JP2599367B2 - 回転体の動釣合修正方法および装置 - Google Patents
回転体の動釣合修正方法および装置Info
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- JP2599367B2 JP2599367B2 JP61045018A JP4501886A JP2599367B2 JP 2599367 B2 JP2599367 B2 JP 2599367B2 JP 61045018 A JP61045018 A JP 61045018A JP 4501886 A JP4501886 A JP 4501886A JP 2599367 B2 JP2599367 B2 JP 2599367B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、回転体の動釣合修正方法および装置に関
し、詳しくは、モータ用ロータなどの回転電機用回転子
の回転体が完全にバランスをとって回転するように、不
釣合測定装置による測定結果に応じて、不釣合位置に所
要量のパテを固着してプラス修正するものである。
し、詳しくは、モータ用ロータなどの回転電機用回転子
の回転体が完全にバランスをとって回転するように、不
釣合測定装置による測定結果に応じて、不釣合位置に所
要量のパテを固着してプラス修正するものである。
従来技術 モータ用ロータなどの回転体の動的釣合が取れていな
い場合、回転時に振動が発生する問題があり、完全にバ
ランスを取る必要がある。そのため、従来、不釣合部分
を検出し、バランスを取るために回転体の重い部分の外
径を切削するマイナス修正方式が採用されている。
い場合、回転時に振動が発生する問題があり、完全にバ
ランスを取る必要がある。そのため、従来、不釣合部分
を検出し、バランスを取るために回転体の重い部分の外
径を切削するマイナス修正方式が採用されている。
しかしながら、このマイナス修正方式では、磁気密度
のアンバランスによる磁気騒音が発生すると共に、コギ
ングが起こり、かつ、切粉等が発生してレア不良になり
易い等の欠点があった。
のアンバランスによる磁気騒音が発生すると共に、コギ
ングが起こり、かつ、切粉等が発生してレア不良になり
易い等の欠点があった。
上記マイナス修正の問題を解消するものとして、回転
体の軽い部分に不釣合量に相当する樹脂等をプラス修正
する方法および装置が特開昭55-6265号公報に提案され
ている。
体の軽い部分に不釣合量に相当する樹脂等をプラス修正
する方法および装置が特開昭55-6265号公報に提案され
ている。
上記プラス修正方法では、上記特開昭55-6265号公報
の第3頁左下欄第13行目から第4頁右下欄第5行目に記
載していると共に第3図および第4図に示されているよ
うに、モータロータの回転軸を不釣合検出器の軸受部に
回転自在に支持して、該検出器により検出信号を発生さ
せる一方、モータロータの外周面に近接して誘導式検出
器(近接スイッチ)を設置して基準信号を取り出し、上
記検出信号と基準信号とから不釣合位置と不釣合量を測
定している。この測定した不釣合位置の信号をスイッチ
回路に入力し、該スイッチ回路から出力する信号でスト
ッパを動作し、モータロータの不釣合位置が修正位置に
来た時に停止している。次いで、上記スイッチ回路から
の信号で射出機を動作すると共に、不釣合量に応じた出
力が射出機に入力される。即ち、不釣合い量に応じて射
出時間が制御され、よって、測定された不釣合位置に、
測定された不釣合量に相当する樹脂が付着されるように
している。
の第3頁左下欄第13行目から第4頁右下欄第5行目に記
載していると共に第3図および第4図に示されているよ
うに、モータロータの回転軸を不釣合検出器の軸受部に
回転自在に支持して、該検出器により検出信号を発生さ
せる一方、モータロータの外周面に近接して誘導式検出
器(近接スイッチ)を設置して基準信号を取り出し、上
記検出信号と基準信号とから不釣合位置と不釣合量を測
定している。この測定した不釣合位置の信号をスイッチ
回路に入力し、該スイッチ回路から出力する信号でスト
ッパを動作し、モータロータの不釣合位置が修正位置に
来た時に停止している。次いで、上記スイッチ回路から
の信号で射出機を動作すると共に、不釣合量に応じた出
力が射出機に入力される。即ち、不釣合い量に応じて射
出時間が制御され、よって、測定された不釣合位置に、
測定された不釣合量に相当する樹脂が付着されるように
している。
上記溶融樹脂に代えて、高粘度のパテをモータロータ
に付着する場合もある。
に付着する場合もある。
上記溶融樹脂あるいはパテを付着するいずれの場合
も、従来、測定された不釣合量の溶融樹脂あるいはパテ
を正確にモータロータに付着させることは非常に困難で
あった。即ち、ノズルより所定量の溶融樹脂あるいはパ
テを押し出した後にバルブカットしているが、バルブカ
ット方式の場合、バルブに溶融樹脂あるいはパテが付着
堆積し、モータロータへの付着量が上記測定した所定量
に一致せず、釣合の修正がとれず、繰り返し修正する必
要が生じる。特に、ノズルより押し出されたパテが、ノ
ズル側に残存して、所謂、後ダレが生じる場合もあり、
パテをノズルと強制的に切り離す装置が必要となる。
も、従来、測定された不釣合量の溶融樹脂あるいはパテ
を正確にモータロータに付着させることは非常に困難で
あった。即ち、ノズルより所定量の溶融樹脂あるいはパ
テを押し出した後にバルブカットしているが、バルブカ
ット方式の場合、バルブに溶融樹脂あるいはパテが付着
堆積し、モータロータへの付着量が上記測定した所定量
に一致せず、釣合の修正がとれず、繰り返し修正する必
要が生じる。特に、ノズルより押し出されたパテが、ノ
ズル側に残存して、所謂、後ダレが生じる場合もあり、
パテをノズルと強制的に切り離す装置が必要となる。
しかも、従来の装置では、ノズルより溶融樹脂等を押
し出すだけであるため、ノズルより押し出された上記付
着物は重力方向にしか落ちず、ノズルより所定位置に自
動付着させようとすると、ノズルより押し出される付着
物の重力方向の位置に不釣合修正位置を精度よく位置決
め保持しなければならない。
し出すだけであるため、ノズルより押し出された上記付
着物は重力方向にしか落ちず、ノズルより所定位置に自
動付着させようとすると、ノズルより押し出される付着
