JP2600077Y2 - エンドシール装置 - Google Patents

エンドシール装置

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JP2600077Y2
JP2600077Y2 JP1992064837U JP6483792U JP2600077Y2 JP 2600077 Y2 JP2600077 Y2 JP 2600077Y2 JP 1992064837 U JP1992064837 U JP 1992064837U JP 6483792 U JP6483792 U JP 6483792U JP 2600077 Y2 JP2600077 Y2 JP 2600077Y2
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film
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健二 福井
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Omori Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエンドシール装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ピロー包装装置の最終段に設けられ、被
包装物を内包した筒状フィルムの所定部位を横方向にシ
ール並びに切断するエンドシール装置は、係る筒状フィ
ルムを挟んでその上下両側に、同期して回転駆動する上
側シーラ並びに下側シーラが対向配置された構成となっ
ている。そして、両シーラの先端表面はシール部となっ
ているとともに、そのシール部を前後に分割するように
その中間所定位置にカッターが内蔵されている。なお、
上記回転の方式としては、大別するとシール部を対向配
置した状態を維持しつつ、すなわち、各シーラは垂直状
態を維持しつつ回転(公転)移動するいわゆるボックス
モーション式の装置と、各シーラの基端側(シール部と
逆側)を回転軸に取付け、かかる回転軸を中心に360
度回転、すなわち、シール部はフィルム挟持時に対向
し、その後離反し反対方向を向く、いわゆる回転式と称
される装置の2種類がある。
【0003】ところで、包装体の前後端のシールの形態
には、横方向全面にわたって行う全面シール、部分的に
行う点シール、さらには、包装体の一方端部を全面開口
する等種々の形態がある。したがって、係るシールの形
態に応じたシーラを有するエンドシール装置が必要とな
る。
【0004】そこで、従来特公昭58−22427号に
示すように、一つの取付台に複数種のシーラを90度間
隔に取り付け、その取付台を軸を中心として90度毎に
回転させて、所望のシール面を対向配置可能とすること
により1つの装置で異なるシール形態に対応することが
できるようにした。
【0005】また、他の形式のものとしては、実公平4
−27765号に示すように、一方(例えば上方)のシ
ーラ本体の先端側のカッターの進行方向前方部位を凹状
に切除し、その切除部位に矩形状の可動体を上下方向移
動自在に装着し、その可動体の先端面にシール部を形成
したものもある。なお、本体先端側のカッターの進行方
向後方部位もシール部を構成している。これにより、可
動体を下降移動させると、両シール部が面一となり、全
面シールを行うことができ、一方、可動体を上昇移動さ
せると、可動体のシールが本体に形成されたシール部よ
り上方に位置するため、筒状フィルムに対しては本体の
シール部のみが接触し、一方端部を全面開口した包装体
が製造できるようになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の装置では、いずれもシール形態の切り替え並びに切り
替え後の各シーラの位置決めが機械式で行われているた
め、きれいなシール形態を得るためには各部品の製造精
度並びに組立て精度を非常に高精度に行う必要がある。
すなわち、前者の場合は、筒状フィルムに対してきれい
にシール,カットするためには、筒状フィルムを挟持す
る上下のシーラがその挟持時に一直線上に配置するよう
にその停止角度を正確に行う必要があるが、少しでもず
れると筒状フィルムを両シーラのシール面にて面接触状
態で挟持することができなくなり、所望のシール形態と
することができない。
【0007】また、後者の場合には、可動体の停止位置
