JP2598636B2 - 画像処理条件決定方法 - Google Patents

画像処理条件決定方法

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JP2598636B2
JP2598636B2 JP62015456A JP1545687A JP2598636B2 JP 2598636 B2 JP2598636 B2 JP 2598636B2 JP 62015456 A JP62015456 A JP 62015456A JP 1545687 A JP1545687 A JP 1545687A JP 2598636 B2 JP2598636 B2 JP 2598636B2
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祐馬 足立
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富士写真フイルム 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、照射野絞りをかけて放射線画像情報が記録
されている蓄積性蛍光体シート等の記録媒体から読み取
った可視像再生のための画像信号を処理する際に用いら
れる画像処理条件を決定する方法に関する。
(従来の技術) ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、
電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギ
ーの一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光体に可視光等
の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて
蛍光体が輝尽発光を示すことが知られており、このよう
な性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体と呼ばれる。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射
線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に記録(撮
影)し、その後、その蓄積性蛍光体シートをレーザー光
等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、この輝尽
発光光を光電的に読み取って可視像再生のための本読み
画像信号を得、この本読み画像信号に画像処理を施し、
この画像処理が施された本読み画像信号に基づき被写体
の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CRT等の表
示装置に可視像として出力させる放射線画像情報記録再
生システムが本出願人によりすでに提案されている。
(特開昭55-12429号、同56-11395号など。) なお、本明細書では上記可視像再生のための画像信号
の読み取りを本読みと称し、この本読みによって得られ
た画像信号を本読み画像信号と称す。また、この本読み
および本読み画像信号という語は、記録媒体が蓄積性蛍
光体シート以外の場合においても同様の意味で用いられ
る。
上記システムにおける画像処理は個々の画像に対して
診断目的に適した可視像が得られるようにその撮影部位
や撮影方法に基づいて決定された画像処理条件に基づい
て行なわれるのが一般的であるが、例えば上記撮影部位
や撮影方法ではなく上記本読み画像信号、例えば本読み
画像信号のヒストグラム(画像信号レベルのヒストグラ
ム)に基づいてあるいは本読み画像信号と上記撮影部位
・撮影方法との双方に基づいて決定することも考えられ
る。
この様に個々の画像の性質を直接的に担持する本読み
画像信号のヒストグラムに基づいて決定した画像処理条
件に従って画像処理を行なうことにより、例えば個々の
画像の撮影において被写体や撮影部位の変動あるいは放
射線被ばく量の変動等に基づく前記シートに蓄積記録さ
れた放射線エネルギーレベル範囲の変動があっても、常
に観察読影適性の優れた、即ち常に必要な被写体画像情
報が観察読影に好適な濃度範囲に表示された可視像を得
ることができる。
一方、上記システムにおいてもそうであるが、一般に
人体の放射線画像を撮影するにあたっては、人道上診断
に必要ない部分に放射線を照射しないようにするため、
あるいは診断に不要な部分に放射線をあてるとその部分
から診断に必要な部分に散乱線が入り、コントラスト分
解能が低下するのでこれを防ぐため等の理由により、放
射線画像情報記録時(撮影時)に放射線の照射野を絞る
場合がある。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上述の如く照射野絞りをかけて放射線画像
情報が撮影されているときには、蓄積性蛍光体シートか
ら読み取った本読み画像信号、例えば該画像信号のヒス
トグラムに基づいて画像処理条件を決定しても、当初そ
の様にして決定すれば得られるであろうと期待した程の
好ましい画像処理条件を決定することは困難である。
なぜならば、上記の如く放射線の照射野を絞って撮影
を行なった場合には、通常、蓄積性蛍光体シート上の照
射野外に照射野の被写体から発生した散乱線が入射し、
高感度の蓄積性蛍光体シートはこの散乱線をも蓄積記録
してしまうので、本読み画像信号レベルのヒストグラム
中にはこの散乱線に基づく画像信号レベルも含まれるこ
ととなり、結局本読み画像信号のヒストグラムに基づい
て画像処理条件を決定しても、それは照射野内の真の画
像情報を担持する画像信号のヒストグラムではなく散乱
線に基づく画像信号(ノイズ)を含んだヒストグラムに
基づいて決定していることになるからである。
従って、上記の如き本読み画像信号に基づいて画像処
理条件を決定する場合、照射野絞りをかけて撮影されて
いるときには単に本読みにより得られた画像信号そのも
のに基づいて決定するのではなく、何らかの方法で上記
散乱線による情報を排除したノイズの少ない画像信号に
基づいて決定するのが望ましい。
この様な画像処理条件を決定する場合の問題は、上記
蓄積性蛍光体シートを利用した撮影の場合のみでなく、
一般に記録媒体に照射野絞りをかけて放射線画像情報が
記録されている場合において生じ得るものである。
なお、上記画像処理条件とは、画像処理手段における
入力と出力との関係に撮影を及ぼす各種の条件を総称す
るものであり、例えば階調処理条件や空間周波数処理条
件等を意味する。
本発明の目的は、上記事情に鑑み、蓄積性蛍光体シー
ト等の記録媒体上に照射野絞りをかけて放射線画像情報
が記録されている場合において、照射野外における散乱
線情報を排除したノイズの少ない本読み画像信号に基づ
いて画像処理条件を決定する方法を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本願の第1の発明に係る画像処理条件決定方法は、上
記目的を達成するため、照射野絞りをかけて放射線画像
情報の撮影が行なわれた蓄積性蛍光体シート等の記録媒
体を本読みして得られた本読み画像信号から該記録媒体