物の重力方向の位置に不釣合修正位置を精度よく位置決
め保持しなければならない。
通常、パテを付着する従来の装置では、パテをモータ
ロータに自動的に確実に固定する手段は設けられておら
ず、通常、ノズルより吐出したパテを作業者が手作業で
モータロータに固着しており、作業者によるバラツキが
大きく、パテの固着位置に精度が要求されるため経験と
熟練を要し、作業性が悪い問題があった。
ロータに自動的に確実に固定する手段は設けられておら
ず、通常、ノズルより吐出したパテを作業者が手作業で
モータロータに固着しており、作業者によるバラツキが
大きく、パテの固着位置に精度が要求されるため経験と
熟練を要し、作業性が悪い問題があった。
発明の目的 本発明は上記したプラス修正方式で生じる問題に鑑み
てなされたもので、特に、パテをモータロータに付着す
る場合において、ノズルから押し出す所定量のパテをノ
ズル側に残存させることなく、ノズルと完全に切り離し
て、所定量のパテを全て確実にモータロータへと付着さ
せると共に、このノズルからの吐出作動によりモータロ
ータへ付着作動も行なわせ、パテのモータロータへの自
動付着を可能とし、しかもモータロータへ付着したパテ
を確実に固定できるようにすることを目的とするもので
ある。
てなされたもので、特に、パテをモータロータに付着す
る場合において、ノズルから押し出す所定量のパテをノ
ズル側に残存させることなく、ノズルと完全に切り離し
て、所定量のパテを全て確実にモータロータへと付着さ
せると共に、このノズルからの吐出作動によりモータロ
ータへ付着作動も行なわせ、パテのモータロータへの自
動付着を可能とし、しかもモータロータへ付着したパテ
を確実に固定できるようにすることを目的とするもので
ある。
発明の構成 本発明は上記した問題を達成するためになされたもの
で、請求項1で、モータ用ロータ等の回転体における不
釣合いを修正するために、不釣合位置に所要量のパテを
固定する回転体の動釣合修正方法において、上記パテを
パテ吐出装置のノズルより吐出してエアーカットにより
所要量を切り離すと同時に、上記ノズルより吐出された
パテを上記エアーで上記回転体の不釣合位置に付着さ
せ、次いで、上記回転体に付着したパテを該回転体から
の突出量が小さくなるようにパテ押え装置により押圧し
て、所要量のパテを所要位置に固定することを特徴とす
る回転体の動釣合修正方法を提供している。
で、請求項1で、モータ用ロータ等の回転体における不
釣合いを修正するために、不釣合位置に所要量のパテを
固定する回転体の動釣合修正方法において、上記パテを
パテ吐出装置のノズルより吐出してエアーカットにより
所要量を切り離すと同時に、上記ノズルより吐出された
パテを上記エアーで上記回転体の不釣合位置に付着さ
せ、次いで、上記回転体に付着したパテを該回転体から
の突出量が小さくなるようにパテ押え装置により押圧し
て、所要量のパテを所要位置に固定することを特徴とす
る回転体の動釣合修正方法を提供している。
また、請求項2で、上記回転体がモータ用ロータであ
る場合に、巻線の不釣合位置にパテを付着し、パテ押え
装置により巻線の曲率中心に向けてパテを押さえること
を特徴とする特許請求の範囲1記載の回転体の動釣合修
正方法を提供している。
る場合に、巻線の不釣合位置にパテを付着し、パテ押え
装置により巻線の曲率中心に向けてパテを押さえること
を特徴とする特許請求の範囲1記載の回転体の動釣合修
正方法を提供している。
また、請求項3で、モータ用ロータ等の回転体におけ
る不釣合いを修正するために、不釣合測定装置からの信
号に応じて不釣合位置に所要量のパテを固定する回転体
の動釣合修正装置であって、上記不釣合測定装置からの
信号で不釣合量に相当するパテをノズルより吐出するパ
テ吐出装置と、上記ノズルより吐出するパテを所要量で
エアーカットすると共に上記回転体の不釣合位置にパテ
を付着させるパテ切りエアー装置と、上記回転体の不釣
合位置に付着したパテを回転体に押圧して固定するパテ
押え装置とを備えたことを特徴とする回転体の動釣合修
正装置を提供している。
る不釣合いを修正するために、不釣合測定装置からの信
号に応じて不釣合位置に所要量のパテを固定する回転体
の動釣合修正装置であって、上記不釣合測定装置からの
信号で不釣合量に相当するパテをノズルより吐出するパ
テ吐出装置と、上記ノズルより吐出するパテを所要量で
エアーカットすると共に上記回転体の不釣合位置にパテ
を付着させるパテ切りエアー装置と、上記回転体の不釣
合位置に付着したパテを回転体に押圧して固定するパテ
押え装置とを備えたことを特徴とする回転体の動釣合修
正装置を提供している。
また、請求項4で、上記パテ切りエアー装置は、圧縮
エアーをエアー管先端よりパテに向けて噴射するもの
で、該エアー管の先端をパテ吐出装置のノズルの先端と
一致する位置からノズルの途中までの範囲に配置するこ
とを特徴とする特許請求の範囲3記載の回転体の動釣合
修正装置を提供している。
エアーをエアー管先端よりパテに向けて噴射するもの
で、該エアー管の先端をパテ吐出装置のノズルの先端と
一致する位置からノズルの途中までの範囲に配置するこ
とを特徴とする特許請求の範囲3記載の回転体の動釣合
修正装置を提供している。
また、請求項5で、上記パテ押え装置は、シリンダで
作動されるシャフトの先端に吸水材を木綿等の布カバー
で被覆したタンポンを固定しており、該タンポンに離型
剤となる水を含ませて回転体に付着したパテを押圧して
固定するものである特許請求の範囲3記載の回転体の動
釣合修正装置を提供している。
作動されるシャフトの先端に吸水材を木綿等の布カバー
で被覆したタンポンを固定しており、該タンポンに離型
剤となる水を含ませて回転体に付着したパテを押圧して
固定するものである特許請求の範囲3記載の回転体の動
釣合修正装置を提供している。
作用 上記請求項1に記載の不釣合い位置にパテをプラスす
る修正方法によれば、パテ吐出装置のノズルから吐出し
たパテをエアーカットしているため、パテのノズルから
の切断と修正位置への付着を同時にできると共に、パテ
を修正位置に付着した後にパテ押え装着で押圧固定する
ことによりパテをモータ用ロータの巻線部分に確実に固
定できる。
る修正方法によれば、パテ吐出装置のノズルから吐出し
たパテをエアーカットしているため、パテのノズルから
の切断と修正位置への付着を同時にできると共に、パテ
