JP2599218Y2 - プラスチック製培養容器 - Google Patents
プラスチック製培養容器Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
- C12M23/02—Form or structure of the vessel
-
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Description
る容器に関する。
件下で培養して得られた、ウイルスフリー植物や、メリ
クローン植物、無菌発芽植物は、土壌栽培する直前に寒
天またはゲラン・ガムなどのゲル性支持材を用いた固形
培地上で発根させ圃場に移植されるが、従来の培養容器
は胴部径に対して開口部径が小さいため、これらの無菌
植物を容器外に取り出す際に根を痛めたり、根が切断さ
れて培地中に残ったりするため土壌での定着率が低下す
るという欠点があった。
同等の開口部径を有する容器がいくつか考案された(実
開平1−63399号公報、実公平2−5760号公
報、実公平3−65号公報、実公平4−718号公
報)。しかし、一般的に開口部径が大きくなるほど無菌
操作や培養期間中に雑菌汚染をまねきやすく、さらにこ
れらの容器は、口径の大きさに従って大きな蓋体を有す
るため、無菌操作における作業性が低下するという欠点
があった。
す際には、慎重にピンセットで取り出すか、またはガラ
ス製の容器の場合、容器を割って成長した植物体を取り
出しているのが現状である。
取り出すためには時間を要し、また容器を割って取り出
す際にはガラスの破片が散乱するため安全上問題があ
る。さらにプラスチック製容器の場合には、容器を破壊
して植物体を取り出すことは非常に困難である。
すいように容器の側壁部に側壁を周回するように、溝1
5を設置した図11に示すような容器が考案され、市販
された。このような容器においては、溝が設置してある
ためカッターの刃が逃げる危険は少ないが、プラスチッ
クを切断するためには相当の力を要し、専用の切断器具
を用いずに数多くの容器より植物を取り出すことは困難
であり、また切断の際に中で生育している植物を痛める
危険を免れなかった。
を解決しようとするものであり、具体的には雑菌汚染を
招きにくい開口部径の小さな植物培養容器において、カ
ン切り等の簡単な器具によって安全に切断開封でき、植
物体を傷つけず容易に取り出すことができるようにする
ことを目的とする。
部と底面部を備えるプラスチック製培養容器において、
前記開口部は蓋体を装着することが可能となっていると
ともに、前記開口部の面積は底面部の面積より小さくな
っており、かつ前記開口部より下部の側壁部に、前記側
壁部を2/3周以上周回する切断開封可能な凸状構造帯
を1つ以上有していることを特徴とするプラスチック製
培養容器を提供する。
は、凸状構造体を側壁部の外周の長さが最大となる部位
に有していることが好ましく、たとえば、側壁部が、底
面部に連なりほぼ円柱または角柱状の下部側壁と、下部
側壁部に連なりほぼ円錐または角錐状の中間側壁と、中
間側壁に連なり開口部を持つほぼ円柱または角柱状の上
部側壁とから少なくともなっていて、下部側壁に凸状構
造帯を設けられているプラスチック製培養容器が好まし
い例として挙げられる。
m以上かつ8mm以下であり、幅が1mm以上かつ10
mm以下であること、そして凸状構造帯に隣接する上部
および/または下部に、該凸状構造帯に添って側壁部を
2/3周以上周回する凹状構造帯を設けること、そして
凹状構造帯の凹部の深さが0.5mm以上かつ8mm以
下であり、幅が1mm以上かつ10mm以下であること
により本考案の目的はより好ましく達成される。
ため、少なくとも側壁部は好ましくは透光性プラスチッ
クからなり、より好ましくは透明性プラスチックからな
る。また、本考案のプラスチック製培養容器の開口部と
側壁部と底面部はおのおの1つであることに限定される
ものではなく、目的に応じて2つ以上あってもよい。た
とえば、底面部が1つで開口部が2つであったり、開口
部が1つで底面部が2つであったりしてもよい。
する。
が円錐形状容器である場合における実施例を、図2には
本考案のプラスチック製培養容器が四角錐形状容器であ
る場合における実施例を示す。また、図3にはその容器
の凸状構造体の部分の1実施例を示す。図1および図2
のいずれの実施例においてもその容器の凸状構造帯3は
容器の側壁を1周周回する形で設置されているが、容器
を切断開封し、中の植物体を取り出すためには完全に1
周する必要はなく、たとえば三角柱または三角錐の容器
であれば最低2/3周程度切開するだけで充分開封可能
であることから、おおよそ2/3周以上設ければ充分で
ある。
る位置を変えた方が植物を痛める可能性が少ないことか
ら、凸状構造体は1ヶ所に限らず複数設けた方が好まし
い。さらに、開口部1より広い切り口を得る目的に限れ
ば、凸状構造体3は側壁部2のどの位置に設置してもよ
いが、旺盛に成長した中の植物体を取り出すためには、
切り口はできるだけ広い方が作業性が向上することか
ら、側壁部2の外周が最大となる底部側壁5の範囲内に
凸状構造体3を設けることが好ましい。
封する際に利用できる、ごく一般的な市販のカン切りの
一例を示した。市販のカン切りは一般的にカンの巻き締
め端部を引っかけるフック部13と、蓋部を切る刃部1
4を有している。
切りを押し当てたときの拡大断面図である。本考案の容
器を切断するとき、カン切りのフック13は図9のよう
に、凸状構造体3に引っかかり、これを支点として取っ
手を回転させることにより、刃部14によって側壁が押
し切られる。したがって凸状構造体3の高さ9と幅10
は、カン切りフック部13の形状によって規定される
が、通常市販されているカン切りを用いる場合には、凸
部の高さ9が0.5mm以上かつ8mm以下であり、幅
10が1mm以上かつ10mm以下であることが好まし
い。
の切断の方向を一定化する点において、図4に示すよう
に凸状構造体3に隣接して凹状構造体8を設けることが