は、開口シールを行う上昇位置と全面シールを行う下降
位置の2位置でありその中間で停止されることがないの
で、特に全面シールを行う下降位置の停止位置が正確に
規定されないと可動体に設けたシール部と本体に設けた
シール部とが面一にならず、筒状フィルムに対して上下
のシーラにて面接触状態で挟持することができなくな
る。よって、全面シールすることができなくなる。
【0008】さらに、何回もシール形態の切り替えを行
うと、移動(切り替え)機構にガタ等を生じ所定位置で
シーラや可動体を停止させることができず、そのずれの
程度は徐々に大きくなるので、シール不良さらにはシー
ル不能となるおそれがある。さらにまた、各シーラは内
蔵されたヒータにより非常に高温度になるため、その加
熱温度により各部品が熱膨張し、しかも、その膨脹の程
度は材質その他の原因によりことなるため、係る熱膨張
に対応した位置決めを正確にすることが困難である。さ
らに、上記切り替えは、手動により連結状態を替えるよ
うにしたため、煩雑となる。
【0009】本考案は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、長期にわたって確実
に複数のシール形態をとることができ、しかも、各部品
の加工精度並びに組立精度にさほど高精度が要求されな
いエンドシール装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案では、長手方向に搬送されるフィルムを
挟んで上下に対向配置され、同期して移動する上側シー
ラと下側シーラとを有し、それら両シーラの先端のシー
ル部で前記フィルムを挟持することによりそのフィルム
の所定位置をシールするとともに、前記シーラ内に内蔵
されたカッターにより前記フィルムの所定部位をカット
するエンドシール装置において、前記上側シーラと下側
シーラの少なくとも一方のシーラが、前記フィルムの進
行方向の少なくとも前側と後側で分割された分割シーラ
部から構成され、前記分割シーラ部をシーラ取付部材に
固定した固定シーラ部と前記シーラ取付部材に対し昇降
移動可能に装着した移動シーラ部とから構成し、かつ、
前記シーラ取付部材内に流体の流路を形成し、その流路
の一端をシーラ取付部材の外部に配置した流体供給手段
に連繋するともに、前記流路の他端を前記移動シーラ部
の端部に開口し、前記シーラ取付部材内を摺動自在に挿
通して一端部に前記移動シーラ部を結合するとともに他
端部にストッパー部を備えたボルト等の昇降ガイド部材
を設け、前記流路を介して導入される前記流体の圧力に
より前記移動シーラ部を前記昇降ガイド部材を介して前
記シーラ取付部材に対して移動可能とし、前記移動シー
ラ部が前記シーラ取付部材に対して移動して前記ストッ
パー部が前記シーラ取付部材に当接して移動が停止され
たときに前記移動シーラ部のシール面と前記固定シーラ
部のシール面とが面一となるようにしてなるのである。
そして、好ましくは、前記昇降ガイド部材を前記一端部
に前記移動シーラ部と螺合する先端ネジ部を有するとと
もに前記他端部にストッパー部用の頭部を有するボルト
とし、前記頭部と前記シーラ取付部材側との間にスプリ
ング等の弾性部材を配置して前記移動シーラ部の前記シ
ール面を前記固定シーラ部のシール面より前記シーラ取
付部材側に位置するように付勢し、前記流体の圧力上昇
により前記シーラ部が前記弾性部材に抗して移動して前
記頭部が前記シーラ取付部材の端面に当接したときに前
記移動シーラ部のシール面と前記固定シーラ部のシール
面とが面一となり、前記流体の圧力降下の際に前記弾性
部材の弾性復元力を利用し て前記移動シーラ部を復帰移
動させるようにしてなることである。
【0011】
【作用】所定のタイミングで上側シーラと下側シーラが
駆動されてその間のフィルムを挟持すると、両シーラに
よって挾持されたフィルム部位がシールされることにな
る。ところで、一方のシーラは、固定シーラ部と移動シ
ーラ部とからなり、その移動シーラ部が固定シーラ部と
面一になっているときには、フィルムに対して全面シー
ルすることができる。一方、移動シーラ部が固定シーラ
部に対してシーラ取付部材側に移動した位置では、移動
シーラ部の端面が固定シーラ部の端面からフィルムと離
れる方向にずれているため、上側シーラと下側シーラで
フィルムを挟持したとしても、移動シーラ部と対向する
他のシーラのシール部との間でフィルムを挟持すること
ができず(移動シーラ部がフィルムに接触しない)その