上の各位置における画像データを求め、この画像データ
を微分処理し、得られた微分値を用いて前記記録媒体上
の照射野を検出し、この照射野内における前記本読み画
像信号に基づいて画像処理条件を決定するものであり、
かつ、前記微分値を用いて行なう照射野の検出が、該微
分値から成る微分画像において、まず微分値が最大もし
くは所定値以上の任意の位置を第1注目点として選出
し、次にこの第1注目点に隣接する周囲の位置の中から
微分値が最大である位置を探してこれを第2注目点と
し、続いてこの第2注目点に隣接する周囲の位置であっ
て前の注目点を除く位置の中から微分値が最大である位
置を探してこれを第3注目点とし、以後この第3注目点
を探すプロセスを繰り返して次々と新たな注目点を探し
出し、上記第1注目点に隣接する位置が新たな注目点と
して探し出されたらそれまでの注目点を結んだ閉曲線の
内側を照射野として認識することにより行なわれるもの
であることを特徴とする。
本願の第2の発明に係る画像処理条件決定方法は、上
記目的を達成するため、照射野絞りをかけて放射線画像
情報の撮影が行なわれた蓄積性蛍光体シート等の記録媒
体を本読みして得られた本読み画像信号から該記録媒体
上の各位置における画像データを求め、この画像データ
を微分処理し、得られた微分値を用いて前記記録媒体上
の照射野を検出し、この照射野内における前記本読み画
像信号に基づいて画像処理条件を決定するものであり、
かつ前記微分値を用いて行なう照射野の検出が、該微分
値から成る微分画像において、まず微分値が最大もしく
は所定値以上の任意の位置を第1注目点として選出し、
次にこの第1注目点に隣接する周囲の位置の中から微分
値が所定値以上である位置を探してこれを第2注目点と
し、続いてこの第2注目点に隣接する周囲の位置であっ
て前の注目点を除く位置の中から微分値が所定値以上で
ある位置を探してこれを第3注目点とし、以後この第3
注目点を探すプロセスを繰り返して次々と新たな注目点
を探し出し、上記第1注目点に隣接する位置が新たな注
目点として探し出されたらそれまでの注目点を結んだ閉
曲線の内側を照射野として認識することにより行なわれ
るものであることを特徴とする。
なお、上記における「記録媒体」とは、放射線画像情
報を記録し得るものを意味し、具体例として前記の蓄積
性蛍光体シートを挙げることができるが、必ずしもそれ
に限定されるものではない。
また、上記「本読み画像信号」とは、前述の如く記録
媒体から読み取った可視像再生のための画像信号をい
い、本発明において画像処理条件決定の際に用いられる
本読み画像信号は画像処理に供される画像信号と同じも
のである。
また、上記「照射野内における本読み画像信号に基づ
いて画像処理条件を決定する」とは、該画像信号のみに
基づいて決定する場合の他、該画像信号と他のもの、例
えば前述の撮影部位や撮影方法等とに基づいて決定する
場合も含む意味である。
また、上記画像処理条件の決定は上記照射野内の本読
み画像信号に基づいて、つまり上記照射野内の本読み画
像信号を利用して行なうものであればどの様なものでも
良く、例えばその具体的方法の一例として本読み画像信
号のヒストグラムを利用する方法を挙げることができる
が、勿論この様な方法に限定されるものではない。
また、決定される画像処理条件も、階調処理条件を典
型的なものとして挙げることができるが、必ずしもそれ
に限定されるものではない。
さらに、上記画像データを微分する際の微分の方法
は、一次元の一次微分でも高次の微分でもよいし、また
二次元の一次微分や高次の微分でもよい。また離散的に
標本化された画像の場合、微分するとは、近傍に存在す
る画像データ同志の差分を求めることと等価である。微
分の方法、例えばどの画像データ同志の差分をどの様に
して求めるかは、例えばその後に行なわれるその差分を
用いて照射野を検出する個々のアルゴリズムに応じて適
宜に決定すれば良い。また、近傍に存在するとは隣接し
て存在する場合に限らず、たとえば1つ置きに存在する
場合等も含む意味である。
なお、上記画像信号から記録媒体上の各位置における
画像データを求めるためには、まず記録媒体上に位置を
設定する必要がある。この位置の設定は画像単位で行な
ってもよいし、一定の関係にある複数画素たとえば一定
の方向に並んでいる3〜5個の複数画素をまとめて1つ
の位置としてもよい。前者の場合の各位置における画像
データとはその位置に対応する画素の前記画像信号を意
味し、後者の場合の各位置における画像データとはその
位置に含まれる複数画素の前記画像信号に基づいて決定
されたもの、たとえば複数画素の画像信号を平均した画
像データを意味する。この後者の如く位置設定するとい
うことは、換言すれば本読みによって得られた各が画像
毎の画像信号を線形又は非線形フィルタリングによって
前処理する、たとえば各画素毎の画像情報を3〜5ライ
ンごとに一次元平滑化することを意味する。どの様に位
置を設定するか、即ちどの様な前処理を行なうかは、後
に行なわれる微分処理等に応じて適宜に決定すれば良
く、要は照射野輪郭点等の必要な情報を残し、ノイズ等
の不要な情報を除くものであればどの様な前処理でも良
い。
さらに、上記「注目点に隣接する周囲の位置」とは、
必ずしも注目点に隣接する周囲の位置の全部である必要
はない。例えば予め照射野輪郭がわかっている場合はそ
の輪郭の形状に応じて決定される一部の位置であっても
良い。
本発明に係る照射認識方法は、「本読み画像信号のレ
ベルは蓄積性蛍光体シート等の記録媒体に入射した放射
線のエネルギーの大きさに対応するので、照射野外の画
像信号は一般に低い量子レベルとなり、照射野内の画像
信号は一般に高い量子レベルとなる。したがって、照射
野の輪郭が位置する部分の画像データ同志の差分(微分
値の絶対値)は他の部分の画像データ同志の差分よりも
一般に大きな量子レベルになる」という事実に着目して
構成されたものである。
(発明の効果) 本発明に係る方法は、上述の様に本読み画像信号から
記録媒体上の各位置における画像データを求め、この画
像データに微分処理を施し、得られた微分値を用いて照
射野を検出し、この照射野内の本読み画像信号に基づい
て画像処理条件を決定すると共に、上記照射野の検出
を、微分値が最大値もしくは所定値以上の位置を追跡し
て行くことにより行うものである。
上述の様に、照射野輪郭が位置する部分の微分値は他
の部分の微分値よりも一般に大きくなるので、その様な
微分値に基づけば、上述の様な方法で大きな微分値を追
跡することにより、適確に照射野を検出することができ
る。
従って、本発明に係る方法は、照射野が絞られている
場合であっても、記録媒体上の照射野外に入射した散乱
線による悪影響を排除し、記録媒体上の照射野内の有効
画像信号のみに基づいて画像処理条件を決定することが
でき、その結果常に最適な読取条件を決定することがで
きる。
特に、本発明に係る方法は、画像データを微分処理し
て得られた微分値に基づいて、つまり記録媒体上に記録
されている画像情報に基づいて直接的に照射野を検出す
るので、正確に照射野を検出することができ、従ってよ
り高い精度で最適画像処理条件を決定することができ
る。
また、前述の如く各画素毎の本読み画像信号を前処理
した上で微分処理を施す様にすれば、前処理することに