好ましい。その際、凹状構造体8の深さ11と幅12
は、カン切りの刃部14の形状によって規定されるが、
通常市販されているカン切りを用いる場合には、凹部の
深さ11が0.5mm以上かつ8mm以下であり、幅1
2が1mm以上かつ10mm以下であることが好まし
い。
接して設置したものに、カン切りを押し当てたときの拡
大断面図である。本考案の容器を切断するとき、カン切
りのフック13は凸状構造体3に引っかかり、これを支
点として取っ手を回転させることにより、刃部14によ
り壁厚の薄い凹部が押し切られる。なおこの作用は、壁
厚の調整が難しいブロー成形や真空成形によって作成さ
れた容器において、より効果を示す。
ば、図5の本考案のプラスチック製培養容器の別の実施
例の凸状構造体の拡大断面図に示すように、凸状構造体
の内部を空洞にすると、カン切りを用いるのではなく、
たとえばカッターによって凸状構造体を手軽に切りとる
こともできる。また、図6に本考案のプラスチック製培
養容器の別の実施例を示すように、凸状構造体と側壁の
コーナー近傍部分の厚みが薄くなるようにすることによ
り、凸状構造体の近傍の側壁をカン切りで容易に押し切
れるようにしてもよい。
1つの例のみを示してあるが、開口部は必要に応じて2
つ以上あってもよい。また、図示していないが、開口部
には必要なときには、蓋体が装着される。そして、開口
部は必要に応じて、蓋体とネジ止めできるように加工さ
れていてもよい。
きにくい開口部径の小さな植物培養容器において、カン
切り等の簡単な器具によって安全に切断開封できる凸状
構造体が設けられているので、その開封が容易であり、
しかも植物体を傷つけず容易に取り出すことができる。
さらに、側壁2に前に凸状構造体3が設けられているの
で、壁面の強度が向上し、通常よりも肉厚の薄い透明性
プラスチックを用いて容器を作成することができるた
め、光の透過性を向上させることができる。以上のよう
な効果により、広範な植物種の無菌苗において高い活着
率と生育の向上が図られる。
視図
の斜視図
状構造体の拡大断面図
状構造体とそれに隣接して設置した凹状構造体の拡大断
面図
の凸状構造体の拡大断面図
の凸状構造体の拡大断面図
3にカン切りを押し当てたときの拡大断面図
体3と凹状構造体5を隣接して設置したものに、カン切
りを押し当てたときの拡大断面図
の公知例の斜視図
Claims (7)
- 【請求項1】開口部と側壁部と底面部を備えるプラスチ
ック製培養容器において、前記開口部は蓋体を装着する
ことが可能となっているとともに、前記開口部の面積は
底面部の面積より小さくなっており、かつ前記開口部よ
り下部の側壁部に、前記側壁部を2/3周以上周回する
切断開封可能な凸状構造帯を1つ以上有していることを
特徴とするプラスチック製培養容器。 - 【請求項2】側壁部の外周の長さが最大となる部位に凸
状構造体を有していることを特徴とする請求項1のプラ
スチック製培養容器。 - 【請求項3】側壁部が、ほぼ円柱または角柱状の下部側
壁と、ほぼ円錐または角錐状の中間側壁と、開口部を持
つほぼ円柱または角柱状の上部側壁とから少なくともな
っており、下部側壁に凸状構造帯を設けたことを特徴と
する請求項1のプラスチック製培養容器。 - 【請求項4】凸状構造帯の凸部の高さが0.5mm以上
かつ8mm以下であり、幅が1mm以上かつ10mm以
下であることを特徴とする請求項1、2または3のプラ
スチック製培養容器。 - 【請求項5】凸状構造帯に隣接する上部および/または
下部に、該凸状構造帯に添って側壁部を2/3周以上周
回する凹状構造帯を設けたことを特徴とする請求項1、
2、3または4のプラスチック製培養容器。 - 【請求項6】凹状構造帯の凹部の深さが0.5mm以上
かつ8mm以下であり、幅が1mm以上かつ10mm以
下であることを特徴とする請求項5のプラスチック製培
養容器。 - 【請求項7】少なくとも側壁部が透明性プラスチックか
らなることを特徴とする請求項6のプラスチック製培養
容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5378093U JP2599218Y2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | プラスチック製培養容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5378093U JP2599218Y2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | プラスチック製培養容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722700U JPH0722700U (ja) | 1995-04-25 |
JP2599218Y2 true JP2599218Y2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=12952334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5378093U Expired - Lifetime JP2599218Y2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | プラスチック製培養容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599218Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5378093U patent/JP2599218Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0722700U (ja) | 1995-04-25 |
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