を継続してルーフに
対する磁気ベース部の吸着領域を徐々に削減させること
によってなされる。一方、スキーキャリヤに対するスキ
ー板の取付けは、搬送物挟持部分における上側挟持部材
を開放して、この上側挟持部材の閉じ状態で上側挟持部
材と中間挟持部材の間に形成される第2間隙部分を開放
し、中間挟持部材の上面にスキー板を対応させたのち、
上側挟持部材を閉じ位置まで回動させる簡単なワンタッ
チ操作によりスキー板を挟着することによってなされ、
ストックおよびスノーボードの取付けは、挟持部分にお
ける上側挟持部材と中間挟持部材を開放して、中間挟持
部材の閉じ状態で下側挟持部材と中間挟持部材の間に形
成される第1間隙部分を開放し、下側挟持部材の上面に
ストックおよびスノーボードを対応させたのち、中間挟
持部材を閉じ位置まで回動させる簡単なワンタッチ操作
によりストックおよびスノーボードを挟着することによ
ってなされ、これらの挟着状態は第2ロック機構のロッ
クにより保持できる。他方、スキー板、ストックおよび
スノーボードの取外しは、ロック解除用のキーを使用し
て第2ロック機構のロックを解除して上側挟持部材と中
間挟持部材の開放を許容し、上側挟持部材と中間挟持部
材を開放させることにより行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は正面図、図2は平面図、図3は左側面
図、図4は図2のA−A線に沿う拡大断面図である。な
お、前記従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号
を付して説明する。図1ないし図4において、ルーフス
キーキャリヤは、自動車A(図15参照)のルーフR上
面に磁気吸着されるとともに、外周縁部の1箇所に隆起
部1Aが形成されている磁気ベース部1を備えており、
磁気ベース部1の吸着面1Bおよび隆起部1A以外の部
位はカバー部材7によって覆われ、このカバー部材7は
磁気ベース部1の上位に一体に結合され、隆起部1Aを
上側から覆う補助カバー8が開閉可能に取付けられてい
るとともに、カバー部材7の上位に搬送物挟持部分9が
一体に結合されている。
【0008】磁気ベース部1は、薄い磁性板1aと、こ
の磁性板1aの上面に接着により一体に結合された薄い
金属製の上板1bによって構成され、図5および図6に
示すように、4つの角部を円弧状にした略正方形に形成
されており、4つのフランジ付き雌ねじ部材10,10
……が、そのフランジ部10Aを磁性板1aと上板1b
間に挟着して固定され、かつ軸部10Bを上板1bに形
成した透孔1b1から上方に突出させた状態で磁気ベー
ス部1の中央部近傍に取付けられており、一側縁部に磁
性板1aを除去して上板1bのみを上方に膨出させた隆
起部1Aが形成されている。
【0009】図4において、カバー部材7は、樹脂製の
もので、磁気ベース部1の磁気吸着面1A以外の部位に
比較的接近して覆うことのできる大きさで下向き皿状に
形成され、その中央部には、搬送物挟持部分9を載置す
るための載置部7Aが上方に膨出して形成されており、
2つのフランジ付き雌ねじ部材11,11が、そのフラ
ンジ部11Aを載置部7Aの下面に当接させ、かつ軸部
11Bの上端部を載置部7Aに形成した透孔7aに臨ま
せた状態で取付けられており、フランジ付き雌ねじ部材
11,11の両側近傍に磁気ベース部1の4つのフラン
ジ付き雌ねじ部材10,10……にねじ込まれる4つの
雄ねじ部材18,18……(ただし、図4に2つの雄ね
じ部材18,18のみが示されている)を保持し、かつ
フランジ付き雌ねじ部材10,10……の軸部10Bの
上端部を嵌合できる4つの保持筒7B,7B……が下向
きに形成されている。また、磁気ベース部1における隆
起部1Aに対応して補助カバー8が開閉可能に取付けら
れている。前記補助カバー8は、図2において明らかな
ように、基端部8A側がピン12,12を介してカバー
部材7に上下方向の回動自在に取付けられ、図7で明ら
かなように、カバー部材7における補助カバー8の自由
端部8Bより外側の位置を貫通して第1キー挿入孔13
が形成されているとともに、自由端部8Bの下面に内側
へ水平に突出するフック14が形成されている。また、
補助カバー8の閉じ状態は、第1ロック機構15のロッ
クにより保持されるようになっている。
【0010】第1ロック機構15は、図7および図8に
示すように、カバー部材7において補助カバー8の閉じ
状態時に覆われる位置の上面に矢印X1,X2方向に移
動可能に設けられ、常時は、図示していない弾性部材の
付勢により、図示しているロック位置に保持されるラッ
チ15Aと、このラッチ15Aの作動端部に形成した下
向きの斜面15aに対応する前述のフック14によって
構成されている。
【0011】搬送物挟持部分9は、図1ないし図4に示