よって画像信号に含まれるノイズの影響を排除すること
ができると共に、以後処理すべき画像データ数を減少さ
せることができるので、より正確にかつ高速で照射野を
検出することができる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明に係る画像処理条件
決定方法の実施例について説明する。
まず、第1実施例について説明する。
以下に説明する実施例は、第1図に示す様に、矩形の
照射野絞りをかけて撮影された1つの照射野2を有する
蓄積性蛍光体シート1を対象とするものである。
本実施例では、まず、第1図に示す蓄積性蛍光体シー
ト1を本読みして本読み画像信号を得る。本実施例にお
ける本読みして得られる本読み画像信号とは、本読み励
起光走査によりシート1から発せられた輝尽発光光を光
電読取手段により読み取って得られた、シート1上の各
走査点(すなわち各画素)毎の輝尽発光光量に対応する
電気信号をいう。なお、上記本読み励起光走査は、第1
図中のx軸方向の主走査とy軸方向の副走査とにより行
われる。
次に、上記の如くして読み取られた本読み画像信号か
らシート上の各位置におけるデジタル画像データを求め
る。このデジタル画像データを求めるにあたっては、上
記本読み画像信号から直接的に求めても良いし、該画像
信号に空間フィルタ処理等の前処理を施して求めても良
い。
直接的に求める場合は、例えば上記シート上の位置を
上記画素単位で設定し、各位置に対応する画素の上記本
読み画像信号をデジタル化したものをその位置のデジタ
ル画像データとすれば良い。
空間フィルタ処理等の前処理を施して求める場合に
は、例えば一定の関係にある複数画素をまとめて1つの
位置として設定し、この位置に含まれる画素の本読み画
像信号に基づいて、例えばそれらを加算平均して該位置
のデジタル画像データを算出するようにしても良いし、
あるいはシート上の位置は上記画素単位で設定し、該位
置のデジタル画像データは該位置およびその周囲位置に
対応する複数画素の本読み画像信号に基づいて算出する
ようにしても良い。この後者の算出方法の1つとしてメ
ジアンフィルタ処理を挙げることができる。このメジア
ンフィルタ処理とは、所定画素(位置)およびその周囲
画素(位置)の画像情報(量子化レベル)のメジアン値
(中央値)をその所定画素(位置)の画像信号(画像デ
ータ)とする処理をいう。
このメジアンフィルタ処理の一具体例を第3図を参照
しながら説明する。第3図(a)は上記各画素毎の本読
み画像信号から成る原画像14を示す図であり、図中の1
つ1つのます目はそれぞれ1つの画素を示す。第3図
(b)は原画像における各画素の画像信号に上記メジア
ンフィルタ処理を施すことによって得られた各位置にお
けるデジタル画像データから成るメジアンフィルタ処理
画像16を示す図である。なお、この具体例においては画
素単位で位置が設定されているので、処理画像16中の各
位置も画素と称する。
まず、所定サイズのマスク、例えば縦横3画素分づつ
の広さを有する3×3サイズのマスク18を用い、該マス
ク18を該マスクの中央に所定画素(図中斜線で示した画
素)が位置するように原画像14中に配設し、そのときそ
のマスクに含まれる9個の画素の画像信号のメジアン値
をデジタル化したものをその所定画素のデジタル画像デ
ータとし、この処理を原画像14中の全ての画素に適用
(ただし、最外周に位置する画素には適用不能であるの
でそれらの画素は除く)してその画素におけるデジタル
画像データを求め、該データから成るメジアンフィルタ
処理画像16を得る。なお、3×3サイズのマスクを用い
ると上記の如く最外周の画素にメジアンフィルタ処理を
施すことができないため処理画像16は原画像14に比べて
最外周画素分17だけ小さくなるので、例えばこの最外周
画素部分17には量子化レベル0(零)を画像データとし
て代入しておくことができる。上記マスクのサイズは3
×3に限らない。また、処理画像16が小さくなることを
防ぐためには、例えば原画像14の周囲に原画像の最外周
画素と同じ量子化レベルを有する画素が存在すると仮定
してメジアンフィルタ処理を施せば良い。上記メジアン
フィルタ処理を行なえば、ノイズによって周囲の画素に
比べて極端に量子化レベルが高くなりあるいは低くなっ
ている場合のそのノイズを除去でき、しかも照射野輪郭
情報はぼけないという利点がある。
なお、上記前処理は、上記メジアンフィルタ処理に限
らず、照射野輪郭等の必要とする情報を残し、ノイズ等
の不要な情報を除くような特性を有する空間フィルタ処
理等であればどの様なものでも良い。
上記の如くしてシート上の各位置におけるデジタル画
像データを求めたら、次に該画像データを微分処理して
微分値から成る微分画像を作成する。微分処理はどの様
な方法で行なっても良い。
第4図(a),(b)はそれぞれ処理画像を示す図で
あり、図中の1つ1つのます目はそれぞれ1つの位置を
示す。
例えば、第4図(a)に示す様に、処理画像16中の所
定位置20のデジタル画像データを微分するにあたって、
画素サイズ2×2のマスク22を用い、該マスク22を該マ
スクの左上部分に上記所定位置20が位置するように配置
し、該マスク22中に含まれる4つの位置のデジタル画像
データを図示の如くa,b,c,dとすると、 なる演算を行なってそのa′を上記所定位置20における
微分値とし、この微分計算を各位置について行なう方法
で微分処理しても良い。また、上記式の代りに、 なる演算を行なって微分処理を行なっても良い。もちろ
んこれら以外の微分式を用いても構わない。
さらに、上記例は一次微分処理であるが、第4図
(b)に示す様に画素サイズ3×3のマスク24を用い、
該マスクを該マスクの中央に所定位置26が位置するよう
に配置し、該マスク中に含まれる9つの位置のデジタル
画像データを図示の如くa,b,c,d,e,f,g,h,iとし、 なる演算を行なってそのe′を上記所定位置26における
微分値とする様な各種の二次微分処理であっても良い。
次に、上記の如くして作成した微分画像に基づいて照
射野輪郭2a,2b(第1図参照)を検出する。上記デジタ
ル画像データはシートに入射した放射線のエネルギーの
大きさに対応するので、照射野外の画像データは一般に
低い量子レベルとなり、照射野内の画像データは一般に
高い量子レベルとなる。従って、照射野輪郭が存在する
位置における画像データの微分値は他の位置における画
像データの微分値よりも一般に大きい量子レベルとな
る。
従って、微分画像中において微分値が最大である位置
あるいは所定値を適当に設定した場合のその所定値以上
である位置は照射野輪郭であると認識することができる
と共に、照射野輪郭は1本の閉曲線で形成されるので、
その照射野輪郭が存在する1つの位置に注目すると、該
位置に隣接する周囲の位置の中には必ず照射野輪郭が存
在する位置があり、その位置の微分値は他の隣接する周
囲の位置の微分値よりも大きい、換言すれば少なくとも
隣接する周囲の位置の中で最も微分値の大きい位置には
照射野輪郭が存在するということができる。
本実施例は、上記事実に基づいて微分画像中の照射野
輪郭が存在する位置を次から次へと探し出して追跡して
行くことによりその照射野輪郭を検出するものであり、
