JP2598872Y2 - 高周波加熱調理器の調理容器 - Google Patents
高周波加熱調理器の調理容器Info
- Publication number
- JP2598872Y2 JP2598872Y2 JP1993064168U JP6416893U JP2598872Y2 JP 2598872 Y2 JP2598872 Y2 JP 2598872Y2 JP 1993064168 U JP1993064168 U JP 1993064168U JP 6416893 U JP6416893 U JP 6416893U JP 2598872 Y2 JP2598872 Y2 JP 2598872Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooking
- cooking container
- microwaves
- heating cooker
- heating
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- Cookers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、調理用として使用され
る高周波加熱調理器の調理容器に関する。
る高周波加熱調理器の調理容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の高周波加熱調理器は、開
閉扉を備えた筐体内に加熱室を設け、この加熱室の外側
の機械室に設けられたマグネトロンからのマイクロ波を
導波管を通じて上記加熱室内に導き、上記加熱室内に載
置された陶磁器やガラス、樹脂等からなる桝形の調理用
容器上の被調理物を加熱調理したり又は冷凍食品の解凍
調理を施すようになっている。そして、このような高周
波加熱調理器においては、被加熱物に対する均一なムラ
のない加熱が要求されており、この要求を満たすため、
上記加熱室に回転するスタラファンを内設し、このスタ
ラファンによってマイクロ波を乱反射させて撹拌する手
段が採用されている。
閉扉を備えた筐体内に加熱室を設け、この加熱室の外側
の機械室に設けられたマグネトロンからのマイクロ波を
導波管を通じて上記加熱室内に導き、上記加熱室内に載
置された陶磁器やガラス、樹脂等からなる桝形の調理用
容器上の被調理物を加熱調理したり又は冷凍食品の解凍
調理を施すようになっている。そして、このような高周
波加熱調理器においては、被加熱物に対する均一なムラ
のない加熱が要求されており、この要求を満たすため、
上記加熱室に回転するスタラファンを内設し、このスタ
ラファンによってマイクロ波を乱反射させて撹拌する手
段が採用されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述した高
周波加熱調理器におけるマグネトロンによるマイクロ波
は、上述の加熱室内に配置されたスタラファンなどで乱
反射させても、これらのマイクロ波は上述の桝形の調理
容器においては、その隅角部に集中し易くなり、これら
調理容器の中心部に対して加熱ムラを生じる。即ち、上
記桝形の調理容器の中心部分は比較的低い温度となり、
他方、その隅角部は高温度になって加熱むらを生じる。
特に冷凍食品の解凍加熱調理においては加熱むらが顕著
にあらわれるなどの欠点がある。
周波加熱調理器におけるマグネトロンによるマイクロ波
は、上述の加熱室内に配置されたスタラファンなどで乱
反射させても、これらのマイクロ波は上述の桝形の調理
容器においては、その隅角部に集中し易くなり、これら
調理容器の中心部に対して加熱ムラを生じる。即ち、上
記桝形の調理容器の中心部分は比較的低い温度となり、
他方、その隅角部は高温度になって加熱むらを生じる。
特に冷凍食品の解凍加熱調理においては加熱むらが顕著
にあらわれるなどの欠点がある。
【０００４】本考案は、高周波加熱調理器の調理容器に
関し、架かる問題点を解決するものである。
関し、架かる問題点を解決するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案の高周波加熱調理
器の調理容器は、マイクロ波を透過する材料からなり、
加熱室で調理すべき食物を入れる桝形の調理容器におい
て、該調理容器の四隅の隅角部に、マイクロ波を反射し
易い材料からなる反射体のコーティングを施した。
器の調理容器は、マイクロ波を透過する材料からなり、
加熱室で調理すべき食物を入れる桝形の調理容器におい
て、該調理容器の四隅の隅角部に、マイクロ波を反射し
易い材料からなる反射体のコーティングを施した。
【０００６】
【作用】マイクロ波を透過し易い材料からなる調理容器
の四隅の隅角部に、マイクロ波を反射し易い材料からな
る反射体を設けたので、前記調理容器内の前記反射体が
設けられていない調理容器底面の中央部分では、マイク
ロ波が全方向から照射されるので、被加熱物は十分な加
