JP2599781B2 - 伸長可能な衣裳ハンガー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、伸長可能な衣裳ハンガーに関する。

外端が、ズボンおよびスカート等の衣裳のウエストバ
ンドを把持するようになっている衣裳ハンガーは、周知
である。ハンガーが、種々のサイズのウエストバンドに
合わせるために用いる構造を有することも知られてい
る。しかしながら、８から20の全サイズ範囲に合わせら
れるハンガーを構成することは、これまでのところ困難
であった。幅の変わるハンガーも提案されている。ここ
では、２つの把持端が相互に依存して中央位置から移動
し、支持すべき衣裳のウエストバンドに接して止まり、
ハンガーを選択位置に保持する。

中央の本体を有し、各端から２つの可動アームが延在
する衣裳ハンガーを提供することにより、これらの問題
を克服しようとする少なくとも１つの試みがあった。本
体は、中央に位置するフックと、２つアームを連結して
一方のアームを動かすと他方のアームを反対方向に移動
させる機構とを有している。係止装置は、本体にピボッ
ト可能に取り付けられており、ピボット可能のレバーの
形態をしている。このレバーは、ピボットの一側で一連
のギザギザと係合し、アームがある方向に動かないよう
に係止する。ピボットの他側では、解除レバーである。
解除レバーに圧力が加えられると、ギザギザに係合する
部分がギザギザから外れ、アームを解放していずれの方
向にも動くようにする。

不具合なことに、ハンガーをスカートのような衣裳の
中に挿入すると、時として、ハンガーの大部分は衣裳の
中に在ることになり、係止装置を操作して可動アームを
内方向に解放し、ハンガーから衣裳を外すのがむつかし
くなる。

したがって、上記したような不具合を実質的に克服す
るハンガーを提供する。

本発明によれば、本体と、該本体に設けられハンガー
を吊すためのフックと、衣裳が掛けられる衣裳把持手段
と、一端部に該衣裳把持手段が取り付けられ、一方向及
び該一方向と反対方向に摺動可能に該本体に取り付けら
れている可動アームと、該可動アームが該反対方向に移
動しないよう、該本体に対して該可動アームを係止する
係止手段と、該係止手段による該可動アームの係止を解
除する解除手段とを備え、 前記可動アームには、該可動アームの移動方向に並ん
でいる複数の歯と、該可動アームの移動方向に平行な側
面とが形成され、 前記係止手段は、前記可動アームの複数の歯のうち少
なくとも一つに係合して該可動アームが前記反対方向へ
移動しないよう該可動アームを拘束する歯部と、該歯部
と一体的に設けられている従動部と、を有している係止
レバーを備え、 前記係止レバーは、該係止レバーの前記歯部が前記可
動アームの前記歯に係合しているアーム拘束位置と、該
係止レバーの該歯部が該可動アームの該歯から離れてい
るアーム移動可能位置との間で変位可能に、前記本体に
設けられ、且つ前記アーム移動可能位置から前記アーム
拘束位置の方向へ付勢され、 前記解除手段は、 前記衣裳把持手段に取り付けられている操作部と、 前記可動アームの移動範囲内において前記係止レバー
の従動部に対向し得る位置まで前記操作部から伸び、且
つ、前記可動アームの前記側面と対向する側面が形成さ
れ、付勢力で前記アーム拘束位置に位置している前記係
止レバーの前記歯部と前記可動アームの前記歯との係合
に干渉しない係合非干渉位置と、該係止レバーの前記従
動部に接触して、該係止レバーを付勢力に抗して強制的
に前記アーム移動可能位置に位置させ該係止レバーの前
記歯部と前記可動アームの前記歯との係合を解除する係
合解除位置と、の間で変位可能な解除動作部と、 前記解除動作部の前記側面と前記可動アームの前記側
面とのうち、一方の側面に設けられた被案内部と、 前記解除動作部の前記側面と前記可動アームの前記側
面とのうち、他方の側面に形成され、前記被案内部が摺
動可能に係合し、前記操作部の操作に伴って、該被案内
部を案内して前記解除動作部を前記係合非干渉位置から
前記係合解除位置へ導く解除動作案内部と、 を有していることを特徴とするハンガーが提供され
る。