部分のみ末シール部となる。
【0012】そして、この移動シーラ部をシーラ取付部
材に対して昇降させるには、シーラ取付部材内に形成し
た流体の流路を介して加圧流体を供給或いは排出する。
即ち、加圧流体を供給すると、移動シーラ部が昇降ガイ
ド部材を介して前記シーラ取付部材に対して移動し、昇
降ガイド部材のストッパー部が前記シーラ取付部材に当
接するとその移動が停止し、このときに前記移動シーラ
部のシール面と前記固定シーラ部のシール面とが面一と
なる。この加圧流体の圧力を維持した状態で上下のシー
ラによってその間のフィルムの全面シールを行うことが
できる。一方、移動シーラ部を下降させる時には、上記
と逆に流体を流路外部に所定量排出し、圧力を降下する
ことにより行う。
【0013】
【実施例】以下、本考案に係るエンドシール装置の好適
な実施例について、添付図面を参照にして詳述する。図
1〜図3に示すように、本例では、包装装置(図示省
略)の搬出側端に設けられたいわゆるボックスモーショ
ン式のエンドシール装置に適用した例を示している。
【0014】まず、係るエンドシール装置の構成につい
て説明すると、所定間隔毎に被包装物を内包する筒状フ
ィルム1を挟んで上下に対向配置された上側シーラ2,
下側シーラ3を有し、それら両シーラ2,3は、筒状フ
ィルム1に当接する両シーラ2,3の先端面が常時対向
した状態を維持しつつ、図2に一点鎖線で示すような軌
跡で回転移動をするようになっている。すなわち、両シ
ーラ2,3の両先端面で筒状フィルム1の所定部位を挟
持しつつ、一定区間筒状フィルム1の搬送にそって平行
移動するようになっている。
【0015】そして、上記両シーラ2,3が所定の軌跡
で移動させる具体的な機構は、例えば、特開昭62−1
58631号,特開平2−32925号等に開示された
ものと略同様で、筒状フィルム1の下方所定位置には、
その進行方向と直交する方向に伸びるようにして、シー
ラ取付部材たる細長略平板状の下部支持台5が配置され
ており、この下部支持台5は、前後方向並びに上下方向
に移動可能となっている。そして、その下部支持台5の
上面には、上記下部シーラ3が取付けられている。
【0016】すなわち、下部支持台5の両端部5aの先
端に円板状のカムフロア6,6が取付けられており、そ
のカムフロア6が、さらにその外側に配置された機枠7
の内側面に形成されたカム溝7aに符合している。ま
た、上記両端部5aは、機枠7の内側に配設された回転
板8内を貫通配置されてなり、この回転板8が、図外の
駆動モータの動力を受けて所定方向に回転すると、その
回転力が上記両端部5aに伝わり、下部支持台5を所定
方向に回転させようとし、この時係るカム溝7aとカム
フロア6との符合により下部支持台5の移動を規制し、
上記所定の軌跡で下部支持台5、すなわち下部シーラ3
を移動させるようになっている。
【0017】さらに、下部支持台5の両端の両側面には
L字状の取付板9が固定され、その取り付け板9の内側
面には、それぞれ上下2個のガイドローラ10が回転自
在に取り付けれている。一方、上記一対の機枠7,7の
両内側面に断面略コ字状の第1のスライドレール11,
11が配設されている。この第1のスライドレール11
は、その内側壁面に凹状切欠部11aが穿設されてい
る。そして、その第1のスライドレール11には、移動
スライド台12が枢着されている。この移動スライド台
12は、平板状の底板の両側端縁に平面略U字状の側壁
12a,12aが一体的に起立形成され、その側壁12
a,12aの外側面下端部に一対のコロ13を回動自在
に配設し、そのコロ13を上記した第1のスライドレー
ル11に形成した凹状切欠部11a内に挿入配置し、コ
ロ13が凹状切欠部11a内を前後進移動することによ
り移動スライド台12が第1のスライドレール11に沿
って前後進移動するようになっている。
【0018】さらに、前記側壁12a,12aの両側縁
外側には凹状の溝部12b,12bが上下方向に向けて
形成され、その溝部12b,12bの上端は開口されて
いる。そして、この溝部12b内に、上記下部支持台5
に取り付けられたガイドローラ10が挿入配置される。
これにより、下部支持台5が上下移動可能に移動スライ
ド台12に取付けられる。その結果、下部支持台5は、
移動スライド台12に対して上下方向に移動可能とな
り、上述のごとく移動スライド台12が第1のガイドレ
ール11に沿って前後進移動できるため、下部支持台5
は上下左右方向に移動可能となっており、上記下部支持
台5の回転移動を安定状態(下側シーラ3の姿勢(起立
状態)を維持しつつ)で行うべくガイドしている。
【0019】一方、下部支持台5の両端近傍部位には、
それぞれ第1,第2の案内ロッド15,16が起立状態
で設置されており、その第1,第2の案内ロッド15,
16に、細長略平板状の上部支持台17がロッド軸に沿
って摺動自在に装着されている。すなわち、上部支持台
17の両端近傍の所定位置に設けた貫通孔18内に、ベ
アリング19を介して第1,第2の案内ロッド15,1
6を挿通している。なお、本例では上記第1の案内ロッ
ド15は稠密の円柱状に形成され、第2の案内ロッド1
6は中空の円筒状に形成されている。
【0020】さらに、上部支持台17の一端上面には、
L字型取付板20が載置されており、そのL字型取付板
20の外側側面に上下に2組みの回転ローラー21を配
置し、対となる回転ローラー21,21で上記第1の案
内ロッド15を挟持するようになっている。すなわち、
本例では第1,第2の案内ロッド15,16に接触する
1個のベアリング19と、第1の案内ロッド15に接触
する4個の回転ローラー21にて安定状態で上部支持台
17が、下部支持台5に対して相対的に上下移動できる
ようになっている。
【0021】さらに、この上部支持台17の両端部17
aの先端には、上記と同様カムフロア22,22が設け
られており、このカムフロア22が機枠7の内側面に形
成されたカム溝7aに符合され、さらに、その機枠7の
内側に配置され、上記回転板8と同期して回転する回転
23により、上部支持台17は、所定方向の回転力を
受けるとともに、所定の軌跡で移動するようになってい
る。これにより、この上部支持台17が上記した下部支
持台5の回転に同期・追動し、所定の軌跡で回転移動さ
せるようになっている。
【0022】また、上部支持台17は、その中央部位に
上下に貫通する矩形状の窓部25を有しており、その窓
部25内に、上記した上部シーラ2が挿入配置されてい
る。そしてこの上側シーラ2は、上部支持台17の回転
移動にともなって回転移動するとともに、その上部支持
台17に対し所定のスパンで上下動するようになってい
る。すなわち、まず上側シーラ2の上面所定位置には平
板状の連結板26,26を装着する。そしてこの連結板
26の幅は、上記支持台17に形成した窓部25の幅よ
り大きく設定している。これにより、窓部25と連結板
26とが係止し合い上側シーラ2が上部支持台17より
落下するのを防止している。
【0023】また、上部支持台17の上面の長手方向側
縁に一対の側壁27,27を2組み起立配置させ、それ
ら各側壁27の上端に天板28を架設している。そし
て、その天板28の所定位置には上下に貫通する、ネジ
孔29が4個形成されており、そのネジ孔29内に貫通
孔30aを有するボルト30が螺着されている。さらに
そのボルト30には、回り止め用のナット31が装着さ
れている。
【0024】そして、上記ボルト30の貫通孔30a内
に、上記連結板26上に起立配置されたガイドピン32
が挿入配置されており、このガイドピン32が貫通孔3
0aに案内されて上下移動することにより、上側シーラ
2も上部支持台17に対して上下移動するようになって
いる。
【0025】さらにまた、ガイドピン32の周囲にはコ
イルスプリング34が配置されており、このコイルスプ
リング34の上下端部は、それぞれボルト30の下端と
連結板26に当接している。そして、そのコイルスプリ
ング34の弾性復元力により上側シーラ2を下方に向け
て付勢するようになっており、本例ではボルト30を上
下移動させることによりコイルスプリング34より発す
る付勢力を調整できるようになっている。
【0026】さらに、上記天板28の中央部位には、孔
部36が形成されており、その孔部36内を挿通するよ
うにして吊り下げロッド37が配置され、その吊り下げ
ロッド37の下端にカッター38が取り付けられてお
り、そのカッター38は、上記上側シーラ2内に内蔵さ
れている。一方、吊り下げロッド37の上端は天板28
の上面所定位置に設置された基台39に取り付けられて
いる。これにより、上側シーラ2が下側シーラ3に当接
し、上方への付勢力を受けるとコイルスプリング34に
抗して相対的に上昇移動するが、カッター38は天板2
8に固定されているため上昇移動せず、その先端が上側
シーラ2の下端面より下方に突出し、筒状フィルム1を
切断するようになっている。
【0027】さらに、本例では、図2に示すように下側
シーラ3の周囲に、多数の固定,移動プーリー40a,
40bに渡設されたエンドレスベルト41が設けられ、
下側シーラ3の前後移動に同期して移動プーリー40b
が移動することにより、下側シーラ3の周囲に形成され
るエンドレスベルト41の空間部41aが、その下側シ
ーラ3の移動に同期して前後移動するようになってい
る。
【0028】ここで本考案では、下側シーラ3の先端面
に形成するシール部のうち、カッター38の挿入位置を
基準にその進行方向前側に位置するシール部の高さ位置
を後側のそれに対して相対的に上下移動可能とし、カッ
ター38の前後両側で全面シールを行う形態と、カッタ
ー38の後側のみ全面シールを行い、カッター38の前
側ではシールを行わない形態の2種を択一的に選択でき
るようになっている。
【0029】下側シーラ3は、カッター38の挿入位置
を基準に前後に2分割された2つのシーラ部から構成さ
れ、後側は下部支持台5に直接的に固着された固定シー
ラ部3aとなり、前側は下部支持台5に対し上下移動可
能に装着された移動シーラ部3bとなっている。そし
て、この移動シーラ部3bの下面には、図1および図2
(b)に示すように、複数のガイドピン43が垂設さ
れ、そのガイドピン43が対向する下部支持台5に上下
貫通状態で形成されたガイド孔44内に挿入され、これ
により移動シーラ部3bが下部支持台5に対して安定し
て垂直方向に昇降移動されるようになる。なお、固定シ
ーラ部3a並びに移動シーラ部3bは、ともにその上端
面が筒状フィルム1に接触し、その接触部位を溶着させ
るためのシール部となる。
【0030】また、下部支持台5の上面所定位置には略
円筒状の有底状の穴部45が複数(本例では4個)形成
されている。そして、各穴部45を連通する連通管46
が下部支持台5の下方内部を軸方向に伸びるように形成
され、各穴部45の側面下方或いは底面部にて上記連通
管46と連通している。また、この連通管46の一端
は、上記中空の第2の案内ロッド16の内部を介して図
外の流体供給手段たるエア供給源に接続されている。
【0031】そして、上記各穴部45内には、図1,図
2(c)及び図4(b)に示すように、移動シーラ部3
bの下面所定位置に連結ロッド48を介して垂設された
円板状の受圧板49が挿入配置されている。さらに、こ
の受圧板49は、その側面に装着されたOリング50を
介して穴部45の側面と気密状態で接触している。これ
により、受圧板49の底面側と穴部45の下方(底部
側)空間とが気密状態のエア室45aとなり、このエア
室45a内に圧縮空気(本例では流体として空気を用い
ている)が導入されると、その圧力により移動シーラ部
3bが上昇移動する。すなわち、これら穴部45,連結
ロッド48,受圧板49並びにOリング50等により一
種のエアシリンダが構成され、このエアシリンダの作用
により移動シーラ部3bの昇降が制御されることにな
る。さらに本例では、この昇降移動を安定させて行うべ
く、穴部45の上方空間にはガイド筒51が装着され、
このガイド筒51の中央空間内に上記ガイドロッド48
が挿通される。なお、本例では、上記エア室45a,連
通管46並びに第2の案内ロッド16の内部空間等によ
り、流体の流路が構成されている。
【0032】さらに、下部支持台5の所定位置には、図
1及び図4(a)に示すように、上下に貫通状態で、か
つ、下方が拡径された状態に形成された段付き孔52内
には、ボルト53が挿入され、ボルト53の先端ネジ部
53aが移動シーラ部3bに螺着されている。一方、上
記段付き孔52の下方拡径部52a内には、圧縮スプリ
ング54が挿入され、この圧縮スプリング54の上端は
段付き孔52の段部52bに当接し、下端はボルト53
の頭部53bに当接している。そして、エア室45a内
に圧縮空気が供給されず、移動シーラ部3bが下降位置
に位置する時には、ボルト53の頭部53bと、下部支
持台5の底面とは所定のクリアランスが形成されるよう
に調整されている。
【0033】次に、上記した実施例の作用について説明
する。まず、全面シールを行いたい場合には、エア供給
装置を作動させて、下部支持台5内のエア室45a内に
圧縮空気を送る。すると、エア室45a内の圧力が上昇
し、受圧板49が上方への付勢力を受け、圧縮スプリン
グ54のバネ圧に抗して受圧板49ひいては移動シーラ
部3bがガイドピン43に案内されて下部支持台5に対
して上昇する(これにともないボルト53も上昇し、圧
縮スプリング54を圧縮変形させる)。この上昇によ
り、ボルト53の下端頭部53bが下部支持台5の底面
に当接すると移動シーラ部3bの上昇は停止しされ、こ
の時、移動シーラ部3bの上面シール部と固定シーラ部
3aの上面シール部とを面一状態にセットされる(図2
(b),図2(c)参照)。そして、エア室45a内の
圧力が維持された状態で上側シーラの全面と下側シーラ
の固定シール部3a及び移動シール部3bを用いてフィ
ルムの幅方向にいわゆる全面シールを行うことができ
る。
【0034】一方、カッター38の進行方向前方側を無
シール状態にし、製造される包装体の後端側を開放状態
にするシール形態をとる場合には、上記とは逆にエア室
45a内に供給した圧縮空気を除去する。すると、図4
(a)に示すように、圧縮スプリング54の弾性復元力
により、ボルト53の頭部53bが下方に付勢され、こ
れにより、スムーズかつ短時間で移動シーラ部3bが下
降し、その移動シーラ部3bの上面のシール部は固定シ
ーラ部3aの上面のシール部よりも下方に位置し、筒状
フィルム1に接触することはない。
【0035】上記のようにして所定のシール形態用にセ
ットしたなら、エンドシール装置さらにはそれが設置さ
れた包装装置を作動させる。すると、エンドシール装置
の上側,下側シーラ2,3は1回転に1度ずつ筒状フィ
ルム1の所定位置を挟持し、両シーラの接触したフィル
ム部位が熱融着されてシールされる。また、このシール
時にカッター38が下降し、筒状フィルム1の所定部位
を横方向に切断して包装体が製造される。
【0036】なお、上記した実施例では、製造された包
装体の前後端の両方とも全面シールする形態のものと、
前後端のうち一方は完全開口状態(無シール)にする形
態の2通りを取るものについて説明したが、本考案はこ
れに限ることはなく、例えば、移動シーラ部側に一部移
動しない固定シーラ部を設け、全面シールと部分シール
の切り替えを行えるようにしてもよい。また、移動シー
ラ部をさらに複数に分割し、複数の圧縮空気供給経路を
適宜切り替えることにより、複数の移動シーラ部の全部
を同時に昇降移動して、上記した実施例と同様の2つの
シール形態を得るとともに、その一部を昇降させること
により部分シールをできるようにしても良い。
【0037】また、適用するエンドシール装置の形態
も、上記した実施例のようにボックスモーション式のも
のに限られず、いわゆる回転式のものに適用しても良
い。但し係る場合には、シーラ部を昇降移動させるため
の流体は、ロータリーバルブ等を用いシーラが取り付け
られる回転軸を介して供給されるようにすることであ
る。
【0038】
【考案の効果】以上のように、本考案に係るエンドシー
ル装置では、流体の供給と排出とを切り換えることによ
り、一方のシーラの一部を構成する移動シーラ部を固定
シーラ部に対して面一に位置させて全面シールを行うよ
うにしたり、または移動シーラ部を固定シーラ部に対し
てフィルムから離れる方向に移動させて部分シールを行
うようにすることができる。その結果、たとえ各部品の
加工精度並びに組立精度が高くないとしても、確実に上
記動作を行うことができる。
【0039】しかも、シール形態の切り替えは、流体の
供給と排出の切換だけでよく、機械的な連結状態の切り
替え処理が不要なため、その処理が簡単で、また、長期
にわたってガタなどを生じる可能性が低く、仮にガタな
どを生じたとしても、上記のように昇降移動するシーラ
部の昇降量が連続的に調整が可能なため、長期にわたっ
て上記の面一状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエンドシール装置の好適な一実施
例を示す部分断面正面図である。
【図2】(a)は図1の装置の側面図、(b)は図1の
装置における下側シーラをガイドピンの位置で切断して
示す縦断面図、(c)は図1の装置における下側シーラ
をエア供給用穴部を形成した位置で切断して示す縦断面
図である。
【図3】図1の装置の平面図である。
【図4】(a)は図1の装置における下側シーラを段付
き孔に挿入されたボルトの位置で切断して示す縦断面図
で、移動シーラ部が固定シーラ部に対して降下した状態
を示し、(c)は図1の装置における下側シーラをエア
供給用穴部を形成した位置で切断して示す縦断面図で、
移動シーラ部が固定シーラ部に対して降下した状態を示
している。
【符号の説明】
1 筒状フィルム 2 上側シーラ 3 下側シーラ 3a 固定シーラ部 3b 移動シーラ部 5 下部支持台(シーラ取付部材) 38 カッター43 ガイドピン 45 穴部 45a エア室(流体の流路) 46 連通管(流体の流路)48 ガイドロッド 49 受圧板 52 段付き孔 53 ボルト 53a 先端ネジ部 53b 頭部 54 圧縮スプリング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に搬送されるフィルムを挟んで
    上下に対向配置され、同期して移動する上側シーラと
    側シーラとを有し、それら両シーラの先端のシール部で
    前記フィルムを挾持することによりそのフィルムの所定
    位置をシールするとともに、前記シーラ内に内蔵された
    カッターにより前記フィルムの所定部位をカットするエ
    ンドシール装置において、前記上側シーラと下側シーラの 少なくとも一方のシーラ
    が、前記フィルムの進行方向の少なくとも前側と後側で
    分割された分割シーラ部から構成され、 前記分割シーラ部をシーラ取付部材に固定した固定シー
    ラ部と前記シーラ取付部材に対し昇降移動可能に装着し
    た可動シーラ部とから構成し、 かつ、前記シーラ取付部材内に流体の流路を形成し、そ
    の流路の一端をシーラ取付部材の外部に配置した流体供
    給手段に連繋するともに、前記流路の他端を前記可動
    ーラ部の端部に開口し、前記シーラ取付部材内を摺動自在に挿通して一端部に前
    記可動シーラ部を結合するとともに他端部にストッパー
    部を備えたボルト等の昇降ガイド部材を設け、 前記流路を介して導入される前記流体の圧力により前記
    可動シーラ部を前記昇降ガイド部材を介して前記シーラ
    取付部材に対して移動可能とし、前記可動シーラ部が前
    記シーラ取付部材に対して移動して前記ストッパー部が
    前記シーラ取付部材に当接して移動が停止されたときに
    前記可動シーラ部のシール面と前記固定シーラ部のシー
    ル面とが面一となるようにしてなることを特徴とする
    ンドシール装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降ガイド部材を前記一端部に前記
    可動シーラ部と螺合する先端ネジ部を有するとともに前
    記他端部にストッパー部用の頭部を有するボルトとし、
    前記頭部と前記シーラ取付部材側との間にスプリング等
    の弾性部材を配置して前記可動シーラ部の前記シール面
    を前記固定シーラ部のシール面より前記シーラ取付部材
    側に位置するように付勢し、前記流体の圧力上昇により
    前記シーラ部が前記弾性部材に抗して移動して前記頭部
    が前記シーラ取付部材の端面に当接したときに前記可動
    シーラ部のシール面と前記固定シーラ部のシール面とが
    面一となり、前記流体の圧力降下の際に前記弾性部材の
    弾性復元力を利用して前 記可動シーラ部を復帰移動させ
    るようにしてなることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ンドシール装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011246196A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Omori Mach Co Ltd エンドシール装置及び同エンドシール装置を備えた自動包装機
KR20190052899A (ko) * 2017-11-09 2019-05-17 동의대학교 산학협력단 밀폐용기 포장장치

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JP2011246196A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Omori Mach Co Ltd エンドシール装置及び同エンドシール装置を備えた自動包装機
KR20190052899A (ko) * 2017-11-09 2019-05-17 동의대학교 산학협력단 밀폐용기 포장장치
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