すように、主として下側挟持部材90と、中間挟持部材
91および上側挟持部材92によって構成され、これら
三者の基端部は水平方向のピン94により回動可能に結
合されており、自由端部に設けた第2ロック機構16の
ロックにより、三者の閉じ状態が保持されるようになっ
ている。下側挟持部材90には、その上面中央部に段落
部90Aが形成され、中心部の両側近傍にカバー部材7
の2つのフランジ付き雌ねじ部材11,11にねじ込ま
れて下側挟持部材90をカバー部材7に一体に結合する
2つの雄ねじ部材19,19が保持される2つの保持筒
9A1,9A1を下向きに形成している。また、自由端
部側に第2キー挿入孔17が形成され、弾性材によって
成形された下側のパッド20が取付けられている。中間
挟持部材91には、幅方向両側に上向きの1対の深溝9
1A,91Aが形成され、下面に前記段落部90Aに対
応するゴムなどの弾性材91Bが取付けられている。上
側挟持部材92には、幅方向両側に中間挟持部材91の
深溝91A,91Aに対応するアーチ状の隆起部92
A,92Aが形成され、該アーチ状の隆起部92A,9
2Aの間に平坦部92Bが形成されている。また、アー
チ状の隆起部92A,92Aそれぞれの内面に形成した
1対の掛止部92a,92a間にゴム製のバンド92
C,92Cの両端部が掛止されている。そして、図9に
示すように、中間挟持部材91と上側挟持部材92を閉
じた場合、上側挟持部材92の下端部内面が中間挟持部
材91の上端部外面に形成した突部91a,91aに干
渉して、大きい摩擦力が得られるようになっている。ま
た、図1および図4のように、下側挟持部材90と、中
間挟持部材91および上側挟持部材92の三者を閉じる
ことで、下側挟持部材90と中間挟持部材91の間に第
1間隙部分90Xが形成され、中間挟持部材91の深溝
91A,91Aと上側挟持部材92のアーチ状の隆起部
92A,92Aの間に1対の第2間隙部分90Y,90
Yが形成される。
【0012】第2ロック機構16は、図4において明ら
かなように、下側挟持部材90に回動自在に取付けら
れ、常時は、スプリング16Aの付勢により図示してい
るロック位置に保持されるレバー状のラッチ16Bと、
このラッチ16Bの上端作動端部に形成した円弧面16
bに対応して上側挟持部材92に設けられているフック
16Cによって構成されており、ラッチ16Bの力点側
に対応して前記第2キー挿入孔17が形成されている。
【0013】一方、磁気ベース部1とカバー部材7の一
体結合は、図4に示すように、磁気ベース部1の上から
カバー部材7を被せ、この時に磁気ベース部1の4つの
フランジ付き雌ねじ部材10,10……(ただし、図4
には2つの雌ねじ部材10,10のみが示されいる)の
軸部10Bの上端部を保持筒7B,7B……に嵌合し、
嵌合されたフランジ付き雌ねじ部材10,10……に対
して雄ねじ部材18,18……をねじ込むことによって
なされ、これにより、磁気ベース部1は、その吸着面1
Bおよび隆起部1A以外の部位がカバー部材7によって
覆われることになる。
【0014】他方、カバー部材7と搬送物挟持部分9の
一体結合は、載置部7Aに搬送物挟持部分9の下側挟持
部材90を載せ、中間挟持部材91および上側挟持部材
92を開放するとともに、保持筒9A1,9A1……を
フランジ付き雌ねじ部材11,11に対応させて、フラ
ンジ付き雌ねじ部材11,11に雄ねじ部材19,19
をねじ込むことによってなされる。なお、図10は樹脂
製のロック解除用のキー(カードキー)21を示し、第
1ロック機構15と第2ロック機構16のロック解除に
使用する。
【0015】前記構成において、1対の自動車用ルーフ
スキーキャリヤは、図15に示す自動車AのルーフRに
対して、従来品と同様、車体前後方向に所定の間隔を有
して磁気ベース部1の磁気吸着により取付けられる。ル
ーフRに取付けられたルーフスキーキャリヤの搬送物挟
持部分9により、スキー板およびストック(図示省略)
の搬送物を挟持する場合。図4に示す搬送物挟持部分9
における下側挟持部材90に形成された第2キー挿入孔
17から、図10のロック解除用のキー21をさし込
み、キー21の先端でレバー状のラッチ16Bの力点側
をスプリング16Aの付勢に抗して押圧する。これによ
り、ラッチ16Bは時計まわりに回動して、上側挟持部
材92に設けられているフック16Cとの係合を解除し
たロック解除状態になる。ロックを解除したのち、ピン
94を回動中心に、上側挟持部材92を閉じ位置から開
き方向に回動させる。上側挟持部材92の下端部内面が
中間挟持部材91の上端部外面に形成した突部91a,
91aに干渉して、大きい摩擦力が得られるようになっ
ているので、図11に示すように、上側挟持部材92と
中間挟持部材91が同時に開放される。勿論、図示して