追跡開始点である第1注目点の検出段階と、該第1注目
点から輪郭存在位置を追跡していく追跡段階の2つから
成る。
まず、微分画像を走査して微分値が最大であるもしく
は所定値以上である任意の位置を見い出してそれを第1
注目点とする。
上述の如く、照射野輪郭が存在する位置の微分値は他
の位置のそれよりも大きく、従って適当に設定された所
定値を使用すれば微分値がその所定値以上である位置は
照射野輪郭が存在する位置であると判断することがで
き、また勿論微分値が最大である位置も照射野輪郭が存
在する位置であると判断することができる。よって、ま
ず上記の如き方法によって照射野輪郭存在位置のうちの
1つを検出し、その位置を第1注目点とする。
次に、この第1注目点から照射野輪郭の追跡を行な
い、照射野を認識する。この追跡は、まず第1注目点に
隣接する周囲の位置の中から微分値が最大である位置を
探してこれを第2注目点とし、続いてこの第2注目点に
隣接する周囲の位置であって前の注目点(第1注目点)
を除く位置の中から微分値が最大である位置を探してこ
れを第3注目点とし、以後この第3注目点を探すプロセ
スを繰り返して次々と新たな注目点を探し出すことによ
って行なわれる。そして、上記第1注目点に隣接する位
置が新たな注目点として探し出されたらそれまでの注目
点を結んだ閉曲線の内側を照射野と認識する。
上記追跡は、例えば第5図や第6図に示す様なマスク
を用いて行なうことができる。
第5図に示すマスクは3×3画素サイズのマスクであ
り、例えば第7図に示す様な矩形の照射野輪郭を追跡す
る場合、第7図(a)に示す様に、微分画像28における
上記の如くして求められた照射野輪郭上に存在する第1
注目点Aがマスクの中央(第5図中斜線を施した部分)
に位置するように該マスクを配置し、このマスク内の位
置の中で最も微分値の大きい位置(第1注目点Aは除
く)を次の注目点、即ち第2注目点Bとし、次に第7図
(b)に示す様に第2注目点Bがマスク中央に位置すべ
くマスクを移動し、このマスク内の位置の中で最も微分
値の高い位置(前の注目点である第1および第2注目点
A,Bを除く)を次の注目点、即ち第3注目点Cとし、以
下同様にして第7図(c)に示す如く第4注目点D、第
7図(d)に示す如く第5注目点Eと順次新たな注目点
を探し出し、第7図(e)に示す如く第1注目点Aに隣
接する位置が新たな第n注目点Fが探し出されたら第1
注目点Aから第n注目点Fまでを結んだ閉曲線30の内側
を照射野10と認識する。なお、第7図中の矢印は照射野
輪郭の追跡方向を示す。
第6図に示すマスクは、第5図に示すマスクが注目画
素に隣接する周囲の全画素(8画素)をカバーするもの
であったのに比べ、その周囲の画素のうちの一部(4画
素)のみをカバーするように構成されたものであり、こ
のマスクは追跡方向によって向きを変えて使用するもの
である。なお、第6図中の矢印は各マスクを使用すると
きの追跡方向を示す。
このマスクを用いて矩形照射野を追跡する場合につい
て説明する。
まず、微分画像を走査して微分値が最大である位置を
探し出し、その位置を第1注目点Aとした場合は、第8
図(a)に示す様に、第1注目点Aに対してx,y軸方向
に隣接する4つの位置I,II,III,IVの中で微分値が最大
の位置を探し出し、第1注目点Aからその微分値最大位
置の方向に向けて追跡を開始する。図示の場合、位置I
が微分値最大であったと仮定すると、その位置Iに向け
て左方向に追跡を開始する。
この場合の追跡は、追跡方向が左であるから、第6図
(a)に示す向きのマスクを使用し、第8図(b)に示
す様に該マスクを該マスクの斜線を施した部分に第1注
目点Aが存在するように配置し、そのマスク内の位置の
中で最も微分値の大きい位置(第1注目点Aを除く)を
探し出してそれを次の第2注目点Bとし、次に該マスク
を移動させて該マスクの斜線部にこの第2注目点Bを位
置せしめ、その状態でまたマスク内の位置の中で最も微
分値の大きい位置(前の注目点である第1,第2注目点A,
Bを除く)を探し出してそれを次の第3注目点とし、こ
のプロセスを繰り返して順次新たな注目点を探し出す。
そして、第8図(b)に示す様に、左上コーナ部の位置
が注目点Cになるまでは、追跡方向が左であるので、マ
スク中のb部が常に微分値最大位置となり、その限りに
おいてこの第6図(a)のマスクを使用して注目点の検
出を続ける。しかし、左上コーナ部の位置Cを注目点と
して探し出すと、次は下側のd部が微分値最大となる。
この様に第6図(a)のマスクにおいてd部が微分値最
大になると第6図(b)のマスクを用いて以後の注目点
の検出を続行する。即ち、第8図(c)に示す態様で第
6図(b)のマスクの斜線部に注目点Dを位置させて次
の注目点Eの検出を行なう。そして、左下コーナ部の位
置が注目点Fになるまでは、追跡方向は下向であり従っ
てマスク中のb部が常に微分値最大となり、その限りに
おいてこの第6図(b)のマスクを使用して注目点の検
出を続ける。そして、左下コーナ部の位置が注目点Fに
なると、次はマスク中のd部が微分値最大になるので、
そうすると、第8図(d)に示す様に第6図(c)のマ
スクを使用して上記と同様に注目点の検出を続け、右下
コーナ部の位置が注目点Gになると次はまた同様にマス
クのd部が微分値最大になるので、そうすると第8図
(e)に示す様に第6図(d)のマスクを使用して上記
と同様に注目点の検出を続け、右上コーナ部の位置が注
目点Hになると次はまた同様にマスクのd部が微分値最
大になるので、そうすると第8図(f)に示す様に第6
図(a)のマスクを使用して上記と同様に注目点の検出
を続け、第1注目点Aに隣接する位置が新たな注目点I
として探し出されたらそれまでの注目点を結んだ閉曲線
30の内側を照射野2であると認識する。なお、図中の矢
印は追跡方向を示す。
上記の具体例は微分画像中の微分値が最大の位置を第
1注目点とした場合であったが、微分値が所定値以上の
任意の点を第1注目点とする場合も上記と同様に追跡す
れば良い。ただし、第6図に示すマスクを使用する場合
は、追跡する方向によって使用するマスクが異なるので
その追跡方向を決定する必要があり、前述の方法の他
に、第8図(g)に示す様に第1注目点Aを探し出すと
きの走査方向(矢印J方向)を追跡方向とし、最初はそ
の方向のマスクを使用するようにしても良い。
なお、前述した第3図(b)に示す如く処理画像16に
おいてその最外周画素部分17に0(零)が代入されてい
る場合は、たとえ照射野が蓄積性蛍光体シートの内側に
絞られていなくても、実質的に照射野輪郭となるべき最
外周部分の画素における微分値は大きくなり、その画素
部分が照射野輪郭として検出される。また、上記の如く
処理画像中の最外周画素部分に0(零)が代入されてい
ない場合は、周囲に0(零)が存在すると仮定して微分
処理すれば同様の結果が得られる。
本実施例は、上述の如く、本読み画像信号に基づいて
微分画像を作成し、この画像中の微分値が最大もしくは
所定値以上の任意の点を第1注目点とし、この第1注目
点に隣接する周囲の位置の中から微分値が最大である位
置を探し出してこれを新たな第2注目点とし、以後同様
にして次々と新たな注目点を探し出し、上記第1注目点
に隣接する位置が新たな注目点として探し出されたらそ
