JP2598595Y2 - ディーゼル機関用噴射量切り換え装置 - Google Patents

ディーゼル機関用噴射量切り換え装置

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JP2598595Y2
JP2598595Y2 JP1993006854U JP685493U JP2598595Y2 JP 2598595 Y2 JP2598595 Y2 JP 2598595Y2 JP 1993006854 U JP1993006854 U JP 1993006854U JP 685493 U JP685493 U JP 685493U JP 2598595 Y2 JP2598595 Y2 JP 2598595Y2
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JP
Japan
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injection amount
stopper screw
adjustment lever
tip
stopper
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JP1993006854U
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幹夫 武井
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Original Assignee
UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディーゼル機関におい
て、その機関に許容される範囲内で燃料の噴射量を切り
換える噴射量切り換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関では、その機関のシリン
ダ内に微粒化して分散可能な燃料の最大量は、回転数、
過給時における吸気圧、始動時に要求される燃料の増量
その他に適応した上限値として与えられる。したがっ
て、このようなディーゼル機関を搭載した船舶や車両で
は、噴射量切り換え装置を介して上述した上限値を超え
ない範囲でシリンダ内に対する燃料の噴射量が切り換え
られる。
【0003】図3は、従来の噴射量切り換え装置の構成
例を示す図である。図において、板状の調整レバー31
の一側はピン軸32に回動可能に軸支され、この調整レ
バー31はピン軸32に直交して配置されている。調整
レバー31の一端面に、その調整レバー31の一端に近
い部分にはピン軸32の回動方向に沿って円弧状の突起
が形成される。調整レバー31の上述した突起に続く先
端部には、突起状のストッパ受け33が形成される。調
整レバー31の他側には、その調整レバーを機械的に駆
動する手段に係合すべき孔34が形成される。調整レバ
ー31の他端面に、ピン軸32の中心から所定の距離隔
たった位置、ストッパネジ35の先端部が当接する。
さらに、上述した円弧状の突起のストッパ受け33から
所定の距離隔たった位置には、ストッパネジ35と対応
して平行に支持された最大噴射量調整ストッパ36の先
端部が当接する。
【0004】このような構成の噴射量切り換え装置で
は、ピン軸32は孔34に係合された手段によって調整
レバー31を介して回動され、その回動の角度に応じて
燃料を噴射量が切り換えられる。また、ディーゼル機関
に許容される燃料の噴射量の最大値は、最大噴射量調整
ストッパ36の先端部の位置を予め調整することによ
り、その先端部が調整レバー31の回動に応じてストッ
パ受け33に当接する点で決定される。また、このよう
な最大の噴射量を超えない範囲で上述した手段が増減さ
せ得る燃料の噴射量の最大値(最大セット噴射量)は、
ストッパネジ35の先端部の位置を予め調整することに
より、その先端部が調整レバー31の回動に応じてその
端面に当接する点で決定される。
【0005】なお、従来、このような調整レバーの側部
に上述したストッパネジに代わる部材を当接させて、ア
イドル時その他の噴射量を設定する種々の噴射量切り換
え装置が提案されている(実開昭53−126434号
公報、実開昭56−57933号公報、実開昭60−1
23422号公報)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の噴射量切り換え装置では、調整レバー31は、板
状体をプレス加工して形成されていたために、図3に示
すようにテーパ状になる場合がある。この場合には、
トッパネジ35の先端部と接する端面はその端面に隣接
する2つの側面に対して精度よく直角にはならず、加工
の精度に応じた誤差が生じていた。
【0007】このような面精度の誤差は、調整レバー3
1がストッパネジ35の先端部に当接した状態における
ピン軸32を中心とする調整レバー31の回動角の精度
を低下させ、最大セット噴射量にバラツキが生じさせる
原因となっていた。
【0008】本考案は、最大セット噴射量のバラツキを
防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、ピン軸を中心
に回動する板状の調整レバーと、上記調整レバーの端面
が当設するストッパネジとを備え、上記ストッパネジの
先端位置を変えることにより、燃料最大セット噴射量を
調整するディーゼル機関用噴射量切り換え装置におい
て、上記ストッパネジが当設する上記調整レバーの端面
に円弧状突起を形成し、上記ストッパネジ先端にネジ
径より大きく且つネジ軸に対して垂直な先端平面部を設
けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案にかかわる噴射量切り換え装置では、調
整レバーの端面の形状がプレス加工によりテーパ状にな
っていても、最大セット噴射量を切り換える際、調整レ
バーの円弧状突起とストッパネジ先端に設けたネジ軸に
対して垂直な先端平面部とを当設することによってセッ
ト位置は変わらず一定となり、最大セット噴射量のバラ
ツキが防止される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例について詳細に説明
する。図1は、本考案の一実施例を示す図である。
【0012】本実施例と図3に示す従来例との相違点