いないスプリングの付勢により、ロック解除時において
自動的に上側挟持部材92と中間挟持部材91を開き方
向に回動させるように構成してもよい。ついで、下側挟
持部材90における段落部90Aのパッド20上にスト
ックを載せたのち、中間挟持部材91を閉じ方向に回動
させて図12のように閉じる。
【0016】つづいて、中間挟持部材91の深溝91
A,91Aにスキー板を嵌合し、ついで上側挟持部材9
2を閉じ方向に回動させる。これにより上側挟持部材9
2が閉じ方向の回動終端に到達する寸前、つまり第2ロ
ック機構16によるロック位置に到達する寸前に、図4
のフック16Cがラッチ16Bの上端作動端部に形成し
た円弧面16bに干渉して摺動し、スプリング16Aの
付勢に抗してラッチ16Bを少し時計まわりに回動さ
せ、フック16Cと円弧面16bとの摺動完了時にラッ
チ16Bはスプリング16Aの付勢によりロック位置に
復帰して、ラッチ16Bの上端作動端部下面がフック1
6Cに係合したロック状態になる。その結果、上側挟持
部材92の平坦部92Bで中間挟持部材91の上面を押
圧して弾性材91Bによって前記ストックを下側挟持部
材90の段落部90Aに押付けることにより、下側挟持
部材90と中間挟持部材91の両者でストックを強固に
挟着して、ストックを第1間隙部分90Xに位置させる
るとともに、第2間隙部分90Y,90Yに位置してい
るスキー板をアーチ状の隆起部92A,92Aとゴム製
のバンド92B,92Bによって中間挟持部材91側に
押付けて、上側挟持部材92と中間挟持部材91により
強固に挟着することによってなされ、その挟着状態は第
2ロック機構16のロックにより確実に保持することが
できる。なお、スノーボード(図示省略)を挟持する場
合は、パッド20上にスノーボードを載せて、中間挟持
部材91を閉じればよい。
【0017】搬送物挟持部分9により挟持されているス
キー板、ストックおよびスノーボード等の搬送物を取外
す場合。ロック解除用のキー21を使用して前述のロッ
ク解除操作と同様にロックを解除したのち、上側挟持部
材92を閉じ位置から開き方向に回動させれば簡単に取
外すことができる。すなわち、スキー板、ストックおよ
びスノーボード等の着脱作業を簡略化して、着脱作業性
を大幅に向上させることができる。しかも、キー21を
使用して第2ロック機構16のロックを解除させない限
り、搬送物挟持部分9からスキー板、ストックおよびス
ノーボード等を取外すことができないので、その盗難を
確実に防止して安全性を高められる。
【0018】本考案によれば、自動車AのルーフRに対
して、磁気ベース部1の磁気吸着によりスキーキャリヤ
を取付けた場合、補助カバー8により磁気ベース部1の
隆起部1Aが隠蔽され、この隠蔽状態は第1ロック機構
15のロックにより保持できる。つまり、第1ロック機
構15のロックを解除して補助カバー8を開放し、隆起
部1Aを露出させない限り、スキーキャリヤをルーフR
から除去することができない。したがって、スキーキャ
リヤの盗難を確実に防止して安全性を高めることができ
る。
【0019】一方、スキーキャリヤの不使用時におい
て、自動車AのルーフRからスキーキャリヤを除去する
作業は、図3に示す第1キー挿入孔13からロック解除
用のキー21をさし込み、ロック解除用のキー21の先
端で図7および図8に示す第1ロック機構15のラッチ
15Aを図示されていないスプリングの付勢に抗して押
圧する。これにより、ラッチ15Aは矢印X1方向に移
動し、ラッチ15Aの作動端部と補助カバー8に形成さ
れているフック14との係合を解除したロック解除状態
になる。ロックを解除したのち、ピン12,12を回動
中心に、補助カバー8を閉じ位置から開き方向に回動さ
せて開放することにより、隆起部1Aを露出させること
ができる。勿論、図示していないスプリングの付勢によ
り、ロック解除時において自動的に補助カバー8を開放
させるように構成してもよい。隆起部1Aが露出したな
らば、これにに指を掛止して上方に引上げ、この引上げ
操作を継続してルーフRに対する磁気ベース部1の吸着
領域を徐々に削減させることによって行うことができ
る。
【0020】他方、開放している補助カバー8を閉じ方
向に回動させる。補助カバー8が閉じ方向の回動終端に
到達する寸前、つまり第1ロック機構15によるロック
位置に到達する寸前に、図7のフック14がラッチ15
Aの作動端部に形成した下向の斜面15aに干渉して摺
動し、図示されていないスプリングの付勢に抗してラッ
チ15Aを少し図8の矢印X1方向に移動させ、フック
14Cと斜面15aとの摺動完了時にラッチ15Aはス
プリングの付勢によりロック位置に復帰して、ラッチ1
5Aがフック14に係合したロック状態を得ることがで