れまでの注目点を結んだ閉曲線の内側を照射野と認識す
ることによって行なうものである。
前述の如く、上記微分画像においては、照射野輪郭が
存在する位置の微分値は他の位置のそれよりも大きくな
る。従って、微分値が最大もしくは適当に設定された所
定値以上の任意の位置である上記第1注目点は照射野輪
郭上の位置であり、またこの第1注目点に隣接する周囲
の位置の中で微分値最大の位置を次の第2注目点とし、
この方法を繰り返して次々と新しい注目点を探し出すと
いうことは順次照射野輪郭上の位置を追跡していくこと
を意味する。従って、本実施例によれば、照射野を適確
に検出することができる。
上記の如くして照射野の検出を行なったら、続いてそ
の照射野内における本読み画像情報から画像処理条件を
決定する。この決定方法はどの様な方法を用いても良い
が、例えば前述した様に照射野内における本読み画像信
号のヒストグラムを求め、そのヒストグラムから所望画
像信号範囲の最大画像信号レベルPmax、最小画像信号レ
ベルPminを求め、このPmax,Pminに基づいて画像処理条
件の1つである階調処理条件を決定する。
この方法について詳細に説明すると次の通りである。
まず、照射野内の本読み画像信号のヒストグラムを求
め、このヒストグラムから所望の画像信号の範囲を求め
る。所望画像信号範囲は、撮影部位および撮影方法によ
ってヒストグラムのパターンがある程度決まっているの
で、これらの撮影部位や撮影方法を参考にしてヒストグ
ラムから求める。例えば胸部撮影の場合のヒストグラム
は第2図の様なパターンになり、このうちJは縦隔部、
Kは心臓部、Lは肺野部、Mは皮膚及び軟部、Nは被写
体外であることを知ることができるので、このヒストグ
ラムから所望画像信号の範囲である最大画像信号レベル
Pmax及び最小画像信号レベルPminを求めることができ
る。例えばこの第2図の場合において皮膚及び軟部Mと
被写体Nの情報は不要であるとすると、所望画像信号範
囲J、K、Lを含む図示の如きPmaxからPminまでの範囲
となる。このPmax及びPminを求める方法としては、例え
ば所望画像信号範囲に応じて一定の頻度しきい値T1,T2
を定め、このT1,T2により求める方法が考えられるが、
その他どの様な方法でヒストグラムから求めても良い。
一方、放射線画像情報記録再生システムにおいては、
通常前述の如く光電読取手段により輝尽発光光から本読
み画像信号を得、この信号に対して画像処理手段により
階調処理その他の信号処理を施し、この信号を画像再生
手段により写真感光材料等に可視出力画像として再生記
録する。この出力画像においては観察読影に適した濃度
範囲が存在し、一般にこの適正濃度範囲(Dmax〜Dmin)
は予め定められており、かつ前記画像再生手段における
再生条件(再生手段への入力と該手段からの出力との関
係を定める条件)も所定の条件が予め定められるので、
前記適正濃度範囲(Dmax〜Dmin)に対応する前記画像再
生手段への入力信号レベル範囲(Rmax〜Rmin)は、この
画像再生条件に従って一義的に定まる。
そこで、上記の如くして求めたPmax及びPminが、上記
の如くして決定されたRmax及びRminに対応するように前
記階調処理における階調処理条件を決定する。
階調処理は画像処理手段(階調処理手段)に入力され
る各画像信号を一定の条件に従ってそのレベルを変換し
た上で出力せしめる処理であり、その一定の条件が階調
処理条件と称され、通常は非線形な階調曲線によって表
わされる。
かかる階調処理は、頭部,胸部等の撮影部位や単純,
造影等の撮影方法等の撮影条件に応じて診断目的に適し
た好ましい可視出力画像を得ることを目的とするもので
あり、従って、一般的には、各撮影条件に対して最も好
ましいパターンを有する非線形な階調処理条件の基本形
を予め定めておき、各画像の階調処理の際にはその画像
の撮影条件に応じて適切な階調処理条件の基本形を選出
し、その基本形を用いて階調処理を行なうのが好まし
い。
本実施例においても、この様にして画像の撮影条件に
応じて予め定められている階調処理条件の基本形の中か
ら適切なものを選出し、それを照射野内画像信号に基づ
いて修正して、つまりその基本形を、第2図中に示され
ている様に、上下方向にシフトさせたり、所定の中心点
Oを中心として回転させたりしてPmax,Pmin等がRmax,Rm
inに対応するように位置決めして使用すべき階調処理条
件が決定される。
なお、階調処理条件としては前述の如き撮影条件によ
って定められる非線形のものに限らず直線的なものが使
用される場合も考えられ、その場合は予め決められた1
つの直線を上記の場合と同様に回転もしくはシフトさせ
てPmax,Pmin等がRmax,Rminに対応するように位置決めす
ることにより使用すべき階調処理条件が決定される。こ
の方法による階調処理条件の決定は、前者の如く撮影部
位や撮影方法には基づかないので、照射野内の画像信号
にのみ基づいて行なうものである。
この様に本読み画像信号ヒストグラムから上記Pmax,P
minを求め、このPmax,Pminがそれぞれ上記Rmax,Rminに
対応する様に階調処理条件を決定する方法においては、
その本読み画像信号ヒストグラム内に照射野外の散乱線
に基づく画像信号が含まれていると次の様な不都合が生
じる。
即ち、散乱線に基づく画像信号レベルは照射野内の画
像信号レベルよりも大きくなるものもあるので両者を含
んだ画像信号ヒストグラムからはその両者の区別を行な
うことは困難である。従って、前述のようにヒストグラ
ムからPmax,Pminを求め、これから階調処理条件を決定
する場合に、本来照射野内の画像信号レベルの最小値が
Pminとされるべきところ照射野外の散乱線による画像信
号レベルの最小値がPminとされる場合が生じ得る。そし
て、この様に照射野外の画像信号レベルの最小値がPmin
とされた場合、一般にその値は照射野内の画像信号レベ
ルの最小値よりも低いので、可視像再生の際診断に不要
な散乱線を低濃度域に表示することとなり、従って診断
に必要な部分の画像の濃度が高くなり過ぎ、その結果コ
ントラストが低下して満足な診断が困難となる。
上記実施例によれば、予め照射野外の散乱線による画
像信号を除いた本読み画像信号ヒストグラムに基づいて
Pmax,Pminを決定するのでその様な不都合を排除でき
る。
即ち、一般に画像信号の階調処理を個々の撮影画像の
画像信号に応じて設定された階調処理条件に従って行な
うようにすれば、例えば個々の画像の撮影において被写
体や撮影部位あるいは放射線照射量等が変動し、それに
よって各撮影済シートに蓄積記録された放射線エネルギ
レベル範囲が変動しても、該変動に拘らずいずれの可視
出力画像においても、常に必要な被写体画像情報が観察
読影に好適な適性濃度範囲に表示されるようにすること
ができるので好都合であるが、特に本実施例によれば散
乱線情報ノイズを含まない本読み画像信号に基づいて決
定できるので、上記必要な被写体画像情報が適正濃度範
囲に表示されるという効果がより顕著に奏される。
この様な階調処理条件の決定方法は、特に上述の如き
個々の撮影における記録された放射線エネルギレベル範
囲の変動を考慮することなく決定された読取条件に基づ