を修正位置に付着した後にパテ押え装着で押圧固定する
ことによりパテをモータ用ロータの巻線部分に確実に固
定できる。
また、請求項2の方法は、パテ押え装置により、モー
タ用ロータに付着したパテを巻線の曲率中心に向けて押
さえることを特徴としているが、このように、パテ押え
装置により付着したパテを巻線の曲率中心に向けて押え
ると、所要量のパテを所要位置に固定する際に最も重要
となる下記の条件を満足させることできる。即ち、 不釣合い位置からできるだけズレないようにパテを押
さえること;回転体の巻線に確実に固定されること;
付着したパテの重心が回転体のシャフトに対してラジ
アル方向(回転体の回転方向)にずれないことである。
タ用ロータに付着したパテを巻線の曲率中心に向けて押
さえることを特徴としているが、このように、パテ押え
装置により付着したパテを巻線の曲率中心に向けて押え
ると、所要量のパテを所要位置に固定する際に最も重要
となる下記の条件を満足させることできる。即ち、 不釣合い位置からできるだけズレないようにパテを押
さえること;回転体の巻線に確実に固定されること;
付着したパテの重心が回転体のシャフトに対してラジ
アル方向(回転体の回転方向)にずれないことである。
上記〜の条件を満足させるためには出来るだけ対
称な形状(半球状)にパテを押圧することが重要とな
る。このような半球状にパテを押えるためには、パテ押
え装置により巻線の曲率中心に向けてパテを押えること
が望ましく、パテを巻線の曲率中心に向けて押えること
により付着したパテの重心が不釣合い位置からずれるこ
となく、巻線に確実に、しかも付着したパテの回転体か
らの突出量を最も小さくなるように固定することが出来
る。
称な形状(半球状)にパテを押圧することが重要とな
る。このような半球状にパテを押えるためには、パテ押
え装置により巻線の曲率中心に向けてパテを押えること
が望ましく、パテを巻線の曲率中心に向けて押えること
により付着したパテの重心が不釣合い位置からずれるこ
となく、巻線に確実に、しかも付着したパテの回転体か
らの突出量を最も小さくなるように固定することが出来
る。
また、請求項3に記載のパテ吐出装置と、パテ切りエ
アー装置と、パテ押え装置とからなる動釣合修正装置で
は、パテの吐出装置により所要量のパテを所要位置に自
動的に吐出することができ、パテ切りエアー装置により
パテのノズルからの切断と修正位置への付着を同時にで
き、パテ押え装置によりパテをモータ用ロータの巻線部
分に確実に固定でき、しかも、これらの全ての動作が正
確に連続して自動的に行える。
アー装置と、パテ押え装置とからなる動釣合修正装置で
は、パテの吐出装置により所要量のパテを所要位置に自
動的に吐出することができ、パテ切りエアー装置により
パテのノズルからの切断と修正位置への付着を同時にで
き、パテ押え装置によりパテをモータ用ロータの巻線部
分に確実に固定でき、しかも、これらの全ての動作が正
確に連続して自動的に行える。
また、請求項4の装置では、パテ吐出装置のノズルよ
り吐出するパテを所要量でエアーカットするために接続
するエアー管の先端を、上記ノズルの先端と一致する位
置からノズルの途中までの範囲に接続しているが、該構
成とすると、ノズルの先端に残留するパテをエアー管か
ら噴射する圧縮エアーによりエアーガンのようにノズル
先端に噴出することができるようになる。その結果、確
実にパテをエアーカットすることが出来ると共に、ノズ
ルから吐出されたパテを所要の位置(回転体の不釣合位
置)に付着させることが出来る。即ち、パテ吐出装置の
ノズルから吐出したパテをエアーカットする方式を用い
ることにより、パテのノズルからの切断と修正位置への
付着を同時にできる。しかも、吐出するパテが少量の場
合でも、確実に切り離しが出来る。さらに、ノズル先端
部にあるパテを圧縮エアーでノズルの外へ噴出すること
により、従来問題となっていたノズル先端部に残留する
パテがパテ吐出後にダレてくる現象、所謂パテの後ダレ
を無くすことが出来る。さらに、パテを目的の位置に噴
出して付着させることが出来るため、動釣合修正精度が
向上すると共に、設備費を安くすることが出来る。
り吐出するパテを所要量でエアーカットするために接続
するエアー管の先端を、上記ノズルの先端と一致する位
置からノズルの途中までの範囲に接続しているが、該構
成とすると、ノズルの先端に残留するパテをエアー管か
ら噴射する圧縮エアーによりエアーガンのようにノズル
先端に噴出することができるようになる。その結果、確
実にパテをエアーカットすることが出来ると共に、ノズ
ルから吐出されたパテを所要の位置(回転体の不釣合位
置)に付着させることが出来る。即ち、パテ吐出装置の
ノズルから吐出したパテをエアーカットする方式を用い
ることにより、パテのノズルからの切断と修正位置への
付着を同時にできる。しかも、吐出するパテが少量の場
合でも、確実に切り離しが出来る。さらに、ノズル先端
部にあるパテを圧縮エアーでノズルの外へ噴出すること
により、従来問題となっていたノズル先端部に残留する
パテがパテ吐出後にダレてくる現象、所謂パテの後ダレ
を無くすことが出来る。さらに、パテを目的の位置に噴
出して付着させることが出来るため、動釣合修正精度が
向上すると共に、設備費を安くすることが出来る。
また、請求項5に記載のパテ押え装置の構成とする
と、シリンダで作動されるシャフトの先端に吸水材を木
綿等の布カバーで被覆したタンポンを固定し、該タンポ
ンに離型剤となる水を含ませているため、回転体に付着
したパテを押圧した時に、パテ押え部にパテが付着しな
い状態で、パテを回転体に押圧することが出来る。ま
た、パテ押え装置にパテが付着しないために、繰り返し
パテ押え装置を使用することが出来ると共に、パテ押え
装置をシリンダで作動させることにより、パテ押え作業
を自動化することができる。また、パテの離型剤として
水を使用した場合、安価かつ無害となると共に、該パテ
押え装置の構成が非常にシンプルであるため設備費が安
価となり、しかも、メンテナンスを容易とすることが出
来る。
と、シリンダで作動されるシャフトの先端に吸水材を木
綿等の布カバーで被覆したタンポンを固定し、該タンポ
ンに離型剤となる水を含ませているため、回転体に付着
したパテを押圧した時に、パテ押え部にパテが付着しな
い状態で、パテを回転体に押圧することが出来る。ま
た、パテ押え装置にパテが付着しないために、繰り返し