きる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、スキー
キャリヤに対するスキー板、ストックおよびスノーボー
ド等の搬送物の取付けは、搬送物挟持部分を開放し、開
放された搬送物挟持部分にスキー板、ストックおよびス
ノーボード等を対応させたのち、挟持部分を閉じ位置ま
で回動させる簡単なワンタッチ操作により行うことがで
き、これらの取外しは、ロック解除用のキーにより第2
ロック機構のロックを解除して挟持部分の開放を許容
し、挟持部分を開放させることにより簡単に行うことが
できるので、着脱作業性が大幅に向上する。また、補助
カバーにより隆起部を隠蔽し、その隠蔽状態は第1ロッ
ク機構のロックにより保持できるので、スキーキャリヤ
の盗難を確実に防止して安全性を高めることができると
ともに、挟持部分によるスキー板の挟持状態は第2ロッ
ク機構により保持できるので、スキー板、ストックおよ
びスノーボード等の盗難を確実に防止して安全性を高め
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 図1の左側面図である。
【図4】 図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図5】 磁気ベース部の平面図である。
【図6】 図5のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図7】 図3のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図8】 補助カバーを除去した図7の平面図である。
【図9】 中間挟持部材と上側挟持部材間の摩擦力発生
構造を示す部分断面図である。
【図10】 キーの一例を示す拡大平面図である。
【図11】 中間挟持部材と上側挟持部材の開放状態を
示す正面図である。
【図12】 上側挟持部材の開放状態を示す正面図であ
る。
【図13】 従来例の正面図である。
【図14】 図13の右側面図である。
【図15】 使用状態の側面図である。
【符号の説明】
1 磁気ベース部 1A 隆起部 1B 吸着面 7 カバー部材 8 補助カバー 9 搬送物挟持部分 15 第1ロック機構 16 第2ロック機構 21 板状のキー(ロック解除用のキー) 90 下側挟持部材 91 中間挟持部材 92 上側挟持部材 90X 第1間隙部分 90Y 第2間隙部分 A 自動車 R 自動車のルーフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−6880(JP,U) 実開 平3−42446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 9/04 - 9/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周縁部の少なくとも1つの箇所に隆起
    部が形成されている磁気ベース部を備えた自動車用ルー
    フスキーキャリヤにおいて、前記磁気ベース部の吸着面
    および前記隆起部以外の部位を覆って該磁気ベース部の
    上位に一体に結合されたカバー部材と、このカバー部材
    の上位に一体に結合された搬送物挟持部分とを備え、こ
    の挟持部分が前記カバー部材に一体に設けられた下側挟
    持部材と中間挟持部材と上側挟持部材とを備え、中間挟
    持部材と上側挟持部材の両者の基端部が下側挟持部材の
    基端部に前記磁気ベース部に平行な軸線を有する第1の
    ピンに枢着されているとともに、中間挟持部材の自由端
    部下面が下側挟持部材の先端部上面に当接し、かつ上側
    挟持部材の自由端部下面が中間挟持部材の自由端部上面
    に当接した位置で、下側挟持部材と中間挟持部材の間に
    は搬送物が位置する第1間隙部分が、中間挟持部材と上
    側挟持部材の間には搬送物が位置する第2間隙部分が形
    成され、前記カバー部材には前記隆起部を開閉可能に覆
    う補助カバーの基端部が前記磁気ベース部に平行な軸線
    を有する第2のピンで枢着され、この補助カバーの自由
    端部がカバー部材に当接し閉じ状態を保持する第1ロッ
    ク機構が当該補助カバーと前記カバー部材の両者に分割
    して設けられているとともに、前記中間挟持部材と上側
    挟持部材の閉じ状態を保持する第2ロック機構が前記上
    側挟持部材と前記下側挟持部材の両者に分割して設けら
    れ、前記第1および第2ロック機構のロック状態を解除
    するロック解除用のキーを備えていることを特徴とする
    自動車用ルーフスキーキャリヤ。
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