いて読み取られた画像信号を処理する場合に利用すれば
有益である。
画像処理条件を決定したら、決定した画像処理条件に
従って画像処理を行なう。この場合、例えば読み取った
本読み画像信号を一旦適当な記憶手段に記憶させ、他方
その本読み画像信号を用いて前述の照射野認識、画像処
理条件の決定を行ない、その後上記記憶手段から本読み
画像信号を読み出してこれに前記画像処理条件に従った
画像処理を施せば良い。
上述の様に、本実施例によれば、照射野を適確に認識
することができ、その結果照射野が絞られている場合で
あっても、シート上の照射野外に入射した散乱線による
悪影響を排除し、シート上の照射野内の有効画像情報の
みに基づいて読取条件を決定するので、常に最適な読取
条件を決定することができる。
上記実施例では矩形照射野の場合を取扱ったが円その
他の矩形以外の照射野の場合であっても本実施例は適用
可能である。
また、上記実施例では1枚の蓄積性蛍光体シート1上
の1つの照射野2が存在する場合を取り扱ったが、例え
ば1枚のシートを2つの区分に分割してそれぞれの区分
にそれぞれ照射野絞りをかけて撮影を行なういわゆる分
割撮影の場合にも本実施例は適用可能である。即ち、分
割撮影の場合であっても各区分を1つのシートと考えれ
ばその1つのシート上に1つの照射野が存在することと
なり、従って予め分割撮影であるという情報を得ること
によって本実施例をその区分毎に適用すれば良いもので
ある。
次に、本発明の第2実施例について説明する。なお、
以下に説明する第2実施例においては、既に説明した第
1実施例と異なる部分である「微分値を用いて記録媒体
上の照射野を検出する」方法のみを説明し、「照射野内
の本読み画像信号に基づいて画像処理条件を決定する」
方法については第1実施例と同様であるので説明は省略
する。
第2実施例における照射野検出は、本読みにより得ら
れた画像信号から記録媒体上の各位置における画像デー
タを求め、この画像データを微分処理し、得られた微分
値から成る微分画像において、まず微分値が最大もしく
は所定値以上の任意の位置を探し出してこれを第1注目
点とし、次にこの第1注目点に隣接する周囲の位置の中
から微分値が所定値以上である位置を探してこれを第2
注目点として、続いてこの第2注目点に隣接する周囲の
位置であって前の注目点、即ち第1注目点を除く位置の
中から微分値が所定値以上である位置を探してこれを第
3注目点とし、以後この第3注目点を探すプロセスを繰
り返して次々と新たな注目点を探し出し、上記第1注目
点に隣接する位置が新たな注目点として探し出された
ら、即ち上記方法で注目点を順次探し出して第1注目点
にまで戻りついたら、それまでの注目点を順次結んで形
成した閉曲線の内側を照射野と認識することにより行な
うものである。
なお、上記における「注目点に隣接する周囲の位置」
の意義については、第1実施例の場合と同様である。
以下、図面を参照しながら第2実施例の具体例につい
て詳細に説明する。
以下に説明する実施例は、第1図に示す様に、矩形の
照射野絞りをかけて撮影された1つの照射野2を有する
蓄積性蛍光体シート1における該照射野2を検出するも
のである。
まず、蓄積性蛍光体シート1を本読みして本読み画像
信号を読み取り、この本読み画像信号からシート1上の
各位置における画像データを求め、この画像データを微
分処理し、得られた微分値から成る微分画像を求める。
ここまでの方法は第1実施例と同様であるので詳細な説
明は省略する。
本実施例に係る方法は、第1実施例と同様に微分画像
中の照射野輪郭が存在する位置を次から次へと探し出し
て追跡して行くことによりその照射野輪郭を検出するも
のであり、追跡開始点である第1注目点の検出段階と、
該第1注目点から輪郭存在位置を追跡していく追跡段階
の2つから成る。
まず、微分画像を走査して微分値が最大であるもしく
は所定値以上である任意の位置を見い出してそれを第1
注目点とする。
上述の如く、照射野輪郭が存在する位置の微分値は他
の位置のそれよりも大きく、従って適当に設定された所
定値を使用すれば微分値がその所定値以上である位置は
照射野輪郭が存在する位置であると判断することがで
き、また勿論微分値が最大である位置も照射野輪郭が存
在する位置であると判断することができる。よって、ま
ず上記の如き方法によって照射野輪郭存在位置のうちの
1つを検出し、その位置を第1注目点とする。
次に、この第1注目点から照射野輪郭の追跡を行な
い、照射野を認識する。この追跡は、まず第1注目点に
隣接する周囲の位置の中から微分値が所定値以上である
位置を探してこれを第2注目点とし、続いてこの第2注
目点に隣接する周囲の位置であって前の注目点(第1注
目点)を除く位置の中から微分値が所定値以上である位
置を探してこれを第3注目点とし、以後この第3注目点
を探すプロセスを繰り返して次々と新たな注目点を探し
出すことによって行なわれる。そして、上記第1注目点
に隣接する位置が新たな注目点として探し出されたらそ
れまでの注目点を結んだ閉曲線の内側を照射野と認識す
る。
上記追跡においては、上記隣接する周囲の位置の中に
微分値が所定値以上であるものが1つしか存在しないと
きはその1つの位置を次の注目点とすれば良く、2つ以
上あるときは、予めその隣接する周囲の位置に対して付
与しておいた一定の優先順位に従って一番優先順位の早
い位置を、あるいはその2つ以上の位置の中の任意の位
置や微分値最大の位置等を適宜次の注目点とすれば良
く、1つも無いときは隣接する周囲の位置の中で最も微
分値の大きいものを次の注目点とすれば良い。勿論、次
の注目点となる位置は前および現注目点を除く位置から
選ばれるものである。
上記追跡は、例えば第9図や第10図に示す様なマスク
を用いて行なうことができる。
第9図に示すマスクは、図示の如く3×3位置サイズ
のマスクであり、このマスクを用いて行なう追跡の一例
を第11図を参照しながら説明する。
第11図(a)〜(e)はそれぞれ矩形照射野輪郭を有
する微分画像28を示すと共に該輪郭の追跡方法を順を追
って説明する図である。
まず、第11図(a)に示す様に、前述の如くして求め
られた照射野輪郭上に存在する第1注目点Aがマスクの
中央(第9図中斜線を施した部分)に位置するように該
マスクを配置し、このマスク内で微分値が所定値以上に
なる位置(勿論第1注目点Aは除く)を次の第2注目点
とする。もし、複数位置の微分値が所定値以上であると
きはそのいずれを第2注目点として選出しても構わない
が、例えばその中の微分値最大の位置を選出すれば良
い。図示例では、マスクのa部とe部が照射野輪郭位置
に該当するのでそのa部とe部の位置の微分値が所定値
以上であり、かつe部の微分値の方が大きいのでそちら
が第2注目点Bとして選出されている。
次に、第11図(b)に示す如く、この第2注目点Bが
中央に位置するようにマスクを移動して、同じくこのマ
スクの中で微分値が所定値以上になる位置(勿論現在の
第2注目点Bと直前の第1注目点Aは除く)を次の第3
注目点とする。もし、複数位置の微分値が所定値以上で
あるときは、予め付与された一定の優先順位に従って該
順位の一番早い位置を次の第3注目点とする。優先順位
の付与の仕方としては種々考えられるが、この実施例で
は、第9図に示されている様に、現在の注目点に隣接す