パテ押え装置を使用することが出来ると共に、パテ押え
装置をシリンダで作動させることにより、パテ押え作業
を自動化することができる。また、パテの離型剤として
水を使用した場合、安価かつ無害となると共に、該パテ
押え装置の構成が非常にシンプルであるため設備費が安
価となり、しかも、メンテナンスを容易とすることが出
来る。
実施例 以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。本発
明に係わる装置は第1図に示すように、不釣合測定部A
からの信号により不釣合修正部Bを制御している。不釣
合測定部Aは、モータ用ロータ等の回転体の不釣合角お
よび不釣合量を計測する不釣合測定装置1と、該不釣合
測定装置1から不釣合角および不釣合量が入力されてパ
テ吐出量を演算するマイクロコンピュータ2と、不釣合
測定装置1からの信号で修正する不釣合位置を自動位置
決めする不釣合部位置決め装置3からなる。
明に係わる装置は第1図に示すように、不釣合測定部A
からの信号により不釣合修正部Bを制御している。不釣
合測定部Aは、モータ用ロータ等の回転体の不釣合角お
よび不釣合量を計測する不釣合測定装置1と、該不釣合
測定装置1から不釣合角および不釣合量が入力されてパ
テ吐出量を演算するマイクロコンピュータ2と、不釣合
測定装置1からの信号で修正する不釣合位置を自動位置
決めする不釣合部位置決め装置3からなる。
この不釣合測定方法および装置は前記従来例に記載し
ているように公知の技術であり、不釣合測定Aには前記
従来例に記載の公知の不釣合測定装置を適用することが
できると共に、不釣合量測定装置としてソフトバランサ
ー、ハードバランサー、また、不釣合部位位置決め装置
としてロータリエンコーダ方式を用いることもできる。
本発明は不釣合測定部Aにより測定された結果に基づい
て不釣合を修正する装置に特徴を有するものであり、不
釣合測定部の構成は公知の測定装置を用いているため、
説明は省略する。
ているように公知の技術であり、不釣合測定Aには前記
従来例に記載の公知の不釣合測定装置を適用することが
できると共に、不釣合量測定装置としてソフトバランサ
ー、ハードバランサー、また、不釣合部位位置決め装置
としてロータリエンコーダ方式を用いることもできる。
本発明は不釣合測定部Aにより測定された結果に基づい
て不釣合を修正する装置に特徴を有するものであり、不
釣合測定部の構成は公知の測定装置を用いているため、
説明は省略する。
本発明に係わる不釣合修正部Bは、マイクロコンピュ
ータ2からの信号でパテ吐出量が制御されてノズルから
回転体の修正位置決めされた部位へ向かってパテを吐出
するパテ吐出装置4と、パテ吐出装置4のノズルから吐
出されるパテを所要量でエアーカットするパテ切り用エ
アー装置5と、回転体に付着したパテを押えて固定する
パテ押え装置6とからなる。
ータ2からの信号でパテ吐出量が制御されてノズルから
回転体の修正位置決めされた部位へ向かってパテを吐出
するパテ吐出装置4と、パテ吐出装置4のノズルから吐
出されるパテを所要量でエアーカットするパテ切り用エ
アー装置5と、回転体に付着したパテを押えて固定する
パテ押え装置6とからなる。
上記不釣合測定部Aの不釣合測定装置1とマイクロコ
ンピュータ2として周知のマイコン計測式バランサーを
採用している。また、不釣合部位置決め装置3としてパ
ルスモータによりモータ用ロータなどの回転体の位置を
制御し、パテ吐出装置4から吐出されるパテが不釣合部
に正確に付着するように位置決めする方式の装置を採用
している。
ンピュータ2として周知のマイコン計測式バランサーを
採用している。また、不釣合部位置決め装置3としてパ
ルスモータによりモータ用ロータなどの回転体の位置を
制御し、パテ吐出装置4から吐出されるパテが不釣合部
に正確に付着するように位置決めする方式の装置を採用
している。
上記不釣合修正部Bのパテ吐出装置4は、第2図およ
び第3図に示すように、主剤を貯蔵したパテタンク10と
硬化剤を貯蔵したパテタンク11からそれぞれシリンダ1
2,13内に主剤と硬化剤を供給し、シリンダ12,13のピス
トンロッド12a,13aのストロークをパルスモータ14,15に
より制御してパテタンク10,11より混合機16に主剤と硬
化剤を供給している。該混合機16において付設したシリ
ンダ17により混合機16内の流路(図示せず)先端に設け
たノズル18より主剤と硬化剤を混合したパテを吐出する
ようにしている。上記パルスモータ14,15は前記不釣合
測定部Aのマイクロコンピュータ2からの制御信号によ
り作動して所要量の主剤と硬化剤を混合機16へ送給し、
不釣合量に応じたパテをノズル18から吐出するようにし
ている。
び第3図に示すように、主剤を貯蔵したパテタンク10と
硬化剤を貯蔵したパテタンク11からそれぞれシリンダ1
2,13内に主剤と硬化剤を供給し、シリンダ12,13のピス
トンロッド12a,13aのストロークをパルスモータ14,15に
より制御してパテタンク10,11より混合機16に主剤と硬
化剤を供給している。該混合機16において付設したシリ
ンダ17により混合機16内の流路(図示せず)先端に設け
たノズル18より主剤と硬化剤を混合したパテを吐出する
ようにしている。上記パルスモータ14,15は前記不釣合
測定部Aのマイクロコンピュータ2からの制御信号によ
り作動して所要量の主剤と硬化剤を混合機16へ送給し、
不釣合量に応じたパテをノズル18から吐出するようにし
ている。
ノズル18から吐出したパテPは、第4図に示すよう
に、モータ用ロータ50の巻線51の不釣合位置(軽い部
分)に付着されるものである。
に、モータ用ロータ50の巻線51の不釣合位置(軽い部
分)に付着されるものである。
尚、パテ吐出量の制御は上記実施例に限定されず、パ
ルスモータによるシリンダのストローク制御にかえて、
一定量吐出するシリンダの作動回数を制御することによ
り吐出量を制御するようにしてもよい。さらに、第5図
に示すように、パテタンク10,11から混合機16への管路
に夫々ポンプ19,20を設置し、これらポンプ19,20の回転
角度あるいは回転時間を上記マイクロコンピュータ2か
らの信号で制御してパテの吐出量を制御してもよい。
ルスモータによるシリンダのストローク制御にかえて、
一定量吐出するシリンダの作動回数を制御することによ
り吐出量を制御するようにしてもよい。さらに、第5図
に示すように、パテタンク10,11から混合機16への管路
に夫々ポンプ19,20を設置し、これらポンプ19,20の回転
角度あるいは回転時間を上記マイクロコンピュータ2か
らの信号で制御してパテの吐出量を制御してもよい。
上記パテPは混合機16内の流路を流れシリンダ17によ
り吐出することが出来る液状組成物からなり、上記主剤
としてビスフェノール系エポキシ樹脂を用い、硬化剤と
してアミン系硬化剤を用いている。また、上記パテPを
一液性エポキシ樹脂、紫外線硬化型樹脂、光硬化型樹
脂、熱硬化型樹脂等を用いてもよい。この場合には前記
第2図、第3図で示されたパテ吐出装置のパテタンク1
0,11を1つに統合することができる。
り吐出することが出来る液状組成物からなり、上記主剤
としてビスフェノール系エポキシ樹脂を用い、硬化剤と
してアミン系硬化剤を用いている。また、上記パテPを
一液性エポキシ樹脂、紫外線硬化型樹脂、光硬化型樹
脂、熱硬化型樹脂等を用いてもよい。この場合には前記
第2図、第3図で示されたパテ吐出装置のパテタンク1
0,11を1つに統合することができる。
パテ切りエアー装置5として、第6図に示すように、
上記パテ吐出装置4のノズル18の先端部位に、隣接させ
てエアー管21を設置している。該エアー管21の先端部を
ノズル18の先端部と連接すると共に、エアー管21をノズ
ル18と所要角度αをあけて傾斜させて配置し、エアー管
21から噴射するエアーでノズル18より吐出するパテをエ
アーカットすると共に、該エアーにより吐出されたパテ
を回転体の不釣合位置に付着させるようにしている。該
エアー管21は配管22を介して圧縮エアー源23と接続し、
上記配管22に電磁弁24を介設し、該電磁弁24によりエア
ーブロー時間を制御している。上記ノズル18、エアー管
21は、例えば、ノズル18の長さを50mm、内径をφ3mmと
すると、エアー管21は長さ50mm、内径をφ2mmとして、
上記α=30°の角度で傾斜させて配置している。該エア
ー装置により、エアー圧2kg/cm2、エアーブロー時間0.2
〜0.3秒間噴射することにより、500ポアズ以上の高粘度
で、0.1g以下の少量のパテを容易かつ正確に切り離すと
共に、回転体の所定の不釣合位置に付着させることが出
来るものである。
上記パテ吐出装置4のノズル18の先端部位に、隣接させ
てエアー管21を設置している。該エアー管21の先端部を
ノズル18の先端部と連接すると共に、エアー管21をノズ
ル18と所要角度αをあけて傾斜させて配置し、エアー管
21から噴射するエアーでノズル18より吐出するパテをエ
アーカットすると共に、該エアーにより吐出されたパテ
を回転体の不釣合位置に付着させるようにしている。該
エアー管21は配管22を介して圧縮エアー源23と接続し、
上記配管22に電磁弁24を介設し、該電磁弁24によりエア
ーブロー時間を制御している。上記ノズル18、エアー管
21は、例えば、ノズル18の長さを50mm、内径をφ3mmと
すると、エアー管21は長さ50mm、内径をφ2mmとして、
上記α=30°の角度で傾斜させて配置している。該エア
ー装置により、エアー圧2kg/cm2、エアーブロー時間0.2
〜0.3秒間噴射することにより、500ポアズ以上の高粘度
で、0.1g以下の少量のパテを容易かつ正確に切り離すと
共に、回転体の所定の不釣合位置に付着させることが出
来るものである。
尚、上記パテ切りエアー装置4において、エアーに代
えて、各種ボンベからの気体、例えば、窒素ガス、二酸
化炭素ガスを用いても良く、また、ノズル18とエアー管
21の角度αは10°〜170°の範囲で変えることが出来る
と共に、エアー管21の接続位置を第7図に示すように、
lの長さをノズル18の先端から0〜20mmの長さの範囲で
変えてもよい。また、ノズル18の径φ1は0.5<φ1<10m
mの範囲で、エアー管21の径φ2は0.2<φ2<3mmの範囲
で可変することが出来る。エアーブローの仕方も、エア
ーが数回不連続に出るようにしても良いと共に、パテ吐
出中もエアーブローが出来るようにしてもいお。エアー
圧は0.1〜20kg/cm2の範囲で、エアー温度は−20〜100℃
の範囲で、ブロー時間は0.1〜10秒の範囲で可変でき
る。
えて、各種ボンベからの気体、例えば、窒素ガス、二酸
化炭素ガスを用いても良く、また、ノズル18とエアー管
21の角度αは10°〜170°の範囲で変えることが出来る
と共に、エアー管21の接続位置を第7図に示すように、
lの長さをノズル18の先端から0〜20mmの長さの範囲で
変えてもよい。また、ノズル18の径φ1は0.5<φ1<10m
mの範囲で、エアー管21の径φ2は0.2<φ2<3mmの範囲
で可変することが出来る。エアーブローの仕方も、エア
ーが数回不連続に出るようにしても良いと共に、パテ吐
出中もエアーブローが出来るようにしてもいお。エアー
圧は0.1〜20kg/cm2の範囲で、エアー温度は−20〜100℃
の範囲で、ブロー時間は0.1〜10秒の範囲で可変でき
る。
上記パテ押え装置6は第8図に示すように、エアーシ
リンダ25のピストンロッド26にシャフト27を連結し、該
シャフト27の先端にパテ押え28を固定している。該パテ
押え28は中心にシャフト27を連結する支持円板29にスポ
ンジ30を内装して木綿からなる布カバー31を固定バンド
32で固定して半円状のタンポン33を形成している。該パ
テ押え装置6において、エアーシリンダ25の内径をφ10
mm、ストロークを15mm、エアー圧を2kg/cm2とすると、
上記支持円板29の直径は30mm,タンポン33の厚さは20mm
としている。作動時、該タンポン33に水を10g程度含ま
せて、第9図(A)に示すように、モータ用ロータ50の
巻線51の曲率中心方向に向かって付着したパテPを押圧
し、第9図(B)に示すように、パテPの山を潰して平
たくしている。該押圧でパテPが巻線51の間に食い込ん
で密着性が向上し、確実にパテPが固定される。
リンダ25のピストンロッド26にシャフト27を連結し、該
シャフト27の先端にパテ押え28を固定している。該パテ
押え28は中心にシャフト27を連結する支持円板29にスポ
ンジ30を内装して木綿からなる布カバー31を固定バンド
32で固定して半円状のタンポン33を形成している。該パ
テ押え装置6において、エアーシリンダ25の内径をφ10
mm、ストロークを15mm、エアー圧を2kg/cm2とすると、
上記支持円板29の直径は30mm,タンポン33の厚さは20mm
としている。作動時、該タンポン33に水を10g程度含ま
せて、第9図(A)に示すように、モータ用ロータ50の
巻線51の曲率中心方向に向かって付着したパテPを押圧
し、第9図(B)に示すように、パテPの山を潰して平
たくしている。該押圧でパテPが巻線51の間に食い込ん
で密着性が向上し、確実にパテPが固定される。
尚、上記パテ押え装置6において、タンポン33のスポ
ンジ30に変えて、綿、化せん布等で吸水性のあるものを
用いてもよく、布カバー31として、化せん布、なめし
皮、フェルト、多孔性膜等透水性のあるものを用いても
良い。また、タンポン33の形状も限定されず、第10図に
示す如く、圧力エアーを導通するノズル35の先端にゴム
などの伸縮性を有しパテを押さえることにより自由にそ
の形を変える押圧材36を取り付けて構成してもよい。さ
らに、押圧材36を通気性の良い材質のもので形成し、エ
アーによって直接パテを押えるようにしてもよい。さら
に、パテを押さえた時にタンポン33の表面にパテが付着
しないように水を含ませているが、該離型剤としてマシ
ン油等の各種油、硫酸バリウム、アルミナなどの粉体を
用いてもよい。
ンジ30に変えて、綿、化せん布等で吸水性のあるものを
用いてもよく、布カバー31として、化せん布、なめし
皮、フェルト、多孔性膜等透水性のあるものを用いても
良い。また、タンポン33の形状も限定されず、第10図に
示す如く、圧力エアーを導通するノズル35の先端にゴム
などの伸縮性を有しパテを押さえることにより自由にそ
の形を変える押圧材36を取り付けて構成してもよい。さ
らに、押圧材36を通気性の良い材質のもので形成し、エ
アーによって直接パテを押えるようにしてもよい。さら
に、パテを押さえた時にタンポン33の表面にパテが付着
しないように水を含ませているが、該離型剤としてマシ
ン油等の各種油、硫酸バリウム、アルミナなどの粉体を
用いてもよい。
上記装置による不釣合修正作動について、第11図に示
すフローチャートと、第12図に示すタイムチャートを参
照して説明する。
すフローチャートと、第12図に示すタイムチャートを参
照して説明する。
まず、不釣合測定装置1によりモータ用ロータ50を測
定して不釣合測定量および不釣合位置(角度)を測定す
る。該測定結果をマイクロコンピュータ2および不釣合
部位置決め装置3に入力し、マイクロコンピュータ2で
パテ吐出量を演算する一方、不釣合部位置決め装置3で
パテを付着する不釣合部を自動位置決めする。次いで、
マイクロコンピュータ2からの制御信号をパテ吐出装置
4に入力し、パテ主剤とパテ硬化剤の所要量だけ吐出
し、パテタンク10,11から吐出した主剤と硬化剤とを混
合機16で混合し、混合したパテPをノズル18よりモータ
用ロータ50の巻線51の不釣合位置に吐出する。パテPを
所要量吐出後にパテ切りエアー装置5のエアー管21より
エアーを噴射して、パテPをノズル18より切断すると共
に、巻線51に付着させる。次いで、パテ押え装置6のエ
アーシリンダ25を作動させてパテ押え28をパテPに押圧
し、巻線51にパテPを固定する。その後、測定装置でバ
ランスの確認を行い、バランスが取れている場合は、所
要時間経過後にパテが硬化して修正作業が完了する。バ
ランスが取れていない場合は、再度、上記作動を繰り返
す。
定して不釣合測定量および不釣合位置(角度)を測定す
る。該測定結果をマイクロコンピュータ2および不釣合
部位置決め装置3に入力し、マイクロコンピュータ2で
パテ吐出量を演算する一方、不釣合部位置決め装置3で
パテを付着する不釣合部を自動位置決めする。次いで、
マイクロコンピュータ2からの制御信号をパテ吐出装置
4に入力し、パテ主剤とパテ硬化剤の所要量だけ吐出
し、パテタンク10,11から吐出した主剤と硬化剤とを混
合機16で混合し、混合したパテPをノズル18よりモータ
用ロータ50の巻線51の不釣合位置に吐出する。パテPを
所要量吐出後にパテ切りエアー装置5のエアー管21より
エアーを噴射して、パテPをノズル18より切断すると共
に、巻線51に付着させる。次いで、パテ押え装置6のエ
アーシリンダ25を作動させてパテ押え28をパテPに押圧
し、巻線51にパテPを固定する。その後、測定装置でバ
ランスの確認を行い、バランスが取れている場合は、所
要時間経過後にパテが硬化して修正作業が完了する。バ
ランスが取れていない場合は、再度、上記作動を繰り返
す。
《実験例》 上記タンポン33を備えたパテ押え装置6によりパテを
押さえ、その結果をバランサーで測定した。
押さえ、その結果をバランサーで測定した。
パテとして下記の性状のものを用い、パテ吐出装置の
内径φ3mm、長さ50mmのノズルより吐出させた。
内径φ3mm、長さ50mmのノズルより吐出させた。
パテ性状 i) 樹脂粘度 主剤 約1500ポアズ (at25℃)硬化剤 約2500ポアズ ii) 混合比 主/硬=100/55(重量比)=
100/58(容量比) iii) ゲルタイム 約1分(150℃鉄板上) iv) 硬化条件 150℃,10分 実験結果は下表の通りであり、アンバランス量が大幅
に向上した。アンバランス量 修正前 修正後 (平均値) 0.865g-cm 0.105g−cm σ(標準偏差) 0.415g-cm 0.034g−cm 尚、タンポン33のカバーの材質として木綿の代わりに
化繊布、フェルト、なめし皮等でも行ったが、いずれの
場合もパテの付着は認められなかった。しかし、水をつ
けていないと、上記いずれの場合もパテが付着した。水
の代わりに機械油を用いてもパテの付着は認められなか
ったが、総合的には水の方がよかった。また、第10図の
変形例に示すφ8mmのノズル35を用い、0.75kg/cm2の強
さでエアーを直接吹き付けてもパテを押さえることが出
来た。
100/58(容量比) iii) ゲルタイム 約1分(150℃鉄板上) iv) 硬化条件 150℃,10分 実験結果は下表の通りであり、アンバランス量が大幅
に向上した。アンバランス量 修正前 修正後 (平均値) 0.865g-cm 0.105g−cm σ(標準偏差) 0.415g-cm 0.034g−cm 尚、タンポン33のカバーの材質として木綿の代わりに
化繊布、フェルト、なめし皮等でも行ったが、いずれの
場合もパテの付着は認められなかった。しかし、水をつ
けていないと、上記いずれの場合もパテが付着した。水
の代わりに機械油を用いてもパテの付着は認められなか
ったが、総合的には水の方がよかった。また、第10図の
変形例に示すφ8mmのノズル35を用い、0.75kg/cm2の強
さでエアーを直接吹き付けてもパテを押さえることが出
来た。
発明の効果 以上の説明より明らかなように、本発明に係わる回転
体の動釣合修正装置を用いて回転体の不釣り合いを修正
すると、まず、不釣合位置にパテを固定するプラス修正
方式を用いているため、マイナス修正方式で問題となっ
た磁気音が小さくなり騒音の発生を防止出来ると共に、
コギングが小さくなり、かつ、切粉が発生しない。
体の動釣合修正装置を用いて回転体の不釣り合いを修正
すると、まず、不釣合位置にパテを固定するプラス修正
方式を用いているため、マイナス修正方式で問題となっ
た磁気音が小さくなり騒音の発生を防止出来ると共に、
コギングが小さくなり、かつ、切粉が発生しない。
また、本発明に係わる動釣合修正装置では、そのパテ
吐出装置のノズルから吐出したパテをエアーカットする
方式を用いていることにより、パテのノズルからの切断
と修正位置への付着を同時に出来、パテが少量の場合で
も切り離しができ、しかも、ノズルにパテが後ダレしな
い。さらに、パテを目的の位置に飛ばすことが出来、修
正精度が向上し、かつ、設備費も安い。
吐出装置のノズルから吐出したパテをエアーカットする
方式を用いていることにより、パテのノズルからの切断
と修正位置への付着を同時に出来、パテが少量の場合で
も切り離しができ、しかも、ノズルにパテが後ダレしな
い。さらに、パテを目的の位置に飛ばすことが出来、修
正精度が向上し、かつ、設備費も安い。
さらに、パテを修正位置に付着後、パテ押え装置で押
圧固定することにより、パテをモータ用ロータの巻線部
分に確実に固定でき、パテの粘度が100〜500ポアズ程度
の場合も押さえることが出来る。しかも、パテの突出量
を小さく出来ると共に、パテを巻線の曲率中心に向かっ
てバラツキなく押圧でき、かつ、押え時間を短縮でき
る。このように、パテの押えを自動化することにより、
プラス修正方式の全自動化が達成でき、かつ、パテの材
質が限定されない。また、水を使用した場合、安価かつ
無害であり、しかも、設備費を低下することができ、メ
ンテナンスも容易となる。
圧固定することにより、パテをモータ用ロータの巻線部
分に確実に固定でき、パテの粘度が100〜500ポアズ程度
の場合も押さえることが出来る。しかも、パテの突出量
を小さく出来ると共に、パテを巻線の曲率中心に向かっ
てバラツキなく押圧でき、かつ、押え時間を短縮でき
る。このように、パテの押えを自動化することにより、
プラス修正方式の全自動化が達成でき、かつ、パテの材
質が限定されない。また、水を使用した場合、安価かつ
無害であり、しかも、設備費を低下することができ、メ
ンテナンスも容易となる。
また、従来、パテを用いる場合は、手動によりパテを
モータ用ロータに固定していたが、本発明では、エアー
によりパテを所定位置に付着し、次いで、パテ押えでパ
テを付着して自動的に固定しているため、手動の場合と
比較して、各種のパテ材料を使用することが出来ると共
に、作業者によるバラツキがなく、経験と熟練を要せ
ず、省力化が図れる。また、修正速度が速く、かつ、正
確で一回修正が可能となり、多量生産に適する。さら
に、仮に一回の修正で完全に修正がとれない場合におい
ても、再度、自動的に不釣合測定装置で測定され、該測
定に基づいて、パテ吐出装置、パテ切りエアー装置、パ
テ押え装置が自動的に動作して、再度パテを不釣合位置
に固定するため、従来の手動でパテを固定する場合と比
較して極めて迅速に不釣合を完全に修正することができ
る。
モータ用ロータに固定していたが、本発明では、エアー
によりパテを所定位置に付着し、次いで、パテ押えでパ
テを付着して自動的に固定しているため、手動の場合と
比較して、各種のパテ材料を使用することが出来ると共
に、作業者によるバラツキがなく、経験と熟練を要せ
ず、省力化が図れる。また、修正速度が速く、かつ、正
確で一回修正が可能となり、多量生産に適する。さら
に、仮に一回の修正で完全に修正がとれない場合におい
ても、再度、自動的に不釣合測定装置で測定され、該測
定に基づいて、パテ吐出装置、パテ切りエアー装置、パ
テ押え装置が自動的に動作して、再度パテを不釣合位置
に固定するため、従来の手動でパテを固定する場合と比
較して極めて迅速に不釣合を完全に修正することができ
る。
各請求項に対応する具体的な効果は下記の通りであ
る。
る。
請求項1に記載の不釣合位置にパテを付着するプラス
修正方法によれば、パテ吐出装置のノズルから吐出した
パテをエアーカットしているため、パテのノズルからの
切断と修正位置への付着を同時にできると共に、パテを
修正位置に付着した後にパテ押え装置で押圧固定するこ
とによりパテをモータ用ロータの巻線部分に確実に固定
できる。
修正方法によれば、パテ吐出装置のノズルから吐出した
パテをエアーカットしているため、パテのノズルからの
切断と修正位置への付着を同時にできると共に、パテを
修正位置に付着した後にパテ押え装置で押圧固定するこ
とによりパテをモータ用ロータの巻線部分に確実に固定
できる。
請求項2の方法は、パテ押え装置により、モータ用ロ
ータに付着したパテを巻線の曲率中心に向けて押さえ
て、確実にパテを固定しているため、パテが不釣合い位
置からずれないと共にモータ用ロータのシャフトに対し
てラジアル方向(回転体の回転方向)にされず、確実に
所定位置に固定できる。
ータに付着したパテを巻線の曲率中心に向けて押さえ
て、確実にパテを固定しているため、パテが不釣合い位
置からずれないと共にモータ用ロータのシャフトに対し
てラジアル方向(回転体の回転方向)にされず、確実に
所定位置に固定できる。
請求項3に記載の動釣合修正装置によれば、パテの吐
出装置により所要量のパテを所要位置に自動的に吐出す
ることができ、パテ切りエアー装置によりパテのノズル
からの切断と修正位置への付着を同時にでき、パテ押え
装置によりパテをモータ用ロータの巻線部分に確実に固
定でき、しかも、これらの全ての動作が正確に連続して
自動的に行える。
出装置により所要量のパテを所要位置に自動的に吐出す