熱が行われる。そして、前記反射体が設けられている調
理容器の隅角部においては、反射体によってマイクロ波
が一部遮断されることから、被調理物へのマイクロ波の
照射量が減少し、マイクロ波の局部的な集中波がなくな
る。
の四隅の隅角部に、マイクロ波を反射し易い材料からな
る反射体を設けたので、前記調理容器内の前記反射体が
設けられていない調理容器底面の中央部分では、マイク
ロ波が全方向から照射されるので、被加熱物は十分な加
熱が行われる。そして、前記反射体が設けられている調
理容器の隅角部においては、反射体によってマイクロ波
が一部遮断されることから、被調理物へのマイクロ波の
照射量が減少し、マイクロ波の局部的な集中波がなくな
る。
【０００７】
【実施例】本考案の実施例を各図面に基づいて説明す
る。
る。
【０００８】第１図において、１は筐状をなす高周波加
熱調理器の本体である。この本体の右端部にはマグネト
ロン、導波管等の電気機器を収容した電装室２が配設さ
れており、該電装室２は上記本体１正面右側に配置さ
れ、表示部３、スイッチ部４が設けられたコントロール
部５によって操作できるようになっている。又上記電装
室２の側部にはマグネトロンのマイクロ波によって照射
される加熱室６が形成されており、この加熱室６の正面
開口部には左端部を上記本体１の左部に蝶番付けされ、
窓７を有する扉８が開閉自在に取り付けられている。そ
して、前記加熱室６内側の下部には、被調理物を載置す
る調理容器１０が着脱自在に保持されている。この調理
容器１０は前記加熱室６の底面とほぼ同じ大きさの底面
１１と、該底面１１の四辺に略垂直に一体形成された側
面１２と、該側面１２の上部開口部に外方に水平に延設
された鍔部１３、から形成されている。これら底面１
１、側面１２及び鍔部１３はセラミックス、陶器、樹
脂、及び紙製等のマイクロ波に対し損失が少なく、また
加熱されにくく、またある程度の耐熱性をもった絶縁材
によって形成されている。そして、この調理容器１０本
体の四隅の隅角部には、マグネトロンからのマイクロ波
を反射する材料、例えばアルミやニッケルクロームメッ
キ等の金属被膜からなる反射体１４がコーティングされ
ている。
熱調理器の本体である。この本体の右端部にはマグネト
ロン、導波管等の電気機器を収容した電装室２が配設さ
れており、該電装室２は上記本体１正面右側に配置さ
れ、表示部３、スイッチ部４が設けられたコントロール
部５によって操作できるようになっている。又上記電装
室２の側部にはマグネトロンのマイクロ波によって照射
される加熱室６が形成されており、この加熱室６の正面
開口部には左端部を上記本体１の左部に蝶番付けされ、
窓７を有する扉８が開閉自在に取り付けられている。そ
して、前記加熱室６内側の下部には、被調理物を載置す
る調理容器１０が着脱自在に保持されている。この調理
容器１０は前記加熱室６の底面とほぼ同じ大きさの底面
１１と、該底面１１の四辺に略垂直に一体形成された側
面１２と、該側面１２の上部開口部に外方に水平に延設
された鍔部１３、から形成されている。これら底面１
１、側面１２及び鍔部１３はセラミックス、陶器、樹
脂、及び紙製等のマイクロ波に対し損失が少なく、また
加熱されにくく、またある程度の耐熱性をもった絶縁材
によって形成されている。そして、この調理容器１０本
体の四隅の隅角部には、マグネトロンからのマイクロ波
を反射する材料、例えばアルミやニッケルクロームメッ
キ等の金属被膜からなる反射体１４がコーティングされ
ている。
【０００９】従って、調理時、マグネトロンからのマイ
クロ波は、上記調理容器１０の四隅の隅角部に設けられ
た反射体１４によって部分的に反射し、分散されるの
で、マイクロ波の局部的な集中波が解消され、上記調理
容器１０内の上記被調理物が均等に加熱されるようにな
っている。
クロ波は、上記調理容器１０の四隅の隅角部に設けられ
た反射体１４によって部分的に反射し、分散されるの
で、マイクロ波の局部的な集中波が解消され、上記調理
容器１０内の上記被調理物が均等に加熱されるようにな
っている。
【００１０】次に、第３図に示される他の実施例につい
て説明する。第３図は、第２図に示された上記調理容器
１０の変形例であって、上記調理容器１０の四隅の隅角
部に金属被膜をコーティングした構成は上述した実施例
と同じであるが、該調理容器１０の底面の中央部にマグ
ネトロンからのマイクロ波を吸収し易い材料、例えばフ
ェライト、カーボン及び酸化スズ等からなるマイクロ波
の吸収体１５で表面処理をしたものである。
て説明する。第３図は、第２図に示された上記調理容器
１０の変形例であって、上記調理容器１０の四隅の隅角
部に金属被膜をコーティングした構成は上述した実施例
と同じであるが、該調理容器１０の底面の中央部にマグ
ネトロンからのマイクロ波を吸収し易い材料、例えばフ
ェライト、カーボン及び酸化スズ等からなるマイクロ波
の吸収体１５で表面処理をしたものである。
【００１１】このように構成することで、マイクロ波が