本発明の１つの好ましい実施例では、種々のウエスト
幅の衣裳を支持し、いったん衣裳をハンガーにかける
と、所望の間隔で衣裳に適合する部分を保持するハンガ
ーが提供される。

好ましくは、ハンガーには、少なくとも衣裳の所望範
囲の最小幅より大きくない幅の前記本体と、中央の該本
体に取り付けられ相互に反対方向に摺動可能な２つの前
記可動アームと、２つの該可動アームのうち少なくとも
一方に設けられ、該アームが内方向に動かないように該
アームを選択された位置に係止するための前記係止手段
とが設けられる。

係止手段の構成は、前記本体が、前記衣裳把持手段に
より衣裳をかける際に衣裳の重量によってアームを適宜
位置まで外方向に引き出すような構成を持っている場合
には、無理なく得られる。適宜位置では、アームが内方
向に移動しないように中央本体に対して係止される。ア
ームの上側又は下側にラチェット歯を設けて、本体の一
端または各端にある係止レバーと係合させるようにする
と好都合である。あるいは、アームのそれぞれに、例え
ば本体の一端または各端で、本体に好都合に配置される
解除可能なキャッチと係合するラチェット歯の形体のも
のを設けてもよい。

前記本体に設けた少なくとも１つの係止レバーは、該
本体と一体的に形成することができ、ラチェット歯が延
在する方向と平行な方向に本体から延在し、可動アーム
上のラチェット歯と係合するように、本体と一体的な端
とは遠い方の自由端上に歯を有する。係止レバーの歯と
ラチェット歯とは協働して、ハンガーのアームが好まし
くは内方向に移動するのを制限する。

係止レバーの歯とラチェット歯との係合を外すための
解除手段は、好ましくは、少なくとも一方の可動アーム
の最外端にある衣裳把持手段の裏面に取り付けられる。

前記解除手段の前記操作部は、前記可動アームの移動
方向に対して一定の角度を成す方向に延在する弾性部分
を有し、該解除手段の前記解除動作部は、前記可動アー
ムの移動方向に対して平行な方向に延在するバー部分を
有していることが好ましい。解除手段の操作部及び解除
動作部は好ましくは弾性を有するプラスチック材料から
成る。解除手段の解除動作部は、解除手段の操作部が操
作されると、可動アームのラチェット歯と係合する歯を
自由端に持っている係止レバーの従動部に接触する。係
止レバーの従動部は、係止レバーの歯に隣接して配置す
るのが便利である。従動部は係止レバーの歯の下方に延
在する。したがって、解除手段の解除動作部の垂直方向
上向きの動きによって従動部に圧力が加えられると、解
除動作部の上縁が係止レバーの従動部と接触し、係止レ
バーを押し上げて、その歯の可動アーム上のラチェット
歯から外す。したがって、伸長可能なアームは自由に動
き得る。

解除手段の解除動作部の垂直方向上向きの動きは、解
除動作部の側面から延び、解除動作部が関連づけられて
いる可動アームの側面にある角度のついたスロット内に
延びる１以上のピンによって達成される。可動アームの
移動方向に対するスロットの角度は45゜であり、解除動
作部を外方向に移動させようとすると、ピンはスロット
に沿ってい移動し、この結果、解除動作部が外方向へ移
動しつつ上方へ移動して、係止レバーの従動部と接触す
る。２本のピンは、好ましくは、解除動作部において長
手方向に間隔を置いた関係にあり、したがって、解除動
作部は可動アームと平行のまま留まり、可動アームと本
体との相対的な位置にかかわらず、従動部に対して解除
動作部の水平運動を保証する。

２つのアームを同時に反対方向に移動させアーム連動
手段は、２つのアームのそれぞれに形成され、アームの
移動方向に平行な方向に複数の歯が連なっているラック
と、本体に回転可能に取り付けられ、２つの可動アーム
のラックのそれぞれに係合するピニオンと、を有してい
るものが好ましい。また、アームを確実に一連の位置に
停止するために、アームの少なくとも一方には、本体の
適当な係止手段と係合する。アームの移動方向に連なっ
た複数の切り欠き又は複数のラチェット歯が設けられて
いる。

つぎに、本発明の一実施例を添付の図面を参照して説
明する。図は本発明に係る一実施例の伸長可能な衣裳ハ
ンガーの側面図を示す。なお、同図において、以下の説
明の都合上、後述するフック２が存在する側を上方と
し、フック２が存在しない側を下方とする。

図面を参照すると、伸長可能な衣裳ハンガーは、ハン
ガーを吊すための、中央に位置するフック２を有する中
空の本体１を備えて提供される。フック２は、本体１の
中央上部に位置しているブッシュ2Aに回転可能に取り付
けられている。２つの可動アーム3,4は、中空の本体１
内に摺動可能に取り付けられ、各アームの内端部は幅減
少部分3A,4Aを有する。幅減少部分3A,4Aには、それぞ
れ、各アーム3,4が伸びている方向に複数の歯が連なっ
ているラック5,6が形成されている。中空の本体１内
で、一方の可動アーム３のラック５と他方の可動アーム
４のラック６との間には、両ラック5,6に係合するピニ
オン７が回転可能に設けられている。したがって、可動
アーム3,4の一方を一方向に動かすと、各ラック5,6とピ
ニオン７との間の相互作用により、他方のアームが反対
方向に移動する。すなわち、例えば、一方の可動アーム
３をフック２から遠ざかる方向に移動させると、他方の
可動アーム４もフック２から遠ざかる方向に移動し、一
方の可動アーム３をフック２に近づく方向に移動させる
と、他方の可動アーム４もフック２に近づく方向に移動
する。

一方の可動アーム３には、複数のラチェット歯８が形
成されている。図面に示すように、複数のラチェット歯
８は、可動アーム３の上側表面に形成され、可動アーム
３の移動方向に連なっている。本体１には、可動アーム
３の移動方向と平行な方向に伸び、可動アーム３の複数
のラチェット歯８と向い合う係止レバー９が本体１と一
体形成されている。本体１と一体に成形された端から遠
い方の係止レバー９の端部側には、可動アーム３の複数
のラチェット歯８と向い合っている複数の歯が形成され
ており、本体１側の端部を中心として上方および下方に
揺動してラチェット歯８と係合したり外れたり自由にで
きる。アーム3,4の各外端には、衣裳把持装置10,11が設
けられている。衣裳把持装置10,11は、アーム3,4の長手
方向の軸に対して角度があり、使用時に衣裳がすべり落
ちないようになっている。

各衣裳把持装置10,11は、それぞれアーム3,4の長手方
向の軸に対して一定の角度（直角に近い角度）で上方及
び下方に延在する延在部を有している。一方の衣裳把持
装置10には、その延在部の上端部分に、この延在部の裏
面27（フック２側の面）に沿って、可動アームの移動方
向に対してほぼ垂直方向に延在するよう、操作アーム20
（操作部）が形成されている。この操作アーム20のフッ
ク２側の面には、ギザギザのついた把持部21が形成され
ている。ギザギザのついた第２の把持部21Aは、一方の
把持装置10の外側（フック２から遠い側）の曲線表面に
設けられている。カムバー22は、衣裳把持装置10に取り
付けられている端と反対側の、操作アーム20の端に取り
付けられており、アーム３と実質的に平行な方向に操作
アーム20の横方向に延在している。カムバー22は、２部
から成る構成を有し、それぞれ薄片から成り、これら薄
片は各薄片の主面の平行が相互に直角になるように取り
付けられている。カムバー22の第１の部分は、比較的短
い長さで、その主面が水平方向に平行な連結片23であ
り、衣裳把持装置10に一体的に結合している部分から遠
い方の、操作アーム20の端に直接取り付けられている。
カムバー22の第２の部分は、主面が鉛直方向に平行であ
り、連結片23よりずっと長く、アーム3,4が完全に伸長
していても、係止レバー９の下に位置できるところまで
延在し、アーム３の側面に対向している解除動作片24
（解除動作部）である。なお、解除動作片24は、アーム
３の側面のうち、図が描かれている紙面の裏側を向く側
面側に位置している。アーム３には、その一側の長さに
沿って隆起（図示せず）が設けられており、カムバー22
をアーム３に隣接してかつ中央の本体１内に支持する。
操作アーム20、カムバー22の連結片23及び解除動作片24
は、弾性を有するプラスチック材で一体形成されてい
る。

２本のピン25は、可動アーム３の側面に対向する解除
動作片24の主面から直角方向で、可動アーム３の側面に
近づく方向に突出している。アーム３の解除動作片24に
対向している側面には、２つのピン25がそれぞれ摺動可
能に入り込むスロット（溝）28がある。スロット28は、
好ましくは、可動アーム３の長手方向の軸に対して45゜
を成す方向に伸びている。従って、操作アーム20を操作
して、解除動作片24をフック２から遠ざかる方向へ移動
させようとすると、解除動作片24に突設されているピン
25が可動アーム３に形成されているスロット28に沿って
移動する結果、解除動作片24は、フック２から遠ざかる
方向に移動しつつ上方へ移動し、係止レバー９に形成さ
れている従動部30に接触して、係止レバー９を押し上
げ、可動アーム３のラチェット歯８と係止レバー９の歯
との係合を解除する。なお、係止レバー９の従動部30
は、係止レバー９の自由端側であって、解除動作片24の
真上に位置できるよう、係止レバー９の歯を中心とし
て、図が描かれている紙面の裏側、つまり図において係
止レバー９の歯の奥側に、係止レバー９の歯に隣接して
設けられている。

ハンガーの作用を説明するに際して、アーム3,4は最
も内側の位置にあると仮定する。この位置では、互いに
対向し合う幅減少部分3A,4Aの自由端12,13は、他方のア
ーム4,3の壁15,14にそれぞれ当接している。

ついで、伸長可能な衣裳ハンガーを、スカートまたは
ズボンのような衣裳のウエストバンドの中に、たとえば
衣裳把持装置10をウエストバンドに当てるようにして置
く。衣裳把持装置11がウエストバンドの反対側に係合す
るまで、衣裳把持装置11に設けられているアーム４を本
体１の外方向（フック２から遠ざかる方向）にひっぱ
る。アーム４が外方向に移動するにつれて、アーム３は
自動的に外方向に移動し、衣裳のウエストバンドが幅い
っぱいとなる。係止レバー９上の歯は可動アーム３のラ
チェット歯８と係合し、アーム3,4が内方向（フック２
に近づく方向）に移動するのを防ぐ。このようにして、
衣裳を伸ばしたりまたは歪めたりすることなく、衣裳を
ウエストバンド位置でしっかりと支持することが保証さ
れる。

衣裳は、例えば、親指および人さし指を、それぞれ、
衣裳把持装置10の把持部21A、操作アーム20の把持部21
に当てて、操作アーム20を矢印26の方向に動かし、操作
アーム20およびカムバー22を衣裳把持装置10の裏面27の
方向へ動かすことによって、ハンガーから外れる。矢印
26の方向に圧力がかかると、カムバー22の解除動作片24
の側面に突設されているピン25が、可動アーム３のスロ
ット28が伸びている方向に移動する結果、カムバー22の
解除動作片24が、可動アーム３に対してフック２から遠
ざかりつつ上方に移動し、それによって、係止レバー９
の自由端上の歯に隣接して位置している従動部30の縁と
接触し、係止レバー９の歯が強制的に可動アーム３のラ
チェット歯８から外され、アーム3,4がいずれの方向に
も自由に動けるようになる。いったんアーム３および４
が最内側位置に向かって動かされると、衣裳をハンガー
から外すことができる。

なお、以上の実施例において、係止手段は、複数の歯
が形成されている係止レバー９と、可動アーム３に形成
されている複数のラチェット歯８とを有して構成されて
いる。また、解除手段は、使用者が操作する操作アーム
（操作部）20と、連結片23及び解除動作片（解除動作
部）24で構成されるカムバー22と、解除動作片24の側面
に突設されているピン25と、可動アーム３の側面に形成
されているスロット（溝）28とを有して構成されてい
る。

以上において、係止レバー９はその一端が本体１と一
体的に形成されているが、レバーは別個に本体１に取り
付けることもできる。

また、以上の実施例では、ハンガーの一端側に係止手
段及び解除手段を設けたが、これらの手段は、衣裳ハン
ガーの両端に設けることもできる。

他の実施例では、操作アーム20としてピボット可能に
中央に取り付けたレバーを設け、はさみのような動きを
持たせ、それによって矢印26の方向にレバーに圧力を加
えることによって、カムバー22を動かして、可動アーム
３の別れさせて、係止手段を外すこともできる。

本発明による伸長可能な衣裳ハンガーの１つの他の構
成では、操作アーム20およびカムバー22は、上記と実質
的に同じように構成されるが、操作アーム20が中央のフ
ック２を支持するブッシュ2Aの延長部分に取り付けられ
るように配置される。開口が中央案内体に設けられ、カ
ムバー22との連結部分が係止レバー９に形成した従動部
30を動かせるようにする。

カムバー22の連結片23は、十分な圧力が操作アーム20
に加えられるとお辞儀をするに足る弾性があり、連結片
23は衣裳把持装置10の裏面27に接触する。このお辞儀作
用は、たとえば中央フック２の領域でのカムバー22の端
に圧力が加わることにより、可動アーム３のラチェット
歯８と係止レバー９の歯との係合を解除するために、係
止レバー９の従動部30の方へ解除動作片24を上げる助け
となる。

本発明によるさらに他の伸長可能な衣裳ハンガーで
は、可動アーム3,4の幅減少部分3A,4A及びピニオン７の
換わりに、可動アーム3,4の内端14,15相互を連結する２
つのリンク片を交差するように設けることにより、可動
アーム3,4の移動を得ることができる。

別の実施例では、２を超える数のピン25、たとえば３
本または４本のピンを設け、それぞれに対応する数のス
ロット28を設けるようにすることができる。

以上の実施例において、解除動作片24は、係止レバー
９を上げるために本体１の左手方向（図面において）に
動かすように記載されているが、解除動作片24は、上記
のはさみ作用実施例において示したように本体１の右手
方向に移動させることもできる。この場合、スロット28
は、添付の図面に示すように左手側上方に45゜ではな
く、右手側上方に45゜の角度となる。

また、以上の実施例において、スロット28の角度を45
゜であると記載したが、これは約５〜80゜の範囲内の任
意の角度でよい。

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体と、該本体に設けられハンガーを吊す
   ためのフックと、衣裳が掛けられる衣裳把持手段と、一
   端部に該衣裳把持手段が取り付けられ、一方向及び該一
   方向と反対方向に摺動可能に該本体に取り付けられてい
   る可動アームと、該可動アームが該反対方向に移動しな
   いよう、該本体に対して該可動アームを係止する係止手
   段と、該係止手段による該可動アームの係止を解除する
   解除手段とを備えている衣裳ハンガーであって、 前記可動アームには、該可動アームの移動方向に並んで
   いる複数の歯と、該可動アームの移動方向に平行な側面
   とが形成され、 前記係止手段は、前記可動アームの複数の歯のうち少な
   くとも一つに係合して該可動アームが前記反対方向へ移
   動しないよう該可動アームを拘束する歯部と、該歯部と
   一体的に設けられている従動部と、を有している係止レ
   バーを備え、 前記係止レバーは、該係止レバーの前記歯部が前記可動
   アームの前記歯に係合しているアーム拘束位置と、該係
   止レバーの該歯部が該可動アームの該歯から離れている
   アーム移動可能位置との間で変位可能に、前記本体に設
   けられ、且つ前記アーム移動可能位置から前記アーム拘
   束位置の方向へ付勢され、 前記解除手段は、 前記衣裳把持手段に取り付けられている操作部と、 前記可動アームの移動範囲内において前記係止レバーの
   従動部に対向し得る位置まで前記操作部から伸び、且
   つ、前記可動アームの前記側面と対向する側面が形成さ
   れ、付勢力で前記アーム拘束位置に位置している前記係
   止レバーの前記歯部と前記可動アームの前記歯との係合
   に干渉しない係合非干渉位置と、該係止レバーの前記従
   動部に接触して、該係止レバーを付勢力に抗して強制的
   に前記アーム移動可能位置に位置させ該係止レバーの前
   記歯部と前記可動アームの前記歯との係合を解除する係
   合解除位置と、の間で変位可能な解除動作部と、 前記解除動作部の前記側面と前記可動アームの前記側面
   とのうち、一方の側面に設けられた被案内部と、 前記解除動作部の前記側面と前記可動アームの前記側面
   とのうち、他方の側面に形成され、前記被案内部が摺動
   可能に係合し、前記操作部の操作に伴って、該被案内部
   を案内して前記解除動作部を前記係合非干渉位置から前
   記係合解除位置へ導く解除動作案内部と、 を有していることを特徴とする衣裳ハンガー。
2. 【請求項２】前記解除手段の前記操作部は、前記可動ア
   ームの移動方向に対して一定の角度を成す方向に延在す
   る弾性部分を有し、該解除手段の前記解除動作部は、前
   記可動アームの移動方向に対して平行な方向に延在する
   バー部分を有していることを特徴とする請求項１記載の
   衣裳ハンガー。
3. 【請求項３】前記衣裳把持手段は、前記可動アームの移
   動方向に対して一定の角度を成す方向に延在する延在部
   を有し、 前記操作部は、前記延在部の前記フック側の面に沿っ
   て、該延在部の端部に取り付けられていることを特徴と
   する請求項２記載の衣裳ハンガー。
4. 【請求項４】前記係止レバーは、前記本体と一体的に形
   成され、前記アーム拘束位置において該本体から前記可
   動アームの移動方向と平行な方向に伸びていることを特
   徴とする請求項１、２又は３のいずれかに記載の衣裳ハ
   ンガー。
5. 【請求項５】前記解除動作案内部は、前記可動アームの
   移動方向に対して45゜の方向に伸びていることを特徴と
   する請求項１、２、３又は４のいずれかに記載の衣裳ハ
   ンガー。
6. 【請求項６】前記本体は、衣裳の所望範囲の最小幅より
   大きくない幅であり、 前記フックは、前記本体の幅方向における中央に設けら
   れ、 前記本体には、２つの前記可動アームが、前記フックに
   近づく方向及び遠ざかる方向に摺動可能に取り付けら
   れ、 ２つの前記可動アームの前記フックから遠い側の端部に
   は、それぞれ、前記衣裳把持手段が取り付けられ、 前記係止手段に係止されて、前記可動アームが移動でき
   なくなる前記反対方向は、前記フックに近づく方向であ
   り、 ２つの前記可動アームのうち、一方の可動アームが前記
   フックに近づく方向に移動すると、他方の可動アームも
   前記フックに近づく方向に移動させる、アーム連動手段
   を備えていることを特徴とする請求項１、２、３、４又
   は５のいずれかに記載の衣裳ハンガー。
7. 【請求項７】前記アーム連動手段は、 ２つの前記可動アームのそれぞれに形成され、該可動ア
   ームの移動方向に平行な方向に複数の歯が連なっている
   ラックと、 前記本体に回転可能に取り付けられ、２つの前記可動ア
   ームの前記ラックのそれぞれに係合するピニオンと、 を有していることを特徴とする請求項６記載の衣裳ハン
   ガー。