ることができ、パテ切りエアー装置によりパテのノズル
からの切断と修正位置への付着を同時にでき、パテ押え
装置によりパテをモータ用ロータの巻線部分に確実に固
定でき、しかも、これらの全ての動作が正確に連続して
自動的に行える。
請求項4の装置の構成とすると、ノズルの先端に残留
するパテをエアー管から噴射する圧縮エアーによりエア
ーガンのようにノズル先端に噴出することが出来、より
確実にパテをエアーカットすることが出来ると共に、ノ
ズルから吐出されたパテを所要の位置(回転体の不釣合
位置)に付着させることが出来る。
するパテをエアー管から噴射する圧縮エアーによりエア
ーガンのようにノズル先端に噴出することが出来、より
確実にパテをエアーカットすることが出来ると共に、ノ
ズルから吐出されたパテを所要の位置(回転体の不釣合
位置)に付着させることが出来る。
請求項5に記載のパテ押え装置の構成とすると、モー
タ用ロータに付着したパテを押圧する時、パテ押え部に
パテが付着しない状態で、パテを押圧することが出来、
そのため、繰り返しパテ押え装置を使用することが出来
き、作業能率を図ることができる。
タ用ロータに付着したパテを押圧する時、パテ押え部に
パテが付着しない状態で、パテを押圧することが出来、
そのため、繰り返しパテ押え装置を使用することが出来
き、作業能率を図ることができる。
第1図は本発明に係わる修正装置全体のブロック図、第
2図はパテ吐出装置の平面図、第3図は第2図の左側面
図、第4図は修正するモータ用ロータの正面図、第5図
はノズル部分の詳細図、第6図はパテ切りエアー装置の
概略図、第7図はパテ切りエアー装置の変形例を示す概
略図、第8図はパテ押え装置の断面図、第9図(A)
(B)はパテ押え作動を示す図面、第10図はパテ押え装
置の変形例を示す概略図、第11図は本発明の方法を示す
フローチャート、第12図はタイムチャートを示す線図で
ある。 1……不釣合測定装置、2……マイクロコンピュータ、
3……不釣合部位置決め装置 4……パテ吐出装置、5……パテ切りエアー装置、6…
…パテ押え装置 18……ノズル、21……エアー管、28……パテ押え 33……タンポン、50……モータ用ロータ、51……巻線 P……パテ
2図はパテ吐出装置の平面図、第3図は第2図の左側面
図、第4図は修正するモータ用ロータの正面図、第5図
はノズル部分の詳細図、第6図はパテ切りエアー装置の
概略図、第7図はパテ切りエアー装置の変形例を示す概
略図、第8図はパテ押え装置の断面図、第9図(A)
(B)はパテ押え作動を示す図面、第10図はパテ押え装
置の変形例を示す概略図、第11図は本発明の方法を示す
フローチャート、第12図はタイムチャートを示す線図で
ある。 1……不釣合測定装置、2……マイクロコンピュータ、
3……不釣合部位置決め装置 4……パテ吐出装置、5……パテ切りエアー装置、6…
…パテ押え装置 18……ノズル、21……エアー管、28……パテ押え 33……タンポン、50……モータ用ロータ、51……巻線 P……パテ
Claims (5)
- 【請求項1】モータ用ロータ等の回転体における不釣合
いを修正するために、不釣合位置に所要量のパテを固定
する回転体の動釣合修正方法において、 上記パテをパテ吐出装置のノズルより吐出してエアーカ
ットにより所要量を切り離すと同時に、上記ノズルより
吐出されたパテを上記エアーで上記回転体の不釣合位置
に付着させ、 ついで、上記回転体に付着したパテを該回転体からの突
出量が小さくなるようにパテ押え装置により押圧して、
所要量のパテを所要位置に固定することを特徴とする回
転体の動釣合修正方法。 - 【請求項2】上記回転体がモータ用ロータである場合
に、巻線の不釣合位置にパテを付着し、パテ押え装置に
より巻線の曲率中心に向けてパテを押さえることを特徴
とする特許請求の範囲1記載の回転体の動釣合修正方
法。 - 【請求項3】モータ用ロータ等の回転体における不釣合
いを修正するために、不釣合測定装置からの信号に応じ
て不釣合位置に所要量のパテを固定する回転体の動釣合
修正装置であって、 上記不釣合測定装置からの信号で不釣合量に相当するパ
テをノズルより吐出するパテ吐出装置と、 上記ノズルより吐出するパテを所要量でエアーカットす
ると共に上記回転体の不釣合位置にパテを付着させるパ
テ切りエアー装置と、 上記回転体の不釣合位置に付着したパテを回転体に押圧
して固定するパテ押え装置と を備えたことを特徴とする回転体の動釣合修正装置。 - 【請求項4】上記パテ切りエアー装置は、圧縮エアーを
エアー管先端よりパテに向けて噴射するもので、該エア
ー管の先端をパテ吐出装置のノズルの先端と一致する位
置からノズルの途中までの範囲に配置することを特徴と
する特許請求の範囲3記載の回転体の動釣合修正装置。 - 【請求項5】上記パテ押え装置は、シリンダで作動され
るシャフトの先端に吸水材を木綿等の布カバーで被覆し
たタンポンを固定しており、該タンポンに離型剤となる
水を含ませて回転体に付着したパテを押圧して固定する
ものである特許請求の範囲3記載の回転体の動釣合修正
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61045018A JP2599367B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 回転体の動釣合修正方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61045018A JP2599367B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 回転体の動釣合修正方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62203535A JPS62203535A (ja) | 1987-09-08 |
JP2599367B2 true JP2599367B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=12707605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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