る周囲の位置部分a〜hに対して直前に注目点であった
部分、例えばそれをa部とすると、このa部を基点とし
て反時計回りに、即ちb,c,d,e,f,g,hの順の優先順位が
付与されている。従って、第11図(b)の例では新たな
第3注目点となり得る部分のうちe部とf部とが所定値
以上の微分値を有し、このうち優先順位の早いe部の位
置が第3注目点Cとして選出されている。
続いて同様の方法で、即ち微分値が所定値以上の位置
を、もし所定値以上の位置が複数あるときは上記した優
先順位の早い方の位置を新たな注目点とすることによっ
て、第11図(c),(d)に示す如く第4注目点D、第
5注目点Eを選出し、以後も同様にして順次新たな注目
点を選出して行き、第11図(e)に示す様に第1注目点
Aに隣接する位置が新たな注目点下として選出された
ら、今までの第1注目点Aから第n注目点Fまでを結ん
だ閉曲線30の内側を照射野2と認識する。
なお、第11図中の矢印は照射野輪郭の追跡方向を示
し、本具体例では上記優先順位を反時計回りの方向に定
めているので追跡方向も反時計回りになっている。しか
し、優先順位は、時計回り方向に定めても良く、その場
合は追跡方向も時計回りになる。
第10図に示すマスクは、第9図に示すマスクが注目位
置に隣接する周囲の全位置(8位置)をカバーするもの
であったのに比べ、その周囲の位置のうちの一部(4位
置)のみをカバーするように構成されたものであり、こ
のマスクは追跡方向によって向きを変えて使用するもの
である。なお、第10図中の下部に示す矢印は各マスクを
使用するときの追跡方向を示す。
このマスクを用いて矩形照射野を追跡する場合につい
て説明する。
まず、最初の追跡方向を決定する。そのためには、例
えば微分画像を走査して微分値が最大である位置を探し
出し、その位置を第1注目点Aとした場合は、第12図
(a)に示す様に、第1注目点Aに対してx,y軸方向に
隣接する4つの位置I,II,III,IVの中で微分値が最大の
位置を探し出し、第1注目点Aからその微分値最大位置
の方向に向けて追跡を開始する。図示の場合、位置Iが
微分値最大であったと仮定すると、その位置Iに向けて
左方向に追跡を開始する。
この場合の追跡は、追跡方向が左であるから、第10図
(a)に示す向きのマスクを使用して該マスクの斜線を
施した部分に第1注目点Aが位置するように、即ち第12
図(b)に示す様に該マスクを配置、該マスク内の位置
の中で微分値が所定値以上の位置(第1注目点Aは除
く)を探し出してそれを次の第2注目点とする。図示例
の場合は、マスクのb部のみが所定値以上の微分値であ
ったので、該b部の位置が第2注目点Bとして選出され
ている。
次に、第12図(c)に示すように、このマスクを移動
させて該マスクの斜線部に上記第2注目点Bを位置さ
せ、その状態でマスク内の位置中微分値が所定値以上の
位置(前の注目点である第1,第2注目点A,Bを除く)を
探し出してそれを第3注目点とする。この場合、図示例
ではb部とc部とが所定値以上の微分値を有すると共
に、優先順位は第10図(a)中に長い矢印で示す様にa,
b,c,dの順に付与されているので、優先順位の早いb部
の位置が次の第3注目点Cとして選出されている。
次に、第4注目点を選出する訳であるが、第2注目点
Bから第3注目点Cへの追跡は依然として左方向である
から同様に第10図(a)のマスクを使用し、該マスクの
斜線部に第3注目点Cが位置するように該マスクを移動
して第12図(d)に示す状態で微分値が所定値以上の位
置を探し、それを次の第4注目点とする。図示例ではd
部のみが所定値以上の微分値となり、そのd部の位置が
第4注目点Dとして選出されている。
次に、第5注目点Eを選出する訳であるが、今度は第
3注目点Cから第4注目点Dへの追跡は下方向であるか
ら、第10図(b)のマスクを使用し、該マスクの斜線部
に第4注目点Dが位置する様に該マスクを移動して第12
図(e)に示す状態で微分値が所定値以上の位置を探
し、それを次の第5注目点とする。図示例ではb部のみ
が所定値以上の微分値となり、そのb部の位置が第5注
目点Eとして選出されている。
以後同様にして順次新たな注目点を探し出して行き、
左下コーナ部の位置が新たな注目点Fとして選出された
ら、第12図(e)に示す如くマスクが配置されて次の注
目点が探索される。そして、この場合図示の如くマスク
のd部のみが所定値以上の微分値となり、そのd部の位
置が次の注目点Gとして選出されると共に、さらに次の
注目点を探す場合は追跡方向が右になるので第10図
(c)に示すマスクを使用し、該マスクを該マスクの斜
線部にこの注目点Gが位置する様に、即ち第12図(f)
に示す如く配置し、上記と同様の方法で次の注目点Hを
選出する。
以後同様にしてこの第10図(c)のマスクを使用して
注目点の検出を続けて行き、第12図(f)中に示す様に
右下コーナ部の位置が新たな注目点Iとなったら次の注
目点Jはマスクのd部の位置となるので追跡方向は上に
変わり、次は第12図(g)に示す如く第10図(d)のマ
スクを使用して追跡を続けて行き、同じく第12図(g)
に示す様に右上コーナ部の位置が新たな注目点Kとなっ
たら次の注目点Lはまたマスクのd部の位置となるので
追跡方向は左に変わり、次は第12図(h)に示す如く第
10図(a)のマスクを使用して追跡を続けて行く。
そして、第12図(h)に示す如く第1注目点Aに隣接
する位置が新たな第n注目点Mとして選出されたら、今
までの第1注目点Aから第n注目点Mまでを結んだ閉曲
線30の内側を照射野2と認識する。
なお、上記実施例において、照射野輪郭のコーナ部に
おいてはマスク中に微分値が所定値以上である点が複数
出現するとし、輪郭の直線部では所定値以上である点は
1つ出現し、かつ前述の如くそれはマスクのb部に出現
すると仮定して話を進めてきたが、いずれの場合にもマ
スク中に微分値が所定値以上である点が複数出現する可
能性があり、その場合も常に上記した優先順位の早いも
のを次の注目点とする。そして、その次の注目点がa,b,
c部に出現するときは追跡方向は同じとして使用するマ
スクは変えず、d部に出現したときのみマスクを変えて
追跡を続ければ良い。なお、この点については第9図に
示すマスクを使用する場合も同様である。ただし、この
第9図に示すマスクの場合は常に同一のマスクを使用す
る点がこの第10図のマスクの場合と異なる。
上記実施例は微分画像中の微分値が最大の位置を第1
注目点とした場合であったが、微分値が所定値以上の任
意の点を第1注目点とする場合も上記と同様に追跡すれ
ば良い。ただし、第10図に示すマスクを使用する場合
は、追跡する方向によって使用するマスクが異なるので
その追跡方向を決定する必要があり、前述の方法の他
に、第12図(i)に示す様に第1注目点Aを探し出すと
きの走査方向(矢印J方向)を追跡方向とし、最初はそ
の方向のマスクを使用するようにしても良い。
上記実施例では矩形照射野の場合を取扱ったが円その
他の矩形以外の照射野の場合であっても本実施例は適用
可能である。
また、上記実施例では1枚の蓄積性蛍光体シート上に
1つの照射野2が存在する場合を取り扱ったが、第1実
施例の場合と同様にいわゆる分割撮影の場合にも適用可
能である。
本実施例は、上述の如く、本読み画像信号に基づいて
微分画像を作成し、この画像中の微分値が最大もしくは
所定値以上の任意の点を第1注目点とし、この第1注目
点に隣接する周囲の位置の中から微分値が所定値以上で
ある位置を探し出してこれを新たな第2注目点とし、以
後同様にして次々と新たな注目点を探し出し、上記第1
注目点に隣接する位置が新たな注目点として探し出され
たらそれまでの注目点を結んだ閉曲線の内側を照射野と
認識することによって行なうものである。
前述の如く、上記微分画像においては、照射野輪郭が
存在する位置の微分値の他の位置のそれよりも大きくな
る。従って、微分値が最大もしくは適当に設定された所
定値以上の任意の位置である上記第1注目点は照射野輪
郭上の位置であり、またこの第1注目点に隣接する周囲
の位置の中で微分値が所定値以上の位置を次の第2注目
点とし、この方法を繰り返して次々と新しい注目点を探
し出すということは順次照射野輪郭上の位置を追跡して
いくことを意味する。
従って、本実施例に係る方法によれば、照射野を適確
に認識することができ、その結果照射野が絞られている
場合であっても、シート上の照射野外に入射した散乱線
による悪影響を排除し、シート上の照射野内の有効画像
情報のみに基づいて読取条件を決定するので、常に最適
な読取条件を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は蓄積性蛍光体シートと照射野との関係を示す
図、 第2図は階調処理条件を決定する方法の一例を示す図、 第3図(a)は各画素毎の本読み画像信号から成る原画
像を示す図、 第3図(b)は原画像をメジアンフィルタ処理した処理
画像を示す図、 第4図(a),(b)はそれぞれ処理画像中の位置と微
分処理を行なうときに使用するマスクを示す図、 第5図および第6図(a)〜(d)は第1実施例におけ
る新たな注目点を探し出すときに使用するマスクを示す
図、 第7図(a)〜(e)は第5図に示すマスクを用いて新
たな注目点を探し出す方法の説明図、 第8図(a)〜(g)は第6図(a)〜(d)に示すマ
スクを用いて新たな注目点を探し出す方法の説明図、 第9図および第10図(a)〜(d)は第2実施例におけ
る新たな注目点を探し出すときに使用するマスクを示す
図、 第11図(a)〜(e)は第9図に示すマスクを用いて新
たな注目点を探し出す方法の説明図、 第12図(a)〜(i)は第10図(a)〜(d)に示すマ
スクを用いて新たな注目点を探し出す方法の説明図であ
る。 1…蓄積性蛍光体シート(記録媒体) 2…照射野 2a,2b…照射野輪郭 14…原画像 16…処理画像 28…微分画像 30…閉曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 正光 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−179136(JP,A) 特開 昭61−39039(JP,A) 特開 昭61−9776(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射野絞りをかけて放射線画像情報が記録
    されている記録媒体から可視像再生のための画像信号を
    読み取る本読みを行ない、該本読みによって得られた本
    読み画像信号を処理する際の画像処理条件を決定する方
    法であって、 前記本読みにより得られた本読み画像信号から前記記録
    媒体上の各位置における画像データを求め、この画像デ
    ータを微分処理し、得られた微分値を用いて前記記録媒
    体上の照射野を検出し、この照射野内における前記本読
    み画像信号に基づいて前記画像処理条件を決定し、か
    つ、 前記微分値を用いて行なう照射野の検出が、該微分値か
    ら成る微分画像において、まず微分値が最大もしくは所
    定値以上の任意の位置を第1注目点として選出し、次に
    この第1注目点に隣接する周囲の位置の中から微分値が
    最大である位置を探してこれを第2注目点とし、続いて
    この第2注目点に隣接する周囲の位置であって前の注目
    点を除く位置の中から微分値が最大である位置を探して
    これを第3注目点とし、以後この第3注目点を探すプロ
    セスを繰り返して次々と新たな注目点を探し出し、上記
    第1注目点に隣接する位置が新たな注目点として探し出
    されたらそれまでの注目点を結んだ閉曲線の内側を照射
    野として認識することにより行なわれるものであること
    を特徴とする画像処理条件決定方法。
  2. 【請求項2】照射野絞りをかけて放射線画像情報が記録
    されている記録媒体から可視像再生のための画像信号を
    読み取る本読みを行ない、該本読みによって得られた本
    読み画像信号を処理する際の画像処理条件を決定する方
    法であって、 前記本読みにより得られた本読み画像信号から前記記録
    媒体上の各位置における画像データを求め、この画像デ
    ータを微分処理し、得られた微分値を用いて前記記録媒
    体上の照射野を検出し、この照射野内における前記本読
    み画像信号に基づいて前記画像処理条件を決定し、か
    つ、 前記微分値を用いて行なう照射野の検出が、該微分値か
    ら成る微分画像において、まず微分値が最大もしくは所
    定値以上の任意の位置を第1注目点として選出し、次に
    この第1注目点に隣接する周囲の位置の中から微分値が
    所定値以上である位置を探してこれを第2注目点とし、
    続いてこの第2注目点に隣接する周囲の位置であって前
    の注目点を除く位置の中から微分値が所定値以上である
    位置を探してこれを第3注目点とし、以後この第3注目
    点を探すプロセスを繰り返して次々と新たな注目点を探
    し出し、上記第1注目点に隣接する位置が新たな注目点
    として探し出されたらそれまでの注目点を結んだ閉曲線
    の内側を照射野として認識することにより行なわれるも
    のであることを特徴とする画像処理条件決定方法。
  3. 【請求項3】上記第2注目点以降の新たな注目点を探し
    出す場合において上記隣接する周囲の位置の中に微分値
    が所定値以上であるものが複数存在するときは、予め該
    隣接する周囲の位置に対して一定の優先順位を付与して
    おき、微分値が所定値以上である複数の位置のうち優先
    順位が一番早い位置を次の新たな注目点とすることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項に記載の画像処理条件決
    定方法。
  4. 【請求項4】上記第2注目点以降の新たな注目点を探し
    出す場合において上記隣接する周囲の位置の中に微分値
    が所定値以上であるものが存在しないときは、その隣接
    する周囲の位置の中で微分値が最大の位置を次の新たな
    注目点とすることを特徴とする特許請求の範囲第2項に
    記載の画像処理条件決定方法。
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