は、調整レバー31に代えて調整レバー11を備え、ス
トッパネジ35に代えてストッパネジ12を備えた点に
ある。調整レバー11は、ストッパネジ12の先端部に
当接する端面に円弧状突起13が形成された点を除き、
従来の調整レバー31と同様の形状を有する。ストッパ
ネジ12の先端には、幅が円弧状突起13の幅より広く
てその突起に接する平らな面を形成する先端平面部14
が設けられる。この先端平面部14はストッパネジ12
のネジ径より大きく且つネジ軸に対して垂直になってい
る。
【0013】このような構成の噴射量切り換え装置で
は、図2に示すように、先端平面部14は円弧状突起1
3の表面の内、最も外側にある部分に接する広く平らな
面を有し、このような両者間の関係は円弧状突起13と
先端平面部14との間の距離がどのように設定されても
一定に保たれる。したがって、ピン軸32を中心とした
調整レバー11の回動により円弧状突起13(調整レバ
ー11)が先端平面部14(ストッパネジ12)に接す
る位置は、調整レバー11に加工仕上げが施されなくて
も先端平面部14の位置で決定される。
【0014】換言すれば、ストッパネジ12のセット位
置でのズレ(調整レバー11の面直角方向)の影響によ
り、ストッパネジ12の先端が当接する調整レバー11
の端面における位置がずれるが、先端平面部14と円弧
状突起13との当接点は調整レバー11の面方向でずれ
ないので、調整レバー11の角度は変化しない。 また、
調整レバー11の端面に円弧状突起13が形成されてい
るので、調整レバー11の端面が直線になっていても、
先端平面部14に円弧状突起13が当接する。従って、
ストッパネジ12の先端のズレを吸収できる。そして、
調整レバー11の円弧状突起13により、ストッパネジ
12をどの位置でセットしても、調整レバー11とスト
ッパネジ12が垂直に当たり、ストッパネジ12の摩耗
による噴射量増加(調整レバーの変位)を防止できる。
このようにして、本実施例によれば、予め調整された先
端平面部14の位置に基づいて精度よく最大セット噴射
量が決定され、その最大セット噴射量のバラツキが防止
される。また、次の効果を奏する。 調整レバー11
をプレス加工でトリム成形することにより、円弧状突起
13が形成されるので、加工成形が容易である。 ス
トッパネジ12のセット位置の調整の際、ストッパネジ
12の変位量δ=ストッパネジ12の回転量θ×k(比
例定数)で与えられる。従って、ストッパネジ12の回
転量に比例してストッパネジ12の変位量δが決定さ
れ、調整を容易にできる。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、ストッパネジのセット
位置でのズレ(調整レバーの面直角方向)の影響によ
り、ストッパネジの先端が当接する調整レバーの端面に
おける位置がずれるが、先端平面部と円弧状突起との当
接点は調整レバーの面方向でずれないので、調整レバー
の角度は変化しない。 また、調整レバーの端面は円弧状
突起になっているので、調整レバーの端面が直線になっ
ていても、先端平面部に円弧状突起が当接する。従っ
て、ストッパネジの先端のズレを吸収できる。そして、
調整レバーの円弧状突起により、ストッパネジをどの位
置でセットしても、調整レバーとストッパネジが垂直に
当たり、ストッパネジの摩耗による噴射量増加(調整レ
バーの変位)を防止できる。 従って、最大セット噴射量
ついては調整レバーに加工仕上げが施されなくても予め
調整されたストッパネジの位置に基づいて精度よく決定
されてバラツキが防止される。
【0016】この結果、本考案を適用した車両その他の
装置では、調整工数が削減されると共に性能が高められ
る。また、次の効果を奏する。 調整レバーをプレス
加工でトリム成形することにより、円弧状突起が形成さ
れるので、加工成形が容易である。 ストッパネジの
セット位置の調整の際、ストッパネジの変位量δ=スト
ッパネジの回転量θ×k(比例定数)で与えられる。従
って、ストッパネジの回転量に比例してストッパネジの
変位量δが決定され、調整を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図である。
【図2】図1のA−A′断面図である。
【図3】従来の噴射量切り換え装置の構成例を示す図で
ある。
【図4】図3のA−A′断面図である。
【符号の説明】
11 調整レバー 12 ストッパネジ 13 円弧状突起 14 先端平面部 31 調整レバー 32 ピン軸 33 ストッパ受け 34 孔 35 ストッパネジ 36 最大噴射量調整ストッパ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピン軸を中心に回動する板状の調整レバ
    ーと、上記調整レバーの端面が当設するストッパネジとを備
    え、 上記ストッパネジの先端位置を変えることにより、燃料
    最大セット噴射量を調整する ディーゼル機関用噴射量切
    り換え装置において、 上記ストッパネジが当設する上記調整レバーの端面に円
    弧状突起を形成し、 上記ストッパネジ先端にネジ径より大きく且つネジ軸
    に対して垂直な先端平面部を設けたことを特徴とするデ
    ィーゼル機関用噴射量切り換え装置。
JP1993006854U 1993-02-24 1993-02-24 ディーゼル機関用噴射量切り換え装置 Expired - Lifetime JP2598595Y2 (ja)

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JPS4947533U (ja) * 1972-07-31 1974-04-25
JPS6014251U (ja) * 1983-07-09 1985-01-30 ヤンマーディーゼル株式会社 小形内燃機関の機関操縦装置
JPH0237121A (ja) * 1988-07-27 1990-02-07 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 内燃機関の機械式ガバナ
JPH0454235A (ja) * 1990-06-22 1992-02-21 Iseki & Co Ltd エンジンの燃料制御装置

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