上記調理容器１０に吸収されるようになり、上記調理容
器１０自身も加熱されるので、調理容器１０の中央部分
を被加熱物より先に暖めることで、調理容器１０からの
伝導熱によって被加熱物を加熱することができる。従っ
て、調理容器１０内の被調理物は、四隅の隅角部に設け
られた反射体によって分散されたマイクロ波を均等に受
け、更に、比較的低温度となる調理容器１０中央部は前
記吸収体１５による調理容器１０からからの伝導加熱が
なされ、加熱ムラを防止することができる。尚、上述の
調理容器１０に設けられた反射体１４、及び吸収体１５
は、その成形方法が限定されるものではなく、一様に成
形しても良いし、網目状またはスリット状に成形するこ
とによってマイクロ波の反射量あるいは吸収量を調節す
ることができる。
上記調理容器１０に吸収されるようになり、上記調理容
器１０自身も加熱されるので、調理容器１０の中央部分
を被加熱物より先に暖めることで、調理容器１０からの
伝導熱によって被加熱物を加熱することができる。従っ
て、調理容器１０内の被調理物は、四隅の隅角部に設け
られた反射体によって分散されたマイクロ波を均等に受
け、更に、比較的低温度となる調理容器１０中央部は前
記吸収体１５による調理容器１０からからの伝導加熱が
なされ、加熱ムラを防止することができる。尚、上述の
調理容器１０に設けられた反射体１４、及び吸収体１５
は、その成形方法が限定されるものではなく、一様に成
形しても良いし、網目状またはスリット状に成形するこ
とによってマイクロ波の反射量あるいは吸収量を調節す
ることができる。
【００１２】
【考案の効果】本考案の高周波加熱調理器の調理容器に
よれば、簡単な構成で調理容器に載置された被調理物の
加熱むらを解消することができ、均一な加熱が達成でき
る。
よれば、簡単な構成で調理容器に載置された被調理物の
加熱むらを解消することができ、均一な加熱が達成でき
る。
【図１】本考案の調理容器を採用した高周波加熱調理器
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図２】本考案の調理容器の一実施例を示す斜視図。
【図３】本考案の調理容器の他の実施例を示す斜視図。
６ 加熱室 １０ 調理容器 １４ 反射体
Claims (1)
- 【請求項１】マグネトロンからのマイクロ波を透過する
材料からなり、マイクロ波加熱室で調理すべき食物を入
れる桝形の調理容器において、該調理容器の四隅の隅角
部に、前記マイクロ波を反射し易い材料からなる反射体
のコーティングを施したことを特徴とする高周波加熱調
理器の調理容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993064168U JP2598872Y2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 高周波加熱調理器の調理容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993064168U JP2598872Y2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 高周波加熱調理器の調理容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733214U JPH0733214U (ja) | 1995-06-20 |
| JP2598872Y2 true JP2598872Y2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=13250272
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993064168U Expired - Fee Related JP2598872Y2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 高周波加熱調理器の調理容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2598872Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5533633B2 (ja) * | 2010-01-15 | 2014-06-25 | 株式会社デンソー | 排気浄化装置 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP1993064168U patent/JP2598872Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0733214U (ja) | 1995-06-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |